| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】釘宮 啓
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| 【要約】 |
【課題】三番ロスを低減させ一番に回収される整粒の選別性能を向上させた脱穀装置を提供すること。
【解決手段】扱室内に扱胴を軸架して設け、該扱室下側の扱網より漏下する被処理物を、揺動選別棚38で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、前記揺動選別棚38の後部上方であって左右いずれか一側には吸引ファン51を設け、揺動選別棚38の後方に三番排出口53を設け、該三番排出口53には選別風送り方向上手側に前方シール55を設けると共に、選別風送り方向下手側に後方シール54を設けたことを特徴とする脱穀装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱室(33)内に扱胴(31)を軸架して設け、該扱室(33)下側の扱網(30)より漏下する被処理物を、揺動選別棚(38)で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、前記揺動選別棚(38)の後部上方であって左右いずれか一側には吸引ファン(51)を設け、揺動選別棚(38)の後方に三番排出口(53)を設け、該三番排出口(53)には選別風送り方向上手側に前方抵抗体(55)を設けると共に、選別風送り方向下手側に後方抵抗体(54)を設けたことを特徴とする脱穀装置。 【請求項2】 前記前方抵抗体(55)と後方抵抗体(54)との間には、空間部(56)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。 【請求項3】 前記前方抵抗体(55)は、選別風送り方向上手側から選別風送り方向下手側にかけて上り傾斜となるように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、コンバインやハーベスタに搭載する脱穀装置に関する。 【背景技術】 【0002】 扱室内に扱胴を軸架して設け、扱室下側の扱網より漏下する被処理物を、揺動選別棚で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、揺動選別棚の後部上方であって左右いずれか一側には吸引ファンを設け、揺動選別棚の後方に三番排出口を設け、三番排出口には単体の抵抗体を垂下させて設けている構成である。(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2003−325029号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 前述のような技術では、抵抗体は単体の構成であるので、三番ロスが多くなるという欠点がある。 本発明の課題は、前述のような不具合を解消して、一番に回収される整粒の選別性能を向上させた脱穀装置を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明の上記課題は次の構成によって達成される。 すなわち、請求項1記載の発明では、扱室33内に扱胴31を軸架して設け、該扱室33下側の扱網30より漏下する被処理物を、揺動選別棚38で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、前記揺動選別棚38の後部上方であって左右いずれか一側には吸引ファン51を設け、揺動選別棚38の後方に三番排出口53を設け、該三番排出口53には選別風送り方向上手側に前方抵抗体55を設けると共に、選別風送り方向下手側に後方抵抗体54を設けたことを特徴とする脱穀装置としたものである。 【0005】 請求項1の作用は、扱室33内の扱胴31で脱穀された被処理物は、扱網30より下方の揺動選別棚38上に落下する。吸引ファン51からは選別風と共に塵埃が機外へと排出される。また、揺動選別棚38後方の三番排出口53からは、主に選別風と共に揺動選別棚38上のわら屑が機外へと排出される。そして、三番排出口53には、選別風送り方向上手側に前方抵抗体55を設け、選別風送り方向下手側に後方抵抗体54を設けているので、選別風と三番物は前方抵抗体55と後方抵抗体54によって抵抗を受ける。 【0006】 請求項2記載の発明では、前記前方抵抗体55と後方抵抗体54との間には、空間部56を形成したことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置としたものである。 請求項2の作用は、請求項1の作用に加え、前方抵抗体55で抵抗を受けると、三番物は揺動選別棚38の前側方向へ落ちるようになる。 【0007】 請求項3記載の発明では、前記前方抵抗体55は、選別風送り方向上手側から選別風送り方向下手側にかけて上り傾斜となるように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脱穀装置としたものである。 【0008】 請求項3の作用は、請求項1又は請求項2の作用に加え、前方抵抗体55で抵抗を受けた三番物と選別風は、前方抵抗体55の傾斜面に沿って上方へと移動し、この移動の間に選別作用を受けて穀粒は下方の揺動選別棚38上に落下する。また、残りのわら屑や塵埃は、吸引ファン51から機外へと排出される。 【発明の効果】 【0009】 本発明は上述のごとく構成したので、請求項1記載の発明においては、三番ロスを低減させることができるようになる。 請求項2記載の発明においては、請求項1の効果に加え、前方抵抗体55で抵抗を受けた三番物は、揺動選別棚38の前側寄りに落下しやすくなり、揺動選別棚38上での処理工程が長くなるので、ササリ粒の回収効率が向上するようになる。 【0010】 請求項3記載の発明においては、請求項1又は請求項2の効果に加え、三番物の選別が向上すると共に、吸引ファン51からの吸引効率が向上するようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 図1及び図2には、本発明を具現化した農業機械であるコンバインが示されている。 走行装置1を有する車台2の前方には、刈取装置3が設けられている。この刈取装置3には、植立穀稈を分草する複数の分草具4と、植立穀稈を引き起こす複数の引起装置5と、植立穀稈を刈り取る刈刃6と、該刈刃6にて刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する搬送装置7が設けられている。この搬送装置7は刈刃6後方の株元搬送装置8と該株元搬送装置8から搬送されてくる穀稈を引き継いで脱穀装置9に供給する供給搬送装置10とから構成されている。 【0012】 前記刈取装置3は、車台2の前部に立設する懸架台11の上方に設ける回転軸11aを支点にして上下動する刈取装置支持フレーム12にて、その略左右中間部で支持されている。そして、刈取装置3は操作部13に設ける操向レバー14を前後方向に傾動させることによって刈取装置支持フレーム12と共に上下動する構成である。 【0013】 車台2の上方には、前記供給搬送装置10から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェン15を有する脱穀装置9と、該脱穀装置9の右側方であって、この脱穀装置9で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク16と、該グレンタンク16の前方に位置していてコンバインの各種操作を実行する操作部13が載置されている。また、車台2の前部には走行装置1を駆動する走行伝動装置17が設けられている。 【0014】 脱穀装置9の後方には、前記フィードチェン15から搬送されてくる排稈を引き継いで搬送する排稈チェン18と、該排稈チェン18の終端部下方には排稈を切断するカッター装置19が設けられている。また、この実施例のカッター装置19の後方には、排稈を結束するノッター等の他の作業機を装着してもよい。 【0015】 前記グレンタンク16内の穀粒量が満杯となると、揚穀筒20と穀粒排出オーガ21から穀粒を機外へと排出する。揚穀筒20は電気モータ(図示せず)にて旋回可能に構成され、また、穀粒排出オーガ21は油圧シリンダ22にて昇降可能に構成されている。そして、穀粒排出オーガ21は揚穀筒20の上部に連結されて一体的に構成され、揚穀筒20が旋回すると、穀粒排出オーガ21も一緒に旋回する構成となっている。 【0016】 また、コンバインは操作部13に設ける副変速レバー23を操作して走行伝動装置17内の副変速の位置を決定し、その後、走行変速レバー24を操作してエンジン(図示せず)からの動力を油圧無段変速装置及び走行伝動装置17を介して走行装置1の左右のクローラ26、26に伝動して任意の速度で走行する構成である。このように、前記走行変速レバー24の操作量によって速度が変速されるとともに、走行変速レバー24の前方向と後方向の操作によってコンバインが前後進する構成である。 【0017】 また、コンバインは操作部13に設ける前記操向レバー14を左右方向に傾倒操作することによって左右方向に旋回する構成であり、さらに、操向レバー14の左右方向への傾倒操作量によって旋回半径が決定される構成である。 【0018】 このようなコンバインを前進させて刈取作業をすると、圃場面に植立している穀稈は、分草具4にて分草され、その後、引起装置5にて引き起こされて刈刃6にて刈り取られる構成である。その後、刈り取られた穀稈は株元搬送装置8にて後方へ搬送され、供給搬送装置10へと引き継ぎ搬送される。この供給搬送装置10に引き継がれた穀稈は、さらに後方へと搬送されて、脱穀装置9のフィードチェン15へと引継ぎ搬送され、穀稈はフィードチェン15で後方へ搬送されながら脱穀装置9にて脱穀選別される構成である。 【0019】 このように脱穀選別された穀粒は、一番揚穀筒27からグレンタンク16内へと搬送されて一時貯留され、このグレンタンク16内に貯留される穀粒量が満杯になると、操作部13の報知手段(ブザーや表示装置)でオペレータに報知される構成である。その後、刈取作業を中断して、グレンタンク16内の穀粒を機外へと排出する作業を開始する。コンバインを任意の位置(トラック近傍位置)へと移動させ、穀粒排出オーガ21をオーガ受け28から離脱させて穀粒排出口21aをトラックの荷台等の位置へ移動させる。そして、操作部13に設けている穀粒排出レバー29を入り状態として、グレンタンク16内の穀粒を機外へと排出し、グレンタンク16内の穀粒排出が終了すると、穀粒排出オーガ21は再びオーガ受け28へと収納されていく構成である。 【0020】 前記脱穀装置9について、図3〜図5に基づいて説明する。 図3は脱穀装置9の側面図、図4は脱穀装置9の平面図である。 脱穀装置9内には、扱網30を有する扱胴31を扱胴軸32で軸架した扱室33と、該扱室33の一側には、扱室33の後部からの処理物を受け入れて処理する排塵処理網34を有する排塵処理胴35を排塵処理胴軸36で軸架した排塵処理室37が設けられている。そして、扱室33と排塵処理室37の下方には揺動選別棚38を設けている。33aは扱室33終端部に設けられている排出口である。 【0021】 また、排塵処理胴35の前方には、二番処理胴39と二番処理胴受樋40(網や格子状のものでもよい。)からなる二番処理室41が構成されている。二番処理胴39は、本実施例では扱胴31の一側(グレンタンク16側)であって、排塵処理胴35の前方にこの排塵処理胴35と一体的に構成されている。この二番処理胴39は基本的には二番物を処理するものである。この二番処理胴39は二番処理胴軸42にて支持されている構成であるので、前記排塵処理胴35と二番処理胴39とは一体的に排塵処理胴軸36と二番処理胴軸42とで支持されている構成である。 【0022】 さらに、図5は図4にて示すA−A断面図であるが、扱網30から漏れた被処理物は二番処理室41内に取り込まれる構成であるので、前記二番処理胴39は二番物の他に、扱室33内から入り込んできた被処理物も一緒に処理する構成となっている。前記扱網30と二番処理胴受樋40(網や格子状でもよい)と排塵処理網34は、それぞれ扱胴31と二番処理胴39と排塵処理胴35の下方に設けられている。 【0023】 前記扱室33と二番処理室41と排塵処理室37の下方には、落下してくる被選別物を受けて選別する揺動選別棚38が設置されていて、該揺動選別棚38の下方には、選別風送り方向始端側に唐箕43を設け、該唐箕43から送風される選別風の送り方向下手側には、風路44と風路45が設けられていて、この風路44と風路45の下手側に一番ラセン46を設け、該一番ラセン46の選別風送り方向下手側には二番ラセン47を設けている。この二番ラセン47にて収集された二番物を前記二番処理室41へ揚穀するための二番揚穀筒48が設けられている。 【0024】 前記揺動選別棚38の構成について説明する。揺動選別棚38は、選別送り方向の始端側から順番に、落下した脱穀物を後方に移送する移送棚49,脱穀物を選別するグレンシーブ38a,二番物を選別するチャフシーブ38b,排塵物をほぐしてササリ粒を回収すると共に排塵物を機外に移送して放出するストローラック38cとから構成されている。該ストローラック38cの下方は、二番物を二番ラセン47内へ案内する二番棚先47aで構成されていて、この二番棚先47aの終端部近傍まで前記排塵処理胴35が延出している構成である。吸引ファン51は、選別室50内の軽い塵埃を機外に排出するためのもので、扱胴31に対して排塵処理胴35と対向する位置に設けられている。52は揺動選別棚38を揺動駆動させるクランク軸である。 【0025】 前記刈取装置3から搬送されてきた穀稈は、脱穀装置9のフィードチェン15の始端部に引き継がれると共に、該フィードチェン15に引き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴31と扱網30により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺動選別棚38上に落下して、該揺動選別棚38の揺動作用と唐箕43からの風選作用により選別され、一番ラセン46内へと取り込まれていき、該一番ラセン46に取り込まれた穀粒は、グレンタンク16内に一時貯溜される構成である。脱穀後の排稈はフィードチェン15の終端部から、排稈チェン18の始端部に引き継がれて搬送されていき、その後、カッター19に送られて切断され下方の圃場上に放出されていく構成となっている。 【0026】 扱室31の残りの脱穀物は、後方へと搬送されていくが、その途中において一部の脱穀物は二番処理室41内に取り込まれていく。該二番処理室41内に取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向上手側に搬送されながら、二番処理胴39と二番処理胴受樋40との相互作用で脱穀(特に、枝梗粒が処理される)されて、下方の揺動選別棚38上に落下していく。扱胴31と二番処理胴39と排塵処理胴35は、共に選別風送り方向上手側から下手側を見た状況(脱穀装置9の正面視)において、時計回りで回転する構成である。従って、二番処理胴39の処理歯39aの向きは、脱穀物を選別風送り方向の上手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。 【0027】 即ち、該処理歯39aには被処理物を選別風送り方向上手側に搬送する作用があり、さらに、被処理物を処理する作用も併せ持っている。即ち、処理歯39aは螺旋の一部であり、また、その円周方向の先端部と二番処理胴受樋40との間の相互作用にて被処理物を処理する構成となっている。二番処理胴39の搬送終端部に設けられている羽根39bは、被処理物を揺動選別棚38上に強制的に送り出すものである。 【0028】 前記排塵処理胴35の排塵処理歯35aは、扱室33の後部からの脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。本実施例では、該排塵処理歯35aは、排塵処理胴35の外周面に巻回いされているラセン形状となっている。 【0029】 しかし、本実施例では、排塵処理網34の目合いが荒い(格子状)ので、一部の短い藁屑は揺動選別棚38上に落下し、落下しなかった長い藁屑は排塵処理室37の終端部まで搬送されて、排塵処理胴35の終端部の羽根35bにてストローラック38c上に強制的に排出される。そして、このように被処理物が排塵処理室37内にて搬送される間に、排塵処理胴35とこの排塵処理胴35の設けられている処理歯35cと排塵処理網34との相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ粒)が取り出されて下方の揺動選別棚38上に落下し、さらに、二番ラセン47内へと回収されていく構成である。 【0030】 前述のように、扱室33内の脱穀物で揺動選別棚38上に落下せず、二番処理室41内にも取り込まれなかった残りの脱穀物は、扱室33の終端部まで搬送されていく。この扱室33の終端部まで搬送されてきた脱穀物は、排塵処理室37内に取り込まれ、取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向下手側に搬送されていく。また、扱室33の終端部まで搬送されてきた脱穀物のうち、排塵処理室37内に取り込まれなかった脱穀物は下方の揺動選別棚38上に落下していく構成である。 【0031】 扱室33内の終端部から排塵処理室37内に脱穀物を送る際において、脱穀物が詰まらないように、扱室33から排塵処理室37への引継ぎ部分においても、排塵処理胴35の外周にラセン形状の排塵処理歯35aを設けていて、該排塵処理歯35aの送り作用で引継ぎ部に脱穀物が詰まらないようにしている。 【0032】 このような、揺動選別棚38の揺動作用と唐箕43からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン46内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物と共にさらに後方に送られ、二番ラセン47内へと取り込まれていく。該二番ラセン47内に取り込まれた二番物は、二番揚穀筒48にて前記二番処理室41の選別風送り方向下手側に還元されて、扱室33からの脱穀物と合流し、その後、選別風送り方向の上手側に搬送されながら、二番処理胴受樋40との相互作用で脱穀処理されながら搬送され、終端部の羽根39bにより下方の揺動選別棚38上に強制的に落下していく構成である。 【0033】 図6に示す53は三番排出口である。この三番排出口53に、後方シ−ル54と前方シ−ル55を設け、さらに、該後方シ−ル54と前方シ−ル55の間には、空間部56を形成するようにする。この空間部56を形成することで、脱穀部終端まで飛んでくる穀粒を前方シ−ル55で止め、後方シ−ル54に来るまでに二番ラセン47に回収されやすくなる。特に、前方シ−ル55は揺動選別棚38の終端部よりも前方に配置することで、上記効果が顕著となる。また、前方シ−ル55は前下がり傾斜にしているので、唐箕43からの選別風が前方シ−ル55に当たって吸引ファン51へと導かれるので、吸引ファン51による吸塵効果が向上するようになる。 【0034】 また、前記吸引ファン51は、図7に示すように、片側から吸引する構成としている。これにより、選別風が吸引ファン51に導かれる間に単粒が下方へ落下しやすくなるので、三番ロスを低減させることができるようになる。前記前方シ−ル55と後方シ−ル54は、板金のプレ−ト57で取り付けるように構成している。そして、この板金のプレ−ト57は、図6に示すようにその下部側を前部に折り曲げて構成し、この折り曲げ部分上に、前方シ−ル55と後方シ−ル54を載置する構成としている。後方シ−ル54は軟質であり、厚みも薄い構成としている。前方シ−ル55は硬質であり、厚みは厚い構成としている。具体的には、前方シ−ル55はウレタンゴムで構成し、後方シ−ルはナイロンタ−ポリンで構成している。このように、前方シ−ル55は硬質であり、厚みは厚い構成としているので、前述したように、前傾斜が可能となる。後方シ−ル54は軟質であり、厚みも薄い構成としているので、揺動選別棚38の動きに追従可能となる。 【0035】 また、前方シ−ル55と二番棚先板58との間は、側面視重ならないように構成している。これにより、粗大な長わら等の排出を妨げるのを防止できるようになる。また、二番棚先板58については、ボルト58aを緩めることで上下方向に移動調節自在に構成している。これにより、悪条件(湿材や倒伏稲)などで、揺動選別棚38上の被処理物が増加し、わら屑が多くなった時などに、揺動選別棚38終端の二番棚先板58を下げて、後方シ−ル54と二番棚先板58との重なり(側面視)を少なくして、処理物の後方への排出を促進するようにする。逆に、塾ししすぎている稲や極端にわら屑発生の少ない品種などで、揺動選別棚38上の処理物量が少なくなると、二番棚先板58を上げて単粒ロスを防止するようにする。 【0036】 59は吸引ファン51の排出口であるが、この排出口59に対して、側面視前方シ−ル55が距離p重なる構成としている。これにより、吸引ファン51の排出口59を塞ぐことなく、効率の良い排出が可能となる。また、58は二番棚先板であるが、この二番棚先板58と前記後方シ−ル54は、側面視重なるように構成している。これにより、単粒は後方シ−ル54に当接するので、回収効率が向上するようになる。 【0037】 また、前方シ−ル55は、排塵処理胴35終端部の羽根35bと、前後方向において重なるように構成している。これにより、排塵処理胴35終端部の羽根35bで下方に向かって掻き出された被処理物は、一旦前方シ−ル55に当接するので、ササリ粒が回収し易くなる。 【0038】 図8に示すように、前記前方シ−ル55において、吸引ファン51側に切欠き55aを構成する。これにより、この切欠き55aがあることで、排塵処理胴35終端部からの排出が停滞するのを防止できるようになる。しかしながら、後方シ−ル54は切り欠いていないので、単粒は一旦後方シ−ル54に当接することになり、単粒の回収効率が向上して三番ロスが低減するようになる。 【0039】 前記前方シ−ル55の下端は、一番棚先板60の延長線61上、又はこの延長線61近傍に配置するようにする。これにより、唐箕43からの選別風量の多くは、前方シ−ル55に当接するようになるので、単粒ロスが低減するようになる。そして、ストロ−ラック連結板62についても、前記一番棚先板60の延長線61上又はこの延長線61近傍に配置している。これにより、唐箕43からの選別風は阻害されることないので、乱流の発生を防止できて安定した選別が可能となる。 【0040】 前記一番棚先板60とストロ−ラック連結板62は、揺動選別棚38と一体化しており、揺動選別棚38のベアリングガイド63を揺動選別棚38後部であって、後方上位に向うような取付角度に構成している。これにより、ベアリングガイド63は選別風の流れに沿う配置となっているので、選別風の乱れを防止できるようになる。 【0041】 前記後方シ−ル54においては、図10に示すように、選別風や細かい塵埃は通過可能であって、単粒は通過できない素材(メッシュ体)で構成する。これにより、唐箕43からの選別風による後方シ−ル54の舞い上がりを防止できるようになる。また、前方シ−ル55については、無孔として、唐箕43からの選別風が通過できない素材(ゴム等)とする。これにより、選別風を上方に立ち上げ、多量のわら屑や選別風が後方シ−ル54に流れ、後方シ−ル54が目詰まりしたり、穀粒の回収が良好でなくなるのを防止できるようになる。 【図面の簡単な説明】 【0042】 【図1】コンバインの左側面図 【図2】コンバインの正面図 【図3】脱穀装置の側断面図 【図4】脱穀装置の平面図 【図5】脱穀装置正面の断面図 【図6】脱穀装置の一部の側断面図 【図7】脱穀装置の背面図 【図8】脱穀装置の背面図 【図9】脱穀装置の側断面図 【図10】断面図 【符号の説明】 【0043】 9 脱穀装置 30 扱網 31 扱胴 33 扱室 38 揺動選別棚 51 吸引ファン 53 三番排出口 54 後方抵抗体 55 前方抵抗体 56 空間部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年1月31日(2006.1.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2007−202437(P2007−202437A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月16日(2007.8.16) |
| 【出願番号】 |
特願2006−22920(P2006−22920) |
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