| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】片山 靖彦
【氏名】征矢 保
【氏名】池田 太
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| 【要約】 |
【課題】刈取り部の前部に複数の引起し装置を並列配備するとともに、この引起し装置の後方に、株元搬送機構と穂先搬送機構を備えた複数の合流搬送装置を左右に並列配備して、刈取った穀稈を刈幅の中間位置に合流搬送するよう構成し、合流した穀稈を供給搬送装置によって脱穀装置に搬送するよう構成したコンバインにおいて、引起し装置の背部における清掃や点検整備を一層簡単容易に行えるようにする。
【解決手段】引起し装置13群のうちの少なくとも刈幅中央側の所定の引起し装置13を振り上げ揺動可能に構成し、一部の合流搬送装置17における株元搬送機構17Aの突起付き搬送チェーン17cと穂先係止搬送機構17Bの搬送チェーン17fとを、突起付き搬送チェーン17cに対向する挟持レール17d、および、搬送チェーン17fに対向するガイド杆17gに対して後退移動させて、合流搬送経路Lを開放可能に構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取り部の前部に複数の引起し装置を並列配備するとともに、この引起し装置の後方に、株元搬送機構と穂先搬送機構を備えた複数の合流搬送装置を左右に並列配備して、刈取った穀稈を刈幅の中間位置に合流搬送するよう構成し、合流した穀稈を供給搬送装置によって脱穀装置に搬送するよう構成したコンバインにおいて、 前記引起し装置群のうちの少なくとも刈幅中央側の所定の引起し装置を振り上げ揺動可能に構成し、一部の合流搬送装置における株元搬送機構の突起付き搬送チェーンと穂先搬送機構の搬送チェーンとを、前記突起付き搬送チェーンに対向する挟持レール、および、前記搬送チェーンに対向するガイド杆に対して後退移動させて、合流搬送経路を開放可能に構成してあることを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 他の前記合流搬送装置における株元搬送機構の突起付き搬送チェーンに対向する挟持レール、および、穂先搬送機構の搬送チェーンに対向するガイド杆を前方に移動変更して合流搬送経路を開放可能に構成してある請求項1記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、刈取り部の前部に複数の引起し装置を左右に並列配備するとともに、所定の引起し装置を振り上げ揺動可能に支持したコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 自脱型のコンバインにおいては、一般に、引起し装置で所定の姿勢に引起した複数条の穀稈を刈り取り、刈取り穀稈を刈幅の中間箇所に合流搬送した後、供給搬送装置に送り込み、供給搬送装置で後方に搬送した横倒れ姿勢の穀稈を、脱穀装置に備えられたフィードチェーンの始端部に受け渡し供給する穀稈搬送形態が採用されている。 【0003】 上記穀稈搬送形態においては、刈取り穀稈の合流搬送経路や刈取り装置が引起し装置の背部にあるので、穀稈の詰まりを除去作業や、刈取り装置の点検整備作業が行い難いものとなる。そこで、例えば、特許文献1に開示されているように、刈取り部の前部に並列立設された複数の引起し装置のうちの中央側の一部を振り上げ揺動可能に構成し、引起し装置の振り上げによって開放された広い空間から、詰まり除去作業や各種の点検整備作業を行うことができるように構成したものが提案されている。 【特許文献1】特開2004−81006号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 引起し装置を振り上げ開放する上記構造は、刈取り穀稈の合流搬送経路や刈取り装置における詰まり除去や点検整備作業を広い作業空間から行える利点を有するものであるが、合流搬送経路で硬く詰まったワラ屑などを除去する作業そのものにはなお手数がかかるものであり、更なる改良工夫が望まれる。 【0005】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、引起し装置の背部における清掃や点検整備を一層簡単容易に行えるようにすることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 第1の発明は、刈取り部の前部に複数の引起し装置を並列配備するとともに、この引起し装置の後方に、株元搬送機構と穂先搬送機構を備えた複数の合流搬送装置を左右に並列配備して、刈取った穀稈を刈幅の中間位置に合流搬送するよう構成し、合流した穀稈を供給搬送装置によって脱穀装置に搬送するよう構成したコンバインにおいて、 前記引起し装置群のうちの少なくとも刈幅中央側の所定の引起し装置を振り上げ揺動可能に構成し、一部の合流搬送装置における株元搬送機構の突起付き搬送チェーンと穂先搬送機構の搬送チェーンとを、前記突起付き搬送チェーンに対向する挟持レール、および、前記搬送チェーンに対向するガイド杆に対して後退移動させて、合流搬送経路を開放可能に構成してあることを特徴とする。 【0007】 上記構成によると、刈幅中央側の所定の引起し装置を振り上げ揺動することで、刈取り部の前部を大きく開放して引起し装置背部の合流搬送装置を大きく露出させることができる。露出された合流搬送装置における株元搬送機構の突起付き搬送チェーンと穂先係止搬送機構の搬送チェーンとを後退移動操作することで、合流搬送径路を開放して詰まりの除去作業、等を行う。この場合、合流搬送装置の突起付き搬送チェーンと搬送チェーン後退移動操作や作業後の復帰移動操作を、引起し装置を振り上げて大きく開放された広い作業空間で容易に行うことができる。 【0008】 従って、第1の発明によると、引起し装置の背部における清掃や点検整備を一層簡単容易に行えるようになった。 【0009】 第2の発明は、上記第1の発明において、 他の前記合流搬送装置における株元搬送機構の突起付き搬送チェーンに対向する挟持レール、および、穂先搬送機構の搬送チェーンに対向するガイド杆を前方に移動変更して合流搬送経路を開放可能に構成してあるものである。 【0010】 上記構成によると、挟持レール、および、ガイド杆を前方に移動させることで、他の合流搬送装置における合流搬送径路を開放して詰まりの除去作業、等を行う。この場合、挟持レール、および、ガイド杆の前方移動操作や作業後の復帰移動操作を、引起し装置を振り上げて大きく開放された広い作業空間で容易に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 図1に自脱型コンバインの全体側面図が、図2に機体前部の平面図、図3に機体前部の側面図がそれぞれ示されている。この自脱型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に6条刈り仕様の刈取り部3が昇降自在に連結されるとともに、走行機体2に運転部4、脱穀装置5、および、アンローダ6を備えた穀粒回収タンク7、等が搭載された構造となっている。 【0012】 刈取り部3には刈取り部フレーム10が前下がり傾斜姿勢で備えられており、この刈取り部フレーム10の後端基部が、走行機体2の前端部に立設された支持台11の上部に横向きの支点Pを中心として上下揺動可能に連結支持されるとともに、油圧シリンダ12で上下に駆動揺動されるようになっている。刈取り部フレーム10には、植立穀稈を所定の刈取り姿勢に引起す6個の引起し装置13、引起した植立穀稈を切断するバリカン型の刈取り装置14、刈取り穀稈を後方に軽く掻き込む補助搬送ベルト15、刈取り穀稈の株元を後方に掻き込み搬送する回転パッカ16、刈取り穀稈を2条づつ刈幅内の中間部位に搬送して合流する3組の合流搬送装置17,18,19、および、合流された穀稈を脱穀装置5の横外側に備えられたフィードチェーン6の始端部にまで搬送する供給搬送装置20、等が装備されている。 【0013】 機体左側の前記合流搬送装置17は、左2条の刈取り穀稈の株元側を挟持搬送する株元搬送機構17Aと穀稈の穂先側を係止搬送する穂先搬送機構17Bとで構成され、中央部の前記合流搬送装置18は、中2条用の株元搬送機構18Aと穂先搬送機構18Bとで構成され、また、機体右側の前記合流搬送装置19は、右2条用の株元搬送機構19Aと穂先搬送機構19Bとから構成されている。 【0014】 図7に示すように、各株元搬送機構17A,18A,19Aは、それぞれ突起付き搬送チェーン17c,18c,19cとこれに対向して弾性後退変位可能に配備された挟持レール17d,18d,19dとで構成される。図9に示すように、各穂先搬送機構17B,18B,19Bは、起伏自在に搬送爪17e,18e,19eを備えた搬送チェーン17f,18f,19fと爪移動軌跡に沿って固定配備されたガイド杆17g,18g,19gとで構成されている。 【0015】 合流搬送装置17,18,19の前部に配備された6個の回転パッカ16のうちの一部が駆動されて隣接する回転パッカ16を噛み合い駆動するようになている。6組の補助搬送ベルト15は回転パッカ16と同芯に配備されて、回転パッカ16と一体に回転駆動される。 【0016】 図2に示すように、前記供給搬送装置20は、右2条の穂先搬送機構19Bをフィードチェーン6の前方まで延長してなる穂先係止搬送機構21と、前記合流搬送装置17,18,19による穀稈合流箇所から後方に延出された株元挟持搬送機構22と、フィードチェーン6の前方に配備された横回し型の中継搬送機構23とで構成されている。そして、合流搬送装置17,18,19で合流された立姿勢の穀稈は供給搬送装置20の始端部に受取られ、株元挟持および穂先係止状態で後方上方に搬送されながら横倒れ姿勢に変更されてフィードチェーン6の始端部に受け渡されるのである。 【0017】 前記株元挟持搬送機構22は、図示されない前部支点を中心に上下揺動して搬送終端位置を変更することで、フィードチェーン6への穀稈受け渡し位置を稈長方向に変更して脱穀装置6への穀稈挿入長さを変更調節する機能、いわゆる扱き深さ調節機能が備えられている。 【0018】 刈取り部フレーム10は、内部に伝動軸を挿通した筒型の伝動ケースとしての機能が備えられており、詳細な伝動構造についての説明は省略するが、刈取り部揺動用の前記支点Pに伝達されたエンジン動力がこの刈取り部フレーム10の内部を通して前部に軸伝達され、引起し装置13、刈取り装置14、補助搬送ベルト15、回転パッカ16、合流搬送装置17,18,19、および、供給搬送装置20の株元挟持搬送機構22が駆動されるようになっている。また、供給搬送装置20の穂先係止搬送機構21と中継搬送機構23は、支点Pで分岐された動力で駆動されるようになっている。 【0019】 図4,図5に示すように、引起し装置13は、引起しケース30に巻回張設した引起しチェーン31に多数本の引起し爪32を起伏自在に枢着して構成されたものであり、その上部に備えられた駆動スプロケット支軸34が、引起し装置13群の上部近くに横架支承されたカウンタ軸35に以下のように連動連結されている。 【0020】 前記刈取り部フレーム10の前端に直交して横架連設した横長の駆動ケース36の左右両端近くからパイプ支柱37が立設され、このパイプ支柱37の上端間に亘って架設した筒状のカウンタケース38に前記カウンタ軸35が挿通支持されており、刈取り部フレーム10の内装伝動軸26によって駆動ケース36の内装伝動軸27に伝達された動力が、一方の支柱37の内装伝動軸28を介してカウンタ軸35に伝達されるようになっている。 【0021】 前記引起しケース31の上端背部から上方に向けて筒状の引起し駆動ケース40が延出され、この引起し駆動ケース40の上端部が前記カウンタケース38に外嵌連結され、また、引起し駆動ケース40に挿通した引起し駆動軸41の上端部と前記カウンタ軸35とがベベルギヤ42,43を介して連動連結されるとともに、引起し駆動軸41の下端部と引起しケース31の駆動スプロケット支軸34とがベベルギヤ44,45を介して連動連結されている。 【0022】 引起し装置13の背部における穀稈搬送経路での詰まり除去作業や搬送手段の点検整備作業を容易にするために、並列配備された6つの前記引起し装置13の内、両端の引起し装置13(L),13(R)を除く内側4つの引起し装置13を振り上げ揺動できるよう構成されている 【0023】 つまり、内側4つの引起し装置13における前記引起し駆動ケース40は、カウンタ軸35の軸心Q周りに約90°の範囲で上方に回動可能にカウンタケース38に外嵌支持されている。図6に示すように、引起しケース30の下部は、前記駆動ケース36から前方に延出された分草フレーム48の前部に分離可能に連結されている。分草フレーム48には連結ブラケット48aが立設されており、この連結ブラケット48aと引起しケース30の下部背面に設けられた連結金具30aとがバックル51を利用した係合ロック機構50介して脱着自在に連結されている。 【0024】 従って、分草フレーム48の前端に差込み連結された分草具49を取り外して、係合ロック機構50のロックを解除することで、引起し装置13を大きく振り上げ揺動することができる。振り上げられた引起し装置13はガスダンパ52によって振り上げ姿勢に保持されるようになっており、引起し装置13の振り上げ揺動によって前方が大きく開放された刈取り部3を容易に点検整備することができる。 【0025】 図7に示すように、機体右側の合流搬送装置19における株元搬送機構19Aの挟持レール19dと、中央側の合流搬送装置18における株元搬送機構18Aの挟持レール18dとが、右側第2条と第3条の補助搬送ベルト15および回転パッカ16が装備された支持枠61に装着されており、この支持枠61が前後方向に位置調節可能に支持されている。この場合、機体右側の合流搬送径路Rと中央側の合流搬送径路Cの間に配置された前記支持枠61の移動方向Tが、両両合流搬送径路R,Cの方向に対する中間方向に設定されている。 【0026】 図9に示すように、機体右側の合流搬送装置19における穂先搬送機構19Bのガイド杆19gと、中央側の合流搬送装置18における穂先搬送機構18Bのガイド杆18gとが、前後に位置変更可能な前記支持枠61から前方に延出された補助搬送ベルト支持用の支持アーム61aに後向き片持ち状に連結されている。 【0027】 従って、図8,10に示すように、支持枠61を前方に移動させると、挟持レール19d,18dを突起付き搬送チェーン19c,18cから前方へ離反するとともに、ガイド杆19g,18gを搬送チェーン19f,18fから前方離反して、機体右側と中央側の合流搬送径路R,Cが開放されることになり、ここでの詰まり除去を容易に行うことができる状態がもたらされる。 【0028】 中央側の合流搬送装置18を支持する前記支持枠65が位置固定されているのに対して、機体左側の合流搬送装置17においては、株元搬送機構17Aの突起付き搬送チェーン17c、および、穂先搬送機構17Bの搬送チェーン17fを巻回支持した搬送フレーム66が駆動軸軸心xを中心にして横外方に後退揺動可能に支持されている。 【0029】 従って、図8,10に示すように、搬送フレーム66を駆動軸軸心xを中心に横外方に後退揺動させることで、突起付き搬送チェーン17cおよび搬送チェーン17fを挟持レール17dおよびガイド杆17gからそれぞれ離反移動させて、機体左側の合流搬送径路Lを開放することができ、ここでの詰まり除去を容易に行うことができる状態となる。 【図面の簡単な説明】 【0030】 【図1】コンバインの全体側面図 【図2】刈取り部の平面図 【図3】引起し装置を開放した刈取り部の側面図 【図4】引起し装置駆動構造の縦断側面図 【図5】引起し装置の背面図 【図6】引起し装置の下部脱着構造を示す側面図 【図7】合流搬送装置の平面図 【図8】メンテナンス用に位置移動させた合流搬送装置の平面図 【図9】合流搬送装置を構成する穂先搬送機構の平面図 【図10】メンテナンス用に位置移動させた穂先搬送機構の平面図 【符号の説明】 【0031】 3 刈取り部 5 脱穀装置 13 引起し装置 17 合流搬送装置 17A 株元搬送機構 17B 穂先搬送機構 17c 突起付き搬送チェーン 17d 挟持レール 17f 搬送チェーン 17g ガイド杆 18 合流搬送装置 18A 株元搬送機構 18B 穂先搬送機構 18c 突起付き搬送チェーン 18d 挟持レール 18f 搬送チェーン 18g ガイド杆 19 合流搬送装置 19A 株元搬送機構 19B 穂先搬送機構 19c 突起付き搬送チェーン 19d 挟持レール 19f 搬送チェーン 19g ガイド杆 20 供給搬送装置 C 合流搬送経路 L 合流搬送経路 R 合流搬送経路
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成17年9月14日(2005.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−74994(P2007−74994A) |
| 【公開日】 |
平成19年3月29日(2007.3.29) |
| 【出願番号】 |
特願2005−267133(P2005−267133) |
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