| 【発明の名称】 |
農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 昇一
【氏名】村田 茂樹
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| 【要約】 |
【課題】メンテナンス対象とする装置のメンテナンス用カバーの位置が特定し易くし、メンテナンスの作業性が損なわれないようにする。
【解決手段】複数のメンテナンス対象部位を備えるコンバインにおいて、これらのメンテナンス対象部位の、例えば、一番コンベア36aから揚穀コンベア18への受継部49について、この受継部49の内部を着脱可能に覆うメンテナンス用カバー51・61・62の外面色を周辺部品とは異なる色であって、メンテナンス対象部位毎に異なる着色をした。各装置のメンテナンスの際には、どのカバーがどのメンテナンス対象部位に属するのか、どの順番に開放したらよいのか、を認識しておく必要があるので、メンテナンスの対象部位や、各メンテナンス対象部位におけるメンテナンス用カバーの位置情報およびメンテナンス用カバーの開放順序などの情報を、知らせるためのメンテナンス系表示機構が、設けられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 メンテナンス対象部位を着脱可能に覆うメンテナンス用カバーを複数備え、 前記各メンテナンス用カバーの外面色を該メンテナンス用カバーの周辺部品とは異なる色に着色するとともに、前記各メンテナンス用カバーはメンテナンス対象部位毎に異なる色に着色した、 ことを特徴とする農作業機。 【請求項2】 前記各メンテナンス対象部位毎に、 前記メンテナンス対象部位に属する前記メンテナンス用カバーの該メンテナンス対象部位に対する位置関係の情報と、 前記メンテナンス対象部位に属する前記メンテナンス用カバーをメンテナンスに際して開放する順序の情報と、 を示すカバー位置表示部が備えられる、 ことを特徴とする請求項1に記載の農作業機。 【請求項3】 コントローラと、 該コントローラの入力装置と、 該コントローラに接続される異常検出センサーと、 該コントローラの出力装置である表示ディスプレイと、 を備え、 前記表示ディスプレイには、前記メンテナンス対象部位のレイアウトが描かれた農作業機本体の概略画像が表示されると共に、該各メンテナンス対象部位は色分け及び/又は符号添付により他のメンテナンス対象部位と区別して表示され、 前記コントローラは、前記表示ディスプレイ上に、前記入力装置の操作により、所望のメンテナンス対象部位を他のメンテナンス対象部位に対して独特表示させると共に、前記異常検出センサーの異常検知に基づいて、異常の発生したメンテナンス対象部位を他のメンテナンス対象部位に対して独特表示させるようにした、 ことを特徴とする農作業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 各種装置のメンテナンス対象部位を覆うメンテナンス用カバーを備える農作業機に関する。 【背景技術】 【0002】 コンバイン等の農作業機には複数の装置が備えられているが、これらの装置の中には、装置内部を被覆するカバーを備えられている。そして、このような装置のメンテナンス作業を行なう場合には、カバー(メンテナンス用カバー)を開放して行われる。 【0003】 このようなメンテナンス用カバーの備えられた装置の例として、脱穀装置、選別装置、排藁処理装置、穀粒排出装置等があり、例えば特許文献1に開示されるコンバインには、スクリューコンベア装置が複数備えられており、各コンベア装置のメンテナンスは、このコンベア装置の外殻の一部に設けられたメンテナンス用カバーを開放することで行われる。 【特許文献1】実開平5−15732号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところが、このようなメンテナンス用カバーは、周辺部品と同一色に形成されることが多く、実際に作業者がメンテナンスを行う際に、カバーの位置が特定しにくい。また、このような不具合を防止すべく、メンテナンス用カバーに銘板を貼り付け、カバー位置を作業者に特定しやすくした構成の農作業機もある。しかしながら、このような銘板を貼り付ける構成としても、銘板の文字が小さすぎたり、経時変化で見えにくくなっているために、文字の判別ができないことがある。 また、メンテナンス用カバー自体の位置は特定することができても、どの装置のメンテナンス用カバーなのか判別することができず、誤って、他の装置のメンテナンス用カバーを開けてしまうこともある。 【0005】 つまり、解決しようとする問題点は、メンテナンス対象とする装置のメンテナンス用カバーの位置が特定しにくいために、メンテナンスの作業性が損なわれてしまう点、である。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0007】 請求項1に係る農作業機は、 メンテナンス対象部位を着脱可能に覆うメンテナンス用カバーを複数備え、 前記各メンテナンス用カバーの外面色を該メンテナンス用カバーの周辺部品とは異なる色に着色するとともに、前記各メンテナンス用カバーはメンテナンス対象部位毎に異なる色に着色した、ものである。 【0008】 メンテナンス対象部位とは、詰まり除去、点検、修理等のメンテナンスを行う対象となる部位のことであり、一度のメンテナンス作業において同時にメンテナンスされる対象の全体(集合体)を意味する。このメンテナンス対象部位は、一つの装置の全体である場合もあれば、装置の一部、あるいは、複数の装置の集合体である場合もある。 【0009】 請求項2に係る農作業機は、請求項1において、次の構成としたものである。 前記各メンテナンス対象部位毎に、 前記メンテナンス対象部位に属する前記カバーの該メンテナンス対象部位に対する位置関係の情報と、 前記メンテナンス対象部位に属する前記カバーをメンテナンスに際して開放する順序の情報と、 を示すカバー位置表示部が備えられる、 ものである。 【0010】 カバー位置表示部において、カバーのメンテナンス対象部位に対する位置関係の情報や、カバーをメンテナンスに際して開放する順序の情報は、符号等を用いた概略図を用いて示されるものであっても、文字による説明文であってもよい。 また、カバー位置表示部は、表示ディスプレイのような画像出力装置による画像表示出力であっても、実体物である銘板に、図や符号が印字もしくは刻印されて表示されるものであってよい。 【0011】 請求項3に係る農作業機は、請求項1または請求項2において、次の構成としたものである。 コントローラと、 該コントローラの入力装置と、 該コントローラに接続される異常検出センサーと、 該コントローラの出力装置である表示ディスプレイと、 を備え、 前記表示ディスプレイには、前記メンテナンス対象部位のレイアウトが描かれた農作業機本体の概略図が表示されると共に、該各メンテナンス対象部位は色分け及び/又は符号添付により他のメンテナンス対象部位と区別して表示され、 前記コントローラは、前記表示ディスプレイ上に、前記入力装置の操作により、所望のメンテナンス対象部位を他のメンテナンス対象部位に対して独特表示させると共に、前記異常検出センサーの異常検知に基づいて、異常の発生したメンテナンス対象部位を他のメンテナンス対象部位に対して独特表示させるようにした、ものである。 【0012】 以上構成により、次の作用がある。 【発明の効果】 【0013】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0014】 請求項1においては、メンテナンス用カバーの位置が特定しやすく、メンテナンスの作業性が高められる。 【0015】 請求項2においては、請求項1の効果に加えて、 同一のメンテナンス対象部位に属するメンテナンス用カバーを識別しやすく、特定のメンテナンス作業時に、そのメンテナンスと係わりのない別のメンテナンス用カバーを開放してしまう不具合も防止される。 【0016】 請求項3においては、請求項1または請求項2の効果に加えて、 所望のメンテナンス対象部位の位置を作業者が確認することが容易であると共に、異常があってメンテナンスを要する部位の確認も容易である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 図1、図2を用いて、本発明の農作業機に係るコンバイン1の全体構成を説明する。 クローラ式走行装置2上には機体フレーム3が載置され、該機体フレーム3の前方には刈取部4が昇降自在に支持されている。該刈取部4の前端には穀稈を分草するための分草板5が設けられており、該分草板5の後方には引起し装置6が配置されている。 該引起し装置6においては、各条毎に複数のタイン7を左右対向配置して、このタイン7を下方から上方へ移動させて穀稈を引き起し、前記分草板5の後方に配設される刈刃8により穀稈の株元を刈り取る。刈り取られた穀稈は、下部搬送装置、上部搬送装置、縦搬送装置により後方へ搬送され、株元が縦搬送装置の上端からフィードチェーン9に受け継がれて脱穀部10内に搬送される。フィードチェーン9は脱穀部10の左側で進行方向に沿って張架され、該脱穀部10の内部に扱胴11及び処理胴12を配設している。 フィードチェーン9の後端位置には排藁搬送チェーン13が配設されており、該排藁搬送チェーン13及び排藁搬送タイン14の後部下方には排藁カッター装置15、拡散コンベア等からなる排藁処理部16が形成されている。該排藁処理部16により、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出、あるいは排藁カッター装置15をバイパスさせて切断せずに放出するようにしている。 【0018】 前記脱穀部10の下方には選別部17が配設されており、該選別部17によって脱穀部10から流下する穀粒や藁屑などから穀粒を選別し、選別後の穀粒を揚穀コンベア18を介し脱穀部10の側方に配設されるグレンタンク19に搬送して貯溜し、藁屑などは後方へ送り機外に排出するようにしている。 また、コンバイン1には、グレンタンク19に蓄えられた穀粒を機外に排出するオーガ25が備えられている。このオーガ25は、縦コンベア25aと横コンベア25bとをL字状に連結して構成され、縦コンベア25a回りで機体フレーム3に対して左右回動自在である。 加えて、グレンタンク19も、縦コンベア25a回りで機体フレーム3に対して左右回動自在に支持されており、グレンタンク19の開状態で、脱穀部10の側方のメンテナンスが可能である。この脱穀部10の側方には、揚穀コンベア18や二番還元コンベア43、一番コンベア36から揚穀コンベア18への受継部49、二番コンベア37から二番還元コンベア43への受継部など、穀粒搬送装置が配置されている。 【0019】 前記グレンタンク19の前方には運転部20が構成されており、該運転部20においては、運転席21及び運転操作部22が備えられている。 【0020】 次に、図3を用いて、選別部17を説明する。 選別部17においては、揺動選別盤28による揺動選別と唐箕29による風選別とが行われ、一番物と二番物と藁屑等に分別される。 【0021】 揺動選別盤28は、扱網26前部下方に位置させるフィードパン30と、前記扱網26後部下方に位置させるチャフシーブ31と、該チャフシーブ31下方に配設するグレンシーブ32等から構成される。該揺動選別盤28は機枠33内に収納される。揺動選別盤28の前端部は扱胴11の前端部の下方まで延出され、揺動選別盤28の後方に篩い線34を一体的に取付けている。 そして、揺動選別盤28前部には揺動リンク23とその駆動部が設けられるとともに、後部にはレール上を摺動するガイドローラ24が設けられ、それらにより揺動選別盤28が機枠33に対して前後方向に揺動駆動される。 【0022】 前記チャフシーブ31は揺動選別盤28に投入される処理物の量に応じてその開度を調節することが可能であり、穀粒および細かい藁屑はチャフシーブ31を通過して下方に落下し、チャフシーブ31の開口よりも大きい藁屑等は後方に搬送される。このとき、チャフシーブ31とグレンシーブ32との間には唐箕29により選別部17の前方から後方へ選別風が発生しており、細かい藁屑の一部は後方に吹き飛ばされて穀粒と分離される。 【0023】 また、前記揺動選別盤28のフィードパン30下方かつ一番コンベア36前部に唐箕29が配置され、チャフシーブ31やグレンシーブ32に選別風を送風するようにしている。 【0024】 そして、吸排塵ファン40を前記篩い線34上方で処理室後端の排塵口に対向させて吸引口を臨ませ、かつ、揺動選別盤28の後端部側方に横設させ、前記扱胴11及び処理胴12により脱穀された穀粒を揺動選別盤28で選別し精粒のみを前記グレンタンク19に取出すと共に、排藁を排藁搬送チェーン13及び排藁搬送タイン14を介し排藁カッター15A・15Bを有する排藁処理部16に送り込んで切断後機外に排出させるように構成している。 また、前記唐箕29から供給される選別風の流れに乗ってきた塵埃や脱穀時に発生する塵埃等を、該吸排塵ファン40により吸引して機外へと排出するようにしている。 【0025】 また、前記揺動選別盤28下方の前後途中位置には、左右方向に共にスクリュー式のコンベアで構成した一番コンベア36と二番コンベア37とが前後で平行に横設される。一番コンベア36と二番コンベア37との位置関係は、一番コンベア36が唐箕29に近い側(機枠33の前部)、二番コンベア37が唐箕29から遠い側(機枠33の後部)となる。 【0026】 一番コンベア36の右端部にはその長手方向(搬送方向)が略上下方向となるように設けられた揚穀コンベア18の下部が連通され、該揚穀コンベア18の上端はグレンタンク19内と連通している。 【0027】 このような構成において、選別部17内に投入され、揺動選別盤28に漏下された穀粒、枝梗付着粒、未熟穀粒および細かい藁屑等の混合物は、チャフシーブ31上に漏下される過程で唐箕29により発生する選別部17の前方から後方への気流により、細かい藁屑の一部が後方へ吹き飛ばされる。チャフシーブ31上に漏下した穀粒、枝梗付着粒、未熟穀粒および細かい藁屑等の混合物は、揺動選別盤28の揺動により、後方に搬送される。このとき、穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑等はチャフシーブ31の開口部より下方に落下し、大きい藁屑はチャフシーブ31後方まで搬送されて篩い線34で篩い作用を受けた後に機外に排出される。 【0028】 チャフシーブ31の開口部から落下した穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑等はグレンシーブ32上に漏下する。このときにも唐箕29からの選別風により、細かい藁屑の一部は後方に吹き飛ばされて分離される。 【0029】 グレンシーブ32上に漏下された穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑等のうち、穀粒、未熟穀粒、細かい藁屑等はグレンシーブ32を漏下して下方に落下する。このとき、重量が大きい穀粒(一番)は一番回収部41(唐箕29の後方に設けられた選別部17底面の窪みであり、一番コンベア36が収容されている)に回収され、一番コンベア36から揚穀コンベア18を経て、グレンタンク19に搬送される。 【0030】 一方、重量が小さい未熟穀粒や細かい藁屑の一部や穂切れ粒や穀粒等が混じった未処理物は、唐箕29からの選別風により後方に吹き飛ばされ、二番回収部42(一番回収部41の後方に設けられた選別部17底面の窪みであり、二番コンベア37が収容されている)に回収され、二番コンベア37から二番還元コンベア43を経て、扱室、フィードパン30またはチャフシーブ31上に再投入される。 【0031】 排藁処理部16は、脱穀部10(扱胴11)の直後方位置で、前記吸排塵ファン40の直後方位置に排藁カッター装置15を配設している。該排藁カッター装置15は、大径状のカッター刃15Aと小径状のカッター刃15Bとから構成されている。 【0032】 コンバイン1のメンテナンス対象部位について説明する。 コンバイン1には、穀稈や穀粒の搬送に係るチェーン式搬送装置やコンベア式搬送装置やベルト式搬送装置等が備えられており、これらの搬送装置は、脱穀装置、選別装置、排藁処理装置、穀粒排出装置等に備えられている。これらの各種搬送装置は穀稈以外のものが侵入したり、搬送物が漏れたりしないように、カバーにより覆われたり、ケース等に収納されたりしている。これらの搬送装置は詰まり等が発生した場合に容易に除去できるように、開口部を設けてカバー(メンテナンス用カバー)で開口部を閉鎖し着脱可能に構成したり、カバー自体を開放できるようにしている。 しかしながら、詰まり除去用のカバーが機体内部に配置されていると、例えば、詰まり等が発生したときに、即座に詰まり位置を特定してメンテナンスすることは不可能である。そこで、これらの各種装置のメンテナンス(詰まり除去、点検、修理等)が取り扱い説明書を見ることなく、サービスマン等の助けを借りずに容易にできるように、複数のメンテナンス対象部位に分類して、各メンテナンス対象部位毎に色分けして、操作する部分には操作手順の番号を付す構成としている。 ここで、コンバイン1に備える各種搬送装置を同時にメンテナンスすることは不可能であるので、これらの各種搬送装置は、複数のメンテナンス対象部位に分類されるものとなっている。一つのメンテナンス対象部位は、一度のメンテナンス作業において同時にメンテナンスされる対象の全体(集合体)を意味する。 【0033】 メンテナンス系表示機構について説明する。 各装置のメンテナンスの際には、どのカバーがどのメンテナンス対象部位に属するカバーであるのか、さらにはどの順番に開放したらよいのか、を作業者が認識しておく必要がある。そこで、メンテナンスの対象部位や、各メンテナンス対象部位におけるメンテナンス用カバーの位置情報およびメンテナンス用カバーの開放順序など、メンテナンスに係る情報を、作業者に知らせるためのメンテナンス系表示機構が、コンバイン1には設けられている。 このメンテナンス系表示機構は、メンテナンス対象部位の位置情報の表示(メンテ部位位置表示)と、各メンテナンス対象部位におけるメンテナンス用カバーの位置情報および開放順序の表示(カバー位置表示)と、を可能に構成されている。メンテ部位位置表示とは、コンバイン1の本体におけるメンテナンス対象部位の位置情報を示す表示であり、具体的には例えば、コンバイン1の本体が全体図として図示され、その全体図中に各メンテナンス対象部位が図示されるものである。また、カバー位置表示とは、各メンテナンス対象部位におけるメンテナンス用カバーの位置情報および開放順序を示す表示である。 【0034】 図4に示すように、メンテナンス系表示機構は、コントローラ70と、このコントローラ70の出力装置としての表示ディスプレイ71と、このコントローラ70の入力装置72と、を備えている。入力装置72は、キーやダイアル等の作業者が手動入力可能な操作手段である。そして、入力装置72の操作に基づいて、コントローラ70は、表示ディスプレイ71上に、メンテ部位位置表示やカバー位置表示を行わせる。ここで、コントローラ70に備えるメモリ70aには、メンテナンス系表示機構の作動に必要なプログラムや、メンテ部位位置表示やカバー位置表示の画像表示に必要な画像データ等が、記憶されている。 また、表示ディスプレイ71および入力装置72は、運転操作部22のフロントコラムまたはサイドコラムまたはハンドル上に配置される。 【0035】 図5、図6には、表示ディスプレイ71上に出力されたメンテ部位位置表示を示している。 本実施の形態では、メンテナンス対象部位は、大分類および小分類の二段階の階層で分類され、メンテ部位位置表示には、大分類の表示と、小分類の表示とがある。大分類では、刈取部4や脱穀部10のような各機能部分に分類され、小分類では、刈取部4に備える引起し装置6のような各種装置毎に分類される。 【0036】 図5には、表示ディスプレイ71上に、大分類のメンテナンス対象部位が表示された状態を示している。 この表示ディスプレイ71上には、コンバイン1本体の概略図(画像)が表示され、この本体概略図中に、刈取部4等の各機能部分の概略画像も表示されている。そして、この概略図に、コンバイン1本体に対する各機能部分の位置関係が表示されるものとなっている。この概略図中で、各機能部分の概略表示は、色分けおよび符号添付により、他の機能部分の概略表示とは、区別されて表示されている。 表示ディスプレイ71上で、各機能部分の概略表示には括弧付の符号が添付されており、具体的には、刈取部4には(1)、脱穀部10には(2)、選別部17には(3)、排藁処理部16には(4)、グレンタンク19には(5)が添付されている。また、各機能部分の概略表示は異なる色で着色されており、具体的には、刈取部4には赤色、脱穀部10には青色、選別部17には緑色、排藁処理部16には黄色、グレンタンク19には紫色が着色されている。 なお、図5においては、斜線等の模様表示で、各機能部分の色違いを表現するものとしている。 【0037】 図6には、表示ディスプレイ71上に、小分類のメンテナンス対象部位が表示された状態を示している。 この表示ディスプレイ71上には、機能部分の一つである選別部17の概略図(画像)が表示され、この選別部17の概略図中に、一番コンベア18のような選別部17を構成する各種装置の概略画像も、表示されている。そして、この概略図に、選別部17に対する一番コンベア18等の各種装置の位置関係が表示されるものとなっている。この概略図中で、各種装置の概略表示は、符号添付により、他の各種装置の概略表示とは、区別されて表示されている。 表示ディスプレイ71上で、各種装置の概略表示には括弧付の符号が添付されており、選別揺動盤28には(3−A)、一番コンベア36には(3−B)、二番コンベア37には(3−C)、揚穀コンベア18には(3−D)、二番還元コンベア43には(3−E)、受継部49には(3−F)、といった具合である。ここで、選別部17の符号が(3)であるので、この選別部17を構成する各種装置の表示には、選別部17との関連を示すように「3−」が符号に付属するものとなっている。 また、符号添付だけでなく、色分けにより区別するようにしても良いが、本実施の形態では、同一の機能部分に含まれるメンテナンス対象部位の概略表示は、同色としている。 【0038】 図7には、表示ディスプレイ71上に、受継部49におけるカバー位置が表示された状態を示している。受継部49(図1、図2に図示)は、前述したように、一番コンベア36と揚穀コンベア18との接続部をさしており、この受継部49もメンテナンス対象部位の一つである。メンテナンス対象部位にはメンテナンス用カバーが設けられているものがあり、詳しくは後述するが、受継部49には、三つのメンテナンス用カバー51・61・62が設けられるものとなっている。 この表示ディスプレイ71上には、受継部49の概略図(画像)が表示され、この受継部49の概略図中に、メンテナンス用カバー51(後述)等のカバーの概略画像も、表示されている。そして、この概略図に、受継部49に対するメンテナンス用カバーの位置関係が表示されるものとなっている。この概略図中で、カバーの概略表示は、符号添付により、他のカバーの概略表示とは、区別されて表示されている。 表示ディスプレイ71上で、メンテナンス用カバーの概略表示には、カバー識別用の符号が、括弧付の符号として添付されている。一番終端ケースカバー51(図8)には符号(3−F−A1)、第一接続ケースカバー61(図8)には符号(3−F−B1)、第二接続ケースカバー62(図8)には符号(3−F−B2)が添付されている。 【0039】 また、カバー位置表示において、表示ディスプレイ71上に表示される受継部49の概略図には、この受継部49に備えるメンテナンス用カバーの開放順序も表示されている。具体的には、メンテナンス用カバーの概略表示に、カバー開放の順序に応じて、1、2、3やA,B、C等の一連の順序を有する符号を、カバーに添付するものとしている。各メンテナンス用カバーに、前述したカバー識別用の符号とは別に、カバー開放順序を示す符号が添付されており、本実施の形態では、一番終端ケースカバー51には符号<1>、第一接続ケースカバー61には符号<2>、第二接続ケースカバー62には符号<3>が添付されている。 つまり、一番終端ケースカバー51には符号(3−F−A1)と符号<1>とが添付され、第一接続ケースカバー61には符号(3−F−B1)と符号<2>とが添付され、第二接続ケースカバー62には符号(3−F−B2)と符号<3>とが添付されている。 【0040】 次に、図8に示す受継部49を例にして、メンテナンス対象部位に備えるメンテナンス用カバー自体の識別性を高めた構成を説明する。 この受継部49は、一番コンベア36の終端部を揚穀コンベア18の始端部に接続する部位であり、一番終端ケース50および接続ケース60が備えられている。 この受継部49は、前述したように、脱穀部10の右側方(グレンタンク19のある側方)に配置されており、グレンタンク19を開放した状態(図2の二点鎖線)で、コンバイン1の機体の外部に露出され、メンテナンス可能な状態となる。 【0041】 前記一番終端ケース50には、一番コンベア36のスクリュー18aの一端が配置されている。 前記接続ケース60の(穀粒搬送方向の)終端部には、揚穀ケース48の(穀粒搬送方向の)始端部が接続されている。揚穀ケース48は、コンバイン1の機体の外側に露出し、揚穀コンベア18のスクリュー18aを被覆する。 【0042】 受継部49には、一番終端ケースカバー51、第一接続ケースカバー61、第二接続ケースカバー62、が設けられている。一番終端ケースカバー51は一番終端ケース50に取り付けられるカバーであり、一番終端ケースカバー51が一番終端ケース50より取り外されると、一番終端ケース50に形成されたメンテナンス孔50aが露出するものとなっている。 また、第一接続ケースカバー61および第二接続ケースカバー62は共に、接続ケース60に取り付けられるカバーであり、第一接続ケースカバー61が接続ケース60より取り外されると接続ケース60に形成されたメンテナンス孔60aが露出し、第二接続ケースカバー62が接続ケース60より取り外されると接続ケース60に形成されたメンテナンス孔60bが露出する。 これらのカバー51・61・62を開放することで、ケース50・60の内部のメンテナンス(残留穀粒の排除等)が可能となる。 なお、これらのメンテナンス用カバーをケースに取付ける方法については、全体をボルト止めする構成であっても、ケースに軸を介して開閉自在とした状態でボルト止めするものであってもよく、限定するものではない。 【0043】 従来機においては、メンテナンス用カバー51・61・62の外面色は、これらのカバーの周辺部品であるケース50・60の外面色と同一色となっている。具体的には、カバー51・61・62およびケース50・60が、同一の素材(例えばアルミ)で形成されてその素地の色(アルミの場合、銀白色)が同一となるか、同一の色で塗装されるものとなっている。 この場合、メンテナンス用カバー51・61・62と、これらの周辺部品との区別がつきにくく、受継部49において、メンテナンス用カバー51・61・62が、どの位置に配置されているかを、作業者が把握しにくい。 【0044】 そこで、コンバイン1においては、メンテナンス用カバー51・61・62の外面色が、これらのカバーの周辺部品であるケース50・60の外面色と異なる色となるようにしている。本実施の形態では、カバー51・61・62およびケース50・60は、共に、アルミで形成されており、その素地の色自体は銀白色で同一であるが、カバー51・61・62の外面に緑色を塗装するものとしている。そして、カバー51・61・62の外面色とケース50・60の外面色(銀白色)とが、異なるようにしている。 【0045】 このように、メンテナンス用カバー51・61・62の外面色を、これらの周辺部品(ケース50・60)の外面色と異なる色にすることで、作業者によるメンテナンス用カバー51・61・62の識別が容易となる。したがって、受継部49のメンテナンス作業に先立って、受継部49に設けられている部品(カバー等)のうち、どの部品が取り外し対象のメンテナンス用カバー51・61・62であるかを、作業者が一目で認識することができる。 【0046】 図4に示すメンテナンス系表示機構の操作について説明する。 前記入力装置72の操作により、メンテナンス系表示機構の起動指令が入力されると、コントローラ70は、表示ディスプレイ71上に、図5に示す大分類のメンテナンス対象部位に対応したメンテ部位位置表示を表示させる。 作業者は、大分類のメンテ部位位置表示を見ながら、脱穀部10等の所望のメンテナンス対象部位を含む機能部分を選択し、選択した機能部分を特定する入力操作を入力装置72に対して行う。入力装置72により機能部分を選択する指令が入力されると、コントローラ70は、表示ディスプレイ71上に、図6に示すような小分類のメンテナンス対象部位に対応したメンテ部位位置表示を表示させる。図6は機能部分が選別部17の場合であるが、他の機能部分を作業者が選択して、表示ディスプレイ71上に表示させることももちろん可能である。 さらに、作業者は、図6に示すような小分類のメンテ部位位置表示を見ながら、受継部49等の所望のメンテナンス対象部位を選択し、選択したメンテナンス対象部位を特定する入力操作を入力装置72に対して行う。入力装置72によりメンテナンス対象部位を選択する指令が入力されると、コントローラ70は、表示ディスプレイ71上に、図7に示すようなメンテナンス対象部位に対応したカバー位置表示を表示させる。図7はメンテナンス対象部位が受継部49の場合であるが、他のメンテナンス対象部を作業者が選択して、表示ディスプレイ71上に表示させることももちろん可能である。 以上のように、メンテナンス系表示機構を利用して、作業者は、所望のメンテナンス対象部位を表示ディスプレイ71上に表示させ、このメンテナンス対象部位に備えるメンテナンス用カバーの位置情報や開放順序情報を得ることができる。 【0047】 また、メンテナンス系表示機構の作動は、入力装置72による操作によって指令されるだけでなく、緊急にメンテナンスの必要が発生した異常時においても、自動的に指令されるものとなっている。 図4に示すように、各メンテナンス対象部位には、異常検出センサー73が備えられている。この異常検出センサーは、例えば、穀粒搬送用コンベア内に設けられる詰まり検出センサーであり、穀稈や穀粒がコンベア内で詰まってコンベアが正常に作動できないような場合に異常信号を出力するものである。穀粒搬送用コンベアに限らず、メンテナンス対象部位を構成する各装置になんらかの異常が発生して、緊急のメンテナンスが必要な場合に、その異常検出を信号として出力するセンサーが、異常検出センサー73である。異常検出センサー73は、各メンテナンス対象部位において、必要に応じて適当な数が配置されている。 【0048】 また、メンテナンス系表示機構には、異常検出センサー73による異常検出を報知するための手段として、警報装置74を備えている。この警報装置74の構成としては、音声出力により作業者の聴覚に訴えて異常を警告するものであっても、LEDランプ等のように、点灯や点滅などの光信号により作業者に視覚に訴えて異常を警告するものであっても良い。 加えて、異常検出センサー73による異常検出に基づいて、コントローラ70が表示ディスプレイ71の画像出力を制御して、異常状態の表示を行わせる。具体的には、表示ディスプレイ71上に、図5に示す本体概略図が表示され、この本体概略図中で、異常が検出されたメンテナンス対象部位を含む機能部分が、他の正常な機能部分とは異なる表示となるようにされる。他の正常な機能部分とは異なる表示とは、例えば、点滅表示や、機能部分の表示色とは異なる特別な色での表示や、特別な模様表示、などによる表示を意味する。 この異常状態の表示が行われているときは、作業者は、通常のように機能部分やメンテナンス対象部位の選択入力をすることなく、単純な操作(一回キーに触れるだけ、など)を入力装置72に対して行うだけで、異常部分のメンテ部位位置表示やカバー位置表示が、行われる。このため作業者、どのメンテナンス対象部位で、穀粒の詰まり等の異常が発生したかを、表示ディスプレイ71の表示を見ることで確認でき、この異常を解消するためのメンテナンスを行うことが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】本発明に係るコンバインの全体左側面図。 【図2】同じく全体平面図。 【図3】脱穀部および選別部の側面断面図。 【図4】カバー位置表示機構のブロック図。 【図5】表示ディスプレイ上に表示された本体概略図を示す図。 【図6】表示ディスプレイ上に表示された選別部の概略図を示す図。 【図7】表示ディスプレイ上に表示された受継部の概略図を示す図。 【図8】受継部を示す分解斜視図。 【符号の説明】 【0050】 1 コンバイン 49 受継部 50 一番終端ケース 51 一番終端ケースカバー 60 接続ケース 61 第一接続ケースカバー 62 第二接続ケースカバー 70 コントローラ 71 表示ディスプレイ 72 入力装置 73 異常検出センサー
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年9月15日(2005.9.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−75041(P2007−75041A) |
| 【公開日】 |
平成19年3月29日(2007.3.29) |
| 【出願番号】 |
特願2005−269073(P2005−269073) |
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