| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】笹浦 寛之
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| 【要約】 |
【課題】排藁搬送装置に排藁が詰まったときに、詰まりの進行を防止するとともに、詰まりの発生を確実にオペレータに知らしめることにより、コンバインのメンテナンス性を改善する技術を提供する。
【解決手段】排藁の詰りを検出する排藁センサ46を具備した排藁搬送装置10と、作業モード時において、前記排藁センサ46が排藁搬送装置10に排藁が詰ったことを検知したときに、エンジン51を停止させるコントローラ52と、を具備するコンバイン50であって、排藁搬送装置10を自動的に開放する排藁開放装置43を具備し、コントローラ52が、エンジン51の停止と同時に排藁開放装置43が作動するように制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 排藁の詰りを検出する検出手段を具備した排藁搬送装置と、 作業モード時において、 前記検出手段が前記排藁搬送装置に排藁が詰ったことを検知したときに、 エンジンを停止させる制御手段と、 を具備するコンバインであって、 前記排藁搬送装置を自動的に開放する開放機構を具備し、 前記制御手段が、 前記エンジンの停止と同時に前記開放機構が作動するように制御すること、 を特徴とするコンバイン。 【請求項2】 運転部に運転状態を表示する表示部を具備し、 前記制御手段が、 前記開放機構が作動したときに、 前記表示部に、 前記開放機構が作動した旨の表示をするように制御すること、 を特徴とする請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 前記開放機構が作動した後、 前記検出手段が排藁を検知しなくなったときに、 前記制御手段が、 前記表示部に、 前記排藁搬送装置を閉止するように求める旨の表示をするように制御すること、 を特徴とする請求項2記載のコンバイン。 【請求項4】 走行モード時において、 前記排藁搬送装置が開放した状態で、 作業切換レバーを作業状態に切り換えたときに、 前記制御手段が、 前記エンジンを停止するように制御すること、 を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインの技術に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、コンバインの後部に設ける排藁搬送装置において、排藁の搬送経路中に排藁センサを臨ませて設け、排藁が所定量以上に停滞していることを検知すると、警報を発し、その後エンジンを停止させるように制御し、前記排藁搬送装置に排藁が詰まることを防止するようにした技術は既に公知となっている。 さらに、この技術を改良し、排藁センサが排藁が所定量以上に停滞していることを検知した場合に、走行を停止し、かつ、刈取装置およびフィードチェンを停止させて、穀稈の供給を早期に取りやめることにより、排藁搬送装置に排藁が完全に詰まってしまうことを防止するようにする技術が公知となっている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平8−89076号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、従来技術においては、フィードチェン等の搬送部は停止後も惰性により若干の回転は継続するため、排藁の詰まりが進行することがあった。 また、排藁の詰まりを検知した場合の警報が、ブザーや警告燈等で行われる場合には、オペレータが即座に不具合内容を把握することが困難であり、詰まりに気づき排藁を除去する作業に取り掛かるまでに時間を要することがあった。 そこで本発明では、このような現状を鑑み、排藁搬送装置に排藁が詰まったときに、詰まりの進行を防止するとともに、詰まりの発生を確実にオペレータに知らしめることにより、コンバインのメンテナンス性を改善する技術を提供することを課題としている。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】 即ち、請求項1においては、排藁の詰りを検出する検出手段を具備した排藁搬送装置と、作業モード時において、前記検出手段が前記排藁搬送装置に排藁が詰ったことを検知したときに、エンジンを停止させる制御手段と、を具備するコンバインであって、前記排藁搬送装置を自動的に開放する開放機構を具備し、前記制御手段が、前記エンジンの停止と同時に前記開放機構が作動するように制御すること、を特徴としたものである。 【0006】 請求項2においては、運転部に運転状態を表示する表示部を具備し、前記制御手段が、前記開放機構が作動したときに、前記表示部に、前記開放機構が作動した旨の表示をするように制御すること、を特徴としたものである。 【0007】 請求項3においては、前記開放機構が作動した後、前記検出手段が排藁を検知しなくなったときに、前記制御手段が、前記表示部に、前記排藁搬送装置を閉止するように求める旨の表示をするように制御すること、を特徴としたものである。 【0008】 請求項4においては、走行モード時において、前記排藁搬送装置が開放した状態で、作業切換レバーを作業状態に切り換えたときに、前記制御手段が、前記エンジンを停止するように制御すること、を特徴としたものである。 【発明の効果】 【0009】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0010】 請求項1においては、排藁搬送装置への排藁の詰まりが進行することを軽減できる。 【0011】 請求項2においては、オペレータに対して、排藁搬送装置に詰まりが発生し、排藁搬送装置が開放されたことを、確実に報知できる。 【0012】 請求項3においては、オペレータが排藁搬送装置を閉め忘れることが防止できる。 【0013】 請求項4においては、誤って排藁搬送装置を傷めることが防止できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 次に、発明の実施の形態について説明をする。 以下に、本発明に係るコンバイン50の全体構成について、図1または図2を用いて説明をする。 図1または図2に示す如く、コンバイン50は、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2が載置され、該機体フレーム2前端に配設された刈取フレーム12には、引起し・刈取部3が昇降可能に配設されている。該引起し・刈取部3は前端に分草板4を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース5を立設して該引起しケース5より突出したタイン6の回転により穀稈を引き起こし、前記分草板4後部に配設した刈刃7にて株元を刈り取るようにしている。 【0015】 刈り取られた穀稈は、下部搬送装置、上部搬送装置および縦搬送装置8にて後部へ搬送され、該縦搬送装置8の上端から株元側がフィードチェン9に受け継がれ、扱胴58等で構成される脱穀部20と選別部21等からなる脱穀装置内に穀稈が搬送される。そして、該フィードチェン9後端には排藁搬送チェン17等からなる排藁搬送装置10が配設され、該排藁搬送装置10後部下方には排藁カッター装置、拡散コンベア等からなる排藁処理部11が形成され、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出し、或いは切断せずに放出するようにしている。 【0016】 また、前記脱穀部20側部には選別後の穀粒を貯留するグレンタンク13が配設され、該グレンタンク13前部には運転部14が配設されている。つまり、運転部14は進行方向機体右前方に配置されている。一方、グレンタンク13後部には排出オーガ15の縦オーガ15aが立設され、該縦オーガ15aを中心にして排出オーガ15及びグレンタンク13が側方へ回動可能とし、グレンタンク13を側方へ回動することにより本機内部側に配置した駆動系や油圧系のメンテナンスを容易にしている。 【0017】 そして、該グレンタンク13の底部には排出コンベア16が前後方向に配設され、該排出コンベア16の後部が縦オーガ15aの下部に連通されるとともに、該排出コンベア後部から前記排出オーガ15に動力が伝達されて、横排出オーガ15b先端の排出口15cよりトラック等へグレンタンク13内の穀粒を排出できるようにしている。更に、脱穀部20下方には、選別部21が配設され、脱穀部20から流下する穀粒や藁屑等から穀粒を選別し、精粒を前記グレンタンク13に搬送したり、藁屑等を機外に排出したり前記グレンタンク13に搬送するようにしている。 【0018】 また、前記グレンタンク13前方の運転部14下部にはエンジン51が配設され、コンバイン50の各部を駆動する動力源としている。 以上が、本発明に係るコンバイン50の全体構成についての説明である。 【0019】 次に、コンバイン50の運転部14について、図3または図4を用いて説明をする。 図3に示す如く、オペレータが座る運転座席67の前方にはハンドルコラム69が立設され、該ハンドルコラム69上面中央部から上方へ向けて図示しないハンドル軸が突出し、該ハンドル軸の上端部に操向操作手段である操向ハンドル65が取り付けられている。また、ハンドルコラム69上面前端部から上方へ向けて表示装置本体61を支持する脚部61aが突出し、該表示装置本体61は該脚部61a上端から後方(運転座席67側)へ向けて延出され、該表示装置本体61の上面は水平状態からやや後方下方へ傾斜した状態に配置されている。この表示装置本体61の上面に表示パネル66が取り付けられ、運転座席67に座ったオペレータが見易い角度に配置されている。但し、表示パネル66の取付位置は見易い位置であればよく、ハンドルコラム上やサイドコラム上等であってもよく限定するものではない。 【0020】 図3または図4に示す如く、表示手段である表示パネル66は、例えば、表示装置本体61上面の大部分を占める大画面の液晶パネルで構成されており、該表示パネル66を備えた表示装置本体61は、平面視で、操向ハンドル65のループ状の把手部65a内における中央に位置するように配置されている。この表示装置本体61は、脚部61aを介してハンドルコラム69のみに固定されていて、操向ハンドル65には連結していない構成としているので、操向ハンドル65を回動させても、表示装置本体61は動かないようになっている。 【0021】 表示装置本体61上面において、表示パネル66の前方には、コンバイン全体の電気系統の電源を入り切り操作する電源スイッチの入り操作時等に点灯する作業ランプ81が配置され、表示パネル66の左右両側方には、画面表示の切替え等のための入力手段となるスイッチ84・85・86・87が左右各2つずつ設けられている。これら各スイッチ84・85・86・87は、スイッチの一回の押下により一つのONパルス信号が出るいわゆるプッシュスイッチで、ノンロックタイプのものであり、それぞれに複数の役割を有する多機能スイッチとなっている。 【0022】 操向ハンドル65の把手部65aの左右対称位置には、内方側に膨出した左右の内膨らみ部65b・65cが形成されており、この左右の内膨らみ部65b・65cには、機体水平制御用や刈取昇降・扱深さ制御用などの4方向操作スイッチ82・83がそれぞれ設けられている。この左右の4方向操作スイッチ82・83は、オペレータが操向ハンドル65の把手部65aを握った状態で直進及び旋回操作いずれにおいても、親指等で操作可能に構成されており、操作性の向上が図られている。 以上が、コンバイン50の運転部14についての説明である。 【0023】 次に、排藁搬送装置10の全体的な構成について、図5乃至図7を用いて説明をする。 図5乃至図7に示す如く、排藁搬送装置10は、排藁搬送チェン17、穂先搬送装置18、入力ケース22、軸受ケース23、第一支持部材24、第二支持部材25、ロック部32および操作レバー19等により構成している。 【0024】 図5に示す如く、前記入力ケース22には入力軸22bと出力軸22aが平面視ハ状に軸支され、ベベルギヤを介して動力が伝達されるようにしている。入力軸22b上には入力プーリ54が固設され、扱胴軸55に固設された出力プーリ56からVベルト57を介してテンションクラッチ59により断接可能に動力が伝達されるようにしている。 また、前記排藁搬送チェン17は、駆動スプロケット17a、従動スプロケット17b、搬送チェン17cおよび本体ケース17d等により構成している。 駆動スプロケット17aは、前記入力ケース22の出力軸22aにより軸支され、また従動スプロケット17bは前記本体ケース17dの内側面に固設された軸受ケース23に軸支された従動軸23aにより軸支されている。この出力軸22aと従動軸23aは互いに平行となるように配置し、そして駆動スプロケット17aと従動スプロケット17bの歯先が略同一の平面内で回転するように構成している。そして、前記搬送チェン17cを駆動スプロケット17aおよび従動スプロケット17bに掛け渡して巻回している。 このとき、前記入力ケース22に駆動力が伝達されると、出力軸22aが回転し、これにより、駆動スプロケット17aが出力軸22aと同方向に回転する。そして、従動スプロケット17bおよび搬送チェン17cも出力軸22aと同方向に回転駆動されるように構成している。 【0025】 また、前記穂先搬送装置18は、駆動スプロケット18a、従動スプロケット18b、搬送タイン18cおよび本体ケース18d・18d等により構成している。 駆動スプロケット18aは、前記従動軸23aにより軸支され、また従動スプロケット18bは本体ケース18d・18dの間に固設された軸部材18eにより軸支されている。この従動軸23aと軸部材18eは互いに平行となるように配置し、そして駆動スプロケット18aと従動スプロケット18bの歯先が略同一の平面内で回転するように構成している。そして、前記搬送タイン18cを駆動スプロケット18aおよび従動スプロケット18bに掛け渡して巻回している。 このとき、前記排藁搬送チェン17が駆動され前記従動軸23aに駆動力が伝達されると、駆動スプロケット18aが従動軸23aとともに同方向に回転し、それに伴って従動スプロケット18bおよび搬送タイン18cが従動軸23aと同方向に回転駆動されるように構成している。 そして、前記排藁搬送チェン17および穂先搬送装置18は、平面視において互いに平行に、前記第一支持部材24、第二支持部材25および軸受ケース23により連結して、一体的に排藁搬送装置10を構成している。第一支持部材24と第二支持部材25は排藁搬送チェン17と穂先搬送装置18の間に位置して排藁搬送装置10の左右両側に配置される。そして、前記搬送チェン17cと搬送タイン18cの回転は同期する構成としているため、排藁搬送チェンおよび穂先搬送装置18と平行に穀稈が搬送されるようにしている。 【0026】 また、前記排藁搬送装置10の周囲には、機体略前後方向に斜めに掛け渡された門形状に構成した排藁フレーム26と、機体左右方向に掛け渡された後部フレーム27を配設し、排藁フレーム26の一端は機体側のフレーム、つまり、機体フレーム2より立ち上げた排藁処理部11の前側のフレームに固定し、他端は排藁処理部11の後側のフレームに固定している。また、後部フレーム27の一端は排藁処理部11の右側のフレームに固定し、他端は前記排藁フレーム26の後部上に固定している。こうして、排藁フレーム26と後部フレーム27は平面視略T字状に横設され、この排藁フレーム26と後部フレーム27の前部に右側が後方となる斜め方向に排藁搬送装置10が吊設されるように配設される。 排藁フレーム26の前部からは第一支持プレート28が垂下して設けられており、また後部フレーム27の左右中途部からは第二支持プレート29が垂下して設けられている。 そして、前記第一支持プレート28の略下方には、前記第一支持部材24を配置し、該第一支持プレート28に平面視L字状の第一支持金具30を固定し、該第一支持金具30に前記第一支持部材24の上部に配置した回動部24aを枢支軸を介して連結し、支持し、排藁フレーム26に対して回動部24aにより排藁搬送装置10を回動自在に支持する構成としている。 また、前記第二支持プレート29の略下方には、前記排藁搬送チェン17を支持する第二支持部材25が配置され、該第二支持プレート29には第二支持金具31を固定し、該第二支持金具31に第二支持部材25に設けた回動部25aを枢支軸を介して接続し、後部フレーム27に対して回動部25aにより排藁搬送装置10を回動自在に支持する構成としている。 つまり、排藁搬送装置10に比して上方に前記排藁フレーム26および後部フレーム27を配設して、そして各フレーム26・27から排藁搬送装置10を二ヶ所で懸架する構成としている。 尚、この各フレーム26・27の配置数および配置方向などは限定するものではなく、排藁搬送装置の荷重に耐えうる構成であればよい。 【0027】 また、前記回動部24a・25aは、第一支持部材24と第二支持部材25の穂先搬送装置18寄りに偏位して設けられ、機体の前後方向に対して傾斜した同一軸心(図3上の軸A)上に配設している。つまり、回動部24a・25aは穂先搬送装置18近傍の第一支持部材24と第二支持部材25に同一軸心上に配置され、この軸心は平面視で左前から右後方へ傾斜し、排藁搬送チェン17と穂先搬送装置18と平行に配置され、水平方向、つまり、側面視で排藁の搬送方向と平行に配置される。このため、排藁搬送装置10は、前記回動部24a・25aにより、前記軸Aを回動軸として回動可能となる。 つまり、排藁搬送装置10を、穀稈の穂先側に回動支点を配置して、一体的に回動可能に構成している。 そして、前記回動支点となる軸Aの延長線は前記入力プーリ54の略中心を通るように配設されている。 このように構成することにより、排藁が詰まったときなど、排藁搬送装置10を開放するときには、排藁搬送チェン17と挟扼ガイド杆が略平行のまま大きく開放することができ、詰まり除去が容易に行えるようになる。なお、穂先搬送装置18は挟扼する構成でないため、開放時に邪魔になることがない。また、回動中心は入力プーリ54の中心と略一致するため、開放時にベルトが引っ張られて回動を邪魔したり、ベルトが捩じれて外れたりすることも防止できる。 【0028】 また、図5乃至図7に示す如く、排藁搬送装置10を下方の挟扼ガイド杆側に付勢した状態を保持するためのロック部32が、平面視において回動部24aと回動部25aの間の後部位置に配設されて、排藁搬送装置10を三角形状の三点で支持する構成としている。該ロック部32は、固定ステー33、固定プレート34、固定部材35、固定ピン36および操作レバー19等により構成している。 固定ステー33および固定プレート34は、排藁搬送チェン17の本体ケース17dの外側面に固設している。固定ステー33は平板部材であり機体前後方向に平行に、かつ前傾して配設し、また固定プレート34は鋼板部材であり機体左右方向に平行に配設している。つまり、前記固定ステー33および固定プレート34により、平面視略L字型を構成して、開放端側を本体ケース17dに固定している。 【0029】 また、前記固定プレート34に、レバー軸37を水平方向に固設し、該レバー軸37上にロックアーム38と操作レバー19がそれぞれ回転自在に軸支されている。さらに、前記レバー軸37上には捩じりバネ39を外嵌しており、該捩じりバネ39の一端を、固定プレート34に形成された孔34aに掛止し、他端をロックアーム38に当接させて掛止している。つまり、ロックアーム38は、捩じりバネ39の復元力によって、図4における反時計回りの方向に常時付勢され、常時固定状態の回動位置に戻ろうとするように構成している。つまり、ロックアーム38はロック側に付勢されている。 【0030】 また、ロックアーム38の上部操作レバー19側には、前記レバー軸37と平行に、係止ピン40を固設している。 係止ピン40は、前記操作レバー19が回動する軌跡上に突出するように配置している。つまり、操作レバー19を、図4における時計回りに回動させたときには、一定角度回動させると、操作レバー19の上縁部が係止ピン40に当接し、そして、操作レバー19とロックアーム38が一体的に回動する。 また、操作レバー19を図4における反時計回りに回動させたときには、一定角度まで回動させると、操作レバー19が係止ピン40と離間し、そして、ロックアーム38は、捩じりバネ39の復元力により付勢されて反時計回りに回動し、固定状態の回動位置に戻るように構成している。 【0031】 また、図5乃至図7に示す如く、本発明の要部である排藁開放装置43は、駆動モータ44、回動レバー45および排藁センサ46等で構成しており、排藁センサ46が排藁の詰まりを検知すると、駆動モータ44が作動し回動レバー45が回動するように構成している。 そして、回動レバー45の先端は前記操作レバー19の下方に位置して、詰まり時に上方へ回動する時に当接する配置としており、回動レバー45が上方に回動すると、操作レバー19が上方に跳ね上げられて回動してロック解除するように構成している。 尚、本実施例では、排藁開放装置43の駆動源としてモータを使用する例を示したが、これに限定するものではなく、油圧シリンダやソレノイド等のアクチュエータを用いる構成としてもよい。 【0032】 一方、図5乃至図7に示す如く、固定部材35は平面視略コの字型に成形された部材であり、前記後部フレーム27に固設され垂下された部材である。固定部材35には、固定ピン36が軸止されてロックアーム38側に突出されており、該固定ピン36により、ロックアーム38が係止されるように構成している。 つまり、ロックアーム38が前記固定ピンに係止されているときには、前記排藁搬送装置10と各フレーム26・27は一体となり、固定状態となる。また、ロックアーム38が固定ピン36に係止されていないときには、排藁搬送装置10は各フレーム26・27とは独立して回動することができる。 【0033】 さらに、図6または図7に示す如く、排藁搬送チェン17の本体ケース17dの側面には、掛止金具42が固設されている。また、後部フレーム27の左右中途部下面には掛止ピン27aが固設されており、該掛止ピン27aと前記掛止金具42が通常長から伸長させた引っ張りバネ41を介して連結されている。これにより、排藁搬送チェン17は引っ張りバネ41が伸縮する方向に常時付勢され、つまり、排藁搬送装置10全体が常時上方に回動するように付勢されるように構成している。 以上が、排藁搬送装置10の全体的な構成についての説明である。 【0034】 次に、本発明の要部である、排藁開放装置43について、図3および図7乃至図11を用いて詳述をする。 排藁開放装置43は、前述の通り、駆動モータ44、回動レバー45および排藁センサ46等で構成しており、駆動モータ44は固定ステー33の上方に駆動モータ44のモータ軸44aを機体の左右方向に向けて横設している。また、該モータ軸44aに回動レバー45を軸支して、駆動モータ44を往復駆動することにより、回動レバー45が往復回動するように構成している。または、駆動モータ44は図7において反時計方向のみ所定角度回動するように構成し、駆動電圧を供給しないときにはフリーとなり重力で下降する構成としてもよい。 そして、図11に示す如く、駆動モータ44および排藁センサ46は、コントローラ52に接続し制御するように構成している。 【0035】 また、図8または図9に示す如く、排藁センサ46が排藁搬送装置10の排藁搬送経路の任意位置に配置されており、本実施例では排藁搬送装置10の搬送始端側と中途部の上部に配置している。排藁センサ46は、リミットスイッチ等で構成しており、センサ取付金具49に排藁が搬送されたときの層の厚みに応じて撓みを生じる撓み板47等と共に固設し、該撓み板47の変形により排藁センサ46が「ON」する構成としている。 つまり、排藁の通過量が増え、排藁の厚みが設定した厚みを越えると、撓み板47の撓み量が増え(即ち、撓み板47の端部が上方に持ち上げられて)、これにより撓み板47が排藁センサ46の検知部46aを上方に押圧し、排藁センサ46が「ON」となった旨の信号がコントローラ52に入力されるように構成している。 尚、図8に示す如く、本実施例では、誤検知を減少させるために、排藁センサ46を排藁搬送部の上流部に一組と、下流部に一組の計二組を配置して、両方の排藁センサ46・46が設定時間以上「ON」となった場合に排藁の詰まりが発生したものとコントローラ52が判断するように構成しているが、排藁センサ46・46の何れかひとつで検知する構成としてもよい。 また、排藁センサ46は、リミットスイッチに限定するものではなく、近接センサや超音波センサ等であってもよく、排藁の滞留が検知できるものであればよい。 【0036】 そして、排藁センサ46・46両方の「ON」信号がコントローラ52に入力されたときには、コントローラ52からの出力により駆動モータ44が通電され、そして、回動レバー45を上方に回動し、操作レバー19が上方に回動するように構成している。 つまり、排藁センサ46・46が排藁の詰まりを検知すると、排藁搬送装置10が開放されるように構成している。 これにより、排藁の詰まりを検知したときに、排藁搬送装置10における排藁の拘束が即座に解除されるため、排藁が排藁搬送チェン17等に過度に噛み込んでしまうことが防止でき、過大な負荷をかけることもなくなる。よって、詰まった排藁の除去も容易に行うことが出来る。 また、図11に示す如く、コントローラ52には、排藁搬送装置10の開放状態(または排藁搬送装置10を覆うカバーの開放状態)を検知する位置センサ48が接続されており、位置センサ48は排藁搬送装置10(またはカバー)の回動基部に配置され、位置センサ48が、排藁の除去後に排藁搬送装置10が閉止されたことを検知することにより、コントローラ52から表示パネル66に警報表示を解除する信号が出力されるように構成している。 【0037】 さらに、図3または図11に示す如く、コントローラ52には、作業モードあることを検知するレバー位置センサ53aが接続され、該レバー位置センサ53aは図3に示すサイドパネルに配置した作業切換レバー53の回動基部に配置され、走行モードから作業モードへの切換を行う場合には作業切換レバー53を前方へ回動するようにしている。 排藁搬送装置10が開放状態であることは、前記位置センサ48により検知され表示パネル66に開放中である旨の表示がされるように構成している。 このように、排藁搬送装置10が開放状態であるときであっても、故障時の移動等を考慮して走行モードでは運転可能とするようにコントローラ52により制御する構成としている。 但し、排藁搬送装置10の開放中に、走行モードから作業モードに切り換えられたときには、排藁搬送装置10等を傷める可能性があるため、コントローラ52からの出力によってエンジン51を停止し、作業モードには切換できないように制御する構成としている。 以上が、排藁開放装置43についての説明である。 【0038】 次に、表示パネル66の排藁開放装置43開放時における表示について、図11乃至図12を用いて説明をする。 図11に示す如く、表示パネル66はコントローラ52と接続しており、機体各部の作動状況が逐次表示されるように構成している。 そして、図12(a)に示す如く、排藁の詰まりを検知し、排藁開放装置43が開放されたときには、コントローラ52から表示パネル66に出力がなされて、その旨を表示パネル66の略全面に渉って表示するようにしている。また、表示の際には、同時にブザー等により警報音を発するようにして、さらに確実にオペレータに対して報知できるように構成することもできる。 これにより、オペレータに対して排藁開放装置43が開放されたことを確実に報知することができ、エンジン停止等に至った理由が容易に理解され、排藁除去作業を速やかに行うことができる。 【0039】 また、図12(b)に示す如く、排藁開放装置43開放後に、詰まっていた排藁が除去されて排藁センサ46・46が排藁の詰まりを検知しなくなったときには、コントローラ52から表示パネル66に出力がなされて、排藁搬送装置10の閉止を要求する表示に切り換えるようにしている。また、表示切換の際にも、同時にブザー等により警報音を発するようにして、さらに確実にオペレータに対して報知できるように構成することもできる。 これにより、オペレータが開放された排藁搬送装置10(またはカバー)を閉め忘れることが確実に防止できる。 以上が、表示パネル66の排藁開放装置43開放時における表示についての説明である。 【0040】 以上の説明に示す如く、排藁の詰りを検出する排藁センサ46を具備した排藁搬送装置10と、作業モード時において、前記排藁センサ46が排藁搬送装置10に排藁が詰ったことを検知したときに、エンジン51を停止させるコントローラ52と、を具備するコンバイン50であって、排藁搬送装置10を自動的に開放する排藁開放装置43を具備し、コントローラ52が、エンジン51の停止と同時に排藁開放装置43が作動するように制御する構成としている。 これにより、排藁搬送装置10への排藁の詰まりが進行することを軽減できるのである。 【0041】 また、運転部14に運転状態を表示する表示パネル66を具備し、コントローラ52が、排藁開放装置43が作動したときに、表示パネル66に、排藁開放装置が作動した旨の表示をするように制御する構成としている。 これにより、オペレータに対して、排藁搬送装置10に詰まりが発生し、排藁搬送装置10が開放されたことを、確実に報知できるのである。 【0042】 また、排藁開放装置43が作動した後、排藁センサ46が排藁を検知しなくなったときに、コントローラ52が、表示パネルに、排藁搬送装置10を閉止するように求める旨の表示をするように制御する構成としている。 これにより、オペレータが排藁搬送装置10を閉め忘れることが防止できるのである。 【0043】 また、走行モード時において、排藁搬送装置10が開放した状態で、作業切換レバー53を作業状態に切り換えたときに、コントローラ52が、エンジン51を停止するように制御する構成としている。 これにより、誤って排藁搬送装置10を傷めることが防止できるのである。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図。 【図2】同じくコンバインの全体的な構成を示した平面図。 【図3】同じくコンバインの運転部の構成を示した斜視図。 【図4】同じく表示パネル周りの構成を示した図。 【図5】同じく排藁搬送装置の全体的な構成を示した平面図。 【図6】同じく背面図。 【図7】同じくロック部および排藁開放装置の詳細を示した左側面図。 【図8】同じく排藁搬送チェンの全体的な構成を示した斜視図。 【図9】同じく排藁センサ取付部の詳細を示した斜視図。 【図10】同じく駆動モータの詳細を示した側面図。 【図11】同じくコンバインの制御構成を示した模式図。 【図12】同じく表示パネルの表示例を示した図。 【符号の説明】 【0045】 10 排藁搬送装置 43 排藁開放装置 46 排藁センサ 50 コンバイン 51 エンジン 52 コントローラ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年3月9日(2006.3.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−236307(P2007−236307A) |
| 【公開日】 |
平成19年9月20日(2007.9.20) |
| 【出願番号】 |
特願2006−64554(P2006−64554) |
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