| 【発明の名称】 |
コンバインのレバー操作構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】文野 裕一
【氏名】北橋 敏幸
|
| 【要約】 |
【課題】機体の操縦と掻込みリールの高さ調節を間違いなく的確に行えるようにする。
【解決手段】運転部の前部に設けた操縦塔30に、機体操向用の操縦レバー31と、刈取り部に備えた掻込みリールを昇降操作する操作レバー32を左右に並べて立設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転部の前部に設けた操縦塔に、機体操向用の操縦レバーと、刈取り部に備えた掻込みリールを昇降操作する操作レバーとを左右に並べて立設してあることを特徴とするコンバインのレバー操作構造。 【請求項2】 前記操作レバーを前記操縦レバーの機体横外側箇所に配備してある請求項1記載のコンバインのレバー操作構造。 【請求項3】 前記操作レバーを前記操縦レバーより低く立設してある請求項1または2記載のコンバインのレバー操作構造。 【請求項4】 前記操作レバーを前後揺動可能に配備し、中立位置より前方への操作で前記掻込みリールを下降作動させ、中立位置より後方への操作で掻込みリールを上昇作動させるよう構成してある請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバインのレバー操作構造。 【請求項5】 前記操縦レバーを前後および左右に揺動操作可能に構成し、操縦レバーの左右方向への操作でレバー操作方向への機体操向作動を行うとともに、操縦レバーの前方操作で刈取り部を下降作動させ、操縦レバーの後方操作で刈取り部を上昇作動させるように構成してある請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンバインのレバー操作構造。 【請求項6】 前記掻込みリールを昇降する油圧シリンダの油圧バルブと、前記刈取り部を昇降する油圧シリンダの油圧バルブとを操縦塔の内部に並列配備し、前記操作レバーおよび操縦レバーと各油圧バルブとをそれぞれリンク連係してある請求項5記載のコンバインのレバー操作構造。 【請求項7】 前記操縦レバーの前後方向揺動によって回動される回動支軸を横架し、この回動支軸と刈取り部昇降用の前記油圧バルブとをリンク連係し、この回動支軸に前記操作レバーを遊嵌して掻込みリール昇降用の前記油圧バルブと操作レバーとをリンク連係してある請求項6記載のコンバインのレバー操作構造。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、刈取り部の前部に掻込みリールを配備したコンバインのレバー操作構造に関する。 【背景技術】 【0002】 上記構成のコンバインにおいては、作物の丈に対応して掻き込み作用高さを変更するために掻込みリールを油圧シリンダで昇降調節するよう構成されており、主変速レバーの握り部に備えられたスイッチノブを指操作することで掻込みリール昇降用の油圧シリンダに接続された電磁式の制御バルブを切換え作動させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 【特許文献1】特開平11−28944号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記従来構造によると、掻込みリールの高さ調節を指操作によって軽快に行うことができるものであるが、そのスイッチノブが主変速レバーの握り部に設けられているために、主変速操作を行う際にスイッチノブに誤って手が触れるだけで掻込みリールを昇降させてしまうおそれがあった。特に、運転経験の浅い作業者にとって不用意な操作を行いやすいものであった。 【0005】 上記従来構造では、掻込みリール昇降用の油圧バルブとして高価な電磁制御弁が利用されているので、油圧系のコストアップを招くとともに、電磁制御弁を適正に作動させるためには特に清浄な作動油を供給することが望ましく、オイルフィルタの点検や濾材の交換など、油圧系の保守管理に手間をかける必要があった。 【0006】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、機体の操縦と掻込みリールの高さ調節を間違いなく的確に行えるようにすることを主たる目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0007】 第1の発明は、運転部の前部に設けた操縦塔に、機体操向用の操縦レバーと、刈取り部に備えた掻込みリールを昇降操作する操作レバーとを左右に並べて立設してあることを特徴とする。 【0008】 上記構成によると、刈取り走行に際して、運転作業者は操縦レバーを操作して機体進行方向を設定することができ、操作レバーを操作して掻込みリールの作用高さを作物の丈に合わせて調節することができ、左右に並列配備された操縦レバーと操作レバーを持ち替えることで、機体操縦と掻込みリールの高さ調節をすばやく選択することができる。また、両手を使えば機体操縦と掻込みリールの高さ調節を同時に行うこともできる。 【0009】 この場合、掻込みリール昇降用の操作レバーは独立したレバーとして立設されており、意識をもって握り操作する必要があり、スイッチノブのように間違って操作されたり、不用意な接触によって簡単に操作されてしまうことはない。 【0010】 従って、第1の発明によると、機体の操縦と掻込みリールの高さ調節を間違いなく的確に行うことが容易となる。 【0011】 第2の発明は、上記第1の発明において、 前記操作レバーを前記操縦レバーの機体横外側箇所に配備してあるものである。 【0012】 上記構成によると、機体を止めて刈取り部の点検整備、等を行う場合、掻込みリールを昇降したいことがあり、このような際、機体横外側箇所に配備された操作レバーは機体から降りている作業者の手が届きやすく、逐一、運転部に搭乗しなくても地上から掻込みリールを昇降操作することができる。 【0013】 第3の発明は、上記第1または2の発明において、 前記操作レバーを前記操縦レバーより低く立設してあるものである。 【0014】 上記構成によると、刈取り作業中は概して操縦レバーの使用頻度の方が操作レバーの使用頻度より高く、また、移動走行中は操縦レバーだけを操作するので、操縦レバーの操作に操作レバーが邪魔になり難く、使い勝手に優れたものとなる。また、レバー高さが異なることで、とっさの操作においても握り間違いが生じない。 【0015】 第4の発明は、上記第1〜3のいずれか一つの発明において、 前記操作レバーを前後揺動可能に配備し、中立位置より前方への操作で前記掻込みリールを下降作動させ、中立位置より後方への操作で掻込みリールを上昇作動させるよう構成してあるものである。 【0016】 上記構成によると、操作レバーの操作感覚と掻込みリールの昇降作動方向とが適応するので、操作方向の間違いが生じ難く、所望の作用高さへの調節を速やかに行うことができる。 【0017】 第5の発明は、上記第1〜4のいずれか一つの発明において、 前記操縦レバーを前後および左右に揺動操作可能に構成し、操縦レバーの左右方向への操作でレバー操作方向への機体操向作動を行うとともに、操縦レバーの前方操作で刈取り部を下降作動させ、操縦レバーの後方操作で刈取り部を上昇作動させるように構成してあるものである。 【0018】 上記構成によると、作物列に沿った機体操縦操作、圃場の凹凸などに起因する刈り高さ変化に対応した刈取り部の昇降操作、および、作物の丈や倒伏具合に対応した掻込みリールの昇降操作を、左右に並べた操縦レバーと操作レバーで行うことになり、レバー持ち替えや同時操作が容易となる。 【0019】 第6の発明は、上記第5の発明において、 前記掻込みリールを昇降する油圧シリンダの油圧バルブと、前記刈取り部を昇降する油圧シリンダの油圧バルブとを操縦塔の内部に並列配備し、前記操作レバーおよび操縦レバーと各油圧バルブとをそれぞれリンク連係してあるものである。 【0020】 上記構成によると、両油圧バルブは人為操作式の安価なスプール式の切換えバルブを利用することができる。人為操作式の切換えバルブは、作動油中のゴミの引っかかり等によってスプールの移動に多少の抵抗が発生したとしても、少し大きい操作力をかけて切換え操作すれば、ゴミの引っかかりを解消することができるので、電磁制御バルブを利用した場合ほど作動油の汚れに気をつけなくてもすむ。 【0021】 両油圧バルブが並列配備されることで、これら油圧バルブへの圧油供給系および油圧バルブからの排油系の配管がまとめやすいものとなる。 【0022】 第7の発明は、上記第6の発明において、 前記操縦レバーの前後方向揺動によって回動される回動支軸を横架し、この回動支軸と刈取り部昇降用の前記油圧バルブとをリンク連係し、この回動支軸に前記操作レバーを遊嵌して掻込みリール昇降用の前記油圧バルブと操作レバーとをリンク連係してあるものである。 【0023】 上記構成によると、操縦レバーの回動支軸を操作レバーの支点軸に兼用でき、レバー支持構造の簡素化に有効となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0024】 図1に、本発明に係る普通型のコンバインの全体側面が、また、図2に、その全体平面がそれぞれ示されている。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2に、軸流型の脱穀装置3と袋詰め式の穀粒回収部4が左右に並列して配備されるとともに、穀粒回収部4の前方に運転部5が配備されている。脱穀装置3の前部には、支点P周りに上下揺動自在に刈取り穀稈搬送用のフィーダ6が連結され、このフィーダ6の前端に略機体横幅に相当する刈幅を有する刈取り部7が連結され、かつ、運転部5における下方に水冷式のエンジン8が横向きに配備された構造となっている。 【0025】 走行機体2の前部とフィーダ6の下部との間に油圧シリンダ9が架設され、この油圧シリンダ9の伸縮作動によって刈取り部7がフィーダ6と一体に前記支点P周りに揺動昇降されるようになっている。刈取り部7の前部上方には、植立した穀稈を後方に掻き込んで引き上げる掻込みリール10が装備されている。 【0026】 刈取り部7には、縦壁状に構成された左右一対の分草フレーム11、バリカン型の刈取り装置12、刈り取った穀稈を刈り幅中間に横送りするオーガ13、および、左右の分草フレーム11の下部同士をつなぐ搬送デッキ14が備えられている。フィーダ6は、前後に貫通した筒形の搬送ケース15の内部に掻き上げコンベア16を収容して構成されている。この掻き上げコンベア16は、縦回し巻回された左右のチェーン16aに亘って搬送バー16bを横架連結して構成されており、オーガ13で横送りされた穀稈が搬送ケース15の底面に沿って掻き上げ搬送されて脱穀装置3の前端に投入されるようになっている。 【0027】 前記オーガ13は、前方から下方に向かう一定方向に回転駆動されるオーガドラム17の外周に、刈取り穀稈をフィーダ6の前端入口に向けて横送りする左右のスクリュー18が設けられるとともに、前記前端入口に対向するドラム外周部分に、ドラム回転に伴って出退作動する左右一対づつの掻込みフィンガー19が周方向4箇所に装備された構造となっており、幅広く刈り取られた穀稈を搬送デッキ14に沿って刈幅中間に横送り合流して、掻込みフィンガー19でフィーダ6の前端入口に強制的に掻き込み供給するよう構成されている。 【0028】 オーガドラム17の外周右寄り箇所には、右側のスクリュー18による横送り作用域で作動する補助掻込みフィンガー20が別途装備されており、フィーダ6の前端入口から横方向に離れた箇所においてオーガ13の前方で搬送デッキ14に倒れ込んだ穀稈が補助掻込みフィンガー20によってスクリュー18の横送り作用域にまで掻き込まれ、スクリュー18の横送り作用を受けて掻込みフィンガー19の作用域に送られるようになっている。 【0029】 前記掻込みリール10は、基端支点a周りに上下揺動自在な左右一対の支持アーム21の前部に支持ブラケット22を介して軸支されており、油圧シリンダ23によって支持アーム21を上下揺動することで掻込みリール10の掻込み作用高さを変更することができるとともに、支持ブラケット22を支持アーム21に沿ってスライド調節することで掻込み作用位置を前後に調節することが可能となっている。なお、図9,10に示すように、支持ブラケット22は手動でスライド調節され、支持ブラケット22に備えた連結孔24と支持アーム21の前後複数個所に備えた連結孔25に連結ピン26を挿通することで固定される。 【0030】 掻込みリール10は、左右の支持アーム21に支持ブラケット22を介して水平に支架されたリール駆動軸31、このリール駆動軸31の左右に連結固定された正5角形状のリールフレーム32、左右のリールフレーム32の5箇所の頂部に亘って回動可能に水平支架されたタイン取付け軸33、タイン取付け軸33に並列装着された多数本の掻き込み用タイン34、リールフレーム32の駆動軸心bに対して後方にずれた偏心軸心cを中心にして回動自在に支持された正5角形状の補助リールフレーム35、等を備えており、各タイン取付け軸33の端部から後方に向けて固定延出された回動規制アーム33aの先端部が前記補助リールフレーム35の各頂部に枢支連結された構造となっている。リールフレーム32が駆動軸心bを中心にして回動(公転)すると、これに連動して補助リールフレーム35が偏芯軸心cを中心に同期して追従回動し、これによって各タイン取付け軸33がリールフレーム32に対してリール回転方向と逆方向に同期して自転回動し、もって、各タイン取付け軸33のタイン34が常に下向き姿勢に維持されて公転移動し、掻き込み作用を発揮するように構成されている。 【0031】 刈取り部昇降用の前記油圧シリンダ9、および、掻込みリール昇降用の前記油圧シリンダ23を操作する構造を以下に説明する。 【0032】 図2および図13に示すように、運転部5には前記エンジン8を覆う箱形のエンジンボンネット28が備えられ、このエンジンボンネット28の上に運転座席29が装備されるとともに、運転座席29の前方に操縦塔30が立設されている。図11,12に示すように、この操縦塔30の内部に刈取り部昇降用としてスプール式の油圧バルブV1と、掻込みリール昇降用としてスプール式の油圧バルブV2が支持板39を介して並列配備されるとともに、操縦塔30の上面から機体操向および刈取り部昇降を行う操縦レバー31と掻込みリール昇降を行う操作レバー32が左右に並列して立設されて、各レバー31,32が油圧バルブV1,V2にそれぞれリンク連係されている。掻込みリール昇降用の操作レバー32は操縦レバー31よりも機体横外方に配備され、地上から操作レバー32に手が届きやすいものとなっている。また、操作レバー32は操縦レバー31より低いものに設定されている。 【0033】 操縦塔30の内部には回動支軸33が横軸心d周りに回動可能に横架されており、この回動支軸33に連結固定したブラケット34に操縦レバー31が支持されるとともに、回動支軸33から一体回動可能に突設した操作アーム35と、油圧バルブV1のスプールs1とがリンク36を介して連動連結されている。操縦レバー31を横軸心d周りに揺動操作して中立位置より前方に操作することで、油圧バルブV1のスプールs1が押し下げられて油圧シリンダ9が短縮作動して刈取り部7が下降作動し、操縦レバー31を中立位置より後方に操作することですることで、油圧バルブV1のスプールs1が引き上げられて油圧シリンダ9が伸長作動して刈取り部7が上昇作動し、操縦レバー31を中立位置に戻すと油圧シリンダ9が伸縮作動を停止して、刈取り部7の昇降が停止されるようになっている。なお、操縦レバー31は、ブラケット34に対して前後向き支点eを中心に左右揺動可能に支持されており、その左右操作によって後述のように機体操向が行われる。 【0034】 掻込みリール昇降用の操作レバー32は、横架された前記回動支軸33に対して横軸心d周りに回動可能に遊嵌支持されており、そのレバー基端ボス32aから一体回動可能に突設した操作アーム37と油圧バルブV2のスプールs2とがリンク38を介して連動連結されている。操作レバー32を横軸心d周りに揺動操作して中立位置より前方に操作することで、油圧バルブV2のスプール32aが押し下げられて油圧シリンダ23が短縮作動して掻込みリール10が下降作動し、操作レバー32を中立位置より後方に操作することですることで、油圧バルブ32のスプール32aが引き上げられて油圧シリンダ23が伸長作動して掻込みリール10が上昇作動し、操作レバー32を中立位置に戻すと油圧シリンダ23が伸縮作動を停止して、掻込みリール10の昇降が停止されるようになっている。 【0035】 図13,14に示すように、前記エンジンボンネット28の上方に運転座席29の後側に位置させて燃料タンク90が配備されるとともに、エンジンボンネット28の横外側には吸気ダクト91がボンネット上面より高く立設配備されている。吸気ダクト91には除塵構造の吸気口92が内向きおよび外向きに備えられており、吸気ダクト91を通して浄化された外気がボンネット内のラジエータ93に吸引導入されるようになっている。吸気ダクト91は下部の支点h周りに横外方に揺動開放可能に構成されており、吸気ダクト91を開放してラジエータ93を露出することで冷却水の補給や清掃などのメンテナンスを行えるようになっている。燃料タンク90の上面から突設された給油口90aを覆う下向きコの字状のカバー94が、吸気ダクト91の上部内側に突設されており、吸気ダクト91を揺動開放することで給油口90aを露出させるよう構成されている。 【0036】 次に、各部への伝動構造について説明する。 【0037】 図4に示すように、エンジン8からの動力は走行系と作業系に分けられ、走行系の動力は、ベルトテンション式の主クラッチ40を介して主変速機構41にベルト伝達される。主変速機構41は油圧式無段変速装置(HST)で構成されており、この主変速機構41から取り出された正転(前進)あるいは逆転(後進)の変速動力がミッションケース42に入力される。ミッションケース42に入力された動力はギヤ式の副変速機構43で高低2段に変速された後、左右一対のサイドクラッチ44を介して左右のクローラ走行装置1に伝達される。 【0038】 詳細な構造の説明は省略するが、サイドクラッチ44は油圧操作されるように構成されるとともに、左右のサイドクラッチ44を操作する油圧操作バルブV3(図11参照)が前記操縦レバー31の前後向き支点e周りの左右揺動によって操作されるように構成されている。操縦レバー31が左右中立位置にあると左右のサイドクラッチ44が共に「入り」となって、直進走行が行われ、操縦レバー31を左方または右方へ操作することで、操作された側のサイドクラッチ44が「切り」となって片側のクローラ走行装置1のみの駆動によって走行機体2が操縦レバー31の操作方向に旋回する。サイドクラッチ44にはサイドブレーキ45が連係されており、サイドクラッチ44が切り操作された後に引続き操縦レバー31を更に倒し操作すると、サイドクラッチ44が切られた側のサイドブレーキ45が制動作動して、駆動が断たれたクローラ走行装置1に制動がかけられて、信地旋回(ピボットターン)による機体操向が行われる。 【0039】 エンジン動力から分岐された作業系の動力は、ベルトテンション式の脱穀クラッチ50を介して脱穀装置3の入力軸である唐箕軸51にベルト伝達される。唐箕軸51に伝達された動力は、機体左側において更に2系統に分岐され、一方の分岐動力が脱穀装置3に備えられた1番物横送り用の1番スクリュー軸52、2番物横送り用の2番スクリュー軸53、および、揺動選別ケース駆動軸54、等に伝動ベルト55,56を介して伝達されるとともに、他方の分岐動力が脱穀装置3の前部に配備されたベベルギヤケース57の入力軸58に伝動ベルト59を介して伝達され、ベベルギヤケース57で方向転換された動力で扱胴60が駆動されるようになっている。 【0040】 ベベルギヤケース57の入力軸58と前記フィーダ6の基端に横架されたフィーダ駆動軸61とがベルトテンション式の刈取りクラッチ62が作用する伝動ベルト63を介して連動連結され、フィーダ駆動軸61に伝達された動力で掻き上げコンベア16、オーガ13、刈取り装置12、および、掻込みリール10が以下のように駆動される。 【0041】 刈取り部7の背部右側にはカウンタ軸65が横架支承され、このカウンタ軸65の左端部とフィーダ駆動軸61の右端部とがチェーン66を介して連動連結されるとともに、カウンタ軸65の右端部と刈取り部7の右側に突出されたオーガ駆動軸67とがチェーン68を介して連動連結されている。 【0042】 カウンタ軸65の右端近傍には、カウンタ軸65の横向き軸心周りの回転を前後向き軸心周りの往復回動に変換する回転変換機構70が装備されている。図7に示すように、回転変換機構70は、カウンタ軸65に連結した傾斜ヘッド71に傾斜軸心f周りに回動可能に傾斜ボス72を遊転自在に外嵌装着し、この傾斜ボス72の外周対角位置に備えられた一対の支点ピン72aにヨーク73を介して伝動軸74を連結して構成されている。カウンタ軸65が横向き軸心周りに回転することで前記傾斜ボス72の傾斜軸心fを正逆に首振り作動させ、もって、この傾斜ボス72に支点ピン72aおよびヨーク73を介して連動連結した伝動軸74を所定角度で往復回動させるよう構成されている。 【0043】 前記伝動軸74は右側の分草フレーム11の外側面に沿って前方下方に延出されており、伝動軸74の前端に連結した揺動アーム75と前記刈取り装置12とが連係リンク75aを介して連動連結され、伝動軸74の往復回動によって刈取り装置12の刈刃12aが一定ストロークで左右に往復駆動されるようになっている。 【0044】 掻込みリール10を装備した支持アーム21の基部右側には、支持アーム21の基端支点aと同心に中継軸81が設けられ、この中継軸81とオーガ駆動軸67とがチェーン82を介して連動連結されるとともに、中継軸81とリール駆動軸31とが伝動ベルト83を介して連動連結されている。中継軸81には大径の伝動プーリ84aと小径の伝動プーリ84bとが並列装備されているのに対して、リール駆動軸31には単一の受動プーリ85が備えられており、伝動ベルト83を伝動プーリ84a,84bのいずれかに掛け替えることで、掻き込みリール10を高低2段に変速することが可能となっている。 【0045】 受動プーリ85の軸心方向での設置位置が、並列配備された伝動プーリ84a,84bの左右中間位置に相当するよう設定されており、いずれの伝動プーリ84a,84bが選択されても伝動ベルト83がわずかにねじり掛け状態で巻回されるようになっている。 【0046】 伝動ベルト83の緩み側経路には、揺動付勢されて支点g周りに天秤揺動可能なテンションアーム86に装着された一対のテンションローラ87が作用しており、これらテンションローラ87の伝動ベルト83を屈曲巻回することで、掻き込みリール10の前後位置変更にかかわらず適正なベルト緊張が行われるようになっている。 【0047】 〔別実施例〕 【0048】 前記操作レバー32の操作位置に応じた高さに掻込みリール10が昇降作動されるように、前記油圧シリンダ23をポジション制御(操作レバー32の操作範囲において、下降側の端部が掻込みリール10の最下降位置に対応し、上昇側の端部が掻込みリール10の最上昇位置に対応しており、下降側及び上昇側の端部の間で操作レバー32を操作すると、操作レバー32の操作位置に対応する高さとなるように、掻込みリール10が昇降作動して停止する)する形態で実施することもできる。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】コンバインの左側面図 【図2】コンバインの平面図 【図3】コンバインの右側面図 【図4】伝動系統図 【図5】刈取り部の側面図 【図6】掻込みリールの一部を示す正面図 【図7】回転変換機構の縦断背面図 【図8】刈刃駆動構造の正面図 【図9】掻込みリール変速構造の平面図 【図10】掻込みリール変速構造の側面図 【図11】レバー操作構造の背面図 【図12】レバー操作構造の側面図 【図13】運転部の縦断正面図 【図14】防塵ダクトの上部を示す斜視図 【符号の説明】 【0050】 5 運転部 7 刈取り 10 掻込みリール 30 操縦塔 31 操縦レバー 32 操作レバー 33 回動支軸 V1 油圧バルブ V2 油圧バルブ
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
|
| 【出願日】 |
平成17年12月13日(2005.12.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
|
| 【公開番号】 |
特開2007−159468(P2007−159468A) |
| 【公開日】 |
平成19年6月28日(2007.6.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−359223(P2005−359223) |
|