| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】梅林 竜司
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| 【要約】 |
【課題】従来、この種の脱穀装置においては、横送り螺旋下方の樋に形成した掃除口に対して開閉自在な蓋体を設けることにより、横送り螺旋によって搬送されず樋上に溜まった処理物を取り出し掃除できる構成となっているが、蓋体を閉じる操作を忘れて脱穀作業を行い、選別した穀粒等の処理物を掃除口から機外に漏出させてしまう虞があった。
【解決手段】カバー体(36)を、操作レバー(31)が蓋体(28,29)を開く開放位置にある状態では操作レバー(31)と張出部(40)が当たって機体への取り付けが出来ず、操作レバーが蓋体(28,29)を閉じる閉鎖位置にある状態では操作レバー(31)と張出部(40)が当たらず機体への取り付けが出来るように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 選別部(S)の底部に選別された処理物を横外方に搬送する横送り螺旋(16,17)を配置し、該横送り螺旋(16,17)下方の樋(24,25)に形成した掃除口(26,27)に対して開閉自在な蓋体(28,29)と、該蓋体(28,29)を開閉操作可能な操作レバー(31)を設けた脱穀装置(5)において、 前記操作レバー(31)を選別部(S)の側方に配置し、該操作レバー(31)が露出しないように覆うカバー体(36)を機体に着脱自在に取り付け、該カバー体(36)の内側に内方へ突出する張出部(40)を設けた構成とすると共に、 前記カバー体(36)を、操作レバー(31)が蓋体(28,29)を開く開放位置にある状態では操作レバー(31)と張出部(40)が当たって機体への取り付けが出来ず、操作レバーが蓋体(28,29)を閉じる閉鎖位置にある状態では操作レバー(31)と張出部(40)が当たらず機体への取り付けが出来るようにしてあることを特徴とする脱穀装置。 【請求項2】 操作レバー(31)を選別部(S)の側方に配置された伝動ベルト(22)より内側に配置すると共に、該操作レバー(31)に伝動ベルト(22)より外方に突出する操作部(31b)を一体的に設けた構成とし、カバー体(36)を、前記操作レバー(31)が開放位置にある状態では前記操作部(31b)と張出部(40)が当たって機体への取り付けが出来ないようにしてあることを特徴とする請求項1記載の脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、選別部の底部に選別された処理物を横外方に搬送する横送り螺旋を配置し、該横送り螺旋下方の樋に形成した掃除口に対して開閉自在な蓋体を設けた脱穀装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種の脱穀装置においては、横送り螺旋下方の樋に形成した掃除口に対して開閉自在な蓋体を設けることにより、横送り螺旋によって搬送されず樋上に溜まった処理物を取り出し掃除できる構成となっているが、蓋体を閉じる操作を忘れて脱穀作業を行い、選別した穀粒等の処理物を掃除口から機外に漏出させてしまう虞があった。 そこで、蓋体を開閉操作する操作レバーが開き操作状態にあるときに、該操作レバーが横外方に張り出すように規制する規制手段を設けることにより、張り出した操作レバーがカバーを取り付ける際に接当し該カバーを取り付けできないように構成したものがあった(特許文献1参照)。このものは、作業者が蓋体を閉じ忘れた場合でも、カバーを取り付ける際に操作レバーが接当して取り付けできないことによって、蓋体が閉じられていないことに気付くことができるので、蓋体の閉じ忘れを確実性高く回避できる利点がある。 【特許文献1】特許第3383583号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上記従来の脱穀装置は、操作レバーの構造が複雑になりコスト高になる問題があった。また、操作レバーを外方に大きく張り出す為に伝動ベルトの外側に配置しなければならず、該操作レバーが伝動ベルトを取り外す時に邪魔になる問題があった。更に、操作レバーが接当してカバーが変形する問題があった。 本発明の目的は、上記従来の課題を解決する点にある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記目的を達成するため、本発明においては、選別部の底部に選別された処理物を横外方に搬送する横送り螺旋を配置し、該横送り螺旋下方の樋に形成した掃除口に対して開閉自在な蓋体と、該蓋体を開閉操作可能な操作レバーを設けた脱穀装置において、前記操作レバーを選別部の側方に配置し、該操作レバーが露出しないように覆うカバー体を機体に着脱自在に取り付け、該カバー体の内側に内方へ突出する張出部を設けた構成とすると共に、前記カバー体を、操作レバーが蓋体を開く開放位置にある状態では操作レバーと張出部が当たって機体への取り付けが出来ず、操作レバーが蓋体を閉じる閉鎖位置にある状態では操作レバーと張出部が当たらず機体への取り付けが出来るようにしてあることを特徴とする。 また、操作レバーを選別部の側方に配置された伝動ベルトより内側に配置すると共に、該操作レバーに伝動ベルトより外方に突出する操作部を一体的に設けた構成とし、カバー体を、前記操作レバーが開放位置にある状態では前記操作部と張出部が当たって機体への取り付けが出来ないようにしてあることを特徴とする。 【発明の効果】 【0005】 従って、本発明の請求項1にかかる構成によれば、操作レバーの構造が簡素化でき安価に構成できる。また、カバーの内方へ突出する張出部に操作レバーが接当するので、カバーの変形を防止できる。 また、本発明の請求項2にかかる構成によれば、操作レバーが伝動ベルトより内側に配置されるので、伝動ベルトの交換が容易に行える。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は、コンバインを示す全体側面図である。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1に支持される機体フレーム2の前端部に、横軸心回りで揺動昇降自在に刈取装置3を装着すると共に、前記機体フレーム2上に運転操作部4、脱穀装置5、穀粒タンク6等を搭載して構成されている。 【0007】 図2は、脱穀装置を示す縦断側面図である。刈取装置3で刈取搬送された穀稈はフィードチェーン7で株元を挟持搬送されながら脱穀装置5の扱室8内に穂先部分が供給されて脱穀処理される。前記脱穀装置5は、扱室8内に前後軸心回りで回転駆動される扱胴9を架設し、該扱胴9の下側の周面に沿って受網10を配置する一方、扱室8からの送塵物を処理する排塵処理室11内に前後軸心回りで回転駆動される処理胴12を架設し、該処理胴12の下側の周面に沿って処理網13を配置し、前記受網10や処理網13から漏下した処理物を選別処理する選別部Sを設けて構成されている。 【0008】 前記選別部Sは、処理物を篩選別する揺動選別装置14と、該揺動選別装置14に向けて選別風を供給する唐箕ファン15とを設け、更に、揺動選別装置14より精選別された穀粒を回収して右横外方に移送する一番横送り螺旋16と、揺動選別装置14からの二番物を回収して右横外方に移送する二番横送り螺旋17とを配設して構成されている。そして、一番横送り螺旋16の搬送終端部には、穀粒タンク6に穀粒を揚送する揚穀装置18を連動連結する一方、二番横送り螺旋17の搬送終端部には、二番物を揺動選別装置14の前部側に還元する還元装置19を連動連結している。 【0009】 図3は、脱穀装置5の選別部Sの底部を示しており、(A)は側面図、(B)は底面図である。エンジンからの動力を伝動ベルト20により唐箕駆動軸21へ伝動し、該唐箕駆動軸21から伝動ベルト22を介して一番横送り螺旋16及び二番横送り螺旋17を駆動している。23は揺動選別装置14へ動力を伝動する伝動ベルトである。 【0010】 各横送り螺旋16,17の下方には、選別部Sの底面板にそれぞれ形成された樋24,25を設けると共に、各樋24,25には、横幅方向に沿って掃除口26,27を形成している。そして、各樋24,25毎にその掃除口26,27を開閉可能な蓋体28,29を、それぞれ横方向の回動軸P1,P2回りで揺動自在に設けている。 【0011】 蓋体28,29は、弾性体30を介してそれぞれ回動軸P1,P2に一体的に取り付け支持されている。31は回動軸P1の左側端部に固定された蓋体28,29の開閉操作用の操作レバーであり、32は回動軸P2に一体的に固定されたアーム、33は前記操作レバー31及びアーム32にそれぞれ軸着された連係リンクである。よって、操作レバー31を回動軸P1回りで揺動して蓋体28を開閉操作すると、蓋体29が連係リンク33を介して連動して一緒に開閉操作できる構成となっている。 【0012】 図4は、後述するカバー体36の装着状態を示す縦断正面図である。前記操作レバー31はその本体部分である鉛直部31aが伝動ベルト22より内側で脱穀側壁1aに沿って前後方向に揺動することにより、ベルト式伝動機構が横外方に大きく突出せず脱穀装置5の横幅をコンパクトにできると共に、伝動ベルト22の着脱が容易に行える。また、操作レバー31の上端部分が横外方に曲げられ伝動ベルト22より外方まで延出されており、操作レバー31を揺動操作し易いように外方に突出する操作部31bが設けられている。 【0013】 また、図3に示されるように34は、操作レバー31を閉鎖位置で保持する保持手段であり、該保持手段34は三角形状に形成された板体の係止部材を脱穀側壁1aに固着して 構成されている。操作レバー31が閉鎖位置にある場合は、ねじりコイルばねによって構成された弾性体30が収縮している状態であり、該弾性体30の復元力によって操作レバー31が後方に揺動しようとするのを保持手段34で係止することによって操作レバー31が閉鎖位置で保持される。また、操作レバー31が保持手段34によって保持されることにより前記弾性体30の弾性力によって蓋体28,29が閉じ方向に付勢される構成となっている。 また、操作レバー31を閉鎖位置から開放位置へ切り換える場合は、操作レバー31を外側へ撓らせて保持手段34をかわしながら後方へ揺動操作することによって行う。操作レバー31と保持手段34との係合が外れると、蓋体28,29及び操作レバー31は弾性体30の復元力により開放方向へ移動する。そして、弾性体30の収縮変形が戻り開放方向への付勢力が無くなると、蓋体28,29及び操作レバー31はそれ自体の重みによって開放方向へ揺動して所定の開放位置で移動停止する構成となっている。 【0014】 図1,図4及び図5に示すように、35,36は、選別室Sの左外側で、脱穀機体に着脱自在に取り付けられたカバー体である。カバー体36は選別室Sの前記ベルト式伝動機構等を覆っており、該カバー体36は、その下側に形成した係合部36aを脱穀側壁1aに固着した係止部材37に係脱可能とすると共に、その上側に設けた揺動自在なフック部材39を脱穀側壁1aに固着した係止部材38に係脱可能とすることにより、脱穀側壁1aに対して着脱自在な構成となっている。また、40はカバー体36の内側に設けられ、内方へ突出する張出部である。 【0015】 上記構成により、選別部Sの横送り螺旋16,17部分を掃除する場合は、先ずカバー体36を、上側のフック部材39を揺動操作して係止部材38から外すと共に、下側の係合部36aを持ち上げて係止部材37から外すことにより取り外し、次に操作レバー31を揺動操作して蓋体28,29を樋24,25の掃除口26,27に対して開放移動させる。 この時、操作レバー31が開放位置にある状態では、図3に示されるように、側面視で操作レバー31の操作部31bがカバー体36の張出部40とラップするので、図5に示されるように操作部31bが張出部40と接当してカバー体36が取付固定できない構成となっている。即ち、作業者が蓋体28,29を閉じ忘れた場合でも、カバー体36を取り付ける際に操作レバー31が接当して取り付けできないことによって、蓋体28,29が閉じられていないことに気付くことができる。 また、カバー体36は、操作レバー31が蓋体28,29を閉じる閉鎖位置にある状態では、操作部31bと張出部40が当たらず機体への取り付けが可能となるように構成している。 【0016】 尚、本実施の形態では、張出部40を、カバー体31の内側に固着した断面コ字状の板部材40aと、該板部材40aに貼り付けたスポンジ製のクッション部材40bとから構成し、操作部31bをクッション部材40bに接当することで、カバー体36の変形を極力防止できる。 【図面の簡単な説明】 【0017】 【図1】コンバインを示す全体側面図である。 【図2】脱穀装置を示す縦断側面図である。 【図3】脱穀装置の選別部の底部を示しており、(A)は側面図、(B)は底面図である。 【図4】カバー体の装着状態を示す縦断正面図である。 【図5】カバー体と操作レバーとの接当状態を示す縦断正面図である。 【符号の説明】 【0018】 5 脱穀装置 S 選別部 16 一番横送り螺旋(横送り螺旋) 17 二番横送り螺旋(横送り螺旋) 22 伝動ベルト 24 樋 25 樋 26 掃除口 27 掃除口 28 蓋体 29 蓋体 31 操作レバー 31b 操作部 36 カバー体 40 張出部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年7月6日(2005.7.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2007−14233(P2007−14233A) |
| 【公開日】 |
平成19年1月25日(2007.1.25) |
| 【出願番号】 |
特願2005−197045(P2005−197045) |
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