| 【発明の名称】 |
植物用の給水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 敏博
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| 【要約】 |
【課題】水の利便等の関係で水やりが困難な環境や状況にあっても、水やりを欠かさないで植物を枯らすことなく鮮度を保ち、若しくは正常に育成できる植物用の給水装置を提供する。
【解決手段】冷媒の圧縮機、凝縮器、蒸発機が循環接続される除湿器構造の抽出水装置と、少なくとも圧縮機を作動させる電力を供給するソーラー発電装置及び/又は風力発電装置と、蒸発機において発生した結露水を植物に配給する排水パイプとからなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷媒の圧縮機、凝縮器、蒸発機が循環接続される除湿器構造の抽出水装置と、少なくとも圧縮機を作動させる電力を供給するソーラー発電装置及び/又は風力発電装置と、蒸発機において発生した結露水を植物に配給する排水パイプとからなることを特徴とする植物用の給水装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、お墓に供えられている花や、緑化のため等の植物が枯れないように使用する植物用の給水装置に関する。 【背景技術】 【0002】 お墓には花瓶に花を差して供えられるが、殊に真夏の日中においては花の給水量が多いばかりか蒸発により花瓶の水が無くなることで、供養の意に反して花が直ぐに枯れてしまうことがある。また、家庭における盆栽の手入れには水を欠かすことはできないが、数日留守にするときには水切れのために枯らす失敗を招くことがある。 【0003】 また、現在、壁面緑化、屋上緑化などとして、建造物の壁や屋上に植物を育成する緑化が推進されているが、これらは、水道水等の水が得られる場所であるのでその水が利用され、植物が根づいている土やスポンジ状吸水材にその水が供給されている。しかし、水道水を利用しがたい箇所においても、例えば電柱においても緑化がなされるならば、町並みの環境美化の上で望ましい。また、砂漠に植物を植えるのにも水が不自由なく得られるならば、砂漠化が問題となっている地球環境の改善に大きく貢献することになる。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 この発明は、上記のような実情に鑑みて、水の利便等の関係で水やりが困難な環境や状況にあっても、水やりを欠かさないで植物を枯らすことなく鮮度を保ち、若しくは正常に育成できる植物用の給水装置を提供することを課題とした。 【0005】 上記の課題を解決するために、この発明は、冷媒の圧縮機、凝縮器、蒸発機が循環接続される除湿器構造の抽出水装置と、少なくとも圧縮機を作動させる電力を供給するソーラー発電装置及び/又は風力発電装置と、蒸発機において発生した結露水を植物に配給する排水パイプとからなることを特徴とする植物用の給水装置を提供する。 【0006】 植物用の給水装置を上記のように構成したから、生花が差されている花瓶や、盆栽や鑑賞用草木が植えられている植木鉢、緑化のために植物が植えられている土壌等に、排水パイプの先を添えた状態で起動状態にしておけば、太陽熱又は風力により得られる電力により、除湿器構造の抽出水装置が作動し、空気中から結露水を得てそれらの植物に供給される。 【発明の効果】 【0007】 以上説明したように、この発明によれば、除湿器構造を利用し、それを稼働させる電力を太陽熱や風力により賄うことにより、空中から水を抽出するので、水の利便等の関係で水やりが困難な環境や状況にあっても、水やりを欠かさないで、例えばお墓の花を枯らすことなくその鮮度を保ち、若しくは緑化のための植物を正常に育成できるという優れた効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 図面は一実施の形態を示したもので、その植物用の給水装置は、空気中から水滴を凝縮して作る抽出水装置1と、抽出水装置1を作動させるソーラー発電装置3と、抽出水装置1で得られた水を植物7に与える排水パイプ5とから構成される。 【0009】 図1は、多用途型として簡易に利用しやすく、通気が良好なハウジング8の中に抽出水装置1を設け、その屋根にソーラー発電装置3を供えた場合を示したもので、抽出水装置1には除湿器の原理が利用され、その抽出水装置1は、ソーラー発電装置3から供給された電力により駆動される冷媒の圧縮機9と、次の凝縮器11と、さらに次の蒸発機13がパイプにより循環接続され、凝縮器11と蒸発機13との間に膨脹弁15が設けられる。16は、圧縮機9を駆動するモーターである。 【0010】 上記の抽出水装置1によると、アンモニア等のガスの冷媒は、圧縮機9により圧縮されその際に発生した熱が次の凝縮器11において冷却されることにより液化し、中途の膨脹弁15を経ることにより次の蒸発機13で気化して周囲から気化熱を奪い、ここで冷却作用が行われ、気化した冷媒は圧縮機9に戻り、このサイクルを繰り返す。そして、蒸発機13においては、気化熱が奪われることにより冷却されたパイプ等に結露が生じ、それが一定間隔で下へ流れて排水パイプ5により外部に送られ植物7に少しずつ給水される。なお、微量であるので給水過剰となることはない。 【0011】 凝縮器11が置かれる上部の冷却部屋は、合掌形の屋根19で深く覆われており、また、自然の風が通りやすく周囲がほゞ開放され、下の部屋はルーバー22により通気性を良くしてある。そして、冷却部屋には自然の冷風が突き抜けるために、それによって凝縮器11から放熱されガスの液化に必要な冷却が行われる。しかし、冷却ファンにより強制的に風を突き抜けさせるようにしても良く、その稼働にもソーラー発電装置3の電力が利用できる。また、蓄電して電力を利用することもあり、24はそのような実施形態の場合の蓄電池を示す。 【0012】 屋根19は、上面がソーラー発電装置3としての発電パネルにより覆われ、これにより圧縮機9を駆動するモーター8の電力が賄われる。屋根19は、このように必要な電力を賄うためばかりでなく、抽出水装置1を太陽熱から遮断して日陰を作るために広く形成される。太陽熱は発電パネルにより有効に遮断されるが、さらに効率を高めるためにその下が断熱材20となっている。 【0013】 また、ハウジング8は、風通しの良いところが好ましいので、上下調整できる支柱23により支持され、その下端に座盤25を設け、ねじ27などにより設置面29に固定するようになっている。 【0014】 上記のような植物用の給水装置Pは、鉢植えの草木や花類の植物に広く用いることができる。図2は、植物7としてお墓Qに供える花の花瓶33に水を供給するものとして実施した例を示し、これによると、前記したものと同様の植物用の給水装置Pがお墓Qの横に設置され、それから排水パイプ5が花瓶33に導入され、その口先が図示しない器具により花瓶33に止められている。 【0015】 図3は、環境美化のために電柱37に輪形の植木鉢39を嵌着し、それに鑑賞用の植物7を植え、それに給水するものとして実施した。この場合は、除湿器と同じ機構をもつ前記と同じような構造の抽出水装置1を内蔵したハウジング8をバンド41により電柱37に固定し、発電装置3のソーラーパネルを電柱37の側面に張り付け、同じくバンド41で固定した。ハウジング8は、植木鉢39よりも上に設けられ、そのため、排水パイプ5を垂れ下げるだけで給水されるようになっている。 【0016】 図4は、主に砂漠の緑化に使用するものとして実施した例を示す。現在、アフリカ大陸、中近東、アジア大陸では多くの面積が砂漠化している。しかも、温暖化現象に伴う気象変動により砂漠化が進行し深刻な事態となっている地域もあり、また、将来的には世界的に砂漠化が急速に進行し、日本もその例外ではなく、アマゾン地域も広く砂漠になるとまで言われている。砂漠を緑化するためには、植物を植えることにより地面からの水分の蒸発を止め、自然に植物が芽を出す程度に土壌の保水量を高めることが有効であり、この試みが日本人により行われて成功している事例が多い。しかし、乾燥に強い植物であっても最初に根づかせることは乾燥地であるために至難の技である。 【0017】 図4に示す給水装置Pは、風力発電とソーラー発電とを合わせて発電し、その電力で空気中の水分を抽出して取り出し、それを砂漠に植えた植物7に供給するようにした場合を示した。 【0018】 装置は植物が一人前に育つまでの一時的なものであるので、簡単な杭打ちで支柱43を立設し、地盤の弱さを架台45により補強し、その架台45の上に水タンク47を設置し、その上に除湿器構造の抽出水装置1が内蔵されるハウジング8を設けてある。また、支柱43の上端部にはプロペラ49付きの風力発電装置4が供えられ、下端部にはソーラー発電装置3が具備される。 【0019】 砂漠では日中は乾燥しており空中から水分を抽出するのには適しないので、湿度が高くなる夜間に除湿装置を作動させ水タンク47に貯水する。したがって、水タンク47のほかに蓄電池49は必須である。なお、日中に植物7に水をやると、言わば茹で上がることで根腐れが生じるから、砂漠の砂が冷めた夕方から夜明けの間に散水が行われるようにコンピュータ制御される。こうして人手によらない夜間の水やり作業が行われる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】この発明の植物用の給水装置の概略を示す断面説明図である。 【図2】同植物用の給水装置をお墓での使用例で示す正面図である。 【図3】他の実施形態を示す正面図である。 【図4】さらに他の実施形態を示す正面図である。 【符号の説明】 【0021】 P 植物用の給水装置 1 抽出水装置 3 ソーラー発電装置 4 風力発電装置 5 排水パイプ 7 植物 9 圧縮機 11 凝縮器 13 蒸発機
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| 【出願人】 |
【識別番号】506092374 【氏名又は名称】株式会社松本建材
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| 【出願日】 |
平成18年4月5日(2006.4.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083127 【弁理士】 【氏名又は名称】恒田 勇
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| 【公開番号】 |
特開2007−274938(P2007−274938A) |
| 【公開日】 |
平成19年10月25日(2007.10.25) |
| 【出願番号】 |
特願2006−103820(P2006−103820) |
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