| 【発明の名称】 |
園芸バリカン |
| 【発明者】 |
【氏名】奥村 道男
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| 【要約】 |
【課題】園芸バリカンが発生する騒音を低減する。
【解決手段】運動方向が反転する時点において、第1カム51と第1嵌合孔61は、2つの点S3、S4によって接触する。第1可動部材71は、第1嵌合孔との干渉量に応じて、第1カムの径方向内側へと変位する。第1シャーブレード41が運動方向を反転する位置にあるときに、第1カムは第1嵌合孔にあそびなく嵌合する。第1シャーブレードが運動方向を反転する際に、第1カムが第1嵌合孔から完全に離反することが禁止される。第1カムと第1シャーブレードによる衝突音は顕著に低減される。第2カム52についても第2シャーブレード42が運動方向を反転する位置にあるときに、第2カム52は第2嵌合孔62にあそびなく嵌合する。第2シャーブレードの運動方向が反転する際に、第2カムが第2嵌合孔62から完全に離反することが禁止される。第2カムと第2シャーブレードによる衝突音が顕著に低減される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 園芸バリカン本体と、 園芸バリカン本体に往復運動可能に設けられているブレードと、 園芸バリカン本体に内蔵されている回転源によって回転させられるカムを備え、 前記ブレードには、前記カムと嵌合している嵌合孔が形成されており、 前記カムは、回転軸から外周側面に到る径が周方向に変化している偏心カムであるとともに、少なくとも径方向に移動可能に設けられている可動部材を備えており、 前記可動部材には、前記カムの外周側面の一部を構成しているとともに、前記ブレードが運動方向を反転する位置にあるときに前記嵌合孔と接触する曲面が形成されており、 前記可動部材を前記カムの径方向外側に向けて付勢している付勢部材を備えていることを特徴とする園芸バリカン。 【請求項2】 前記カムの回転軸方向に変位可能に設けられており、回転軸の一方方向に変位したときに前記可動部材を前記カムの径方向外側に向けて移動させるとともに前記可動部材が前記カムの径方向内側に向けて移動したときに回転軸の他方方向に変位する変位部材が付加されており、 前記付勢部材は、前記変位部材を前記回転軸の一方方向に向けて付勢していることを特徴とする請求項1の園芸バリカン。 【請求項3】 前記可動部材と前記変位部材の少なくとも一方には、前記カムの回転軸に対して傾斜しているテーパ面が形成されており、 前記可動部材と前記変位部材は、前記テーパ面に沿って相対位置を変化させることを特徴とする請求項2の園芸バリカン。 【請求項4】 前記可動部材と前記変位部材の間に介在している係合部材が付加されており、 前記可動部材と前記変位部材のそれぞれには、前記係合部材が係合可能な係合部が形成されており、 前記可動部材と前記変位部材が所定の相対位置にあるときに、前記係合部材が前記可動部材側の係合部と前記変位部材側の係合部の両者に係合することを特徴とする請求項3の園芸バリカン。 【請求項5】 前記可動部材は、径方向外側に移動したときに回転軸の一方方向に変位し、径方向内側に移動したときに回転軸の他方方向に変位し、 前記付勢部材は、前記可動部材を回転軸の一方方向に向けて付勢していることを特徴とする請求項1の園芸バリカン。 【請求項6】 園芸バリカン本体と、 園芸バリカン本体に往復運動可能に設けられている第1ブレードと、 園芸バリカン本体に往復運動可能に設けられている第2ブレードと、 園芸バリカン本体に内蔵されている回転源によって回転させられる第1カムと、 園芸バリカン本体に内蔵されている回転源によって回転させられる第2カムを備え、 前記第1ブレードには、前記第1カムと嵌合している第1嵌合孔が形成されており、 前記第2ブレードには、前記第2カムと嵌合している第2嵌合孔が形成されており、 前記第1カムは、回転軸から外周側面に到る径が周方向に変化している偏心カムであるとともに、少なくとも径方向に移動可能に設けられている第1可動部材を備えており、 前記第2カムは、回転軸から側面に至る径が前記第1カムと異なる位相で周方向に変化している偏心カムであるとともに、少なくとも径方向に移動可能に設けられている第2可動部材を備えており、 前記第1可動部材には、前記第1カムの外周側面の一部を構成しているとともに、前記第1ブレードが運動方向を反転する位置にあるときに前記第1嵌合孔と接触する曲面が形成されており、 前記第2可動部材には、前記第2カムの外周側面の一部を構成しているとともに、前記第2ブレードが運動方向を反転する位置にあるときに前記第2嵌合孔と接触する曲面が形成されており、 前記第1可動部材を前記第1カムの径方向外側に向けて付勢しているとともに、前記第2可動部材を前記第2カムの径方向外側に向けて付勢している付勢部材を備えていることを特徴とする園芸バリカン。 【請求項7】 前記第2可動部材は、回転軸方向に変位可能に設けられており、回転軸の一方方向に変位したときには第1可動部材が第1カムの径方向外側に向けて移動するとともに第2可動部材が前記第2カムの径方向外側に向けて移動し、第1可動部材が第1カムの径方向内側に向けて移動するとともに前記第2可動部材が前記第2カムの径方向内側に向けて移動したきには回転軸の他方方向に変位し、 前記付勢手段は、前記第2可動部材を前記回転軸の一方方向に向けて付勢していることを特徴とする請求項6の園芸バリカン。 【請求項8】 前記第1可動部材と前記第2可動部材の少なくとも一方には、回転軸に対して傾斜しているテーパ面が形成されており、 前記第1可動部材と前記第2可動部材は、前記テーパ面に沿って相対位置を変化させることを特徴する請求項7の園芸バリカン。 【請求項9】 前記第1可動部材と前記第2可動部材の間に介在している係合部材が付加されており、 前記第1可動部材と前記第2可動部材のそれぞれには、前記係合部材が係合可能な係合部が形成されており、 前記第1可動部材と前記第2可動部材が所定の相対位置にあるときに、前記係合部材が前記第1可動部材側の係合部と前記第2可動部材側の係合部の両者に係合することを特徴とする請求項8の園芸バリカン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、例えば芝生バリカンやヘッジトリマ等と称される園芸バリカンに関する。特に、園芸バリカンが発生する騒音を低減するための技術に関する。 【背景技術】 【0002】 草木等の手入れに用いられる園芸バリカンが開発されている。園芸バリカンは、一対のブレードと、一対のブレードの少なくとも一方を往復運動させる回転源を備えている。一対のブレードのそれぞれには、櫛状に並んでいる複数の刃部が形成されている。園芸バリカンは、一対のブレードを相対的に往復運動させることによって、草木等を切断する。 園芸バリカンの本体には、回転源によって回転させられるカムが内蔵されている。そのカムは偏心カムであり、回転中心から側面に至るまでの距離(径)が周方向に変化している。ブレードには、カムが嵌合している嵌合孔が形成されている。カムが偏心回転することによって、ブレードが往復運動するようになっている。 カムとブレードの嵌合孔との間には、カムとブレードの製造上の寸法精度を考慮して、クリアランス(あそび)が設けられている。カムとブレードの嵌合孔との間にあそびが存在することから、ブレードの運動方向が反転する際に、カムがブレードの嵌合孔から瞬間的に離反する。その結果、カムがブレードの嵌合孔に再び接触するときに、衝突音が発生する。この衝突音が、園芸バリカンが発生する騒音を増大させている。 上記の問題に対して、特許文献1に記載のヘッジトリマでは、ブレードをカムに向けて付勢するばね部材を設け、カムがブレードの嵌合孔から離反することを禁止するようにしている。 【特許文献1】特開2003−134935号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 特許文献1のヘッジトリマでは、ばね部材の弾性力に抗してブレードを進退させる必要があることから、本来的に必要となるモータよりも大型のモータを必要としてしまう。 本発明は、上記の課題を解決する。本発明では、無用に大型のモータを必要とすることなく、園芸バリカンが発生する騒音を低減することができる技術を提供する。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明によって具現化される園芸バリカンは、園芸バリカン本体と、園芸バリカン本体に往復運動可能に設けられているブレードと、園芸バリカン本体に内蔵されている回転源によって回転させられるカムを備えている。ブレードには、カムと嵌合している嵌合孔が形成されている。カムは、回転軸から外周側面に到る径が周方向に変化している偏心カムであるとともに、少なくとも径方向に移動可能に設けられている可動部材を備えている。可動部材には、カムの外周側面の一部を構成しているとともに、ブレードが運動方向を反転する位置にあるときに嵌合孔と接触する曲面が形成されている。この園芸バリカンは、可動部材をカムの径方向外側に向けて付勢している付勢部材を備えている。 【0005】 この園芸バリカンでは、ブレードが運動方向を反転する位置にあるときに、可動部材に形成されている曲面が嵌合孔と接触する。このとき可動部材は、嵌合孔との干渉量に応じて、カムの径方向内側に移動することができる。それにより、ブレードが運動方向を反転する位置において、カムと嵌合孔との間にクリアランスを設けておく必要がなくなり、カムが嵌合孔から完全に離反することを禁止することができる。両者による衝突音を顕著に低減することができる。 可動部材を付勢する力は、ブレードを付勢する力に比べて十分に小さくて済むことから、大型なモータを必要とすることがない。 この園芸バリカンによると、無用に大型のモータを必要とすることなく、園芸バリカンが発生する騒音を低減することができる。 【0006】 上記の園芸バリカンでは、カムの回転軸方向に変位可能に設けられており、回転軸の一方方向に変位したときに可動部材をカムの径方向外側に向けて移動させるとともに、前記可動部材が前記カムの径方向内側に向けて移動したときに回転軸の他方方向に変位する変位部材が付加されていることが好ましい。この場合、付勢部材は、変位部材を回転軸の一方方向に向けて付勢していることが好ましい。 可動部材を径方向外側に向けて付勢するためには、カムの回転に追従して可動部材を付勢する方向を変化させる必要があり、園芸バリカンの構成が複雑となってしまうことがある。 この園芸バリカンでは、変位部材を回転軸方向に付勢することによって、可動部材を常に径方向外側に向けて付勢することができる。カムが回転しても回転軸方向は変化しないことから、比較的に簡単な構成によって、可動部材を常に径方向外側に付勢することができる。 【0007】 可動部材と変位部材の少なくとも一方には、カムの回転軸に対して傾斜しているテーパ面が形成されていることが好ましい。そして、可動部材と変位部材は、そのテーパ面に沿って相対位置を変化させることが好ましい。 それにより、園芸バリカンの構成を過剰に複雑にすることなく、可動部材の径方向の移動に連動させて、変位部材を回転軸方向に変位させることができる。 【0008】 上記の園芸バリカンでは、前記可動部材と前記変位部材の間に介在している係合部材が付加されており、可動部材と変位部材のそれぞれには、係合部材が係合可能な係合部が形成されていることが好ましい。そして、可動部材と変位部材が所定の相対位置にあるときに、係合部材が可動部材側の係合部と変位部材側の係合部の両者に係合することが好ましい。 それにより、可動部材が嵌合孔に接触していない間は、可動部材と変位部材を略一体に係止しておくことができる。可動部材や変位部材による新たな騒音の発生を防ぐことができる。 【0009】 上記したように、変位部材を用いることによって、可動部材を径方向外側に向けて付勢する構成を簡単化することができる。その一方において、本発明の技術は、変位部材を必要とすることなく、可動部材を径方向外側に向けて付勢することができる園芸バリカンを具現化することもできる。この園芸バリカンでは、可動部材が、径方向外側に移動したときに回転軸の一方方向に変位し、径方向内側に移動したときに回転軸の他方方向に変位する。そして、付勢部材は、可動部材を回転軸の一方方向に向けて付勢している。 この園芸バリカンでは、可動部材を回転軸方向に付勢することによって、可動部材を常に径方向外側に向けて付勢することができる。カムが回転しても回転軸方向は変化しないことから、比較的に簡単な構成によって、可動部材を常に径方向外側に付勢することができる。 上述した技術は、一対のブレードの一方が往復運動する園芸バリカンにも、一対のブレードの双方が往復運動する園芸バリカンにも適用することができる。往復運動するブレード毎に、上記した技術は適用することができる。 【0010】 本発明の技術を一対のブレードの双方が進退する園芸バリカンに適用する場合、次の園芸バリカンを具現化することもできる。この園芸バリカンは、園芸バリカン本体と、園芸バリカン本体に往復運動可能に設けられている第1ブレードと、園芸バリカン本体に往復運動可能に設けられている第2ブレードと、園芸バリカン本体に内蔵されている回転源によって回転させられる第1カムと、園芸バリカン本体に内蔵されている回転源によって回転させられる第2カムを備えている。第1ブレードには、第1カムと嵌合している第1嵌合孔が形成されている。第2ブレードには、第2カムと嵌合している第2嵌合孔が形成されている。第1カムは、回転軸から外周側面に到る径が周方向に変化している偏心カムであるとともに、少なくとも径方向に移動可能に設けられている第1可動部材を備えている。第2カムは、回転軸から側面に至る径が第1カムと異なる位相で周方向に変化している偏心カムであるとともに、少なくとも径方向に移動可能に設けられている第2可動部材を備えている。第1可動部材には、第1カムの外周側面の一部を構成しているとともに、第1ブレードが運動方向を反転する位置にあるときに第1嵌合孔と接触する曲面が形成されている。第2可動部材には、第2カムの外周側面の一部を構成しているとともに、第2ブレードが運動方向を反転する位置にあるときに第2嵌合孔と接触する曲面が形成されている。この園芸バリカンは、第1可動部材を第1カムの径方向外側に向けて付勢しているとともに、第2可動部材を第2カムの径方向外側に向けて付勢している付勢部材を備えている。 【0011】 この園芸バリカンでは、第1ブレードが運動方向を反転する位置にあるときに、第1カムが第1嵌合孔から完全に離反することがない。また、第2ブレードが運動方向を反転する位置にあるときに、第2カムが第2嵌合孔から完全に離反することがない。第1カムと第1嵌合孔との衝突音や、第2カムと第2嵌合孔との衝突音を、顕著に低減することができる。 この園芸バリカンによると、無用に大型のモータを必要とすることなく、園芸バリカンが発生する騒音を低減することができる。 この園芸バリカンでは、2つの可動部材を共通の付勢手段で付勢しているので、園芸バリカンの構成が過剰に複雑になってしまうことを防止することもできる。 【0012】 第2可動部材は、回転軸方向に変位可能に設けられており、回転軸の一方方向に変位したときには第1可動部材が第1カムの径方向外側に向けて移動するとともに第2可動部材が前記第2カムの径方向外側に向けて移動し、第1可動部材が第1カムの径方向内側に向けて移動するとともに前記第2可動部材が前記第2カムの径方向内側に向けて移動したきには回転軸の他方方向に変位することが好ましい。この場合、付勢手段は、第2可動部材を前記回転軸の一方方向に向けて付勢していることが好ましい。 それにより、比較的に簡単な構成によって、第1可動部材を常に第1カムの径方向外側に向けて付勢するとともに、第2可動部材を常に第2カムの径方向外側に向けて付勢することができる。 【0013】 第1可動部材と第2可動部材の少なくとも一方には、回転軸に対して傾斜しているテーパ面が形成されていることが好ましい。そして、第1可動部材と第2可動部材は、そのテーパ面に沿って相対位置を変化させることが好ましい。 それにより、園芸バリカンの構成を過剰に複雑にすることなく、第1可動部材や第2可動部材の径方向の移動に連動させて、第2可動部材を回転軸方向に変位させることができる。 【0014】 上記の園芸バリカンでは、第1可動部材と第2可動部材の間に介在している係合部材が付加されており、第1可動部材と第2可動部材のそれぞれには、係合部材が係合可能な係合部が形成されていることが好ましい。この場合、第1可動部材と第2可動部材が所定の相対位置にあるときに、係合部材が第1可動部材側の係合部と第2可動部材側の係合部の両者に係合することが好ましい。 それにより、第1可動部材や第2可動部材が第1嵌合孔や第2嵌合孔に接触していない間は、第1可動部材と第2可動部材を略一体に係止しておくことができる。第1可動部材や第2可動部材による新たな騒音の発生を防ぐことができる。 【発明の効果】 【0015】 本発明により、ブレードの進退運動を妨げないようにしながら、園芸バリカンが発生する騒音を低減することが可能となり、有用な園芸バリカンを実現することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 最初に、以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。 (形態1) 第2可動部材は、第1カムや第2カムの回転軸方向に変位可能に設けられている。第2可動部材は、回転軸の一方方向に変位したときに第1可動部材を第1カムの径方向外側に向けて移動させるとともに、第1可動部材が第1カムの径方向内側に向けて移動したときに回転軸の他方方向に変位する。 (形態2) 第2可動部材は、第1可動部材に形成されているテーパ面に沿って移動する。第2可動部材は、第2カムの径方向外側に移動したときに回転軸の一方方向に変位し、第2カムの径方向内側に移動したときに回転軸の他方方向に変位する。 (形態3) 第1可動部材と第2可動部材の間にはローラ部材が介在している。第1可動部材と第2可動部材のそれぞれには、ローラ部材が係合可能なローラ溝が形成されている。 【実施例】 【0017】 (実施例1) 図1、図2を参照して、本実施例のヘッジトリマ10の全体構成について説明する。図1は、ヘッジトリマ10を側方からみたときの断面図であり、図2はヘッジトリマ10を下方からみたときの一部破断図である。図1、図2に示すように、本実施例のヘッジトリマ10は、ヘッジトリマ本体(以下、単に本体と略すことがある)12と、本体12に固定されているシャーブレードアセンブリ30を備えている。シャーブレードアセンブリ30は、複数のネジ64(一部は図示省略)によって本体12に固定されている。シャーブレードアセンブリ30は、工具(スクリュウドライバ等)を用いて本体12に脱着可能に取付けられている。利用者は、シャーブレードアセンブリ30が摩耗等によって劣化したときに、新品のシャーブレードアセンブリ30と交換することができる。 本体12には、利用者が把持するための第1把持部14および第2把持部20と、切屑が利用者に向けて飛散することを防止するガード部22等が設けられている。第1把持部14には、ヘッジトリマ10の運転/停止を切換えるための運転スイッチ16が設けられている。 【0018】 本体12の内部には、モータ(回転源)18と、回転ギヤ46と、第1カム51と、第2カム52と、O(オー)リング(付勢部材)54等が設けられている。 モータ18は、運転スイッチ16の運転/停止操作に伴って回転/停止するようになっている。モータ18の回転軸18aにはギヤが刻設されている。モータ18の回転軸18aには、回転ギヤ46が噛合している。回転ギヤ46は、シャフト44によって、回転軸Cの回りに回転可能に軸支されている。第1カム51と第2カム52は、2つの結合ピン48によって回転ギヤ46に固定されている。第1カム51と第2カム52は、回転ギヤ46とともに回転軸Cの回りに回転可能となっている。モータ18が回転することによって、第1カム51と第2カム52は図中のR方向に回転する。 【0019】 シャーブレードアセンブリ30は、本体12に固定されているガイドプレート34と、ガイドプレート34に固定されているプレッシャプレート32と、ガイドプレート34とプレッシャプレート32との間に位置している第1(上側)シャーブレード41および第2(下側)シャーブレード42を備えている。第1シャーブレード41と第2シャーブレード42は、ガイドプレート34とプレッシャプレート32によって挟持されており、長手方向(図1、図2における左右方向)に移動可能となっている。 第1シャーブレード41は、長手方向に沿って櫛状に並んでいる複数の刃部41aを備えている。第1シャーブレード41の本体12側に位置する端部には、第1嵌合孔61が形成されている。第1嵌合孔61には、第1カム51が嵌合している。第1嵌合孔61は、長円形状をしており、その長径は第1シャーブレード41の長手方向(刃部41a群の並び方向)と直交する方向に伸びている。同様に、第2シャーブレード42は、長手方向に沿って櫛状に並んでいる複数の刃部42aを備えている。第2シャーブレード42の本体12側に位置する端部には、第2嵌合孔62が形成されている。第2嵌合孔62には、第2カム52が嵌合している。第2嵌合孔62は、長円形状をしており、その長径は第2シャーブレード42の長手方向(刃部42a群の並び方向)と直交する方向に伸びている。なお図2では、第1嵌合孔61と第2嵌合孔62が重なった状態で図示されている。 【0020】 図3は、回転軸Cに沿って上方(回転ギヤ46側)からみたときの第1カム51と第2カム52を示している。図3に示すように、第1カム51は、回転軸Cから外周側面51aに到る径D1が周方向に変化している偏心カムである。第1カム51は、回転軸Cの回りに偏心回転するようになっている。第1カム51が偏心回転することによって、第1シャーブレード41は長手方向(刃部41a群の並び方向)に沿って往復運動する。同様に、第2カム52は、回転軸Cから外周側面52aに到る径D2が周方向に変化している偏心カムである。第2カム52は、回転軸Cの回りに偏心回転するようになっている。第2カム52が偏心回転することによって、第2シャーブレード42は長手方向(刃部42a群の並び方向)に沿って往復運動する。 第1カム51の径D1の周方向における変化に対して、第2カム52の径D2の周方向における変化は、略180度の位相差を持っている。それにより、第1カム51と第2カム52は、180度の位相差を持って偏心回転するようになっている。その結果、第1シャーブレード41と第2シャーブレード42には、移動方向が相反する対称的な往復運動が実現される。第1シャーブレード41と第2シャーブレード42が相対的に往復運動することによって、第1シャーブレード41の刃部41a群と第2シャーブレード42の刃部42a群とが繰り返し交差することとなり、草木等を切断することができる。 【0021】 図4は、図3に示すIV−IV線による断面図を示している。図3、図4に示すように、第1カム51と第2カム52は、主に、カムクランク部材50と、第1可動部材71と、第2可動部材72と、ローラ部材75を用いて構成されている。図5にカムクランク部材50を示し、図6に第1可動部材71と第2可動部材72を示す。第1可動部材71と第2可動部材72は、同一形状の部材である。 図5に示すように、カムクランク部材50は、円板形状の第1カム51と円板形状の第2カム52を、径方向にオフセットさせて重ね合わせた部材である。第1カム51と第2カム52は同一形状であって、カムクランク部材50は表裏対称の形状を有している。カムクランク部材50には、切除孔50aが形成されている。切除孔50aは、第1カム51の外周周面51aの一部を切除しているとともに、第2カム52の外周周面52aの一部を切除している。切除孔50aには、略平行に対向している一対の案内面50eが形成されている。カムクランク部材50には、結合ピン48用の孔50cが形成されている。 図6に示すように、第1可動部材71や第2可動部材72は、概して碇に似た輪郭形状を有している板状部材である。第1可動部材71の側面には、円弧状に湾曲している円弧面71aや、互いに平行な一対の被案内面71eが形成されている。第1可動部材71には、シャフト44が貫通するためのシャフト孔71fが形成されている。シャフト孔71fは、シャフト44の径に対して十分に大きく形成されている。第1可動部材71には、円弧面71aやシャフト孔71fに対して傾斜しているテーパ面71bが形成されている。テーパ面71bには、ローラ部材75を係止するためのローラ溝71cが形成されている。ローラ溝71cは、一対の被案内面71eに対して垂直に伸びている。同様に、第2可動部材72には、円弧面72aや、被案内面72eや、シャフト孔72fや、テーパ面72bや、ローラ溝72cが形成されている。 【0022】 図3、図4に示すように、第1可動部材71は、カムクランク部材50の切除孔50aに遊嵌している。第1可動部材71の円弧面71aは、第1カム51の外周側面51aの一部を構成している。第1可動部材71の一対の被案内面71eは、カムクランク部材50の切除孔50aに形成されている一対の案内面50eにそれぞれ当接している。第1可動部材71は、第1カム51に対して径方向に移動可能に案内されている。また第1可動部材71は、第1カム51に対して相対回転することが禁止されている。第1可動部材71のテーパ面71bは、第2可動部材72側に位置している。テーパ面71bは、回転軸Cに対して傾斜している。 同様に、第2可動部材72は、カムクランク部材50の切除孔50aに遊嵌している。第2可動部材72の円弧面72aは、第2カム52の外周側面52aの一部を構成している。第2可動部材72の一対の被案内面72eは、カムクランク部材50の切除孔50aに形成されている案内面50eにそれぞれ当接している。第2可動部材72は、第2カム52に対して径方向および回転軸C方向に移動可能に案内されている。また第2可動部材72は、第2カム52に対して相対回転することが禁止されている。第2可動部材72のテーパ面72bは、第1可動部材71側に位置しており、第1可動部材71のテーパ面71bと対向している。第2可動部材72のテーパ面72bは、回転軸Cに対して傾斜している。 第1可動部材71と第2可動部材72は、テーパ面71b、72bに沿って相対的に変位する。例えば、第2可動部材72が回転軸C方向上方(一方方向)に変位すると、第1可動部材71は第1カム51の径方向外側に向けて移動するとともに、第2可動部材72は第2カム52の径方向外側に向けて移動する。また、第1可動部材71が第1カム51の径方向内側に向けて移動するとともに第2可動部材72が第2カム52の径方向内側に向けて移動すると、第2可動部材72は回転軸C方向下方(他方方向)に向けて変位する。即ち、第1可動部材71の径方向の移動に連動して、第2可動部材72は回転軸C方向に変位する。また、第2可動部材72は、第2カム52の径方向外側に移動したときに回転軸C方向上方(一方方向)に変位し、第2カム52の径方向内側に移動したときに回転軸C方向下方(他方方向)に変位する。 【0023】 Oリング54は、リング状の弾性部材である。Oリング54は、シャフト44に設けられている。Oリング54は、第2可動部材72を回転軸C方向上方(一方方向)に向けて付勢している。Oリング54が第2可動部材72を回転軸C方向上方に向けて付勢力することによって、第1可動部材71が第1カム51の径方向外側に向けて付勢されるとともに、第2可動部材72が第2カム52の径方向外側に向けて付勢される。 第2可動部材72を付勢する際には、Oリング54に換えて、皿ばねや、つるまきばねや、ばね座金や等を用いることもできる。 本来、第1可動部材71を第1カム51の径方向外側に向けて付勢するためには、第1カム51の回転に追従して第1可動部材71を付勢する方向を変化させる必要がある。同様に、第2可動部材72を第2カム52の径方向外側に向けて付勢するためには、第2カム52の回転に追従して第2可動部材72を付勢する方向を変化させる必要がある。それに対して、このヘッジトリマ10では、回転軸C方向に付勢力を発揮するOリング54(付勢部材)によって、第1可動部材71を第1カム51の径方向外側に向けて付勢するとともに、第2可動部材72を第2カム52の径方向外側に向けて付勢している。それにより、ヘッジトリマ10の構成が過剰に複雑になることが防止されている。 【0024】 図1、図2、図3、図4は、第1シャーブレード41と第2シャーブレード42が、それぞれの往復運動の中間点に位置する状態を示している。図3に示すように、この状態において、第1カム51と第1嵌合孔61は1つの点S1において接触している。一方、第1可動部材71の円弧面71aは、第1嵌合孔61と接触していない。第1可動部材71は、Oリング54の付勢力によって、第1カム51の径方向外側へと変位している。このとき、第1可動部材71の円弧面71a上の点S3と、その点S3に対向する位置にある点S4とを結んだ第1カム51の直径は、第1嵌合孔61の短径Lよりも長くなっている。ここで、点S3は、第1カム51の外周側面51aにおいて、回転軸Cからの距離(径)が最も短くなる点である。点S4は、第1カム51の外周側面51aにおいて、回転軸Cからの距離(径)が最も長くなる点である。第1可動部材71の円弧面71aには、回転軸Cからの距離(径)が最も短くなる点S3が含まれている。 同様に、第2カム52と第2嵌合孔62は点S2において接触している。一方、第2可動部材72の円弧面72aは第2嵌合孔62と接触していない。第2可動部材72は、Oリング54の付勢力によって、第2カム52の径方向外側へと変位している。このとき、第2カム52の外周側面52aにおいて回転軸Cからの距離(径)が最も短くなる点と、第2カム52の外周側面52aにおいて回転軸Cからの距離(径)が最も長くなる点とを結んだ第2カム52の直径は、第2嵌合孔62の短径よりも長くなっている。第2可動部材72の円弧面72aには、回転軸Cからの距離(径)が最も短くなる点が含まれている。 ローラ部材75は、第1可動部材71側のローラ溝71cと第2可動部材72側のローラ溝72cの両者に係合している。ローラ部材75は、Oリング54による付勢力とともに、第1可動部材71と第2可動部材72を略一体に係止している。それにより、第1可動部材71や第2可動部材72が無用に変位することが禁止されている。第1可動部材71や第2可動部材72が新たな騒音を発生することがないようになっている。 【0025】 図7、図8は、第1シャーブレード41が本体12に対して最も突出した位置にあり、第2シャーブレード42が本体12に対して最も引き込まれた位置にある状態を示している。図1、図2に示す状態から、図7、図8に示す状態へと変化する間に、第1シャーブレード41の刃部41aと第2シャーブレード42の刃部42aは交差する。それにより、草木等が切断される。第1カム51と第2カム52がさらに回転すると、第1シャーブレード41と第2シャーブレード42の運動方向は反転する。図7、図8に示す状態から、第1カム51と第2カム52が略180度回転すると、第1シャーブレード41が本体12に対して最も引き込まれた位置まで移動し、第2シャーブレード42が本体12に対して突出した位置まで移動する。第1カム51と第2カム52がさらに回転すると、第1シャーブレード41と第2シャーブレード42の運動方向が再び反転する。 図9は、第1シャーブレード41と第2シャーブレード42が運動方向を反転する位置にあるときの第1カム51と第2カム52の様子を示している。図9に示すように、第1シャーブレード41の運動方向が反転する時点において、第1カム51と第1嵌合孔61は、2つの点S3、S4によって接触する。第1可動部材71は、第1嵌合孔61との干渉量に応じて、第1カム51の径方向内側へと変位する。第1シャーブレード41が運動方向を反転する位置にあるときに、第1カム51は第1嵌合孔61にあそびなく嵌合する。第1シャーブレード41が運動方向を反転する際に、第1カム51が第1嵌合孔61から完全に離反することが禁止される。第1カム51と第1シャーブレード41による衝突音は顕著に低減される。第2カム52についても同様であり、第2シャーブレード42が運動方向を反転する位置にあるときに、第2カム52は第2嵌合孔62にあそびなく嵌合する。第2シャーブレード42の運動方向が反転する際に、第2カム52が第2嵌合孔62から完全に離反することが禁止される。第2カム52と第2シャーブレード42による衝突音が顕著に低減される。 図9に示すように、第1シャーブレード41の運動方向が反転する時点において、第1カム51と第1嵌合孔61は2つの点S3、S4によって接触する。そのことから、第1可動部材71を点S4側に設け、第1可動部材71の円弧面71aに回転軸Cからの径が最も長くなる点S4が含まれるようにしてもよい。 【0026】 図10は、図9に示すX−X線による断面図を示している。図10に示すように、第1可動部材71が第1カム51の径方向内側に向けて移動すると、それに連動して第2可動部材72が回転軸C方向下方に向けて変位する。また、第2可動部材72が第2カム52の径方向内側に向けて移動すると、第2可動部材72自身が回転軸C方向下方に向けて変位する。このときローラ部材75は、第1可動部材71側のローラ溝71cと第2可動部材72側のローラ溝72cの少なくとも一方から離脱する。ローラ部材75がローラ溝71c、72cから離脱することによって、第1可動部材71と第2可動部材72が相対的に変位することが許容される。また、ローラ部材75がローラ溝71c、72cから離脱することによって、第2可動部材72の回転軸C方向下方への変位は増幅される。第2可動部材72の回転軸C方向下方への変位に応じて、Oリング54は第2可動部材72に回転軸C方向上方に向けて付勢力を加える。Oリング54の付勢力によって、第1可動部材71は第1カム51の径方向外側に向けて付勢され続けるとともに、第2可動部材72は第2カム52の径方向外側に向けて付勢され続ける。 【0027】 (実施例2) 図11、図12を参照して、実施例2の芝生バリカン110について説明する。図11は、芝生バリカン110を側方からみたときの断面図であり、図12は芝生バリカン110を下方からみたときの一部破断図である。図11、図12に示すように、本実施例の芝生バリカン110は、芝生バリカン本体(以下、単に本体と略すことがある)112と、本体112に設けられている第1(上側)ブレード141と第2(下側)ブレード142を備えている。第1ブレード141と第2ブレード142は、軸支ピン144によって、本体112に揺動可能に支持されている。 芝生バリカン110の本体112には、利用者が把持するための把持部114が設けられている。把持部114には、芝生バリカン110の運転/停止を切換えるための運転スイッチ116が設けられている。 【0028】 本体112の内部には、モータ(回転源)118と、伝達ギヤ166と、回転ギヤ146と、第1カム151と、第2カム152と、Oリング(付勢部材)154等が設けられている。 モータ118は、運転スイッチ116の運転/停止操作に伴って回転/停止するようになっている。モータ118の回転動力は、伝達ギヤ166を介して回転ギヤ146へと伝達される。回転ギヤ146は、シャフト146によって軸支されており、回転軸Cの回りに回転可能となっている。回転ギヤ146には、第1カム151と第2カム152が固定されている。モータ118が回転することによって、第1カム151と第2カム152は回転軸Cの回りに回転する。 図12に示すように、第1ブレード141は、櫛状に並んでいる複数の刃部141aを備えている。第1ブレード141の本体112側に位置する端部には、第1カム151が嵌合している第1嵌合孔161が形成されている。第1嵌合孔161は長円形状をしており、その長径は第1ブレード141の刃部141a群の並び方向と略直交する方向に伸びている。同様に、第2ブレード142は、櫛状に並んでいる複数の刃部142aを備えている。第2ブレード142の本体112側に位置する端部には、第2カム152が嵌合している第2嵌合孔162が形成されている。第2嵌合孔162は長円形状をしており、その長径は第2ブレード142の刃部142a群の並び方向と略直交する方向に伸びている。 【0029】 図13は、回転軸Cに沿って上方(回転ギヤ146側)からみたときの第1カム151を示している。第1カム151は、回転軸Cから外周側面151aに到る径が周方向に変化している偏心カムである。第1カム151は、回転軸Cの回りに偏心回転するようになっている。第1カム151が偏心回転することによって、第1ブレード141は往復揺動運動する。 第1カム151には、第1可動部材171が設けられている。第1可動部材171は、第1カム151の径方向に移動可能となっている。第1可動部材171は、円弧面171aを備えている。第1可動部材171の円弧面171aは、第1カム151の外周側面151aの一部を構成している。第1可動部材171には、シャフト144が貫通しているシャフト孔171fが形成されている。シャフト孔171fは、シャフト144の径に対して十分に大きく形成されている。 【0030】 図14は、回転軸Cに沿って下方(反回転ギヤ146側)からみたときの第1カム151と第2カム152を示している。図14に示すように、第1カム151と第2カム152は、大きさが異なっている。第2カム152は、回転軸Cから外周側面152aに到る径が周方向に変化している偏心カムである。第2カム152は、回転軸Cの回りに偏心回転するようになっている。第2カム152が偏心回転することによって、第2ブレード142は往復揺動運動する。 第2カム152には、第2可動部材172が設けられている。第2可動部材172は、第2カム152の径方向および回転軸C方向に移動可能となっている。第2可動部材172は、円弧面172aを備えている。第2可動部材172の円弧面172aは、第2カム152の外周側面152aの一部を構成している。第2可動部材172には、シャフト144が貫通しているシャフト孔172fが形成されている。シャフト孔172fは、シャフト144の径に対して十分に大きく形成されている。 【0031】 図15は、第1カム151と第2カム152の断面構成を示している。図15に示すように、第1可動部材171には、回転軸Cに対して傾斜しているテーパ面171bが形成されている。また、第2可動部材172には、回転軸Cに対して傾斜しているテーパ面172bが形成されている。第1可動部材171のテーパ面171bと、第2可動部材172のテーパ面172bは、対向している。第1可動部材171と第2可動部材172は、テーパ面171b、172bに沿って相対的に変位する。即ち、第2可動部材172は、回転軸C方向上方に変位したときに、第1可動部材171を第1カム151の径方向外側に向けて移動させる。また第2可動部材172は、第1可動部材171が第1カム151の径方向内側に向けて移動したときに、回転軸C方向下方に変位する。また第2可動部材172は、第2カム152の径方向外側に向けて移動したときに回転軸C方向上方に変位し、第2カム152の径方向内側に向けて移動したときに回転軸C方向下方に変位する。 Oリング154は、リング状の弾性部材である。Oリング154は、シャフト144に設けられている。Oリング154は、第2可動部材172を回転軸C方向上方(回転ギヤ146側)に向けて付勢している。第1可動部材171と第2可動部材172は、テーパ面171b、172bに沿って相対的に変位することから、Oリング154による付勢力によって、第1可動部材171は第1カム151の径方向外側に向けて付勢されるとともに、第2可動部材172は第2カム152の径方向外側に向けて付勢される。 第1可動部材171と第2可動部材172の間には、ローラ部材175が介在している。第1可動部材171と第2可動部材172のそれぞれには、ローラ部材175が係合可能なローラ溝171c、172cが形成されている。図15は、第1可動部材171の円弧面171aが第1嵌合孔161に接触していないとともに、第2可動部材172の円弧面172aが第2嵌合孔162に接触していないときを示している。この状態において、ローラ部材175は第1可動部材171側のローラ溝171cと第2可動部材172側のローラ溝172cの両者に係合するようになっている。ローラ部材175は、Oリング154の付勢力とともに、第1可動部材171と第2可動部材172を略一体に係止している。 【0032】 本実施例の芝生バリカン110は、実施例1のヘッジトリマ10と同様に、第1ブレード141が運動方向を反転する位置にあるときに、第1可動部材171の円弧面171aが第1嵌合孔161と接触する。第1可動部材171は、第1嵌合孔161との干渉量に応じて、第1カム151の径方向内側に変位する。それにより、第1ブレード141が運動方向を反転する位置において、第1カム151と第1嵌合孔161との間にあそびを設けておく必要がない。第1ブレード141の運動方向が反転する際に、第1カム151が第1嵌合孔161から完全に離反してしまうことが禁止される。第1カム151と第1ブレード141との衝突音が顕著に低減される。 同様に、第2ブレード142が運動方向を反転する際にも、第2カム152が第2嵌合孔162から完全に離反してしまうことが禁止される。第2カム152と第2ブレード142との衝突音が顕著に低減される。 【0033】 第1可動部材171が第1カム151の径方向内側に変位し、第2可動部材172が第2カム152の径方向内側に変位すると、ローラ部材175は、第1可動部材171側のローラ溝171cと第2可動部材172側のローラ溝172cの少なくとも一方から離脱する。ローラ部材75がローラ溝171c、172cから離脱することによって、第1可動部材171と第2可動部材172が相対的に変位することが許容される。また、ローラ部材175がローラ溝171c、172cから離脱することによって、第2可動部材172の回転軸C方向下方への変位は増幅される。第2可動部材172の回転軸C方向下方への変位に応じて、Oリング154は第2可動部材172に回転軸C方向上方に向けて付勢力を加える。Oリング154の付勢力によって、第1可動部材171は第1カム151の径方向外側に向けて付勢され続けるとともに、第2可動部材172は第2カム152の径方向外側に向けて付勢され続ける。 【0034】 以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。 上記した技術は、一対のブレードの一方のみを駆動する片刃駆動型の園芸バリカンにも適用することができる。この場合、第1カムに係る構成を採用することもできるし、第2カムに係る構成を採用することもできる。概して言えば、第1カムの構成を採用する場合、第2可動部材を残して、第2カムに係る構成を取り除けばよい。第2カムの構成を採用する場合、例えば回転ギヤにテーパ面を設け、可動部材と回転ギヤがテーパ面に沿って相対変位する構成とし、第1カムに係る構成を取り除けばよい。 本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】ヘッジトリマを側方からみたときの断面図(各シャーブレードが往復運動の中間位置にある状態)。 【図2】ヘッジトリマを下方からみたときの一部破断図(各シャーブレードが往復運動の中間位置にある状態)。 【図3】ヘッジトリマの第1カムと第2カムを示す図(各シャーブレードが往復運動の中間位置にある状態)。 【図4】図3のIV−IV線による断面図。 【図5】ヘッジトリマのカムクランク部材を示す図。 【図6】ヘッジトリマの可動部材を示す図。 【図7】ヘッジトリマを側方からみたときの断面図(各シャーブレードが往復運動を反転させる位置にある状態)。 【図8】ヘッジトリマを下方からみたときの一部破断図(各シャーブレードが往復運動を反転させる位置にある状態)。 【図9】各シャーブレードが往復運動を反転させる位置にあるときの第1カムと第2カムを示す図。 【図10】図9のX−X線による断面図。 【図11】芝生バリカンを側方からみたときの断面図。 【図12】芝生バリカンを下方からみたときの一部破断図。 【図13】芝生バリカンの第1カムを示す図。 【図14】芝生バリカンの第1カムと第2カムを示す図。 【図15】芝生バリカンの第1可動部材と第2可動部材を示す断面図。 【符号の説明】 【0036】 10・・ヘッジトリマ 12・・ヘッジトリマ本体 16・・運転スイッチ 18・・モータ 18a・・モータの出力軸 30・・シャーブレードアセンブリ 41・・第1(上側)シャーブレード 42・・第2(下側)シャーブレード 51・・第1カム 51a・・第1カムの外周側面 52・・第2カム 52a・・第2カムの外周側面 61・・第1嵌合孔 62・・第2嵌合孔 71・・第1可動部材 71a・・第1可動部材の円弧面 71b・・第1可動部材のテーパ面 72・・第2可動部材 72a・・第2可動部材の円弧面 72b・・第2可動部材のテーパ面 110・・芝生バリカン 112・・芝生バリカン本体 116・・運転スイッチ 118・・モータ 141・・第1(上側)ブレード 142・・第2(下側)ブレード 151・・第1カム 151a・・第1カムの外周側面 152・・第2カム 152a・・第2カムの外周側面 161・・第1嵌合孔 162・・第2嵌合孔 171・・第1可動部材 171a・・第1可動部材の円弧面 171b・・第1可動部材のテーパ面 172・・第2可動部材 172a・・第2可動部材の円弧面 172b・・第2可動部材のテーパ面 C・・回転軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000137292 【氏名又は名称】株式会社マキタ
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| 【出願日】 |
平成17年7月26日(2005.7.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000110 【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2007−28965(P2007−28965A) |
| 【公開日】 |
平成19年2月8日(2007.2.8) |
| 【出願番号】 |
特願2005−215303(P2005−215303) |
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