| 【発明の名称】 |
植生ユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】野田 信也
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、植物の植え込みという専門技能が不要で、工期の短縮やコストダウンが図れ、実際の植栽領域に植え込む前にレイアウトの確認が出来、竣工直後から植栽デザインを鑑賞することが出来る植生ユニットを提供することを可能にすることを目的としている。
【解決手段】植物13の根13aの進入を許容する立体網状体からなる植栽用マット6に予め設定された植生計画に基づいた植物13が植え付けられており、植物13の根13aは立体網状体に進入して植栽用マット6と一体化して自立している構成としたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 立体網状体からなり植物の根の進入を許容する植栽用マットと該植栽用マットに植え付けられた植物とからなる植生ユニットであって、前記植生用マットには予め設定された植生計画に基づいた植物が植え付けられており、且つ植え付けられた植物の根は前記立体網状体に進入して前記植栽用マットと一体化して自立していることを特徴とする植生ユニット。 【請求項2】 前記植栽用マットを生分解性材料によって構成したことを特徴とする請求項1に記載した植生ユニット。 【請求項3】 請求項1又は2に記載した植生ユニットを構成する植栽用マットの下面に植栽用マット支持部材を配置すると共に、該植栽用マット支持部材と前記植栽用マットとの間に、植物の根又は土壌が前記植栽用マット支持部材に進入することを防止するフィルタを配置したことを特徴とする植生ユニット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、植物を植え込んだ植生ユニットに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、地上或いは建物の屋上等において複数の植物を組み合わせてデザインされた緑地を設計・施工する場合、床面に基盤や土壌層を形成した後に、設計者によってデザインされた植物レイアウトが表現された図面やスケッチ等に従って植栽の専門業者が植物の種子、苗、成木を植え込む、或いはデザイン能力のある専門業者が顧客の希望するイメージを基にレイアウトを考えながら植え込むというのが一般的であった。 【0003】 一方、特開平11−318204号公報(特許文献1)には、ゴム状物質を繊維状に固めた植物育成マットの上面に芝等の植物を育成して構成した植物ブロック構造体を予め形成しておき、該植物ブロック構造体をビルの屋上や屋根に敷き並べて敷設し緑化する技術が提案されている。 【0004】 また、特開平10−014419号公報(特許文献2)には、繊条結合マットに樹木の根を絡ませて樹木を支持する技術が提案されている。 【0005】 【特許文献1】特開平11−318204号公報 【特許文献2】特開平10−014419号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、前述の従来例では、未だ成長していない種子や苗をもとに当初のイメージ通りの緑地を形成するためには、植物に関する高いレベルの知識を有する者が植栽計画を立て、造園等を専門とするものが施工しなければならないため、緑化基盤等の施工とは別の職種になり、コストアップにつながるという問題がある。 【0007】 また、一般的にコストを抑えるために植物が生長していない苗または種を植えるので、竣工時には緑地が完成していないことになる。従って、顧客は植物が成長するまでの間、長期にわたって未完成状態の緑地の鑑賞を強いられる。また適正な維持管理を継続して行わなければ結果的に美しい庭園にはならない。当初のイメージ通りに緑地が完成するかどうかも分からず、イメージ通りでなかった場合のデザインの変更は大変な手間がかかるという問題がある。 【0008】 また、根が十分に張るまでの間、転倒防止のための支線等による補強が必要となり、見栄えが悪く、手入れの邪魔にもなる。また、通常、生長した樹木を植える場合は、根鉢状態であるために重く、不安定で施工性、作業性が非常に悪いという問題がある。 【0009】 また、特許文献1の技術では、芝のような地被植物を屋上等に一面に敷き詰めるための技術であり、草花や低中木を含む複数種の植物によってデザインするための緑地における上記課題は残されたままである。 【0010】 また、特許文献2の技術であっても、上記課題を十分解決し得るものではなかった。 【0011】 本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、植物の植え込みという専門技能が不要で、工期の短縮やコストダウンが図れ、実際の植栽領域に植え込む前にレイアウトの確認が出来、竣工直後から植栽デザインを鑑賞することが出来る植生ユニットを提供せんとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0012】 前記目的を達成するための本発明に係る植生ユニットの第1の構成は、立体網状体からなり植物の根の進入を許容する植栽用マットと該植栽用マットに植え付けられた植物とからなる植生ユニットであって、前記植生用マットには予め設定された植生計画に基づいた植物が植え付けられており、且つ植え付けられた植物の根は前記立体網状体に進入して前記植栽用マットと一体化して自立していることを特徴とする。 【0013】 また、本発明に係る植生ユニットの第2の構成は、前記第1の構成において、前記植栽用マットを生分解性材料によって構成したことを特徴とする。 【0014】 また、本発明に係る植生ユニットの第3の構成は、前記第1、第2の構成の植生ユニットを構成する植栽用マットの下面に植栽用マット支持部材を配置すると共に、該植栽用マット支持部材と前記植栽用マットとの間に、植物の根又は土壌が前記植栽用マット支持部材に進入することを防止するフィルタを配置したことを特徴とする。 【発明の効果】 【0015】 本発明に係る植生ユニットの第1の構成によれば、植生用マットには予め設定された植生計画に基づいた植物が植え付けられていることから、植物の植え込みという専門技能が不要で、工期の短縮やコストダウンが可能である。また、実際に植栽領域に植え込む前に地面や床上に仮に並べてレイアウトの確認作業が出来るので、植栽デザインの効果的演出が自在に出来る。また、既に計画的に混植した植生ユニットを用いるので、竣工直後から美しい完成形に近い植栽デザインを確実に享受することが出来る。また、同じ種類の植物であっても樹形や株数等を好みに応じて選択することが出来る。 【0016】 また、植栽用マットに植え付けられた植物の根は立体網状体に進入して該植栽用マットと一体化して自立していることから、植物を自立した状態まで予め生長させるので、高さ1.5m程度までの低木であれば風圧力を受け易く且つ深く根が張れない場所であっても風によって根が引き抜かれる虞がなく、竣工直後から倒木防止のための補強をする必要がない。 【0017】 生長した樹木を植え込む場合であっても、植物の根の進入を許容する立体網状体からなり植栽用マットに沿って根が伸びることが出来るので、根が下方に伸びなくても自立することが出来、従来のように根鉢を覆うための土壌深さを必要としない。このため、設計上の総重量を低減させることが出来るので、プラン上の自由度が向上し、植栽デザイン上における差別性の高い設計が可能となる。 【0018】 また、立体網状体からなる植栽用マット同士を容易に連結し、大きな反力を得ることが出来、強風時の飛散防止効果を高めることが出来る。 【0019】 また、本発明に係る植生ユニットの第2の構成によれば、植栽用マットを生分解性材料によって構成したことにより、植物の生長に伴って植栽用マットの分解が進行し、土壌が生長した地被植物によって覆われると共に十分に根が張る頃、即ち、土壌の乾燥や飛散が生じなくなる頃には植栽用マットが分解されて土壌に還元されることとなり、廃棄物等の不要なものが土壌に残ることがなく、環境に優しく、植え込み後のレイアウトの変更や撤去も容易である。 【0020】 また、本発明に係る植生ユニットの第3の構成によれば、植栽用マットの下面に予め貯水空間を確保する植栽用マット支持部材を配置すると共に、該植栽用マット支持部材に植物の根又は土壌が進入することを防止するフィルタを、該植栽用マットと植栽用マット支持部材との間に介在させて一体的にユニット化したことにより、現場での施工が更に容易に出来る。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 図により本発明に係る植生ユニットの一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る植生ユニットの第1実施形態の構成を示す断面説明図である。 【0022】 図1において、第1実施形態の植生ユニットAは、生分解性材料によって構成された立体網状体からなり、植物13の根13aの進入を許容する植栽用マット6と、該植栽用マット6に植え付けられた植物13とからなる。植栽用マット6には予め設定された植生計画に基づいた植物13が植え付けられており、該植え付けられた植物13の根13aは立体網状体に進入して植栽用マット6と一体化して自立している。 【0023】 植栽用マット6は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂を糸瓜束子(ヘチマタワシ)のように立体的に網状に絡めたもので、ある程度の強度と剛性を有し、運搬時に型崩れして植栽用マット6内の土壌6b等がこぼれ落ちる虞がないものが好ましい。 【0024】 また、住宅展示場におけるモデルハウスやイベント会場での使用のように短期間にデザインの変更や撤去が考えられる場合には、非生分解性の植栽用マット6を採用することが好ましい。また、ある程度長期間に亘って同一デザインを維持する場合には、生分解性の植栽用マット6が好ましい。 【0025】 植栽用マット6の寸法は植栽領域の規模や植物13の種類に応じて適宜設定することが出来るが、建物の屋根や屋上に運搬し易く、作業性を考慮した大きさに適宜設定することが好ましい。また、植栽用マット6の平面形状は正方形、長方形、正六角形等の隣接して組み合わせ易い形状が好ましい。植栽用マット6の平面形状が正方形の場合、使用する植栽用マット6のサイズは一種類に限定されるものではなく、一辺の長さの基準長さを設定し、例えば基準長さの1倍、2倍、4倍の植栽用マット6の組み合わせで構成することも出来る。そして、大きなサイズの植栽用マット6には高さのある樹木を植え付けることが出来る。 【0026】 植栽用マット6に植え込む植物13が樹木の場合には、植栽用マット6同士を互いに連結して安定させることも出来る。植栽用マット6の網目の内部は植物13の根13a以外に土壌6bや肥料が充填されていても良い。 【0027】 植栽用マット6の下面には植栽用マット支持部材4が配置され、該植栽用マット支持部材4と植栽用マット6との間には、植物13の根13aまたは土壌6bが植栽用マット支持部材4に進入することを防止するフィルタ5が配置されている。 【0028】 本実施形態では、建物のベランダや屋根を含む屋上のようにコンクリートスラブやコンクリートパネル或いはALC(軽量気泡コンクリート)パネルのようなパネル類からなる床構造1を支持面とし、この支持面の上面に軟質塩化ビニールシート等からなる防水シート等を敷設することにより形成された防水層2の上部に構成されている。 【0029】 本実施形態の植生ユニットAは、支持面となる床構造1に載置された貯水基盤3と、該貯水基盤3に収容された植栽用マット支持部材4と、該植栽用マット支持部材4を覆うフィルタ5と、該フィルタ5の上部に載置された植栽用マット6と、を有して構成されている。また植生ユニットAの周囲には縁石7が配置されており、該縁石7によって床構造1の上面に於ける植生ユニットAの周縁を規定している。 【0030】 貯水基盤3は水を貯える機能を有しており、可撓性と防水性を有する例えばゴムシートや軟質塩化ビニールシート等の防水シートからなる貯水シート3aを槽状に形成して構成されている。即ち、植生ユニットAに設定された平面形状に従って断面L字型の部材が配置されており、この部材の起立片によって貯水基盤3を区画する区画壁3bが構成されている。 【0031】 区画壁3bは貯水基盤3に設定された満水時の水位よりも大きい高さ(深さ)を有しており、該区画壁3bによって区画された平面内に貯水シート3aが敷き込まれ、該貯水シート3aの周縁部を区画壁3bに沿って立ち上げると共に接着或いは溶着等の手段で一体化させることで、槽状の貯水基盤3が構成されている。 【0032】 尚、区画壁3bを構成する部材として本実施形態では断面がL字型の材料を利用しているが、必ずしもL字型である必要はなく、T字型や他の形状であっても良い。また材質は特に限定するものではなく、経時的に腐食する虞が少なく、且つ軽量なものであれば好ましく利用することが可能である。このような部材としてはアルミニウムや合成樹脂製の型材がある。 【0033】 貯水基盤3に貯えられた水は、図1の一点鎖線で示す満水レベル9よりも高い水位になったとき排水し得るように構成されている。従って、貯水基盤3に於ける満水レベル9よりも下位で底面3cとの間の貯水空間が貯水部3dとしての機能を有している。 【0034】 貯水基盤3の内部であって周縁部には黒曜石パーライトを収容した排水ネット8が配置されており、貯水基盤3内の余剰水を速やかに外部に排出する機能と排水口のつまりを防止する機能を有している。 【0035】 貯水基盤3を構成する貯水シート3a、防水層2を軟質塩化ビニールシート等の可塑剤を含む材料によって構成した場合、貯水基盤3の底面3cの下部と防水層2との間には絶縁シート10が配置される。この絶縁シート10はPET(ポリエチレンテレフタレート;ポリエステル)シート等からなり、貯水シート3aと防水層2との間で可塑剤が移行するのを緩和する機能と防水層を保護する機能を有する。 【0036】 更に、植生ユニットAの周囲に配置された縁石7の下部には、該縁石7に沿って防水保護シート11が敷き込まれており、床構造1に構成された防水層2に対して接着或いは溶着等の手段で一体化している。この防水保護シート11は、例えば防水層2の保守或いは補修を行う場合に利用されるものであり、防水層2と同じ材質のシートを利用することが可能である。 【0037】 貯水基盤3に収容される植栽用マット支持部材4は上端面4aが貯水基盤3に於ける満水レベル9よりも高くなるような寸法を有しており、植栽用マット6を貯水基盤3に貯えられた水に浸漬することなく支持する機能を有している。植栽用マット支持部材4としては上述した機能を有するものであれば良く、水分や空気を流入及び流出し得る機能を備えていることが好ましい。 【0038】 上記の如く、植栽用マット支持部材4が水分や空気の流入、流出機能を有することによって、貯水基盤3に大きな貯水量を確保することが可能であり、且つ貯水量が増加した場合であっても、水面と植栽用マット6との間に通気層12を確保することが可能である。このように通気層12を確保することで、空気が植栽用マット6の下部から供給され、植栽用マット6の立体網状体に根13aが進入して該植栽用マット6と一体化して自立して植え付けられた植物13に必要な酸素等を取り入れることや植物13から発生するガスを排出することが可能となり、植物13の根13aが水に浸ることがなく根腐れを防止することが可能となる。 【0039】 植栽用マット支持部材4は、大きく撓んだり変形することのない部材であることが好ましい。例えば、種や苗を植える作業をするために人が土壌6bに入ったときに重みで変形することがなく、安定した地盤として作用することが好ましい。 【0040】 このため、本実施形態では、植栽用マット支持部材4として高い硬度を持った合成樹脂繊維からなり、この合成樹脂繊維を立体網状(へちま繊維状)に絡ませて板状に形成することで高い圧縮強度、耐変形性、空隙率を有する部材(立体網状体)を用いている。このように、合成樹脂繊維によって形成した植栽用マット支持部材4を利用することにより、長期間使用しても水の影響を受けることがなく好ましい。 【0041】 上記の如き植栽用マット支持部材4は平面的な寸法を限定するものではなく、目的の植生ユニットAに於ける貯水基盤3の平面形状に対応させて好ましい寸法に適宜設定されている。従って、貯水基盤3に収容される植栽用マット支持部材4の数は1個に限定されるものではなく、2個以上複数収容することも出来る。 【0042】 植栽用マット支持部材4と植栽用マット6との間には、該植栽用マット支持部材4に対する植物13の根13aの進入及び土壌6bの進入を防止すると共に、吸水機能を持ったフィルタ5が配置されている。このようなフィルタ5としては、吸水性の高い不織布を用いることが可能であり、長期間の使用に伴って水や微生物等による悪影響を受けることのない材質、例えば合成樹脂繊維からなる不織布を用いることが好ましい。本実施形態では、フィルタ5として、旭化成せんい株式会社製の緑化シート AKS−550を用いている。 【0043】 フィルタ5は貯水基盤3に貯えられた水を吸い上げて植栽用マット6に供給するために、縁部5aが貯水部3dに達していることが必須である。このため、本実施形態では、フィルタ5は植栽用マット支持部材4の上面を覆うと共に、縁部5aが側面から下がって貯水部3dに到達している。即ち、立体網状体からなる植栽用マット支持部材4を包むようにしてフィルタ5を配置している。 【0044】 上記の如きフィルタ5では、貯水基盤3に貯えられた水を吸い上げて上部に載置した植栽用マット6に吸水することが可能であり、また植栽用マット6上の土壌6bの植栽用マット支持部材4への落下を阻止することが可能である。 【0045】 植生ユニットAの周囲に配置された縁石7は、建物に重量的な負担を与えることのないように軽量化されたブロック等であることが好ましい。 【0046】 尚、本実施形態では、特に図示してはいないが、貯水基盤3には凡そ1m2 毎に1個の割合で植栽用マット支持部材4の間に黒曜石パーライトを配置している。この黒曜石パーライトは、目詰まりや吸水が生じ難く、貯水基盤3に貯まった水の浄化を助ける働きを有している。 【0047】 本実施形態において、植栽用マット6に植え付ける植物13は特に限定されるものではないが、図1に示すように、植栽用マット6の立体網状体に植物13の根13aが進入して該植栽用マット6と一体化して自立出来るようなある程度高さのある樹木に対して好適である。 【0048】 また、植栽領域としては、建物の陸屋根、屋上、べランダ等の水平面に限定する必要はなく、勾配屋根、法面等の傾斜面や外壁面や塀等の垂直面でも良い。例えば、外壁面に植栽用マット6を固定し、該植栽用マット6の下部に貯水部を設置した構成とすることも出来る。尚、風を受け易い場所に適用すると、更に効果的である。 【0049】 また、一つの植栽用マット6に植え付ける植物13は複数品種でも、単品種であっても予め設定された緑地の植生計画に基づいてレイアウトされていれば良い。また、植栽用マット6に植え付ける植物13の選定に際しては、植物13を幾つかのカテゴリー、例えば樹木、草花、低層草花、地被類等に区分けし、それぞれのカテゴリーの中から適宜選択出来るように設定することが出来る。また、樹形、開花時期、花や葉の色等が分かるようにしておくことが好ましい。 【0050】 更に、植栽の場所が限定出来る場合、その場所の環境(気温、日照、風あたり等)に適した植物13だけをリスト化しておき該リストの中から植物を選択して植生ユニットAを構成したり、このように構成した植生ユニットAのリストを作成しておき、これらの植生ユニットAを複数組み合わせて緑地を構成したりすることができ、このように構成することで植物の知識の差に関係なく好適な植物の選定をすることができ好ましい。 【0051】 次に図2を用いて本発明に係る植生ユニットの第2実施形態の構成について説明する。図2は本発明に係る植生ユニットの第2実施形態の構成を示す断面説明図である。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。 【0052】 本実施形態では、パレット等の貯水部材21の内部に、不織布等からなるフィルタ5により覆われた植栽用マット支持部材4が配置されており、フィルタ5の縁部5aが該植栽用マット支持部材4の下面側に延長して敷設されている。フィルタ5の上部には生分解性材料により構成された立体網状体からなり、植物13の根13aの進入を許容する植栽用マット6が載置されている。 【0053】 植栽用マット6には予め設定された植生計画に基づいた植物13が植え付けられており、植え付けられた植物13の根13aは立体網状体に進入して植栽用マット6と一体化して自立している。植栽用マット6とフィルタ5と植栽用マット支持部材4とは連結部材22により連結されている。連結部材22はピン状のものを貫通させた後、突出した先端部を折り曲げて構成されている。連結部材22の他の実施形態としては、コ字状で端部を挟みこんで連結する形式のものや、バンド状で巻きつける形式のものなどがある。 【0054】 貯水部材21の側片21aには、植栽用マット支持部材4上のフィルタ5が配置される高さ位置に水位調整用ドレイン23が設けられている。植栽用マット6を水が溜まるところに直接設置すると植物13の根腐れの原因となるので、水位調整用ドレイン23により下位の貯水部21bから浮かして植栽用マット6が設置される。フィルタ5は貯水部材21の水位調整用ドレイン23よりも下位の貯水部21bから汲水して植栽用マット6に水分を供給すると共に、植物13の根13a及び土壌6bが植栽用マット支持部材4に進入することを防止する。 【0055】 本実施形態では、植栽用マット6をパレット状の貯水部材21に収納した状態で植物13を育成して植生ユニットAを形成し、貯水部材21毎運搬して、目的の場所に容易にセットすることが出来る。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。 【0056】 上記した2つの実施形態は建物のベランダや屋根を含む屋上におけるものであり、土壌6bの乾燥や植物13の根腐れを防ぐ為に植栽用マット支持部材4や貯水部材21が併用されていたが、例えば本発明に係る植生ユニットAをモデルハウス等短期間で緑地のデザインが変更される場所に適用する場合は植栽用マット支持部材4は省略することができるし、地上の緑地に適用する場合はさらに貯水部材21を省略することができる。 【産業上の利用可能性】 【0057】 本発明の活用例として、緑地全般において利用可能であるが、特に施工上の制約の多い建物の屋上に緑地を形成する場合に好適である。 【図面の簡単な説明】 【0058】 【図1】本発明に係る植生ユニットの第1実施形態の構成を示す断面説明図である。 【図2】本発明に係る植生ユニットの第2実施形態の構成を示す断面説明図である。 【符号の説明】 【0059】 A…植生ユニット 1…床構造 2…防水層 3…貯水基盤 3a…貯水シート 3b…区画壁 3c…底面 3d…貯水部 4…植栽用マット支持部材 4a…上端面 5…フィルタ 5a…縁部 6…植栽用マット 6b…土壌 7…縁石 8…排水ネット 9…満水レベル 10…絶縁シート 11…防水保護シート 12…通気層 13…植物 13a…根 21…貯水部材 21a…側片 21b…貯水部 22…連結部材 23…水位調整用ドレイン
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| 【出願人】 |
【識別番号】303046244 【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年4月7日(2006.4.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095315 【弁理士】 【氏名又は名称】中川 裕幸
【識別番号】100134717 【弁理士】 【氏名又は名称】大石 裕司
【識別番号】100142158 【弁理士】 【氏名又は名称】岩田 啓
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| 【公開番号】 |
特開2007−274974(P2007−274974A) |
| 【公開日】 |
平成19年10月25日(2007.10.25) |
| 【出願番号】 |
特願2006−106181(P2006−106181) |
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