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【発明の名称】 壁面ネット
【発明者】 【氏名】藤本 邦三

【要約】 【課題】緑化用などに用いる壁面ネットをワイヤや針金で形成すると、太陽熱による日中の昇温が大きくて、からんだつる草などの植物の成育に熱の影響を受けると共に枯れたりするので、太陽熱による昇温を抑制して植物の成育に不都合のない壁面ネットを提供する。

【解決手段】芯線1と、この芯線の外周面全長に設けると共に、太陽熱による昇温を抑制する色の着色を施こした合成樹脂製の被膜2とで被覆線Aを形成し、この被覆線を用いてつる草などの成育用壁面ネットに編成した構成を採用する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
芯線と、この芯線の外周面全長に設けると共に、太陽熱による昇温を抑制する色の着色を施こした合成樹脂製の被膜とで被覆線を形成し、この被覆線を用いてつる草などの成育用壁面ネットに編成したことを特徴とする壁面ネット。
【請求項2】
前記被膜を形成する溶融合成樹脂に被膜の表面粗面化用の発泡剤を混入したことを特徴とする請求項1に記載の壁面ネット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば緑化のためのつる草などの成育に用いる壁面ネットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば緑化のためのつる草成育用の壁面ネットは、ステンレスや防錆のために亜鉛メッキ処理を施こした鉄線の線材を用いてネットを編成する(特許文献1)。
【特許文献1】特開2006−26739号公報(図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、特許文献1のネットの素材は、ステンレスや鉄線の線材を用いているため、太陽熱による日中の温度上昇が激しく、昇温にともないネットにからんだつる植物の成育を妨げると共に、枯れるなどの問題があった。
【0004】
また、ネットを編成する金属線材の表面が鏡面のため、つる植物が絡みにくい問題も発生した。
【0005】
そこで、この発明は、上述の問題を解決した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、この発明は、芯線と、この芯線の外周面全長に設けると共に、太陽熱による昇温を抑制する色の着色を施こした合成樹脂製の被膜とで被覆線を形成し、この被覆線を用いてつる草などの成育用壁面ネットに編成した構成を採用する。
【0007】
また、前記被膜を形成する溶融合成樹脂に被膜の表面粗面化用の発泡剤を混入する。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、この発明の壁面ネットによれば、芯線の外周面全長に設けた合成樹脂製の被膜に太陽熱による昇温を抑制する色の着色を施こしてあるので、日中の温度上昇にともなうネットの昇温を被膜の昇温抑制の色の着色により激しい温度上昇をなくすることができる。
【0009】
このため、つるなどの植物の成育を妨げることがない、すなわち枯れるなどの不都合がない。
【0010】
また、被膜形成用の溶融合成樹脂に発泡剤を混入してあるので、発泡剤によって被膜の表面が不規則に隆起して表面が粗面化される。
【0011】
このため、植物の絡みがよく、成育に効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
この発明の第1の実施形態では、図1及び図2に示すように、金属線の芯線1と、この芯線1の外周面全長に設けた合成樹脂製の被膜2とで被覆線Aを形成する。
【0014】
上記芯線1の外周に被膜2を形成する方法としては、周知のような例えば挿入口から挿入した芯線1をダイスをへて引き抜く際、ダイスの通路(芯線1の通過する透孔)に供給し続けた溶融被覆材(被膜2)としての合成樹脂を芯線1の外周面に付着させ、ダイスから被覆線Aを引き出して製造する。
【0015】
その際、図示のように、被膜2の付着直前に、芯線1の外周面に接着剤3を付着させて、芯線1に対し被膜2を接着することもある。
【0016】
また、被膜2用の合成樹脂(例えばポリエチレンなど)には、太陽熱による昇温を抑制する色の着色が施こしてある。
【0017】
上記昇温を抑制する着色の色としては、白色やグレーなどがある。
【0018】
上記のように製造した被覆線Aを用いて図3に示すように例えばつる植物の登坂促進用の壁面ネットBを編成する。
【0019】
すると、太陽熱による日中の激しい昇温(温度上昇)を抑制するので、からんだ植物の熱による影響が少なく、成育不良や枯れるなどの問題を極力緩和することができる。
【0020】
この発明の第2の実施形態では、上記被膜2用の合成樹脂(例えばポリエチレンなど)に発泡剤を適量混入して、発泡剤の発泡によって被膜2の表面を粗面化する。
【0021】
この粗面化の目的は、被膜2の表面が不規則に発泡(突部や突条に)してすべりにくく、すなわちスリップしないようにする。
【0022】
上記の有機発泡剤としては、例えばアゾジカルアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、P,P′−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジンや無機系発泡剤(発生ガス組成が、炭酸ガスと水とからなる)が使用される。
【0023】
勿論、発泡剤の分解を促進するため、粉末や潤性の助剤を使用する。
【0024】
上記のように、被膜2の表面粗面化によって植物のからみが良好になる。
【0025】
上記粗面化用発泡剤の混入量は、被膜2用合成樹脂に対し、5%から10%程度とする。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】この発明の被覆線を示す一部切欠斜視図
【図2】同上の縦断拡大正面図
【図3】同上の被覆線を用いたネットの平面図
【符号の説明】
【0027】
A 被覆線
1 芯線
2 被膜
B ネット
【出願人】 【識別番号】593033980
【氏名又は名称】トワロン株式会社
【出願日】 平成18年2月22日(2006.2.22)
【代理人】 【識別番号】100077470
【弁理士】
【氏名又は名称】玉利 冨二郎

【識別番号】100067116
【弁理士】
【氏名又は名称】立川 登紀雄


【公開番号】 特開2007−222036(P2007−222036A)
【公開日】 平成19年9月6日(2007.9.6)
【出願番号】 特願2006−44703(P2006−44703)