| 【発明の名称】 |
コンバインの排藁搬送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】上久保 宏治
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| 【要約】 |
【課題】排藁搬送装置の開放時に、確実に穀稈の拘束を開放することによりメンテナンス性を向上させて、かつ、コンパクトな構造で排藁搬送装置の回動を可能にする技術を提供することを課題とする。
【解決手段】穀稈の穂先搬送装置18側に軸Aを具備し、該軸Aを支点として回動可能に支持されるコンバイン50の排藁搬送装置10であって、前記軸Aが、機体の前後方向に対して傾斜して配置され、かつ、前記排藁搬送装置10の搬送方向に対して平行に配置される構成としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀稈の穂先搬送側に支持軸を具備し、 該支持軸を支点として回動可能に支持されるコンバインの排藁搬送装置であって、 前記支持軸が、 機体の前後方向に対して傾斜して配置され、 かつ、前記排藁搬送装置の搬送方向に対して平行に配置されること、 を特徴とするコンバインの排藁搬送装置。 【請求項2】 前記排藁搬送装置が、 単独で回動可能に支持されること、 を特徴とする請求項1記載のコンバインの排藁搬送装置。 【請求項3】 前記排藁搬送装置が、 回動操作を行うための操作レバーを具備し、 該操作レバーが、 フィードチェン側から操作可能な位置に配置されること、 を特徴とする請求項2記載のコンバインの排藁搬送装置。 【請求項4】 前記排藁搬送装置が、 該排藁搬送装置に比して上部に配置された機体フレームと、 弾性体を介して接続し、 前記排藁搬送装置が、 常時垂直上向きの付勢力を受けること、 を特徴とする請求項1記載のコンバインの排藁搬送装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインの排藁搬送装置の技術に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、コンバインの後部に設ける排藁搬送装置において、穀稈が詰まったり、絡みついたりしたものを除去するメンテナンス作業を容易にするために、排藁搬送装置を、支持軸を支点として回動可能に構成し、メンテナンス時には、前記排藁搬送装置を前記支持軸周りに回動させて開閉可能とする技術が公知となっている。 また、前記支持軸を排藁搬送装置の穂先搬送側に、かつ扱胴軸と平行に配置して、また、排藁搬送装置を、前記扱胴軸と平行な軸周りに回動可能に構成されたコンバインの脱穀装置を覆う上部ケースと、リンク機構を介して連結して構成し、前記上部ケースを持ち上げ開放すれば、排藁搬送装置も一体的に持ち上げられて、同時に開放されるように構成し、メンテナンス作業を容易にする技術が公開され、公知となっている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平9−154382号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、従来技術においては、排藁搬送装置は排藁を機体中央側に斜め後方に搬送できるように前記支持軸に対して傾斜して配置されているため、排藁搬送装置が開放されても搬送チェン全体に渉って穀稈の拘束が解除されるのではなく、穀稈が除去しにくい部分が残るという問題があった。 また、排藁搬送装置の上方を覆う上部ケースと排藁搬送装置を一体的に持ち上げる構成では、回動支持部の構成が大掛かりとなっていた。 そこで本発明では、以上のような状況を鑑み、排藁搬送装置の開放時に、確実に穀稈の拘束を開放することによりメンテナンス性を向上させて、かつ、コンパクトな構造で排藁搬送装置の回動を可能にする技術を提供することを課題としている。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】 即ち、請求項1においては、穀稈の穂先搬送側に支持軸を具備し、該支持軸を支点として回動可能に支持されるコンバインの排藁搬送装置であって、前記支持軸が、機体の前後方向に対して傾斜して配置され、かつ、前記排藁搬送装置の搬送方向に対して平行に配置されること、を特徴としたものである。 【0006】 請求項2においては、前記排藁搬送装置が、単独で回動可能に支持されること、を特徴としたものである。 【0007】 請求項3においては、前記排藁搬送装置が、回動操作を行うための操作レバーを具備し、該操作レバーが、フィードチェン側から操作可能な位置に配置されること、を特徴としたものである。 【0008】 請求項4においては、前記排藁搬送装置が、該排藁搬送装置に比して上部に配置された機体フレームと、弾性体を介して接続し、前記排藁搬送装置が、常時垂直上向きの付勢力を受けること、を特徴としたものである。 【発明の効果】 【0009】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0010】 請求項1においては、排藁搬送装置による穀稈株元側の拘束が確実に解除されるため、詰まった穀稈を容易に除去することができる。 また、排藁搬送装置回動時に入力プーリの変位がほとんどないため、Vベルトが回動の邪魔とならず、スムーズに回動することが出来る。 【0011】 請求項2においては、回動支持部で排藁搬送装置の荷重だけを受けるため、構造がコンパクトにできる。 【0012】 請求項3においては、メンテナンスを容易にすることができる。また、フィードチェンのカバーを閉じた際に、該カバーで操作レバーを押圧させ、該操作レバーを固定状態の位置まで回動させることが出来る。これにより、メンテナンス終了時に前記排藁搬送装置を固定状態に戻し忘れることが防止できる。 【0013】 請求項4においては、排藁搬送装置を小さな力で容易に回動することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 次に、発明の実施の形態について説明をする。 以下に、本発明に係るコンバイン50の全体構成について、図1または図2を用いて説明をする。 図1または図2に示す如く、コンバイン50は、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2が載置され、該機体フレーム2前端に配設された刈取フレーム12には、引起し・刈取部3が昇降可能に配設されている。該引起し・刈取部3は前端に分草板4を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース5を立設して該引起しケース5より突出したタイン6の回転により穀稈を引き起こし、前記分草板4後部に配設した刈刃7にて株元を刈り取るようにしている。 【0015】 刈り取られた穀稈は、下部搬送装置8a、上部搬送装置8b、縦搬送装置8cにて後部へ搬送され、該縦搬送装置8cの上端から株元側がフィードチェン9に受け継がれ、扱胴48等で構成される脱穀部20と選別部21等からなる脱穀装置内に穀稈が搬送される。そして、該フィードチェン9後端には排藁搬送チェン17等からなる排藁搬送装置10が配設され、該排藁搬送装置10後部下方には排藁カッター装置、拡散コンベア等からなる排藁処理部11が形成され、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出し、或いは切断せずに放出するようにしている。 【0016】 また、前記脱穀部20側部には選別後の穀粒を貯留するグレンタンク13が配設され、該グレンタンク13前部には運転部14が配設されている。つまり、運転部14は進行方向機体右前方に配置されている。一方、グレンタンク13後部には排出オーガ15の縦オーガ15aが立設され、該縦オーガ15aを中心にして排出オーガ15及びグレンタンク13が側方へ回動可能とし、グレンタンク13を側方へ回動することにより本機内部側に配置した駆動系や油圧系のメンテナンスを容易にしている。 【0017】 そして、該グレンタンク13の底部には図示しない排出コンベアが前後方向に配設され、該排出コンベアの後部が縦オーガ15aの下部に連通されるとともに、該排出コンベア後部から前記排出オーガ15に動力が伝達されて、横排出オーガ15b先端の排出口15cよりトラック等へグレンタンク13内の穀粒を排出できるようにしている。更に、脱穀部20下方には、選別部21が配設され、脱穀部20から流下する穀粒や藁屑等から穀粒を選別し、精粒を前記グレンタンク13に搬送したり、藁屑等を機外に排出したり前記グレンタンク13に搬送するようにしている。 以上が、本発明に係るコンバイン50の全体構成についての説明である。 【0018】 次に、本発明の要部である、排藁搬送装置の全体的な構成について、図3乃至図6を用いて説明をする。 図3に示す如く、排藁搬送装置10は、排藁搬送チェン17、穂先搬送装置18、入力ケース22、軸受ケース23、第一支持部材24、第二支持部材25、ロック部32および操作レバー19等により構成している。 【0019】 図3に示す如く、前記入力ケース22には入力軸22bと出力軸22aが平面視ハ状に軸支され、ベベルギヤを介して動力が伝達されるようにしている。入力軸22b上には入力プーリ44が固設され、扱胴軸45に固設された出力プーリ46からVベルト47を介してテンションクラッチ49により断接可能に動力が伝達されるようにしている。 また、前記排藁搬送チェン17は、駆動スプロケット17a、従動スプロケット17b、搬送チェン17cおよび本体ケース17d等により構成している。 駆動スプロケット17aは、前記入力ケース22の出力軸22aにより軸支され、また従動スプロケット17bは前記本体ケース17dの内側面に固設された軸受ケース23に軸支された従動軸23aにより軸支されている。この出力軸22aと従動軸23aは互いに平行となるように配置し、そして駆動スプロケット17aと従動スプロケット17bの歯先が略同一の平面内で回転するように構成している。そして、前記搬送チェン17cを駆動スプロケット17aおよび従動スプロケット17bに掛け渡して巻回している。 このとき、前記入力ケース22に駆動力が伝達されると、出力軸22aが回転し、これにより、駆動スプロケット17aが出力軸22aと同方向に回転する。そして、従動スプロケット17bおよび搬送チェン17cも出力軸22aと同方向に回転駆動されるように構成している。 【0020】 また、前記穂先搬送装置18は、駆動スプロケット18a、従動スプロケット18b、搬送タイン18cおよび本体ケース18d・18d等により構成している。 駆動スプロケット18aは、前記従動軸23aにより軸支され、また従動スプロケット18bは本体ケース18d・18dの間に固設された軸部材18eにより軸支されている。この従動軸23aと軸部材18eは互いに平行となるように配置し、そして駆動スプロケット18aと従動スプロケット18bの歯先が略同一の平面内で回転するように構成している。そして、前記搬送タイン18cを駆動スプロケット18aおよび従動スプロケット18bに掛け渡して巻回している。 このとき、前記排藁搬送チェン17が駆動され前記従動軸23aに駆動力が伝達されると、駆動スプロケット18aが従動軸23aとともに同方向に回転し、それに伴って従動スプロケット18bおよび搬送タイン18cが従動軸23aと同方向に回転駆動されるように構成している。 そして、前記排藁搬送チェン17および穂先搬送装置18は、平面視において互いに平行に、前記第一支持部材24および軸受ケース23により連結して、一体的に排藁搬送装置10を構成している。 また、第一支持部材24と第二支持部材25は排藁搬送チェン17と穂先搬送装置18の間に位置して排藁搬送装置10の左右両側に配置される。そして、前記搬送チェン17cと搬送タイン18cの回転は同期する構成としているため、排藁搬送チェン17および穂先搬送装置18と平行に穀稈が搬送されるようにしている。 【0021】 また、前記排藁搬送装置10の周囲には、機体略前後方向に斜めに掛け渡された門形状に構成した排藁フレーム26と、機体左右方向に掛け渡された後部フレーム27を配設し、排藁フレーム26の一端は機体側のフレーム、つまり、機体フレーム2より立ち上げた排藁処理部11の前側のフレームに固定し、他端は排藁処理部11の後側のフレームに固定している。また、後部フレーム27の一端は排藁処理部11の右側のフレームに固定し、他端は前記排藁フレーム26の後部上に固定している。こうして、排藁フレーム26と後部フレーム27は平面視略T字状に横設され、この排藁フレーム26と後部フレーム27の前部に右側が後方となる斜め方向に排藁搬送装置10が吊設される。 排藁フレーム26の前部からは第一支持プレート28が垂下して設けられており、また後部フレーム27の左右中途部からは第二支持プレート29が垂下して設けられている。 そして、前記第一支持プレート28の略下方には、前記第一支持部材24を配置し、該第一支持プレート28に平面視L字状の第一支持金具30を固定し、該第一支持金具30に前記第一支持部材24の上部に配置した回動部24aを枢支軸を介して連結し、支持し、排藁フレーム26に対して回動部24aにより排藁搬送装置10を回動自在に支持する構成としている。 また、前記第二支持プレート29の略下方には、前記排藁搬送チェン17を支持する第二支持部材25が配置され、該第二支持プレート29には第二支持金具31を固定し、該第二支持金具31に第二支持部材25に設けた回動部25aを枢支軸を介して接続し、後部フレーム27に対して回動部25aにより排藁搬送装置10を回動自在に支持する構成としている。 つまり、排藁搬送装置10に比して上方に前記排藁フレーム26および後部フレーム27を配設して、各フレーム26・27から排藁搬送装置10を二カ所で懸架する構成としている。 尚、この各フレーム26・27の配置数および配置方向などは限定するものではなく、排藁搬送装置の荷重に耐えうる構成であればよい。 【0022】 また、前記回動部24a・25aは、第一支持部材24と第二支持部材25の穂先搬送装置18寄りに偏位して設けられ、機体の前後方向に対して傾斜した同一軸心(図3上の軸A)上に配設している。つまり、回動部24a・25aは穂先搬送装置18近傍の第一支持部材24と第二支持部材25に同一軸心上に配置され、この軸心は平面視で左前から右後方へ傾斜し、排藁搬送チェン17と穂先搬送装置18と平行に配置され、水平方向、つまり、側面視で排藁の搬送方向と平行に配置される。このため、排藁搬送装置10は、前記回動部24a・25aにより、前記軸Aを回動軸として回動可能となる。 つまり、排藁搬送装置10を、穀稈の穂先側に回動支点を配置して、一体的に回動可能に構成している。 そして、前記回動支点となる軸Aの延長線は前記入力プーリ44の略中心を通るように配設されている。 このように構成することにより、排藁が詰まったときなど、排藁搬送装置10を開放するときには、排藁搬送チェン17と挟扼ガイド杆が略平行のまま大きく開放することができ、詰まり除去が容易に行えるようになる。なお、穂先搬送装置18は挟扼する構成でないため、開放時に邪魔になることがない。また、回動中心は入力プーリ44の中心と略一致するため、開放時にベルトが引っ張られて回動を邪魔したり、ベルトが捩じれて外れたりすることも防止できる。 【0023】 また、図3乃至図6に示す如く、排藁搬送装置10を下方の挟扼ガイド杆側に付勢した状態を保持するためのロック部32が、平面視において回動部24aと回動部25aの間の後部位置に配設されている。該ロック部32は、固定ステー33、固定プレート34、固定部材35、固定ピン36および操作レバー19等により構成している。 固定ステー33および固定プレート34は、排藁搬送チェン17の本体ケース17dの外側面に固設している。固定ステー33は平板部材であり機体前後方向に平行に、かつ前傾して配設し、また固定プレート34は鋼板部材であり機体左右方向に平行に配設している。つまり、前記固定ステー33および固定プレート34により、平面視略L字型を構成して、開放端側を本体ケース17dに固定している。 【0024】 また、前記固定プレート34に、レバー軸37を水平方向に固設し、該レバー軸37上にロックアーム38と操作レバー19がそれぞれ回転自在に軸支されている。さらに、前記レバー軸37上には捩じりバネ39を外嵌しており、該捩じりバネ39の一端を、固定プレート34に形成された孔34aに掛止し、他端をロックアーム38に当接させて掛止している。つまり、ロックアーム38は、捩じりバネ39の復元力によって、図4における反時計回りの方向に常時付勢され、常時固定状態の回動位置に戻ろうとする(つまり、ロック側に付勢されている)ように構成している。 【0025】 また、ロックアーム38上部の操作レバー19側には、前記レバー軸37と平行に、係止ピン40を固設している。 係止ピン40は、前記操作レバー19が回動する軌跡上に突出するように配置している。つまり、操作レバー19を、図4における時計回りに回動させたときには、一定角度回動させると、操作レバー19の上縁部が係止ピン40に当接し、そして、操作レバー19とロックアーム38が一体的に回動する。 また、操作レバー19を図4における反時計回りに回動させたときには、一定角度まで回動させると、操作レバー19が係止ピン40と離間し、そして、ロックアーム38は、捩じりバネ39の復元力により付勢されて反時計回りに回動し、固定状態の回動位置に戻るように構成している。 【0026】 一方、図3乃至図6に示す如く、固定部材35は平面視略コの字型に成形された部材であり、前記後部フレーム27に固設され垂下された部材である。固定部材35には、固定ピン36が軸止されてロックアーム38側に突出されており、該固定ピン36により、ロックアーム38が係止されるように構成している。 つまり、ロックアーム38が前記固定ピン36に係止されているときには、前記排藁搬送装置10と各フレーム26・27は一体となり、固定状態となる。また、ロックアーム38が固定ピン36に係止されていないときには、排藁搬送装置10は各フレーム26・27とは独立して回動することができる。 【0027】 さらに、図4または図5に示す如く、排藁搬送チェン17の本体ケース17dの側面には、掛止金具42が固設されている。また、後部フレーム27の左右中途部下面には掛止ピン27aが固設されており、該掛止ピン27aと前記掛止金具42が通常長から伸長させた引っ張りバネ41を介して連結されている。これにより、排藁搬送チェン17は引っ張りバネ41が縮小する方向に常時付勢され、つまり排藁搬送装置10全体が常時上方に回動するように付勢されるように構成している。 以上が、排藁搬送装置の全体的な構成についての説明である。 【0028】 次に、排藁搬送装置回動操作時の具体的操作について、図7または図8を用いて説明をする。 図7に示す如く、固定状態においては、操作レバー19と固定ステー33は点Aにおいて当接しており、操作レバー19を図7における反時計回りに回動させ、排藁搬送装置10を閉じる際の作用点となるように構成している。つまり、排藁搬送装置10が開放状態から閉じるときには、ロックアーム38は捩じりバネ39の付勢力により閉じる方向に付勢され、係止ピン40が操作レバー19に当接した状態となっている。そして、排藁搬送装置10を閉じるために、操作レバー19を握って押し下げるときには、操作レバー19と固定ステー33が点Aにおいて当接して押し下げることができるのである。 また、排藁搬送装置10を開けるために、操作レバー19を、図7における時計回りに回動させるときには、一定角度回動させると、操作レバー19の上縁部が前記係止ピン40と点Bにおいて当接し、そこからさらに操作レバー19を時計回りに回動させると、ロックアーム38が点Bを力点とし、レバー軸37を支点として時計回りに回動し、ロックアーム38の係止部38aが固定ピン36から外れた状態となる。 【0029】 図8に示す如く、操作レバー19をさらに時計回りに回動させると、ロックアーム38下端の当接部38bが固定ステー33の内面側に点Cにおいて当接する。そして、該点Cが作用点となり、操作レバー19に伝えられた回動力が、固定ステー33に伝達される構成としている。 このとき、ロックアーム38が固定ステー33に押圧されて、操作レバー19がロックアーム38を介して固定ステー33と一体化されるようになり、操作レバー19に加えた回動力が、排藁搬送装置10にも伝達されるように構成している。つまり、操作レバー19に加えられた回動力により、排藁搬送装置10が軸Aを中心として回動することが可能な構成としている。尚、本実施例では、回動力を加える方向が排藁搬送装置10の回動に伴って変化する構成としているが、排藁搬送装置10の回動軸(例えば軸A)と直交する面内を回動する操作レバーを設ける構成としてもよい。 このように、操作レバー19は、排藁搬送装置10を固定および解除を切り換えるための操作部としての機能と、排藁搬送装置10回動時の把持部となる機能を併せ持つように構成されている。 また、操作レバー19は、機体左側(フィードチェン9側)に向けて延設する構成としており、作業者がフィードチェン9をメンテナンスする位置からでも、容易に操作レバー19が操作できる配置としている。 【0030】 また、図7に示す如く、扱室カバー(排藁処理部のカバーも兼ねている)20aの内側下面には、補強プレート43が固設されている。この補強プレート43は、扱室カバー20aが閉じているときには、前記操作レバー19と点Dにおいて当接する配置および長さに構成しており、誤って操作レバー19を固定位置に戻し忘れた状態で扱室カバー20aを閉めた場合でも、該補強プレート43が操作レバー19を押圧し、固定位置まで回動させるように構成している。 これにより、排藁搬送装置10の閉め忘れを防止できるようにしている。 また、排藁搬送装置10の閉め忘れを防止する手段としては、操作レバー19を回動させた状態を保持するストッパー(図示せず)を、扱室カバー20aに配設し、ストッパーを解除しなければ扱室カバーが閉じられなくするように構成することも可能である。もちろん、補強プレート43およびストッパーの両方を具備する構成としてもよい。 以上が、排藁搬送装置回動操作時の具体的操作についての説明である。 【0031】 以上の説明に示す如く、穀稈の穂先搬送装置18側に軸Aを具備し、該軸Aを支点として回動可能に支持されるコンバイン50の排藁搬送装置10であって、前記軸Aが、機体の前後方向に対して傾斜して配置され、かつ、前記排藁搬送装置10の搬送方向に対して平行に配置される構成としている。 これにより、排藁搬送装置10による穀稈株元側の拘束が確実に解除されるため、詰まった穀稈を容易に除去することができるのである。 また、排藁搬送装置10回動時に入力プーリ44の変位がほとんどないため、Vベルト47が回動の邪魔とならず、スムーズに回動することが出来るのである。 【0032】 また、排藁搬送装置10が、単独で回動可能に支持される構成としている。 これにより、回動支持部(各支持プレート28・29)で排藁搬送装置10の荷重だけを受けるため、構造がコンパクトにできるのである。 【0033】 また、排藁搬送装置10が、回動操作を行うための操作レバー19を具備し、操作レバー19が、フィードチェン9側から操作可能な位置に配置される構成としている。 これにより、メンテナンスを容易にすることができるのである。 また、フィードチェン9のカバーを閉じた際に、該カバーで操作レバー19を押圧させ、操作レバー19を固定状態の位置まで回動させることができ、メンテナンス終了時に排藁搬送装置10を固定状態に戻し忘れることが防止できるのである。 【0034】 また、排藁搬送装置10が、排藁搬送装置10に比して上部に配置された後部フレーム27と、引っ張りバネ41を介して接続し、排藁搬送装置10が、常時垂直上向きの付勢力を受ける構成としている。 これにより、排藁搬送装置10を少ない力で容易に回動することができるのである。 また、排藁搬送装置10が、前記垂直上向きの付勢力に抗する保持手段としてのロック部32を具備する構成としている。 これにより、排藁搬送装置10を容易に開放状態にでき、かつ容易に固定状態に戻すことができるのである。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図。 【図2】本発明の一実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した平面図。 【図3】本発明の一実施例に係る排藁搬送装置の全体的な構成を示した平面図。 【図4】同じく背面図。 【図5】同じく側面図。 【図6】ロック部の詳細を示した側面図。 【図7】操作レバー回動時の作動状況を示した背面図。 【図8】同じく背面図。 【符号の説明】 【0036】 10 排藁搬送装置 18 穂先搬送装置 50 コンバイン
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年3月9日(2006.3.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−236305(P2007−236305A) |
| 【公開日】 |
平成19年9月20日(2007.9.20) |
| 【出願番号】 |
特願2006−64451(P2006−64451) |
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