| 【発明の名称】 |
作業機械における伸縮ブーム支持装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小川 淳次
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| 【要約】 |
【課題】ブームを作業機械本体に対して大きくオーバーラップさせて倒れるようにすることにより、トラックによる作業機械の搬送が簡便に行える作業機械における伸縮ブーム支持装置を得る。
【解決手段】ブーム主幹(5)に副ブーム(6,7)を摺動可能に連結してなる伸縮ブーム(4)を設け、前記ブーム主幹(5)の長手方向中途にブームブラケット(11)を一体的に連結し、作業機械本体(3)の中心部上方に該作業機械本体(3)の左右方向に軸心を有する上部支点ピン(P2)を設け、該上部支点ピン(P2)に前記ブームブラケット(11)を回動可能に連結し、該ブームブラケット(11)を前記上部支点ピン(P2)を中心として回動させるブラケットシリンダ(12)を設ける。また、前記上部支点ピン(P2)を、作業機械本体(3)に起倒可能に連結したリンクアーム(13)の上端部に設け、前記リンクアーム(13)を起倒方向に回動させるリンクアームシリンダ(14)を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ブーム主幹(5)に副ブーム(6,7)を摺動可能に連結してなる伸縮ブーム(4)を設け、前記ブーム主幹(5)の長手方向中途にブームブラケット(11)を一体的に連結し、作業機械本体(3)の中心部上方に該作業機械本体(3)の左右方向に軸心を有する上部支点ピン(P2)を設け、該上部支点ピン(P2)に前記ブームブラケット(11)を回動可能に連結し、該ブームブラケット(11)を前記上部支点ピン(P2)を中心として回動させるブラケットシリンダ(12)を設けたことを特徴とする作業機械における伸縮ブーム支持装置。 【請求項2】 上部支点ピン(P2)を、作業機械本体(3)に起倒可能に連結したリンクアーム(13)の上端部に設け、前記リンクアーム(13)を起倒方向に回動させるリンクアームシリンダ(14)を設けたことを特徴とする請求項1記載の作業機械における伸縮ブーム支持装置。 【請求項3】 ブームブラケット(11)をブーム主幹(5)に長手方向移動調節可能に連結したことを特徴とする請求項1又は2記載の作業機械における伸縮ブーム支持装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、作業機械本体から離れた場所に存在する間伐材、枝葉類の収集、移動等が行える伸縮ブームを有する作業機械に関し、特に作業機械の伸縮ブーム支持装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来の技術として、長いブームを作業機械本体の中心部上面に起倒可能に取付け、該ブームの先端部に伸縮可能にしたアームを取り付けるようにしたもの(特許文献1)。あるいは、伸縮ブームを作業機械本体の後端部に配置し、その基本ブームの下端を作業機械本体の上面に起倒可能に取り付けるようにしたものがあった。 【0003】 前記特許文献1のものは、長いブームを作業機械本体の中心部で起倒させるようにしていたので、該ブームを倒した際にはその先端が作業機械本体から大きく前後方向に突出することになり、そのままではトラックに搭載することができず、トラックで搬送する際には前記ブームを作業機械本体から取り外してトラックに搭載する必要があった。また、前記特許文献2のものは、伸縮ブームを作業機械本体の後端部で起倒させるようにしていたので、作業機械本体の後部を強固なフレーム構造にする必要があり、作業機械本体が大型に、かつ重量が重くなったり、また高価になったりするものであった。 【特許文献1】特開2003−165691号公報 【特許文献2】特開2004−99251号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は、ブームを作業機械本体に対して大きくオーバーラップさせて倒れるようにすることにより、トラックによる作業機械の搬送が簡便に行える作業機械における伸縮ブーム支持装置を得ることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は、前記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、ブーム主幹に副ブームを摺動可能に連結してなる伸縮ブームを設け、前記ブーム主幹の長手方向中途にブームブラケットを一体的に連結し、作業機械本体の中心部上方に該作業機械本体の左右方向に軸心を有する上部支点ピンを設け、該上部支点ピンに前記ブームブラケットを回動可能に連結し、該ブームブラケットを前記上部支点ピンを中心として回動させるブラケットシリンダを設ける構成にしたものである。 請求項2に係る発明は、前記上部支点ピンを、作業機械本体に起倒可能に連結したリンクアームの上端部に設け、前記リンクアームを起倒方向に回動させるリンクアームシリンダを設けたものである。 請求項3に係る発明は、前記ブームブラケットをブーム主幹に長手方向移動調節可能に連結したものである。 【発明の効果】 【0006】 本願の請求項1に係る発明は、ブーム主幹が作業機械本体の中心部上方に位置する上部支点ピンを中心として回動するので、該ブーム主幹の基部が上部支点ピンから後方に突出していても、該ブーム主幹は前記上部支点ピンを中心として円滑に回動することになる。また、前記ブームブラケットから後方に突出するブーム主幹の基部は、作業機械本体上に位置することになる。このため、ブーム主幹の長さを規定の長さに保持しながら、該ブーム主幹を前後水平に倒した際に、その先端側が作業機械本体から大きく突出しなくなる。これにより、伸縮ブームを作業機械本体から取り外すことなくトラックに搭載することができ、トラックによる作業機械の搬送が簡便に行えることになる。さらに、ブーム主幹の基部を上部支点ピンから後方に突出させることができるので、作業機械本体の重心がその分後方に移動することになり、伸縮ブームを前方に延ばして懸垂作業する際に作業機械が安定したり、あるいは副ブームの長さを長くして伸縮ブームの伸長量を増大させたりすることができる。 【0007】 請求項2に係る発明は、ブラケットシリンダを作動させると、ブーム主幹がブームブラケットを介してリンクアームの上部支点ピンを中心として回動し、また、リンクアームシリンダを作動させると、前記ブーム主幹がリンクアーム下部の回動軸心を中心として回動することになる。これにより、前記ブーム主幹を上下に離れた2カ所の軸心を中心として回動せさることができ、伸縮ブームの起倒姿勢を広範囲に変化させることができ、作業範囲が拡大することになる。 【0008】 請求項3に係る発明は、ブームブラケットに対するブーム主幹の連結位置を長手方向に移動させることによって、ブーム主幹を水平に倒した際におけるブーム主幹と作業機械本体とのオーバーラップ量を大きくすることができ、トラックによる作業機械の搬送がより簡便に行えることになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下本発明の実施例を図面に基いて説明する。図1は本発明の第1実施例による伸縮ブームの作動態様を示す側面図、図2は本発明の第1実施例による伸縮ブームの格納態様を示す側面図、図3は図1の背面図、図4は本発明の第2実施例による伸縮ブームの作動態様を示す側面図、図5は本発明の第2実施例による伸縮ブームの格納態様を示す側面図、図6は図5の背面図である。 【0010】 図1において、1は作業機械であり、該作業機械1は、走行するキャタピラー2の上部に作業機械本体3を上下軸心Cを中心として旋回可能に取り付け、該作業機械本体3に伸縮ブーム4、及び運転室15等を取り付けてなる。前記伸縮ブーム4は、図3に示すように、作業機械本体3の中心部に位置させ、前記運転室15は作業機械本体3の中心部から側方に偏倚させる。 【0011】 前記伸縮ブーム4は、筒状のブーム主幹5に順次小断面積にした第1副ブーム6、第2副ブーム7を摺動可能に嵌合させ、各第1、第2副ブーム6,7をチェーン、スプロケット等によりブーム主幹5に対して長手方向に移動、つまり伸縮作動させてなり、前記第2副ブーム7の先端部にクラムシェルバケット等のアタッチメント8を取り付け、該アタッチメント8により間伐材、枝葉類を収集する。 【0012】 10は前記伸縮ブーム4を作業機械本体3に起倒可能に支持する支持装置であり、ブームブラケット11、ブラケットシリンダ12、リンクアーム13、及びリンクアームシリンダ14等により構成される。即ち、図1、図3に示すように、作業機械本体3の中心部に鋼板製のリンクアーム13を上下に配置し、その下端部を図3において左右水平に配置した下部支点ピンP1を介して作業機械本体3の上面に回動可能に連結し、該リンクアーム13の上端部に前記下部支点ピンP1と平行する上部支点ピンP2を介して短尺な鋼板製のブームブラケット11を回動可能に連結する。 【0013】 前記リンクアーム13の長さは、図1に示すように、下部支点ピンP1を中心として上方に回動させた際にブームブラケット11が、作業機械本体3の上方、本例では運転室15よりも若干上方に位置し、かつ下部支点ピンP1を中心として前方に回動させた際に作業機械本体3よりも若干前方に位置する長さとする。なお、図1において9は作業機械1の前部側の負荷を受ける前部補助脚であり、スライド板9aに垂下支持されている。 【0014】 前記ブームブラケット11は、図1に示すように、ブーム主幹5の胴部下面に取り付けたガイドレール5aに前後摺動可能に嵌合させ、該ガイドレール5aの後部と前部とに形成された締結用のボルト孔(符号省略)に交互に連結できるようにする。これにより、作業機械1の稼働時には、図1の実線で示すように、前記ブームブラケット11をガイドレール5aの後部に連結し、ブーム主幹5を作業機械本体3から大きく前方に突出させる。また、作業機械1のトラック搬送時には、図2の実線で示すように、前記ブームブラケット11をガイドレール5aの前部に連結してブーム主幹5を作業機械本体3の後部側に移動させ、作業機械本体3に対するブーム主幹5のオーバーラップ量を増大させるとともに、伸縮ブーム4を作業機械本体3に接近させて作業機械1の高さを低減させる。 【0015】 前記ブームブラケット11は、前後方向に長くし、その前端部に前記リンクアーム13の上端部を、上部支点ピンP2を介して回動可能に連結する。そして、前記ブームブラケット11の後端部にブラケットシリンダ12を、リンクアーム13の前部側にリンクアームシリンダ14をそれぞれ連結し、各ブラケットシリンダ12の基部及びリンクアームシリンダ14の基部を作業機械本体3の上面に連結する。 【0016】 これにより、ブラケットシリンダ12を作動させることによって、ブーム主幹5を前記上部支点ピンP2を中心として回動させ、また、リンクアームシリンダ14を作動させることによって前記ブーム主幹5を下部支点ピンP1を中心として回動させる。 【0017】 前記第1実施例によれば、ブーム主幹5が作業機械本体3の中心部上方に位置する上部支点ピンP2を中心として上下に回動するので、該ブーム主幹5の基部が前記上部支点ピンP2から後方に突出していても、該ブーム主幹5は前記上部支点ピンP2を中心として上下方向に円滑に回動することになる。即ち、ブラケットシリンダ12を最大に伸長作動させるとともに、リンクアームシリンダ14を最大に短縮作動させると、伸縮ブーム4が図1の一点鎖線で示すように、作業機械本体3の前部側で下方に傾斜し、また、前記ブラケットシリンダ12を最大に短縮作動させるとともに、リンクアームシリンダ14を最大に伸長作動させると、伸縮ブーム4が図1の二点鎖線で示すように、作業機械本体3の中心部で上方に傾斜することになる。このため、伸縮ブーム4の起倒姿勢を広範囲に変化させることができ、作業範囲が拡大することになる。また、作業機械本体3の重心が後方に移動するので、伸縮ブーム4を前方に延ばして懸垂作業する際に作業機械1が安定することになる。また、副ブーム6,7の長さを長くして伸縮ブーム4の伸長量を増大させることができる。 【0018】 また、図2に示すように、伸縮ブーム4を短縮作動させ、ブームブラケット11をブーム主幹5のガイドレール5aの前部に連結し、この状態で前記ブラケットシリンダ12及びリンクアームシリンダ14を作動させて前記伸縮ブーム4を前後水平に倒すと、作業機械本体3に対するブーム主幹5のオーバーラップ量が増大して全体がコンパクトになるとともに、作業機械1の高さが低減し、伸縮ブーム4を作業機械本体3から取り外すことなくトラックに搭載することができ、トラックによる作業機械1の搬送が簡便にかつ安全に行えることになる。 【0019】 図4〜図6は第2実施例を示す。図4において、1は作業機械、2はキャタピラー、3は作業機械本体、5は運転室15であり、これらは前述した第1実施例と略同様の構造となっている。 【0020】 前記作業機械本体3に支持装置30を介して伸縮ブーム20を起倒可能に取り付ける。該伸縮ブーム20は、筒状のブーム主幹21に順次小断面積にした第1副ブーム22、第2副ブーム23を摺動可能に嵌合させ、各第1、第2副ブーム22,23をチェーン、スプロケット等によりブーム主幹21に対して長手方向に移動(伸縮作動)させてなり、前記第2副ブーム23の先端部にアームシリンダ25によって回動されるアーム24を取り付け、該アーム24の先端部にクラムシェルバケット等のアタッチメント26を取り付ける。 【0021】 30は前記伸縮ブーム20を作業機械本体3に回動可能に支持する支持装置であり、ブームブラケット31、ブラケットシリンダ32、支柱33(図6)等により構成される。即ち、図4〜図6に示すように、ブーム主幹21の前後方向中途にブームブラケット31を固定し、作業機械本体3の中心部に角柱状の支柱33を起立固定する。そして、前記ブームブラケット31の後端部を前記支柱33の上端部に嵌合させ、該嵌合部にボルトからなる上部支点ピンP3を左右方向から挿通した後、ナットを螺合させて回動可能に連結する。前記上部支点ピンP3の高さは、図6に示すように、運転室15の上部に位置させる。 【0022】 前記ブームブラケット31は、図1、図2に示すように、前後方向に長くし、その前端部にブラケットシリンダ32を連結し、該ブラケットシリンダ32の下端部を作業機械本体3に連結する。これにより、前記ブラケットシリンダ32を作動させることによって、ブーム主幹21を前記上部支点ピンP3を中心として回動させる。 【0023】 前記第2実施例によれば、伸縮ブーム20のブーム主幹21が作業機械本体3の中心部上方に位置する上部支点ピンP3を中心として回動するので、第1実施例と同様に、ブーム主幹21の基部が上部支点ピンP3から後方に突出していても、該ブーム主幹21は前記上部支点ピンP3を中心として上下方向に円滑に回動することになるとともに、作業機械本体3の重心が後方に移動するので、伸縮ブーム4を前方に延ばしての懸垂作業が安定し、また、副ブーム22,23,アーム24の長さを長くして伸縮ブーム20の伸長量を増大させることができる。また、図5に示すように、前記伸縮ブーム20を短縮させて水平に倒すとともに、アーム24を下方に回動させると、該アーム24の作業機械本体3に対する突出量が少なくなるため、トラックによる作業機械1の搬送が簡便に行えることになる。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】本発明の第1実施例による伸縮ブームの作動態様を示す側面図である。 【図2】本発明の第1実施例による伸縮ブームの格納態様を示す側面図である。 【図3】図1の背面図である。 【図4】本発明の第2実施例による伸縮ブームの作動態様を示す側面図である。 【図5】本発明の第2実施例による伸縮ブームの格納態様を示す側面図である。 【図6】図5の背面図である。 【符号の説明】 【0025】 1 作業機械 2 キャタピラー 3 作業機械本体 4 伸縮ブーム 5 ブーム主幹 5a ガイドレール 6 第1副ブーム 7 第2副ブーム 8 アタッチメント 9 前部補助脚 10 支持装置 11 ブームブラケット 12 ブラケットシリンダー 13 リンクアーム 14 リンクアームシリンダ P1 下部支点ピン P2 上部支点ピン 15 運転室 20 伸縮ブーム 21 ブーム主幹 22 第1副ブーム 23 第2副ブーム 24 アーム 25 アームシリンダ 26 アタッチメント 30 支持装置 31 ブームブラケット 32 ブラケットシリンダー 33 支柱 P3 上部支点ピン
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| 【出願人】 |
【識別番号】591059146 【氏名又は名称】丸順重工株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年4月5日(2006.4.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097700 【弁理士】 【氏名又は名称】増田 恒則
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| 【公開番号】 |
特開2007−274943(P2007−274943A) |
| 【公開日】 |
平成19年10月25日(2007.10.25) |
| 【出願番号】 |
特願2006−103966(P2006−103966) |
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