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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】大原 一志

【氏名】田上 和成

【要約】 【課題】グレンタンクの穀粒を空気搬送手段により排出する構成のため、穀粒の損傷を抑制することができるが、排出効率が低いという課題がある。

【解決手段】走行装置5の左右一側上方位置に脱穀装置を左右他側上方位置にグレンタンク3を設け、該グレンタンク3の底部には横方向の穀粒排出装置11を設け、穀粒排出装置11には排出用揚穀装置12の基部を接続し、排出用揚穀装置12の上部には、先端排出口が上下および旋回するように排出オーガ13を取付け、前記グレンタンク3の側部にはホッパー15を着脱自在に取付け、ホッパー15の下部にはホッパー15内の穀粒を排出する排出手段を接続し、前記ホッパー15は二本の主フレーム40により構成するフレーム枠Yを介してグレンタンク3に後付けするように構成したコンバイン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置(5)の左右一側上方位置に脱穀装置を、左右他側上方位置にグレンタンク(3)とを夫々設け、該グレンタンク(3)の底部にはグレンタンク(3)内の穀粒を横方向に搬送して排出する穀粒排出装置(11)を設け、穀粒排出装置(11)には穀粒排出装置(11)から排出された穀粒を揚穀する排出用揚穀装置(12)の基部を接続し、排出用揚穀装置12の上部には、先端の先端排出口が上下および旋回するように排出オーガ(13)を取付けると共に、前記グレンタンク(3)の側部にはグレンタンク(3)と連通するホッパー(15)を着脱自在に取付け、ホッパー(15)の下部にはホッパー(15)内の穀粒を排出する排出手段を接続し、前記ホッパー(15)は、二本の主フレーム(40)により構成するフレーム枠(Y)を介してグレンタンク(3)に後付けするように構成したコンバイン。
【請求項2】
請求項1において、前記フレーム枠(Y)は、主フレーム(40)の下部を機体フレーム(1)に軸(45)により回動自在に取付け、主フレーム(40)の上部をグレンタンク(3)の上方に設けた上側固定フレーム(46)にロック機構(47)を介して着脱自在に取付けたコンバイン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀粒を一時貯留するグレンタンクの、特に、排出装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、機体フレームの下方に設けた走行装置と、機体フレームの前側に設けた刈取部と、機体フレームの上方位置に設けたグレンタンクと、該グレンタンク内の穀粒を排出する穀粒排出装置とを有し、該穀粒排出装置は、先端に穀物排出口を有しエンジンからの送風により穀粒を搬送する排出用筒部材の中間部をグレンタンクに接続した構成について記載されている。
【特許文献1】特開2001−352833号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記公知例は、単にグレンタンクの穀粒を空気搬送手段により排出する構成のため、穀粒の損傷を抑制することができるが、排出効率が低いという課題がある。
本願は、排出作業に際して穀粒の損傷を抑制するとともに、排出効率が向上するように工夫すると共に、ホッパー(補助タンク)の取付を工夫したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、走行装置5の左右一側上方位置に脱穀装置を、左右他側上方位置にグレンタンク3とを夫々設け、該グレンタンク3の底部にはグレンタンク3内の穀粒を横方向に搬送して排出する穀粒排出装置11を設け、穀粒排出装置11には穀粒排出装置11から排出された穀粒を揚穀する排出用揚穀装置12の基部を接続し、排出用揚穀装置12の上部には、先端の先端排出口が上下および旋回するように排出オーガ13を取付けると共に、前記グレンタンク3の側部にはグレンタンク3と連通するホッパー15を着脱自在に取付け、ホッパー15の下部にはホッパー15内の穀粒を排出する排出手段を接続し、前記ホッパー15は、二本の主フレーム40により構成するフレーム枠Yを介してグレンタンク3に後付けするように構成したコンバインとしたものであり、例えば、米麦の穀粒のときは、穀粒排出装置11から排出用揚穀装置12により揚穀して排出オーガ13の先端排出口から軽トラック等のタンクに排出し、そば等の穀粒は穀粒排出搬送装置20の圧風により排出用筒部材21内を空気搬送して排出し、また、ホッパー15に設けた補助開口部(図示省略)の開閉扉35Bを開けて、補助開口部から排出することができ、種々の排出経路を適宜選択することで、排出作業に際して穀粒の損傷を抑制するとともに、排出効率を向上させる。
そして、ホッパー15は、排出部19と送風機22等と共にフレーム枠Yの二本の主フレーム40により支持されるように取付け、この二本の主フレーム40をグレンタンク3に後付けして装着する。
フレーム枠Yを一本の主フレーム40で構成すると支持剛性が低く、三本以上の主フレーム40により支持する構成では重量が重く、構造が複雑となるが、二本の主フレーム40により支持するように構成しているので、一本支持に比し剛性が向上し、三本以上の複数本支持に比し軽量化が図れる。また、ホッパー15の前後側に二本の主フレーム40を設けているので、他の部材との干渉による主フレーム40の破損・屈曲変形等の不具合発生を防止する。
本発明は、前記フレーム枠Yは、主フレーム40の下部を機体フレーム1に軸45により回動自在に取付け、主フレーム40の上部をグレンタンク3の上方に設けた上側固定フレーム46にロック機構47を介して着脱自在に取付けたコンバインとしたものであり、前後の主フレーム40の上下両側をロックする構成にすると、ホッパー15の重量を別途支持した状態で上下のロックを外すことになり、一人(少人数)では支持と脱着の両方を同時に行えないが、本願では、主フレーム40の下部は機体フレーム1に軸45により回動自在に取付けているので、ロック機構47を外しても、ホッパー15は軸45から直ちに外れないので、支持でき、その後、軸45中心にホッパー15(主フレーム40)を外側回動させれば良く、少人数でも脱着作業を行える。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明では、穀粒排出装置11から排出オーガ13を介して排出するルートと、穀粒排出搬送装置20の圧風により排出用筒部材21内を空気搬送して排出するルートと、ホッパー15の補助開口部の開閉扉35Bを開けて排出するルート等を適宜選択組合せることにより、排出作業における穀粒の損傷を抑制するだけでなく、排出効率を向上させることができ、このホッパー15を二本の主フレーム40により支持するように構成しているので、一本の主フレーム40による支持に比し剛性が向上し、三本以上の複数本の主フレーム40による支持に比し軽量化が図れ、また、ホッパー15の前後側に二本の主フレーム40を設けているので、他の部材との干渉による主フレーム40の破損・屈曲変形等の不具合発生を防止する。
請求項2の発明では、ホッパー15の脱着を少人数で行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀物を刈取り脱穀するコンバインの機体フレームであり、該機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀装置(図示省略)の側部にはグレンタンク3を設ける。4は前記グレンタンク3の前側に空間を置いて設けた操縦席、5は前記機体フレーム1の下方に設けた走行装置、6は前記脱穀装置2および前記操縦席4の前側に位置する刈取部である。
前記グレンタンク3には、前記脱穀装置2内に設けた一番コンベアの終端部に接続した穀物貯留用揚穀装置10の上部を接続し、穀物貯留用揚穀装置10は前記一番コンベアにより取出された穀物をグレンタンク3に一時貯留する。
グレンタンク3の底部には、図2のように、螺旋式で搬送する穀粒排出装置11を設け、穀粒排出装置11には揚穀螺旋により揚穀する排出用揚穀装置12の基部(下部)を接続し、排出用揚穀装置12の先端には螺旋により搬送して排出する排出オーガ13を取付ける。排出オーガ13はその先端排出口14が排出用揚穀装置12の上部を基準に上下および旋回するように構成している。
【0007】
しかして、グレンタンク3の側部には、ホッパー(補助タンク)15を着脱自在に設ける。前記グレンタンク3とホッパー15とは、グレンタンク3の側板36に形成した側部連通開口部37により連通させ、グレンタンク3内の穀粒が側部連通開口部37よりホッパー15に入るように構成する。
ホッパー15は天板16と前後板17と側板18を有して形成し、下部には下方に至るに従い細く(狭く)なる漏斗形状に形成し、ホッパー15の下部にはグレンタンク3(ホッパー15)内の穀粒を排出する排出部19を設ける。排出部19には穀粒排出搬送装置20の一部を構成する排出用筒部材21のうちの搬送筒部21Aを接続する。
穀粒排出搬送装置20は、排出部19に送風筒部21Bを介して圧縮空気(高圧空気、圧搾空気)を送風する送風機22を接続して、搬送筒部21A内に送風機22から流れる圧風を送った状態で、ホッパー15の排出部19から搬送筒部21A内に穀粒を繰り出し、繰り出した穀粒を穀物排出口23に向けて送風搬送して排出するように構成している。
【0008】
前記穀物排出口23は搬送筒部21Aの先端に形成している。24Aは搬送筒部21Aの縦筒部を支持する縦支持体であり、縦支持体24Aの上部には搬送筒部21Aの横筒部を支持する横支持体24Bを上下回動自在に取付ける。
前記排出部19の構成は任意であるが、実施例では、前記ホッパー15の排出部19には略一定量ずつ排出する排出繰出機構25を着脱自在に取付け、排出繰出機構25の下部に前記排出用筒部材21の中間部を接続する。排出繰出機構25は、内周面が円形のドラム26の中心に横回転軸27により放射方向に突き出てドラム26の内周に摺接する回転翼28を横回転軸27の回転方向に所定間隔を置いて複数設け、各回転翼28の間に穀粒を下方の落下口29まで案内する流入室30を形成する。
前記ドラム26より突出する横回転軸27には歯車(図示省略)を設け、該歯車には排出用モータ31の歯車(図示省略)との間にチエン32を掛け回す。
35Aは前記ホッパー15の側板18に設けた補助開口部、35Bは補助開口部35Aを開閉する開閉扉であり、開閉扉35Bを開いてメンテナンス作業を行う。
【0009】
この場合、グレンタンク3内の穀粒を排出するときに、穀粒排出装置11から排出オーガ13を通して行うルートと、ホッパー15を通して補助開口部35AAから行うルートが設けているが、グレンタンク3内に仕切板38を設けて、この切替を行うように構成する。
即ち、通常は、グレンタンク3内に貯留した穀粒は、穀粒排出装置11から排出用揚穀装置12を通して排出オーガ13の先端排出口14から所望位置に排出するが、穀粒の種類等の条件によって、グレンタンク3にホッパー15を取付け、グレンタンク3内に仕切板38を設けて、グレンタンク3の穀粒排出装置11を閉塞すると、穀粒は、グレンタンク3およびホッパー15内に貯留され、穀粒排出搬送装置20によりグレンタンク3およびホッパー15内の穀粒をエアー排出することができる。
前記穀粒排出装置11を閉塞する仕切板38は、複数分割してホッパー15の補助開口部35Aから挿入してホッパー15内部で組立て可能に構成する。
39Aはホッパー15に設けた流樋、39Bはグレンタンク3の排出口(図示省略)に設けた流樋である。
【0010】
しかして、ホッパー15は、グレンタンク3に後付けするようにし、ホッパー15と排出部19と送風機22および送風機22への回転伝動部Wをフレーム枠Yの二本の主フレーム40により支持するように構成する。
フレーム枠Yを一本の主フレーム40で構成すると支持剛性が低く、三本以上の主フレーム40により支持する構成では重量が重く、構造が複雑となるが、二本の主フレーム40により支持するように構成しているので、一本支持に比し剛性が向上し、三本以上の複数本支持に比し軽量化が図れる。また、ホッパー15の前後側に二本の主フレーム40を設けているので、他の部材との干渉による主フレーム40の破損・屈曲変形等の不具合発生を防止する。
前記主フレーム40は、正面視、斜めの上側フレーム部41と縦の下側フレーム部42とにより形成し、下側フレーム部42はホッパー15の側板18より外側に位置させる。各下側フレーム部42には上下一対のローラー43を設け、ローラー43を地面上に設置させて運搬可能となるように構成する(図8、図9)。
したがって、送風機22等を含めたホッパー15は、ローラー43が車輪となって容易に移動可能となる。
【0011】
しかして、前記フレーム枠Yは、主フレーム40の下部を機体フレーム1に軸45により回動自在に取付け(図8、図9)、主フレーム40の上部をグレンタンク3の上方に設けた上側固定フレーム46にロック機構47を介して着脱自在に取付ける。
そのため、ロック機構47を外したときに、ホッパー15は軸45を中心に外側回動するので、少人数でも脱着作業を行える。
即ち、前後の主フレーム40の上下両側をロックする構成だと、ホッパー15の重量を別途支持した状態で上下のロックを外すことになり、一人では支持と脱着の両方を同時に行えないが、本願では、主フレーム40の下部は機体フレーム1に軸45により回動自在に取付けているので、ロック機構47を外しても、ホッパー15は軸45から直ちに外れないので、支持でき、その後、軸45中心にホッパー15(主フレーム40)を外側回動させれば良く、少人数でも脱着作業を行える。
この場合、フレーム枠Yは、主フレーム40の下側フレーム部42の下部を屈曲させて屈曲下フレーム部48に形成し、屈曲下フレーム部48は機体フレーム1に軸45により回動自在に取付け、屈曲下フレーム部48は軸45中心にフレーム枠Yを外側回動させたとき、ローラー43が接地する長さとなるように配置構成する(図10)。
【0012】
フレーム枠Yを開放した際、ローラー43が接地するため、ホッパー15の荷重は前後左右のローラー43により支持され、フレーム枠Yが傾斜したり、軸45に荷重が掛かるのを防止でき、ホッパー15の移動が容易になる。
また、ホッパー15は、主フレーム40の屈曲下フレーム部48と機体フレーム1との軸着部(軸45)より上方となるので、ホッパー15が作業中未刈り穀稈との障害となるのを最小限にする(図8)。
また、軸45は屈曲下フレーム部48と機体フレーム1とに抜き差しするように構成すると、フレーム枠Yの着脱作業を容易にできて、好適である。
しかして、前記フレーム枠Yの主フレーム40は、ホッパー15の側板18は勿論のこと排出部19や送風機22等よりも外側に位置させると(図7)、フレーム枠Yごと倒して運搬可能であると共に、グレンタンク3にホッパー15を装着したとき、ホッパー15等を保護する保護枠として兼用し、合理的構成となる。
【0013】
また、フレーム枠Yは、前後の主フレーム40を前後方向の連結フレーム50により連結する(図6)。連結フレーム50は地面と略平行に位置させ、上下に複数並設する。
したがって、主フレーム40と連結フレーム50によりフレーム枠Yを構成し、フレーム枠Yの剛性を向上させる。また、フレーム枠Yは、複数の連結フレーム50が梯子として使用でき(図11)、メンテナンス作業を容易にする。
しかして、前記ロック機構47は、ロックレバー51を上側フレーム部41の上部に軸52により回動自在に取付け、ロックレバー51の一端にはレバー係合部53を形成し、レバー係合部53は上側固定フレーム46に設けた機体側係合部54に継脱自在に係合する(図12、図13、図14)。フレーム枠Yの下側フレーム部42にはロック操作レバー55を設け、ロック操作レバー55とロックレバー51の他端とはリンク56により連結する。
したがって、フレーム枠Yは上部にロック機構47を設け、ロック機構47の下方にロック操作レバー55を設けているので、操作が容易となり、安全が確保できる。
57はリンク56のアーム、58はアーム57に軸59により軸着したロッドであり、実施例では、ロッド58を一対設け、前後の主フレーム40の両方に夫々設けたロック機構47を操作して、上側固定フレーム46に着脱自在にロックする。
【0014】
この場合、ロック操作レバー55からロックレバー51の間の所望位置には、ロック・アンロックを検出する検出部62を設け(図13、図15)、ロック機構47がロックしていることを検出部62が検出しているときに、エンジンを始動できるように構成すると、不用意な事態発生を回避でき、安全性を向上させる。
しかして、前記上側固定フレーム46は、前後方向の内側フレーム65の前側を前記穀物貯留用揚穀装置10に固定する。穀物貯留用揚穀装置10は脱穀装置2で脱穀した穀粒をグレンタンク3に揚穀するものであり、グレンタンク3と脱穀装置2の間に設け、穀物貯留用揚穀装置10の上部はグレンタンク3の天板より上方に位置し、このグレンタンク3の天板3Aより上方部分の穀物貯留用揚穀装置10に内側フレーム65の前側を固定する。
65Aは内側フレーム65の前側部、65Bは内側フレーム65の中間部、65Cは内側フレーム65の後側部である。
内側フレーム65の後側は、グレンタンク3の後部内側に設けた機体の任意の固定部に固定する。実施例ではグレンタンク3の後部内側にギヤボックス66を設け、ギヤボックス66に内側フレーム65の後側を固定する。
【0015】
内側フレーム65には左右方向の上側左右フレーム67を固定し、前後の上側左右フレーム67は外側フレーム68により連結する。
この場合、上側固定フレーム46は、固定部分は除いて内側フレーム65および上側左右フレーム67および外側フレーム68をグレンタンク3の天板3Aより上方に位置させて、上側固定フレーム46に干渉させずにグレンタンク3を外側に縦軸回動させてオープンするように構成する。
即ち、上側固定フレーム46をグレンタンク3の上方に位置させることにより、グレンタンク3とホッパー15を外側に縦軸回動させてオープンする。
したがって、グレンタンク3のオープンさせる構成は任意であり、実施例では、前記排出用揚穀装置12の軸心を中心にグレンタンク3を外側に縦軸回動するように構成している(図16)。
【0016】
しかして、前記フレーム枠Yの回動中心となる軸45は、前記グレンタンク3とホッパー15との側部連通開口部37より下方に位置させると(図9)、ホッパー15を外側回動させたとき、側部連通開口部37を開口させ、側部連通開口部37からグレンタンク3内をメンテナンスでき、メンテナンス性を向上させる。
また、ホッパー15をオープンし、グレンタンク3もオープンできるので、脱穀装置2等のメンテナンス性を向上させる。
また、ロック機構47を外してホッパー15をオープンさせるので、ホッパー15のオープン作業をするときに場所を選ばず行え、作業性を向上させる。
しかして、送風機22への回転伝動部Wは、エンジンの回転を伝達する回転軸70にプーリ71を設け、プーリ71と中間軸72のプーリ73との間にベルト74を掛け回し、中間軸72の他端にプーリ75を設け、プーリ75と送風機22の回転軸76のプーリ77にブロワ駆動ベルト78を掛け回して回転伝達する(図17)。前記ブロワ駆動ベルト78にはブロワテンションプーリ79を接離自在に当接させる。80はブロワテンションプーリ79のテンションアーム80であり、テンションアーム80を回動させることによりブロワテンションプーリ79をブロワ駆動ベルト78に当接させられる。81はブロワテンションプーリ79をブロワ駆動ベルト78に当接するように付勢するバネである。
【0017】
この場合、送風機22を除いたフレーム枠Yおよびホッパー15の重心位置をG((図7)とすると、送風機22自体の重心を前記重心位置Gよりもフレーム枠Yの回動中心の軸45に近づけて配置しているので、フレーム枠Yおよびホッパー15がグレンタンク3側に凭れ掛かるようになり、安定して支持できる。
82は下枠、83は搬送筒部21Aの縦筒部を支持する縦支持体24Aの下部を支持する支持枠、84は縦支持体上側支持枠、85は縦支持体取付部、86は縦支持体上側支持枠84を取付けた上側外枠、87は縦支持体上側支持枠84を取付けた上側内枠、88は連結枠、89は搬送筒部21Aの横筒部を支持する支持体である。
【0018】
(実施例の作用)
操縦席に着座して機体を前進させ、分草体により穀稈を分草し、分草した穀稈をリールで掻込み刈刃により刈取り、刈取った穀稈を脱穀装置2へ供給して脱穀して風選し、一番物は一番コンベアにより取出され、穀物供給用揚穀装置により脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク3に貯留する。
しかして、搬送螺旋ルートで排出するときは、排出オーガ13を排出用揚穀装置12の軸心を中心として縦軸旋回させ、排出オーガ13の先端排出口14をトラック等の排出先の位置を合わせ、次に、排出オーガ13を上下回動させて先端排出口14の高さを排出先に合わせ、この状態で、穀粒排出装置11と排出用揚穀装置12と排出オーガ13を作動させて排出させる。
一方、空気搬送ルートで排出するときは、グレンタンク3の側部連通開口部37からグレンタンク3内に仕切板52を装着し、グレンタンク3の側部にホッパー15を取付けると、グレンタンク3内の穀粒はホッパー15内に流入し、ホッパー15内の穀粒は排出繰出機構25から穀粒排出搬送装置20の排出用筒部材21内に繰り出され、排出用筒部材21内を流れる送風機22からの圧風により排出部19から穀物排出口23に送風搬送されて排出する。
【0019】
しかして、グレンタンク3の側部連通開口部37の側部にホッパー15を取付け、グレンタンク3内に仕切板52を装着しないときは、ホッパー15をグレンタンク3の予備タンクとして使用でき、グレンタンク3の貯留量を増加させることができる。
この場合、途中までは、搬送螺旋ルートと空気搬送ルートとの何れか一方または両方により排出可能であるが、最終的なグレンタンク3内の残留穀粒は搬送螺旋ルートで排出し、ホッパー15内の残留穀粒は空気搬送ルートで排出する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】同平面図(脱穀装置等一部省略)。
【図3】グレンタンクの側面図。
【図4】排出繰出機構の一例の側面図。
【図5】グレンタンクの一部縦断背面図。
【図6】同側面図。
【図7】同背面図。
【図8】同背面図。
【図9】フレーム枠(ホッパー)を取り外した状態の背面図。
【図10】フレーム枠(ホッパー)を外側回動させて接地させた状態の背面図。
【図11】作業員が連結フレームに足をかけた状態図。
【図12】ロック機構の概略背面図。
【図13】グレンタンクの側面図。
【図14】フレーム枠と上側固定フレームの概略斜視図。
【図15】グレンタンクの背面図。
【図16】グレンタンクとフレーム枠(ホッパー)を外側回動させた状態の平面図。
【図17】回転伝達機構の一例図。
【図18】ブロワテンションプーリの斜視図。
【符号の説明】
【0021】
1…機体フレーム、2…脱穀装置、3…グレンタンク、7…走行装置、8…刈取部、10…穀物供給用揚穀装置、11…穀粒排出装置、12…排出用揚穀装置、13…排出オーガ、15…ホッパー、16…天板、17…前後板、18…側板、19…排出部、20…穀粒排出装置、21…排出用筒部材、22…送風機、23…穀物排出口、25…排出繰出機構、26…ドラム、27…横回転軸、28…回転翼、29…落下口、30…流入室、31…排出用モータ、32…チエン、35A…補助開口部、35B…開閉扉、36…側板、37…側部連通開口部、40…主フレーム、41…上側フレーム部41、42…下側フレーム部、43…ローラー、45…軸、46…上側固定フレーム、47…ロック機構、48…屈曲下フレーム部、50…連結フレーム、51…ロックレバー、52…軸、53…レバー係合部、54…機体側係合部、55…ロック操作レバー、56…リンク、57…アーム、58…ロッド、62…検出部、65…内側フレーム、66…ギヤボックス、67…上側左右フレーム、68…外側フレーム、70…回転軸、71…プーリ、72…中間軸、73…プーリ、74…ベルト、75…プーリ、76…回転軸、77…プーリ、78…ブロワ駆動ベルト、79…ブロワテンションプーリ、80…テンションアーム、81…バネ。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成18年3月24日(2006.3.24)
【代理人】 【識別番号】100089934
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 淳一郎

【識別番号】100092945
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 千秋


【公開番号】 特開2007−252306(P2007−252306A)
【公開日】 平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願番号】 特願2006−82663(P2006−82663)