| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】前田 一郎
【氏名】阿瀬 勇
【氏名】内 孝広
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| 【要約】 |
【課題】穀粒タンク10から穀粒を搬出する縦スクリューコンベヤ22及び横スクリューコンベヤ23を備えたコンバインにおいて、横スクリューコンベヤ23が穀粒タンク10の上方で下降されても、穀粒タンク10に当たって変形や破損することを回避しやすいようにし、かつ、構造簡単に得られるようにする。
【解決手段】穀粒タンク10の天板12からコンベヤストッパー部30を機体上方向きに突出させてある。コンベヤストッパー部30は、横スクリューコンベヤ23を下方から受け止め支持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀装置からの穀粒を回収して貯留する穀粒タンクを備えるとともに、前記穀粒タンクに貯留された穀粒を、穀粒タンクの排出部に接続された機体上下向きの縦スクリューコンベヤと、前記縦スクリューコンベヤから起伏及び旋回操作自在に延出された横スクリューコンベヤとによって搬出するように構成したコンバインであって、 前記穀粒タンクを樹脂製タンクに構成し、 前記穀粒タンクに、この穀粒タンクの天板から機体上方向きに突出して前記横スクリューコンベヤに下方から受け止め作用するコンベヤストッパー部を設けてあるコンバイン。 【請求項2】 前記コンベヤストッパー部のストッパー本体が穀粒タンク支持のグリップになるように、前記ストッパー本体と穀粒タンクの天板との間に空間を設けてある請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 前記コンベヤストッパー部が、穀粒タンクとは別部品に作製され、穀粒タンクの天板上に載置連結されている請求項1又は2記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、脱穀装置からの穀粒を回収して貯留する穀粒タンクを備えるとともに、前記穀粒タンクに貯留された穀粒を、穀粒タンクの排出部に接続された機体上下向きの縦スクリューコンベヤと、前記縦スクリューコンベヤから起伏及び旋回操作自在に延出された横スクリューコンベヤとによって搬出するように構成したコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 上記のコンバインとして、従来、たとえば特許文献1,2に示されるものがあった。 特許文献1に示されるものは、板金製のグレンタンク5を備えたものであり、特許文献2に示されるものは、合成樹脂製のタンク本体30aを備えたものである。 【0003】 【特許文献1】特開2005−130720号公報(段落〔0021〕、図1,2) 【0004】 【特許文献2】特開平11−89415号公報(段落〔0021〕、図1,2) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 上記のコンバインにあっては、自走機体の周囲のいずれの箇所に運搬車などが位置してもそれに穀粒搬出をすることができるように、横スクリューコンベヤを旋回操作できるように構成される。このため、従来、横スクリューコンベヤを穀粒タンクの上方に位置させて誤操作などによって下降させ、横スクリューコンベヤが穀粒タンクに当たることがあると、横スクリューコンベヤの搬送筒が変形するなどの事態が発生することが考えられる。穀粒タンクが樹脂製であっても、横スクリューコンベヤが穀粒タンクの角や角付近に当たり、横スクリューコンベヤに変形が発生することが考えられる。 【0006】 本発明の目的は、横スクリューコンベヤを穀粒タンクの上方で下降されることがあっても、横スクリューコンベヤの変形や破損を回避しやすくできるとともに構造簡単に得ることができるコンバインを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本第1発明にあっては、脱穀装置からの穀粒を回収して貯留する穀粒タンクを備えるとともに、前記穀粒タンクに貯留された穀粒を、穀粒タンクの排出部に接続された機体上下向きの縦スクリューコンベヤと、前記縦スクリューコンベヤから起伏及び旋回操作自在に延出された横スクリューコンベヤとによって搬出するように構成したコンバインにおいて、 前記穀粒タンクを樹脂製タンクに構成し、 前記穀粒タンクに、この穀粒タンクの天板から機体上方向きに突出して前記横スクリューコンベヤに下方から受け止め作用するコンベヤストッパー部を設けてある。 【0008】 すなわち、コンベヤストッパー部の天板に対する連結構造や天板からの立ち上がり構造などを適切にすれば、横スクリューコンベヤが穀粒タンクの上方で下降されても、穀粒タンクには直接に当たらないでコンベヤストッパー部に当たり、コンベヤストッパー部に加わった衝撃がタンク天板に伝わることと、タンク天板は樹脂製であることとのためにタンク天板が弾性変形し、横スクリューコンベヤに掛かる衝突衝撃が緩和されて横スクリューコンベヤが変形や破損しにくくなる。 【0009】 従って、本第1発明によると、横スクリューコンベヤが穀粒タンクの上方で下降されてコンベヤストッパー部に当たることがあっても、スクリューコンベヤが変形や破損することの回避が可能になった。しかも、樹脂製タンクを衝撃緩和手段に利用して構造面や経済面でも有利に得ることができる。 【0010】 本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記コンベヤストッパー部のストッパー本体が穀粒タンク支持のグリップになるように、前記ストッパー本体と穀粒タンクの天板との間に空間を設けてある。 【0011】 すなわち、たとえば穀粒タンクを脱着するに当たり、底スクリューケースの上で倒伏や起立操作すれば脱着しやすくなる。このとき、コンベヤストッパー部のストッパー本体をグリップに利用して操作すると、天板に操作力を加えて倒伏や起立操作が行いやすくなる。 【0012】 従って、本第2発明によると、穀粒タンクを脱着するなどの際、天板に操作力を加えやすく、倒伏や起立操作を容易に行うことができる。しかも、コンベヤストッパー部をグリップ手段に利用するように構造の簡略化を図り、コストダウンすることができる。 【0013】 本第3発明にあっては、本第1又は第2発明の構成において、前記コンベヤストッパー部が、穀粒タンクとは別部品に作製され、穀粒タンクの天板上に載置連結されている。 【0014】 すなわち、コンベヤストッパー部をコンパクトでありながら所定強度を備えるように、あるいは穀粒タンクとは別々に取り扱って安価に作製することができるように金属製の部品や穀粒タンクとは別部品に作製しながら、穀粒タンクに天板から突出したコンベヤストッパー部を備えさせることができる。 【0015】 従って、本第3発明によると、スクリューコンベヤの変形や破損を回避することができるように穀粒タンクにコンベヤストッパー部を備えさせるものでありながら、コンベヤストッパー部の面からコンパクトや安価に得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図1,2に示すように、クローラ式走行装置1、運転座席2が装備された運転部、運転座席2の下方に設けたエンジン3が装備された原動部を備えた自走機体の機体フレーム4の前部に、刈取り前処理部5を連結し、前記機体フレーム4の後部側に、刈取り前処理部5の後方に配置した脱穀装置6、運転座席2の直後方に配置した穀粒タンク10を設けて、コンバインを構成してある。 【0017】 このコンバインは、稲、麦などを収穫するものであり、刈取り前処理部5は、引起し装置5aの下部などが地面上近くに位置した下降作業状態と、引起し装置5などが地面上から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作自在に支持されている。刈取り前処理部5を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り前処理部5は、植立穀稈を引起し装置5aによって引起し処理するとともにバリカン型の刈取り装置5bによって刈取り処理し、刈取り穀稈を供給装置5cによって機体後方向きに搬送して脱穀装置6に供給する。脱穀装置6は、刈取り前処理部5からの刈取り穀稈を脱穀処理し、穀粒タンク10は、脱穀装置6からの脱穀粒を回収して貯留していく。 【0018】 図3,4に示すように、穀粒タンク10は、合成樹脂材を成型して作製してあるとともに穀粒タンク10の底部に開口11を備えた状態になっており、前記機体フレーム4上に設けた板金製の底スクリューケース20の内部に前記底部開口11によって連通する状態にして前記底スクリューケース20の上部に脱着自在に設置してある。 【0019】 図3などに示すように、前記底スクリューケース20の内部に底スクリュー21を駆動自在に設け、穀粒タンク10の排出部としての前記底スクリューケース20に下部が連通するとともにスクリュー軸が前記底スクリュー21に連動された機体上下向きの縦スクリューコンベヤ22を前記穀粒タンク10の機体後方側に設け、前記縦スクリューコンベヤ22の上端部から横スクリューコンベヤ23を延出させてある。 【0020】 前記横スクリューコンベヤ23の搬送筒23aの基部を、縦スクリューコンベヤ22の搬送筒22aの上端部に水平軸芯Xまわりで回動自在に連通させるとともに、縦スクリューコンベヤ22の搬送筒22aが備えたシリンダブラケット25aと、横スクリューコンベヤ23が備える連結アーム24に設けたシリンダブラケット25bとにわたって油圧昇降シリンダ25を装着してあり、この昇降シリンダ25が横スクリューコンベヤ23を水平軸芯Xまわりで縦スクリューコンベヤ22に対して起伏操作するように構成してある。横スクリューコンベヤ23を縦スクリューコンベヤ22に連動された状態で上下に揺動操作することができるように、横スクリューコンベヤ23のスクリュー軸(図示せず)と、縦スクリューコンベヤ22のスクリュー軸(図示せず)とをベベルギヤ機構(図示せず)を介して連動させてある。 【0021】 縦スクリューコンベヤ22の搬送筒22aを、縦スクリューコンベヤ22と底スクリューケース20を接続しているギヤケース26に対して回動自在に接続するとともに、前記搬送筒22aの下端部に旋回ギヤ機構27を介して電動旋回モータ28(図3参照)を連動させてあり、この電動旋回モータ28が縦スクリューコンベヤ22の搬送筒22aを回動操作することによって、横スクリューコンベヤ23を縦スクリューコンベヤ22のスクリュー軸芯まわりで自走機体に対して旋回操作するように構成してある。 【0022】 これにより、底スクリュー21のためのクラッチ(図示せず)を入り状態に切り換え操作して底スクリュー21を駆動することにより、穀粒タンク10に貯留された脱穀粒を縦スクリューコンベヤ22と横スクリューコンベヤ23によって搬出することができるようになっている。 【0023】 すなわち、底スクリュー21を駆動すると、この底スクリュー21の駆動力が縦スクリューコンベヤ22及び横スクリューコンベヤ23のスクリュー軸に伝達されて縦スクリューコンベヤ22及び横スクリューコンベヤ23が駆動され、穀粒タンク10の底部開口11から底スクリューケース20内に落下した脱穀粒が底スクリュー21によって底スクリューケース20の後側に排出され、底スクリューケース20からの脱穀粒が縦スクリューコンベヤ22によって受け継がれて揚送され、縦スクリューコンベヤ22からの脱穀粒が横スクリューコンベヤ23によって受け継がれて横送りされ、横スクリューコンベヤ23の搬送終端部に位置する吐出口23b(図1参照)から排出される。そして、旋回モータ28によって横スクリューコンベヤ23を旋回操作し、昇降シリンダ25によって横スクリューコンベヤ23を起伏操作することにより、横スクリューコンベヤ23の吐出口23bを自走機体の周囲の所望箇所に位置させて、自走機体周囲の任意の箇所に搬出することができる。 【0024】 図3,4に示すように、前記穀粒タンク10に、この穀粒タンク10の天板12から機体上方向きに突出したコンベヤストッパー部30を設けてある。図7,8などに示すように、コンベヤストッパー部30は、一端側が機体横向きになり、他端側が機体上下向きになるように屈曲成形された屈曲円形鋼管材の機体横向き部分で成るストッパー本体31、前記屈曲円形鋼管材の機体上下向き部分で成る支柱33、ストッパー本体31の端部に連結された円形鋼管材で成る支柱32、前記左右一対の支柱32,33の下端に連結された機体横向きの帯板金で成る取り付け座34、この取り付け座34の途中から機体後方向きに延出された帯板金で成る取り付け座35を備えて構成してある。すなわち、コンベヤストッパー部30は、穀粒タンク10とは別部品に作製した金属製になっており、前記機体横向きの取り付け座34および前記機体前後向きの取り付け座35によって穀粒タンク10の天板12の上面側に載置し、各取り付け座34,35を天板12に締め付け連結する連結ボルト36によって天板12に連結することにより、天板12から機体上方向きに突出した状態で、かつ、ストッパー本体31が穀粒タンク支持のグリップになるようにストッパー本体31と天板12の間に手先を入れることが可能な空間37をストッパー本体31と天板12の間に備えた状態で穀粒タンク10の天板上に設けられている。 【0025】 つまり、穀粒タンク10の上方に旋回操作された横スクリューコンベヤ23が誤操作などによって下降されても、図5,7の如くコンベヤストッパー部30がストッパー本体31によって横スクリューコンベヤ23に下方から受け止め作用し、横スクリューコンベヤ23がストッパー本体31に当接したときの衝撃を取り付け座34,35を介して天板12に伝達してこの天板12を弾性変形させ、これによって横スクリューコンベヤ23の衝突衝撃を緩和して横スクリューコンベヤ23を変形や破損しにくくしながら受け止め支持するようになっている。 【0026】 また、図6に示す如く、穀粒タンク10を底スクリューケース21に対して脱着する際、底スクリューケース21の上で倒伏や起立操作すれば脱着しやすくなる。このような場合、ストッパー本体31をグリップに利用することにより、天板12に倒伏や起立操作力を付与しやすくて、穀粒タンク10を倒伏や起立操作しやすくなっている。 【0027】 図1,2に示すコンベヤ受け38は、作業や移動走行の際、横スクリューコンベヤ23を支持させるものである。図2,6などに示す13は、穀粒タンク10の透明窓である。 【0028】 図9,10は、別の実施構造を備えた穀粒タンク10を示し、この穀粒タンク10にあっては、合成樹脂材を成型して穀粒タンク10を作製する際、コンベヤストッパー部30も同時に合成樹脂材の成型によって作製してある。 【0029】 すなわち、コンベヤストッパー部30を、合成樹脂製にし、かつ、穀粒タンク10の天板12に一体成形してある。 【0030】 図11,12は、さらに別の実施構造を備えた穀粒タンク10を示し、この穀粒タンク10にあっては、合成樹脂材を成型して穀粒タンク10を作製する際、コンベヤストッパー部30も同時に合成樹脂材の成型によって作製してある。 【0031】 すなわち、コンベヤストッパー部30を、合成樹脂製にし、かつ、穀粒タンク10の天板12に一体成形してある。また、コンベヤストッパー部30の前壁部に、穀粒タンク10の内部を外部から透視する窓13を設けてある。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】コンバイン全体の側面図 【図2】コンバイン全体の平面図 【図3】穀粒タンク配設部の側面図 【図4】穀粒タンク配設部の正面図 【図5】穀粒タンクのコンベヤストッパー部配設部の側面図 【図6】穀粒タンク脱着要領を示す正面図 【図7】コンベヤストッパー部の正面図 【図8】コンベヤストッパー部の斜視図 【図9】別の実施構造を備えた穀粒タンクのコンベヤストッパー部配設部の側面図 【図10】別の実施構造を備えた穀粒タンクのコンベヤストッパー部配設部の正面図 【図11】別の実施構造を備えた穀粒タンクのコンベヤストッパー部配設部の側面図 【図12】別の実施構造を備えた穀粒タンクのコンベヤストッパー部配設部の正面図 【符号の説明】 【0033】 6 脱穀装置 10 穀粒タンク 12 天板 20 排出部 22 縦スクリューコンベヤ 23 横スクリューコンベヤ 30 コンベヤストッパー部 31 ストッパー本体 37 空間
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成18年1月24日(2006.1.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−195416(P2007−195416A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月9日(2007.8.9) |
| 【出願番号】 |
特願2006−15062(P2006−15062) |
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