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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】大原 一志

【氏名】菊澤 尋正

【氏名】水本 武

【要約】 【課題】穀稈を刈取り脱穀するコンバインの刈取機の分草体の下部から掻込移送ローラ装置の前側上部の間に、平ベルト方式のベルト移送装置を機体中央部の左右方向へ所定間隔で複数個を設け、汎用コンバインとして、この汎用コンバインでひまわり等を刈取り脱穀しようとするものである。

【解決手段】穀稈を刈取り脱穀するコンバインの刈取機4の分草体6の下部から掻込移送ローラ装置9の前側上部の間に、所定間隔で掻込ラグ11bを装着した、平ベルト11aを張設したベルト移送装置11を機体1aの中央部の左右方向へ所定間隔で複数個を設け、ひまわりを掻込み移送し、脱穀する。汎用コンバインを構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車台(2)の前方部にひまわり等を刈取り移送する刈取機(4)と、該走行車台(2)の上側で刈取機(4)の後方部に脱穀機(5)と、該脱穀機(5)横側前部に操作装置(14)及び操縦席(15)と、該操縦席(15)後側に貯留タンク(5a)等とを設けたコンバインにおいて、前記刈取機(4)は前部から、左右両外側に分草体(6)と、機体(1a)全巾に亘ってリール装置(7)と、掻込移送ローラ装置(9)と、所定巾の刈刃装置(8)と、該掻込移送ローラ装置(9)後右側部へ脱穀機(5)へ接続する搬送コンベア装置(10)等とを設けると共に、前記分草体(6)下部から掻込移送ローラ装置(9)前側上部の間に平ベルト方式のベルト移送装置(11)を機体(1a)中央部の左右方向へ所定間隔で複数個を設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)には、該平ベルト(11a)巾から左右両側へ突出させて、回転方向へ所定間隔の複数の掻込ラグ(11b)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)の回転速度(V1)は、走行装置(3)の走行車速(V2)以下にして設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバイン。
【請求項4】
前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)の下端部は、刈刃装置(8)より、前方下部へ位置させて設けると共に、上端部は、前後方向へ所定巾(L1)で地面に対して略平方で、側面視不等辺三角形状に形成して設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2、又は請求項3に記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
被収穫物を刈取移送する刈取機の分草体の下部から掻込移送ローラ装置の前側上部の間に、平ベルト方式のベルト移送装置を機体中央部の左右方向へ所定間隔で複数設けた技術であり、コンバインとして利用できる。
【背景技術】
【0002】
コンバインは、特開平9−154369号公報で示すように、前方に穀稈における穂先部のみを刈取りながら取り込むようにした刈取前処理置を、その後方に残稈に対するセカンド刈刃装置を各々設けた、高刈式コンバインにおいては、前記セカンド刈刃装置に、少なくとも二個の刈刃機構を上下方に適宜間隔を有して設け、この各刈刃機構のうち上段における刈刃機構を下段の刈刃機構よりも前方に位置させて設ける。
【0003】
前側で上段に設けた、前記刈刃機構で刈取りされた被収穫物は、脱穀機内へ移送供給されて、脱穀される。又、後側で下段に設けた、前記刈刃機構で被収穫物の残稈は、再度切断されて、圃場へ放置される。
【特許文献1】特開平9−154369号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
倒伏した被収穫物を機内へ取り込みができなかったり、又、リール装置で掻込みするときに、被収穫物の種を落下させて、ヘッドロスが増加することがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台(2)の前方部にひまわり等を刈取り移送する刈取機(4)と、該走行車台(2)の上側で刈取機(4)の後方部に脱穀機(5)と、該脱穀機(5)横側前部に操作装置(14)及び操縦席(15)と、該操縦席(15)後側に貯留タンク(5a)等とを設けたコンバインにおいて、前記刈取機(4)は前部から、左右両外側に分草体(6)と、機体(1a)全巾に亘ってリール装置(7)と、掻込移送ローラ装置(9)と、所定巾の刈刃装置(8)と、該掻込移送ローラ装置(9)後右側部へ脱穀機(5)へ接続する搬送コンベア装置(10)等とを設けると共に、前記分草体(6)下部から掻込移送ローラ装置(9)前側上部の間に平ベルト方式のベルト移送装置(11)を機体(1a)中央部の左右方向へ所定間隔で複数個を設けたことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0006】
コンバインでの収穫作業は、このコンバインを高刈り収穫作業位置へ刈取機(4)を操作して、収穫作業を開始する。分草体(6)の下部から掻込移送ローラ装置(9)の前側上部の間で、機体(1a)の中央部の左右方向へ所定間隔で設けた平ベルト方式のベルト移送装置(11)間へ被収穫物の花托は、平ベルト間の上側へ乗せられて、上部へ移送され、上端部でこのベルト移送装置(11)の上部へ設けた刈刃装置(8)で花托の下部が切断される。切断された花托は、掻込移送ローラ装置(9)へ供給され、この掻込移送ローラ装置(9)で略中央部へ向けて移送され、後側の搬送コンベア装置(10)へ供給される。この搬送コンベア装置(10)で上部へ移送されて、被収穫物の花托は、脱穀機(5)内へ供給される。この脱穀機(5)内で脱穀された被収穫物の種は、貯留タンク(5a)へ供給されて、一時貯留される。
【0007】
請求項2に記載の発明においては、前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)には、該平ベルト(11a)巾から左右両側へ突出させて、回転方向へ所定間隔の複数の掻込ラグ(11b)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインとしたものである。
【0008】
前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)には、該平ベルト(11a)の全巾から左右両側へ突出させて、回転方向へ所定間隔の複数個(多数)の掻込ラグ(11b)を設けている。この各掻込ラグ(11b)の支持により、被収穫物の花托部は、後方上部へ移送される。
【0009】
請求項3に記載の発明においては、前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)の回転速度(V1)は、走行装置(3)の走行車速(V2)以下にして設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインとしたものである。
【0010】
前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)の回転速度(V1)は、コンバインの走行装置(3)の走行車速(V2)以下にして設け、このベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)の回転速度が遅いことにより、長稈の被収穫物は、前傾姿勢で移送されることで、被収穫物のよい高い位置を切断することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明においては、前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)の下端部は、刈刃装置(8)より、前方下部へ位置させて設けると共に、上端部は、前後方向へ所定巾(L1)で地面に対して略平方で、側面視不等辺三角形状に形成して設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2、又は請求項3に記載のコンバインとしたものである。
【0012】
前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)の下端部は、刈刃装置(8)より、前方下部へ位置させて設けると共に、上端部は前後方向へ所定巾(L1)で地面に対して略平方で、側面視不等辺三角形状に形成して設け、切断済みのひまわりの花托が、平ベルト(11a)から落下を防止し、掻込移送ローラ装置(9)へ確実に供給させる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明においては、被収穫物の花托を移送する分草体(6)の下部から掻込移送ローラ装置(9)の前側上部の間に、平ベルト方式のベルト移送装置(11)を、機体(1a)中央部の左右方向へ所定間隔で複数個設けたことにより、このベルト移送装置(11)間へ被収穫物の花托は、平ベルト間の上側へ乗せられて、上部へ移送され、この上部で花托の根元部が、刈刃装置(8)で切断されて、掻込移送ローラ装置(9)へ供給されて、引継ぎ移送されることにより、被収穫物の種粒の頭部のロスを大巾に減少させることができる。又、被収穫物の花托の移送を確実に行うことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明においては、前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)には、この平ベルト(11a)全巾より広く、左右両端部を突出させた複数個の掻込ラグ(11b)を設けたことにより、被収穫物の花托部は、この掻込ラグ(11b)により、確実に後方上部の刈刃装置(8)部へ移送されて、切断することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明においては、前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)の回転速度(V1)は、走行装置(3)の走行車速(V2)以下に設定していることにより、稈長の長い被収穫物を前方へ傾斜姿勢にして、この平ベルト(11a)で上方後部へ移送することができ、このために、被収穫物は、より高い位置を切断可能となる。
【0016】
請求項4に記載の発明においては、前記ベルト移送装置(11)の平ベルト(11a)の下端部は、刈刃装置(8)より、前方下部へ位置させて設けると共に、上端部は、前後方向へ所定巾(L1)で設け、地面に対して略平行で、側面視不等辺三角形状に形成して設けたことにより、倒伏した被収穫物でも引起して、後方上部へ移送することができる。又、刈刃装置(8)で切断された被収穫物の花托は、上端部所定の長さの平行面を移送されて、後側の掻込移送ローラ装置(9)へ供給されることにより、落下することがない。更に、このため、ヘッドロスを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
ひまわり等を刈取収穫する汎用コンバイン1について説明する。この汎用コンバイン1は、走行車台2の前部にひまわりを刈取り移送する刈取機4を設けている。該走行車台2の上側で刈取機4の後側にひまわりの花托等を脱穀する脱穀機5を載置し、この脱穀機5の右横側に脱穀済みひまわりの種粒を受けて、貯留する貯留タンク5aを載置している。該刈取機4には、前部より、左右両外側に分草体6と、機体1aの全巾に亘って、ひまわりを分離掻込するリール装置7と、ひまわりの花托を茎稈と共に、後方上部へ移送する複数のベルト方式のベルト移送装置11と、花托を切断する刈刃装置8と、切断済み花托を受けて掻込み移送する掻込移送ローラ装置9と、この掻込移送ローラ装置9から花托を受けて、脱穀機5へ移送供給する搬送コンベア装置10等よりなる構成である。これら刈取機4のベルト移送装置11等を主に図示して説明する。
【0018】
前記汎用コンバイン1の走行車台2の下側には、図1、及び図2で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側面に脱穀機5を載置している。又、走行車台2の前部の刈取機4で立毛のひまわりの花托と茎稈とを後方上部へ移送し、花托の下側近傍部の茎稈が切断され、脱穀機5内へ移送供給され、この脱穀機5内で脱穀され、脱穀済みで選別済み種粒は、この脱穀機5の右横側へ配設した貯留タンク5a内へ供給され、一時貯留される。
【0019】
前記走行車台2の前方部には、図1、及び図2で示すように、立毛ひまわりを分離する左右両側に分草体6と、この各分草体6に各ナローガイド6aと、機体1aの全巾に亘って掻込み分離するリール装置7と、ひまわりの花托を茎稈と共に、後上部へ掻込み移送する機体1aの中央部の左右方向へ所定間隔で複数個の平ベルト方式のベルト移送装置11と、ベルト移送装置11の上部へ花托の根元近傍部を切断する刈刃装置8と、切断済み花托と茎稈の一部との供給を受けて、左側方向へ移送する掻込移送ローラ装置9と、この掻込移送ローラ装置9から花托等を引継ぎ後方上部へ移送して、脱穀機5へ供給する搬送コンベア装置10からなる刈取機4を設けている。該刈取機4全体は、油圧駆動による伸縮シリンダ13により、土壌面に対して昇降する。又、ひまわりを収穫作業するときには、汎用コンバイン1は、所定の高刈取り高さ位置へ操作して、収穫作業する。
【0020】
前記貯留タンク5a側の前部には、図1、及び図2で示すように、汎用コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置14と、操縦席15とを設け、又、この操縦席15の下側にエンジン16を載置している。
【0021】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース17内の伝動機構17aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ17bを設けている。
【0022】
前記貯留タンク5a内に貯留したひまわりの種粒を機外へ排出するこの貯留タンク5aの後側には、図1、及び図2で示すように、縦移送螺旋18aを内装した排出支持筒18を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設けている。又、この排出支持筒18の上端部には、その全長が汎用コンバイン1の前後長に亘る機外へ種粒を排出する排出螺旋19aを伸縮自在に内装軸支した排出オーガ19を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設している。
【0023】
前記刈取機4は、図1、及び図2で示すように、穀稈を掻込み分離する6角形状のリール装置7は、左右両側の支持杆20へ設けた支持軸20aへ回転自在に軸支し、6箇所の隅部に左右方向に所定間隔で複数のリール杆7aを回動自在に設け、この各リール杆7aでひまわりを引起、分離、及び掻込みする。このリール装置7は、単独で上下伸縮シリンダ(図示せず)の作動により、昇降回動移動する。
【0024】
平ベルト方式の前記ベルト移送装置11は、図1〜図4で示すように、機体1aの左右方向略中央部から左右方向に複数個設けると共に、分草体6の前端下部から掻込移送ローラ装置9の前端上部の間に設けている。このベルト移送装置11は、左右両側の側板間の中央部の左右方向へ所定間隔で、分草体6の前端下部へ左右方向に前下軸12aを設け、この前下軸12aへ所定間隔で例えば、5個の前下プーリ12dを軸支している。又、掻込移送ローラ装置9の前側上部へ左右方向に前上軸12bを設け、この前上軸12bへ所定間隔で、5個の前上プーリ12eを軸支している。更に、この前上軸12cより、所定距離後側で掻込移送ローラ装置9の前端上側へ機体1a全巾に亘って、後上軸12cを左右方向に設け、この後上軸12cの所定位置へ所定間隔で、5個の後上プーリ12fを軸支し、これら前上プーリ12eと、後上プーリ12fとは、前後方向に所定の間隔を設けている。これら前下・前上・後上12d,12e,12fには、平ベルト11aを掛け渡して設けている。入力プーリ11cの入力軸11dから伝動ギャーケース11eを介して、後上軸12cが回転駆動されて、ベルト移送装置11の平ベルト11aが回転駆動される。
【0025】
前記ベルト移送装置11の前端部には、略三角形状の分草具11fを支持具11hで支持して設けている。
前記ベルト移送装置11の平ベルト11a間へひまわりの茎稈を取り込みすると共に、これら各平ベルト11aの上側面部でひまわりの花托を支持して、この花托、及び茎稈を後方上部へ移送して、後方上部の前上、後上プーリ12e,12f間へ張設した平ベルト11aの下側面の下部へ設けた刈刃装置8により、花托の下側近傍の茎稈が切断され、これら切断された花托と一部の茎稈とは、各平ベルト11aへ乗った状態で後方へ移送され、これら両側の平ベルト11aの移送終端部から、掻込移送ローラ装置9内へ供給される。
【0026】
ひまわりの花托と茎稈とを移送する平ベルト方式のベルト移送装置11は、分草体6の下部から掻込移送ローラ装置9の前側上部の間に平ベルト方式のこのベルト移送装置11を、機体1a中央部の左右方向へ所定間隔で複数個設けたことにより、この各ベルト移送装置11間へひまわりの茎稈は、この各ベルト間へ入り、又、花托は左右の平ベルトの上側へ乗せられて上部へ移送される。この上部で花托の根元部の茎稈が、従来下部へ設けていた刈刃装置8と伝動機構とを共用使用して、コスト低減を図って上部へ設け、この刈刃装置8で切断され、後方へ移送されて、掻込移送ローラ装置9へ供給され、この掻込移送ローラ装置9で引継ぎ移送されることにより、ひまわりの種粒の頭部のロスを大巾に減少させることができる。又、ひまわりの花托の移送は、平ベルト11a上へ乗った状態で移送されることにより、確実に移送することができる。
【0027】
前記ベルト移送装置11の平ベルト11aには、図3、及び図4で示すように、該平ベルト11aの全巾から左右両側へ突出する。この平ベルト11aより、広巾の掻込ラグ11bを、回転方向へ所定間隔で複数個を、この平ベルト11aへ設けて、ひまわりの移送を確実にしている。
【0028】
前記ベルト移送装置11の平ベルト11aには、この平ベルト11aの全巾より、広く左右両端部を突出させて複数個の掻込ラグ11bを、円周方向に設けたことにより、茎稈は機体1a内へ案内される。ひまわりの花托部は、この掻込ラグ11bにより、確実に後方上部の刈刃装置8部へ移送されて、切断することができる。花托、種粒が落下しても、掻込ラグ11bと、平ベルト11aとにより、保持されて上部移送されることで、落下を防止できる。
【0029】
前記ベルト移送装置11の平ベルト11aの回転速度(V1)は、汎用コンバイン1の走行装置3の走行車速(V2)以下に設定して設けている。又、平ベルト11aの回転速度(V1)は、走行車速(V2)に連動して、変更される構成である。
【0030】
前記ベルト移送装置11の平ベルト11aの回転速度(V1)は、汎用コンバイン1の走行装置3の走行車速(V2)以下にして設けたことにより、稈長の長いひまわりを前方へ傾斜姿勢にして、各平ベルト11a間で上方後部へ移送することができる。このために、ひまわりは、より高い位置を切断可能になる。
【0031】
前記ベルト移送装置11の平ベルト11a下端部の前下軸12a位置は、図1、及び図2で示すように、刈刃装置8より、前方下部へ位置させて設けると共に、上端部の前上軸12bは、前下軸12aより、後方上部へ位置させて設け、又、この前上軸12bより、後方へ所定巾(L1)位置へ後上軸12cを設けている。これら前上軸12bと、後上軸12cとは、地面に対して略平行状位置へ設けている。前下軸12aと、前上軸12bと、後上軸12cとの位置は、側面視不等辺三角形状に形成して設けている。
【0032】
前記ベルト移送装置11の平ベルト11aの下端の前下軸12a位置は、刈刃装置8より、前方下部へ位置させて設けると共に、上端部の前上・後上軸12b,12cの位置は、前下軸12aより、後方上部で前後方向に所定巾(L1)位置で、地面に対して略平行位置へ設け、これら前下軸12aと、前上軸12bと、後上軸12cとの位置は、側面視不等辺三角形状に形成して設けたことにより、倒伏したひまわりでも引起して、後方上部へ移送することができる。又、刈刃装置8で切断されたひまわりの花托は、平ベルト11aの所定巾(L1)の長さの平行状態の上側面を移送されて、後側の掻込移送ローラ装置9へ供給されることにより、花托は、平ベルト11a上より、落下することがない。更に、このために、ヘッドロスの減少を図ることができて、ヘッドロスを防止できる。
【0033】
前記掻込移送ローラ装置9は、図1、及び図2で示すように、各ベルト移送装置11の後側へ設けている。この掻込移送ローラ装置9には、左右両側の左・右移送プレート9b,9cと、この左・右移送プレート9b,9c間へ複数個の掻込杆9dとを、外周部へ装着した掻込ローラ9aを回転自在に軸支している。
【0034】
前記各ベルト移送装置11からひまわりの花托と、下側の茎稈とを、掻込移送ローラ装置9の前上部より、供給を受けて、移送ローラ9aの外周部へ設けた、左・右移送プレート9b,9cにより、掻込杆9d部へ移送され、この掻込杆9dにより、後側へ設けた搬送コンベア装置10へ供給する。
【0035】
前記搬送コンベア装置10は、図1、及び図2で示すように、掻込移送ローラ装置9と、脱穀機5との間に設けている。この搬送コンベア装置10は、移送ラグ10bを所定間隔に装着した移送チェン10aを回転自在に張設している。
【0036】
前記掻込移送ローラ装置9の各掻込杆9dから、ひまわりの花托と、下側の茎稈との供給を受け、移送チェン10aの各移送ラグ10bで後方上部へ移送して、脱穀機5へ供給する。
【0037】
前記脱穀機5は、図1で示すように、この脱穀機5へ軸支内装した扱胴5bの外周部へ装着した移送プレート5cと、多数本の扱歯5dとにより、ひまわりの花托と、下側の茎稈とが脱穀処理され、風選別、及び揺動選別等が行われ、種粒は昇降機5e等で貯留タンク5a内へ供給されて、一時貯留される。
【0038】
ひまわりの花托と、この花托の下側の茎稈とが刈取りされ、圃場へ残る残茎杆は、走行装置3の前部へ設けた、茎稈切断装置21で切断され、圃場面へ倒される。
前記各ベルト移送装置11の左右両側に設けた側板11j,11jは、図5〜図7で示すように、平ベルト11aの上側の作用側は、側板11jの上端は、平ベルト11aの左右両端部より、内側の位置で折曲させて設けている。又、この平ベルト11aの下側の不作用側は、この平ベルト11aの左右両側端部をカバーすべく、この平ベルト11aの上側部で側板11jをクランク状に形成して、この平ベルト11aの左右両端の不作用側をカバーさせている。
【0039】
これにより、前記平ベルト11aの下側部の左右両側を不作用とすべく、左右両側の側板11jでカバーする構成としたことにより、ひまわりを平ベルト11a間へスムーズに案内することができる。
【0040】
前記後上軸12cには、図5〜図7で示すように、ベルト移送装置11,11間の略中央位置に、支持メタル22aを設け、この支持メタル22aに取付板22bを設けている。この取付板22bに側面視略へ字形状のガイド板22cを設けて、ひまわりの茎稈を平ベルト11aへ確実に当接させている。
【0041】
これにより、前記ベルト移送装置11,11間にガイド板22cを設けたことにより、ひまわりの茎稈は、平ベルト11aへ押し当てられることにより、茎稈の上部への移送が安定する。
【0042】
前記ベルト移送装置11は、図1で示すように、前上・後上軸12b,12cの前後方向略中央部で、刈刃装置8の下側でこの刈刃装置8の近傍部を基点として、設けた回動用軸23を回動中心として、ベルト移送装置11を上下回動移動自在に設け、ひまわりの倒伏状態により、調節できる。又、刈刃装置8は、ベルト移送装置11の平ベルト11aの上部移送の作用側の下部側の近傍部へ設けている。花托の下側近傍を切断し、切断長さの安定化を図る。
【0043】
これにより、前記ベルト移送装置11を上下回動移動自在に設けたことにより、ひまわりの倒伏状態適応性の向上を図ることができる。又、切断性能、及び脱性能が安定する。
前記ベルト移送装置11の平ベルト11aの上側部は、図1で示すように、地面に対して、略平行に設けると共に、この平行部の上側にリール装置7を軸支し、このリール装置7のリール杆7a先端部の回転軌跡(L2)は、平ベルト11aの上側の平行面部へ当接しないように設けている。
【0044】
これにより、切断したひまわりの花托等は、前方部へ落下することなく、確実に後方の掻込移送ローラ装置9内へ移送供給される。
前リール装置7の6角の隅部には、図8、及び図9で示すように、支持杆7cを設け、この支持杆7cに帯状のスラット7bを設け、この帯状のスラット7bの下側面により、切断した花托等を保持して、後方へ移送させる。又、リール装置7のスラット7bの回転速度と、ベルト移送装置11の平ベルト11aの回転速度とは、略同じにしている。
【0045】
これにより、切断した花托を前記リール装置7の帯状のスラット7bにより、面で花托等を保持しながら後方へ移送させると共に、回転速度を同じにしたことにより、ヘッドロスを防止することができる。
【0046】
前記ベルト移送装置11の上部へ平行状態に設けた、平ベルト11a下側の刈刃装置8の前上方部には、図10、及び図11で示すように、リール装置7を廃止し、ローラ装置24を設けている。このローラ装置24は、刈刃装置8の下部に設けた下支持軸24aの左右両部へ支持板24bの下端部を軸支し、上端部にローラ24dを回転自在に軸支した上支持軸24cを設けている。このローラ装置24のローラ24dでひまわりへ抵抗をかけている。
【0047】
これにより、前記ローラ装置24のローラ24dでひまわりへ抵抗を掛けることができる。このために、向い刈取り時に、花托を遅らせて、前傾姿勢で花托の切断ができる。又、常に同じ姿勢で切断ができ、花托と長い茎稈とに分離することができる。
【0048】
前記ベルト移送装置11の平ベルト11aで上部へ移送され、ひまわりの花托の下部の茎稈が刈刃装置8で切断され、花托が切断され、圃場へ残っている残茎稈の根元部を切断する茎稈切断装置21は、図1、及び図14で示すように、走行クローラ3aの前方部へ支持装置21aで上下移動自在に設けている。
【0049】
前記茎稈切断装置21の回転自在な回転刃21bの外径は、左右両側の走行クローラ3a,3aの内巾と同等外径に形成するか、又はそれ以上の外径に形成にして設けている。
これにより、前記茎稈切断装置21の回転刃21bで確実に残茎稈を切断することができる。
【0050】
前記茎稈切断装置21の下部には、図13〜図15で示すように、伝動ケース25を設けている。この伝動ケース25内には、油圧モータ26のモータ軸26aへ軸支したモータギャー26aと、カウンタ軸27へ軸支したカウンタギャー27aと、回転刃21bの回転軸21cへ軸支した回転ギャー21d等とを内装している。これら各ギャー26a,27a,21dは噛合して、回転刃21bを回転駆動する。
【0051】
前記支持装置21aは、図13、及び図14で示すように、へ字形状の長アーム28aの基部を第1回動支点として第1支持ピン28cで軸支し、この第1支持ピン28cは、支持フレーム28eで軸支している。先端部に短アーム28bの先端部を第2回動支点として第2支持ピン28dで軸支している。伝動ケース25は、圃場面に対して、これら各軸28c,28d,28eを回動中心として、追従するように設けている。
【0052】
又、上アーム29aの基部は後支持ピン29dで軸支し、下アーム29bの長孔29c部と、上アーム29aの前端部とは、前支持ピン29eで軸支し、この下アーム29bの下部と、短アーム28bの後部とは、第3支持ピン28eで軸支して設け、これらにより、形成された支持装置21aの上下回動移動により、茎稈切断装置21が上下回動する。
【0053】
これにより、前記回転刃21bの下側へ伝動機構を内装した伝動ケース25を設けたことにより、切断したひまわりの茎稈が、回転刃21bの上部を移送されることにより、移送が良好である。上下移動により、圃場の凹凸に対応が可能である。
【0054】
前記回転刃21bでひまわりの茎稈を切断する後方部で回転外周の外側に図15で示すように、油圧モータ26を設けている。
これにより、前記回転刃21bで切断したひまわりの茎稈の通過に障害になることがない。又、回転方向の逆に油圧モータ26を配置していることにより、切断した茎稈を後方への移送に障害になることがない。
【0055】
前記刈取機4と茎稈切断装置21とは、上下回動自在に設け、この上下回動を操作装置14へ設けた「ON」−「OFF」スイッチ方向の昇降スイッチ14aの操作により、昇降可能であり、トラック等へ積み降ろしするときは、上昇させて行う構成である。
【0056】
これにより、前記汎用コンバイン1をトラック等への積み降しを、容易に行うことができる。
前記ベルト移送装置11は、図16〜図18で示すように、刈取機4の左右両側部を接続する刈刃フレーム31の一方側には、伝動部32を設け、他方側には、支持板34を設けて接続している。
【0057】
複数個設けた前記ベルト移送装置11の平ベルト11aを回転駆動する後上プーリ12fを軸支する後上軸12cの左端部と、刈刃フレーム31の左外側へ設けた伝動ケース32aの伝動メタル32bへ軸支した左伝動軸32cとは、ジョイント33で接続して、この伝動ケース32aの左伝動軸32cを介して、後上軸12cを回転駆動し、後上プーリ12fで平ベルト11aを回転駆動する。又、後上軸12cを支持する各支持メタル22aは、下側の刈刃フレーム31へ設けた取付板22bで支持させている。
【0058】
前記伝動部32の後上軸12cを回転駆動する伝動ケース32a、及び各部を回転駆動する。各プーリ32d,11c、テンション装置33f等よりなるこの伝動部32は、機体1aの側方へ集中配設している。又、各支持メタル22を固定した止め輪22dを取り外しすると、ベルト移送装置11は、一式で簡単に取り外し、及び取付け可能な構成である。
【0059】
これにより、前記ベルト移送装置11を一式で容易に分解組立できる。
前記刈刃フレーム31は、図16〜図18で示すように、機体1aの右側は、固定用ボルト36aを2本で装着し、左側は、固定用ナット36bを1個で装着し、刈刃装置8を駆動する刈刃フレーム31へ設けた連結アーム36cと、刈取駆動ケース35へ設けたアーム35aとは、接続ピン35bで接続している。これら固定用ボルト36aを2本と、固定用ナット36bを1個と、接続ピン35bを1個とを、取外しすることにより、各ベルト移送装置11を一体で、又、刈刃装置8も一体で取外しできる。
【0060】
これにより、機体1a左側の前記固定用ナット36bを1個と、右側の固定用ボルト36aを2個と、接続ピン35bを1個を取外しすることで、各ベルト移送装置11一式と、刈刃装置8一式とを、刈取機4の前部から取外すことができる。これにより、メンテナンスが容易である。
【0061】
前記脱穀機5の扱胴5bの外周部へ装着する前部のテーパ部と、後部の筒部とには、図19で示すように、同じ外径の移送プレート(移送螺旋プレート)5cを装着すると共に、扱胴5bのこれら前後両側の移送プレート5c間の前部側には、全高の低い扱歯5dを多数本を植設する。又、後部側には、全高の高い扱歯5dを多数本を植設している。
【0062】
又、前記扱胴5bの各扱歯5b、及び移送プレート5cの回転外周の下側には、図19で示すように、所定の長さで複数個の漏下具5fに分割して設けている。又、移送始端部の扱胴5bのテーパ部には、漏下具5fを設けない、低い扱歯5d部には、漏下目合(A)の大きい漏下具5fを設け、高い扱歯5d部には、漏下目合(B)が中間の漏下具5fを設け、移送終端部側の移送プレート5c部には、漏下目合(C)の小さい漏下具5fを設けている。移送始端部側より、漏下目合(A)>漏下目合(B)>漏下目合(C)の順に設けている。
【0063】
これにより、ひまわりの花托の脱穀は、前半部は種粒が多いことにより、目合を大きくし、後方部を目合を小さくすることで、脱穀後の花托が漏下具5fが落下しないようにして、選別性能の向上、及びロスの減少を図っている。
【0064】
上部に設けた前記刈刃装置8の後方下部には、図20、及び図21で示すように、移送螺旋37aを軸支して、ひまわりを横方向へ移送する横移送装置37を設け、ひまわりの花托を切断後の茎稈を一方側の横方向へ横送りする。
【0065】
これにより、ひまわりの花托を切断後に、茎稈を横送りすることにより、茎稈部のみの排出ができる。又、茎稈の詰りを防止できる。更に、茎稈を落下排出時には、整列させて排出できる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】汎用コンバインの左側全体側面図
【図2】汎用コンバインの全体平面図
【図3】ベルト移送装置部の拡大正面図
【図4】ベルト移送装置部の拡大側面図
【図5】ベルト移送装置の一部の拡大正面図
【図6】ベルト移送装置部の拡大側面図
【図7】図5のA−A断面図
【図8】リール装置部の側面図
【図9】リール装置部の平面図
【図10】ローラ装置部の側面図
【図11】ローラ装置部の平面図
【図12】茎稈切断装置部の平面図
【図13】茎稈切断装置部の拡大側面図
【図14】茎稈切断装置部の拡大平面図
【図15】茎稈切断装置部の拡大側面図
【図16】ベルト移送装置部と、刈刃装置部との拡大正面図
【図17】ベルト移送装置部と、刈刃装置部との拡大側面図
【図18】刈刃フレーム部の拡大正面図
【図19】脱穀機の扱胴と、漏下具との拡大側面図、及び拡大斜視図
【図20】汎用コンバインの横移送装置部の側面図
【図21】汎用コンバインの横移送装置部の平面図
【符号の説明】
【0067】
1a 機体
2 走行車台
3 走行装置
4 刈取機
5 脱穀機
5a 貯留タンク
6 分草体
7 リール装置
8 刈刃装置
9 掻込移送ローラ装置
10 搬送コンベア装置
11 ベルト移送装置
11a 平ベルト
11b 掻込ラグ
14 操作装置
15 操縦席
V1 回転速度
V2 走行車速
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成17年9月28日(2005.9.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2007−89464(P2007−89464A)
【公開日】 平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願番号】 特願2005−282549(P2005−282549)