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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】里路 久幸

【氏名】坂本 憲之

【氏名】上本 壹章

【氏名】長井 敏郎

【要約】 【課題】穀稈を刈取り移送する刈取機の前部へ設けて、遠隔操作するレバーの操作で、右側端部の分草体が回動移動する。この刈取機を下降操作して、圃場表面へ当接させた時には、右側端部分草体の分草ガイド板の下端部も圃場表面へ当接することにより、この状態で回動移動操作すると、この分草ガイド板が破損することがあった。

【解決手段】複数の分草体9,10のうち少なくとも右側端部に位置する分草体9は、前記走行車台2上に搭載した操縦席18近傍部に設けたレバー20によって左右方向の位置を変更可能な構成とし、前記刈取機4を下降操作して、圃場表面へ接地させた時には、前記右側端部分草体9の分草ガイド板9aの下端部が圃場表面へ接地しないように構成したことを特徴とするコンバイン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車台(2)の前方部に穀稈を刈り取りする刈取機(4)と、該刈取機(4)の前部に植立穀稈を分草する複数の分草体(9),(10)等とを設けたコンバインにおいて、前記複数の分草体(9),(10)のうち少なくとも右側端部に位置する分草体(9)は、前記走行車台(2)上に搭載した操縦席(18)近傍部に設けたレバー(20)によって左右方向の位置を変更可能な構成とし、前記刈取機(4)を下降操作して、圃場表面へ接地させた時には、前記右側端部分草体(9)の分草ガイド板(9a)の下端部が圃場表面へ接地しないように構成したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記右側端部分草体(9)の分草ガイド板(9a)を装着する分草パイプ(9b)の先端部に折曲部(イ)を設け、右側端部分草体(9)は、左右方向に回動自在であると共に、該右側端部分草体(9)の左右方向への回動移動時においては、該右側端部分草体(9)の先端部(ロ)位置は、左右略同じ位置とすべく構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
前記右側端部分草体(9)の分草ガイド板(9a)には、右側の未刈り穀稈を分離する右側のナローガイド(8a)の先端部を装着して右側端部分草体(9)の左右回動と連動すべく設け、前記右側のナローガイド(8a)の回動支点(ハ)を設けるにあたり、右側端部分草体(9)の回動支点(ニ)より後方部であって、右側端部分草体(9)を回動自在に支持する支持フレーム(9c)へ設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
圃場内に植立する穀稈を刈り取って脱穀選別するコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの走行車台の前部へ設けた刈取装置で穀稈は刈取りされて、後方上部へ移送され、刈取り穀稈は脱穀される。
圃場内で立毛穀稈を刈取る刈取装置は、特開2002−176826号公報で示すように、走行フレームの前方に設けている。この刈取装置の先端部へ分草具が複数配置され、前記複数の分草具の内の少なくとも、コンバインの進行方向に右側の分草具が上下方向、又は左右方向、又は上下左右方向に可動式に設けられている。該分草具には、穀稈の倒伏状態を立ち上げる分草ガイドが設けられている。これにより、穀稈の植付けの条間巾、又は倒伏状態により、手動で分草具の分草ガイドを調節する。この調節は、刈取り作業開始時、又は刈取り作業中に、条間巾、又は倒伏状態が大きく変わったときには、収穫作業を一時停止して、該分草具の分草ガイドの取付け位置へ行って、最適位置へ再調節する。
【特許文献1】特開2002−176826号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
分草具の分草ガイドの調節は、収穫作業中であると、機械を一度停止させて調節することにより、調節がめんどうである。又、調節に時間要すると共に、調節が困難である。更に、植付け状態が悪く条間巾が常に変わるときは、未刈取り穀稈を踏みつけることがあったり、調節が悪いと、分草ガイドの先端部を圃場へ突っ込むことがあるが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台(2)の前方部に穀稈を刈り取りする刈取機(4)と、該刈取機(4)の前部に植立穀稈を分草する複数の分草体(9),(10)等とを設けたコンバインにおいて、前記複数の分草体(9),(10)のうち少なくとも右側端部に位置する分草体(9)は、前記走行車台(2)上に搭載した操縦席(18)近傍部に設けたレバー(20)によって左右方向の位置を変更可能な構成とし、前記刈取機(4)を下降操作して、圃場表面へ接地させた時には、前記右側端部分草体(9)の分草ガイド板(9a)の下端部が圃場表面へ接地しないように構成したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0005】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの走行車台(2)の前部へ設けた刈取機(4)で穀稈は刈取りされて、後方上部へ移送され、刈取り穀稈は脱穀される。
圃場内で立毛穀稈を刈取る前記刈取機(4)は、走行車台(2)の前方部へ設けている。走行車台(2)の上側に運転作業者が着座して運転操作する操縦席(18)近傍部には、遠隔操作用のレバー(20)を設けている。又、走行車台(2)前部へ設けた刈取機(4)の前部には、植立穀稈を分草する複数の分草体(9),(10)を設けている。この複数の分草体(9),(10)のうち、右側端部の分草体(9)は左右方向の位置が変更可能であり、この左右方向の位置変更は、レバー(20)の操作で行なう。レバー(20)の操作により、この右側端部分草体(9)は左右方向へ回動移動する。そして、この左右方向への回動によって穀稈を刈取る最適位置へ操作する。
【0006】
又、前記刈取機(4)を下降操作して、圃場面へこの刈取機(4)を接地状態に操作したときは、リモコン分草体(9)へ設けた分草ガイド板(9a)の下端部が圃場表面へ接地しない状態である。
【0007】
請求項2に記載の発明においては、前記右側端部分草体(9)の分草ガイド板(9a)を装着する分草パイプ(9b)の先端部に折曲部(イ)を設け、右側端部分草体(9)は、左右方向に回動自在であると共に、該右側端部分草体(9)の左右方向への回動移動時においては、該右側端部分草体(9)の先端部(ロ)位置は、左右略同じ位置とすべく構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバインとしたものである。
【0008】
前記右側端部分草体(9)の分草ガイド板(9a)を装着する分草パイプ(9b)の先端部は、右外側へ向けて所定角度で傾斜する折曲部(イ)を設けている。該分草体(9)は、左右方向へ回動自在であり、この分草体(9)を左右方向へ回動移動させた時には、この分草体(9)の分草ガイド板(9a)の先端部(ロ)位置は、左右略同じ位置へ位置する。そして、分草体(9)の長さ方向の変化を防止している。
【0009】
請求項3に記載の発明においては、前記右側端部分草体(9)の分草ガイド板(9a)には、右側の未刈り穀稈を分離する右側のナローガイド(8a)の先端部を装着して右側端部分草体(9)の左右回動と連動すべく設け、前記右側のナローガイド(8a)の回動支点(ハ)を設けるにあたり、右側端部分草体(9)の回動支点(ニ)より後方部であって、右側端部分草体(9)を回動自在に支持する支持フレーム(9c)へ設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンバインとしたものである。
【0010】
前記分草体(9)の分草ガイド板(9a)には、右側の未刈り穀稈を分草する右側のナローガイド(8a)の先端部を装着して、このナローガイド(8a)の先端部が、該分草体(9)の回動と連動する。このナローガイド(8a)の回動支点(ハ)を、このリモコン分草体(9)の回動支点(ニ)より、後方部でこの分草体(9)を、回動自在に支持する支持フレーム(9c)へナローガイド(8a)の後端部を回動自在に支持して設け、この分草体(9)の回動移動に、ナローガイド(8a)を追従させている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明においては、刈取機(4)の前端右側には、レバー(20)で操作する分草体(9)を設け、この分草体(9)は、刈取機(4)を下降操作して、圃場表面へ接地状態にしたときに、この分草体(9)の分草ガイド板(9a)の下端部が圃場表面へ接地しないように設けたことにより、刈取機(4)が接地状態のときであっても、この分草体(9)を確実に操作できて、地面とのこすれ、及び引っ掛かりが起こることがなく、このために、この分草体(9)の破損を防止できる。
【0012】
請求項2に記載の発明においては、前記分草体(9)の分草ガイド板(9a)を装着する分草パイプ(9b)の先端部に折曲部(イ)を設け、分草体(9)を左右へ移動させた時は、この分草体(9)の先端部(ロ)位置は、左右略同じ位置とすべく設けたことにより、この分草体(9)の長さ方向の変化を防止したことにより、分草性能の低下を防止している。
【0013】
請求項3に記載の発明においては、前記分草体(9)の分草ガイド板(9a)には、右側の未刈り穀稈を分草する右側のナローガイド(8a)の先端部を設けて、分草体(9)の回動と連動させ、該ナローガイド(8a)の回動支点(ハ)を、この分草体(9)の回動支点(ニ)より、後方部で該分草体(9)を、回動自在に支持する支持フレーム(9c)へこのナローガイド(8a)の後端を回動自在に支持させて設けたことにより、この分草体(9)の回動移動に、ナローガイド(8a)が追従することで、穀稈の分離性能が向上する。又、先端部が変形しても、連動構成が、そこなわれることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の前方部には、穀稈を刈取り後方上部へ移送する刈取機4を設け、又、走行車台2の上側の一方側には、刈取機4から刈取り穀稈を引継ぎ脱穀する脱穀機5と、この脱穀機5の横側には、脱穀済み穀粒の供給を受けて一時貯留する穀粒貯留タンク7とを載置している。前記刈取機4の前端右側には、リモコン用レバー20を操作して、穀稈を引起し、及び分離してかき上げ状態にする、右外側のリモコン分草体9と、これ以外の箇所に複数個の各分草体10とよりなる分草装置を設け、左右両側の分草体10と、リモコン分草体9との外側には、穀稈を引起し、及び分離してかき上げ状態にする左右両側にナローガイド8b,8aを回動自在に設けている。前記分草装置のリモコン分草体9と、右側のナローガイド8a等とを主に図示して説明する。
【0015】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図7〜9で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側面に脱穀機5を載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取機4で立毛穀稈を刈取りして、後方上部へ移送し、脱穀機5のフィードチェン6aと、挟持杆6bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀機5の右横側へ配設した穀粒貯留タンク7内へ供給され、一時貯留される。
【0016】
前記走行車台2の前方部には、図7〜9で示すように、刈取機4の立毛穀稈を引起し、及び分離してかき上げされた状態にする右側のナローガイド8aと、左側のナローガイド8b、及び右側のリモコン分草体9と、それ以外箇所の複数の各分草体10とで立毛穀稈を引起し、及び分離してかき上げされた状態にする。又、立毛穀稈を引起す複数個の引起装置11と、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置12の各掻込装置12aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置13と、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機5のフィードチェン6aと挟持杆6bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置12の根元・穂先移送装置14a・14b等とからなる刈取機4を設けている。該刈取機4は、油圧駆動による伸縮シリンダ15により、土壌面に対して、昇降する。右側のナローガイド8aと、右側のリモコン分草体9との詳細は後述する。
【0017】
前記刈取機4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆16aの上端部に設ける支持パイプ杆16bを走行車台2の上側面に設けた支持装置16cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ15を作動させると支持杆16aと共に、刈取機4が上下回動する。
【0018】
前記刈取機4の穀稈掻込移送装置12によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送する穀稈に接触作用することにより、脱穀機5への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けている。
【0019】
前記穀粒貯留タンク7側の前部には、図7〜9で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う制御装置17と、操縦席18とを設け、この操縦席18の下側にエンジン19を載置している。この操縦席18の近傍部には、リモートコントロール操作するリモコン用レバー20を操作ボックス20aへ回動自在に設け、このリモコン用レバー20と、右外側のリモコン分草体9とは、ワイヤ20bと、スプリング20cとで接続して、このリモコン用レバー20の回動操作により、リモコン分草体9を左右方向へ回動移動させる。
【0020】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース21内の伝動機構21aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ21bを設けている。
【0021】
前記穀粒貯留タンク7内へ貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク7の後側には、図7〜9で示すように、縦移送螺旋22aを内装した縦移送筒22を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この縦移送筒22の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋23aを伸縮自在に内装した排出オーガ23を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設している。
【0022】
前記刈取機4に設け、刈取る穀稈を引起し、及び分離してかき上げ状態にする。この刈取機4の右側全部のリモコン分草体9は、図2〜図6で示すように、操縦席18の近傍部へ設けた、リモートコントロール操作する、操作ボックス20aへ設けたリモコン用レバー20の回動操作により、ワイヤ20b、及びスプリング20cを介して、このリモコン分草体9が穀稈を引起し、及び分離するのに最適位置へ回動移動操作して、刈取り収穫作業をする。21dは戻し用のスプリングである。
【0023】
前記刈取機4を伸縮シリンダ15を始動操作して、この刈取機4を下降させて、圃場表面へこの刈取機4を接地状態に操作したときには、図1で示すように、リモコン分草体9の分草パイプ9bの先端部へ装着した分草ガイド板9aの先端部が、圃場表面へ接地しない状態になるが、他の固定用の各分草体10は、圃場表面へ接地状態になるように段差を設けて装着している。
【0024】
前記刈取機4を下降操作して、この刈取機4を圃場表面へ接地状態に操作したときに、右側のリモコン分草体9の分草ガイド板9aの先端部が、圃場表面へ接地しない状態にして、設けたことにより、このリモコン分草体9を確実に操作することができる。又、このリモコン分草体9の分草ガイド板9aが地面とのこすれたり、引っ掛かったりすることがなくなり、このリモコン分草体9の破損を防止できる。
【0025】
前記リモコン分草体9の分草ガイド板9aを装着する分草パイプ9bの先端部は、図2、図4、及び図5で示すように、右外側へ向けて所定角度で傾斜する折曲部(イ)を設けている。このリモコン分草体9を左右方向へ回動移動させた時には、このリモコン分草体9の分草ガイド板9aの先端部(ロ)位置は、左右略同じ位置へ位置するように設けている。
【0026】
前記リモコン分草体9の分草ガイド板9aを装着する分草パイプ9bの先端部には、折曲部(イ)を設けて、リモコン分草体9を左右へ移動させた時は、このリモコン分草体9の分草ガイド板9aの先端部(ロ)位置は、左右略同じ位置へ位置するように設けたことにより、このリモコン分草体9の長さ方向の変化を防止することができる。これにより、穀稈の分草性能の低下を防止できる。
【0027】
前記リモコン分草体9の分草ガイド板9aには、図4、及び図6で示すように、刈取る穀稈を引起し、及び分離してかき上げ状態にする。右側のナローガイド8aの先端部を装着して設け、このナローガイド8aの先端部が、該リモコン分草体9と連動すべく設けると共に、このナローガイド8aの回動支点(ハ)を、このリモコン分草体9の回動支点(ニ)より、後方部でこのリモコン分草体9を、回動自在に支持する支持フレーム9cへ外側へ突出させて、回動自在に設けた、支持具9dへナローガイド8aの後端部を挿入して、支持ピン9fで装着して設け、リモコン分草体9の回動移動にナローガイド8aを追従させる。
【0028】
前記リモコン分草体9の分草ガイド板9aには、穀稈を引起し、及び分離してかき上げ状態にする右側のナローガイド8aの先端部を設け、リモコン分草体9と連動させ、このナローガイド8aの回動支点(ハ)を、このリモコン分草体9の回動支点(ニ)より、後方部でこのリモコン分草体9を、回動自在に支持する支持フレーム9cへ回動自在に支持させて設けたことにより、このリモコン分草体9の回動移動に、ナローガイド8aが追従することで、穀稈の分離性能が向上する。又、先端部が変形しても、連動構成が、そこなわれることがない。これにより、ナローガイド8aの分離性能の低下を防止できる。
【0029】
前記リモコン用レバー20を支持軸20eで回動自在に軸支する、操作ボックス20aの形状は、図10〜図12で示すように、箱形状に形成し、このレバー20用のガイド溝24は、天井部24aと、傾斜部24bと、垂直部24cとの三面部を連接させて設けている。又、このレバー20の形状もガイド溝24と同じように、三箇所で折曲させて設けている。このレバー20の「入」−「切」をワイヤ20bの支点越によって行う。この構成で支点越近傍部では、このレバー20を略鉛直に設けている。このレバー20の軌跡が直線にもかかわらず、操作ボックス20a、及びこのレバー20に折り曲げ部を設けることで、操作部をコンパクトに形成している。
【0030】
これにより、前記操作ボックス20aに複数面にわたり、リモコン用レバー20用のガイド溝24aを設けたことにより、このガイド溝24aの長さを短くでき、この操作ボックス20aの前後方向の長さを短くできて、コンパクトになる。又、このレバー20の「入」−「切」を行うときに、力を加えるところを作業者に認識させやすい。
【0031】
前記リモコン用レバー20に複数の折り曲げを設けた構成において、運転作業者が操縦席18へ着座したときに、その折り曲げ位置より、両面が作業者から極端に鋭角にならないように形成している。図13で示すように、このレバー20の「入」位置(A)≒「切」位置(A’)である。又、操作ボックス20aのガイド溝24の「入」位置部(B)≒「切」位置部(B’)である。これ両方共に、中心位置より、略同じ位置としている。又、レバー20の「入」−「切」操作の容易な形状と、位置とへ設けている。
【0032】
これにより、前記引起装置11の上部空間部を有効利用ができる。又、リモコン用レバー20の操作荷重を軽減できる。更に、操作が容易である。
前記リモコン用レバー20と、ワイヤ20b等と、これらを装着する操作ボックス20aとは、図10〜図12で示すように、一体の部分組立品として、この操作ボックス20aの下部の取付孔部を、ナット、及びボルト等により、所定位置へ装着する。
【0033】
これにより、前記リモコン用レバー20と、操作ボックス20aとの分解、及び組立が容易である。又、機体の任意の位置へ装着が可能である。
前記リモコン分草体9の分草パイプ6bの後部と、支持フレーム9cの前部との回動支点(ニ)部には、図4、及び図5で示すように、左右両側へ張り出して設けたプレート9e部の一方側(外側)には、リモコン用レバー20へ接続する。スプリング20cとワイヤ20bとを、支持フレーム9cの外側へ設け、又、他方側(内側)には、戻し用のスプリング20dを設け、このスプリング20dは、支持フレーム9cの内側へ略平行に設けている。
【0034】
これにより、前記リモコン分草体9を左右両側へ移動操作するときの荷重を略同じにしている。又、切刃装置13の上側の空間部を有効利用できる。
前記リモコン分草体9は、図4〜図6で示すように、分草パイプ9bの後端部には、コ字形状で左右両側へ突出部を設けたプレート9eを設けている。又、支持フレーム9cの前端部には、コ字形状の後プレート25a設けている。これらプレート9eと、後プレート25aとを上下に重合させて、左右方向略中央部へ支持ピン25bを挿入して支持させて、抜け止めを施している。リモコン分草体9が左右両側へ回動自在である。これらプレート9eと、後プレート25aとの間で支持ピン25bの左右両側には、ボルト25cへWナット25dを螺合した、この各ボルト25cを設け、この各ボルト25cの先端部は、プレート9eの挿入孔へ挿入して設けている。
【0035】
前記リモコン分草体9の左右方向の移動量の調節は、各ボルト25cへ螺合したWナット25dの位置を調節操作して行う。
これにより、リモコン分草体9の作用巾を容易に調節することができる。
【0036】
前記リモコン分草体9の分草パイプ9bは、図6で示すように、後方部を上方へ所定角度に上り傾斜させて設け、この分草パイプ9bの外径下部面と、プレート9eと、後プレート25aとを接続させる支持ピン25bの頭の下側面部との間は、所定隙間(L1)を設けている。
【0037】
これにより、前記支持ピン25bの頭部に、藁屑、泥等のたまりを防止できる。又、コンバイン1を積み込み作業の時に、あゆみ等への引っ掛かりを防止できる。
図2で示すように、リモコン分草体9の支持フレーム9cへ設けたワイヤ受板26aと、プレート9eとの間で、スプリング20cと、ワイヤ20b等とをカバーする樹脂材、又はゴム材等よりなるジャバラ方式の防塵カバー26を設けて、防水、及び防塵する。
【0038】
これにより、前記スプリング20c、及びワイヤ20b等の寿命の延長を図っている。
図18で示すように、前記コンバイン1の左側には、左側用のナローガイド8bを設けている。
【0039】
前記左側のナローガイド8bは、前ナローガイド27aと、後ナローガイド27bとを回動自在に接続し、後ナローガイド27bの後端部は、機体に対して略直角にL字形状に所定距離(L2)を設けて折曲させ、この折曲部の先端部にリンク27cを設け、このリンク27cを走行車台2へ設けた支持杆28へ挿入し、前後移動自在に支持させている。後ナローガイド27bへ設けた受板27dと、走行車台2との間には、この後ナローガイド27bを張り出し、及び収縮させる伸縮具29を設けている。
【0040】
これにより、左側のナローガイド8bの後ナローガイド27bの後端部をL字形状に形成すると共に、所定距離(L2)を設けて折接させたことにより、穀稈を引っ掛けることがなく、又、穂先をしごくことを防止できる。
【0041】
前記刈取機4を支持する支持杆16aには、図13、及び図14で示すように、左右両側に山形状の補強板16dを設けている。又は、図15で示すように、一方側(左側)へ山形状の補強板16dを設けるもよい。又は、図16で示すように、左右両側へコ字形状の補強板16dを設けるもよい。又は、図17で示すように、一方側(右側)へコ字形状の補強板16dを設けるもよい。
【0042】
これにより、前記支持杆16aの左右の振れを防止して、刈取機4全体の振れを防止している。
前記刈取機4の根元・穂先移送装置14a,14bの移送終端部へ設けた、ゴム材、又は樹脂材よりなる、略L字形状の引継ガイド板30により、脱穀機5へ穀稈を引継ぎ供給する供給部の入口漏斗5aへスムーズに供給案内させる。この引継ガイド板30のたくれ、落ち込みを防止するために、図19で示すように、引継ガイド板30の後側に根元・穂先ガイドステー31a,31bを設けると共に、上部側の下側には、たくれ防止ガイド31cを設けている。
【0043】
これにより、穀稈の供給部の引継ガイド板30のたくれ、及び落ち込みを確実に防止することができる。
図20で示すように、前記引起装置11の後側の後プレート11aと、前側の引起カバープレート11bとを接続する接続ボルト32aの前側の螺合用のナットは、六角高ナット32bを螺合すると共に、この六角高ナット32bには、ゴム材、又は樹脂材よりなるクッション具32cを一体に形成している。引起カバー11bと、引起チェン11cへ装着した引起ラグ11dの側面部の隙間(L2)を一定に保持している。
【0044】
これにより、前記引起装置11の当接により、外形形状が多少変形しても、樹脂性の引起カバー11eと、引起ラグ11dの側面部との接触を防止することができる。又、組立時の隙間(L2)の確保が容易である。
【0045】
図7〜図9、図21、及び図22で示すように、前記コンバイン1の左外側へ設けた分草体10の分草ガイド板10aに挿入孔10bを設けている。この分草体10の前側に補助分草ガイド33を設けている。この補助分草ガイド33の下端部は、分草体10の分草ガイド板10aの挿入孔10bへ挿入すると共に、上端部は、補助分草ガイド33の上端部へ設けた取付板33aを、左外側の引起装置11を装着する引起支持パイプ11eの上部へボルト、ナット等により装着している。
【0046】
前記左外側の分草体10は、前分草パイプ10cと、後分草パイプ10dとに二分割し、これら前・後分草パイプ10c,10dの左右両側に各支持板10eを、各支持ピン10fで装着し、これら前分草パイプ10cと、この前分草パイプ10cの前端部に設けた分草ガイド板10aとは、前後移動自在に設けている。穀稈が倒伏状態の時には前方へ引き出し状態に操作すると共に、通常状態の時には、後方へ収縮状態に操作する。
【0047】
これにより、倒伏穀稈の刈取り性能の向上を図ることができる。
図24、及び図25で示すように、前記コンバイン1の左外側へ設けた前記分草体10の分草ガイド板10aの上側面には、マーカ34を設けている。又、この分草体10は、上述のように、前後に二分割して、前後方向へ前分草パイプ10cを移動自在である。倒伏作業時は、分草ガイド板10aと、マーカ34とを前方へ引出し操作する。又、通常時は後方へ収縮状態に操作する。
【0048】
これにより、左外側の前記分草体10の位置を、穀稈が倒伏状態のときであっても、明確である。穀稈の刈取り性能の向上を図ることができる。
左外側の前記分草体10は、図25、及び図26で示すように、前・後分草パイプ10c,10dに二分割し、これらの前側の左右両側の各支持板10e,10eは、各支持ピン10fで装着すると共に、後側の左右両側の支持板10eと支持板35aとは、各支持ピン10fで装着している。
【0049】
前記後分草パイプ10dの上側に正逆回転するモータ36を設け、このモータ36のモータ軸36aにモータ支持板36bを設け、このモータ支持板36bと、支持板35aの先端部とには、連結板35bを設けて、各支持ピン35cで接続している。倒伏穀稈を収穫作業のときには、モータ36を正回転操作し、分草ガイド板10aと、前分草パイプ10cとを前方へ移動制御させる。又、通常の穀稈のときには、モータ36を逆回転操作し、分草ガイド10aと、前分草パイプ10cとを収縮状態に移動制御させる。
【0050】
これにより、前記分草体10が自動で前後移動制御されることにより、倒伏穀稈と、普通穀稈とに切換が容易である。又、穀稈の刈取り性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】右側端部の分草体と、他の分草体との段差部拡大図
【図2】右側端部分草体部の拡大平面図
【図3】右側端部分草体部の回動部と、操作ボックス部との拡大側面図
【図4】右側端部分草体部と、ナローガイド部との拡大平面図
【図5】右側端部分草体の回動部の拡大平面図
【図6】右側端部分草体の回動部の拡大側面図
【図7】コンバインの左側の全体側面図
【図8】コンバインの全体平面図
【図9】コンバインの全体正面図
【図10】操作ボックスと、レバーとの側面斜視図
【図11】操作ボックスと、レバーとの拡大側断面図
【図12】操作ボックスと、レバーとの拡大正断面図
【図13】レバーの「入」−「切」時と、運転作業者との関係図
【図14】図13のC−C拡大断面図
【図15】図13のC−C拡大断面図
【図16】図13のC−C拡大断面図
【図17】図13のC−C拡大断面図
【図18】左側のナローガイドの全体平面図
【図19】他の実施例を示す図で、引継ガイド板部の拡大側面斜視図
【図20】他の実施例を示す図で、引起装置の引起ラグ部の拡大側断面図
【図21】他の実施例を示す図で、左外側の分草体の伸縮時と、補助ガイドとの拡大側面斜視図
【図22】他の実施例を示す図で、左外側の分草体の短縮時と、補助ガイドとの拡大側面斜視図
【図23】他の実施例を示す図で、左外側の分草体の伸張時と、マーカとの拡大側面斜視図
【図24】他の実施例を示す図で、左外側の分草体の短縮時と、マーカとの拡大側面斜視図
【図25】他の実施例を示す図で、左外側の分草体の伸張時と、補助ガイドとの拡大側面斜視図
【図26】他の実施例を示す図で、左外側の分草体の短縮時と、補助ガイドとの拡大側面斜視図
【符号の説明】
【0052】
2 走行車台
4 刈取機
8a ナローガイド
9 右側端部分草体
9a 分草ガイド板
9b 分草パイプ
9c 支持フレーム
10 分草体
18 操縦席
20 レバー
イ 折曲部
ロ 先端部
ハ 回動支点
ニ 回動支点
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成17年12月19日(2005.12.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2007−166920(P2007−166920A)
【公開日】 平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願番号】 特願2005−365035(P2005−365035)