| 【発明の名称】 |
アルミフレーム構造およびその製造方法、ならびに背負式作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】村松 信志
【氏名】鈴木 一夫
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| 【要約】 |
【課題】軽量で実使用強度およびリサイクル性に優れるアルミフレーム構造の提供。
【解決手段】下腕部A1の両端に形成された左腕部A2および右腕部A3の各端部に左腕端部ALおよび右腕端部ARを有する折曲コ字状の第1のアルミ製メインパイプAと、上腕部B2の両端に左上腕端部BLおよび右上腕端部BRを有するコ字状の第2のアルミ製メインパイプBと、第1のアルミ製メインパイプAと第2のアルミ製メインパイプBを接合する左右補強用アルミ製パイプCL,CRと、左腕部A2、右腕部A3および下腕部A1のうち、少なくとも2辺に架設・固定されたベッドDと、を備えるアルミフレーム構造1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下腕部の両端に折曲部を介して形成された左腕部および右腕部のそれぞれ端部に、左折曲部および右折曲部を介して形成された左腕端部および右腕端部を有する折曲コ字状の第1のアルミ製メインパイプと、 上腕部の両端に折曲部を介して左上腕端部および右上腕端部を有するコ字状の第2のアルミ製メインパイプと、 前記左腕端部と前記左上腕端部とを接合する左補強用アルミ製パイプと、 前記右腕端部と前記右上腕端部とを接合する右補強用アルミ製パイプと、 前記左腕部、前記右腕部および下腕部のうち、少なくとも2辺に架設・固定されたベッドと、 を備えることを特徴とするアルミフレーム構造。 【請求項2】 前記ベッドに形成された舌端部を、前記左腕部、前記右腕部および前記下腕部のうち、少なくとも2辺の外周に、それぞれ巻き付け固着されていることを特徴とする請求項1に記載のアルミフレーム構造。 【請求項3】 前記ベッドに形成された前記舌端部が、前記左腕部、前記右腕部および前記下腕部のうち、少なくとも2辺に、留め具によって固着されていることを特徴とする請求項2に記載のアルミフレーム構造。 【請求項4】 第1のアルミ製パイプ材を折曲し、下腕部の両端に折曲部を介して、左腕部および右腕部を有するコ字状の第1のアルミ製メインパイプを製造する工程1と、 第2のアルミ製パイプ材を折曲し、上腕部の両端に折曲部を介して、左上腕端部および右上腕端部を有するコ字状の第2のアルミ製メインパイプを製造する工程2と、 前記第1のアルミ製メインパイプの前記左腕部および前記右腕部のそれぞれ端部に、前記第1のアルミ製パイプ材および前記第2のアルミ製パイプ材の内径よりも小さい外径を有する第3のアルミ製パイプ材の一端をそれぞれ挿嵌した後、前記左腕部および前記右腕部とともに前記第3のアルミ製パイプ材を折曲して、前記左腕部および前記右腕部のそれぞれ端部に、左折曲部および右折曲部を介して左腕端部および右腕端部を形成し、前記左腕端部および前記右腕端部の先端に突出した左補強用アルミ製パイプおよび右補強用アルミ製パイプを形成する工程3と、 前記左腕端部および前記右腕端部の先端に突出した左補強用アルミ製パイプおよび右補強用アルミ製パイプの各先端を、前記第2のアルミ製メインパイプの左上腕端部および右上腕端部の開口端にそれぞれ挿嵌した後、前記左腕端部および前記右腕端部と、前記左補強用アルミ製パイプおよび右補強用アルミ製パイプ、ならびに前記左上腕端部および右上腕端部を一体として、かしめ加工する工程4と、 ベッドに形成された舌端部を、前記左腕部、前記右腕部および前記下腕部のうち、少なくとも2辺の外周に巻き付け固着する工程5と、を含むことを特徴とするアルミフレーム構造の製造方法。 【請求項5】 前記工程5の後に、前記ベッドに形成された前記舌端部と、前記左腕部、前記右腕部および前記下腕部のうち少なくとも2辺とのそれぞれ重ね部分に下穴を貫設し、前記下穴に留め具を打着する工程6を含むことを特徴とする請求項4に記載のアルミフレーム構造の製造方法。 【請求項6】 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアルミフレーム構造を有する背負フレームを備える背負式作業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、アルミフレーム構造およびその製造方法、ならびに背負式作業機に関し、特に、軽量で実使用強度およびリサイクル性に優れるアルミフレーム構造およびその製造方法、ならびにそのアルミフレーム構造を有する背負フレームを備える背負式作業機に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、例えば、地面の草、芝等を刈払ったり、落ち葉や塵埃を吹き飛ばすエンジンブロワーや動力撒布機や動力噴霧器などの背負い式エンジン作業機を、作業者が背負った状態でエンジンの回転速度を調整したり、エンジンを停止させたり、エンジンを始動させたりすることができる背負い式エンジン作業機が、林業、造園工事、建設工事、土木工事等の広い分野で用いられている。この背負い式エンジン作業機による作業は、立ち姿勢や歩行、機械の運搬を伴う作業であり、重労働が解消されず、労働災害の発生率の高い作業の一つとなっている。 【0003】 従来の背負式刈払機は、背負式フレームに搭載されたエンジンユニットと、そのエンジンユニットの回転軸に一端が接続されたフレキシブル動力伝達軸が内装され、このフレキシブル動力伝達軸によって回転駆動される刈刃ユニットとを備える。そして、この背負式刈払機において、背負式フレームには、燃料タンクと、作業者のための背当てパッドと、背負いベルトとが取り付けられている(特許文献1)。 【特許文献1】特開平10−80217号公報(請求項1、図1、図5) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、従来のフレーム構造は、必要な強度を保持するため鉄パイプ等、あるいは鉄と他の金属材料を組み合わせて構成されていたため、重く、また、リサイクルに際して素材別に分離する手間が必要となるため、リサイクル性に劣る問題があった。 【0005】 そこで、本発明は、前記した問題を解決し、軽量で実使用強度およびリサイクル性に優れるアルミフレーム構造およびその製造方法、ならびにそのアルミフレーム構造を有する背負フレームを備える背負式作業機を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前記課題を解決するため、請求項1に係る本発明のアルミフレーム構造は、下腕部の両端に折曲部を介して形成された左腕部および右腕部のそれぞれ端部に、左折曲部および右折曲部を介して形成された左腕端部および右腕端部を有する折曲コ字状の第1のアルミ製メインパイプと、上腕部の両端に折曲部を介して左上腕端部および右上腕端部を有するコ字状の第2のアルミ製メインパイプと、前記左腕端部と前記左上腕端部とを接合する左補強用アルミ製パイプと、前記右腕端部と前記右上腕端部とを接合する右補強用アルミ製パイプと、前記左腕部、前記右腕部および下腕部のうち、少なくとも2辺に架設・固定されたベッドと、を備えることを特徴とする。 【0007】 このアルミフレーム構造では、アルミニウム製のパイプを用いているため、鉄を素材とした従来のフレーム構造に比べて、軽量化を図ることができる。しかも、強度的に弱い箇所に補強用のアルミ製パイプを入れ、第1のアルミ製メインパイプ、補強用アルミ製パイプおよび第2のアルミ製メインパイプを接合することによって、鉄等を素材とするフレームと比べても満足できる実使用強度を得ることができる。さらに、殆どの部分をアルミニウム材で構成しているため、リサイクル性を向上させることができる。なお、ベッドをアルミニウム材で構成した場合には、素材のすべてがアルミニウム材で構成されるため、リサイクル性をより向上させることができる。 【0008】 また、請求項2に係る本発明のアルミフレーム構造は、前記ベッドに形成された舌端部を、前記左腕部、前記右腕部および前記下腕部のうち、少なくとも2辺の外周に、それぞれ巻き付け固着されていることを特徴とする。 【0009】 このアルミフレーム構造では、ベッドを、第1のアルミ製メインパイプの左腕部、右腕部および下腕部のうち、少なくとも2辺の外周に巻き付け固着されているため、搭載されるエンジン等の機器を十分に安定させて固定することができる。 【0010】 また、請求項3に係る本発明のアルミフレーム構造は、前記ベッドに形成された前記舌端部が、前記左腕部、前記右腕部および前記下腕部のうち、少なくとも2辺に、留め具によって固着されていることを特徴とする。 【0011】 このアルミフレーム構造では、ベッドを、第1のアルミ製メインパイプの左腕部、右腕部および下腕部のうち、少なくとも2辺の外周に巻き付け固着され、その巻き付け固着部分を留め具によって固着しているため、ベッドが強固に第1のアルミ製メインパイプ材に固定される。しかも、ベッドの舌端部が、第1のアルミ製メインパイプの左腕部、右腕部および下腕部のうち、少なくとも2辺の外周に巻き付け固着されているため、留め具が破損してもベッドが脱落しない構造となっている。 【0012】 請求項4に係る本発明のアルミフレーム構造の製造方法は、第1のアルミ製パイプ材を折曲し、下腕部の両端に折曲部を介して、左腕部および右腕部を有するコ字状の第1のアルミ製メインパイプAを製造する工程1と、第2のアルミ製パイプ材を折曲し、上腕部の両端に折曲部を介して、左上腕端部および右上腕端部を有するコ字状の第2のアルミ製メインパイプを製造する工程2と、前記第1のアルミ製メインパイプの前記左腕部および前記右腕部のそれぞれ端部に、前記第1のアルミ製パイプ材および前記第2のアルミ製パイプ材の内径よりも小さい外径を有する第3のアルミ製パイプ材の一端をそれぞれ挿嵌した後、前記左腕部および前記右腕部とともに前記第3のアルミ製パイプ材を折曲して、前記左腕部および前記右腕部のそれぞれ端部に、左折曲部および右折曲部を介して左腕端部および右腕端部を形成し、前記左腕端部および前記右腕端部の先端に突出した左補強用アルミ製パイプおよび右補強用アルミ製パイプを形成する工程3と、前記左腕端部および前記右腕端部の先端に突出した左補強用アルミ製パイプおよび右補強用アルミ製パイプの各先端を、前記第2のアルミ製メインパイプの左上腕端部および右上腕端部の開口端にそれぞれ挿嵌した後、前記左腕端部および前記右腕端部と、前記左補強用アルミ製パイプおよび右補強用アルミ製パイプ、ならびに前記左上腕端部および右上腕端部を一体として、かしめ加工する工程4と、ベッドに形成された舌端部を、前記左腕部、前記右腕部および前記下腕部のうち、少なくとも2辺の外周に巻き付け固着する工程5と、を含むことを特徴とする。 【0013】 このアルミフレーム構造の製造方法では、アルミニウム製のパイプを用いているため、鉄を素材とした従来のフレーム構造に比べて、軽量化を図ることができる。しかも、強度的に弱い箇所に補強用のアルミ製パイプを入れ、さらに、かしめ加工によって、第1のアルミ製メインパイプ、補強用アルミ製パイプおよび第2のアルミ製メインパイプを接合することによって、鉄等を素材とするフレームと比べても満足できる実使用強度を得ることができる。さらに、殆どの部分をアルミニウム材で構成しているため、リサイクル性を向上させることができる。なお、ベッドをアルミニウム材で構成した場合には、素材のすべてがアルミニウム材で構成されるため、リサイクル性をより向上させることができる。 また、アルミニウム製のパイプを溶接により接合すると、溶接による熱によってパイプの強度が著しく低下してしまうが、本発明では、かしめ加工によって、第1のアルミ製メインパイプ、補強用アルミ製パイプおよび第2のアルミ製メインパイプを接合しているため、接合箇所の強度低下を防ぐことができる。 【0014】 また、請求項5に係る本発明のアルミフレーム構造の製造方法は、前記工程5の後に、前記ベッドに形成された前記舌端部と、前記左腕部、前記右腕部および前記下腕部のうち少なくとも2辺とのそれぞれ重ね部分に下穴を貫設し、前記下穴に留め具を打着する工程6を含むことを特徴とする。 【0015】 このアルミフレーム構造の製造方法では、ベッドの舌端部が、第1のアルミ製メインパイプの左腕部、右腕部および下腕部のうち、少なくとも2辺の外周に巻き付け固着され、その重ね部分を留め具によって固着しているため、ベッドを強固に第1のアルミ製メインパイプに固定することができる。 さらに、留め具の打着位置は、エンジン等をアルミフレーム構造に搭載し、アルミフレーム構造を地面等に載置したときに、留め具の頭部が地面等に当たらない位置に配置することにより、留め具の頭部の磨耗を避けることができる。 【0016】 請求項6に係る本発明の背負式作業機は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアルミフレーム構造を有する背負フレームを備えることを特徴とする。 【0017】 この背負式作業機では、背負フレームにアルミニウム製のパイプを用いているため、鉄を素材とした従来のフレーム構造に比べて、軽量である。しかも、強度的に弱い箇所に補強用のアルミ製パイプを入れ、第1のアルミ製メインパイプ、補強用アルミ製パイプおよび第2のアルミ製メインパイプを接合することによって、鉄等を素材とするフレームと比べても満足できる実使用強度を得ることができる。さらに、殆どの部分をアルミニウム材で構成しているため、リサイクル性を向上させることができる。 【発明の効果】 【0018】 本発明のアルミフレーム構造によれば、アルミニウム製のパイプを用いているため、鉄を素材とした従来のフレーム構造に比べて、軽量化を図ることができる。しかも、強度的に弱い箇所に補強用のアルミ製パイプを入れ、第1のアルミ製メインパイプ、補強用アルミ製パイプおよび第2のアルミ製メインパイプを接合することによって、鉄等を素材とするフレームと比べても満足できる実使用強度を得ることができる。さらに、殆どの部分をアルミニウム材で構成しているため、リサイクル性を向上させることができる。 【0019】 また、このアルミフレーム構造では、ベッドの舌端部が、第1のアルミ製メインパイプの左腕部、右腕部および下腕部のうち、少なくとも2辺の外周に巻き付け固着されているため、搭載されるエンジン等の機器を十分に安定させて固定することができる。 【0020】 さらに、本発明のアルミフレーム構造の製造方法では、アルミニウム製のパイプを用いているため、鉄を素材とした従来のフレーム構造に比べて、軽量化を図ることができる。しかも、強度的に弱い箇所に補強用のアルミ製パイプを入れ、さらに、かしめ加工によって、第1のアルミ製メインパイプ、補強用アルミ製パイプおよび第2のアルミ製メインパイプを接合することによって、鉄等を素材とするフレームと比べても満足できる実使用強度を得ることができる。さらに、殆どの部分をアルミニウム材で構成しているため、リサイクル性を向上させることができる。 【0021】 また、本発明の背負式作業機は、背負フレームにアルミニウム製のパイプを用いているため、鉄を素材とした従来のフレーム構造に比べて、軽量である。しかも、強度的に弱い箇所に補強用のアルミ製パイプを入れ、第1のアルミ製メインパイプ、補強用アルミ製パイプおよび第2のアルミ製メインパイプを接合することによって、鉄等を素材とするフレームと比べても満足できる実使用強度を得ることができる。さらに、殆どの部分をアルミニウム材で構成しているため、リサイクル性を向上させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 次に、本発明のアルミフレーム構造について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明のアルミフレーム構造の構成例を示す模式図である。図2は、本発明のアルミフレーム構造を構成する各部材の配置を示す分解斜視図である。図3は、接合箇所を示す断面図である。図4の(a)および(b)は、それぞれ図1のA−A線断面図である。 【0023】 図1に示すアルミフレーム構造1は、折曲コ字状の第1のアルミ製メインパイプAと、コ字状の第2のアルミ製メインパイプBと、アルミ製ベッドDと、を備えている。 【0024】 折曲コ字状の第1のアルミ製メインパイプAは、下腕部A1の左側に左折曲部A11を介して連設された左腕部A2と、下腕部A1の右側に右曲部A12を介して連設された右腕部A3とを有する。左腕部A2および右腕部A3のそれぞれの端部には、上方に向けて折り曲げられた左折曲部ALCおよび右折曲部ARCを介して形成された左腕端部ALおよび右腕端部ARが形成されている。 【0025】 第1のアルミ製メインパイプAの左腕部A2、右腕部A3および下腕部A1には、左舌端部DL、右舌端部DRおよび主舌端部DMを有するアルミ製ベッドDが架設・固定されている。 【0026】 このアルミ製ベッドDは、アルミニウム製のプレートを用いて形成されており、左舌端部DLを左腕部A2の外周に、右舌端部DRを右腕部A3の外周に、ならびに主舌端部DMを下腕部A1の外周に、それぞれ巻き付け固着されている。これによって、アルミ製ベッドDは、第1のアルミ製メインパイプAに架設・固定されている。 そして、左舌端部DLは左腕部A2に、右舌端部DRは右腕部A3に、ならびに主舌端部DMは下腕部A1に、それぞれ各部に打着されたリベットによって固着されている。 【0027】 さらに、コ字状の第2のアルミ製メインパイプBは、上腕部B1の両端に左折曲部BLCおよび右折曲部BRCを介して連設された左上腕端部BLおよび右上腕端部BRを有する。 【0028】 また、第1のアルミ製メインパイプAの左腕端部ALと、第2のアルミ製メインパイプBの左上腕端部BLとが、第1のアルミ製メインパイプAおよび第2のアルミ製メインパイプBの内径よりも小さい外径を有する左補強用アルミ製パイプCLによって接合されている。 左補強用アルミ製パイプCLは、図1および図2に示すように、その両端をそれぞれ、第1のアルミ製メインパイプAの左腕端部ALおよび第2のアルミ製メインパイプBの左上腕端部BLの開口端に挿嵌されている。 【0029】 さらに、第1のアルミ製メインパイプAの右腕端部ARと、第2のアルミ製メインパイプBの右上腕端部BRとが、第1のアルミ製メインパイプAおよび第2のアルミ製メインパイプBの内径よりも小さい外径を有する右補強用アルミ製パイプCRによって接合されている。 右補強用アルミ製パイプCRは、図1および図2に示すように、その両端がそれぞれ、第1のアルミ製メインパイプAの右腕端部ARおよび第2のアルミ製メインパイプBの右上腕端部BRの開口端に挿嵌されている。 【0030】 そして、第1のアルミ製メインパイプAおよび第2のアルミ製メインパイプBの接合箇所に挿嵌された左補強用アルミ製パイプCLおよび右補強用アルミ製パイプCRを構成する第3のアルミ製パイプ材は、左腕部A2および右腕部A3とともに折曲され、左折曲部ALCおよび右折曲部ARCの内部に内包されている。 【0031】 また、図3に示すように、左腕端部ALおよび右腕端部ARと、左補強用アルミ製パイプCLおよび右補強用アルミ製パイプCR、ならびに左上腕端部BLおよび右上腕端部BRを一体としてかしめ加工されている。これによって、図1に示すように、第1のアルミ製メインパイプA、補強用アルミ製パイプCL,CRおよび第2のアルミ製メインパイプBが、相互に接合され、鉄等を素材とするフレームと比べても満足できる実使用強度を得ることができる。 【0032】 このアルミフレーム構造1によれば、各部材を構成する素材が、アルミニウム製のパイプであるため、鉄を素材とした従来のフレーム構造に比べて、軽量化を図ることができる。さらに、素材をすべてアルミニウム材で構成しているため、リサイクル性を向上させることができる。 【0033】 また、このアルミフレーム構造1では、アルミ製ベッドDを、第1のアルミ製メインパイプAの左腕部A2、右腕部A3および下腕部A1の3箇所にそれぞれ巻き付け固着されているため、アルミ製ベッドDに搭載されるエンジン等の機器を十分に固定することができる。 【0034】 このアルミフレーム構造1の製造は、第1のアルミ製メインパイプAを製造する工程1と、第2のアルミ製メインパイプBを製造する工程2と、第1のアルミ製メインパイプAに、左補強用アルミ製パイプCLおよび右補強用アルミ製パイプCRを形成する工程3と、第1のアルミ製メインパイプA、補強用アルミ製パイプCL,CRおよび第2のアルミ製メインパイプBを一体として、かしめ加工する工程4と、アルミ製ベッドDを第1のアルミ製メインパイプAに架設・固定する工程5とによって行うことができる。 【0035】 工程1は、図2に示すように、第1のアルミ製パイプ材を折曲し、下腕部A1の両端に左腕部A2および右腕部A3を形成して、第1のアルミ製メインパイプAを製造する工程である。このとき、左腕部A2および右腕部A3は、下腕部A1に対して所定の角度で折曲するように曲げ加工が施される。 【0036】 工程2は、図2に示すように、第2のアルミ製パイプ材を折曲し、上腕部B1の両端に折曲部を介して、左上腕端部BLおよび右上腕端部BRを形成して、第2のアルミ製メインパイプBを製造する工程である。このとき、左上腕端部BLおよび右上腕端部BRは、上腕部B1に対して所定の角度で折曲するように曲げ加工が施される。 【0037】 工程3は、図2に示すように、第1のアルミ製メインパイプAの左腕部A2および右腕部A3のそれぞれの端部に、第1のアルミ製パイプ材および第2のアルミ製パイプ材の内径よりも小さい外径を有する第3のアルミ製パイプ材の一端をそれぞれ挿嵌した後、左腕部A2および右腕部A3とともに第3のアルミ製パイプ材を折曲し、左腕部A2および右腕部A3のそれぞれ端部に左折曲部ALCおよび右折曲部ARCを介して、左腕端部ALおよび右腕端部ARを形成し、左腕端部ALおよび右腕端部ARの先端に突出した左補強用アルミ製パイプCLおよび右補強用アルミ製パイプCRを形成する工程である。 【0038】 工程4は、第1のアルミ製メインパイプAの左腕端部ALおよび右腕端部ARの先端に突出した左補強用アルミ製パイプCLおよび右補強用アルミ製パイプCRの各先端を、第2のアルミ製メインパイプBの左上腕端部BLおよび右上腕端部の開口端にそれぞれ挿嵌した後、左腕端部ALおよび右腕端部ARと、左補強用アルミ製パイプCLおよび右補強用アルミ製パイプCR、ならびに左上腕端部BLおよび右上腕端部BRを一体として、かしめ加工する工程である。これによって、図3に示すように、第1のアルミ製メインパイプAと、第2のアルミ製メインパイプBと、左補強用アルミ製パイプCLおよび右補強用アルミ製パイプCRとは、強固に接合される。そして、鉄等を素材とするフレームと比べても満足できる実使用強度を得ることができる。 【0039】 工程5は、図2に示すように、アルミ製ベッドDの左舌端部DLを左腕部A2の外周に、右舌端部DRを右腕部A3の外周に、ならびに主舌端部DMを下腕部A1の外周に巻き付け固着する工程である。これによって、第1のアルミ製メインパイプAの左腕部A2、右腕部A3および下腕部A1の3箇所にそれぞれ左舌端部DL、右舌端部DRおよび主舌端部DMが巻き付け固着されるため、アルミ製ベッドDに搭載されるエンジン等の機器を十分に固定することができる。ここで、アルミ製ベッドDの中央に貫設された中央孔4およびその周囲に貫設された8個の孔5,5・・・は、それぞれアルミ製ベッドDに搭載されるエンジン等の機器を固定するための嵌装孔および取り付け冶具の装着孔である。 【0040】 また、工程5の後、図4(a)および図4(b)に示すように、左舌端部DL、右舌端部DRおよび主舌端部DMと、左腕部A2、右腕部A3および下腕部A1とのそれぞれ重ね部分に下穴6を貫設し、この下穴6にリベットRを打着する工程6を行うことが好ましい。これによって、巻き付け固着部分が、リベットRによって固着されているため、アルミ製ベッドDが強固に第1のアルミ製メインパイプAに固定される。しかも、左舌端部DL、右舌端部DRおよび主舌端部DMが、それぞれ第1のアルミ製メインパイプAの左腕部A2、右腕部A3および下腕部A1の3箇所に巻き付け固着されているため、リベットRが破損してもアルミ製ベッドDは脱落しない。 【0041】 ここで、アルミニウム製のパイプやプレートを溶接により接合すると、溶接による熱によって接合箇所の強度が著しく低下してしまうが、本実施形態のように、かしめ加工によって、第1のアルミ製メインパイプA、左右補強用アルミ製パイプCL,CRおよび第2のアルミ製メインパイプBを接合し、さらに、アルミ製ベッドDは、リベットRによって第1のアルミ製メインパイプAに固着されているため、アルミフレーム構造1の各部接合箇所の強度低下を防ぐことができる。 【0042】 このアルミフレーム構造1を有する背負フレームは、エンジンユニット等の機器を搭載し、そのエンジンユニットの回転軸に一端が接続されたフレキシブル動力伝達軸が内装され、このフレキシブル動力伝達軸によって回転駆動される刈刃ユニットを備える背負式作業機に適応することができる。そして、背負フレームには、燃料タンクと、作業者のための背当てパッドと、背負いベルトとが取り付けられる。 【0043】 この背負フレームを有する背負式作業機は、背負フレームを構成する各部材が、アルミニウム製のパイプであるため、鉄を素材とした従来のフレーム構造に比べて、軽量である。しかも、強度的に弱い箇所に補強用のアルミ製パイプを入れ、さらに、かしめ加工によって、第1のアルミ製メインパイプA、補強用アルミ製パイプCL,CRおよび第2のアルミ製メインパイプBを接合することによって、鉄等を素材とするフレームと比べても満足できる実使用強度を得ることができる。さらに、素材をすべてアルミニウム材で構成しているため、リサイクル性を向上させることができる。 【0044】 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、アルミ製ベッドDの左舌端部DLを左腕部A2の外周に、右舌端部DRを右腕部A3の外周に、主舌端部DMを下腕部A1の外周に巻き付け固着させているが、アルミ製ベッドDに形成された少なくとも2箇所の舌端部が、左腕部A2、右腕部A3および下腕部A1のうち、少なくとも2辺の外周に巻き付け固着されているように構成してもよい。 【0045】 また、本実施形態では、アルミ製ベッドDにアルミニウム製のプレートを用いているが、その素材は限定されるものではなく、樹脂材等の軽量な素材を用いることが望ましく、プレート以外に樹脂型などによって形成してもよい。 さらに、本実施形態では、アルミ製ベッドDをリベットRによって、第1のアルミ製メインパイプAに固着しているが、ねじ等の各種留め具を用いて固着してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】本発明のアルミフレーム構造を説明する斜視図である。 【図2】本発明のアルミフレーム構造を構成する各部材の配置を示す分解斜視図である。 【図3】接合箇所を示す断面図である。 【図4】(a)および(b)は、それぞれ図1のA−A線断面図である。 【符号の説明】 【0047】 1 アルミフレーム構造 A 第1のアルミ製メインパイプ B 第2のアルミ製メインパイプ D アルミ製ベッド A1 下腕部 A2 左腕部 A3 右腕部 ALC 左折曲部 ARC 右折曲部 AL 左腕端部 AR 右腕端部 DL 左舌端部 DR 右舌端部 DM 主舌端部 R リベット BRC 左折曲部 BLC 右折曲部 B1 上腕部 BL 左上腕端部 BR 右上腕端部 CL 左補強用アルミ製パイプ CR 右補強用アルミ製パイプ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000190312 【氏名又は名称】新ダイワ工業株式会社 【識別番号】391035304 【氏名又は名称】日本伸管株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年5月24日(2006.5.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064414 【弁理士】 【氏名又は名称】磯野 道造
【識別番号】100111545 【弁理士】 【氏名又は名称】多田 悦夫
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| 【公開番号】 |
特開2007−312627(P2007−312627A) |
| 【公開日】 |
平成19年12月6日(2007.12.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−143574(P2006−143574) |
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