| 【発明の名称】 |
花きの輸送用給水パッド |
| 【発明者】 |
【氏名】林 明史
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| 【要約】 |
【課題】輸送中の水こぼれを無くし、段ボールケース輸送特性を改善すると共に、花き販売店等での廃棄処理を容易化した花きの輸送給水パッドを提供する。
【解決手段】花きの輸送に当たり、根幹部分と接触させて保水養生を行うための花きの輸送用給水パッド1であって、前記輸送用給水パッド1は、不透水性バックシート3とトップシート4との間に、搬送時に予め水分を含有させる保水材5を介在するとともに、前記保水材5と不透水性バックシート3との間にクッション層2を介在する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 花きの輸送に当たり、根幹部分と接触させて保水養生を行うための花きの輸送用給水パッドであって、 前記輸送用給水パッドは、不透水性バックシートとトップシートとの間に、搬送時に予め水分を含有させる保水材を介在するとともに、前記保水材と不透水性バックシートとの間にクッション層を介在したことを特徴とする花きの輸送用給水パッド。 【請求項2】 花きの輸送に当たり、根幹部分と接触させて保水養生を行うための花きの輸送用給水パッドであって、 前記輸送用給水パッドは、不透水性バックシートとトップシートとの間に、搬送時に予め水分を含有させる保水材を介在するとともに、前記保水材内部に小片状又は粒状のクッション材を混入したことを特徴とする花きの輸送用給水パッド。 【請求項3】 前記トップシートの表面側両側部に夫々、開口形成用シートを設けるとともに、前記開口形成用シートの内方側を自由端とし、この自由端の先端部分に弾性伸縮部材を配設することにより、弾性伸縮部材の伸縮力により起立する左右一対の開口部ギャザーを設けてある請求項1、2いずれかに記載の花きの輸送用給水パッド。 【請求項4】 前記保水材は、セルロース繊維、人工セルロース繊維、天然繊維、親水化処理された合成繊維のいずれか又は組合せからなる親水性繊維単独とし、高吸収性樹脂を含有していない請求項1〜3いずれか記載の花きの輸送用給水パッド。 【請求項5】 前記保水材の側縁部を前記不透水性バックシートの延在シート部分により巻き込んで前記トップシートの上面側部に固定してある請求項1〜4いずれかに記載の花きの輸送用給水パッド。 【請求項6】 前記トップシートが透水性を有する不織布である請求項1〜5いずれかに記載の花きの輸送用給水パッド。 【請求項7】 前記トップシートが不透水性フィルムであり、略中央部に切込み又はミシン目を形成してある請求項1〜5いずれかに記載の花きの輸送用給水パッド。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、切り花等の花きを輸送する際に、鮮度を維持するために前記花きの根幹部分を当接させるように接触させて使用される給水パッドに関する。 【背景技術】 【0002】 切り花等の花きを遠隔地まで輸送する場合、従来はプラスチック製の花瓶等に水を入れ、花きの根幹部分を差込んだ状態で段ボール箱に収容して輸送を行っていた。例えば、下記特許文献1では、4枚の側板及び該側板の端縁に連接される延長片により胴部が形成され、且つ該4枚の側板のそれぞれの上部に天面形成用の上フラツプを、それぞれの下部に底面形成用の底フラツプを折罫を介して連接し、該4枚の側板のうち端縁に位置し且つ延長片が連接されていない側板の下方に切目を設けることにより、上部を前蓋として形成すると共に、下部を延長片と接着することによって前側板を形成した縦長の直方体形の紙箱であって、前記紙箱の底部には中央部に開口を有する中枠が備えられ、前記中枠の前記開口内に切り花に水を供給するための水入り袋が嵌め込まれた形状からなる切り花輸送用紙箱が提案されている。 【特許文献1】特開平8−276973号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、輸送用車輌の発進、停止、カーブ走行時の揺れ、振動などにより花瓶内の水が外にこぼれ、必要な水量が無くなり切り花の鮮度が失われたり、枯れかかったりすることがあるとともに、段ボールケースを汚損し再利用が不可能になったりすることが頻繁に発生していた。 【0004】 また、物流に使用したプラスチック製花瓶を、花き販売店等で処理するには不燃物として処理が必要になり、廃棄するのに多大な手間と費用が掛かっているとともに、輸送業者においても花瓶等の保管場所を確保しなければならなった。 【0005】 そこで本発明の主たる課題は、輸送中の水こぼれを無くし、段ボールケース輸送特性を改善すると共に、花き販売店等での廃棄処理を容易化した花きの輸送給水パッドを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、花きの輸送に当たり、根幹部分と接触させて保水養生を行うための花きの輸送用給水パッドであって、 前記輸送用給水パッドは、不透水性バックシートとトップシートとの間に、搬送時に予め水分を含有させる保水材を介在するとともに、前記保水材と不透水性バックシートとの間にクッション層を介在したことを特徴とする花きの輸送用給水パッドが提供される。 【0007】 請求項2に係る本発明として、花きの輸送に当たり、根幹部分と接触させて保水養生を行うための花きの輸送用給水パッドであって、 前記輸送用給水パッドは、不透水性バックシートとトップシートとの間に、搬送時に予め水分を含有させる保水材を介在するとともに、前記保水材内部に小片状又は粒状のクッション材を混入したことを特徴とする花きの輸送用給水パッドが提供される。 【0008】 上記請求項1、2記載の本発明では、不透水性バックシートとトップシートとの間に、搬送時に予め水分を含有させる保水材を介在するとともに、前記保水材と不透水性バックシートとの間にクッション層を介在した給水パッドを保水養生材とするものである。前記給水パッドは段ボールケースの底面に敷き、花きの根幹をパッドに当接させるように接触させることにより給水を行う。この場合、給水パッドには前記クッション層又はクッション材を配設してあるため、輸送中の振動や衝撃による花きに対するダメージを最小限に抑えることができる。 【0009】 前記保水材に含浸された水は外部に漏れ出すことがなく、花きに水を給水することが可能となるため、輸送中の水こぼれを無くし、段ボールケース輸送特性を改善すると共に、花き販売店等では一般ゴミとしての処理で済むため、廃棄処理を容易化することができる。また、パッド状であるため保管にもスペースを要しない。 【0010】 請求項3に係る本発明として、前記トップシートの表面側両側部に夫々、開口形成用シートを設けるとともに、前記開口形成用シートの内方側を自由端とし、この自由端の先端部分に弾性伸縮部材を配設することにより、弾性伸縮部材の伸縮力により起立する左右一対の開口部ギャザーを設けてある請求項1、2いずれかに記載の花きの輸送用給水パッドが提供される。 【0011】 上記請求項3記載の発明は、前記トップシートの表面側両側部に、弾性伸縮部材の伸縮力により起立する開口部ギャザーを設けることにより、花きの根幹部分が給水パッドから外れないようにしっかりと保持することができる。 【0012】 請求項4に係る本発明として、前記保水材は、セルロース繊維、人工セルロース繊維、天然繊維、親水化処理された合成繊維のいずれか又は組合せからなる親水性繊維単独とし、高吸収性樹脂を含有していない請求項1〜3いずれか記載の花きの輸送用給水パッドが提供される。 【0013】 請求項5に係る本発明として、前記保水材の側縁部を前記不透水性バックシートの延在シート部分により巻き込んで前記トップシートの上面側部に固定してある請求項1〜4いずれかに記載の花きの輸送用給水パッドが提供される。保水材の側縁部を前記不透水性バックシートにより巻き込むことにより、保水材に含浸させた水分が外部に滲み出すのを確実に防止できるようになる。 【0014】 請求項6に係る本発明として、前記トップシートが透水性を有する不織布である請求項1〜5いずれかに記載の花きの輸送用給水パッドが提供される。 【0015】 請求項7に係る本発明として、前記トップシートが不透水性フィルムであり、略中央部に切込み又はミシン目を形成してある請求項1〜5いずれかに記載の花きの輸送用給水パッドが提供される。 【発明の効果】 【0016】 以上詳説のとおり本発明によれば、輸送中の水こぼれを完全に無くすことができ、段ボールケース輸送特性を改善することができる。また、花き販売店等での廃棄処理は一般ゴミとしての廃棄処理で済むため廃棄処理が非常に簡単となる。さらに、輸送業者側においては、嵩張らないため大きな保管スペースを必要とないなどの効果がもたらされる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。 【0018】 〔第1形態例〕 図1は本発明の第1形態例に係る輸送用給水パッド1の展開平面図、図2は図1のII−II線矢視図、図3は養生状態を示す側面図である。 【0019】 輸送用給水パッド1は、図1に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透水性バックシート3と、不織布などからなる透水性トップシート4との間に、搬送時に予め水分を含有させる保水材5を介在するとともに、前記保水材5と不透水性バックシート3との間にクッション層2を介在したものである。 【0020】 前記透水性トップシート4の表面側両側部には、開口形成用シート7を配設し、弾性伸縮部材8による伸縮力により起立する開口部ギャザーG、Gを設けてある。また、前記保水材5の周囲においては、前記不透水性バックシート3と、透水性トップシート4及び開口形成用シート7との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接合手段により接合されている。 【0021】 以下、具体的に詳述すると、 前記不透水性バックシート3は、ポリエチレン等のフィルムが使用され、保水材5に含浸させた水分が外部に漏れないように保持する。前記透水性トップシート4は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの不織布の中でも、保水性に優れたスパンレース不織布が好ましい。 【0022】 前記保水材5としては、たとえば木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等セルロース繊維(パルプ)や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維、綿等の人工繊維、親水化剤によって保水性が与えられた合成繊維のいずれか又は組み合わせからなる親水性繊維単独とするのがよい。この場合、紙おむつや生理用ナプキンなどに使用される高吸収性樹脂(吸水性ポリマー)は使用しない。高吸収性樹脂は、公知のように、水分と接触すると、給水・膨潤してゲル状となり、一旦吸収したならば多少の圧力を加えても離水しないなどの特性を持ち、その吸水力は自己体積の数十倍から数千倍に達するなど驚異的な吸水力を示すものであり、植物に対して給水するのではなく、植物から逆に水分を吸収してしまい、植物の鮮度を弱めてしまうことになる。なお、前記保水材5は、製造上の理由からクレープ紙6により囲繞するようにしてもよい。また、鮮度を維持するために水分と共に、鮮度保持剤などを含有させるようにしてもよい。前記保水材5は、400〜600cc程度の水を保水できるだけの体積とするのが望ましい。 【0023】 前記保水材5と不透水性バックシート3との間には、クッション層2が介在されている。前記クッション層2は、スポンジ状の高柔軟性のものであれば良いが、好ましくはウレタンフォーム等の多孔性のものが好適に使用される。多孔性とすることにより、保水層としても機能するようになり、保水材5に対して水分を供給することが可能となる。なお、前記クッション層2に代えて、前記保水材5の内部に小片状又は粒状のクッション材を混入するようにしてもよい。 【0024】 一方、前記トップシート4の表面側両側部においては、弾性伸縮部材8による伸縮力により起立する開口部ギャザーG、Gが設けられている。前記開口部ギャザーGは、開口形成用シート7をトップシート4の両側部に夫々配設し、外方側部分をトップシート4及び不透水性バックシート3に対してホットメルト接着剤により接合する一方、保水材5の側縁部近傍より内方側部分を自由端とし、その先端部分を二重に折返し、内包部分に1又は複数の、図示例では1本の弾性伸縮部材8を配設することにより構成されている。 【0025】 前記弾性伸縮部材8は、図3に示されるように、給水パッド1全体を長手方向に湾曲させるとともに、開口形成用シート7の自由端シート部分を伸縮力により起立させる。 【0026】 花きの輸送に際しては、前記保水材5に水を供給し十分に水分を含浸させた状態としたならば、給水パッド1を段ボールケースなどの底面に敷き、花きの根幹部分を左右一対の開口部ギャザーG、Gの間から差込み、透水性トップシート4に当接させるように接触させることにより、輸送中に花きに対して水分が給水されるようにする。 【0027】 〔第2形態例〕 次いで、図4〜図5に示される第2形態例について詳述する。 図4は本発明の第2形態例に係る輸送用給水パッド1Aの展開平面図、図5は図4のV−V線矢視図である。 【0028】 輸送用給水パッド1Aは、図4に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透水性バックシート3と、フィルムなどからなるトップシート4との間に、搬送時に予め水分を含有させる保水材5を介在するとともに、前記保水材5と不透水性バックシート3との間にクッション層2を介在したものである。前記保水材5の両側部においては、保水材5に含浸させた水分が外部に滲み出さないように、前記不透水性バックシート3を保水材5及びクッション層2を巻込んで表面側まで延在させ(所謂、額巻き)、トップシート4の両側部を前記不透水性バックシート3に対してホットメルト接着剤やヒートシール等の接合手段により接合している。また、前記保水材5の前後端側においては、前記不透水性バックシート3と、トップシート4との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接合手段により接合されている。 【0029】 以下、具体的に詳述すると、 前記不透水性バックシート3は、ポリエチレン等のフィルムが使用され、保水材5に含浸させた水分が外部に漏れないように保持する。前記トップシート4は、プラスチックシートなどのフィルムが使用され、中央部分には長手方向に沿ってミシン目9が形成されている。前記ミシン目9は直線状ミシン目9aと、この直線状ミシン目9aの両端部からV字状延長するミシン目9bとから構成されている。なお、前記ミシン目は楕円形や矩形等の閉合形状とし、切り取った場合には、クレープ紙6又は保水材5が露出するようにしてもよい。また、前記ミシン目に代えて、スリット状の切込みを形成することでもよい。 【0030】 前記保水材5としては、上記第1形態例と同様に、たとえば木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等セルロース繊維(パルプ)や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維、綿等の人工繊維、親水化剤によって保水性が与えられた合成繊維のいずれか又は組み合わせからなる親水性繊維単独とするのがよい。この場合、紙おむつや生理用ナプキンなどに使用される高吸収性樹脂(吸水性ポリマー)は前述した理由により使用しない。 【0031】 なお、前記保水材5は、製造上の理由からクレープ紙6により囲繞するようにしてもよい。また、鮮度を維持するために水分と共に、鮮度保持剤などを含有させるようにしてもよい。前記保水材5は、400〜600cc程度の水を保水できるだけの体積とするのが望ましい。 【0032】 前記保水材5と不透水性バックシート3との間には、クッション層2が介在されている。前記クッション層2は、スポンジ状の高柔軟性のものであれば良いが、好ましくはウレタンフォーム等の多孔性のものが好適に使用される。多孔性とすることにより、保水層としても機能するようになり、保水材5に対して水分を供給することが可能となる。なお、前記クッション層2に代えて、前記保水材5の内部に小片状又は粒状のクッション材を混入するようにしてもよい。 【0033】 花きの輸送に際しては、トップシート4のミシン目9を引き裂いて開口を形成し、前記保水材5に給水し十分に水分を含浸させた状態としたならば、給水パッド1Aを段ボールケースなどの底面に敷き、花きの根幹部分をトップシート4の開口から差込み、クレープ紙6又は保水材5に当接させるように接触させることにより、輸送中に花きに対して水分が給水されるようにする。 【0034】 〔他の形態例〕 (1)上記第1形態例と第2形態例を夫々説明したが、それぞれの間で構造を転用するは可能である。例えば、第1形態例において、ミシン目又は切込みを有するトップシート4としたり、不透水性バックシート3による保水材側縁部の巻込むようにする変更、或いは第2形態例において、トップシート4を透水性不織布としたり、開口部ギャザーG、Gを形成したりする等の変更は任意に可能である。 (2)上記第2形態例において、保水材5の側縁部を前記不透水性バックシート3により保水材5の巻き込み部分を両側縁部のみとしたが、前後縁部についてもトップシート3側に巻き込むようにしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】本発明の第1形態例に係る輸送用給水パッド1の展開平面図(一部破断)である。 【図2】図1のII−II線矢視図である。 【図3】花き輸送中の養生状態を示す側面図である。 【図4】本発明の第2形態例に係る輸送用給水パッド1Aの展開平面図(一部破断)である 【図5】図4のV−V線矢視図である。 【符号の説明】 【0036】 1…輸送用給水パッド、2…クッション層、3…不透水性バックシート、4…トップシート、5…保水材、6…クレープ紙、7…開口形成用シート、8…弾性伸縮部材、9…ミシン目
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| 【出願人】 |
【識別番号】390029148 【氏名又は名称】大王製紙株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年9月30日(2005.9.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104927 【弁理士】 【氏名又は名称】和泉 久志
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| 【公開番号】 |
特開2007−97414(P2007−97414A) |
| 【公開日】 |
平成19年4月19日(2007.4.19) |
| 【出願番号】 |
特願2005−287686(P2005−287686) |
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