トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 粉粒体搬送装置
【発明者】 【氏名】泉 浩二

【氏名】渡部 寛樹

【要約】 【課題】粉粒体を移送排出する旋回自在な縦移送筒と、この縦移送筒の上端部へ昇降回動自在に、固定移送筒と移動用移送筒と排出筒等とを設けている。縦移送筒を確実に停止しようとするものである。

【解決手段】粉粒体を移送排出する旋回自在で略垂直状態に縦移送筒を設け、この縦移送筒の上端部に固定用移送筒を設け、該固定用移送筒の外周部へ挿入して長手方向へ手動により伸縮自在な移動用移送筒を設け、該移動用移送筒の移送終端部に粉粒体を排出する排出筒を設け、前記該移動用移送筒内には、伸縮自在な移動螺旋軸を軸支し、該移動螺旋軸の前後両側に前・後移動移送螺旋を軸支して、該前・後移動移送螺旋間には、複数の中移動移送螺旋を伸縮自在に軸支して設けると共に、前記縦移送筒には、旋回方向へ摩擦力で任意位置で固定する旋回用ブレーキ装置を設けたことを特徴とする粉粒体搬送装置の構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒体を移送排出する移送排出筒装置(4)の一部を構成する旋回自在で略垂直状態に設けた縦移送筒(5)の上端部の上引継ケース(5b)部へ固定用移送筒(8)を設け、該固定用移送筒(8)の外周部へ挿入して長手方向へ手動により伸縮自在な移動用移送筒(13)を設け、該移動用移送筒(13)の移送終端部に粉粒体を排出する排出筒(14)を設け、前記該移動用移送筒(13)内には、伸縮自在な移動螺旋軸(9)を軸支し、該移動螺旋軸(9)の前後両側に前・後移動移送螺旋(11)、(10)を軸支して、該前・後移動移送螺旋(11)、(10)間には、複数の中移動移送螺旋(12)を伸縮自在に軸支して設けると共に、前記固定用移送筒(8)と移動用移送筒(13)とは、昇降回動自在に構成し、前記縦移送筒(5)には、旋回方向へ摩擦力で任意位置で固定する旋回用ブレーキ装置(6a)を設けたことを特徴とする粉粒体搬送装置。
【請求項2】
前記移送排出筒装置(4)の固定用移送筒(8)と移動用移送筒(13)とを昇降回動方向へ摩擦力で任意位置で固定する昇降用ブレーキ装置(6b)を設け、前記縦移送筒(5)の旋回用ブレーキ装置(6a)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体搬送装置。
【請求項3】
前記旋回用ブレーキ装置(6a)は、縦移送筒(5)の下部へ設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の粉粒体搬送装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、粉粒体を搬送する粉粒体搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
グレンタンク内へ貯留した粉粒体や穀粒を、機外へ排出する排出作業は、下述のように行われる。
特に、特開平9−47143号公報で示すように、グレンタンク内の穀粒の機外への排出は、このグレンタンク内の下部へ設けた下部螺旋で後方部へ移送されて、このグレンタンクの後側へ設けたメタル内へ供給され、このメタルの上側へ設けた縦オーガへ引継ぎされて、後方上部へ移送され、この縦オーガの上端部へ設けたL字形状の引継ぎメタルへ供給され、この引継ぎメタルへ設けた横オーガへ引継ぎされ、この横オーガ内を移送され、横オーガの移送終部へ設けた排穀口から機外へ排出される。
【0003】
前記縦オーガの旋回移動は、この縦オーガの下部へ設けたフランジの外周部へ凹凸の突起を設け、この突起部へ回動支点を有するプレートの先端部を挿入すると共に、このプレートの後端部と、「入」―「切」自在な排レバーの回動中心の一方側とには、ケーブルを設けて、持続している。又、横オーガの昇降回動移動は、引継ぎメタルの前端部へ設けたフランジの外周部へ凹凸の突起を設け、この突起部へ回動支点を有するプレートの先端部を挿入すると共に、このプレートの後端部と、「入」―「切」自在な排出レバーの回動中心の一方側とには、ケーブルを設けて接続している。
【0004】
前記縦オーガの旋回移動と、横オーガの昇降回動移動との操作を行うときには、排出レバーの「切」操作により、縦オーガの旋回移動と、横オーガの昇降回動とが、手動により、任意の位置へ行える。又、排出レバーの「入」操作により、所定位置へ固定できる。
【特許文献1】特開平9−47143号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
グレンタンク内へ貯留した粉粒体や穀粒を機外へ排出する穀粒排出装置の縦オーガの旋回移動と、横オーガの昇降回動移動との操作は、これらへ設けた各フランジの外周部へ凹凸の突起を設け、この各突起部へ回動支点を有する各プレートの先端部を挿入、又は離脱操作によって、行うことにより、この各プレート(爪クラッチ)では、排出作業中には、旋回位置、及び昇降位置の変更が、爪クラッチ方式であり、できなかった。又、各プレート(爪)のために、決められた位置にしか、縦・横オーガを固定することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、粉粒体を移送排出する移送排出筒装置(4)の一部を構成する旋回自在で略垂直状態に設けた縦移送筒(5)の上端部の上引継ケース(5b)部へ固定用移送筒(8)を設け、該固定用移送筒(8)の外周部へ挿入して長手方向へ手動により伸縮自在な移動用移送筒(13)を設け、該移動用移送筒(13)の移送終端部に粉粒体を排出する排出筒(14)を設け、前記該移動用移送筒(13)内には、伸縮自在な移動螺旋軸(9)を軸支し、該移動螺旋軸(9)の前後両側に前・後移動移送螺旋(11)、(10)を軸支して、該前・後移動移送螺旋(11)、(10)間には、複数の中移動移送螺旋(12)を伸縮自在に軸支して設けると共に、前記固定用移送筒(8)と移動用移送筒(13)とは、昇降回動自在に構成し、前記縦移送筒(5)には、旋回方向へ摩擦力で任意位置で固定する旋回用ブレーキ装置(6a)を設けたことを特徴とする粉粒体搬送装置としたものである。
【0007】
例えば、穀粒貯留タンク等内へ貯留された粉粒体や穀粒の機外への排出は、搬送装置である移送排出筒装置(4)で機外へ排出される。
前記穀粒貯蔵タンク内へ一時貯留された、粉粒体や穀粒の機外への排出作業の操作により、この穀粒貯留タンク内ら後側へ設けた移送排出筒装置(4)の縦移送筒(5)内へ移送供給されて、この縦移送筒(5)内を上端部へ移送されて、上端部へ設けた上引継ケース(5b)から固定用移送筒(8)内へ供給され、この固定用移送筒(8)内を移送され、この固定用移送筒(8)の外周部へ挿入して、長手方向へ手動により、伸縮自在な移動用移送筒(13)内へ供給され、この移動用移送筒(13)内へ伸縮自在に軸支した移動螺旋軸(9)へ移送始端部より、順次軸支して設けた後移動移送螺旋(10)と、複数個の中移動移送螺旋(12)と、前移動移送螺旋(10)とによって移送されて、移動用移送筒(13)の前端部へ設けた排出筒(13)の排穀口から排出される。
【0008】
前述の排出作業開始時、又は排出作業終了時に、収納状態にする時、又は穀粒の排出位置を設定、及び変更する時で旋回させる時は、移送排出筒装置(4)の縦移送筒(5)へ設けた、旋回方向へ摩擦力で任意位置へ固定する旋回用ブレーキ装置(6a)のブレーキ力を解除操作して、所定位置へ手動旋回操作する。その後に、この旋回用ブレーキ装置(6a)でブレーキ力を負荷する操作を行う。
【0009】
請求項2の発明においては、前記移送排出筒装置(4)の固定用移送筒(8)と移動用移送筒(13)とを昇降回動方向へ摩擦力で任意位置で固定する昇降用ブレーキ装置(6b)を設け、前記縦移送筒(5)の旋回用ブレーキ装置(6a)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体搬送装置としたものである。
【0010】
粉粒体や穀粒を移送排出する前記移送排出筒装置(4)の固定用移送筒(8)と移動用移送筒(13)とを昇降回動方向へ摩擦力で任意位置で固定する。昇降用ブレーキ装置(6b)と旋回用ブレーキ装置(6a)との両者を設けている。排出作業開始時、又は排出作業終了時、更に、収納状態にする時に、穀粒の排出位置を設定、及び変更するときで昇降させる時、又は旋回させる時は、移動用移送筒(13)と縦移送筒(5)とへ設けた、昇降方向へ摩擦力で任意位置へ固定する昇降用ブレーキ装置(6b)と、旋回方向へ摩擦力で任意位置へ固定する旋回用ブレーキ装置(6a)との両者のブレーキ力を解除操作して、所定位置へ手動昇降回動操作、又は手動旋回操作する。その後に、これら昇降用ブレーキ装置(6b)、及び旋回用ブレーキ装置(6a)でブレーキ力を負荷する操作を行う。
【0011】
請求項3の発明においては、前記旋回用ブレーキ装置(6a)は、縦移送筒(5)の下部へ設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の粉粒体搬送装置としたものである。
【0012】
粉粒体や穀粒を移送排出する前記移送排出筒装置(4)の縦移送筒(5)の下には、この縦移送筒(5)の旋回移動操作を停止させる旋回用ブレーキ装置(6a)を設けて、旋回移動の操作を容易にしている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明においては、粉粒体や穀粒を移送排出する移送排出筒装置(4)の縦移送筒(5)の上端部へ、上引継ケース(5b)と固定用移送筒(8)を設け、この固定用移送筒(8)の外周部へ挿入して、長手方向へ手動により、伸縮自在な移動用移送筒(13)と、先端部へ排出筒(14)とを設けると共に、これら固定用移送筒(8)と移動用移送筒(13)とは、昇降自在に設けている。又、縦移送筒(5)は、旋回方向へ摩擦力で任意位置で固定する旋回用ブレーキ装置(6a)を設けたことにより、従来の爪クラッチ方式では、排出中の旋回位置の変更ができなかったが、この旋回用ブレーキ装置(6a)では容易にできる。又、爪クラッチ方式であるために、決められた位置にしか、縦移送筒(5)を停止固定できなかったが、任意位置へ固定可能になった。
【0014】
請求項2に記載の発明においては、前記移送排出筒装置(4)には、固定用移送筒(8)と移動用移送筒(13)とを昇降回動方向へ摩擦力で任意位置へ固定する昇降用ブレーキ装置(6b)と、縦移送筒(5)へ旋回用ブレーキ装置(6a)との両者を設けたことにより、従来の爪クラッチ方式では、排出中の昇降回動位置の変更と、旋回移動位置の変更との両者ができなかったが、これら両者を容易に行うことができる。又、両者共に決められた位置しか停止固定できなかったが、任意位置へ停止可能になった。
【0015】
請求項3に記載の発明においては、前記旋回用ブレーキ装置(6a)は、縦移送筒(5)の下部へ設けたことにより、この縦移送筒(5)の旋回移動操作が容易になった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台1aの上側へ脱穀機3、及び穀粒貯留タンク3c等を載置すると共に、この穀粒貯留タンク3c内は、コンバイン1のときには、粉粒体は穀粒である。この穀粒を移送排出するこの穀粒貯留タンク3cには、搬送装置である、移送排出筒装置4の縦移送筒5の上端部に上引継ケース5部へ固定移送螺旋7を軸支内装した固定用移送筒8と、この固定用移送筒8の外周部へ挿入して長手方向へ手動操作により、伸張移動、及び収縮移動自在に移動用移送筒13と、先端部へ穀粒を機外へ排出する排穀口14aを有する排出筒14を設けている。これら移動用移送筒13と、排出筒14とに軸支内装した伸縮移動自在な移動螺旋軸9の前後端部へ軸支して、前・後移動移送螺旋11,10と、これら前・後移動移送螺旋11,10間で移動螺旋軸9へ伸縮自在な複数個の中移動移送螺旋12とを軸支して設けている。
【0017】
又、前記縦移送筒5の旋回移動の旋回方向へ摩擦力で任意位置へ固定する旋回用ブレーキ装置6aを設けると共に、固定用移送筒8と移動用移送筒13との昇降回動移動の方向へ摩擦力で任意位置へ固定する昇降用ブレーキ装置6bを設けている。移送排出筒装置4の縦移送筒5と、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、旋回用ブレーキ装置6aと、昇降用ブレーキ装置6b等とを主に図示して説明する。
【0018】
前記コンバイン1の走行車台1aの下側には、図4で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ22aを張設した走行装置22を配設し、走行車台1aの上側面には、脱穀機3を載置した構成である。走行車台1aの前方部の刈取機2で立毛穀稈を刈り取りして、後方上部へ移送し、脱穀機3のフィードチェン3aと、挟持杆3bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀機3の右横側に配設し、底部へタンク移送螺旋3dを前後方向へ軸支した穀粒貯留タンク3c内へ供給され、一時貯留される。
【0019】
前記走行車台1aの前方部には、図4で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド17a、及び各分草体17bと、立毛穀稈を引起す各引起装置18aと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置20の各掻込装置20aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置18bと、刈取りされた穀稈を挟持移送して脱穀機3のフィードチェン3aと挟持杆3bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置20の根元・穂先移送装置20b・20c等からなる刈取機2を設けている。該刈取機2は、油圧駆動による伸縮シリンダ19により、土壌面に対して昇降する構成である。
【0020】
前記刈取機2の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆23aの上端部に設ける支持パイプ杆23bを走行車台1aの上側面に設けた支持装置23cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ19を作動させると、支持杆23aと共に、刈取機2が上下に回動する構成である。
【0021】
前記刈取機2の穀稈掻込移送装置20によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機3への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ2aを設けた構成である。
【0022】
前記穀粒貯留タンク3c側の前部には、図4で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置21aと、操縦席21bとを設け、この操縦席21bの下側にエンジン21cを載置している。
【0023】
前記走行車台1aの前端部に装架した走行用のミッションケース24内の伝動機構24aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ24bを設けている。
【0024】
前記穀粒貯留タンク3cの底部には、図4で示すように、貯留穀粒を後方へ移送するタンク移送螺旋3dを前後方向に軸支して設けると共に、後方へ移送される穀粒を引継ぎして、方向を変換する下継手ケース3fは、穀粒貯留タンク3cの後側板の外側面へ装着する。この下継手ケース3fの上側には、移送排出筒装置4の縦移送螺旋5aを内装軸支した縦移送筒5を略垂直姿勢で旋回(回動)操作可能に設け、穀粒貯蔵タンク3c内の穀粒を引継ぎ揚送する。
【0025】
図1〜図3で示すように、前記縦移送筒5の上端部に、穀粒を機外へ排出する移送排出筒装置4を設ける。
前記移送排出筒装置4は、固定移送螺旋7を内装軸支した固定用移送筒8と、この固定用移送筒8の外周部へ挿入して、手動操作で伸縮移動自在な移動用移送筒13と先端部の排出筒14と、これら移動用移送筒13と排出筒14へ内装して、手動操作で伸縮移動自在な移動螺旋軸9へ軸支した前・後・中移動移送螺旋11,10,12と、移動用移送筒13とを、手動操作で伸張、及び収縮させる。
【0026】
前記コンバイン1で収穫作業の時には、穀粒体である穀粒を、穀粒貯留タンク3c内へ貯留し、この穀粒を機外へ移送排出する移送排出筒装置4の固定用移送筒8の外周部には、図1、及び図2で示すように、移動用移送筒13を、手動操作により、伸張移動、及び収縮移動自在に挿入して設ける。
【0027】
前記移送排出筒装置4の固定用移送筒8は、図1、図5、及び図6で示すように、後支持メタル27と、縦移送筒5の上端部に設けた上引継ケース5bへ昇降回動自在に設けた回動ケース8bとで装着している。この固定用移送筒8に内装する固定移送螺旋7は、固定螺旋軸7aの外周部へ固定螺旋プレート7bを固着している。固定螺旋軸7aの内径部は丸孔に形成すると共に、移送終端部の内径部には、丸孔より小径で後述する移動螺旋軸9が挿入されて摺動移動する内径部に六角孔を形成した補助軸7cを軸支して設けている。
【0028】
前記固定用移送筒8の移送終端部には、図1、図5、及び図6で示すように、後支持メタル27の外周部の外ボス27a部を、固定用移送筒8の外周部から突出させて固着して設けると共に、後支持メタル27の内径部には、補助軸7cを軸支して設けている。固定移送螺旋7の固定螺旋軸7aの移送終端部の内径部は、補助軸7cの移送始端の外径部で軸支すると共に、移送始端部の外径部は、上引継ケース5bの内側部に設けた受メタル5jで軸支する。7dは受ブッシュであり、移動螺旋軸9を軸支している。
【0029】
前記移動用移送筒13は、図5、及び図6で示すように、固定用移送筒8の外周部より突出した後支持メタル27の外周の外ボス27a部と、固定用移送筒8の外周部に設けた外メタル27bとの外周部へ移動自在で収縮自在に嵌め合せている。又、後述する回動具29の把持用ハンドル29aの把持操作より、移動用移送筒13と、排出筒14とを、円周方向の左右両側へ回動移動させることが可能である。該移動用移送筒13の前端部には、穀粒を機外へ排出する排穀口14aを下部側へ設けた排出筒14を設けている。
【0030】
前記移動用移送筒13と、排出筒14とには、図5、及び図7で示すように、移動螺旋軸9を、後支持メタル27と排出筒14に設けた前支持メタル16とにより内装軸支する。
【0031】
前記移動螺旋軸9の移送始端部と、移送終端部とには、図5、及び図7で示すように、後移動移送螺旋10と、前移動移送螺旋11とを軸支して、ボルト等により、固定して設ける。
【0032】
前記後移動移送螺旋10は、図8で示すように、後固定ボス10aへ支持板10bを固着し、この支持板10bと、後固定ボス10aとに移動螺旋プレート10cを固着している。又、支持板10bには、結合部10dを設け、この結合部10dと、隣接した中移動移送螺旋12の移動螺旋プレート12cに設けた一方側の結合部12dとを係合させる。後固定ボス10aの内径部は、補助軸7cの移送終端部の外径部へ挿入して、ボルト等により、装着する。
【0033】
前記前移動移送螺旋11は、図8で示すように、前固定ボス11aへ支持板11bを固着して設け、この支持板11bと、前固定ボス11aとに移動螺旋プレート11cを固着している。又、支持板11bには結合部11dを設け、この結合部11dと隣接した中移動移送螺旋12の移動螺旋プレート12cに設けた一方側の結合部12dとを係合させる。前固定ボス11aの内径部は、移動螺旋軸9の移送終端部へ六角の外径部へ挿入して、ボルト等で装着する。
【0034】
前記中移動移送螺旋12は、図8〜図10で示すように、中移動ボス12aと径大ボス12bと両端部に結合部12dを有する移動螺旋プレート12cとを一体に樹脂材等で成形する。
【0035】
前記中移動移送螺旋12は、図10で示すように、移動用移送筒13の移動螺旋軸9の前後両端部に装着した前・後移動移送螺旋11,10間に、複数個の中移動移送螺旋12を移動螺旋軸9へ伸縮移動自在に軸支している。隣接する各中移動移送螺旋12が最伸張状態になると、各移動螺旋プレート12cに設けた各結合部12dが互に係合状態になり、所定長さ以上は伸張しない。
【0036】
前記移動用移送筒13と、排出筒14との伸縮移動は、手動移動操作により、伸縮移動する構成である。この伸縮移動に伴なって、移動螺旋軸9と、各中移動移送螺旋12とが同時に伸縮移動する。
【0037】
前記移動用移送筒13の移送始端部の外周部には、図5で示すように、複数個のローラ装置28を設けた構成である。このローラ装置28のローラ受具28aを移動用移送筒13の移送始端部へ装着すると共に、このローラ受具28aの断面形状コ字形状部には、ローラピン28cでローラ28bを回転自在に軸支して設け、この各ローラ28bの外周部が固定用移送筒8の外周部へ当接して、回転しながら移動用移送筒13と同時に伸張、又は収縮移動する。
【0038】
又、前記移動用移送筒13の移送終端側には、図11で示すように、所定の大きさの開口部13aを設けると共に、開口部13aの前側の移送終端部には、円形で筒状の外蓋13bの取付用のフランジ部を外側へ向けて固着し、穀粒の溜りを防止する。この外蓋13bには、各支持板16aをボルト、及びナット等で装着して設け、この内側の支持板16aには、複数個のクッション体16bを介して、前支持メタル16をボルト、及びナット等により装着する。この前支持メタル16で移動螺旋軸9の移送終端部を回転自在に軸支している。
【0039】
前記排出筒14は、図7で示すように、左右両側を一体に形成した左右側板14bの前後両側に前・後側板14c,14dを固着して設けて、略箱形状に形成している。左右側板14bの上部の天井部(ロ)は、円形状(半円形状)に形成し、この天井部(ロ)と、排穀口14aが形成される下端部(ハ)との間は、略垂直に形成し、左右方向の巾と上下方向の巾とを同じ巾にしている。左右側板14b、及び前・後側板14c,14dの下端部(ハ)位置に排穀口14aを設ける。この排出筒14を移動用移送筒13の開口部13aへ固着している。
【0040】
前記排出筒14の下端部には、弾性材のゴム材、又は樹脂材等よりなる四面の各飛散防止板14hをボルト、及びナット等で装着し、下端部(ハ)位置に排穀口14aを設ける。飛散防止板14eをゴム板、又は樹脂材で形成することにより、収納時に他部分へ当接したときであっても、変形を防止できる。
【0041】
図1、及び図12で示すように、前記移送排出筒装置4の固定用移送筒8へ挿入した、移動用移送筒13を手動移動操作で伸縮移動させるときには、この移動用移送筒13の外周部へ設けた、移動具29へ回動自在に設けた、把持用レバー30aを把持すると、この把持に連動して、把持用レバー30aへ設けた固定具30bが、移動用移送筒13の外径へ設けた孔部(図示せず)を経て、固定用移送筒8の外径部の押圧状態に設けている。この押圧状態が解除され、把持用ハンドル29aを持って、移動用移送筒13を伸縮移動させる。
【0042】
又、前記移動用移送筒13を任意位置へ固定させるときには、移動具29の把持用レバー30aの把持状態を解除すると、この把持用レバー30aへ設けた固定具30bが、移動用移送筒13の孔部を経て、固定用移送筒8の外周部へ押圧状態となり、この移動用移送筒13は、任意の位置へ固定される。
【0043】
前記縦移送筒5の上端部へ設けた上引継ケース5bには、図1で示すように、昇降自在に回動ケース8bを設け、この回動ケース8bに固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14とを設け、回動ケース8bと共に、昇降回動自在に設けている。又、縦移送筒5の上部と固定用移送筒8の移送始端部とには、ガスダンパー15を昇降用のアシスト用として設けている。このガスダンパー15の取付部の下側の穀粒貯留タンク3cは、上端部から後方下部へ傾斜する傾斜部(ホ)を設けている。
【0044】
前記穀粒貯留タンク3cの後側板の後側には、図1で示すように、下継手ケース3fを設け、この下継手ケース3fの上端部に、縦移送筒5の下端部へ設けた下回動メタル5cを旋回自在に挿入している。
【0045】
前記下継手ケース3fと、下回動メタル5cとへ後方へ突出した各突出部(イ)には、図1〜図3で示すように、旋回用ブレーキ装置6aを設け、この旋回用ブレーキ装置6aの構成は、図3に示している。この旋回用ブレーキ装置6aに支持軸6cを設け、この支持軸6cで下回動メタル5cの上下面へ各圧縮板6dと、上側のこの圧縮板6dの上側へ各摩擦板6e、6eと、座金と、スプリングワッシャーとを挿入し、ナットをダブルに螺合して、抜け止めを施している。各摩擦板6e,6eの内側面所定位置の四箇所には、平面視菱形状で、この菱形の中央部へ向けて、傾斜した傾斜面を形成して、凹部6hを設け、この凹部6hに球6jを設けている。又、一方側の摩擦板6eに折曲部を設け、この折曲部と、排出筒14の一方側面へ回動自在に設けたブレーキ用レバー31との間には、ワイヤ32aを設けて接続している。
【0046】
前記ブレーキ用レバー31の「入」操作により、ワイヤ32a等を介して、一方側の摩擦板6eが回動移動されるが、他方側の摩擦板6bの凹部6hから球6jが移動されることにより、この球6jへ一方側の回動した摩擦板6eの凹部6h以外の平面部へ当接状態となり、旋回方向へ摩擦力が増力され、縦移送筒5と、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14とを、旋回方向を任意位置へ固定できる。
【0047】
又、前記ブレーキ用レバー31の「切」操作により、ワイヤ32aを介して、一方側の摩擦板6eが元位置へ回動移動され、球6jが各摩擦板6e,6eの各凹部6h位置へ復元されて、旋回方向の摩擦力が軽減され、縦移送筒5と、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14との位置を元の収納位置へ復元される。
【0048】
前記縦移送筒5の旋回移動、及び元位置への復元操作のときは、旋回用ブレーキ装置6aにより、縦移送筒5へ旋回用の摩擦力が増加、又は軽減操作によって行うことにより、従来の爪クラッチ方式では、排出中の位置変更、及び決められた位置にしか固定できなかったが、これらを解消することができる。
【0049】
前記縦移送筒5の上端へ設けた上引継ケース5b部には、図1〜図3で示すように、昇降用ブレーキ装置6bを設けている。この昇降用ブレーキ装置6bは、上引継ケース5bへ設けた、円形状の長孔5eを有する支持板5dと、回動ケース8aへ設けた取付板8bとへ設けている。
【0050】
前記昇降用ブレーキ装置6bの構成は、旋回用ブレーキ装置6aと同じである。この昇降用ブレーキ装置6bは、上引継ケース5bの支持板5dの長孔5eと、回動ケース8bの取付板8bとへ回動移動自在に支持軸6cを軸支し、この支持軸6cで回動ケース8aには、各圧縮板6dと、各摩擦板6eと、座金と、スプリングワッシャーとを挿入し、ナットをダブルに螺合して、抜け止めを施している。この各摩擦板6e,6eの内側面所定位置の四箇所には、平面視菱形状で、この菱形状の中央部へ向けて傾斜した傾斜面を形成して、凹部6hを設け、この凹部6hに球6jを設けている。又、一方側の摩擦板6eに折曲部を設け、この折曲部と、排出筒14の一方側面へ回動操作自在に設けたブレーキ用レバー31との間には、ワイヤ32bを設けて接続している。
【0051】
前記ブレーキ用レバーの「入」操作により、ワイヤ32bを介して、一方側の摩擦板6eが回動移動されるが、他方側の摩擦板6bの凹部6hから球6jが移動されないことにより、この球6jへ一方側の回動した摩擦板6eの凹部6h以外の平面部が当接状態となり、昇降回動方向へ摩擦力が増加され、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14とを、昇降方向を任意位置へ固定できる。
【0052】
又、前記ブレーキ用レバー31の「切」操作により、ワイヤ32bを介して、一方側の摩擦板6eが元位置へ回動移動され、球6jが各摩擦板6e,6eの各凹部6h位置へ復元されて、昇降回動方向の摩擦力が軽減され、固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14との昇降の高さ位置を元の収納の最低高さ位置へ復元される。
【0053】
前記移送排出筒装置4には、図1〜図3で示すように、固定用移送筒8と、移動用移送筒と、排出筒14とを昇降回動方向へ摩擦力で任意位置で固定する昇降用ブレーキ装置6bと、縦移送筒5へ旋回用ブレーキ装置6aとの両者を、同じ構成にして設けている。
【0054】
前記回動ケース8bへ設けた固定用移送筒8と、移動用移送筒13と、排出筒14とを、昇降回動移動操作のときには、昇降用ブレーキ装置6bにより、回動ケース8bへ昇降回動移動用の摩擦力を増加、又は軽減操作によって行うことにより、従来の爪クラッチ方式では、排出中の位置変更、及び決められた位置にしか固定できなかったが、これらを解消することができる。
【0055】
前記旋回用ブレーキ装置6aは、図1、及び図2で示すように、縦移送筒5の下部へ設けて、この旋回用ブレーキ装置6aの操作性の向上を図っている。
前記旋回用ブレーキ装置6aは、縦移送筒5の下部へ設けたことにより、操作性の向上を図ることができた。
【0056】
前記エンジン21cの回転動力は、図13で示すように、このエンジン21cへ軸支したエンジンプーリ21dと、タンク移送螺旋3dへ軸支したタンクプーリ3eとには、ベルト21eを掛け渡して伝動する。このベルト21eには、排出クラッチ装置26を設け、この排出クラッチ26には、テンションモータ26aと、このテンションモータ26aのモータ軸26bへ設けたテンションアーム26cには、テンションプーリ26dを軸支している。テンションモータ26aの回転駆動、又は回転駆動停止により、テンションプーリ26dが「入」―「切」され、これに伴って、ベルト21eが回転駆動、又は回転駆動停止される。
【0057】
前記移動用移送筒13の排出筒14の他方側へ設けた排出回動レバー25aの「入」―「切」操作により、この排出回動レバー25aの近傍部に設けた排出スイッチ25bが「入」―「切」作動され、この「入」―「切」が操作装置21aの制御装置21fへ入力され、この入力により、テンションモータ26aが始動、及び停止制御され、エンジン21cの回転動力が「入」―「切」制御される。これにより、穀粒移送経路の穀粒貯蔵タンク3cのタンク移送螺旋3dと、縦移送筒5の縦移送螺旋5aと、固定用移送筒8の固定移送螺旋7と、移動用移送筒13の移動螺旋軸9の後・中・前移動移送螺旋10,12,11等とが回転駆動、又は回転駆動停止され、穀粒貯留タンク3c内の穀粒を機外へ排出したり、又は排出停止する。
【0058】
前記操作装置21の表面板21hには、コンバイン1の刈取機2と、脱穀機3と、走行装置22等とを始動、停止、及び調節等を行う各種レバーと、各種スイッチ等を設けている。
【0059】
前記移送排出筒装置4の固定用移送筒8の前方部の所定位置を支持するオーガ受装置33の全高を高くして、従来は排出筒14部が所定角度で上方へ位置すべく、前方の先端部を高所位置とし、後方基部を低所位置として、所定角度に傾斜させて設けた構成であったが、これをこの排出筒14部が回動移動する構成としたことにより、図4で示すように、前後方向に略水平状態に支持させるべくオーガ受装置33の受主柱33aの全高を低くして、この受主柱33aの上端部には、受ガイド33bを設け、この受ガイド33bで略水平状態に支持させる。又、これら固定用移送筒8と移動用移送筒13の地上高を低くしたことにより、コンバイン1の収納スペースを低くすることができる。
【0060】
前記移送排出筒装置4の固定用移送筒8、及び移動用移送筒13は、最下端位置で略水平状態に下降制御されることにより、操作が簡単である。又、コンバイン1の収納スペースを低くすることができる。
【0061】
図14で示すように、前記縦移送筒5の上部の上引継ケース5bの前方部へ向けて、長孔5eを有する支持板5dのこの長孔5eを上下方向へ向けて設け、又、昇降自在な回動ケース8aへ前方部へ向けて取付板8bを設け、これら支持板5dと、取付板8bとへ昇降用ブレーキ装置6bを装着している。この昇降用ブレーキ装置6bの各摩擦板6eは起立状態に設けている。この昇降用ブレーキ装置6bの構成は、前述で説明した構成と同じで取付方向のみ異にしている。
【0062】
これにより、前記縦移送筒5上部へ設ける昇降用ブレーキ装置6bを、この縦移送筒5より、前方側へ設けたことにより、コンパクトになる。
前記旋回用ブレーキ装置6aは、図1及び図2で示すように、下継手ケース3fの上端近傍部へ後方へ突出させて設けた突出部(イ)と、下回動メタル5cの下端部へ後方へ突出されて設けた突出部(ニ)との上側で、これらへ支持軸6cを設け、この支持軸6cへ旋回用ブレーキ装置6aを設けている。
【0063】
これにより、前記下継手ケース3fと、下回動メタル5cとの上側へ設けた各突出部(イ)、(ニ)の上側へ旋回用ブレーキ装置6aを設けたことにより、強度確保ができる。
前記旋回用ブレーキ装置6aは、図3で示すように、縦移送筒5と、穀粒貯留タンク3c下部の凹部(へ)との間へ設けている。この時には、下継手ケース3fの突出部(イ)と、下回動メタル5cの突出部(ニ)とは、前方へ突出させて設け、これら各突出部(イ)、(ニ)の上側で、これらへ設けた支持軸6cへ旋回用ブレーキ装置6aを設けている。
【0064】
これにより、前記旋回用ブレーキ装置6を縦移送筒5と、穀粒貯留タンク3cとの間に設けたことにより、コストダウンになる。
前記旋回用ブレーキ装置6aの取付は、図15で示すように、走行車台1aの後方上部へ設けたL字形状支持板1bと、下回動メタル5cへ後方へ突出させて設けた突出部(ニ)との上側で、これらへ設けた支持軸6cへ旋回用ブレーキ装置6aを設けている。
【0065】
これにより、前記走行車台1aの上側へ設けた支持板1bにより、旋回用ブレーキ装置6aを支持したことにより、強度確保ができる。
前記旋回用ブレーキ装置6aの取付は、図16で示すように、走行車台1aの後端上部へ設けた作業機用フレーム34の上端部へ設けた排藁をカバーする排藁カバー34aの上側面へL字形状の取付板34bと、縦移送筒5の上部へ設けた回動受板35の突出部(ニ)との上側で、これらへ設けた支持軸6cへ旋回用ブレーキ装置6aを設けている。この旋回用ブレーキ装置6aは、縦移送筒5の後側へ設ける。
【0066】
又、前記作業機用フレーム34の下部には、図16で示すように取付板35aと、下回動メタル5cの後方へ突出させて設けた突出部(ニ)との上側で、これらへ設けた支持軸6cへ旋回用ブレーキ装置6aを設けている。
【0067】
これにより、上部へ設けたときには、操作系が近くなり、操作が容易である。又、強度確保ができる。更に、後側へ設けたことにより、メンテナンス性が良くなる。
前記縦移送筒5の外周上部で穀粒貯留タンク3cの傾斜部(ホ)位置には、図17、及び図18で示すように、リンク36を設け、このリンク36にコ字形状の連結具36aを設け、この連結具36aへ設けた接続板36bと、作業用フレーム34の上部の排藁カバー34aへ設けたL字形状の取付板34bとには、支持軸6cを設け、これら取付板34bと、接続板36bとの外側には、旋回用ブレーキ装置6aを設け、縦移送筒5の旋回方向へ摩擦力で任意位置で、この縦移送筒5を保持させる。又、この旋回用ブレーキ装置6aは、縦移送筒5の左側へ配設してもよい。
【0068】
これにより、前記ガスダンパー15の配設位置とラップさせたことにより、穀粒貯留タンク3cの容量の減少を防止できる。又、旋回用ブレーキ装置6aを縦移送筒5の左側へ配設したことにより、コンパクト化ができる。
【0069】
前記昇降用ブレーキ装置6bは、図19で示すように、上継手ケース5bと、回動ケース8aの接合部近傍に設けている。
これにより、コンパクト化できる。又、ブレーキ力が曲げ荷重を受けることがなく安定する。
【0070】
図20、及び図21で示すように、縦移送筒5上部の上引継ケース5bへ設ける保持板5fと、円形状の長孔5eを設けた円形状の支持板5dとは一体に形成し、この一体に形成した長孔5e部へ昇降用ブレーキ装置6bの支持軸6cを挿入し、この支持軸6cへ昇降用ブレーキ装置6bを設けている。又、保持板5fの先端部と、固定用移送筒8の左側外周部とには、支持ピン5hを設けている。
【0071】
これにより、コンパクト化と、強度確保と、コストダウン等とができる。
図22で示すように、前記昇降用ブレーキ装置6bは、回動ケース8aの後方横側へ設けている。
【0072】
これにより取付けが容易である。
前記旋回用ブレーキ装置6aと、昇降用ブレーキ装置6bとへ個別に設けたワイヤ32a、32bは、図23で示すように、中間具32dの左右両側へ装着すると共に、この中間具32dの左右方向略中央部と、ブレーキ用レバー31とを、前部ワイヤ32cを設けて接続している。
【0073】
これにより、前記ブレーキ装置6a,6bは個別に操作できないが、操作回数の低減を図ることができる。
前記ブレーキ用レバー31は、図24で示すように、旋回用ブレーキ装置6a用と、昇降用ブレーキ装置6b用とに個別に設けている。
【0074】
これにより、使い方が簡単である。
前記排出筒14の一方側の側板へ設けたブレーキ用レバー31を、図17で示すように、排藁カバー34aの上側面へ取り換え可能にしている。
【0075】
これにより、作業状態により、選択することができる。
前記上引継ケース5bの後側へ設けた昇降用ブレーキ装置6bの一方側の摩擦板6eと、排藁カバー34a上へ設けた旋回用ブレーキ装置6aの一方側の摩擦板6eとには、図17で示すように、連結杆32eを設けて接続させている。又、両摩擦板6e、6eと連結杆32eとは一体化した。更に、両摩擦板6e、6eは上下方向に回動すると共に、連結杆32eは、上下方向への動きとしている。
【0076】
これにより、構成が簡単であり、操作性が向上し、強度確保ができ、又ブレーキ力の安定化と、ワイヤ32a,32bの配策が容易である。
前記縦移送筒5は、旋回する構成において、この縦移送筒5の旋回方向へブレーキ力を負荷する旋回用ブレーキ装置37を、図25〜図27で示すように、縦移送筒5の外周部で上下方向所定位置へ設けると共に、ブレーキ力を操作するブレーキ用レバー31を、回動操作可能に作業機用フレーム34へ設けている。
【0077】
前記旋回用ブレーキ装置37は、略半円形状でフランジ部を設けた固定リンク37aと、この固定リンク37aへ回動自在に蝶番37cで装着して回動リンク37bとを設け、この回動リンク37bのフランジ部と、ブレーキ用レバー31とを、スプリング37eとワイヤ37fとを設けて接続している。又、固定・回動リンク37a,37bの内側面には、個別にブレーキパット37dを設け、これらブレーキパット37dで挟んでブレーキ力が負荷される。このブレーキ力は、排出筒14の先端を持って押せば動く程度である。
【0078】
前記ブレーキ用レバー31の「入」操作により、スプリング37eとワイヤ37fとを介して、回動リンク37bが回動されて、収縮状態になり、この回動リンク37bと固定リンク37aとにより、縦移送筒5の外周部へブレーキ力が負荷されて、この縦移送筒5の旋回が固定される。又、ブレーキ用レバー31の「切」操作により、スプリング37eとワイヤ37fとを介して、回動リンク37bが回動されて開状態になり、縦移送筒5の外周部へのブレーキ力が解除されて、この縦移送筒5が旋回自在に操作できる。旋回用ブレーキ装置37は、オーガ支持プレート38の上側部へ近接させて設けている。更にブレーキ用レバー31は、旋回用ブレーキ装置37の近接位置へ設けている。
【0079】
これにより、前記縦移送筒5を押えて固定する構成であり、細かい調整が容易である。荷重設定が先端部を手で動かせる程度であり、袋取り換え作業が容易である。又、コンパクトになる。
【0080】
前記旋回用ブレーキ装置6aと、昇降用ブレーキ装置6bと、排出クラッチ装置26とを、図28で示すように、一本の操作レバー39で操作可能で、これらをそれぞれ独立して操作可能に設ける。又、この操作レバー39へ近接して、前後進操作が可能な前後進レバー21mを設けている。更に、操作装置21aには、主変速レバー21jを設けている。この主変速レバー21jと、前後進レバー21mとは、プシュプルワイヤ21nを設けて接続している。
【0081】
これにより、前記穀粒貯留タンク3cの横側で、排出作業時に、コンバイン1の前後進操作が可能となることにより、使いやすくなる。
図29、及び図30で示すように、前記縦移送筒5の上側面と、上引継ケース5bの合わせ面延長上に、旋回用ブレーキ装置6aを設けると共に、上引継ケース5bと、固定用移送筒8へ設けた回動ケース8aとの合わせ面延長上に、昇降用ブレーキ装置6bを設ける。これら旋回用・昇降用ブレーキ装置6a,6b共に、プレート6mを上下の圧縮板6d、6dで挟むように設ける。これら旋回用・昇降用ブレーキ装置6a,6bは、同じ構成である。
【0082】
これにより、前記旋回用・昇降用ブレーキ6a,6bを近接して設けたことにより、コンパクトになる。
前記旋回用・昇降用ブレーキ装置6a,6bは、図31、及び図32で示すように、部分組立品として着脱自在な構成である。
【0083】
前記縦移送筒5には、図31、及び図32で示すように、支持軸6cを設けた下取付板40aを着脱自在にボルト等で装着すると共に、固定用移送筒8には、支持軸6cを設けた上取付板40bを着脱自在にボルト等で装着している。これら各支持軸6cには、順次個別に圧縮板6dと、プレート6mと、個別に圧縮板6dと、個別に各摩擦板6e等とを設け、個別に各ナットを螺合している。
【0084】
個別の前記各摩擦板6eの一方側へ突出させた突出部には、上・下ジョイント杆41a,41bの一方側をナット等で装着し、他方側は重合させて支持ピン41cを設けている。この支持ピン41cには、一個のスプリング42bを介して、一個のワイヤ42aを設け、このワイヤ42aの引き操作により、旋回用・昇降用ブレーキ装置6a,6bが作動し、ブレーキ荷重が負荷される。又、ワイヤ42aの引き操作解除により、ブレーキ荷重が解除される。
【0085】
前記下・上取付板40a,40bの締付けボルトを取り外しすることにより、旋回用・昇降用ブレーキ装置6a,6b、及びプレート6m等とを一体で部分組立部品として取り外しできる。又、この部分組立部品を一体で組付けすることができる。
【0086】
これにより、前記旋回用・昇降用ブレーキ装置6a,6bを近接させて設けたことにより、コンパクトになる。又、両者のブレーキ荷重の負荷が容易である。更に、部分組立部品として取り外しができて、メンテナンスが容易である。
【0087】
前記昇降用ブレーキ装置6bのブレーキ力の解除操作により、移送排出筒装置4の固定用・移動用移送筒8,13と排出筒14等とを収納位置へ手動操作により、図33で示すように、オーガ受装置33にリンク43を設けて、移送排出筒装置4を収納時には、ワイヤ32bを引くように設ける。このワイヤ32bは、オーガブレーキ装置44へ持続させて設け、移送排出筒装置4が収納位置では、ブレーキ荷重が負荷される。
【0088】
これにより、収納位置での前記移送排出筒装置4の振動を防止できる。又、収納位置では、ある程度のブレーキ荷重が掛っているので、作業中はロックを必要とせず、移動時のみ簡単なロック装置でよくなる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】移送排出筒装置の旋回用ブレーキ装置部と、昇降用ブレーキ装置部との側面図
【図2】移送排出筒装置の昇降用ブレーキ装置部の平面図
【図3】移送排出筒装置の旋回用ブレーキ装置部の拡大側面図
【図4】コンバインの左側全体側面図
【図5】固定用移送筒と移動用移送筒との拡大側面図
【図6】図5のA−A断面図
【図7】移動用移送筒部と排出筒部との拡大側面図
【図8】前・中・後移動移送螺旋の拡大側面斜視図
【図9】中移動移送螺旋部の拡大側面図
【図10】中移動移送螺旋の拡大側面斜視図
【図11】移動用移送筒の移送終端部の拡大側面図
【図12】移動具部の拡大側断面図
【図13】排出クラッチ装置部の平面図
【図14】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の昇降用ブレーキ装置部の側面図
【図15】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用ブレーキ装置部の側面図
【図16】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用ブレーキ装置部の側面図
【図17】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用・昇降用ブレーキ装置部の拡大側面図
【図18】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用ブレーキ装置部の拡大平面図
【図19】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の昇降用ブレーキ装置部の平面図
【図20】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の昇降用ブレーキ装置部の拡大側面図
【図21】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の昇降用ブレーキ装置部の平面図
【図22】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の昇降用ブレーキ装置部の拡大平面図
【図23】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用・昇降用ブレーキ装置部の側面図
【図24】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の排出筒部の正面図
【図25】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用ブレーキ装置部の拡大側面図
【図26】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用ブレーキ装置部のブレーキ負荷時の平面図
【図27】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用ブレーキ装置のブレーキ負荷解除時の平面図
【図28】他の実施例を示す図で、主変速レバーと前後進レバーとの関係図
【図29】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用・昇降用ブレーキ装置の側面図
【図30】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用・昇降用ブレーキ装置の平面図
【図31】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用・昇降用ブレーキ装置の側面図
【図32】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の旋回用・昇降用ブレーキ装置の分解時の側面図
【図33】他の実施例を示す図で、移送排出筒装置の昇降用ブレーキ装置とオーガブレーキ装置との側面図
【符号の説明】
【0090】
(4) 移送排出筒装置
(5) 縦移送筒
(5b) 上引継ケース
(6a) 旋回用ブレーキ装置
(6b) 昇降用ブレーキ装置
(8) 固定用移送筒
(9) 移動螺旋軸
(10) 後移動移送螺旋
(11) 前移動移送螺旋
(12) 中移動移送螺旋
(13) 移動用移送筒
(14) 排出筒
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成17年11月21日(2005.11.21)
【代理人】
【公開番号】 特開2007−135512(P2007−135512A)
【公開日】 平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願番号】 特願2005−335918(P2005−335918)