| 【発明の名称】 |
コンバインの乗降用ステップ |
| 【発明者】 |
【氏名】古井 利武
|
| 【要約】 |
【課題】コンバインの操縦部の床面よりも低い位置に設ける乗降用ステップを、オペレータが安全に乗降できるように改良する。
【解決手段】操縦部16の床面22を形成する運転フレーム23の外側下部に乗降用ステップ26を設置すると共に、運転フレーム23を支持する機体フレーム13の上面29aを乗降用ステップ26の一部として構成し、更に乗降用ステップ26の構成部材27,28,29aを、機体正面視で機体外側に対して機体内側が低くなるように設置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転席(15)と各種操作具を備える操縦部(16)の床面(22)よりも低い位置に設けるコンバイン(11)の乗降用ステップ(26)であって、前記床面(22)を形成する運転フレーム(23)の外側に乗降用ステップ(26)を設置すると共に、運転フレーム(23)を支持する機体フレーム(13)の上面(29a)を乗降用ステップ(26)の一部として構成したことを特徴とするコンバインの乗降用ステップ。 【請求項2】 乗降用ステップ(26)の構成部材(27,28,29a)を、機体正面視で機体外側に対して機体内側が低くなるように構成した請求項1に記載のコンバインの乗降用ステップ。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインの操縦部の床面よりも低い位置に設ける乗降用ステップに関する。 【背景技術】 【0002】 従来のコンバインでは、運転席下方の機体(機体フレーム)上にエンジンが搭載してあり、その前方に位置する最上段のステップ(床面)の下方に燃料タンクを内装すると共に、機体の前端部に前記ステップに続く階段状の乗降用ステップを設け、更にこの乗降用ステップの開口側に燃料タンクの外方に形成した凹部を臨ませることによって、該凹部を乗降用ステップの一部となるように構成すると共に、当該燃料タンクの上面を最上段のステップとして兼用したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特許第3392304号公報(第2−3頁、図2−図3) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、上述した従来の特許文献1における乗降用ステップは、機体3の前端部に水平状に固設した乗降用のステップフレームの上面に、足の爪先部を掛けることができる程度の幅の狭いステップを設けたものであり、当該乗降用ステップを利用して最上段のステップに乗降しようとすると、誤って足を滑らしたり踏み外して転倒する虞があった。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、運転席と各種操作具を備える操縦部の床面よりも低い位置に設けるコンバインの乗降用ステップであって、前記床面を形成する運転フレームの外側に乗降用ステップを設置すると共に、運転フレームを支持する機体フレームの上面を乗降用ステップの一部として構成したことを第1の特徴としている。 【0005】 そして、乗降用ステップの構成部材を、機体正面視で機体外側に対して機体内側が低くなるように構成したことを第2の特徴としている。 【発明の効果】 【0006】 請求項1の発明によれば、床面を形成する運転フレームの外側に乗降用ステップを設置すると共に、運転フレームを支持する機体フレームの上面を乗降用ステップの一部として構成したことによって、オペレータが乗降用ステップに足を乗せる際に足裏の接する部分が多くなり、足を滑らしたり踏み外すことが起こり難くなるので、オペレータの床面への安全な乗降が可能になると共に、機体フレームを利用して当該乗降用ステップを構成することでコストを低減できる利点もある。 【0007】 そして、請求項2の発明によれば、乗降用ステップの構成部材を、機体正面視で機体外側に対して機体内側が低くなるように構成したことによって、オペレータは乗降用ステップに足を乗せて体の重心を機体側へ容易に移動させながら、バランスよく安全に乗降することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、コンバイン11の側面図であって、左右一対のクローラ走行装置12に機体フレーム13を支持すると共に、機体フレーム13の前方には穀稈を刈取りながら図示しない脱穀部まで搬送する前処理部14を備えている。 【0009】 前処理部14の後方には、オペレータが着座する運転席15と各種操作具を備える操縦部16を配設すると共に、運転席15の後部の一側には穀粒タンク17、他側には脱穀部を設けている。そして、18は縦搬送パイプ、19は穀粒排出オーガであって、脱穀部で脱穀と選別処理した穀粒を穀粒タンク17に一時的に貯留した後に、当該穀粒は、縦搬送パイプ18を経て穀粒排出オーガ19の排出口19aから機外に穀粒を排出できるようになっている。 【0010】 また、運転席15下方の機体フレーム13上には、エンジン21を搭載すると共に、その前方には、操縦部16の床面である最上段のステップ22を設けている。このステップ22は、図2に示すように、複数の角パイプを格子状に溶接してなる機体フレーム13の右側前端部に支持した箱状の運転フレーム23の上部に形成されている。 【0011】 そして、運転フレーム23の内部、即ちステップ22の下方には、例えば図3に示すように、前処理部14を昇降作動させる油圧シリンダ、穀粒排出オーガ8を起伏作動させる油圧シリンダ24、及び図示しないトランスミッションケースに備える左右のサイドクラッチを作動させる油圧シリンダ等への作動油の給排を行なう複数のソレノイドバルブ25や、コンバイン11の各部の作動を司る図示しないマイクロコンピュータ(制御装置)等をユニットとして設置できるようになっている。 【0012】 また、運転フレーム23を構成する外側板23aの下部、即ち上述したステップ22よりも一段低い位置に乗降用ステップ26を構成する最外側の部材27を設置している。この最外側の部材27は、平面視で略コの字状に曲げ形成した帯状プレートからなり、運転フレーム23の外側板23aから突出させた状態で、その両端を当該外側板23aの外面に固設すると共に、作業者が部材27に足を乗せる部分(上部)には、滑り防止用の鋸歯 状の切欠き27aを設けている。 【0013】 そして、上述した外側板23aの中央には、部材27に臨む方形の大穴Hを設けると共に、この大穴Hの下部から上方に突出する乗降用ステップ26の中間部を構成する部材28を設置している。この部材28は、帯状プレートからなり運転フレーム23の外側板23aの内面に固設すると共に、作業者が部材28に足を乗せる部分(上部)には、滑り防止用の鋸歯状の切欠き28aを設けている。尚、前記部材28を設置することなく、外側板23aに設けた大穴Hの下部に滑り防止用の切欠きを設けた構成でもよい。 【0014】 更に、本発明では、運転フレーム23を支持する機体フレーム13の構成部材である外側の角パイプ29の上面29aを、乗降用ステップ26の一部、即ち乗降用ステップ26の最内側の部材として構成しており、それによって、オペレータが乗降用ステップ26に足を乗せる際に足裏の接する部分が多くなり、足を滑らしたり踏み外すことが起こり難くなるので、オペレータの床面(ステップ)22への安全な乗降が可能になると共に、機体フレーム13を利用して当該乗降用ステップ26を構成することでコストを低減できる利点もある。 【0015】 また、上述の如く構成した乗降用ステップ26の各部材27,28,29は、図4において二点鎖線Aで示すように、機体正面視で機体外側に対して機体内側が低くなるように構成してあり、それによってオペレータは乗降用ステップ26に足を乗せて体の重心を機体側へ容易に移動させながら、バランスよく安全に乗降することができる。 【図面の簡単な説明】 【0016】 【図1】コンバインの側面図。 【図2】機体フレームに支持した運転フレームの斜視図。 【図3】運転フレームの構成を示す斜視図。 【図4】運転フレーム及び機体フレームの正面図。 【符号の説明】 【0017】 11 コンバイン 13 機体フレーム 15 運転席 16 操縦部 22 床面 23 運転フレーム 26 乗降用ステップ 27 乗降用ステップの構成部材(最外側) 28 乗降用ステップの構成部材(中間部) 29a 乗降用ステップの構成部材(最内側)
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年2月15日(2006.2.15) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2007−215435(P2007−215435A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月30日(2007.8.30) |
| 【出願番号】 |
特願2006−37557(P2006−37557) |
|