| 【発明の名称】 |
草刈機の薬剤塗布装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】井手 宣弘
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| 【要約】 |
【課題】刈刃自体に薬剤を含浸させたものでは、薬剤の塗布効果が不充分であり、刈取りと同時に薬剤液を、噴霧乃至散布する形態では構成煩雑で、多量の薬剤を必要とする。
【解決手段】回転する刈刃1の刈刃軸2に、機体上に搭載の薬剤タンク3からこの刈刃1下面に薬剤を案内する薬剤案内路4を設けたことを特徴とする草刈機の薬剤塗布装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転する刈刃(1)の刈刃軸(2)に、機体上に搭載の薬剤タンク(3)からこの刈刃(1)下面に薬剤を案内する薬剤案内路(4)を設けたことを特徴とする草刈機の薬剤塗布装置。 【請求項2】 前記案内路(4)は、この刈刃軸(2)の下部で分岐して下端部の刈刃(1)側へ向けて傾斜させた分岐路部(5)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の草刈機の薬剤塗布装置。 【請求項3】 前記刈刃(1)は、刈刃軸(2)に取付けられる支持プレート(6)の上側面に支持して取付け、これら支持プレート(6)と刈刃(1)との間に、前記案内路(4)から導入される薬剤を刈刃(1)下面へ案内する案内室(7)を形成したことを特徴とする請求項1、又は2に記載の草刈機の薬剤塗布装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、草刈取り作業時に、刈取跡の雑草の切り口部に生育抑制等の薬剤を塗布する草刈機の薬剤塗布装置に関する。簡単な構成で、円滑な薬剤塗布を行わせるものである。 【背景技術】 【0002】 刈取跡の雑草の切り口に薬剤を塗布するために、薬剤を含浸させたナイロンカッターの構成としたり(例えば、特許文献1参照)、刈取と同時に薬剤を噴射して散布する散布装置や、この薬剤を刈刃軸の案内路を通して流下供給するように設ける等の技術(例えば、特許文献2,3参照)が知られている。 【特許文献1】特開平10−108523号公報(第2項、図2) 【特許文献2】特開平09−28266号公報(第2項、図2) 【特許文献3】特開平09−322693号公報(第4項、図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 刈刃自体に薬剤を含浸させたものでは、薬剤の塗布効果が不充分であり、刈取りと同時に薬剤液を、噴霧乃至散布する形態では構成煩雑で、多量の薬剤を必要とする。 【課題を解決するための手段】 【0004】 請求項1に記載の発明は、回転する刈刃1の刈刃軸2に、機体上に搭載の薬剤タンク3からこの刈刃1下面に薬剤を案内する薬剤案内路4を設けたことを特徴とする草刈機の薬剤塗布装置の構成とする。草刈取時に薬剤タンク3から刈刃軸2内の薬剤案内路4に案内される薬剤は、この刈刃軸2下端の刈刃1の下面に沿って塗着するように流出、乃至浸出される。この刈刃1の回転により刈取った直後の刈跡雑草の切り口端面に、この刈刃1の下面に浸出して付着している薬剤を刈取切断と同時に塗布する。 【0005】 請求項2に記載の発明は、前記案内路4は、この刈刃軸2の下部で分岐して下端部の刈刃1側へ向けて傾斜させた分岐路部5を形成したことを特徴とするものである。案内路4を流下される薬剤は、この刈刃軸2下端部から外方へ傾斜の分岐路部5に案内されて、外方へ拡散されるようにして刈刃1の下面に浸出して付着される。この分岐路部5は案内路4と共に刈刃軸2と一体回転されていて遠心力作用が働いているため、この分岐路部5の傾斜に沿って回転外周側への薬剤の拡散浸出が行われ易い。 【0006】 請求項3に記載の発明は、前記刈刃1は、刈刃軸2に取付けられる支持プレート6の上側面に支持して取付け、これら支持プレート6と刈刃1との間に、前記案内路4から導入される薬剤を刈刃1下面へ案内する案内室7を形成したことを特徴とするものである。刈刃軸2の案内路4を流下する薬剤は、案内室7に導入されて、この案内室7から刈刃1の下面に沿って浸出して付着される。この支持プレート6は刈刃1を刈刃軸2に対して取付支持するもので、この支持プレート6と刈刃1との間に案内室7を形成して、この案内室7から刈刃1の切断部近くへ薬剤浸出を案内する。 【発明の効果】 【0007】 請求項1に記載の発明は、薬剤を刈刃軸2に形成された薬剤案内路4を経て、この下端に取付けられる刈刃1の下面に案内させるように流出、乃至浸出させるものであるから、薬剤の刈刃1下面に対する連続的浸出付着量を必要最小限に維持させることが容易であり、無駄をなくすることができ、この薬剤を刈刃1の下面で雑草切断と同時に直接切り口端面にのみ塗布、乃至塗着して、効果的な薬剤塗布を維持できる。又、この構成も簡潔にすることができる。 【0008】 請求項2に記載の発明は、刈刃1の下面側へ薬剤を案内する分岐路部5が、案内路4の一部として刈刃軸4の下端部に形成されるため、刈刃取付部等の邪魔になり難く、構成が簡潔であると共に、この分岐路部5の傾斜形成によって案内される薬剤の遠心作用による吸引流出が円滑に行われ、刈刃1下面に対する浸出付着を連続的に行わせて安定させることができる。 【0009】 請求項3に記載の発明は、刈刃1は支持プレート6に支持されて安定した支持構成を維持することができ、この支持プレート6と上側に支持される刈刃1との間に形成の案内室7によって薬剤を案内するため、薬剤をこの回転する刈刃1の先端切断部近くまで案内させて、刈刃1下面への薬剤付着を均一化、安定させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 図面に基づいて、草刈機は、エンジン10を搭載して駆動走行される車体11の前側に左右一対の刈刃軸2が配置される。この車体11の後上部にはハンドルフレーム12,及び後端のハンドル13が設けられ、前方にはゲージホイル14がホイルアーム15によって支持される。刈刃軸2の後側には車輪16が軸装17されて、該エンジン10から車体11及び車輪ケース18内の伝動機構を介して伝動回転されて走行される。この車体11の前部に左右一対の刈刃軸2が立設されて、ベルト19によって各々連動回転される。各刈刃軸2の下部には翼板形態の刈刃1が上下二段に設けられ、しかも上下の刈刃1相互間は回転位相をずらせて配置される。この刈刃1の回転上部は刈刃カバー20で覆われる。又、ハンドル13部には走行クラッチレバー22や、ハンドル回動レバー23等が配置される。 ここにおいて、この発明に係る薬剤塗布装置は、回転する刈刃1の刈刃軸2に、機体上に搭載の薬剤タンク3からこの刈刃1下面に薬剤を案内する薬剤案内路4を設けたことを特徴とする草刈機の薬剤塗布装置の構成とする。草刈取時に薬剤タンク3から刈刃軸2内の薬剤案内路4に案内される薬剤は、この刈刃軸2下端の刈刃1の下面に沿って塗着するように流出、乃至浸出される。この刈刃1の回転により刈取った直後の刈跡雑草の切り口端面に、この刈刃1の下面に浸出して付着している薬剤を刈取り切断と同時に塗布する。 【0011】 前記案内4は、この刈刃軸2の下部で分岐して下端部の刈刃1側へ向けて傾斜させた分岐路部5を形成したことを特徴とするものである。案内路4を流下される薬剤は、この刈刃軸2下端部から外方へ傾斜の分岐路部5に案内されて、外方へ拡散されるようにして刈刃1の下面に浸出して付着される。この分岐路部5は案内路4と共に刈刃軸2と一体回転されていて遠心力作用が働いているため、この分岐路部5の傾斜に沿って回転外周側への薬剤の拡散浸出が行われ易い。 前記刈刃1は、刈刃軸2に取付けられる支持プレート6の上側側面に支持して取付け、これら支持プレート6と刈刃1との間に、前記案内路4から導入される薬剤を刈刃1下面へ案内する案内室7を形成したことを特徴とするものである。刈刃軸2の案内路4を流下する薬剤は、案内室7に導入されて、この案内室7から刈刃1の下面に沿って浸出して付着される。この支持プレート6は刈刃1を刈刃軸2に対して取付支持するもので、この支持プレート6と刈刃1との間に案内室7を形成して、この案内室7から刈刃1の切断部近くへ薬剤浸出を案内する。 【0012】 左右各刈刃軸2は、車体11の下側に装着された支持アーム24に軸受メタル25を介して回転自在に支持される。又、この支持アーム24の上側には、ベルト19等の伝動機構上を覆う伝動カバー26が設けられて、この伝動カバー26に対して刈刃軸2の上端部を軸受けさせている。これら各刈刃軸2の上端から下端にわたって中心部に沿って薬剤(液体)を流通案内するための案内路4を形成している。この刈刃軸2の下端部には、刈刃1を上下二段にわたって直板形態の刈刃1を回転位相を略90度ずらせた状態にして配置すると共に、この上段の刈刃1の取付位置から下端部にわたって該案内路4を二又形態に分岐して、下端外方へ向けて斜め方向に向う形態の分岐路部5を形成する。これら各刈刃1は刈刃ボス27に一体的に取付けられていて、この刈刃ボス27を刈刃軸2の下端部に嵌合させて、下側からセットボルト28を螺挿して取付固定する構成としている。このセットボルト28を螺挿するボルト穴29は前記分岐路部5の中央間隔部に形成される。該下段の刈刃1は、刈刃ボス27に取付けられた凹字形断面の支持プレート6の上面内に重合嵌合させる形態にして構成している。刈刃1は中央部の刈刃軸2部に嵌合させる軸穴30部に対向する刃幅を最広幅に形成すると共に、両端の刃縁31を有する部分にわたって狭幅に形成している。該支持プレート6の回転方向前後に沿って形成される立上縁部32をこの刈刃1の形状に沿わせた形態に構成している。そして、各刈刃1の刃縁31はこの支持プレート6の両端から外方へ突出させている。前記分岐路部5は、二又状に形成したが、刃板1の放射状配置板数等に応じて三又状等に形成することもできる。 【0013】 このような支持プレート6の中央部にはセットボルト28を嵌挿する取付穴32を形成し、この支持プレート6の取付穴32周部を刈刃軸2の下端面に重合させてセットボルト28で締付けて取付ける。このとき、支持プレート6と刈刃軸2の下端面との間には、該分岐路部5よりも内周部においてシールリング33を介在させて、薬剤がボルト穴29側へ漏出しないように構成している。これら支持プレート6と刈刃1との間には案内室7が形成されて、この案内室7の軸2心側には、前記分岐路5の下端部が連通され、外側端部には薬剤を浸出させるスリット穴等の浸出口34を形成する。又、この案内室7内は、単なる薬剤溜室の形態とすることもできるが、スポンジの如き薬剤浸出流動性のよい抵抗材を充填して、薬剤の遠心力による流動性抑制して、薬剤を連続して流出させるように維持して、刈刃1の下面に沿って浸出するように構成することができる。又、前記浸出口34を形成する口材35を合成樹脂製等で構成して、支持プレート6と刈刃1との間に介在させて、この口材35の上面に細溝状の浸出口34を、刈刃1の回転方向に対して後退角を形成する状態に形成し、しかもこの浸出口34は案内室7の底面から外側口端部にわたって順次上り傾斜底面36に形成して、薬剤が残留することなく流出するように構成している。このような支持プレート6による案内室7の構成は、薬剤の塗布が下段の刈刃1によって最も低く刈取られた雑草の切り口にのみ塗布されることで十分であるため、複数の刈刃1が上下数段にわたって配置される形態にあっては、最下段の刈刃1部においてのみ設ける。 【0014】 前記刈刃軸2の上端部を軸受する伝動カバー26に対する軸受部は、軸受筒40を伝動カバー26に固定し、この軸受筒40の内側に刈刃軸2の上端部をベアリング41を介して軸受けしている。この軸受筒40の上端には薬剤を供給するパイプ42を取付蓋43によって支持して取付け、このパイプ42の下端部を、回転する刈刃軸2上端部の案内路4上端口部に嵌合させて連通し、この嵌合部はシールリング44を介装して薬剤の軸受筒40内への漏出を防止している。前記タンク3はこの伝動カバー26上の左右の取付蓋43間にわたって一体に取付支持される門形状の取付ベース45上面に取付けて、このタンク3の給液口46と左右のパイプ42の上端部との間をホース47で連結して、このタンク3内の薬剤を各刈刃軸2の案内路4へ流下供給するように構成している。又、この軸受筒41の内周面と刈刃軸2上端外周面との間にシール48を設けて、軸受筒40の内部に薬剤が漏出しても外部へは漏れない形態としている。該ホース47は比較的柔かい構成で、挟持器49によって挟むことによってこのホース47を流下する薬剤流量を適宜に調節できる形態としている。この挟持器49には調節ダイヤル50によってホース47を挟持し、このホース47の挟持力を調節することができる。52は給液口46に設けたコックである。53は前記ベルト19を掛けわたすプーリで、伝動カバー26下部の各刈刃軸2に一体に取付けられる。 【0015】 草刈作業時は、コック52を開けて薬剤を供給する状態にする。ホース47を経て刈刃軸2の案内路4へ流下供給される薬剤は、この下端の分岐路部5を経て最下段の刈刃1の下側に形成される案内室7へ流入されて、この案内室7に満たされる。刈刃軸2及び刈刃1の回転により雑草刈取時には、これら分岐路部5や案内室7内の薬剤には遠心力が働いて、外方への流動性が強くなり、案内路4の薬剤を吸収するように連続して供給させる。案内室7へ流下案内された薬剤は、浸出口34から最下段の刈刃1の下面に沿って浸出されて塗着されるように連続付着される。この最下段の刈刃1によって切断された草が最も短くなって、この草の切り口端面に刈刃1下面が摺接するとき、この刈刃1の下面に浸出して塗着、乃至付着されるように供給される薬剤を、この刈刃1で切断すると同時に、この草の切り口部に直接塗布して雑草の生長抑制を行うものである。このようにして刈刃1の下面に浸出させる薬剤量は少量にして、しかも均一量に維持することができる。そして、少量でありながら刈刃1の下面に連続的に付着するように供給される薬剤を、この刈刃1の回転で刈取切断した草の切り口部に直接塗布することによって薬剤効果を効率良く維持する。又、前記刈刃軸2の案内路4、及び分岐路部5等の構成は、同一刈刃軸2内に沿って接合部間の間隙等を生じない形態として構成されて、この分岐路部5を流下したり、案内室7部に流下供給された薬剤が遠心作用によって外方へ流動されて刈刃1の下面に浸出されるとき、この案内路4に有効で安定した吸引力を働かせて、薬剤の供給量を一定量に安定させることができる。案内路4は刈刃軸2の内部に形成されて、下端部の分岐路部5を直接案内室7に連結するため、気密形態の構成が容易で、途中での外気吸入を防止して遠心力による薬剤吸引供給を的確に行わせる。 【図面の簡単な説明】 【0016】 【図1】刈刃軸部の正面図。 【図2】その刈刃部の平面図。 【図3】その案内室部の拡大正断面図と平面図。 【図4】刈刃軸上端軸受部の拡大正面図。 【図5】草刈機の側面図。 【図6】その平面図。 【符号の説明】 【0017】 1 刈刃 2 刈刃軸 3 タンク 4 案内路 5 分岐路部 6 支持プレート 7 案内室
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144980 【氏名又は名称】株式会社アテックス
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| 【出願日】 |
平成17年10月14日(2005.10.14) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2007−104974(P2007−104974A) |
| 【公開日】 |
平成19年4月26日(2007.4.26) |
| 【出願番号】 |
特願2005−299597(P2005−299597) |
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