| 【発明の名称】 |
粉粒体搬送制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松澤 宏樹
【氏名】平山 秀孝
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| 【要約】 |
【課題】オペレータの手を煩わせることなく排出筒の往復左右回動動作ができてオペレータの作業負荷を軽減することができる粉粒体搬送装置を提供する。
【解決手段】粉粒体搬送制御装置は、粉粒体搬送装置の移送筒の先端まで移送された排出穀粒を案内投下する排出筒2の案内方向を左右の側方に傾斜させて左右回動動作させる制御部1から構成され、上記制御部1は、上記粉粒体搬送装置の排出稼動操作により、所定の角度範囲内で排出筒2を往復左右回動動作をさせ、その所定角度位置毎に一定時間の停留をするように制御するものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粉粒体搬送装置の移送筒の先端まで移送された排出穀粒を案内投下する排出筒の案内方向を左右の側方に傾斜させて左右回動動作させる制御部からなる粉粒体搬送制御装置において、 上記制御部は、上記粉粒体搬送装置の排出稼動操作により、所定の角度範囲内で排出筒を往復左右回動動作をさせ、その所定角度位置毎に一定時間の停留をするように制御することを特徴とする粉粒体搬送制御装置。 【請求項2】 前記制御部は、所定の操作信号に応じて排出筒の往復左右回動動作を即時停止制御することを特徴とする請求項1記載の粉粒体搬送制御装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、粉粒体搬送装置から排出穀粒を案内投下する排出筒の案内方向を左右の側方に傾斜させて左右回動動作させる粉粒体搬送制御装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 特許文献1に示されるように、粉粒体搬送装置(排出オーガ装置)から排出穀粒を案内投下するために移送筒の先端に取付けた排出筒の案内方向を左右の側方に傾斜させて左右回動動作させる粉粒体搬送制御装置(左右回動制御装置)が知られている。 【0003】 コンバインの粉粒体搬送装置は、図14(a)の穀粒排出の態様に示すように、コンバインが刈取り、脱穀してグレンタンクに収容した刈取穀粒を排出クラッチのオン操作によって排出し、コンバインから搬送トラック等に積み替える装置であり、移送オーガを内設した移送筒とその先端から排出穀粒を案内投下するための排出筒とから構成される。移送筒は排出位置合わせのために伸縮、左右旋回、上下昇降調節が可能で、また、排出筒は排出穀粒の投下方向の調節のために左右の側方に傾斜させて左右回動動作可能に構成される。その詳細な構成は先に本出願人が提案した特許願2005−335920号の記載のとおりである。 【0004】 粉粒体搬送制御装置は、図14(b)の排出穀粒堆積の態様に示すように、スイッチ操作により所定の左右角度範囲内で排出筒を往復左右回動動作をさせることができ、必要に応じて排出穀粒を一定範囲に分散して投下堆積することができるので、コンバインからトラックの荷台に穀粒を排出する際等に、堆積する穀粒を荷台上に能率良く平均配分して効率のよい積載を可能とする。また、移送筒収納時は籾こぼれ防止のため、図14(c)の移送筒収納の態様に示すように、排出口が上向きに回動される。 【0005】 しかしながら、上記粉粒体搬送装置の稼働時は、移送筒の伸縮、左右旋回、上下昇降によって移送筒の先端の排出筒位置を調節した時点で、穀粒排出クラッチのオン操作によって回転オーガを稼動するとともに、排出穀粒の堆積の態様を想定しながら排出筒の往復左右回動動作のスイッチ操作を行う必要があることからオペレータにとって大きな作業負荷となっていた。 【特許文献1】特開2003−47323号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 発明が解決しようとする課題は、オペレータの手を煩わせることなく排出筒の往復左右回動動作ができてオペレータの作業負荷を軽減することができる粉粒体搬送制御装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 請求項1に係る発明は、粉粒体搬送装置の移送筒の先端まで移送された排出穀粒を案内投下する排出筒の案内方向を左右の側方に傾斜させて左右回動動作させる制御部からなる粉粒体搬送装置において、上記制御部は、上記粉粒体搬送装置の排出稼動操作により、所定の角度範囲内で排出筒を往復左右回動動作をさせ、その所定角度位置毎に一定時間の停留をするように制御することを特徴とする。 上記制御部により、粉粒体搬送装置の排出筒は、同粉粒体搬送装置の排出稼動操作と連動して、所定角度位置毎に一定時間の停留を挟んで所定の角度範囲内で間歇的に往復左右回動動作を行う。 請求項2に係る発明は、請求項1の構成において、前記制御部は、所定の操作信号に応じて排出筒の往復左右回動動作を即時停止制御することを特徴とする。 上記制御部により、所定の操作信号を受けると、排出筒の往復左右回動動作が即時停止される。 【発明の効果】 【0008】 請求項1の構成により、粉粒体搬送装置の排出動作とともに所定の角度範囲内で排出筒の往復左右回動動作が行われることから、粉粒体搬送制御装置は、オペレータの手を煩わせることなく、コンバインの排出穀粒を一定範囲に分散して投下することができるとともに、間歇左右回動動作により排出筒の左右回動機構の耐久性を確保することができる。 請求項2の構成により、所定の操作信号を受けることで排出筒の往復左右回動動作が即時停止されることから、粉粒体搬送制御装置は、オペレータの意に沿って排出筒の往復左右回動動作を非常停止することができるので、自動の往復左右回動による不測の穀粒のばらまきを最小限度に抑えることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。 コンバインの排出オーガ装置(粉粒体搬送装置)は、グレンタンクに収容した収穫穀粒を排出して搬送トラック等に積み替える装置であり、回転オーガを内設した移送筒とその先端から排出穀粒を案内投下するための排出筒とから構成される。移送筒は排出位置合わせのために伸縮、左右旋回、上下昇降調節が可能に構成され、また、排出筒は排出穀粒の投下方向の調節等のために左右の側方に傾斜させて左右回動動作可能に構成される。 【0010】 左右回動制御装置(粉粒体搬送制御装置)は、図1の制御構成図に示すように、穀粒排出を制御する制御コントローラによる制御部1から構成される。 制御部1の入力側には、排出オーガ装置を構成する機器稼動に関する操作具、センサが接続されて操作信号やセンサ信号が入力され、出力側には穀粒排出動作を行う機器が接続されてその駆動制御信号が出力される。制御部1は、入力信号を変換処理するとともにその入力情報により機器間の動作調整および各機器の動作制御をするを論理演算処理部、機器制御変換部等から構成される。 【0011】 詳細には、機器稼動操作用として、穀粒排出稼動をオン・オフ操作するための排出クラッチ操作スイッチ11、排出筒2の自動往復左右回動動作をオンオフ操作するための左右回動自動旋回スイッチ12、排出位置調節のための移送筒の上下昇降、左右旋回、伸縮の各スイッチ13a〜13f、左右回動動作の態様を「左右回動オフ」「連続左右回動」「間歇左右回動」から選択するためのオーガ先端口自動選択ダイヤル14等の操作信号を入力し、また、機器動作制御のために、排出クラッチの入切検出をする排出クラッチ入切リミットセンサ11a,11b、排出筒2の左右回動角度制御のためのオーガ先端口ポジションセンサ12a等のセンサ信号を入力する。 【0012】 出力側については、排出クラッチモータ入切出力21a,21bを介して移送筒の回転オーガの駆動制御をし、左右回動出力22a,22bの制御信号を介して排出筒2の左右回動動作を制御する。 【0013】 制御部1は、各種の入力信号を受けてデジタル情報、アナログ情報に変換処理するそれぞれの信号入力処理部1a,1b、条件に応じて移送筒の稼動を論理演算処理する排出制御開始停止手段31、条件に応じて排出筒2の往復左右回動動作を論理演算処理する左右回動制御手段32を中心に、これら排出制御開始停止手段31および左右回動制御手段32の処理についてタイマ処理をするタイマカウント手段31t、排出クラッチの駆動制御をする排出クラッチ出力処理部31c、排出筒2の左右回動駆動制御をする左右回動出力処理部32d等により構成する。 【0014】 制御部1による詳細な制御処理は、図2のフローチャート(1)に示すように、排出クラッチ入の判別処理(S1)により、該当すれば排出筒2の往復左右回動制御を適用し、すなわち、排出クラッチ11の「入」と連動して排出筒2を往復左右回動動作させることができる。ただし、オーガ先端口自動選択ダイヤル14が「停止」の場合は、先端自動旋回選択の「停止」判別処理(S2)によって適用を除外する。 【0015】 次いで、左右出力中の左右回動方向判別処理(S3a,S3b)に応じてそれぞれの側の左右回動制御処理を行い、先端自動旋回選択の「間歇」判別処理(S4a、S4b)により、オーガ先端口自動選択ダイヤル14が「連続」であれば連続左右回動処理、「間歇」であれば間歇左右回動処理を行う。 【0016】 排出筒2の左右回動制御においては、オーガ先端口を正面から見た座標系を図3に示すように、右限界位置Rから真下位置Cを経由して左限界位置Lに向かう角度座標によって左右回動ポジションを表す。また、左右限界位置の間の角度範囲を更に細分して左右中間位置を含む0〜4の目標値と対応する間歇停留角度位置を設定する。 【0017】 具体的な左右回動制御処理は、左右回動左出力中においてオーガ先端口自動選択ダイヤル14が「連続」であれば、左右回動ポジションの左限界超の判別処理(S5a)により、非該当であれば間歇停止時間セット処理(S6a)と左右回動左旋回出力セット処理(S7a)により同方向動作を継続し、また、左限界超に該当すれば左右回動左旋回中リセット、左右回動右旋回中セット処理(S8a)により左右回動方向を反転させる。 【0018】 左右回動右出力中においては、左右を入れ替え、かつ、左右回動ポジションの判別処理(S5b)として右限界未満を条件として上記同様の処理(S5b〜S8b)をすることにより、左右回動限界で反転するように制御処理をする。 【0019】 一方、左右回動左出力中においてオーガ先端口自動選択ダイヤル14が「間歇」であれば、間歇停止時間経過の判別処理(S11a)により、所定の時間経過の時に限って左右回動ポジションの目標値超の判別処理(S12a)をする。これが非該当なら旋回動作の継続処理(S6a,S7a)、該当ならポジション目標値について左限界と対応の「4」以上の判別処理(S13a)をする。これに該当すれば反転処理(S8a)をし、非該当であればポジション目標値のカウント1増処理(S14a)により次の間歇停留位置を設定する。 【0020】 左右回動右出力中においては、旋回方向の左右を入れ替え、かつ、左右回動ポジションの判別処理(S12b)として目標値未満を条件とし、該当ならポジション目標値について右限界と対応の「0」以下の判別処理(S13b)、およびポジション目標値のカウント1減処理(S14b)をすることにより、左右回動限界の反転と次の間歇停留位置の設定を行う。 【0021】 上記のように制御処理することにより、排出オーガ装置の排出筒2の動作は、3択スイッチにより3態様(停止、間歇、連続)から選択することができる。この選択が「連続」または「間歇」の場合は、排出オーガ装置の穀粒排出クラッチのオン操作等の排出稼動操作と連動して往復左右回動動作を開始することから、オペレータの手を煩わせることなく、コンバインの排出穀粒を一定範囲に分散して平均的に投下することができる。また、「間歇」の場合には、所定角度位置毎に一定時間の停留を挟んで所定の左右角度範囲内で間歇的な往復左右回動動作を行うことから、長時間の往復左右回動稼動であっても排出筒2の左右回動機構の耐久性を確保することができる。さらに、「停止」のスイッチ操作により、誤操作による穀粒のばらまきに緊急対応することができる。 【0022】 次に、上記左右回動制御装置の追加機能についてその構成を説明する。 上記左右回動制御装置は、必要により、往復左右回動開始の一時待機、左右回動自動停止、左右回動強制停止等の機能を付加的に組み込んで構成する。 【0023】 具体的には、往復左右回動の待機の場合は、図4のフローチャート(2)に示すように、排出クラッチ入の判別処理(S21)により、排出クラッチ入であれば、それまでの間の先端旋回開始タイマセット処理(S21a)によってセットされたタイマについての先端旋回開始タイムアップ判別処理(S22)により、タイムアップまでの所定時間の経過を待ち、オーガの穀粒排出動作から遅れて往復左右回動動作を開始可能とする。 【0024】 また、グレンタンクセンサ全オフの判別処理(S23)、オーガ排出位置変更の判別処理(S24)により、それらの何れかに該当すれば、すなわち、グレンタンクの収容穀粒が無くなった時、または、オーガ排出位置変更の操作があれば、往復左右回動動作を停止するべく、左右回動ポジションの非真下位置判別処理(S25a,S25b)によって真下位置になるまで左右の左右回動出力のセット処理(S26a,S26b)を繰り返すことにより排出筒2を真下方向に向けて自動停止する。 【0025】 上記オーガ排出位置変更の判別処理(S24)については、上下昇降、左右旋回、伸縮についてそれぞれ動作判別し、いずれかの動作に該当すれば先端口自動旋回停止タイマカウンタのセット処理(S24a)を行う。オーガ排出位置変更動作の終了によって非該当となった時は、先端口自動動作停止中についての判別処理(S27)により、停止中の間、先端口自動旋回停止タイマカウント処理(S27a)を繰り返して所定時間を待機し、その上で以後の制御処理(S3a,S3b)により、不図示の間歇左右回動を含む選択の往復左右回動動作を前記同様に制御処理する。 【0026】 上記制御処理のように、左右回動動作の一時待機により穀粒排出開始直後の誤操作による穀粒のばらまきを防止できる。また、グレンタンクの排出終了時はオペレータの操作なしに往復左右回動動作を自動停止でき、そのとき真下方向に自動停止することにより少量排出の穀粒の飛散を防止でき、排出位置変更操作中は往復左右回動動作の自動停止によりその間の穀粒のばらまきを防止し、そのとき真下方向に自動停止することにより排出中の誤操作による穀粒のばらまきを防止でき、排出位置変更操作終了後に所定時間を待機して往復左右回動動作を再開することにより誤操作によるばらまきを防止でき、オペレータの再操作なしに往復左右回動動作を再開できる。 【0027】 さらに、強制停止の場合は、図5のフローチャート(3)に示すように、排出クラッチ入の判別処理(S1)により、該当する場合は、先端自動旋回スイッチ入の判別処理(S32)により該当する場合に限って前記制御処理、すなわちグレンタンクセンサ全オフの判別処理(S23)に入るように構成する。 【0028】 このように制御処理を構成することにより、左右回動自動旋回スイッチ12の操作と対応して排出筒2の自動左右回動動作の適用がオン・オフされる。したがって、スイッチ操作で自動左右回動動作を非常停止することにより、穀粒排出中における誤操作による穀粒のばらまきに緊急対応することができる。 【0029】 次に、移送筒の収納動作と関連するオーガ排出装置の排出筒左右回動動作制御について説明する。 排出筒左右回動制御は、排出筒2の穀粒排出時の左右回動角度範囲のほかに、排出筒2の収納動作に及ぶ角度範囲の左右回動動作制御を行うものである。 【0030】 その左右回動動作範囲については、その説明図を図6に示すように、下向き位置Cを中心にその両側の排出限界位置L,Rの間の角度範囲である排出可能範囲Eと、その一方側の排出限界位置(図例では、「R」)から上向き位置Tまでの排出不可能範囲Fを回動可能範囲として構成する。上記上向き位置Tは、排出筒2の収納状態における方向角度位置であり、この上向き位置Tを超える側で排出不可能範囲Fの反対側部分は非回動部分Uである。 【0031】 一般の排出筒の左右回動制御においては、オペレータが穀粒排出を選択した場合に排出動作と連動して排出口を下に向ける構成をとっていた。このような構成では、あらかじめ排出口を下に向けてから穀粒排出を開始したいというオペレータの意向は反映されないので、オペレータは手動スイッチを使用して排出口を下向きにした上で穀粒排出を行うという煩雑な操作を強いられていた。 【0032】 この左右回動制御装置は、以下のように構成することにより、新たなスイッチ類の増設を要することなく、収納状態の排出筒2の排出口を簡易な操作で下向きにすることを可能とするものである。 【0033】 左右回動制御装置の制御構成は、図7の入出力構成図に示すように、排出筒2の左右回動動作を制御するコントローラによる制御部41から構成される。この制御部41の入力側には、上下それぞれの方向の左右回動スイッチ42a,42bのほかに、排出口位置センサ12a、オーガ旋回位置センサ44が接続されて操作信号やセンサ信号が入力され、出力側には排出筒2の向きを変える左右回動モータ2mが接続されてその駆動制御信号が出力される。 【0034】 上記の上下方向の左右回動スイッチ42a,42bは、排出可能範囲Eと排出不可能範囲Fにおいて、それぞれ排出筒2の向きを対応方向に回動させるように左右回動モータ2mの駆動指令を入力する操作具である。排出口位置センサ12aは、排出可能範囲Eと排出不可能範囲Fにおける排出筒2の方向角度位置を検出する。また、オーガ旋回位置センサ44は、オーガの移送筒の収納位置を含む左右旋回角度位置を検出する。 【0035】 収納状態で上向き位置Tの排出筒2の排出口を下向き位置Cに向ける場合の具体的な制御処理は、図8のフローチャート(4)に示すように、下向きの左右回動スイッチの操作判別処理(S41)により、同スイッチのオン操作を待って排出口の上向き判別処理(S42)をし、これに該当すれば下向きまで自動回動処理(S43a)し、また、非該当であればスイッチ操作に応じた回動動作処理(S43b)を行う。 【0036】 このように、上記制御処理は排出口の上向きと下向きのそれぞれの判定手段を装備し、排出口が上向きの場合は、排出口を下向きにする操作を検出した時に排出口の下向き判定手段が下向きを検出するまで連続的に下向きの回動動作が継続される。したがって、排出口が上向き位置Tの時に一旦下向き操作をすることにより、その操作が解除されても排出口が下向きとなることから、新たなスイッチ類の増設を要することなく、収納状態の排出筒2の排出口を下向きスイッチの簡易なワンタッチ操作で下向きにするワンタッチ自動下向機能を実現することができる。 【0037】 また、前述の如くに排出口を連続して下に向ける場合においては、オペレータが微調整により排出口位置を変更したいのか、それとも排出口を真下に向けたいのかを的確に判定しないと使い勝手が悪くなるという問題があることから、上述のワンタッチ操作で下向きにする構成において、オーガ排出口の上向き判定手段について、排出不可能範囲Fと同一範囲またはそれより狭い範囲に設定し、この範囲にあるときに排出口を下向きに操作した場合は排出口を自動で真下に向けるように動作させる。 【0038】 このように構成することにより、下向き動作の間にオペレータのスイッチ操作が解除されても、優先して下向き動作を継続することができ、この自動下向き処理を少なくとも排出不可能範囲Fに限定できるため、オペレータに誤解がない排出口自動回動システムを提供することができる。 【0039】 また、上述のワンタッチ操作で下向きにする構成においてオペレータ操作を優先するためには、図9のフローチャート(5)に示すように、排出口が自動で下方に回動中(S51)について、再度オペレータがスイッチ操作をすると排出口の下向き動作を解除してオペレータの操作に応じた回動動作を行う制御処理(S52、S43b)を構成する。 【0040】 このように制御処理することにより、排出の状況によってあらかじめ排出口を傾けていた方が効率的に排出できる場合、例えば、ダンプトラックに排出する際のトラックの重心移動を考慮し、荷台の前部から後部に排出する場合等には、必ずしも排出口を真下を向ける必要が無く、本提案によりオペレータは排出口を傾けた状態で排出することが容易となるので、こうした作業形態における作業性を向上することができる。 【0041】 次に、袋取作業のように、排出口をまず下向き操作してから排出を開始する場合に適する制御処理について説明する。 このような作業では、オーガの排出口を操作席の手動レバーにより回動させるほかに、排出口を真下に向けるための専用の下向きスイッチを装備する必要があったが、それではスイッチパネル部が煩雑化して誤操作の原因となるので、それを解消するために、オーガの排出口が下を向いているかどうかの検出手段を装備する。 【0042】 詳細には、図10のフローチャート(6)に示すように、オーガの排出口を操作席の手動レバーにより回動(S64b)させる構成において、オペレータによる排出口の回動操作中(S62)にオーガの排出口が下を向いているかどうかの検出手段(S63)により、排出口が真下を向いた時点でオペレータの回動操作に優先して排出口回動動作を停止処理(S64a)する。ただし、真下位置で一時停止した際は、排出口回動操作具の中立操作により停止状態を解除し、以降、排出口はオペレータによる手動操作に応じて回動するように構成する。 【0043】 このように、下向き位置ではオペレータの手動回動操作に優先して排出口回動動作を停止することから、専用スイッチを増設することなく、排出口を容易に真下に向けることができて作業性を向上することができる。 【0044】 また、上記構成では、排出口を下向き位置で微調整したい場合、例えば、排出中に真下を超えて排出位置を変更したい場合や、ダンプに均一に排出しようとして繰り返し操作するときに、操作毎に一時停止機能が作用すると使いづらいことから、上記一時停止機能の適用を限定するべく、図11のフローチャート(7)に示すように、オペレータによる排出口回動操作の開始時に排出口が上向きである場合(S61)に限定した制御処理を構成することにより、一時停止の適用が制限されるので繰り返し操作時の操作性を改善することができる。 【0045】 また、図12のフローチャート(8)に示すように、オーガの排出口を操作席の手動レバーにより回動させる構成において、オーガ装置が籾排出中であれば一時停止機能を無効として手動処理(S61a、S64b)とすることにより、上記同様に、オペレータの意向を反映して状況に合わせて穀粒排出配分の調整をすることができる。 【0046】 次に、オーガ自動収納動作に関連する排出筒の回動制御処理について説明する。 オーガ自動収納時には、移送筒内残留の穀粒のばらまき防止等のために、オーガ排出筒は、オーガ自動収納動作に連動して排出口を上向きに制御される。 しかし、雨が降りそうな場合や一時的に排出筒の回動動作に異常が発生して排出口を上向きにできない場合等に排出口を下向きに固定するためには、専用の入力装置を装備する必要があり、操作具の煩雑化が避けられなかった。 【0047】 このような問題を解決するために、図13のフローチャート(9)に示すように、オーガの排出口をオーガ自動収納動作に連動して上向きの制御処理(S73b)をする構成において、オーガが収納動作中または収納位置にあるときに(S71)、オペレータにより左右回動スイッチの下向き操作がされた場合(S72)は、以降の収納動作時の自動上向き機能を停止し、自動収納中も排出口を下向き状態に保持(S73a)する制御処理を構成する。ただし、上記の場合にオペレータが排出口を上向き操作した時は、自動収納に連動したオーガ上向き動作を再開するように構成する。 【0048】 上記制御処理により、特段の入力具を要することなく、左右回動スイッチによりオペレータの意向が反映され、状況に合わせた排出口制御が可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】左右回動制御装置の制御構成図である。 【図2】排出口左右回動制御処理のフローチャート(1)である。 【図3】左右回動角度位置の座標系である。 【図4】排出口左右回動制御処理のフローチャート(2)である。 【図5】排出口左右回動制御処理のフローチャート(3)である。 【図6】排出筒の左右回動動作範囲の説明図である。 【図7】ワンタッチ操作式の制御装置の制御構成図である。 【図8】排出口左右回動制御処理のフローチャート(4)である。 【図9】排出口左右回動制御処理のフローチャート(5)である。 【図10】排出口左右回動制御処理のフローチャート(6)である。 【図11】排出口左右回動制御処理のフローチャート(7)である。 【図12】排出口左右回動制御処理のフローチャート(8)である。 【図13】排出口左右回動制御処理のフローチャート(9)である。 【図14】穀粒排出の態様(a)、穀粒堆積の態様(b)、移送筒収納の態様(c)である。 【符号の説明】 【0050】 1 制御部 2 排出筒 2m 左右回動モータ 11 排出クラッチ操作スイッチ 11a,11b 排出クラッチ入切リミットセンサ 12 左右回動自動旋回スイッチ 12a オーガ先端口ポジションセンサ(排出口位置センサ) 14 オーガ先端口自動選択ダイヤル 22a,22b 左右左右回動入切出力 31 排出制御開始停止手段 32 左右回動制御手段 32d 左右回動出力処理部 C 真下位置 E 排出可能範囲 F 排出不可能範囲 L,R 排出限界位置 T 上向き位置 U 非回動部分
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年2月27日(2006.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077779 【弁理士】 【氏名又は名称】牧 哲郎
【識別番号】100078260 【弁理士】 【氏名又は名称】牧 レイ子
【識別番号】100086450 【弁理士】 【氏名又は名称】菊谷 公男
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| 【公開番号】 |
特開2007−222119(P2007−222119A) |
| 【公開日】 |
平成19年9月6日(2007.9.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−49592(P2006−49592) |
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