| 【発明の名称】 |
農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】本多 薫
【氏名】塚本 智貴
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| 【要約】 |
【課題】農作物の均し作業に手間取るようなことがなく、作業の効率化を図ることができる農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機1は、自走式の作業機本体3を備える。作業機本体3の上側後部には農作物Wを搬送する傾斜コンベヤ10を設ける。作業機本体3の後端部には傾斜コンベヤ10の搬送終端部から落下する農作物Wを収容するコンテナ11を載置するコンテナ載置台12を上下回動可能に設ける。作業機本体3の後端部には傾斜コンベヤ10の搬送終端部から落下する農作物Wと接触してその落下方向を変更する落下方向変更手段21を設ける。落下方向変更手段21は、落下する農作物Wと接触してその落下方向を変更する作業状態と落下する農作物Wとは接触しない非作業状態とに切換え可能となっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業機本体と、 この作業機本体に設けられ、農作物を搬送する搬送手段と、 前記作業機本体に設けられ、前記搬送手段の搬送終端部から落下する農作物を収容する容器が載置される容器載置手段と、 前記搬送手段の搬送終端部から落下する農作物と接触してこの農作物の落下方向を変更する落下方向変更手段とを備え、 前記落下方向変更手段は、前記搬送手段の搬送終端部から落下する農作物と接触してこの農作物の落下方向を変更する作業状態と前記搬送手段の搬送終端部から落下する農作物と接触しない非作業状態とに切換え可能となっている ことを特徴とする農作業機。 【請求項2】 落下方向変更手段の状態を切り換える駆動手段を備える ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。 【請求項3】 落下方向変更手段は、搬送手段の搬送終端部から落下する農作物と接触してこの農作物を後方に搬送する案内体を有する ことを特徴とする請求項1または2記載の農作業機。 【請求項4】 落下方向変更手段の案内体は、前記落下方向変更手段の作業状態時には搬送手段の搬送終端部より後方に突出して位置し、 前記搬送手段の搬送終端部に対する前記案内体の後方への突出量が無段階に調整可能となっている ことを特徴とする請求項3記載の農作業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、農作物の均し作業に手間取るようなことがなく、作業の効率化を図ることができる農作業機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、例えばクローラ部を下部に有する自走式の作業機本体と、作業機本体に設けられ農作物を搬送する搬送手段と、作業機本体の後端部に設けられ搬送手段の搬送終端部から落下する農作物を収容するコンテナ等の容器が載置される容器載置手段とを備える収穫機等の農作業機が知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平10−313634号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上記従来の農作業機では、農作物は、コンテナ等の容器内において容器の真ん中から山のように積み上がってしまうため、手作業による農作物の均し作業が必要で、この均し作業に手間がかかるという問題がある。 【0004】 本発明は、このような点に鑑みなされたもので、農作物の均し作業に手間取るようなことがなく、作業の効率化を図ることができる農作業機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 請求項1記載の農作業機は、作業機本体と、この作業機本体に設けられ、農作物を搬送する搬送手段と、前記作業機本体に設けられ、前記搬送手段の搬送終端部から落下する農作物を収容する容器が載置される容器載置手段と、前記搬送手段の搬送終端部から落下する農作物と接触してこの農作物の落下方向を変更する落下方向変更手段とを備え、前記落下方向変更手段は、前記搬送手段の搬送終端部から落下する農作物と接触してこの農作物の落下方向を変更する作業状態と前記搬送手段の搬送終端部から落下する農作物と接触しない非作業状態とに切換え可能となっているものである。 【0006】 請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、落下方向変更手段の状態を切り換える駆動手段を備えるものである。 【0007】 請求項3記載の農作業機は、請求項1または2記載の農作業機において、落下方向変更手段は、搬送手段の搬送終端部から落下する農作物と接触してこの農作物を後方に搬送する案内体を有するものである。 【0008】 請求項4記載の農作業機は、請求項3記載の農作業機において、落下方向変更手段の案内体は、前記落下方向変更手段の作業状態時には搬送手段の搬送終端部より後方に突出して位置し、前記搬送手段の搬送終端部に対する前記案内体の後方への突出量が無段階に調整可能となっているものである。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、農作物が容器内において容器の真ん中から山のように積み上がってしまうことを防止できるため、農作物の均し作業に手間取るようなことがなく、作業の効率化を図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明の農作業機の一実施の形態を図面を参照して説明する。 【0011】 図1において、1は農作業機で、この農作業機1は、圃場の農作物W、例えば球根作物、塊茎作物等の収穫作業の際に用いる農作物収穫機である。 【0012】 農作業機1は、図示しないエンジンからの動力で駆動する走行部であるクローラ部2を下部に有する自走式の作業機本体3を備えている。 【0013】 そして、作業機本体3には、ゲージ輪4、掘取刃(先金)5、この掘取刃5にて圃場の土中から掘り取られた農作物Wを搬送する第1持上げコンベヤ6、この第1持上げコンベヤ6から農作物Wを受け取って搬送する第2持上げコンベヤ7、この第2持上げコンベヤ7から農作物Wを受け取って搬送する水平コンベヤ8、およびこの水平コンベヤ8から農作物Wを受け取って斜め後上方に向けて搬送する選別コンベヤである傾斜コンベヤ(搬送手段)10が設けられている。 【0014】 傾斜コンベヤ10は、例えば作業機本体3の上側後部に設けられたローラ式のコンベヤからなるもので、駆動回転体、従動回転体、これら回転体に掛け渡された左右の無端体、これら左右の無端体にわたって設けられ農作物Wを搬送する複数本の搬送ローラ等にて構成されている。 【0015】 また、作業機本体3の後端部には、傾斜コンベヤ10の搬送終端部から落下する農作物Wを収容する略直方体状で上面開口状の容器であるコンテナ11が載置される容器載置手段であるコンテナ載置台12が左右水平方向の回動中心軸線を中心として上下方向に回動可能に設けられている。 【0016】 コンテナ載置台12は、作業機本体3の被取付部13に上端部が回動可能に取り付けられた第1フレーム部14と、この第1フレーム部14の下端側に回動可能に取り付けられた第2フレーム部15とを有している。第2フレーム部15は、コンテナ11内への農作物Wの収容作業時には第1フレーム部14に対して直交状に位置するが、農作物Wで満杯になったコンテナ11をコンテナ載置台12から降ろす作業時には図12に示されるように第1フレーム部14に対して前端側を中心として下方に回動して後端ほど下方に位置する傾斜状になる。なお、コンテナ載置台12の作業機本体3に対する回動および第2フレーム部15の第1フレーム部14に対する回動は、シリンダ等の駆動手段20からの動力で行われる。 【0017】 さらに、作業機本体3の後端部には、傾斜コンベヤ10とコンテナ11との間の位置で傾斜コンベヤ10の搬送終端部から落下する農作物Wと接触してこの農作物Wの落下方向を変更する落下方向変更手段21が設けられている。この落下方向変更手段21は、傾斜コンベヤ10の後端部である搬送終端部から落下する農作物Wと接触してこの農作物Wの落下方向を変更する作業状態と傾斜コンベヤ10の搬送終端部から落下する農作物Wと接触しない非作業状態とに切換え可能となっている。 【0018】 ここで、農作物Wの落下方向を分散させる分散装置である落下方向変更手段21は、図2ないし図6に示すように、作業状態時には略全体が傾斜コンベヤ10の搬送終端部の後方部の下方の作用位置に位置することで傾斜コンベヤ10の搬送終端部から落下する農作物Wと接触しこの農作物Wを後方に搬送してその落下方向を変更し、非作業状態時には略全体が傾斜コンベヤ10の下方の格納位置に位置することで傾斜コンベヤ10の搬送終端部から落下する農作物Wと接触しない案内板23を有している。 【0019】 すなわち例えば落下方向変更手段21は、この落下方向変更手段21の作業状態時に略全体が傾斜コンベヤ10の搬送終端部より後方に突出して位置しその傾斜コンベヤ10の搬送終端部から真下に向って落下する農作物Wと接触してこの農作物Wを後方に搬送する作用位置と、略全体が傾斜コンベヤ10の下方に位置しその傾斜コンベヤ10の搬送終端部から落下する農作物Wとは接触しない格納位置との間で、移動可能な案内体である案内板23を有している。 【0020】 この案内板23は、作用位置に位置した状態では前高後低の傾斜状となり格納位置に位置した状態では前低後高の傾斜状となる略台形状のベース板部24を有している。ベース板部24の左右両縁部には、先端側に向って下り傾斜状の傾斜板部25が一体的に設けられている。そして、案内板23は、作業機本体3の被取付部26,27に取り付けられた案内板支持体28にて作用位置および格納位置間で移動可能に支持されている。 【0021】 案内板支持体28は、例えば3本のアーム、つまり第1アーム31、第2アーム32および第3アーム33を有している。第1アーム31は軸部(回動支点)34を介して作業機本体3の被取付部26に回動可能に取り付けられ、第3アーム33は軸部(回動支点)35を介して作業機本体3の被取付部27に回動可能に取り付けられ、第1アーム31と第3アーム33とが第2アーム32にて連結され、この第2アーム32が案内板23のベース板部24の下面側に取り付けられている。また、落下方向変更手段21の状態を切り換える駆動手段である流体圧式のシリンダ装置36のロッド37が第3アーム33に連結されている。そして、シリンダ本体38に対するロッド37の進退により案内板23が作用位置および格納位置間で移動するようになっている。なお、落下方向変更手段21は、案内板23と、この案内板23を支持する案内板支持体28とにて構成されている。 【0022】 また、作業機本体3の後端部にはシート保持体41が上下方向に回動可能に設けられ、このシート保持体41に農作物Wの飛出しを防止する飛出し防止用シート42が取り付けられている。 【0023】 次に、上記農作業機1の動作等を説明する。 【0024】 図7に示すように、コンテナ11を載置したコンテナ載置台12を所定の最大持上げ位置まで持ち上げ、かつ、落下方向変更手段21を作業状態に設定して案内板23を作用位置に位置させた状態で、作業機本体3の走行により農作物Wの収穫作業を開始する。 【0025】 圃場の農作物Wは、掘取刃5にて掘り取られ、第1持上げコンベヤ6、第2持上げコンベヤ7、水平コンベヤ8および傾斜コンベヤ10にて順次搬送され、傾斜コンベヤ10の搬送終端部から真下に向って落下する。 【0026】 そして、落下する農作物Wは、落下方向変更手段21の案内板23に接触してこの案内板23にて案内されることで、その落下方向が真下方向から斜め後下方に変更される。 【0027】 コンテナ11内において農作物Wが案内板23と略同じ高さまで貯まると、図8に示すように、駆動手段20の作動によりコンテナ載置台12が作業機本体3に対して所定量下方へ回動する。さらに、収穫作業が進み、再び農作物Wが案内板23と略同じ高さまで貯まると、図9に示すように、駆動手段20の作動によりコンテナ載置台12が作業機本体3に対してさらに所定量だけ下方へ回動する。 【0028】 そして、さらに収穫作業が進んで、再び農作物Wが案内板23と略同じ高さまで貯まると、図10に示すように、駆動手段20の作動によりコンテナ載置台12が作業機本体3に対してさらに所定量だけ下方へ回動し、所定の基準位置に位置した状態となる。 【0029】 次いで、図10に示されるように、コンテナ11の後側で農作物Wがコンテナ11の上端近傍まで貯まると、図11に示すように、シリンダ装置36のロッド37がシリンダ本体38内から進出することにより、落下方向変更手段21が作業状態から非作業状態に切り換えられ、案内板23が格納位置に格納される。案内板23が格納位置に格納された状態では、農作物Wは、案内板23と接触することなく、傾斜コンベヤ10の搬送終端部から真下に向って落下してコンテナ11内に入る。 【0030】 コンテナ11内が農作物Wで満杯になると、図12に示すように、コンテナ載置台12の第2フレーム部15を第1フレーム部14に対して所定量だけ下方へ回動させて傾斜状にするとともに、シート保持体41の回動により飛出し防止用シート42を傾斜コンベヤ10の側方の退避位置に位置させてから、コンテナ11をコンテナ載置台12上から降ろす。 【0031】 このように農作業機1によれば、コンテナ載置台12の回動と、落下方向変更手段21の切換えつまり案内板23の移動とによって、農作物Wがコンテナ11内においてコンテナ11の真ん中から山のように積み上がってしまうことを防止できるため、農作物Wの均し作業に手間取るようなことがなく、作業の効率化を図ることができ、効率良く収穫作業ができる。 【0032】 また、落下方向変更手段21の状態を切り換える駆動手段であるシリンダ装置36を備えるため、作業者が手動で落下方向変更手段21を切り換える必要もない。 【0033】 なお、例えば図示しないが、操作レバーの操作によって落下方向変更手段21の状態を切り換えることができる構成としてもよい。 【0034】 また、例えばシリンダ装置36のロッド37のシリンダ本体38に対する進出量を調整することによって落下方向変更手段21の案内板23を作用位置と格納位置との間の任意位置に位置決めできる構成とすることもできる。すなわち、落下方向変更手段21の案内板23は、この落下方向変更手段21の作業状態時には傾斜コンベヤ10の搬送終端部より後方に突出して位置し、この傾斜コンベヤ10の搬送終端部に対する案内板23の後方への突出量がシリンダ装置36によって無段階に調整可能とされた構成とすることもできる。 【0035】 さらに、落下方向変更手段21の状態を切り換える駆動手段は、シリンダ装置36には限定されず、油圧モータ或いは電動モータ等でもよい。 【0036】 また、例えば図示しないが、コンテナ11内の農作物Wの量を検知する検知手段と、この検知手段からの検知信号に基いてシリンダ装置36を制御する制御手段とを備えた構成としてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】本発明の一実施の形態に係る農作業機の側面図である。 【図2】同上農作業機の要部側面図である。 【図3】同上落下方向変更手段の作業状態時における側面図である。 【図4】同上落下方向変更手段の作業状態時における背面図である。 【図5】同上落下方向変更手段の非作業状態時における側面図である。 【図6】同上落下方向変更手段の非作業状態時における背面図である。 【図7】同上農作業機の動作説明図である。 【図8】図7に続く動作説明図である。 【図9】図8に続く動作説明図である。 【図10】図9に続く動作説明図である。 【図11】図10に続く動作説明図である。 【図12】図11に続く動作説明図である。 【符号の説明】 【0038】 1 農作業機 3 作業機本体 10 搬送手段である傾斜コンベヤ 11 容器であるコンテナ 12 容器載置手段であるコンテナ載置台 21 落下方向変更手段 23 案内体である案内板 36 駆動手段であるシリンダ装置 W 農作物
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188009 【氏名又は名称】松山株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年12月27日(2005.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄
【識別番号】100092565 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 聡
【識別番号】100112449 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 哲也
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| 【公開番号】 |
特開2007−174921(P2007−174921A) |
| 【公開日】 |
平成19年7月12日(2007.7.12) |
| 【出願番号】 |
特願2005−374573(P2005−374573) |
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