| 【発明の名称】 |
作業機の変速操作構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】文野 裕一
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| 【要約】 |
【課題】駐車ブレーキの解除忘れなく機体を発進させることができるようにする。
【解決手段】走行用の主変速機構と副変速機構を備え、副変速機構を操作する副変速レバー97の操作径路に駐車ブレーキを作動させる駐車用の操作位置を備えてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行用の主変速機構と副変速機構を備え、前記副変速機構を操作する副変速レバーの操作径路に駐車ブレーキを作動させる駐車位置を備えてあることを特徴とする作業機の変速操作構造。 【請求項2】 前記駐車位置を低速位置に隣接して設置してある請求項1記載の作業機の変速操作構造。 【請求項3】 前記副変速レバーの高速位置と前記低速位置との間に走行伝動系の遊転を許容する中立位置を設けるとともに、低速位置と前記駐車位置との間では走行伝動系の遊転を阻止するよう構成してある請求項2記載の作業機の変速操作構造。 【請求項4】 副変速機構のシフトギヤをミッションケースに係合固定して走行伝動系の回動を阻止するよう前記駐車ブレーキを構成してある請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業機の変速操作構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインなどの作業機に利用される変速操作構造に関する。 【背景技術】 【0002】 コンバインにおいては、静油圧式無段変速装置からなる主変速装置で変速した正逆の動力をギヤ式の副変速機構で複数段に変速して走行速度を行うよう構成したものが多用されており、副変速機構の伝動下手にブレーキが設けられている。このブレーキは専用のペダルの踏み込み操作で制動作動するようになっており、ペダルを踏み込み位置で係止保持しておくことで駐車状態がもたらされるようになっている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2002−295719号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 従来構造においては、踏み込み係止したペダルの係止を解除しブレーキを解除して走行を行うことになるが、ブレーキの解除を忘れて機体の発進操作を行うとエンジンが停止してしまって再始動が必要となる。 【0004】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、駐車ブレーキの解除忘れなく機体を発進させることができるようにすることを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 第1の発明は、走行用の主変速機構と副変速機構を備え、前記副変速機構を操作する副変速レバーの操作径路に駐車ブレーキを作動させる駐車位置を備えてあることを特徴とする。 【0006】 上記構成によると、走行時には副変速レバーは必ずいずれかの変速位置に操作することになるので、駐車ブレーキを制動作動させる駐車位置から必ず外されることになる。 【0007】 従って、第1の発明によると、駐車ブレーキの解除忘れなく機体を発進させることができる。 【0008】 第2の発明は、上記第1の発明において、 前記駐車位置を低速位置に隣接して設置してあるものである。 【0009】 上記構成によると、機体の発進に際して副変速レバーを駐車位置から外すと先ず低速位置に移動させることになり、高速位置に移動させるには更に副変速レバーを意識的に移動操作する必要がある。従って、副変速レバーを不用意に高速位置に操作して機体を急発進させてしまうおそれが少なくなる。 【0010】 第3の発明は、上記第2の発明において、 前記副変速レバーの高速位置と前記低速位置との間に走行伝動系の遊転を許容する中立位置を設けるとともに、低速位置と前記駐車位置との間では走行伝動系の遊転を阻止するよう構成してあるものである。 【0011】 上記構成によると、例えば、傾斜地で駐車する場合に、副変速レバーを低速位置と駐車位置との間に操作した時に機体が自重でずり落ち移動してしまうようなことがなく、確実に所望の位置に駐車することができる。 【0012】 第4の発明は、上記第1〜3のいずれか一つの発明において、 副変速機構のシフトギヤをミッションケースに係合固定して走行伝動系の回動を阻止するよう前記駐車ブレーキを構成してあるものである。 【0013】 上記構成によると、スリップの発生しない駐車ブレーキを、構造が簡単で部品の少ない安価なものに製作することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 図1に、本発明に係る普通型のコンバインの全体側面が、また、図2に、その全体平面がそれぞれ示されている。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2に、軸流型の脱穀装置3と袋詰め式の穀粒回収部4が左右に並列して配備されるとともに、穀粒回収部4の前方に運転部5が配備された基本構造を備えている。脱穀装置3の前部には、支点P周りに上下揺動自在に刈取り作物搬送用のフィーダ6が連結され、このフィーダ6の前端に略機体横幅に相当する刈幅を有する刈取り部7が連結され、かつ、運転部5における下方にエンジン8が横向きに配備されている。 【0015】 走行機体2の前部とフィーダ6の下部との間に油圧シリンダ9が架設され、この油圧シリンダ9の伸縮作動によって刈取り部7がフィーダ6と一体に前記支点P周りに揺動昇降されるようになっている。刈取り部7の前部上方には、植立した穀稈を後方に掻き込んで引き上げる掻込みリール10が装備されている。 【0016】 刈取り部7には、縦壁状に構成された左右一対の分草フレーム11、バリカン型の刈取り装置12、刈り取った作物を刈り幅中間に横送りするオーガ13、および、左右の分草フレーム11の下部同士をつなぐ搬送デッキ14が備えられている。フィーダ6は、前後に貫通した筒形の搬送ケース15の内部に掻き上げコンベア16を収容して構成されている。この掻き上げコンベア16は、縦回し巻回された左右のチェーン16aに亘って搬送バー16bを横架連結して構成されており、オーガ13で横送りされた穀稈が搬送ケース15の底面に沿って掻き上げ搬送されて脱穀装置3の前端に投入されるようになっている。 【0017】 前記オーガ13は、前方から下方に向かう一定方向に回転駆動されるオーガドラム17の外周に、刈取り穀稈をフィーダ6の前端入口に向けて横送りする左右のスクリュー18が設けられるとともに、前記前端入口に対向するドラム外周部分に、ドラム回転に伴って出退作動する左右一対づつの掻込みフィンガー19が周方向4箇所に装備された構造となっており、幅広く刈り取られた穀稈を搬送デッキ14に沿って刈幅中間に横送り合流して、掻込みフィンガー19でフィーダ6の前端入口に強制的に掻き込み供給するよう構成されている。 【0018】 オーガドラム17の外周右寄り箇所には、右側のスクリュー18による横送り作用域で作動する補助掻込みフィンガー20が別途装備されており、フィーダ6の前端入口から横方向に離れた箇所においてオーガ13の前方で搬送デッキ14に倒れ込んだ穀稈が補助掻込みフィンガー20によってスクリュー18の横送り作用域にまで掻き込まれ、スクリュー18の横送り作用を受けて掻込みフィンガー19の作用域に送られるようになっている。 【0019】 前記掻込みリール10は、基端支点a周りに上下揺動自在な左右一対の支持アーム21の前部に支持ブラケット22を介して軸支されており、油圧シリンダ23によって支持アーム21を上下揺動することで掻込みリール10の掻込み作用高さを変更することができるとともに、支持ブラケット22を支持アーム21に沿ってスライド調節することで掻込み作用位置を前後に調節することが可能となっている。 【0020】 図3の伝動系統図に示すように、エンジン8からの動力は走行系と作業系に分けられ、走行系の動力は、ベルトテンション式の主クラッチ30を介して主変速機構31にベルト伝達される。主変速機構31は油圧式無段変速装置(HST)で構成されており、この主変速機構31から取り出された正転(前進)あるいは逆転(後進)の変速動力がミッションケース32に入力され、副変速機構33で高低2段にギヤ変速された後、左右のサイドクラッチ34を介して左右の車軸35に分岐伝達されて、左右のクローラ走行装置1が駆動される。 【0021】 エンジン動力から分岐された作業系の動力は、ベルトテンション式の脱穀クラッチ40を介して脱穀装置3の入力軸である唐箕軸41にベルト伝達される。唐箕軸41に伝達された動力は、機体左側において更に2系統に分岐され、一方の分岐動力が脱穀装置3に備えられた1番物横送り用の1番スクリュー軸42、2番物横送り用の2番スクリュー軸43、および、揺動選別ケース駆動軸44、等にベルト伝達されるとともに、他方の分岐動力が脱穀装置3の前部に配備されたベベルギヤケース45の入力軸46にベルト伝達され、ベベルギヤケース45で方向転換された動力で扱胴47が駆動されるようになっている。 【0022】 ベベルギヤケース45の入力軸46と前記フィーダ6の基端に横架されたフィーダ駆動軸48とがベルトテンション式の刈取りクラッチ49を介してベルト連動され、フィーダ駆動軸48に伝達された動力で掻き上げコンベア16、オーガ13、刈取り装置12、および、掻き込みリール10が駆動されるようになっている。 【0023】 図4に、前記主変速機構31およびミッションケース32の内部構造の詳細が示されている。 【0024】 主変速機構31は、接合された変速ケース51と厚板状のポートブロック52との間に、アキシャルプランジャ型の可変容量型のポンプ31Pと、アキシャルプランジャ型の定容量型のモータ31Mとを収容し、ポンプ31Pとモータ31Mとをポートブロック52に形成した図示されない内部油路で連通接続して構成された周知の構造の油圧式無段変速機構が利用されており、入力軸であるポンプ軸53にエンジン動力が伝達されるとともに、出力軸であるモータ軸54から取り出された変速動力がミッションケース32に伝達される。 【0025】 変速ケース51の横外側にポンプケース55が連結されている。このポンプケース55には、ポンプ軸53の延長部で同芯駆動されるトロコイド型のチャージポンプCPが組み込まれており、チャージポンプCPからの吐出油が変速ケース51の上面に装着されたオイルフィルタ56で浄化された後、ケース壁内の内部油路57を介してポートブロック52に形成されたチャージ油路(図示せず)に供給されるようになっている。 【0026】 ポンプ31Pの吐出油量および吐出方向は斜板58の角度変更によって変更されるものであり、この斜板58の角度調節を行う変速操作軸59(図7参照)と、運転部5に配備された主変速レバー60とが後述のようにリンク連係されている。 【0027】 前記ミッションケース32には第1軸61、カウンタ軸62、第2軸63、および、左右一対の前記車軸35が横架支承されており、第1軸61とカウンタ軸62に亘って前記副変速機構33が装備されている。第1軸61には、モータ軸54のケース内端部に固着された出力ギヤG1に咬合する入力ギヤG2が固着されるとともに、小径ギヤG3および大径ギヤG4を一体装備した副変速用のシフトギヤSGがスプライン装着されている。カウンタ軸62の左右中央部には、前記小径ギヤG3に咬合可能な大径変速ギヤG5と前記大径ギヤG4に咬合可能な小径変速ギヤG6とを一体化してなる変速ギヤCGが遊嵌支持されており、シフトギヤSGを、図中右方にシフトして小径ギヤG3を大径変速ギヤG5に選択咬合させることで、図5(イ)に示す「低速」が現出され、シフトギヤSGを図中左方にシフトして大径ギヤG4を小径変速ギヤG6に選択咬合させることで「高速」が現出され、シフトギヤSGを変速ギヤCGに咬合しない中間位置にシフトすることで「中立」が現出されるようになっている。 【0028】 シフトギヤSGを装備した第1軸61の一方の軸支箇所には駐車ブレーキPBが装備されている。この駐車ブレーキPBは、シフトギヤSGの回動を阻止することで、このシフトギヤSGに咬合連動された伝動下手側を固定するものであり、以下のように構成されている。 【0029】 シフトギヤSGにおける大径ギヤG4の外側面には係合爪65が突設されるとともに、シフトギヤSGが前記「低速」位置よりも更に係合爪突出方向にシフト可能に構成されている。他方、第1軸61の軸支箇所には、ケース側壁に嵌合固定されたブレーキ板66がシフトギヤSGに軸心方向から対向して配備されており、シフトギヤSGが「低速」位置よりも更に係合爪突出方向にシフトされると、図5(ロ)に示すように、係合爪65がブレーキ板66に形成されたロック孔67に係合して、シフトギヤSGの回動が阻止されるようになっている。ここで、シフトギヤSGの係合爪65がブレーキ板66に係合された状態でも小径ギヤG3と大径変速ギヤG5との咬合状態が維持されており、変速ギヤCGに咬合連動された伝動下手側の伝動系を固定して、クローラ走行装置1を固定するようになっているのである。 【0030】 カウンタ軸62の左右にはサイドクラッチ34を構成するクラッチギヤG7が軸心方向にスライド可能に遊嵌支持されるとともに、各クラッチギヤG7に咬合された一対の出力ギヤG8が第2軸63に遊嵌支持されている。クラッチギヤG7が内方にスライドされることで、前記変速ギヤCGの中心に形成された内歯ギヤG9に咬合して「クラッチ入り」状態がもたらされ、クラッチギヤG7が外方にスライドされることで、前記内歯ギヤG9から離脱した「クラッチ切り」状態がもたらされるよう構成され、常時はカウンタ軸62に外嵌装着されたバネ68によって各クラッチギヤG7が「クラッチ入り」方向にスライド付勢されている。クラッチギヤG7は幅広に構成されており、「クラッチ入り」および「クラッチ切り」のいずれにおいても出力ギヤG8に常時咬合されている。 【0031】 各出力ギヤG8は、第2軸63に遊嵌支持された中間小径ギヤG10に一体連結されるとともに、各中間小径ギヤG10が各車軸35の内方端部に固着された大径の減速ギヤG11にそれぞれ咬合されており、各出力ギヤG8から取り出された動力が左右の車軸35に減速伝達されるようになっている。 【0032】 従って、左右のサイドクラッチ34が共に「クラッチ入り」状態にあると、左右の出力ギヤG8から等速の動力が取り出されて左右のクローラ走行装置1が等速で駆動され、直進走行が行われる。片方のサイドクラッチ34が「クラッチ切り」状態になると、片方のクローラ走行装置1への動力伝達が断たれ、他方のクローラ走行装置1のみの駆動による機体操向が行われる。 【0033】 図6に示すように、各クラッチギヤG7からはボス部69が外方に延長され、このボス部69に、外方へのスライド移動がストッパリング70で阻止された操作板71がスプライン外嵌止着されている。この操作板71にスラストベアリング72を介して対向されたリング状ピストン73がミッションケース32の壁面に装備されている。リング状ピストン73は、圧油供給によって外方に進出移動して操作板71を押圧し、クラッチギヤG7をバネ68に抗して外方、つまり、クラッチ切り方向にスライドさせるよう構成されている。 【0034】 カウンタ軸62の左右端部近くには前記クラッチギヤG7に作用するサイドブレーキSBが設けられている。このサイドブレーキSBは、ボス部69の外周に係合された摩擦板75と、固定軸受けケース76の内周に係合された摩擦板77とを軸心方向交互に重合させた多板摩擦ブレーキで構成されており、クラッチギヤG7が「クラッチ切り」位置を越えて更に外方にスライドされることで、操作板71が重合された摩擦板75,77を圧接してクラッチギヤG7に摩擦制動が付与されるようになっている。 【0035】 従って、一方のクラッチギヤG7が外方にスライドされて「クラッチ切り」位置に至ると、駆動を断たれた一方のクローラ走行装置1が遊転する緩やかな機体旋回が行われ、このクラッチギヤG7が引続き外方にスライドされると、駆動を断たれた一方のクローラ走行装置1をサイドブレーキSBで制動しての信地旋回(ピボットターン)が行われるのである。 【0036】 前記主変速機構31、副変速機構33、および、サイドクラッチ34の操作構造を以下に説明する。 【0037】 運転部5における運転座80の前には操縦ボックス81が立設されるとともに、運転座80の左脇にはサイド操作パネル82が配備されている。図7に示すように、サイド操作パネル82を支持した支持フレーム83にブラケット84が備えられ、このブラケット84にレバー基端部材85が横向き支点b周りに回動可能に装着されている。レバー基端部材85の上端部に前記主変速レバー60が前後向き支点c周りに左右傾動可能に連結されており、図9に示すように、主変速レバー60をサイド操作パネル82に開口形成した段違い状の操作孔86に沿って前後に揺動操作できるよう構成されている。 【0038】 前記レバー基端部材85の他端と、前記変速操作軸59の突出端に連結された変速操作アーム87とが押し引きロッド88で連動連結されており、主変速レバー60が操作孔86における段差部に設定された「停止」にあると、前記斜板58がポンプ軸53と直交する角度となってポンプ31Pからの吐出がなくなり、モータ31Mが停止する。主変速レバー60が「停止」から前方の前進操作経路Fに操作されると、斜板58がレバー操作量に応じた角度だけ正方向に傾動され、正方向への圧油吐出がなされてモータ軸54が正転し、前進変速がなされる。主変速レバー60が「停止」から後方の後進操作経路Rに操作されると、斜板58がレバー操作量に応じた角度だけ逆方向に傾動され、逆方向への圧油吐出がなされてモータ軸54が逆転し、後進変速がなされる。 【0039】 なお、図8に示すように、前記横向き支点bにはレバー基端部材85の回動に摩擦抵抗を付与する皿バネ89が装備されている。この摩擦抵抗は、変速操作軸59から押し引きロッド88を介して伝達される変速操作反力に打ち勝つ大きさに設定されており、これによって主変速レバー60を任意の操作位置に摩擦保持しておくことができるようになっている。 【0040】 前記変速操作軸59は油圧の脈動、等によって回転振動が作用しており、この振動が主変速レバー60に伝達されることを抑制するために、押し引きロッド88の途中にはゴム式あるいはバネ式のダンパ90が介在されている。 【0041】 図5および図7に示すように、副変速機構33の前記シフトギヤSGを操作するシフトフォーク91は、ミッションケース32に横架固定された支軸92に沿ってスライド可能に支持され、このシフトフォーク91に係合する操作アーム93が操作軸94を介して前後向き支点d周りに揺動自在に支持されている。支軸92には軸心方向4箇所にデテント溝95が形成されており、シフトフォーク91が「高速」、「中立」、「低速」、および、「駐車」位置で安定保持されるようになっている。 【0042】 図9に示すように、前記サイド操作パネル82には、前記主変速レバー60の操作孔86より運転座席側に位置して直線状の操作孔96が設けられ、主変速レバー60より短い副変速レバー97が操作孔96から前後操作可能に突設されている。この副変速レバー97は、前記ブラケット84に横向き支点e周りに揺動可能に支持されており、レバー基端から延出された操作アーム97aと前記操作軸94の外端に連結された操作レバー98とが操作ロッド99を介して連動連結されている。 【0043】 副変速レバー97の操作径路は、その最後方に非作業時の移動走行に好適な「高速」位置、その前方に「中立」位置、更に前方に作業走行に好適な「低速」位置、最前方に「駐車」位置がそれぞれ設定されている。副変速レバー97を「低速」位置から「駐車」位置に移動させる際に、上記のようにシフトギヤSGが変速ギヤCGとの咬合状態が維持されて空転状態が現出されないので、例えば、坂道などの斜面で走行を停止して駐車ブレーキPBをかける時に、機体が自重でずり落ちるようなことはない。 【0044】 図10,11に示すように、左右のサイドクラッチ34を操作するリング状ピストン73への圧油給排制御を行う制御バルブVがミッションケース32に連結されている。ミッションケース32は左右分割構造に構成されており、その接合面を跨いで形成された座面32aに制御バルブVがパッキン101、および、中間プレート102を介してボルト締め連結されている。制御バルブVの取付け面に形成された圧油給排用のポート103と、座面32aに形成されたポート104とが連通接続されるとともに、その接続箇所はOリング105で油密シールされるようになっている。 【0045】 制御バルブVの操作アーム106は、前記操縦ボックス81から立設された操縦レバー107に、図示されていない連係機構を介して連動連結されており、操縦レバー107が左右中立位置にあると左右のサイドクラッ34が共に「クラッチ入り」となって直進走行が行われ、操縦レバー107を左方または右方へ操作することで、操作された側のサイドクラッチ34が「クラッチ切り」となって片側のクローラ走行装置1のみの駆動によって走行機体2が操縦レバー107の操作方向に旋回する。サイドクラッチ34が切り操作された後に引続き操縦レバー107を更に倒し操作すると、サイドクラッチ34が切られた側のサイドブレーキSBが作動して、駆動が断たれたクローラ走行装置1に制動がかけられて、上記したように信地旋回(ピボットターン)による機体操向が行われる。なお、前記操縦レバー107は前後左右に十字操作可能に構成されており、その前方操作で前記油圧シリンダ9が短縮作動して刈取り部が下降し、後方操作で油圧シリンダ9が伸長作動して刈取り部が上昇するように、操縦レバー107と油圧シリンダ9の制御バルブ(図示せず)とが連係されている。 【0046】 〔他の実施例〕 【0047】 (1)駐車ブレーキPBとして、多板式の摩擦ブレーキや内拡式のシューブレーキを利用することもできる。 【0048】 (2)主変速機構31として、ギヤ式の多段変速機構やその他の変速機構を利用するもよい。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】コンバインの全体側面図 【図2】コンバインの全体平面図 【図3】伝動系統図 【図4】ミッションケースの縦断正面図 【図5】副変速機構および駐車ブレーキを示す縦断正面図 【図6】サイドクラッチの縦断正面図 【図7】変速操作構造の側面図 【図8】変速レバー基部の縦断正面図 【図9】変速レバー操作部の平面図 【図10】ミッションケースの平面図 【図11】制御バルブ取付け部の分解側面図 【符号の説明】 【0050】 31 主変速機構 32 ミッションケース 33 副変速機構 97 副変速レバー PB 駐車ブレーキ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成17年12月13日(2005.12.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−159467(P2007−159467A) |
| 【公開日】 |
平成19年6月28日(2007.6.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−359222(P2005−359222) |
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