| 【発明の名称】 |
コンバイン用の穀粒タンク |
| 【発明者】 |
【氏名】西田 和彦
【氏名】竹内 由明
【氏名】高原 一浩
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| 【要約】 |
【課題】タンク内に穀粒が残らないようにしながら底スクリューによって穀粒取り出しを行うコンバイン用の穀粒タンクでありながら、穀粒タンクの下方に空きスペースを設けなくて済み、かつ、タンク内穀粒のブリッジ現象を回避や解消することができるようにする。
【解決手段】底板15を一対の回転支軸31を介して前壁板及び後壁板13に支持させてある。各回転支軸31は、偏芯回転体になっている。一方の回転支軸31は、底スクリュー18から動力伝達されて回転駆動され、他方の回転支軸31は、一方の回転支軸31から動力伝達されて回転駆動され、底板15は、穀粒載置面15aを水平またはほぼ水平面に維持しながら、底スクリュー18に対する遠近方向で、かつ水平またはほぼ水平方向に回転駆動されて振動する。底板15の穀粒載置面15aは、穀粒載置面上の脱穀粒との摩擦によって脱穀粒に移送力を与え、脱穀粒を底スクリュー18に供給する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀粒タンクの底部に設けた穀粒排出用の底スクリューを備えたコンバイン用の穀粒タンクであって、 前記穀粒タンクの底板を前記底スクリューに対する遠近方向で、かつ、水平又はほぼ水平方向に往復駆動して底板に振動を与え、この底板振動によって底板上の穀粒を前記底スクリューに供給する搬送手段を設けてあるコンバイン用の穀粒タンク。 【請求項2】 前記搬送手段は、前記底板の穀粒載置面が水平又はほぼ水平になる状態にして底板を支持するとともに駆動回動自在な偏芯回転体によって底板に振動を付与する底板駆動機構、及び、前記底板が穀粒に移送力を付与するように底板の穀粒載置面に設けた移送力付与手段を備えて構成してある請求項1記載のコンバイン用の穀粒タンク。 【請求項3】 前記搬送手段は、前記底板の穀粒載置面が穀粒移送方向下手側ほど低くなる傾斜面になる状態にして底板を支持するとともに駆動回動自在な偏芯回転体によって底板に振動を付与する底板駆動機構を備えて構成してある請求項1記載のコンバイン用の穀粒タンク。 【請求項4】 前記搬送手段は、前記底板の穀粒載置面が穀粒移送方向下手側ほど低くなる傾斜面になる状態にして底板を前記底スクリューに対する遠近方向で、かつ、水平又はほぼ水平方向に往復移動自在に支持する支持ガイド機構、前記底板を前記支持ガイド機構によって移動案内させながら往復駆動する駆動機構を備えて構成してある請求項1記載のコンバイン用の穀粒タンク。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、穀粒タンクの底部に設けた穀粒排出用の底スクリューを備えたコンバイン用の穀粒タンクに関する。 【背景技術】 【0002】 上記の穀粒タンクにおいて、従来、たとえば特許文献1に示されるものがあった。 特許文献1に示されるものは、グレンタンクTの底部に、底部螺旋スクリュー2(底スクリューに相当)を設け、底部螺旋スクリュー2の横側部に、穀粒を底部螺旋スクリュー2側に搬送するコンベヤ3を設けたものである。 【0003】 【特許文献1】実開平4−136034号公報(段落〔0007〕、図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 穀粒タンクの底板を、底スクリュー存在側ほど低配置レベルに位置する状態に傾斜した傾斜底板に構成し、穀粒タンクから穀粒を取り出す際、タンク内の残り少なくなった穀粒が底板の傾斜によって底スクリューに流動して、タンク内に穀粒が極力残らなくなるようにした場合、穀粒タンクの下方に空きスペースが底板によって形成された状態になる。 【0005】 特許文献1に記載された技術事項を採用すると、ベルトコンベヤが穀粒タンクの底板を構成する状態になり、この底板が水平又はほぼ水平になるようにしても、タンク内の残り少なくなった穀粒がベルトコンベヤによって底スクリューに供給され、タンク内に穀粒が極力残らなくなるようにして穀粒を取り出することが可能になる。この結果、穀粒タンクの下方に空きスペースが全くあるいはほとんど形成されず、その分、穀粒タンクの高さ、横幅や奥行きを大きくせずに、穀粒タンクの貯留容量を多くすることが可能となる。 【0006】 また、タンク内に穀粒のブリッジ現象が発生した際、上記した従来のベルトコンベヤにあっては、穀粒を載せて搬送することから、ブリッジ現象が解消されにくくなっていた。 【0007】 本発明の目的は、タンク内に穀粒を残りにくくして穀粒取り出しをすることができながら貯留容量を多くすることができるのみならず、穀粒のブリッジ現象の回避や解消も有利に行うことができるコンバイン用の穀粒タンクを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本第1発明にあっては、穀粒タンクの底部に設けた穀粒排出用の底スクリューを備えたコンバイン用の穀粒タンクにおいて、 前記穀粒タンクの底板を前記底スクリューに対する遠近方向で、かつ、水平又はほぼ水平方向に往復駆動して底板に振動を与え、この底板振動によって底板上の穀粒を前記底スクリューに供給する搬送手段を設けてある。 【0009】 すなわち、底板が搬送手段によって底スクリューに対する遠近方向で、かつ、水平又はほぼ水平方向に往復駆動されて振動し、この振動によって穀粒を底スクリューに供給するものである。これにより、底板を水平又はほぼ水平にして穀粒タンクの下方に空きスペースが全くあるいはほとんど形成されないようにしても、穀粒が底スクリューに強制的に供給されてタンク内に残りにくくなるようにしながら、穀粒の取り出しをすることができる。このとき、駆動振動される底板によってタンク内穀粒に振動を与えて、タンク内穀粒がブリッジ現象になることを回避したり、穀粒のブリッジ現象を解消したりし、穀粒がブリッジ現象になって詰まることを防止や解消しながら穀粒取り出しをすることができる。 【0010】 従って、本第1発明によると、穀粒がタンク内に残りにくいようにして穀粒取り出しをすることができる穀粒タンクでありながら、底板を水平またはそれに近いものにして穀粒タンクの下方に空きスペースが全くあるいはほとんど形成されないようにし、その分多量の穀粒を貯留して能率よく収穫作業できる状態に得ることができる。 【0011】 さらに、穀粒に振動を与えることでタンク内穀粒のブリッジ現象を回避や解消して穀粒取り出しをスムーズに行うことができるものを、貯留量増大化の搬送手段を振動付与手段に利用して構造面や経済面で有利に得ることができる。 【0012】 本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、 前記搬送手段は、前記底板の穀粒載置面が水平又はほぼ水平になる状態にして底板を支持するとともに駆動回動自在な偏芯回転体によって底板に振動を付与する底板駆動機構、及び、前記底板が穀粒に移送力を付与するように底板の穀粒載置面に設けた移送力付与手段を備えて構成してある。 【0013】 すなわち、底板が底板駆動機構によって水平またはほぼ水平になる状態に支持されながら駆動されて振動し、この振動と、穀粒載置面に設けてある移送力付与手段による移送力の付与とによって穀粒を底スクリューに供給するものだから、底板を水平またはほぼ水平にして穀粒タンクの下方に空きスペースが全くあるいはほとんど形成されないようにしながら、かつ、穀粒が底スクリューに強制的に供給されてタンク内に残りにくくなるようにしながらタンク内穀粒を取り出すことができる。 【0014】 従って、本第2発明によると、穀粒がタンク内に残りにくいようにして穀粒取り出しをすることができる穀粒タンクでありながら、底板を水平またはほぼ水平なものにして穀粒タンクの下方に空きスペースが全くあるいはほとんど形成されないようにし、その分、多量の穀粒を貯留して能率よく収穫作業できる状態に得ることができる。 【0015】 本第3発明にあっては、本第1又は第2発明の構成において、 前記搬送手段は、前記底板をこれの穀粒載置面が穀粒移送方向下手側ほど低くなる傾斜面になる状態にして底板を支持するとともに駆動回動自在な偏芯回転体によって底板に振動を付与する底板駆動機構を備えて構成してある。 【0016】 すなわち、底板が底板駆動機構によって駆動されて振動し、この振動と、穀粒載置面の傾斜とによって穀粒に移送力を付与して穀粒を底スクリューに供給するものだから、底板を若干傾斜したものにしても、穀粒タンクの下方に空きスペースが全くあるいはほとんど形成されないようにしながら、かつ、穀粒が底スクリューに強制的に供給されてタンク内に残りにくくなるようにしながらタンク内穀粒を取り出すことができる。 【0017】 従って、本第3発明によると、穀粒がタンク内に残りにくいようにして穀粒取り出しをすることができる穀粒タンクでありながら、底スクリューを若干傾斜したものにして穀粒タンクの下方に空きスペースが全くあるいはほとんど形成されないようにし、その分多量の穀粒を貯留して能率よく収穫作業できる状態に得ることができる。 【0018】 本第4発明にあっては、本第1発明の構成において、 前記搬送手段は、前記底板の穀粒載置面が穀粒移送方向下手側ほど低くなる傾斜面になる状態にして底板を前記底スクリューに対する遠近方向で、かつ、水平又はほぼ水平方向に往復移動自在に支持する支持ガイド機構、前記底板を前記支持ガイド機構によって移動案内させながら往復駆動する駆動機構を備えて構成してある。 【0019】 すなわち、底板が支持ガイド機構による移動案内と、駆動機構による駆動によって水平又はほぼ水平方向に往復移動するように駆動振動され、この振動と、穀粒載置面の傾斜とによって穀粒を底スクリューに供給するものだから、底板を若干傾斜したものにしても、穀粒タンクの下方に空きスペースが全くあるいはほとんど形成されないようにしながら、かつ、穀粒が底スクリューに強制的に供給されてタンク内に残りにくくなるようにしながらタンク内穀粒を取り出すことができる。 【0020】 従って、本第4発明によると、穀粒をタンク内に残りにくいようにして穀粒取り出しをすることができる穀粒タンクでありながら、底板を若干傾斜したものにして穀粒タンクの下方に空きスペースが全くあるいはほとんど形成されず、その分多量の穀粒を貯留して能率よく収穫作業できる状態に得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図1,2に示すように、クローラ式走行装置1、運転座席2が装備された運転部、運転座席2の下方に設けたエンジン3が装備された原動部を備えた自走機体の機体フレーム4の前部に、刈り取り前処理部5を連結するとともに、前記機体フレーム4の後側に脱穀装置6及び穀粒タンク10を設けて、コンバインを構成してある。 【0022】 このコンバインは、稲、麦などの穀粒を収穫するものであり、刈り取り前処理部5の前処理部フレーム(図示せず)に連動された昇降シリンダ(図示せず)を操作すると、この昇降シリンダが前処理部フレームを機体フレーム4に対して上下に揺動操作して、刈り取り前処理部5を引き起こし装置5aの下端側などが地面上近くに位置した下降作業状態と、引き起こし装置5aなどが地面上から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。刈り取り前処理部5を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈り取り前処理部5は、引き起こし装置5aによって植立穀稈を引き起こし処理するとともにバリカン型の刈り取り装置5bによって刈り取り処理し、刈り取り装置5bからの刈り取り穀稈を供給装置5cによって機体後方向きに搬送して脱穀装置6に供給する。脱穀装置6は、刈り取り前処理部5からの刈り取り穀稈を脱穀処理し、穀粒タンク10は、脱穀装置5からの脱穀粒を回収して貯留していく。 【0023】 穀粒タンク10についてさらに詳述すると、図1,3,4などに示すように、この穀粒タンク10は、自走機体横方向に並ぶ一対の横壁板11、両横壁板11の自走機体前方側端に連結している前壁板12、両横壁板11の自走機体後方側端に連結している後壁板13、前記一方の横壁板11と前記前壁板12と前記後壁板13の下端に連結している固定型の底壁板14、この固定型底壁板14と他方の横側壁11の間に位置する可動型の底板15、前記各横壁板11と前記前壁板12と前記後壁板13の上端側に連結している天壁板16を備えて構成してある。 【0024】 前記一対の横壁板11のうちの自走機体内方側に位置する横壁板11の上部に穀粒供給口17を設けてある。この穀粒投入口17は、穀粒タンク10と脱穀装置6の間に位置するスクリューコンベヤ式の穀粒搬送装置7の搬送終端部に連通している。 【0025】 図4,6に示すように、穀粒タンク10の底部に、前記固定型底壁板14の屈曲部14aによって形成された排出ガイド溝に下部が入り込むように配置した底スクリュー18を駆動自在に設けてある。図1,2に示すように、この底スクリュー18の搬送終端部に搬送始端側が接続された自走機体上下向きの縦スクリューコンベヤ20を穀粒タンク10の後側に設け、前記縦スクリューコンベヤ20の搬送終端部から横スクリューコンベヤ21を上下揺動及び旋回操作自在に延出してある。 【0026】 図4,5などに示すように、前記可動型の底板15の裏面側の前記底スクリュー18に近い側の端部と、前記底スクリュー18から遠い側の端部に連結された回転支軸31を備えた底板駆動機構30、前記可動型の底板15の上面側に張り付けたゴム製シート40を備えた搬送手段Aを、穀粒タンク10の底部に設けてある。 【0027】 図3−6に示すように、前記底板駆動機構30は、前記各回転支軸31を穀粒タンク10の前壁板12の下端部と後壁板13の下端部とにわたって回転自在に架設するとともに、両回転支軸31の前記前壁板12から穀粒タンク外部に突出している端部に巻回された伝動チェーン32、及び前記一方の回転支軸31の前記前壁板12から穀粒タンク外部に突出している端部に一体回転自在に設けた入力プーリ33を備えて構成してある。前記入力プーリ33は、前記底スクリュー18の駆動プーリ18aに伝動ベルト34によって連動されている。 【0028】 前記ゴム製シート40は、底板15の穀粒載置面15aを形成し、かつ、穀粒載置面15aに載った脱穀粒と穀粒載置面15aの間に穀粒移送用摩擦を発生させるための摩擦係数を穀粒載置面15aに備えさせている。穀粒移送用摩擦とは、穀粒載置面15aに載った脱穀粒が駆動振動される底板15によって底スクリュー18に向けての移送力を付与されることを可能にするものである。 【0029】 図5に明示するように、前記各回転支軸31は、前記前壁板12に軸受け部材35を介して回転自在に支持されている一端側部分31a、及び前記後壁板13に軸受け部材35を介して回転自在に支持されている他端側部分31bの回転軸芯P1が一直線上に位置した同一軸芯になっており、前記両端部分31a,31bの回転軸芯P1と、底板15に一対の軸受け部材36を介して回転自在に支持されている中間部分31cの回転軸芯P2とが位置ずれした別軸芯になっている偏芯回転体に構成してある。 【0030】 これにより、底板駆動機構30は、前記底スクリュー18の駆動力を伝動ベルト34によって一方の回転支軸31の端部に入力してこの回転支軸31を軸芯P1まわりで回転駆動するとともに、この回転支軸31の駆動力を伝動チェーン32によって他方の回転支軸31の端部に伝達してこの回転支軸31を軸芯P1まわりで回転駆動し、一対の駆動回動自在な偏芯回転体としての回転支軸31により、底板15の穀粒載置面15aが水平またはほぼ水平になる状態に底板15を支持し、穀粒載置面15aを水平またはほぼ水平になる状態に維持しながら底板15を図4に示す回転方向Bに回転駆動し、底板15を回転振動させる。 【0031】 従って、搬送手段Aは、底板駆動機構30によって底板15を駆動振動させ、底板15の穀粒載置面15a上の脱穀粒に穀粒載置面15aによって移送力を付与し、これによって脱穀粒を底スクリュー18に強制的に搬送して供給する。 【0032】 すなわち、穀粒タンク10は、脱穀装置6から搬出されて穀粒搬送装置7によって穀粒供給口17に投入された脱穀粒を、タンク内に回収して固定型の底板14及び可動型の底板15の上に堆積させて貯留する。そして、底スクリュー18が駆動されると、この底スクリュー18によってタンク内穀粒を湾曲底板部14aの排出ガイド溝に沿わせて穀粒タンク10の後側に排出して縦スクリューコンベヤ20の搬送始端部に供給し、縦スクリューコンベヤ20と横スクリューコンベヤ21によって運搬車荷台などに搬出させるようになっている。このとき、底スクリューコンベヤ18から伝動ベルト34によって底板駆動機構30に動力伝達されて搬送手段Aが作動し、可動型の底板15が搬送手段Aの底板駆動機構30によって駆動振動されてタンク内穀粒に振動を付与し、これによりタンク内穀粒のブリッジ現象が回避や解消しやすくなって穀粒が詰まりにくくてスムーズに排出される。タンク内穀粒が少なくなって底スクリュー18に自然流動しなくなっても、底板15が搬送手段Aによって底スクリュー18に対する遠近方向で、かつ、水平またはほぼ水平方向に往復駆動されて振動し、この底板振動によって脱穀粒が底スクリュー18に強制的に搬送して供給され、タンク内に穀粒が残りにくくなる。 【0033】 図7は、別の実施構造を備えた搬送手段Aを示し、この搬送手段Aの底板駆動機構30は、図4などに示される搬送手段Aの底板駆動機構30と同様に構成し、底板15の穀粒載置面15a上の脱穀粒に移送力を付与するように穀粒載置面15aに設けてある移送力付与手段の点において、図4などに示される搬送手段Aの移送力付与手段とは相違している。 【0034】 図7に示すように、この搬送手段Aの移送力付与手段は、底板15の穀粒載置面15aの穀粒移送方向に並ぶ複数箇所に設けた突条41によって構成してある。各突条41は、穀粒移送方向に直交する方向に沿う方向の突条である。 【0035】 図8は、さらに別の実施構造を備えた搬送手段Aを示し、この搬送手段Aの底板駆動機構30は、図4−6に示されるものと同様に、底板15の裏面側の穀粒移送方向での二箇所に連結され、穀粒タンク10の前壁板12と後壁板13の下端部にわたって回転自在に架設された回転支軸31、両回転支軸31の端部に巻回された伝動チェーン32、一方の回転支軸31の端部に一体回転自在に設けた入力プーリ33を備えて構成してある。各回転支軸31は、図5などに示される底板駆動機構30の回転支軸31と同様の偏芯回転体になっている。底板15は、これの穀粒載置面15aが穀粒移送方向下手側(底スクリュー存在側)ほど低くなる傾斜面になった状態で支持されている。 【0036】 すなわち、この搬送手段Aの底板駆動機構30は、前記底スクリュー18の駆動力を伝動ベルト34によって一方の回転支軸31の端部に入力してこの回転支軸31を軸芯P1まわりで回転駆動するとともに、この回転支軸31の駆動力を伝動チェーン32によって他方の回転支軸31の端部に伝達してこの回転支軸31を軸芯P1まわりで回転駆動し、一対の駆動回動自在な偏芯回転体としての回転支軸31により、底板15の穀粒載置面15aが前記傾斜面になる状態に底板15を支持し、穀粒載置面15aを前記傾斜面に維持しながら底板15を図8に示す回転方向Bに回転駆動し、底板15を回転振動させる。 【0037】 図9,10,11は、さらに別の実施構造を備えた搬送手段Aを示し、この搬送手段Aは、底板15の穀粒タンク前後方向での両端側に設けた支持ガイド機構50及び駆動機構60を備えて構成してある。 【0038】 前記各支持ガイド機構50は、底板15の端部に支持板51を介して回転自在に支持された一対のローラ52、前記一対のローラ52が転動自在に支持されるように構成して穀粒タンク10の前壁板12または後壁板13の下端部の内面側に支持させた水平またはほぼ水平の上下一対のガイドレール53を備えて構成してある。各ローラ52及びガイドレール53は、底板15の穀粒載置面15aが穀粒移送方向下手側(底スクリュー存在側)ほど低くなる状態に約5度の傾斜角Cで傾斜した傾斜面になる状態で底板15を支持するように構成してある。 【0039】 これにより、底板15は、各支持ガイド機構50による支持及びガイド作用により、穀粒載置面15aを前記傾斜面に維持しながら底スクリュー18に対する遠近方向で、かつ、水平またはほぼ水平方向に往復移動するようになっている。 【0040】 前記各駆動機構60は、穀粒タンク10の底部の底スクリュー上方箇所に設けたシャッタ板61の端部から延出された操作アーム62、この操作アーム62を底板15に連動させている連動杆63を備えて構成してある。シャッタ板61を穀粒タンク10の前壁板12及び後壁板13に揺動自在に支持させている回転支軸64がクランク機構65を介して底スクリュー18のスクリュー軸に連動されていて、シャッタ板61は、底スクリュー18の駆動力によって回転支軸64の軸芯まわりで往復駆動されて振動されるようになっており、各駆動機構60は、シャッタ板61の駆動力によって底板15を各ガイド機構50によって移動案内させながら往復駆動して往復振動させる。 【0041】 これにより、この搬送手段Aは、各支持ガイド機構50による底板15の支持及び移動案内と、各駆動機構60による底板15の駆動とにより、底板15の穀粒載置面15aを穀粒移送方向下手側ほど低くなった傾斜面に維持しながら、底板15を底スクリュー18に対する遠近方向で、水平またはほぼ水平方向に往復駆動して底板15を往復振動させ、この底板振動によって穀粒を底スクリュー18に強制的に搬送して供給する。 【0042】 図8,10に示す帆布42は、底板15と、横壁板11、前壁板12、後壁板13の隙間を覆い、この隙間に脱穀粒が落ち込むことを防止するものである。 【0043】 図12に示すように、前記各支持ガイド機構50の前記ガイドレール53を、底板15の前記ローラ52が穀粒タンク10の自走機体内側の横側方から嵌り込むように構成し、前記底板15と、底板前後両側の前記ローラ52とをこれらの組み付が完了したユニット状態にして穀粒タンク10の内部のガイドレール53に組み付けることを可能にしてある。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】コンバイン全体の側面図 【図2】コンバイン全体の平面図 【図3】穀粒タンクの正面図 【図4】穀粒タンクの可動型底板配設部の断面図 【図5】搬送手段の断面図 【図6】可動型底板の平面図 【図7】別の実施構造を備えた移送力付与手段の断面図 【図8】さらに実施構造を備えた移送力付与手段の断面図 【図9】別の実施構造を備えた穀粒タンク底部の正面図 【図10】別の実施構造を備えた搬送手段の正面図 【図11】別の実施構造を備えた搬送手段の平面図 【図12】別の実施構造を備えた搬送手段の底板組込み要領を示す説明図 【符号の説明】 【0045】 10 穀粒タンク 15 底板 15a 穀粒載置面 18 底スクリュー 30 底板駆動機構 31 偏芯回転体 40,41 移送力付与手段 50 支持ガイド機構 60 駆動機構 A 搬送手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成18年1月19日(2006.1.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−189945(P2007−189945A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月2日(2007.8.2) |
| 【出願番号】 |
特願2006−11201(P2006−11201) |
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