| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】瀬川 卓二
【氏名】高崎 和也
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| 【要約】 |
【課題】植立穀稈に作用する第1刈取り装置21、第1刈取り装置21よりも株元側で植立穀稈に作用する第2刈取り装置30を備えたコンバインにおいて、第1刈取り装置21が装備された刈取り前処理部20をフィーダ7に対して脱着しやすいようにする。
【解決手段】第2刈取り装置30は、下降使用状態と上昇格納状態に昇降操作自在にフィーダ7に支持されている。第2刈取り装置30が上昇格納状態に操作されると、機体側面視で第2刈取り装置30の刃先がフィーダ7の先端部分7bの後側に、フィーダ先端部分7bの下端Sよりも高い配置高さで位置する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植立茎稈を刈取り処理する第1刈取り装置が装備された刈取り前処理部、前記刈取り前処理部からの刈取り茎稈を脱穀装置に供給するフィーダ、前記第1刈取り装置よりも機体後方側で植立茎稈を前記第1刈取り装置よりも株元側で刈取り処理する第2刈取り装置を備えたコンバインであって、 前記第2刈取り装置を、下降使用状態と上昇格納状態とに昇降自在に前記フィーダに支持させ、 前記第2刈取り装置が前記上昇格納状態に上昇された状態において、機体側面視で前記第2刈取り装置の刃先が前記フィーダの先端部分の後方側に前記先端部分の下端よりも高い配置高さで位置するように構成してあるコンバイン。 【請求項2】 前記第2刈取り装置と前記フィーダとの間に、第2刈取り装置がフックを介してフィーダによって吊り下げ支持される係止機構、及び、第2刈取り装置がフィーダに締め付け固定される連結機構を設けてある請求項1記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、植立茎稈を刈取り処理する第1刈取り装置が装備された刈取り前処理部、前記刈取り前処理部からの刈取り茎稈を脱穀装置に供給するフィーダ、前記第1刈取り装置よりも機体後方側で植立茎稈を前記第1刈取り装置よりも株元側で刈取り処理する第2刈取り装置を備えたコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 上記コンバインとして、従来、たとえば特許文献1に示されるものがあった。 特許文献1に示されるものは、刈取ヘッダー17の刈取フレーム25前端に備えた第1刈取り装置としての第1刈刃20によって穀稈を刈り取るように刈取り前処理部を構成し、ヘッダー17に取り込まれる刈取穀稈をフィーダハウス18に内設の供給チェンコンベア23を介して脱穀部4に送り込むようにフィーダを構成し、刈取フレーム25の後側にブラケット26を介して取り付ける回動支点軸27に左右支持フレーム28を介して支持された第2刈取り装置としての第2刈刃21を備えるとともに、この第2刈刃21は、第1刈刃20によって刈り取られた高い刈株をさらに刈り取って低い刈り株高さにするように構成したものである。 【0003】 【特許文献1】特開平9−23730号公報(段落〔0006〕―〔0009〕、図1−3) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 この種のコンバインでは、たとえば穀稈掻き込みリールを備えるものと、穀稈引起し装置を備えるものなど処理形態が異なる刈取り前処理部を準備し、作物に応じて処理形態が異なる刈取り前処理部を使い分けすることができるように、刈取り前処理部以外の機械部分と、脱着自在な刈取り前処理部との組み合わせによって異なる機種のコンバインを得ることができるように、刈取り前処理部をフィーダに対して脱着自在に連結できるように構成される。 【0005】 この種の従来のコンバインにあっては、たとえば特許文献1に示される如く第2刈取り装置が刈取り前処理部に支持されていることから、刈取り前処理部を脱着する際、刈取り前処理部が第2刈取り装置のために重くなりがちであった。また、第2刈取り装置がフィーダなどに当たって変形や破損することがないように十分に注意する必要があり、作業能率が悪くなりがちであった。 【0006】 本発明の目的は、刈取り前処理部の脱着を可能にするのに、第2刈取り装置などの変形や破損を回避しながら能率よく脱着できるようにすることが可能なコンバインを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本第1発明にあっては、植立茎稈を刈取り処理する第1刈取り装置が装備された刈取り前処理部、前記刈取り前処理部からの刈取り茎稈を脱穀装置に供給するフィーダ、前記第1刈取り装置よりも機体後方側で植立茎稈を前記第1刈取り装置よりも株元側で刈取り処理する第2刈取り装置を備えたコンバインにおいて、 前記第2刈取り装置を、下降使用状態と上昇格納状態とに昇降自在に前記フィーダに支持させ、 前記第2刈取り装置が前記上昇格納状態に上昇された状態において、機体側面視で前記第2刈取り装置の刃先が前記フィーダの先端部分の後方側に前記先端部分の下端よりも高い配置高さで位置するように構成してある。 【0008】 すなわち、第2刈取り装置を上昇格納状態にすると、第2刈取り装置は、刃先がフィーダ先端部の後方側にフィーダ先端部の下端よりも高い配置高さに位置した状態でフィーダに支持された状態になる。これにより、刈取り前処理部をフィーダに対して脱着できるように構成すれば、第2刈取り装置をフィーダに支持させて刈取り前処理部が第2刈取り装置のために重くなったり、取り扱いにくくなったりすることを回避しながら、かつ、機体側面視で第2刈取り装置の刃先がフィーダから前方や下方に突出しない状態に第2刈取り装置を格納しておいて刈取り前処理部と第2刈取り装置が当たる事態を発生しにくくしながら、刈取り前処理部を脱着できるようになる。 【0009】 従って、本第1発明によると、刈取り前処理部をフィーダとの間で脱着できるものを、刈取り前処理部を比較的楽にかつ容易に取り扱って能率よく脱着作業することが可能な状態に、しかも、刈取り前処理部と第2刈取り装置の干渉による変形や破損を発生しにくくして脱着作業することが可能な状態に得ることができる。 【0010】 本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記第2刈取り装置と前記フィーダとの間に、第2刈取り装置がフックを介してフィーダによって吊り下げ支持される係止機構、及び、第2刈取り装置がフィーダに締め付け固定される連結機構を設けてある。 【0011】 すなわち、係止機構を作用させることによって第2刈取り装置がフィーダによって吊り下げ支持されるものである。これにより、第2刈取り装置をフィーダに吊り下げ支持させて第2刈取り装置の荷重をフィーダに掛け、第2刈取り装置を人為的に軽く支持しながら連結機構の位置合わせ及び締め付け操作を行うことができる。 【0012】 従って、本第2発明によると、第2刈取り装置をフィーダに吊り下げ支持させながら連結機構の位置合わせ及び締め付け操作を楽に行って第2刈取り装置の組み付けを能率よく行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図1に示すように、左右一対のクローラ走行装置1によって走行するように構成され、かつ、運転キャビン2が装備された運転部を備えた自走機体の機体フレーム5の後部側に脱穀装置10及び穀粒タンク6を設け、前記脱穀装置10の前端部から自走機体前方向きに延出しているフィーダ7の前端部に刈取り前処理部20を連結するとともに、この刈取り前処理部20が備えるバリカン形の第1刈取り装置21よりも自走機体後方側に配置したバリカン形の第2刈取り装置30を前記フィーダ7の前端部に支持させて、コンバインを構成してある。 【0014】 このコンバインは、稲、麦、大豆などを収穫するものであり、詳述すると、次の如く構成してある。 【0015】 図1に示すように、刈取り前処理部20は、前記フィーダ7の前端部に連結された前処理機体22、この前処理機体22の後端側の両横端部から前方側に上下揺動自在に延出した支持アーム23に駆動回動自在に支持された掻き込みリール24、前記前処理機体22の前端側の両横端部に設けた分草具25、前記前処理機体22におけるプラットホーム22aの前端部に設けた前記第1刈取り装置21、前記前処理機体内の前記第1刈取り装置21よりも後側のプラットホーム22a上方に駆動回動自在に設けた回転オーガ26を備えて構成してある。 【0016】 図1に示すように、フィーダ7の基部が脱穀装置10の前端部に自走機体横向きの軸芯Pまわりで回動自在に支持され、フィーダ7の前端側の底部に前処理昇降シリンダ8が連結されており、フィーダ7は、前処理昇降シリンダ8によって前記軸芯Pまわりで上下に揺動操作されて刈取り前処理部20を対地昇降操作するようになっている。 【0017】 フィーダ7の内部に無端回動チェーンを利用したフィーダコンベヤ7aを駆動自在に設けるとともに、このフィーダコンベヤ7aは、刈取り前処理部20の前記回転オーガ26からの刈取り穀稈をフィーダ7の底板に沿わせてフィーダ7の後端側に位置する排出口に搬送し、この排出口から脱穀装置10の内部に供給するようになっている。 【0018】 第2刈取り装置30は、図3の如くフィーダ7の前端部の両横外側に配置した刈取り昇降機構40を介してフィーダ7の前端部に支持されている。 【0019】 図3,5に示すように、左右の刈取り昇降機構40は、フィーダ7の先端部に刈取り前処理部20を連結するように設けた連結部材7bの上下一対の支持部7cに連結された取り付け部材41、この取り付け部材41に一端側が回動自在に連結された上下一対の揺動リンク42,43、前記各揺動リンク42,43の他端側が回動自在に連結されるとともに第2刈取り装置30が取り付けられた刈取り装置ステー31を備えて成る四連リンク機構によって構成してある。前記左右の刈取り昇降機構40の一方の刈取り昇降機構40の前記取り付け部材41に設けたシリンダブラケット44と、前記各刈取り昇降機構40の下側の揺動リンク43を前記刈取り装置ステー31に連結する連結軸に兼用した鋼管製の伝動ケース32に設けたシリンダブラケット33とにわたって刈取り昇降シリンダ34を装着してある。 【0020】 すなわち、左右の刈取り昇降機構40は、刈取り昇降シリンダ34によって昇降駆動されて、第2刈取り装置30を図2(ロ)に示す下降使用状態と、図2(イ)に示す上昇格納状態とに昇降操作する。 下降使用状態に下降操作された第2刈取り装置30は、この第2刈取り装置30の刃先の配置高さが第1刈取り装置21の刃先の配置高さよりも低くなった状態になる。上昇格納状態に上昇操作された第2刈取り装置30は、機体側面視で第2刈取り装置30の刃先がフィーダ7の先端部分として前記連結部材7bの後方側に前記連結部材7bの下端Sよりも高い配置高さで位置した状態になる。 【0021】 つまり、前処理昇降シリンダ8を伸縮操作すると、フィーダ7が前処理昇降シリンダ8によって上下に揺動操作され、刈取り前処理部20を第1刈取り装置21などが地面上の作業高さ位置した下降作業状態と、第1刈取り装置21などが地面上から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。刈取り前処理部20を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り前処理部20は、分草具25によって植立穀稈を刈取り対象の植立穀稈と非刈取り対象の植立穀稈とに分草し、分草具25からの刈取り対象の植立穀稈を回動する掻き込みリール24によってプラットホーム22aの方に掻き寄せながら前記第1刈取り装置21によって刈取り処理し、第1刈取り装置21からの刈取り穀稈を回転オーガ26によってプラットホーム上で自走機体横方向に搬送してフィーダ7の入り口(図示せず)の前方に寄せ集め、回転オーガ25が備える掻き込み爪26aによってフィーダ7の入り口に掻き込み供給する。フィーダ7は、入り口に掻き込み供給された刈取り穀稈をフィーダコンベヤ7aによってフィーダ7の後端側に搬送し、フィーダ7の排出口から脱穀装置10に供給する。脱穀装置10は、フィーダ7からの刈取り穀稈の株元から穂先までの全体を扱室(図示せず)に投入して脱穀装置前後向きの軸芯まわりで回動する扱胴11によって脱穀処理する。穀粒タンク6は、脱穀装置10の選別部から搬出された脱穀粒を回収して貯留していく。 第2刈取り装置30は、下降使用状態に下降操作されていると、前記第1刈取り装置21によって穂先側が刈取り処理されて地面上に残った植立穀稈を第1刈取り装置21よりも株元側で刈取り処理し、刈取り処理した穀稈の稈身を地面上に放置していく。 【0022】 図8に示すように、前記刈取り昇降シリンダ34に制御手段50を連係させるとともに、この制御手段50には、前処理高さセンサ51、刈取りクラッチセンサ52、脱穀クラッチセンサ53、第2刈り高さ検出機構60(図6参照)の一対の検出スイッチ61,62を連係させてある。制御手段50には、運転部に設けた表示手段70も連係させてある。 【0023】 前処理高さセンサ51は、フィーダ7の脱穀装置10に対する上下揺動に操作部が連動されるようにしてフィーダ7の基部に設けたポテンショメータで成り、フィーダ7の脱穀装置10に対する揺動角に基づいて刈取り前処理部20の対地高さを検出し、この検出結果を電気信号にして制御手段50に出力する。 【0024】 刈取りクラッチセンサ52は、刈取り前処理部20に対する伝動を入り切りする刈取りクラッチ(図示せず)の操作状態を検出し、この検出結果を電気信号にして制御手段50に出力する。 【0025】 脱穀クラッチセンサ53は、脱穀装置10に対する伝動を入り切りする脱穀クラッチ(図示せず)の操作状態を検出し、この検出結果を電気信号にして制御手段50に出力する。 【0026】 図6に示すように、第2刈り高さ検出機構60は、前記左右の刈取り昇降機構40の一方の刈取り昇降機構40が有する前記刈取り装置ステー31の下端部に軸芯X1まわりで上下揺動自在に支持された接地センサ63、この接地センサ63の上方で刈取り装置ステー31に軸芯X2まわりで上下揺動自在に支持されたスイッチ操作アーム64、このスイッチ操作アーム64を接地センサ63に連動させている連動杆65、前記刈取り装置ステー31に支持されたスイッチケース66の内部に前記スイッチ操作アーム64の上下側に振り分けて設けた前記一対の検出スイッチ61,62を備えて構成してある。 【0027】 第2刈取り装置30の刃先が設定下限対地高さを超えて下降すると、接地センサ63が接地反力のために上昇揺動して連動杆65を介してスイッチ操作アーム64を上昇操作し、スイッチ操作アーム64が上側の検出スイッチ61をオン操作する。第2刈取り装置30の刃先が設定上限対地高さを超えて上昇すると、接地センサ63が重力によって下降揺動して連動杆65を介してスイッチ操作アーム64を下降操作し、スイッチ操作アーム64が下側の検出スイッチ62をオン操作する。第2刈取り装置30による刈り高さが設定範囲内になっていると、スイッチ操作アーム64がいずれの検出スイッチ61,62にも押圧作用せず、一対の検出スイッチ61,62が共にオフになるようになっている。 【0028】 すなわち、第2刈り高さ検出機構60は、接地センサ63の刈取り装置ステー31に対する上下揺動角に基づいて第2刈取り装置30による刈り高さを検出し、この検出結果を一対の検出スイッチ61,62によって電気信号にして制御手段50に出力するようになっている。 【0029】 制御手段50は、マイクロコンピュータを利用して構成してあり、各センサ51,52,53、及び各検出スイッチ61,62による検出情報を基に、刈取り昇降シリンダ34を操作して第2刈取り装置30を昇降制御する。 【0030】 すなわち、制御手段50は、刈取りクラッチセンサ52による検出情報を基に、刈取りクラッチが入り状態と切り状態のいずれの状態にあるかを判断し、脱穀クラッチセンサ53による検出情報を基に、脱穀クラッチが入り状態と切り状態のいずれの状態にあるかを判断する。 さらに、制御手段50は、前処理高さセンサ51による検出情報を基に、刈取り前処理部20が図9に示す3種の高さのいずれの高さにあるかを判断する。すなわち、植立穀稈が第1刈取り装置21と第2刈取り装置30によって2段刈りされる際、第1刈取り装置21による穂先側の刈取り処理が過不足の無い長さで行われるものとして設定した設定2段刈り高さ範囲A(地面上高さが150〜400mmの範囲)に第1刈取り装置21が位置しているか、あるいは、前記設定2段刈り高さ範囲Aよりも低い1段刈り高さ範囲B(地面上高さが150mm未満の範囲)に第1刈取り装置21が位置しているか、あるいは、前記設定2段刈り高さ範囲Aよりも高い非作業高さ範囲C(地面上高さが400mm以上の範囲)に第1刈取り装置21が位置しているかを判断する。 さらに、制御手段50は、第2刈り高さ検出機構60の一対の検出スイッチ61,62による検出情報を基に、第2刈取り装置30が設定刈り高さ範囲に位置しているか否かを判断する。 【0031】 制御手段50は、刈取りクラッチが入り操作状態にあると判断し、かつ、脱穀クラッチが入り操作状態にあると判断し、さらに、刈取り前処理部20が設定2段刈り高さ範囲Aにあると判断した場合、刈取り昇降シリンダ34を刈取り装置下降側に操作して第2刈取り装置20を下降使用状態に下降操作し、かつ、第2刈り高さ検出機構60の上下一対の検出スイッチ61,62が共にオフになるように刈取り昇降シリンダ34を操作して、第2刈取り装置30を設定対地高さに維持操作する。このとき、制御手段50は、液晶パネル利用の前記表示装置70を作動操作し、図9に示す如き文字表示71を点滅させる。 【0032】 また、制御手段50は、刈取りクラッチが切り操作状態にあると判断した場合、脱穀クラッチセンサ53、前処理高さセンサ51、第2刈り高さ検出機構60それぞれからの情報に優先して刈取り昇降シリンダ34を刈取り装置上昇側に操作し、第2刈取り装置30を前記上昇格納状態に上昇格納する。 【0033】 また、制御手段50は、刈取り前処理部20が前記1段刈り高さBにあると判断した場合、及び、刈取り前処理部20が前記非作業高さCにあると判断した場合、刈取りクラッチセンサ52からの情報、脱穀クラッチセンサ53からの情報、第2刈り高さ検出機構60からの情報に優先して刈取り昇降シリンダ34を刈取り装置上昇側に操作し、第2刈取り装置30を前記上昇格納状態に上昇格納する。 【0034】 つまり、収穫作業を行うに当たり、刈取り前処理部20を設定2段刈り高さ範囲Aに下降操作すると、刈取り前処理部20は、分草具25からの刈取り対象の植立穀稈の穂先部のやや下側を第1刈取り装置21によって刈取り処理し、第1刈取り装置21からの刈取り穀稈を回転オーガ26によってフィーダ7に供給していく。このとき、刈取りクラッチ及び脱穀クラッチが入り状態に操作されることにより、前処理高さセンサ51、刈取りクラッチセンサ52、脱穀クラッチセンサ53からの情報に基づく制御手段50による第2刈取り装置30の昇降制御により、刈取り昇降シリンダ34が刈取り装置下降側に操作されて第2刈取り装置30を下降使用状態に下降操作する。これにより、第1刈取り装置21によって穂先部分が刈り取られて地面上に植立状態で残った穀稈が第2刈取り装置30によって株元で刈取り処理されて地面上に放置されるように2段刈り処理が行われる。 【0035】 このとき、表示装置70が文字表示71を点滅させており、この表示を知ることにより、第2刈取り装置30が下降使用状態になっていることを認識することができる。さらに、このとき、第2刈り高さ検出機構60による検出情報に基づく制御手段50による第2刈取り装置30の昇降制御により、第2刈り高さ検出機構60による検出刈り高さが設定刈り高さになるように刈取り昇降シリンダ34が操作され、自走機体が前後傾斜するなどしても、第2刈取り装置30の対地高さが設定高さまたはほぼ設定高さに維持されて第2刈取り装置30による刈り高さが設定刈り高さ又はほぼ設定刈り高さに維持される。 【0036】 また、刈取り前処理部20を設定1段刈り高さ範囲Bに下降操作すると、刈取り前処理部20は、分草具25からの刈り取り対象の植立穀稈の地面上近くを第1刈取り装置21によって刈取り処理し、第1刈取り装置21からの刈取り穀稈を回転オーガ26によってフィーダ7に供給していく。このとき、前処理高さセンサ51からの情報に基づく制御手段50による第2刈取り装置30の昇降制御により、刈取り昇降シリンダ34が刈取り装置上昇側に操作されて第2刈取り装置30を上昇格納状態に上昇操作する。これにより、第2刈取り装置30が接地することを回避しながら1段刈り作業を行うことができる。 【0037】 図4,5に示すように、刈取り前処理部20は、前記前処理機体22の後部に設けた連結部材27と、フィーダ7の先端部に位置する前記連結部材7bとを締め付け連結する複数本の連結ボルト72によってフィーダ7の先端部に脱着自在に連結されている。 【0038】 すなわち、分草具25からの刈取り対象の穀稈を引起し装置によって引起し処理するように構成されるなど、刈取り前処理部20とは処理形態が異なった別の刈取り前処理部(図示せず)を、刈取り前処理部20に替えてフィーダ7に連結できるようになっている。 【0039】 このように刈取り前処理部20が脱着される場合、刈取り前処理部20を接地状態に下降操作されることから、処理高さセンサ51からの検出情報に基づく制御手段50による第2刈取り装置30の昇降制御により、刈取り昇降シリンダ34が第2刈取り装置30を上昇格納状態に上昇操作する。あるいは、制御手段50に連係された格納スイッチ54を操作して制御手段50に格納指令を出力すれば、制御手段50が刈取り昇降シリンダ34を上昇側に操作し、第2刈取り装置30を上昇格納状態に上昇格納することができる。この結果、第2刈取り装置30をフィーダ7に支持させながら、かつ、第2刈取り装置30を機体側面視でフィーダ先端部分7bの後方側にフィーダ先端部分7bの下端Sよりも高い配置高さで位置させて、刈取り前処理部20を第2刈取り装置30に当たりにくくしながら刈取り前処理部20の脱着作業を行うことができる。 【0040】 図4,5に示すように、第2刈取り装置30とフィーダ7の間に、前記各刈取り昇降機構40に備えさせた連結機構80及び係止機構85を設けてある。 【0041】 前記各連結機構80は、刈取り昇降機構40の前記取り付け部材41をフィーダ7の前記上下一対の支持部7cに連結ボルト81によって締め付け固定することにより、第2刈取り装置30を刈取り昇降機構40を介してフィーダ7に締め付け固定するようになっている。 【0042】 図7に示すように、前記各係止機構85は、刈取り昇降機構40の前記取り付け部材41の上端側に設けたフック86を、フィーダ7の前記上側の支持部7cのフック孔87を備えた係止部88に係止させることにより、第2刈取り装置30を刈取り昇降機構40と共にフック86を介してフィーダ7の連結部材7bに吊り下げ支持させるようになっている。 【0043】 すなわち、第2刈取り装置30の取り付けを行うに当たり、各係止機構85のフック86を係止部88に係止させ、第2刈取り装置30を刈取り昇降機構40と共にフィーダ7に吊り下げ支持させて第2刈取り装置30及び刈取り昇降機構40の荷重を人為的に支持しなくて済むようにフィーダ7に掛けながら各連結機構80におけるボルト孔どうしの位置合わせ、及び、連結ボルト81とボルト孔の位置合わせを行うことにより、連結ボルト81を容易に装着することができる。そして、連結ボルト81を締め付け操作して取り付け部材41を上下の支持部7cに締め付け固定することによって、第2刈取り装置30及び刈取り昇降機構40をフィーダ7に組み付けることができるようになっている。 【0044】 自走機体の運転座席3(図1参照)の下方にエンジン4を設け、このエンジン4の駆動力が走行装置1、脱穀装置10、刈取り前処理部20に伝達される伝動構造を、図10に示す如く構成してある。 【0045】 すなわち、エンジン4の出力軸4aからの出力を、ベルト伝動機構90を介して静油圧式無段変速装置91の入力軸91aに伝達し、この静油圧式無段変速装置91の出力軸91bからの出力を、ミッションケース92の内部に位置する副変速機構93a及び操向クラッチ93bを備えたミッション93を介して左右の走行装置1に伝達するようになっている。 【0046】 エンジン4の出力軸4aからの出力を、ベルト伝動機構94を介してカウンタケース95の入力軸95aに伝達し、このカウンタケース95の出力軸95bからの出力を、ベルト伝動機構96を介して脱穀装置10の扱胴11に伝達するようになっている。前記カウンタケース95の入力軸95aの駆動力を、ベルト伝動機構97を介して中間軸98に伝達し、この中間軸98から脱穀装置10の唐箕12、1番スクリューコンベヤ13、2番スクリューコンベヤ14、選別装置駆動軸15、排ワラチョッパー16に伝達するようになっている。 【0047】 前記中間軸98の駆動力を、ベルト伝動機構99を介してフィーダコンベヤ7aの入力軸7dに伝達するようになっている。前記入力軸7dの駆動力を、チェーン伝動機構100を介して中間軸101に伝達し、この中間軸101の駆動力をチェーン伝動機構102を介して回転オーガ駆動軸103に伝達し、前記中間軸101の駆動力をベルト伝動機構104を介して第1刈取り装置21の駆動機構21aに伝達し、前記中間軸101の駆動力をチェーン及びベルト利用の伝動機構105を介して掻き込みリール駆動軸24aに伝達するようになっている。前記中間軸101の駆動力をチェーン及びベルト利用の伝動機構106を介して伝動軸107の一端側に伝達し、この伝動軸107の他端側からチェーン伝動機構108を介して第2刈取り装置30の駆動機構30aに伝達するようになっている。 前記伝動軸107は、前記伝動ケース32に収容されている。前記中間軸101に自在継ぎ手109を設け、刈取り前処理部20をフィーダ7から取り外す際、中間軸101から刈取り前処理部20に至る伝動系を前記自在継ぎ手109にて切り離すようになっている。 【0048】 図5に示すように、第2刈取り装置30を駆動する前記駆動機構30a、前記第2刈り高さ検出機構60は、前記刈取り装置ステー31に支持されており、刈取り昇降機構40とフィーダ先端部7bとの間で第2刈取り装置30と共にフィーダ7に対して脱着することが可能になっている。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】コンバインの全体側面図 【図2】(イ)は、刈取り前処理部の1段刈り作業状態での側面図、(ロ)は、刈取り前処理部の2段刈り作業状態での側面図、 【図3】刈取り前処理部の一部の平面図 【図4】刈取り昇降機構の側面図 【図5】刈取り昇降機構の側面図 【図6】第2刈り高さ検出機構の側面図 【図7】(イ)は、係止機構及び連結機構の分離状態での側面図、(ロ)は、係止機構及び連結機構の連結状態での側面図 【図8】第2刈取り装置昇降制御のブロック図 【図9】第1刈取り装置の1段刈り高さ、2段刈り高さ、非作業高さの説明図 【図10】伝動構造の線図 【符号の説明】 【0050】 7 フィーダ 7b フィーダの先端部 10 脱穀装置 20 刈取り前処理部 21 第1刈取り装置 30 第2刈取り装置 80 連結機構 85 係止機構 86 フック
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成17年7月28日(2005.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−29026(P2007−29026A) |
| 【公開日】 |
平成19年2月8日(2007.2.8) |
| 【出願番号】 |
特願2005−218775(P2005−218775) |
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