| 【発明の名称】 |
乗用芝刈り機及びモア装置昇降操作構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】涌田 健作
【氏名】西澤 尚史
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| 【要約】 |
【課題】車輌フレームに対してモア装置が昇降可能に連結されてなる乗用芝刈り機であって、前記モア装置の昇降操作性を向上させ得る構造簡単な乗用芝刈り機及びモア装置昇降操作構造を提供する。
【解決手段】運転席10近傍に配設されたメイン昇降操作部材40の操作に基づいて作動する昇降アクチュエータ150によってモア装置400が車輌フレーム1,1に対して昇降されるように構成された乗用芝刈り機100は、前記メイン昇降操作部材40に機械的に作動連結されたサブ昇降操作部材16が操向ステアリング8の近傍に配置されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転席近傍に配設されたメイン昇降操作部材の操作に基づいて作動する昇降アクチュエータによってモア装置が車輌フレームに対して昇降されるように構成された乗用芝刈り機であって、 前記メイン昇降操作部材に機械的に作動連結されたサブ昇降操作部材が操向ステアリングの近傍に配置されていることを特徴とする乗用芝刈り機。 【請求項2】 前記メイン昇降操作部材は、前記運転席の側方に前後方向揺動可能に配設され、 前記サブ昇降操作部材は、前記操向ステアリングの近傍に上下方向揺動可能に配設されており、 前記前記サブ昇降操作部材は、ワイヤー又はロッドを介して前記メイン昇降操作部材に作動連結されていることを特徴とする請求項1に記載の乗用芝刈り機。 【請求項3】 前記サブ昇降操作部材は、前記操向ステアリングに運転者の一の手における一又は二以上の指をかけたままの状態で、該一の手における他の指によって操作可能な位置に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗用芝刈り機。 【請求項4】 前記モア装置が上昇位置に位置されると、駆動源から該モア装置への動力伝達が強制的に遮断されるように構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の乗用芝刈り機。 【請求項5】 運転席近傍に配設されたメイン昇降操作部材の操作に基づいて作動する昇降アクチュエータによってモア装置が車輌フレームに対して昇降されるように構成された乗用芝刈り機に適用されるモア装置昇降操作構造であって、 前記メイン昇降操作部材に連結された機械式のリンク機構と、 前記機械式のリンク機構を介して前記メイン昇降操作部材に作動連結された状態で前記乗用芝刈り機の操向ステアリング近傍に配置されるサブ昇降操作部材とを備えていることを特徴とするモア装置昇降操作構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、乗用芝刈り機及びモア装置昇降操作構造に関する。 【背景技術】 【0002】 車輌フレームに対してモア装置が昇降可能に連結されてなる乗用芝刈り機は、従来から種々提案されている。 ところで、従来の乗用芝刈り機においては、前記モア装置の昇降操作を行う為の昇降レバー等の昇降操作部材が運転席の側方に配置されていた(例えば、下記特許文献1参照)。 【0003】 従って、斯かる従来の乗用芝刈り機においては、芝刈り作業中に車輌の方向転換を行う場合や進行方向に障害物が存在する場合等において、前記モア装置を作業位置(下降位置)から上昇させる際に、運転者は何れか一方の手を前記操向ステアリングから運転席の側方まで移動させて、前記昇降操作部材の操作をしなければならず、操作性の観点において十分な考慮がなされていなかった。 【特許文献1】特許第3283360号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、車輌フレームに対してモア装置が昇降可能に連結されてなる乗用芝刈り機であって、前記モア装置の昇降操作性を向上させ得る構造簡単な乗用芝刈り機の提供を、一の目的とする。 又、本発明は、運転席近傍に配設されたメイン昇降操作部材の操作に基づいて作動する昇降アクチュエータによってモア装置が車輌フレームに対して昇降されるように構成された乗用芝刈り機に適用されるモア装置昇降操作構造であって、前記モア装置の昇降操作性を向上させ得るモア装置昇降操作構造の提供を、他の目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明は、前記目的を達成するために、運転席近傍に配設されたメイン昇降操作部材の操作に基づいて作動する昇降アクチュエータによってモア装置が車輌フレームに対して昇降されるように構成された乗用芝刈り機であって、前記メイン昇降操作部材に機械的に作動連結されたサブ昇降操作部材が操向ステアリングの近傍に配置されていることを特徴とする乗用芝刈り機を提供する。 【0006】 好ましくは、前記メイン昇降操作部材は、前記運転席の側方に前後方向揺動可能に配設される。 そして、前記サブ昇降操作部材は、前記操向ステアリングの近傍に上下方向揺動可能に配設されており、前記前記サブ昇降操作部材は、ワイヤー又はロッドを介して前記メイン昇降操作部材に作動連結されている。 【0007】 好ましくは、前記サブ昇降操作部材は、前記操向ステアリングに運転者の一の手における一又は二以上の指をかけたままの状態で、該一の手における他の指によって操作可能な位置に配設されている。 【0008】 ところで、従来の乗用芝刈り機は、一般的に、駆動源からモア装置へ動力伝達されている場合には、該モア装置が作業位置(下降位置)又は非作業位置(上昇位置)の何れに位置されているかに拘わらず、該モア装置のブレードが回転駆動される。従って、該モア装置を昇降操作部材を介して上昇位置に位置させた場合であっても、該駆動源から該モア装置への動力伝達が自動的に遮断されない為に、該モア装置のブレードが回転し続けることになり、該ブレードに付着した刈草や埃等がまき散らされるという不都合がある。 斯かる観点から、本発明に斯かる乗用芝刈り機においては、前記モア装置が上昇位置に位置されると、駆動源から該モア装置への動力伝達が強制的に遮断されるように構成されていることが好ましい。 【0009】 本発明は、又、前記目的を達成するために、運転席近傍に配設されたメイン昇降操作部材の操作に基づいて作動する昇降アクチュエータによってモア装置が車輌フレームに対して昇降されるように構成された乗用芝刈り機に適用されるモア装置昇降操作構造であって、前記メイン昇降操作部材に連結された機械式のリンク機構と、前記機械式のリンク機構を介して前記メイン昇降操作部材に作動連結された状態で前記乗用芝刈り機の操向ステアリング近傍に配置されるサブ昇降操作部材とを備えていることを特徴とするモア装置昇降操作構造も提供する。 【発明の効果】 【0010】 本発明に係る乗用芝刈り機によれば、前記操向ステアリングの近傍に配置された前記サブ昇降操作部材によって、前記モア装置が昇降操作されるので、例えば、運転者の手を該操向ステアリングから運転席の側方まで移動させるといった操作が不要となり、それだけ該モア装置の昇降操作性を向上させることができる。 【0011】 又、前記メイン昇降操作部材は、前記運転席の側方に前後方向揺動可能に配設され、前記サブ昇降操作部材は、前記操向ステアリングの近傍に上下方向揺動可能に配設されており、前記前記サブ昇降操作部材は、ワイヤー又はロッドを介して前記メイン昇降操作部材に作動連結されている場合には、前記モア装置の昇降操作性を向上させることができることに加えて、構造簡単且つ安価に前記サブ昇降操作部材を前記メイン昇降操作部材に機械的に作動連結させることができる。 【0012】 又、前記サブ昇降操作部材は、前記操向ステアリングに運転者の一の手における一又は二以上の指をかけたままの状態で、該一の手における他の指によって操作可能な位置に配設されている場合には、前記操向ステアリングから該一の手を放すことなく該サブ昇降操作部材の操作が可能となる為、前記モア装置の昇降操作性をさらに向上させることができる上、例えば、昇降操作部材のある場所を探すといった操作が不要となる為、運転者は前記操向ステアリングの操向操作に集中でき、該操向ステアリングの操向操作の際の安全性を向上させることが可能となる。 【0013】 さらに、前記モア装置が上昇位置に位置されると、駆動源から該モア装置への動力伝達が強制的に遮断されるように構成されている場合には、該モア装置を上昇位置に位置させた場合において、該駆動源から該モア装置への動力伝達が強制的に遮断される為に、従来の乗用芝刈り機において発生していたような刈草や埃等がまき散らされるといった不都合を解消できる。 【0014】 又、本発明に係るモア装置昇降操作構造によれば、前記メイン昇降操作部材に連結された機械式のリンク機構と、前記機械式のリンク機構を介して前記メイン昇降操作部材に作動連結された状態で前記乗用芝刈り機の操向ステアリング近傍に配置されるサブ昇降操作部材とを備えているので、前記モア装置の昇降操作性を向上させることができる上、運転席近傍にメイン昇降操作部材が配設された既存の乗用芝刈り機に、前記サブ昇降操作部材を簡便に付設することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態に係る乗用芝刈り機の概略側面図である。 図1に示す乗用芝刈り機100は、車輌フレーム1,1に対してモア装置400が昇降可能に連結されている。 【0016】 具体的には、前記乗用芝刈り機100は、車輌幅方向に所定の間隔をおいて配置された左右一対の機体フレーム1,1であって、車輌前後方向(図中X方向)に延びる左右一対の機体フレーム1,1を有しており、この機体フレーム1,1に、駆動源2としてのエンジンとトランスミッション60(後述する図3及び図4参照)を構成するミッションケース3とを前後に離間して備え、該エンジン2からの駆動力を車輌前後方向X一方側X1及び他方側X2にそれぞれ配置された一対の操向輪及び一対の非操向輪に伝達し得るように構成されている。なお、本実施の形態においては、左右一対の前輪4,4が操向輪とされ、且つ、左右一対の後輪5,5が非操向輪とされている。 即ち、前記機体フレーム1,1の前部には前記前輪4,4を支持する前車軸4aが支承され、前記ミッションケース3から車輌幅方向外方へ向けて、前記後輪5,5を支持する後車軸5aが突出されている。これら前車軸4a及び後車軸5aの間に前記モア装置400が配設されている。 【0017】 そして、前記エンジン2からPTOクラッチ機構730(後述する図3乃至図6参照)を介して前記モア装置400に動力伝達されるように伝動系が構成されている。 なお、本実施の形態では、前記駆動源2としてエンジンを用いるが電動モータを用いてもよい。 【0018】 前記乗用芝刈り機100において、前記エンジン2は走行機体前部のボンネット6内部に配置されている。該ボンネット6の後方には運転部ケース9が配設されており、該運転部ケース9上にステアリングコラムケース7が設けられている。前記ステアリングコラムケース7の上方には操向ステアリング8が、後方には運転席10が配設されている。 【0019】 前記運転席10の前側下方から前記運転部ケース9にかけてステップ台12が設けられ、このステップ台12の後方に前記後輪フェンダー11が設けられている。前記運転席10は前記後輪フェンダー11の上方に配置されている。 又、運転席10の近傍には、前記モア装置400の昇降操作を行う為の人為操作可能なメイン昇降操作部材40が配設されており、前記メイン昇降操作部材40にサブ昇降操作部材16が機械的に作動連結されている。 即ち、本実施の形態に係る乗用芝刈り機100は、前記メイン昇降操作部材40と、前記サブ昇降操作部材16と、前記操向ステアリング8とを備え、前記メイン昇降操作部材40に機械的に作動連結された前記サブ昇降操作部材16の操作に基づいて作動する昇降アクチュエータ150(後述する図2参照)によって前記モア装置400が車輌フレーム1,1に対して昇降されるように構成されている。 【0020】 そして、前記サブ昇降操作部材16が前記操向ステアリング8の近傍に配置されている。 斯かる構成を備えることにより、前記乗用芝刈り機100は、前記操向ステアリング8の近傍に配置された前記サブ昇降操作部材16によって、前記モア装置400が昇降操作されるので、例えば、運転者の手を該操向ステアリング8から運転席10の側方まで移動させるといった操作が不要となり、それだけ該モア装置400の昇降操作性を向上させることができる。 【0021】 本実施の形態においては、前記乗用芝刈り機100は、前記構成に加えて、モア装置昇降操作構造を備えている。 前記モア装置昇降操作構造は、前記メイン昇降操作部材40の操作部41に連結された機械式のリンク機構500(後述する図2参照)と、前記機械式のリンク機構500を介して前記メイン昇降操作部材40に作動連結された状態で前記操向ステアリング8近傍に配置される前記サブ昇降操作部材16とを備えている。 斯かる構成を備えることにより、前記モア装置昇降操作構造は、前記モア装置400の昇降操作性を向上させることができる上、運転席近傍にメイン昇降操作部材が配設された既存の乗用芝刈り機に、前記サブ昇降操作部材16を簡便に付設することができる。 【0022】 好ましくは、前記メイン昇降操作部材40は、前記運転席10の側方に前後方向揺動可能に配設される。 そして、前記サブ昇降操作部材16は、前記操向ステアリング8の近傍に上下方向揺動可能に配設され、ワイヤー又はロッドを介して前記メイン昇降操作部材40に作動連結される。 斯かる構成を備えることにより、前記乗用芝刈り機100は、前記モア装置400の昇降操作性を向上させることができることに加えて、構造簡単且つ安価に前記サブ昇降操作部材16を前記メイン昇降操作部材40に機械的に作動連結させることができる。 好ましくは、前記機械式のリンク機構500は、ワイヤー又はロッド17(本実施の形態では、ワイヤー)を備えている。 【0023】 図2に、前記サブ昇降操作部材16が前記機械式のリンク機構500を介して前記メイン昇降操作部材40に作動連結された状態で前記操向ステアリング8近傍に配置されている状態及び前記昇降アクチュエータ150の構成を概略的に示す模式図を示す。図2(a)は、その一例を示す図であり、図2(b)は、その他の例を示す図である。 なお、図2(a)及び図2(b)において、実質的に同様の構成、作用を有する部材には同じ参照符号を付してある。 【0024】 先ず、図2(a)及び図2(b)を参照しつつ前記サブ昇降操作部材16が前記機械式のリンク機構500を介して前記メイン昇降操作部材40に作動連結された状態で前記操向ステアリング8近傍に配置されている状態を説明する。 【0025】 本実施の形態においては、前記運転席10の側方に配設された前記メイン昇降操作部材40は、前記モア装置400を上昇させるメイン操作上昇位置と、前記モア装置400を下降させるメイン操作下降位置と、前記モア装置400の昇降状態を保持するメイン操作保持位置とをとり得るように、前後方向揺動可能とされている。なお、前記メイン昇降操作部材40は、好ましくは、図示を省略した付勢部材により、前記メイン操作保持位置に位置するように付勢される。 又、前記操向ステアリング8の近傍に配設された前記サブ昇降操作部材16は、前記モア装置400を上昇させるサブ操作上昇位置と、前記モア装置400を下降させるサブ操作下降位置と、前記モア装置400の昇降状態を保持するサブ操作保持位置とをとり得るように、上下方向揺動可能とされている。 そして、前記機械式のリンク機構500は、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作上昇位置に位置するときは、前記サブ昇降操作部材16が前記サブ操作上昇位置に位置するように、且つ、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作下降位置に位置するときは、前記サブ昇降操作部材16が前記サブ操作下降位置に位置するように、且つ、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作保持位置に位置するときは、前記サブ昇降操作部材16が前記サブ操作保持位置に位置するように構成されている。 【0026】 図示例においては、前記メイン昇降操作部材40は、前記運転席10の側方において、車輌幅方向に沿った第1軸線P1回り前後方向揺動可能とされている。 前記サブ昇降操作部材16は、前記操向ステアリング8の近傍において、車輌幅方向に沿った第2軸線P2回り上下方向揺動可能とされている。 前記ワイヤー17は、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作上昇位置に位置するときは、前記サブ昇降操作部材16が前記サブ操作上昇位置に位置するように、且つ、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作下降位置に位置するときは、前記サブ昇降操作部材16が前記サブ操作下降位置に位置するように、且つ、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作保持位置に位置するときは、前記サブ昇降操作部材16が前記サブ操作保持位置に位置するように、一端部が前記メイン昇降操作部材40に連結されると共に、他端部が前記サブ昇降操作部材16に連結されている。 【0027】 好ましくは、前記ワイヤー又はロッドは、前記メイン昇降操作部材40に連結部材18を介して連結されている。 即ち、前記機械式のリンク機構500は、好ましくは、前記ワイヤー又はロッドに加えて、前記ワイヤー又はロッドを前記メイン昇降操作部材40に作動連結させる連結部材18を備えている。 【0028】 本実施の形態においては、前記連結部材18は、車輌幅方向に沿った第3軸線P3回り前後方向揺動可能とされた揺動部材181と、一端部が揺動部材181の前記第3軸線P3を間にした一方側に、車輌幅方向に沿った第4軸線P4回り回動可能に連結され、且つ、他端部が前記メイン昇降操作部材40の前記第1軸線P1を間にした一方側(図示例では、前記操作部41側)に、車輌幅方向に沿った第5軸線P5回り回動可能に連結された中間部材182とを備えている。 前記ワイヤー17は、一端部が揺動部材181の前記第3軸線P3を間にした一方側(図示例では前記中間部材182側)に連結され、且つ、他端部が前記サブ昇降操作部材16の前記第2軸線P2を間にした一方側(図示例では操作部161とは反対側)に連結された第1ワイヤー171と、一端部が揺動部材181の前記第3軸線P3を間にした他方側(図示例では前記中間部材182とは反対側)に連結され、且つ、他端部が前記サブ昇降操作部材16の前記第2軸線P2を間にした他方側(図示例では前記操作部161側)に連結された第2ワイヤー172とを備えている。 【0029】 これにより、運転者が前記サブ昇降操作部材16を前記サブ操作保持位置に位置するように(図示例では実線位置αに位置するように)操作するときは、前記メイン昇降操作部材40を前記サブ操作保持位置に位置させる(図示例では実線位置α’に位置させる)ことができる。 又、運転者が前記サブ昇降操作部材16を前記サブ操作上昇位置に位置するように(図示例では一点鎖線位置βに向けて上方(A方向)に揺動するように)操作するときは、前記メイン昇降操作部材40を前記メイン操作上昇位置に位置させる(図示例では一点鎖線位置β’に向けて車輌前後方向X後方X2(A’方向)に揺動させる)ことができる。 又、運転者が前記サブ昇降操作部材16を前記サブ操作下降位置に位置するように(図示例では二点鎖線位置γに向けて下方(B方向)に揺動するように)操作するときは、前記メイン昇降操作部材40を前記メイン操作下降位置に位置させる(図示例では二点鎖線位置γ’に向けて車輌前後方向X前方X1(B’方向)に揺動させる)ことができる。 【0030】 なお、当然ながら、運転者が運転席10の側方に配置された前記メイン昇降操作部材40を昇降操作して前記モア装置400を昇降させることも可能である。 又、好ましくは、前記第1ワイヤー171及び前記第2ワイヤー17は、それぞれ、芝刈り機本機における図示を省略した支持部材に支持されたワイヤーチューブ171a,172aと、前記ワイヤーチューブ171a,172aに長手方向摺動自在に挿通されるワイヤー本体171b,172bとを含んでいる。 【0031】 本実施の形態においては、前記サブ昇降操作部材16は、前記操向ステアリング8に運転者の一の手における一又は二以上の指をかけたままの状態で、該一の手における他の指によって操作可能な位置に配設されている。 斯かる構成を備えることにより、前記乗用芝刈り機100は、前記操向ステアリング8から該一の手を放すことなく該サブ昇降操作部材16の操作が可能となる為、前記モア装置400の昇降操作性をさらに向上させることができる上、例えば、昇降操作部材のある場所を探すといった操作が不要となる為、運転者は前記操向ステアリング8の操向操作に集中でき、該操向ステアリング8の操向操作の際の安全性を向上させることが可能となる。 【0032】 次に、図2(a)及び図2(b)を参照しつつ前記昇降アクチュエータ150(150a,150b)の構成を説明する。 前記昇降アクチュエータ150(150a,150b)は、前記モア装置400を上昇させる上昇状態と、前記モア装置400を下降させる下降状態と、前記モア装置400の昇降状態を保持する保持状態とをとり得るように構成されている。 【0033】 本実施の形態では、図2(a)及び図2(b)に示す昇降アクチュエータ150a,150bは、それぞれ、前記モア装置400を昇降させる昇降油圧シリンダ50と、前記昇降油圧シリンダ50を作動させる昇降油圧回路601a,601bとを備えている。 前記油圧回路601a,601bは、それぞれ、前記駆動源(本実施の形態では、エンジン)2に作動連結された昇降アクチュエータ用ポンプユニット610を備えている。 なお、前記昇降アクチュエータ用ポンプユニット610は、前記エンジン2に代えて、電動モータに直接的に作動連結されてもよい。 【0034】 図2(a)に示す前記昇降油圧回路601aは、前記ポンプユニット610に加えて、前記モア装置400を上昇させる上昇状態と、前記モア装置400を下降させる下降状態と、前記モア装置400の昇降状態を保持する保持状態とをとり得るように、前記昇降油圧シリンダ50への圧油状態を調整する機械作動型バルブ620aと、一端部が前記ポンプユニット610に流体接続され、且つ、他端部が前記バルブ620aの一方側入力口に流体接続された第1油路602と、一端部が前記バルブ620aの他方側入出力口に流体接続され、且つ、他端部が前記昇降油圧シリンダ50のモア装置上昇側油圧室51に流体接続された第2油路603と、一端部が前記バルブ620aの一方側出力口に流体接続され、且つ、他端部が排油端とされた第3油路604とを備えている。 【0035】 前記バルブ620aは、前記第1油路602及び前記第2油路603を連通すると共に前記第3油路604を遮断するシリンダ上昇位置と、前記第1油路602,前記第2油路603及び前記第3油路604を連通するシリンダ下降位置と、前記第1油路602及び前記第3油路604を連通すると共に前記第2油路603を遮断するシリンダ保持位置とを切替可能とされている。 そして、前記機械作動型バルブ620aは所定のリンク機構42によって前記メイン昇降操作部材40に作動連結されている。 即ち、前記リンク機構42は、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作上昇位置に位置するときは、前記バルブ620aが前記シリンダ上昇位置に位置するように、且つ、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作下降位置に位置するときは、前記バルブ620aが前記シリンダ下降位置に位置するように、且つ、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作保持位置に位置するときは、前記バルブ620aが前記シリンダ保持位置に位置するように構成されている。 【0036】 図2(b)に示す前記昇降油圧回路601bは、前記ポンプユニット610に加えて、前記モア装置400を上昇させる上昇状態と、前記モア装置400を下降させる下降状態と、前記モア装置400の昇降状態を保持する保持状態とをとり得るように、前記昇降油圧シリンダ50への圧油状態を調整する昇降シリンダ用電気作動型バルブ(本実施の形態では電磁弁)620bと、一端部が前記ポンプユニット610に流体接続され、且つ、他端部が前記バルブ620bの一方側入力口に流体接続された第1油路602と、一端部が前記バルブ620bの他方側入出力口に流体接続され、且つ、他端部が前記昇降油圧シリンダ50のモア装置上昇側油圧室51に流体接続された第2油路603と、一端部が前記バルブ620bの一方側出力口に流体接続され、且つ、他端部が排油端とされた第3油路604とを備えている。 【0037】 前記電気作動型バルブ620bは、前記乗用芝刈り機100に備えられた制御装置200(後述する図7も参照)に電気的に接続されており、前記制御装置200の作動指示の下、前記第1油路602及び前記第2油路603を連通すると共に前記第3油路604を遮断するシリンダ上昇位置と、前記第1油路602,前記第2油路603及び前記第3油路604を連通するシリンダ下降位置と、前記第1油路602及び前記第3油路604を連通すると共に前記第2油路603を遮断するシリンダ保持位置とを切替可能とされている。 なお、図2(b)において、前記バルブ620bは前記シリンダ保持位置に位置する状態を示している。 【0038】 本実施の形態においては、前記油圧回路601a,601bは、前記構成に加えて、チェック弁605及び絞り流量を変更可能な絞り部材606を備えている。 【0039】 前記チェック弁605は、前記第2油路603に介挿されており、前記油圧シリンダ50の前記モア装置上昇側油圧室51から前記バルブ620a,620bの前記他方側入出力口へ圧油を流す一方、前記バルブ620a,620bの前記他方側入出力口から前記油圧シリンダ50の前記モア装置上昇側油圧室51への圧油の流れを遮断するように構成されている。 前記絞り部材606は、前記チェック弁605と並列に前記第2油路603に介挿されており、該第2油路603に流れる圧油の流速を変更可能に抑制するように構成されている。 前記油圧回路601a,601bは、斯かる構成を備えることにより、前記バルブ620a,620bの前記他方側入出力口から前記油圧シリンダ50の前記モア装置上昇側油圧室51へ圧油が流れる該油圧シリンダ50の上昇の際に生じることがある衝撃を緩和し得るようになっている。 【0040】 又、図2(b)に示す油圧回路601bを備えた乗用芝刈り機100は、さらに、前記電気作動型バルブ620bを前記シリンダ上昇位置に位置させる為のシリンダ上昇信号と、前記電気作動型バルブ620bを前記シリンダ下降位置に位置させる為のシリンダ下降信号と、前記電気作動型バルブ620bを前記シリンダ保持位置に位置させる為のシリンダ保持信号とを切替可能に前記制御装置200に電気的に接続された昇降切替部材43とを備えている。 本実施の形態においては、前記昇降切替部材43は、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作上昇位置に位置するときに、シリンダ上昇信号切替用の第1端子44に切り替えられるシリンダ上昇信号切替状態と、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作下降位置に位置するときに、シリンダ下降信号切替用の第2端子45に切り替えられるシリンダ下降信号切替状態と、前記メイン昇降操作部材40が前記メイン操作保持位置に位置するときに、前記第1及び第2端子44,45の何れにも切り替えられないシリンダ保持信号切替状態とをとり得るように構成されている。 【0041】 前記制御装置200は、図2(b)及び図7に示すように、入力系が前記昇降切替部材43に電気的に接続されると共に、出力系が前記電気作動型バルブ620bに電気的に接続されている。 本実施の形態においては、前記制御装置200は、前記昇降切替部材43が前記シリンダ上昇信号切替状態をとり、前記第1端子44に切り替えられる場合には、前記上昇信号を前記バルブ620bに出力するように、且つ、前記昇降切替部材43が前記シリンダ下降信号切替状態をとり、前記第2端子45に切り替えられる場合には、前記下降信号を前記バルブ620bに出力するように、且つ、前記昇降切替部材43が前記シリンダ保持信号切替状態をとり、前記第1及び第2端子44,45の何れにも切り替えられない場合には、前記保持信号を前記バルブ620bに出力するように構成されている。 これにより、前記昇降切替部材43が前記シリンダ上昇信号切替状態,前記シリンダ下降信号切替状態又は前記シリンダ保持信号切替状態をとるときに、それぞれ、前記バルブ620bを前記シリンダ上昇位置,前記シリンダ下降位置又は前記シリンダ保持位置に位置させ、ひいては前記モア装置400を上昇させ,下降させ、又は前記モア装置400の昇降状態を保持させることができる。 斯かる構成の制御装置200は、図7に示すように、前記昇降切替部材43から入力される信号に基づいて制御処理を実行する制御手段を含む中央処理装置(CPU)201と、制御プログラムを格納したり、各種データを記憶するROM202と、前記制御プログラムや前記CPU201の処理中に生成されるデータを一時的に保持するRAM203とを備えている。 【0042】 本実施の形態に係る乗用芝刈り機100は、前記駆動源2と、PTOクラッチ機構730(後述する図3乃至図6参照)と、前記昇降アクチュエータ150と、前記車輌フレーム1,1とを備え、前記駆動源2から前記PTOクラッチ機構を介して動力伝達される前記モア装置400が前記昇降アクチュエータ150によって前記車輌フレーム1,1に対して昇降可能に構成されている。 即ち、前記モア装置400は前記駆動源2から前記PTOクラッチ機構730を介して動力伝達されるようになっている。詳しくは、前記PTOクラッチ機構730は、油圧PTOクラッチ機構730とされており、前記トランスミッション60に備えられている。 なお、前記モア装置400は前記エンジン2に代えて電動モータから前記PTOクラッチ機構730を介して動力伝達されてもよい。 【0043】 そして、本実施の形態においては、前記乗用芝刈り機100は、前記モア装置400が上昇位置に位置されると、前記駆動源2から該モア装置400への動力伝達が強制的に遮断されるように構成されている。 【0044】 以下に、前記油圧PTOクラッチ機構730を含む油圧PTOクラッチ構造700について図3乃至図6を参照しつつ説明する。 図3は、前記油圧PTOクラッチ機構730を含む油圧PTOクラッチ構造700を備えた前記トランスミッション60の伝動模式図である。又、図4は、前記トランスミッション60の油圧回路図である。 図3に示すように、前記トランスミッション60は、前記駆動源2からの駆動力を駆動車軸5aへ伝達する走行系伝動経路70と、前記駆動源2からの駆動力を外部に出力するPTO系伝動経路80と、これらを収容するハウジング90とを備えている。 【0045】 本実施の形態においては、前記油圧PTOクラッチ構造700は、前記PTO系伝動経路80に介挿されている。 【0046】 図5は、前記油圧PTOクラッチ構造700の縦断側面図であって、図3におけるIII部拡大断面図である。 図3及び図5に示すように、前記油圧PTOクラッチ構造700は、駆動側に位置するPTO駆動軸710と、従動側に位置するPTO従動軸720と、前記PTO駆動軸710から前記PTO従動軸720への動力伝達及び動力遮断を選択的に行う前記油圧PTOクラッチ機構730とを備えている。 【0047】 前記PTO駆動軸710は、前記駆動源2に作動的に連結されており、該駆動源2によって常時軸線回りに回転している。 前記PTO従動軸720は、前記油圧クラッチ機構730を介して、選択的に前記PTO駆動軸710から動力が伝達可能とされている。 本実施の形態においては、該PTO従動軸720は、前記PTO駆動軸710と同軸上に配設されている。 【0048】 詳しくは、前記PTO駆動軸710及びPTO従動軸720は、一方の対向端部が他方の対向端部内に突入された状態で、軸受部材を介して互いに相対回転自在とされる。 本実施の形態においては、図5に示すように、前記PTO駆動軸710の対向端部に軸線方向に沿った凹部711を設け、前記PTO従動軸720の対向端部721を該PTO駆動軸710の凹部711内に突入させている。 そして、前記凹部711内には前記軸受部材として機能するニードルバルブ715が配設されており、該ニードルバルブ715を介して前記PTO従動軸720の対向端部721が前記PTO駆動軸710に対して軸線回り相対回転自在に支持されている。 【0049】 前記油圧クラッチ機構730は、前記PTO駆動軸710に相対回転不能に支持された駆動側シリンダ731と、該駆動側シリンダ731に相対回転不能且つ軸線方向摺動自在に支持された駆動側摩擦板732と、前記PTO従動軸720に相対回転不能に支持された従動側シリンダ733と、前記駆動側摩擦板732と対向するように該従動側シリンダ733に相対回転不能且つ軸線方向摺動自在に支持された従動側摩擦板734と、作動油圧の作用を受けて、前記駆動側摩擦板732及び従動側摩擦板733の係合/解除を切り替えるピストン735と、前記ピストン735に対して作動油を供給する作動油供給油路736とを備えている。 【0050】 図6に、図5におけるIV部拡大図を示す。 図6に示すように、前記駆動側シリンダ731は、前記PTO駆動軸710に相対回転不能に外挿される基端部731aと、該基端部731aから前記PTO従動軸720の一部を囲繞するように軸線方向に延びる支持部731bとを有している。 前記支持部731bは、前記駆動側摩擦板732を相対回転不能且つ軸線方向摺動自在に支持するように構成されている。 【0051】 同様に、前記従動側シリンダ733は、前記PTO従動軸720に相対回転不能に外挿される基端部733aと、該基端部733aから前記駆動側シリンダ731の一部を囲繞するように軸線方向に延びる支持部733bとを有している。 そして、前記支持部733bが、前記従動側摩擦板734を相対回転不能且つ軸線方向摺動自在に支持するように構成されている。 【0052】 前記ピストン735は、前記作動油供給油路736を介した作動油の供給/遮断に応じて、前記駆動側摩擦板732及び従動側摩擦板734を係合させる係合位置と、両摩擦板732,734の係合を解除させる解除位置とをとり得るようになっている(図6においては、前記ピストン735は解除位置に位置している)。 【0053】 図5及び図6に示すように、本実施の形態においては、前記油圧クラッチ機構730は、さらに、前記ピストン735を前記摩擦板732,734から離間させる方向へ付勢する付勢部材738を有している。 そして、前記ピストン735は、前記作動油供給油路736を介して作動油が供給されると、前記付勢部材738の付勢力に抗して、前記両摩擦板732,734を摩擦係合させる係合位置に位置するようになっている。 なお、前記油圧PTOクラッチ機構730は、前述の通り、油圧作動型とされているが、当然ながら、スプリング作動型とすることも可能である。 【0054】 前記作動油供給油路736は、一端部が油圧源75(図4参照)に流体的に接続され且つ他端部が前記ピストン735に対して開口されている(図6参照)。 本実施の形態においては、前記PTO従動軸720に穿孔された軸線孔が前記作動用供給油路736の一部を形成している。 そして、該作動油供給油路736による作動油の供給/遮断の切替は、PTOクラッチ用電気作動型バルブ(本実施の形態では電磁弁)76(図4参照)によって行われる。 前記電気作動型バルブ76は、前記制御装置200に電気的に接続されており(図7参照)、前記制御装置200の作動指示の下、前記作動油供給油路736による作動油を供給する作動油供給位置と、前記作動油供給油路736による作動油を遮断する作動油遮断位置とを切替可能とされている。 【0055】 好ましくは、前記油圧PTOクラッチ構造700には、前記油圧クラッチ機構730に連動して、前記PTO従動軸720に制動力を作動的に付加する油圧ブレーキ機構750が備えられる。 斯かる油圧ブレーキ機構750は、前記油圧クラッチ機構730が解除状態の際に前記PTO従動軸720に対して直接又は間接的に制動力を付加し、且つ、前記油圧クラッチ機構730が係合状態の際には前記制動力を解除するように構成されている(図4参照)。 【0056】 斯かる構成を備えた油圧クラッチ機構730は、前記モア装置400が機体外方へ向けて駆動力を出力するPTO軸770によって駆動されるように構成されている。 即ち、前記PTO軸770は、中空出力軸65を介して前記PTO従動軸720に作動的に連結されている(図5参照)。 【0057】 本実施の形態に係る乗用芝刈り機100は、前記駆動源2と、前記PTOクラッチ機構730を含む前記PTOクラッチ構造700と、前記昇降アクチュエータ150と、前記車輌フレーム1,1とに加え、前記PTOクラッチ機構730の係脱を人為操作可能なPTO切替操作部材19(図1参照)と、該PTO切替操作部材19によって行う人為切替機能と、前記モア装置400が上昇位置に位置すると、前記人為切替機能による前記PTOクラッチ機構730の係脱状態に拘わらず、該PTOクラッチ機構730を強制的に動力遮断状態にさせる強制遮断機能とを備えている。 斯かる構成を備えることにより、前記乗用芝刈り機100は、前記モア装置400を昇降操作部材16,40を介して上昇位置に位置させた場合において、該駆動源2から該モア装置400への動力伝達が強制的に遮断される為に、従来の乗用芝刈り機において発生していたような刈草や埃等がまき散らされるといった不都合を解消できる。 【0058】 図7に、前記PTO切替操作部材19の作動状態及び前記乗用芝刈り機100の電気系の概略ブロック図を示す。 図7を参照しつつ本実施の形態に係る乗用芝刈り機100に備えられた前記人為切替機能及び前記強制遮断機能について以下に詳述する。 【0059】 (人為切替機能) 本実施の形態に係る乗用芝刈り機100は、前記駆動源2と、前記PTOクラッチ機構730及び前記電気作動型バルブ76を含む前記PTOクラッチ構造700と、前記昇降アクチュエータ150と、前記車輌フレーム1,1とに加え、前記油圧クラッチ機構730を係合状態とさせるクラッチ入り位置と、前記油圧クラッチ機構730を解除状態とさせるクラッチ切り位置とをとり得るように構成された前記PTO切替操作部材19と、前記制御装置200と、前記電気作動型バルブ76を前記作動油供給位置に位置させる為のクラッチ入り信号と、前記電気作動型バルブ76を前記作動油遮断位置に位置させる為のクラッチ切り信号とを切替可能に前記制御装置200に電気的に接続されたPTO切替部材191とを備えている。 【0060】 詳しくは、前記PTO切替部材191は、前記PTO切替操作部材19が前記クラッチ入り位置に位置するときに、クラッチ入り信号切替用の端子192に切り替えられるクラッチ入り信号切替状態をとり得るように、且つ、前記PTO切替操作部材19が前記クラッチ切り位置に位置するときに、前記端子192に切り替えられないクラッチ切り信号切替状態をとり得るように構成されている。 【0061】 前記制御装置200は、入力系が前記PTO切替部材191に電気的に接続されると共に、出力系が前記電気作動型バルブ76に電気的に接続されている。 本実施の形態においては、前記制御装置200は、前記PTO切替部材191が前記クラッチ入り信号切替状態をとり、前記端子192に切り替えられる場合には、前記クラッチ入り信号を前記電気作動型バルブ76に出力すると共に、前記PTO切替部材191が前記クラッチ切り信号切替状態をとり、前記端子192に切り替えられない場合には、前記クラッチ切り信号を前記電気作動型バルブ76に出力するように構成されている。 これにより、前記PTO切替部材191が前記クラッチ入り信号切替状態又は前記クラッチ切り信号切替状態をとるときに、それぞれ、前記バルブ76を前記作動油供給位置又は前記作動油遮断位置に位置させ、ひいては前記油圧クラッチ機構730を係合状態又は解除状態にさせることができる。 斯かる構成の制御装置200は、前記PTO切替部材191から入力される信号に基づいて制御処理を実行する制御手段を含む中央処理装置(CPU)201と、制御プログラムを格納したり、各種データを記憶するROM202と、前記制御プログラムや前記CPU201の処理中に生成されるデータを一時的に保持するRAM203とを備えている。 【0062】 (強制遮断機能) 本実施の形態に係る乗用芝刈り機100は、前記駆動源2と、前記PTOクラッチ機構730及び前記電気作動型バルブ76を含む前記PTOクラッチ構造700と、前記昇降アクチュエータ150と、前記車輌フレーム1,1と、前記PTO切替操作部材19と、前記制御装置200と、前記PTO切替部材191とに加えて、前記モア装置400が上昇位置に位置すると、前記PTO切替部材191の信号切替状態に拘わらず、前記クラッチ切り信号を制御装置200に入力するように構成された強制遮断部材20を備えている。 詳しくは、前記強制遮断部材20は、前記PTO切替部材191の前記制御装置200への信号入力を許容するPTO切替許容状態と、前記PTO切替部材191による信号に拘わらず、前記クラッチ切り信号を前記制御装置200に入力するクラッチ切り信号強制入力状態とをとり得るように構成されている。 【0063】 前記強制遮断機能は、前記昇降アクチュエータ150を人為操作する為の昇降操作部材(本実施の形態においては、前記サブ昇降操作部材16及び前記メイン昇降操作部材40)の操作位置に基づいて作動するように構成されていてもよいし、前記モア装置400が上昇位置に位置されたか否かを検出する位置検出部材の検出信号に基づいて作動するように構成されていてもよい。 【0064】 前記強制遮断機能が前記昇降アクチュエータ150を人為操作する為の昇降操作部材16及び40の操作位置に基づいて作動するように構成されている場合、前記乗用芝刈り機100は、前記構成に加えて、前記昇降操作部材16,40を備えている。 前記強制遮断部材20は、図示を省略したが、例えば、前記昇降操作部材16,40が前記(サブ及びメイン)操作下降位置又は前記(サブ及びメイン)操作保持位置に位置するときに、前記PTO切替部材191による信号を前記制御装置200に入力する信号入力用の端子21に切り替えられる前記PTO切替許容状態と、前記昇降操作部材16,40が前記(サブ及びメイン)操作上昇位置に位置するときに、前記端子21に切り替えられない前記クラッチ切り信号強制入力状態をとり得るように構成されている。 【0065】 又、前記強制遮断機能が前記モア装置400が上昇位置に位置されたか否かを検出する位置検出部材の検出信号に基づいて作動するように構成されている場合、前記位置検出部材が前記強制遮断部材20とされる。 好ましくは、前記乗用芝刈り機100は、前記モア装置400が前記車輌フレーム1,1に脱着可能に連結される昇降リンク機構300を介して該車輌フレーム1,1に昇降可能とされ、前記昇降リンク機構300には、前記位置検出部材20が備えられている。 即ち、前記乗用芝刈り機100は、前記構成に加えて、前記昇降リンク機構300を備え、前記位置検出部材が該昇降リンク機構300に設けられる。 【0066】 このように、前記乗用芝刈り機100において、前記モア装置400が前記車輌フレーム1,1に脱着可能に連結される前記昇降リンク機構300を介して該車輌フレーム1,1に昇降可能とされる場合には、例えば、各種乗用芝刈り機間で共通化された車輌フレーム1,1を備えた既存の乗用芝刈り機において、該共通化された車輌フレーム1,1に対して前記昇降リンク機構300を設けることができる。これにより、該車輌フレーム1,1の共通化に伴う乗用芝刈り機の低コスト化を実現できる。 又、前記昇降リンク機構300に前記位置検出部材20が備えられていると、該位置検出部材20の取付作業は、乗用芝刈り機本体側で行われることなく、該昇降リンク機構300を前記車輌フレーム1,1に設けるだけで済み、それだけ該位置検出部材20の取付作業性の向上を実現できる。 【0067】 詳しくは、前記昇降リンク機構300は、前記機体フレーム1,1の下方に前記モア装置400を昇降可能に連結する為のものであり、回動アーム14(後述する図8乃至図10参照)の前後揺動に連動して昇降駆動され、これにより、該昇降リンク機構300に連結された前記モア装置400が昇降されるようになっている。 【0068】 これについて図8乃至図12を参照しながらさらに説明する。 図8に、前記乗用芝刈り機100における前記機体フレーム1,1及び前記昇降リンク機構300部分を中心に示す側面図を示す。又、図9に、図8に示す構成を斜め上後方から視た斜視図を示し、図10に、図8に示す構成を斜め上前方から視た斜視図を示す。 【0069】 図8乃至図10に示すように、前記昇降リンク機構300は、それぞれの基端部311,311が前記左右一対の機体フレーム1,1に車輌幅方向Yに沿った第1揺動軸線P1回り揺動可能に連結される左右一対の第1リンクアーム310,310と、前記第1揺動軸線P1と同軸上に位置するように配設される左右一対の支持部材320,320と、前記第1揺動軸線P1から車輌前後方向Xに離間した位置で車輌幅方向Yに沿った第2揺動軸線P2と同軸上に位置するように配設される枢支軸330と、それぞれの基端部341,341が前記枢支軸330の両端部に支持された状態で前記左右一対の第1リンクアーム310,310の自由端側312,312(本実施の形態では基端部と先端部との間)に左右一対の中間リンクアーム350,350を介して車輌幅方向Yに沿った軸線回り回動自在に連結される左右一対の第2リンクアーム340,340とを備えている。 本実施の形態では、前記左右一対の第1リンクアーム310,310にそれぞれ左右一対の連結アーム313,313(図8参照)が設けられており、該一対の連結アーム313,313に前記モア装置400が取り付けられている。 【0070】 図11に、図8に示す構成において、前記左右一対の第1リンクアーム310,310の基端部311,311が前記支持部材320,320にそれぞれ支持される状態を斜め下前方から視た斜視図を示し、図12に、図8に示す構成において、前記左右一対の第1リンクアーム310の自由端側312,312、前記枢支軸330、前記左右一対の第2リンクアーム340,340及び前記左右一対の中間リンクアーム350,350部分を斜め下前方から視た斜視図を示す。 【0071】 前記左右一対の支持部材320,320は、既述のとおり、前記第1揺動軸線P1と同軸上に位置するように配設されており、図11に示すように、それぞれ、前記左右一対の機体フレーム1,1に対して外方に突出するように固設されている。 前記左右一対の第1リンクアーム310,310は、それぞれの基端部311,311において車輌幅方向Yに沿った貫通孔を有しており、該貫通孔が前記支持部材320,320に前記第1揺動軸線P1回り回動自在に挿通され、該支持部材320,320から抜け落ちないように、底面視L字状の保持部材321,321によって保持されている。 【0072】 前記枢支軸330は、前記機体フレーム1,1に下方から脱着可能とされている。詳しくは、図12に示すように、前記昇降リンク機構300はさらに、それぞれが前記機体フレーム1,1に重合される重合領域361,361及び該重合領域361,361から下方へ延びる延在領域362,362を有する左右一対の保持部材360,360を備えている。 この保持部材360,360は、それぞれ、板状の部材であり、前記重合領域361,361においてボルト・ナット等の取付部材BLによって前記機体フレーム1,1の外側と重合するように連結されており、前記延在領域362,362において前記枢支軸330を前記第2揺動軸線P2回り回動自在に支持している。なお、前記保持部材360,360は、該保持部材360,360及び前記機体フレーム1,1のうち少なくとも一方に長孔を設け、該機体フレーム1,1に対して車輌前後方向X等の車輌幅方向Yに直交する方向に位置調整可能に連結されてもよい。 【0073】 前記第2リンクアーム340,340は、それぞれの基端部341,341が前記枢支軸330の両端部に軸線回り相対回転不能に連結されている。 前記中間リンクアーム350,350は、前記第1リンクアーム310,310及び前記第2リンクアーム340,340をそれぞれ車輌幅方向Yに沿った軸線回り回動自在に連結するものであり、一端部350a,350aが前記第2リンクアーム340,340の自由端側342,342に、他端部350b,350bが前記第1リンクアーム310の前記自由端側312,312に、それぞれ、車輌幅方向Yに沿った軸線回りに回動自在に連結されている。 【0074】 又、前記左右一対の第1リンクアーム310,310は、それぞれ、前記左右一対の第2リンクアーム340,340と前記中間リンクアーム350,350を介して作動的に連結される連結点P3を超えて延びる延在部312a,312aを有しており、該延在部312a,312aが前記枢支軸330と当接することで、前記モア装置400の最上昇位置が規制されるようなっている。 【0075】 本実施の形態においては、前記位置検出部材20は、前記モア装置400が上昇位置(ここでは最上昇位置)に位置するときに、検出部22が前記第2リンクアーム340の当接を検出し、且つ、前記モア装置400が下降位置(ここでは最上昇位置以外の位置)に位置するときに、検出部22が前記第2リンクアーム340の非当接を検出するように、前記保持部材360に設けられている。これにより、前記モア装置400が上昇位置に位置されたか、或いは前記モア装置400が下降位置に位置されたかを検出することができる。 そして、前記位置検出部材20は、図7に示すように、前記モア装置400の下降位置を検出しているときに、前記PTO切替部材191による信号を前記制御装置200に入力する信号入力用の端子21に切り替えられる前記PTO切替許容状態と、前記モア装置400の上昇位置を検出しているときに、前記端子21に切り替えられない前記クラッチ切り信号強制入力状態をとり得るように構成されている。 具体的には、前記位置検出部材20は、前記PTO切替部材191に対して電気的に直列接続されたON/OFF切替スイッチ部材とされている。 【0076】 本実施の形態に係る乗用芝刈り機100は、前記人為操作機能による前記PTO切替操作部材19のクラッチ入り操作によって前記PTOクラッチ機構730が動力伝達状態とされている場合において、前記強制遮断機能による前記強制遮断部材(ここでは前記位置検出部材)20によって前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態とされた後に、前記モア装置400が上昇位置から下降位置へ移行されると前記PTOクラッチ機構730が動力伝達状態へ自動的に復帰するように構成されている。 【0077】 具体的には、図8乃至図10に示すように、前記枢支軸330は、第1リンク部材331を有している。この第1リンク部材331は、前記第2揺動軸線P2を基準にして前記枢支軸330から外方に延びており、該枢支軸330に軸線回り相対回転不能に設けられている。又、前記第1リンク部材331は、自由端側331aが車輌幅方向Yに延びる係合部331bを有している。 前記回動アーム14は、車輌幅方向Yに沿ったアーム軸141であって、芝刈り機本機における支持部材101(図10参照)に車輌幅方向Yに沿った軸線回りに回動自在に支持されているアーム軸141と、第2及び第3リンク部材142,143とを備えている。 前記第2及び第3リンク部材142,143は、それぞれ、前記アーム軸141の軸線を基準にして該アーム軸141から外方に延びており、該アーム軸141に軸線回り相対回転不能に設けられている。 【0078】 前記第2リンク部材142の自由端側142aは、前記油圧シリンダ50の可動部52に連結されている。 又、前記第3リンク部材143の自由端側143aは、第4リンク部材144を介して前記第1リンク部材331の自由端側331aに作動連結されている。前記第4リンク部材144は、一端部144aが前記第3リンク部材143の自由端側143aに車輌幅方向Yに沿った軸線回りに回動自在に連結されており、他端部144bが前記第1リンク部材331の自由端側331aにおける係合部331bに車輌幅方向Yに沿った軸線回りに回動自在に係合されている。なお、前記係合部331bには、前記第4リンク部材144の他端部144bの該係合部331bからの抜け落ちを防止するための抜け止め部材331b’が設けられている。 【0079】 斯かる構成を備えた乗用芝刈り機100では、前記昇降リンク機構300が前記機体フレーム1,1に取り付けられている状態において、前記油圧シリンダ50によって前記回動アーム14の前記第2リンク部材142が前方(図8中矢印A1方向)に回動する際には、前記アーム軸141が図8中反時計方向A2に回動する。このアーム軸141の回動によって、前記第4リンク部材144が前記第3リンク部材143を介して車輌後方(図8中矢印A3方向)に移行し、これに伴って前記枢支軸330が前記第1リンク部材331を介して図8中時計方向A4に回動する。そうすると、前記枢支軸330の回動によって、前記第1リンクアーム310,310が前記第2リンクアーム340,340及び前記中間リンクアーム350,350を介して図8中反時計方向A2に回動することで、前記第1リンクアーム310,310の前記自由端側312,312が上方(図8中矢印A5方向)に移行する。 そして、前記第1リンクアーム310,310の前記延在部312a,312aが、該第1リンクアーム310,310の上方への回動の際に、前記枢支軸330に当接し、これにより、前記モア装置400の最上昇位置が規制される。 このとき、前記位置検出部材20は、前記検出部22が前記第2リンクアーム340の当接を検出し、前記モア装置400の上昇位置を検出する。 【0080】 一方、前記回動アーム14が後方(図8中矢印B1方向)に回動する際には、前記した動作とは逆方向の動作がなされ、前記第1リンクアーム310,310が自重により下方(図8中矢印B5方向)に移行する。 このとき、前記位置検出部材20は、前記検出部22が前記第2リンクアーム340の非当接を検出し、前記モア装置400の下降位置を検出する。 【0081】 本実施の形態に係る乗用芝刈り機100は、前記構成に加えて、前記強制遮断機能を有効又は不能に切り替え得るように構成されている。 斯かる構成を備えることにより、前記乗用芝刈り機100は、前記モア装置400を昇降操作部材16,40を介して上昇位置に位置させた状態で、例えば、前記モア装置400を作動させつつ洗浄するときのように前記駆動源2から前記モア装置400への動力伝達の強制的な遮断を一時的に解除する必要がある場合に有利である。 本実施の形態においては、前記乗用芝刈り機100は、前記駆動源2と、前記PTOクラッチ機構730と、前記昇降アクチュエータ150と、前記車輌フレーム1,1と、前記PTO切替操作部材19と、前記制御装置200と、前記PTO切替部材191と、前記強制遮断部材20とに加えて、前記強制遮断部材20の機能を有効又は不能に切り替える強制遮断機能切替部材30(図7参照)を備えている。 【0082】 本実施の形態においては、前記強制遮断機能切替部材30は、前記強制遮断部材20による信号を無効にする強制遮断機能無効状態と、前記強制遮断部材20による信号を有効にする強制遮断機能有効状態とをとり得るように構成されている。 詳しくは、前記強制遮断機能切替部材30は、図7に示すように、前記強制遮断部材20の前記PTO切替許容状態及び前記クラッチ切り信号強制入力状態に拘わらず、前記PTO切替部材191による信号を前記制御装置200に入力する信号入力用の端子31に切り替えられる前記強制遮断機能無効状態と、前記端子31に切り替えられない前記強制遮断機能有効状態をとり得るように構成されている。 具体的には、前記強制遮断機能切替部材30は、前記強制遮断部材20に対して電気的に並列接続されたON/OFF切替スイッチ部材とされている。 【0083】 なお、本実施の形態においては、前記PTOクラッチ用バルブ76として電磁弁を用い、前記制御装置200からの作動指示によって直接的に該バルブを作動させたが、前記PTOクラッチ用バルブ76として機械作動型のものを用い、前記制御装置200からの作動指示によって所定のリンク機構を介して該機械作動型バルブを作動させてもよい。 【0084】 図13は、図7に示すブロック図の他の例を示す概略ブロック図である。 次に、図13を参照しつつ本実施の形態に係る乗用芝刈り機100に備えられた人為切替機能及び強制遮断機能の他の例について以下に詳述する。なお、図13において図7に示す部材と実質的に同じ構成、作用を有する部材には同じ参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。 【0085】 図13に示す人為切替機能及び強制遮断機能では、図9に示す人為切替機能及び強制遮断機能のうち、前記人為操作機能による前記PTO切替操作部材19のクラッチ入り操作によって前記PTOクラッチ機構730が動力伝達状態とされている場合において、前記強制遮断機能による前記強制遮断部材(ここでは前記位置検出部材)20によって前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態とされた後に、前記モア装置400が上昇位置から下降位置へ移行されると前記PTOクラッチ機構730が動力伝達状態へ自動的に復帰するように構成されている場合において、次のように構成されている。 即ち、前記強制遮断機能による前記強制遮断部材20によって前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態とされた時間が所定時間を超えた場合には、前記モア装置400が上昇位置から下降位置へ移行されても前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態に維持されるように構成されている。 【0086】 このように、前記強制遮断機能による前記強制遮断部材20によって前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態とされた時間が所定時間(例えば、再度芝刈り作業を行うと判断できる程度の時間)を超えた場合には、前記モア装置400が上昇位置から下降位置へ移行されても前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態に維持されるように構成されていると、作業者が不用意に前記モア装置400を上昇位置から下降位置へ移行させても前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態に維持されるので、安全性の向上を図ることができる。 【0087】 さらに説明すると、図13に示すブロック図は、図7に示すブロック図において、前記強制遮断部材20及び前記制御装置200に代えて、強制遮断部材20’及び制御装置200’が設けられている。 前記強制遮断部材20’は、図7に示す前記強制遮断部材20と同様に、前記PTO切替部材191の信号切替状態に拘わらず、前記クラッチ切り信号を制御装置200’に入力するように構成されている。 詳しくは、前記強制遮断部材20’は、前記PTO切替部材191の前記制御装置200’への信号入力を許容するPTO切替許容状態と、前記PTO切替部材191による信号に拘わらず、前記クラッチ切り信号を前記制御装置200’に入力するクラッチ切り信号強制入力状態とをとり得るように構成されている。 前記強制遮断部材20’は、前記構成に加えて、前記クラッチ切り信号強制入力状態を検出する強制遮断信号を前記制御装置200’に入力する強制遮断信号入力状態とをとり得るように構成されている。なお、前記強制遮断信号入力状態は、前記クラッチ切り信号強制入力状態も兼ねている。 【0088】 図示の形態では、前記位置検出部材20’は、前記モア装置400の下降位置を検出しているときに、前記PTO切替部材191による信号を前記制御装置200’に入力する信号入力用の端子21に切り替えられる前記PTO切替許容状態と、前記モア装置400の上昇位置を検出しているときに、前記クラッチ切り信号強制入力状態を検出する検出用の端子21’に切り替えられる前記強制遮断信号入力状態(前記クラッチ切り信号強制入力状態)をとり得るように構成されている。 なお、前記強制遮断部材20’は前記信号入力用端子21及び前記検出用端子21’が前記制御装置200’の入力系に電気的に接続されている。 【0089】 図13に示す制御装置200’は、図7に示す前記制御装置200において、ROM202に代えてROM202’が設けられている。前記ROM202’には、前記所定時間(例えば、再度芝刈り作業を行うと判断できる程度の時間)が予め記憶されている。なお、前記CPU201は、時計用のタイマを内蔵している。 【0090】 前記制御装置200’は、前記人為操作機能による前記PTO切替操作部材19のクラッチ入り操作によって前記PTOクラッチ機構が動力伝達状態とされている場合において、前記強制遮断機能による前記強制遮断部材20によって前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態とされている時間が計測されるように構成されている。 【0091】 前記制御装置200’は、さらに、前記動力遮断状態とされた時間が所定時間を超えたか否かを判断し、前記動力遮断状態とされた時間が前記所定時間を超えたと判断した場合には、前記モア装置400が上昇位置から下降位置へ移行されても前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態に維持されるように構成されている。 【0092】 以上説明した制御装置200’では、先ず、前記人為操作機能による前記PTO切替操作部材19のクラッチ入り操作によって前記PTOクラッチ機構が動力伝達状態とされている場合において、前記強制遮断機能による前記強制遮断部材20によって前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態とされている時間を計測する。 具体的には、前記PTO切替部材191が前記クラッチ入り信号切替状態をとり、前記端子192に切り替えられる場合において、前記強制遮断部材20’が前記強制遮断信号入力状態(前記クラッチ切り信号強制入力状態)をとり、前記信号入力用の端子21に切り替えられる場合には、前記時計用タイマにて前記PTOクラッチ機構730が動力遮断状態とされている時間を計測する。 【0093】 次いで、前記動力遮断状態とされた時間が所定時間を超えたか否かを判断し、前記動力遮断状態とされた時間が前記所定時間を超えたと判断した場合には、前記モア装置400が上昇位置から下降位置へ移行されても前記PTOクラッチ機構730を動力遮断状態に維持する。 具体的には、前記動力遮断状態とされた時間が所定時間を超えたか否かを判断し、前記動力遮断状態とされた時間が前記所定時間を超えたと判断した場合には、前記強制遮断部材20’が前記PTO切替許容状態とり、前記信号入力用端子21に切り替えられても、前記電気作動型バルブ76への前記クラッチ入り信号の出力を禁止する。 【0094】 なお、前記制御装置200’は、さらに、前記駆動源(ここではエンジン)2を停止した場合に、前記PTOクラッチ機構730の動力遮断状態の維持が解除されるように構成されていてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0095】 【図1】図1は、本実施の形態に係る乗用芝刈り機の概略側面図である。 【図2】図2は、サブ昇降操作部材が機械式のリンク機構を介してメイン昇降操作部材に作動連結された状態で操向ステアリング近傍に配置されている状態及び昇降アクチュエータの構成を概略的に示す模式図であって、図2(a)は、その一例を示す図であり、図2(b)は、その他の例を示す図である。 【図3】図3は、油圧PTOクラッチ機構を含む油圧PTOクラッチ構造を備えたトランスミッションの伝動模式図である。 【図4】図4は、図3に示すトランスミッションの油圧回路図である。 【図5】図5は、図3に示す油圧PTOクラッチ構造の縦断側面図であって、図3におけるIII部拡大断面図である。 【図6】図6は、図5におけるIV部拡大図である。 【図7】図7は、PTO切替操作部材の作動状態及び本実施の形態に係る乗用芝刈り機の電気系の概略ブロック図である。 【図8】図8は、本実施の形態に係る乗用芝刈り機における機体フレーム及び昇降リンク機構部分を中心に示す側面図である。 【図9】図9は、図8に示す構成を斜め上後方から視た斜視図である。 【図10】図10は、図8に示す構成を斜め上前方から視た斜視図である。 【図11】図11は、図8に示す構成において、左右一対の第1リンクアームの基端部が支持部材にそれぞれ支持される状態を斜め下前方から視た斜視図である。 【図12】図12は、図8に示す構成において、左右一対の第1リンクアームの自由端側、枢支軸、左右一対の第2リンクアーム及び左右一対の中間リンクアーム部分を斜め下前方から視た斜視図である。 【図13】図13は、図7に示すブロック図の他の例を示す概略ブロック図である。 【符号の説明】 【0096】 1…車輌フレーム 2…駆動源 8…操向ステアリング 10…運転席 16…サブ昇降操作部材 17…ワイヤー又はロッド 19…PTO切替操作部材 20…位置検出部材 40…メイン昇降操作部材 41…メイン昇降操作部材の操作部 100…乗用芝刈り機 150…昇降アクチュエータ 300…昇降リンク機構 400…モア装置 500…機械式のリンク機構 730…PTOクラッチ機構
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年2月2日(2006.2.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109427 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 活人
【識別番号】100114410 【弁理士】 【氏名又は名称】大中 実
【識別番号】100108992 【弁理士】 【氏名又は名称】大内 信雄
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| 【公開番号】 |
特開2007−202485(P2007−202485A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月16日(2007.8.16) |
| 【出願番号】 |
特願2006−26110(P2006−26110) |
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