| 【発明の名称】 |
屋上又は屋根における植栽構造とこれに使用する樹木等植物の引張装置。 |
| 【発明者】 |
【氏名】田島 国雄
【氏名】後藤 良昭
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| 【要約】 |
【課題】屋上、屋根等に樹木その他の比較的大型の植物を安定的に植栽する
【解決手段】下地と、この表面に形成される防水層と、防水層上に張設される耐根層と、この耐根層上に固着される引張装置と、引張装置上に設置される給排水基盤と、前記給排水基盤上にあって土壌に栽植され前記引張装置により固定される樹木等の植物とからなる植栽構造であって、前記引張装置は耐根層上に固着される本体部と、本体部に設けた掛け止め部材と、この掛け止め部材に前記植物を連結する固定手段とを具え、前記給排水基盤は上方から浸透する雨水あるいはその他の手段による潅水等を保持・排水し、保持した水分を植物の根部に供給するとともに積層される土壌を把持するために、保水部と排水部とが複数一体に形成されたドレイン板を具えた植栽構造を提供して上記課題を解決する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下地と、この表面に形成される防水層と、防水層上に張設される耐根層と、この耐根層上に固着される引張装置と、引張装置上に設置される給排水基盤と、前記給排水基盤上にあって土壌に栽植され前記引張装置により固定される樹木等の植物とからなる植栽構造であって、前記引張装置は耐根層上に固着される本体部と、本体部に設けた掛け止め部材と、この掛け止め部材に前記植物を連結する固定手段とを具え、前記給排水基盤は上方から浸透する雨水あるいはその他の手段による潅水等を保持・排水し、保持した水分を植物の根部に供給するとともに積層される土壌を把持するために、保水部と排水部とが複数一体に形成されたドレイン板を具えるようにしたことを特徴とする植栽構造。 【請求項2】 請求項1の記載の植栽構造において、引張装置の前記掛け止め部材は本体部に複数設けた環状部材からなり、前記固定手段は前記樹木等の植物の根塊部を前記環状部材に緊縛固定する係止部材で構成し、給排水基盤を構成するドレイン板の前記排水部は縦横に交叉連通して形成され上面に孔部を有する通直管により構成するとともに前記保水部は各通直管により囲繞されて形成される凹部空間により構成したことを特徴とする植栽構造。 【請求項3】 請求項2記載の植栽構造において、樹木等の植物の根塊部を前記環状部材に緊縛固定する前記係止部材は、ひも状、帯状又はチェーン状部材で構成したことを特徴とする植栽構造。 【請求項4】 屋上、屋根等の防水層上あるいはこの表面に張設される耐根層上に形成される植栽中に樹木等の植物を固定する引張装置であって、耐根層上に固着される本体部と、本体部に設けた掛け止め部材と、この掛け止め部材に前記植物を連結する固定手段とを具えてなることを特徴とする引張装置。 【請求項5】 請求項4記載の引張装置において、引張装置の前記掛け止め部材は本体部に複数設けた環状部材からなり、前記固定手段は前記樹木等の植物の根塊部を前記環状部材に緊縛固定する係止部材で構成したことを特徴とする引張装置。 【請求項6】 請求項5記載の引張装置において、樹木等の植物の根塊部を前記環状部材に緊縛固定する前記係止部材は、ひも状、帯状又はチェーン状部材で構成したことを特徴とする引張装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本願発明は、屋上、陸屋根等に設置され樹木等の比較的大型の植物を植生させ得る植栽 構造ならびにこの植栽構造に使用され樹木等植物を安定的に植栽層に固定するための引 張装に関するものである。 【背景技術】 【0002】 ヒートアイランド現象の対策手段の一つとして屋上緑化がますます重要な存在となっている。屋上や屋根の緑化には従来種々の植栽技術が提案されている。 屋上等の植生に関してまず解決すべき問題は装置全体の軽量化を始めとして、いくつか存在するが風対策も重要な課題である。 【0003】 屋上や屋根のような高所では、常に一定の風が発生しており、植栽された植物の安定的な維持が必要であり、これに関して種々の対策が採られてきている。丈の低い植物を植える、植栽層の上に防風ネットを張設する等々である。 【0004】 しかしながら、ヒートアイランド現象の頻発かに伴い、屋上緑化で使用する植物に大型化が求められるようなっているのが原状であり、従来の風対策では対応が難しくなっている。 【0005】 なお、本願発明と関連する技術が次の文献において開示されている。 【特許文献1】特開平11−32579号公報 【特許文献2】特開平11−318210号公報 【特許文献3】特開2000−125662号公報 【特許文献4】特開2001−16992号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本願発明は、屋上、屋根等に構築される植栽装置において、樹木等の比較的大型の植物が根が定着するまで安定的に植立可能で、かつ根の定着後も風に対しても容易に倒壊する惧れのない植栽構造ならびにこれに使用する樹木等植物の引張装置の提供を目的としている。従来、このような目的を容易に達成する技術は存在していない。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本願発明は、下地と、この表面に形成される防水層と、防水層上に張設される耐根層と、この耐根層上に固着される引張装置と、引張装置上に設置される給排水基盤と、前記給排水基盤上にあって土壌に栽植され前記引張装置により固定される樹木等の植物とからなる植栽構造であって、前記引張装置は耐根層上に固着される本体部と、本体部に設けた掛け止め部材と、この掛け止め部材に前記植物を連結する固定手段とを具え、前記給排水基盤は上方から浸透する雨水あるいはその他の手段による潅水等を保持・排水し、保持した水分を植物の根部に供給するとともに積層される土壌を把持するために、保水部と排水部とが複数一体に形成されたドレイン板を具えるようにした植栽構造を実現して上記課題を解決しようとするものである。 【0008】 また、上記の記載の植栽構造において、引張装置の前記掛け止め部材は本体部に複数設けた環状部材からなり、前記固定手段は前記樹木等の植物の根塊部を前記環状部材に緊縛固定する係止部材で構成し、給排水基盤を構成するドレイン板の前記排水部は縦横に交叉連通して形成され上面に孔部を有する通直管により構成するとともに前記保水部は各通直管により囲繞されて形成される凹部空間により構成することがある。 【0009】 さらに、上記の植栽構造において、樹木等の植物の根塊部を前記環状部材に緊縛固定する前記係止部材は、ひも状、帯状又はチェーン状部材で構成することがある。 【0010】 本願発明はまた、屋上、屋根等の防水層上あるいはこの表面に張設される耐根層上に形成される植栽中に樹木等の植物を固定する引張装置であって、防水層又はその上の耐根層上に固着される本体部と、本体部に設けた掛け止め部材と、この掛け止め部材に前記植物を連結する固定手段とを具えてなる引張装置を提供して上記従来の課題を解決しようとするものである。 【0011】 また、上記の引張装置において、引張装置の前記掛け止め部材は本体部に複数設けた環状部材からなり、前記固定手段は前記樹木等の植物の根塊部を前記環状部材に緊縛固定する係止部材で構成することがある。 【0012】 さらに、上記の引張装置において、樹木等の植物の根塊部を前記環状部材に緊縛固定する前記係止部材は、ひも状、帯状又はチェーン状部材で構成することがある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 給排水基盤としてのドレイン板は樹脂材または金属材で構成し、このドレイン板には上方から浸透する雨水あるいはその他の手段による潅水等を保持・排水し、保持した水分を植物の根部に供給するとともに積層される土壌を把持するために、保水部と排水部とを全面にわたり複数一体に形成されるのが望ましい。 【0014】 引張装置は防水層又はその上の耐根層上に固着される本体部と、本体部に設けた掛け止め部材と、この掛け止め部材に樹木等の植物を連結する固定手段とを具えるが、本体部は金属材、強度や耐久性の見地から特にステンレス材で形成し、形状は使い勝手から方形状が好ましい。 【0015】 引張装置の掛け止め部材は、植物の根部に固定・緊縛される固定手段を連結固定するものであるから、ボルト状のもの、ロッド状のものに固定手段の係止孔を設けたもの、等で構成できるが、固定手段との連結の必要性からリング材又は環状部を有する部材が望ましい。 これら掛け止め部材は、前記本体部上の複数箇所に固設することになるが、本体部を方形状に形成する場合、少なくとも四隅、望ましくはさらに端縁に必要数設けることになる。 【0016】 固定手段は前記樹木等の植物の根塊部を前記環状部材に緊縛・固定する係止部材で構成されるが、この係止部材はその一端は前記根塊部に連結され、他端は前記掛け止め部材に連結されて樹木等の植物を土壌中に安定保持させるものであるから、この機能さえあれば形状等に制限はなく、ロッド状のもの、針金、帯状物、ロープ等による構成が考えられるが、作業性から針金、帯状物、ロープ等の紐状体が好ましい。 【0017】 植栽構造は、屋上又は屋根上に形成され、下地と、この表面に形成される防水層と、防水層上に張設される耐根層と、この耐根層上に固着される引張装置と、引張装置上に設置される給排水基盤と、前記給排水基盤上にあって土壌に栽植され前記引張装置により固定される樹木等の植物を具えているが、耐根層としてのルートガードは必要に応じて設置される。引張装置の本体部は所定単位の寸法のものを植栽構造の設置面に連続又は間歇的に敷設する。 また、この引張装置上に設置される給排水基盤は所定単位の面積寸法のものを植栽構造の施工面の面積に応じて連続的に敷設される。 【実施例】 【0018】 図面に基づいて本願発明の1実施例を説明する。図1は、植栽構造の一部切欠断面図である。 植栽構造Pは、コンクリート下地1と、この表面に形成される防水層2と、防水層2上に張設される耐根層3と、この耐根層3上に固着される引張装置4と、引張装置4上に設置される給排水基盤5と、前記給排水基盤5上にあって土壌に栽植され前記引張装置4により固定される樹木等の植物6とからなっている。 【0019】 引張装置4は耐根層3上に固着される本体部4aと、この本体部4aに設けた掛け止め部材4bと、この掛け止め部材4bに前記植物6を連結する固定手段4cとを具えている。そして、前記掛け止め部材4bは本体部4aに複数設けた環状部材からなり、また、前記固定手段4cは前記樹木等の植物6の根塊部6aを前記環状部材4bに緊縛固定する係止部材で構成されている。 【0020】 固定手段としての係止部材4cは、この実施例では帯状材で構成して樹木等の植物6の根塊部6aを前記環状部材4bに緊縛固定するようにしているが、この係止部材は、ロープ、紐、針金、チェーン状部材等でもよく、またこのようなひも状のものに限定されるものではなく、要は、根塊部6aを係止部材に連結できるものであればよい。 【0021】 図2は、前記給排水基盤としてのドレイン板5を構成する保水部11と排水部12を示す一部切欠斜視図である。図示のように排水部12は、縦横に交叉連通して形成され上面に孔部hを有する断面が台形状をなし下面開口の通直管12aにより、また前記保水部11は各通直管により囲繞されて形成される凹部空間11aによりそれぞれ一体に構成されている。 【0022】 図3は、引張装置4の本体部4aとこれに固着形成された掛け止め部材としての環状部材4bを示す平面図、図4は、図3におけるZ−Z線断面図である。この実施例で、本体部4aは方形状をなしたステンレス板で形成されており、環状部材4bは本体部4aの四隅に固定されている。 前記樹木等の植物6の根塊部6aまたは必要に応じて幹等の立ち木部分を固定手段としての帯状材4cによりしっかりと緊縛して環状部材4bに連結する。これにより、樹木6は移植後に根が土壌中に定着するまで引張装置4により安定的に立設されることになる。また、このような根部等の固定により、根の定着後であっても強風に耐えることができる。 【0023】 以上のように、本願発明によれば屋上、屋根等に樹木その他の比較的大型の植物を安定的に植栽することができる。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】植栽構造の一部切欠断面図である。 【図2】前記給排水基盤としてのドレイン板を構成する保水部と排水部を示す一部切欠斜視図である。 【図3】引張装置の本体部とこれに固着形成された掛け止め部材としての環状部材を示す平面図である。 【図4】、図4は、図3におけるZ−Z線断面図である。 【符号の説明】 【0025】 1........下地 2........防水層 3........耐根層 4........引張装置 5........給排水基盤 6........樹木
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| 【出願人】 |
【識別番号】505466826 【氏名又は名称】田島緑化株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年2月13日(2006.2.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085165 【弁理士】 【氏名又は名称】大内 康一
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| 【公開番号】 |
特開2007−209293(P2007−209293A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月23日(2007.8.23) |
| 【出願番号】 |
特願2006−34756(P2006−34756) |
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