| 【発明の名称】 |
コンバインの穀稈搬送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】里路 久幸
【氏名】土居原 純二
【氏名】岩本 浩
【氏名】長井 敏郎
【氏名】奥本 康治
【氏名】二神 伸
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| 【要約】 |
【課題】コンバインの穀稈脱穀搬送装置を構成するフィードチェンに対向して設ける挟持杆を穀稈の増減に応じて動きやすくすることで、供給搬送装置から送られてくる穀稈を詰まらせないで確実に引き継ぐようにすることを課題とする。
【解決手段】刈り取った穀稈を脱穀装置30のフィードチェン4に供給する供給搬送装置1と、穀稈の穂先側を脱穀装置30に供給して搬送する穀稈脱穀搬送装置3の始端部側であって、この穀稈脱穀搬送装置3のフィードチェン4に対向して設ける挟持杆5を取り付けたブラケット6を上方へ移動可能に構成し、該ブラケット6を上方へ移動させると前記フィードチェン4の供給側が開放されるように構成したコンバインの穀稈搬送装置において、前記挟持杆5とブラケット6をリンク機構7で連結して挟持杆5がフィードチェン4との対向搬送部に対して遠近移動すべく構成したことを特徴とするコンバインの穀稈搬送装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈り取った穀稈を脱穀装置(30)のフィードチェン(4)に供給する供給搬送装置(1)と、穀稈の穂先側を脱穀装置(30)に供給して搬送する穀稈脱穀搬送装置(3)の始端部側であって、この穀稈脱穀搬送装置(3)のフィードチェン(4)に対向して設ける挟持杆(5)を取り付けたブラケット(6)を上方へ移動可能に構成し、該ブラケット(6)を上方へ移動させると前記フィードチェン(4)の供給側が開放されるように構成したコンバインの穀稈搬送装置において、前記挟持杆(5)とブラケット(6)をリンク機構(7)で連結して挟持杆(5)がフィードチェン(4)との対向搬送部に対して遠近移動すべく構成したことを特徴とするコンバインの穀稈搬送装置。 【請求項2】 二本のリンク(8),(9)でそれぞれの端部を挟持杆(5)とブラケット(6)に枢着した四点リンクからなるリンク機構(7)の構成としたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈搬送装置。 【請求項3】 挟持杆(5)とブラケット(6)を連結するリンク機構(7)のリンク(8),(9)の長手方向を搬送方向(A)に対して後退角(θ)を持たせて設けたことを特徴とする請求項2に記載のコンバインの穀稈搬送装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、コンバインの穀稈搬送装置に関する。 【背景技術】 【0002】 コンバインの穀稈搬送装置は、刈り取った穀稈を脱穀装置に供給する供給搬送装置と、穀稈の穂先を脱穀装置に供給して搬送する穀稈脱穀搬送装置で構成され、供給搬送装置と穀稈脱穀搬送装置の引継ぎ部において、フィードチェンに対向して設ける挟持杆を上方へ回動してフィードチェンの供給側を開放可能にし、この開放部から農作業者が手で刈り取った穀稈を穀稈脱穀搬送装置に供給して脱穀できるようにしている。 【0003】 例えば、特許文献1には、図9に示す如く、挟持杆を上方へ回動してフィードチェンの供給側を開放可能にするために端部を回動可能に枢支したブラケットに挟持杆を取り付けているが、その挟持杆の取り付けは前側をブラケットに枢支したロッドに固着し後側をブラケットに対して上下動可能に設けたロッドに固着した構成である。 【特許文献1】特開2000−92968号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 前記の特許文献1に記載のブラケットに挟持杆を取り付ける構成は、搬送する穀稈の増減に対して円滑に動き難く、供給搬送装置から多量の穀稈が送られてきた際に引継ぎが悪くて詰まりを生じることがあった。 【0005】 本発明では、簡単な構成で挟持杆を動き易くして供給搬送装置から穀稈脱穀搬送装置への穀稈の引継ぎ搬送が詰まりを生じないで円滑に行われるようにすることが課題である。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の上記課題は次の構成によって達成される。 すなわち、請求項1記載の発明では、刈り取った穀稈を脱穀装置30のフィードチェン4に供給する供給搬送装置1と、穀稈の穂先側を脱穀装置30に供給して搬送する穀稈脱穀搬送装置3の始端部側であって、この穀稈脱穀搬送装置3のフィードチェン4に対向して設ける挟持杆5を取り付けたブラケット6を上方へ移動可能に構成し、該ブラケット6を上方へ移動させると前記フィードチェン4の供給側が開放されるように構成したコンバインの穀稈搬送装置において、前記挟持杆5とブラケット6をリンク機構7で連結して挟持杆5がフィードチェン4との対向搬送部に対して遠近移動すべく構成したことを特徴とするコンバインの穀稈搬送装置としたものである。 【0007】 この請求項1記載の発明では、固定したブラケット6に対してリンク機構7で連結した挟持杆5のみがフィードチェン4に対して遠近移動して穀稈を挟み込むので、穀稈の移送抵抗が少なく詰りが生じない。 【0008】 請求項2記載の発明では、二本のリンク8,9でそれぞれの端部を挟持杆5とブラケット6に枢着した四点リンクからなるリンク機構7の構成としたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈搬送装置としたものである。 【0009】 請求項2では、挟持杆5とブラケット6を連結するリンク機構7を二本のリンク8,9でそれぞれの端部を挟持杆5とブラケット6に枢着した四点リンクにすると、簡単で廉価な構成で製作でき、枢支部が少ないので動き易い。 【0010】 請求項3記載の発明では、挟持杆5とブラケット6を連結するリンク機構7のリンク8,9の長手方向を搬送方向Aに対して後退角θを持たせて設けたことを特徴とする請求項2に記載のコンバインの穀稈搬送装置としたものである。 【0011】 請求項3では、挟持杆5とブラケット6を連結するリンク機構7のリンク8,9の長手方向をフィードチェン4の搬送方向Aに対して後退角θを持たせて設けると、多量の穀稈が供給された場合に挟持杆5が穀稈の移送抵抗によって移送後方へ逃げながら上昇してフィードチェン4との間隔を広げるので、多量の穀稈を無理なく円滑に引き継ぎ搬送することになる。 【発明の効果】 【0012】 本発明は上述のごとく構成したので、フィードチェン4に対向して設ける挟持杆5のみが供給搬送装置1から供給される穀稈の量に応じて遠近移動するので、穀稈の増減に対して挟持杆5が移動しやすく搬送乱れや抜け落ちを防いで、供給搬送装置1から穀稈脱穀搬送装置3への穀稈引き継ぎが詰り無く円滑に行われる。 【0013】 特に請求項2の構成では、構造が簡単で故障する可能性が少なくなく脱穀装置30での穀稈引き込みに対して充分に抵抗する強度がある。 また、請求項3の構成では、供給搬送装置1から供給される穀稈の量が増減変動しても挟持杆5が抵抗少なく後方へ移動しながらフィードチェン4との間隔を調整するので、搬送乱れや抜け落ちを防いで、穀稈の移送が停滞しない効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 本発明を具現化した農業機械であるコンバインにおいて、穀稈の搬送をメインに説明する。 コンバインの全体は、図6と図7に示される如く構成され、クローラ走行装置11を有する車台12の前方には、刈取装置13が設けられている。この刈取装置13には、植立穀稈を分草する複数の分草具14と、植立穀稈を引き起こす複数の引起装置15と、植立穀稈を刈り取る刈刃16と、該刈刃16にて刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する供給搬送装置1が設けられている。刈刃16が刈り取った穀稈は、供給搬送装置1で上方へ搬送され、穀稈脱穀搬送装置3に引き継がれ、穂先を脱穀装置30内へ供給して脱穀され、脱穀後の穀稈が機体最後部に設けたカッター38で細かく切断され圃場へ放出される。 【0015】 穀稈脱穀搬送装置3の中間から後部は、フィードチェン4とこのフィードチェン4に対向して設ける挟持杆17から構成し、挟持杆17は断面コ字状の部材17a,17b,17cを複数枢支連結したもので、各部材17a,17b,17cがバネ19でフィードチェン4に向けて弾発付勢して取付け枠18へ取り付けている。 【0016】 供給搬送装置1との引継ぎ部となる穀稈脱穀搬送装置3の前部で、フィードチェン4に対向して挟持杆5を設け、供給搬送装置1で搬送する穀稈を受け取り、フィードチェン4と挟持杆5で挟んで送りフィードチェン4と挟持杆17の間へ送り込んでいる。 【0017】 前記取付け枠18の先端に固着した保持枠20に横軸21で回動可能にブラケット6を取付け、このブラケット6に挟持杆5をリンク機構7で取り付けている。 ブラケット6は、保持枠20との間に引っ張りバネ22を張ってブラケット6が下方へ押し下げられるようにしていて、ブラケット6を上方へ回動するとフィードチェン4の上を広く開放するようにしている。(図6参照) ブラケット6と挟持杆5を連結するリンク機構7は、二本の平行リンク8,9の両端部をピン23,24,25,26で回動可能に枢支した四点リンクであって、ブラケット6とリンク8との間にトーションバネ27を張り挟持杆5を下方へ付勢している。リンク8,9の長手方向はフィードチェン4の移送方向Aに対して後退角θを持たせているので、多量の穀稈が挟持杆5に当たると挟持杆5が後上方へ移動して逃げながらフィードチェン4との間隔を広げる。 【0018】 挟持杆5の先端は上方へ湾曲し供給搬送装置1から送り込まれる穀稈をフィードチェン4との間へ受け入れるようにして、後端は挟持杆17の先端と側面視で重なるようにしている。この重なり部には挟持杆5の浮き上がりを規制する規制具28を挟持杆17の先端部材17aに固着し、多量の穀稈を挟持杆5とフィードチェン4の間に挟み込んだ場合に挟持杆5の後端部が規制具28に係合して挟把杆17の先端部材17aを押し上げて穀稈の引継ぎを円滑に行うようになる。挟持杆5が規制具28に係合する位置は図4に示す如くフィードチェン4から充分な隙間Sを形成する位置である。また、規制具28には挟持杆5が係合する凹部を形成し係合時に外れないようにしている。 【0019】 なお、挟持杆5とブラケット6を連結するリンク機構7は、図5に示す如く、前後をクロスリンク36,37で連結する構成も考えられる。 ブラケット6を上方へ回動するとフィードチェン4の上方を広く開放して人手によって刈り取った穀稈をフィードチェン4の上に供給できるのであるが、図6に示すように挟持杆5が後方へ逃げることによってさらに広い空間が出来て穀稈の供給が楽になる。 【0020】 フィードチェン4の駆動は、図8に示す如く、原動機40から油圧変速機41に駆動力を伝動し、この油圧変速機41からクラッチ43を介してフィードチェン4に駆動力を伝動している。また、油圧変速機41の出力はクローラ走行装置12のミッション42に伝動すると共に刈取装置13にも伝動している。従って、フィードチェン4の駆動速度はクローラ走行装置11の走行速度すなわち穀稈の刈り取り速度及び供給搬送装置1の移送速度に同期して変速することになり、穀稈の処理量に応じて供給搬送装置1と穀稈脱穀搬送装置3の移送速度が同期して変速し、穀稈が詰まらないように円滑に引継ぎが行われる。 【0021】 なお、原動機40の出力は、扱胴2や二番処理胴44及び穀粒排出オーガ34等の駆動にも使われる。 車台12の上方には、フィードチェン4を有する脱穀装置30の右側方にこの脱穀装置30で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク31と、該グレンタンク31の前方に位置していてコンバインの操縦等の各種操作を実行する操作部32が載置されている。 【0022】 前記グレンタンク31内の穀粒量が満杯となると、揚穀筒33と穀粒排出オーガ34から穀粒を機外へと排出する。揚穀筒33は電気モータ(図示せず)にて旋回可能に構成され、また、穀粒排出オーガ34は油圧シリンダ35にて昇降可能に構成されている。そして、穀粒排出オーガ34は揚穀筒33の上部に連結されて一体的に構成され、揚穀筒33が旋回すると、穀粒排出オーガ34も一緒に旋回する構成となっている。 【0023】 このようなコンバインを前進させて刈取作業をすると、圃場面に植立している穀稈は、分草具14にて分草され、その後、引起装置15にて引き起こされて刈刃16にて刈り取られる。その後、刈り取られた穀稈は供給搬送装置1にて後上方へ搬送され、穀稈脱穀搬送装置3へと引き継ぎ搬送される。この穀稈脱穀搬送装置3に引き継がれた穀稈は、穂先側が脱穀装置30へ供給されて脱穀選別され、脱穀済の穀稈がカッター38で細かく切断され圃場へ放出される。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】本発明実施例の一部拡大側面図 【図2】本発明実施例の一部拡大正面図 【図3】作用状態を示す本発明実施例の一部拡大側面図 【図4】本発明実施例の一部拡大正面図 【図5】本発明の別実施例を示す一部拡大側面図 【図6】本発明実施例の全体側面図 【図7】本発明実施例の全体平面図 【図8】本発明実施例の動力伝動図 【図9】従来例の一部拡大側面図 【符号の説明】 【0025】 1 供給搬送装置 2 扱胴 3 穀稈脱穀搬送装置 4 フィードチェン 5 挟持杆 6 ブラケット 7 リンク機構 8 リンク 9 リンク A 搬送方向 θ 後退角
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年7月25日(2005.7.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2007−28944(P2007−28944A) |
| 【公開日】 |
平成19年2月8日(2007.2.8) |
| 【出願番号】 |
特願2005−214343(P2005−214343) |
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