| 【発明の名称】 |
移植機の苗受台 |
| 【発明者】 |
【氏名】平岡 伸明
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| 【要約】 |
【課題】苗受台のメンテナンスにかかるコストを低減することができるようにする。
【解決手段】本例の移植機の苗受台12によれば、苗Pにおけるポット状の根部Paを抱持する苗受溝13を有し、該苗受溝13に抱持した苗Pの姿勢を変更させるために使用されるものであり、前記苗受溝13は、前記根部Paの外周面を受ける内周面を形成する溝本体16と、該溝本体16の溝長方向に延びる溝開口側の両縁にそれぞれ着脱可能に配設された一対の溝縁部15とを備え、溝縁部15は、根部Paの外周面に食い込むように突設された、前記溝長方向へ延びる突条14を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗におけるポット状の根部を抱持する苗受溝を有し、該苗受溝に抱持した苗の姿勢を変更させるために使用される移植機の苗受台であって、 前記苗受溝は、前記根部の外周面を受ける内周面を形成する溝本体と、該溝本体の溝長方向に延びる溝開口側の両縁にそれぞれ着脱可能に配設された一対の溝縁部とを備え、 前記溝縁部は、前記根部の外周面に食い込むように突設された、前記溝長方向へ延びる突条を有する移植機の苗受台。 【請求項2】 前記突条又は前記溝縁部は、前記溝本体の主材料の材質よりも耐摩耗性に優れた材質の材料からなる請求項2記載の移植機の苗受台。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、苗におけるポット状の根部の外周面を抱持する苗受溝を有し、該苗受溝に抱持した苗の姿勢を変更させるために使用される移植機の苗受台に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来の移植機の苗受台として、特許文献1記載の田植機におけるポット苗支持装置に装備された苗受けを例示する。このポット苗支持装置では、田植機の苗載台にセットした苗枠から押出されたポット苗を、苗受台に設けられた苗受けの苗受溝で受け取ってから、苗植付装置に移送するようになっている。この移送時に、苗受けは180度回転されるが、苗受溝に押し込まれたポット苗の根部の脱落防止のために、苗受溝は根部よりも若干小さく形成されている。この脱落防止をさらに確実にすべく、図6に示すように苗受溝81の溝長方向へ延びる一対の突条82が苗受溝81の内周面に形成されている苗受け80がある。苗受溝81における溝長方向に延びる両溝縁は、根部Paの周面が中心角Aで約90度開放されるように配設されている。この一対の突条82でポット苗の根部Paを効果的に係止できるようにするために、この一対の突条82は苗受溝81に抱持される根部Paの中心軸に対して略対称位置に食い込むように設けられている。そして、ポット苗の根部Paが苗受溝81に押し込まれると、この突条82がクサビ状に根部Paに食い込んで係止するようになっている。この種の苗受け80は、軽量化のため(軽量であれば、苗受け80を移動させる動力が小さくて済むし、ポット苗をデリケートに扱うことが可能。)及びコスト低減化のために、苗受溝81及び突条82を含む略全体が樹脂で形成されている(即ち、苗受け80の主材料が樹脂)。 【0003】 【特許文献1】特開昭54−123430号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところが、根部Paよりも若干小さく形成されている苗受溝81には、次々と苗の根部Paが強く押し込まれたり、強く押し出されたりするので、特に突条82が摩耗し易く、樹脂で一体形成された苗受け80を定期的に交換しなければならないという課題がある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するために、本発明の移植機の苗受台は、 苗におけるポット状の根部を抱持する苗受溝を有し、該苗受溝に抱持した苗の姿勢を変更させるために使用される移植機の苗受台であって、 前記苗受溝は、前記根部の外周面を受ける内周面を形成する溝本体と、該溝本体の溝長方向に延びる溝開口側の両縁にそれぞれ着脱可能に配設された一対の溝縁部とを備え、 前記溝縁部は、前記根部の外周面に食い込むように突設された、前記溝長方向へ延びる突条を有している。 【0006】 この構成によれば、前記突条が摩耗した場合は前記溝縁部を交換することができ、苗受台のメンテナンスのコストを低減することができる。 【0007】 前記移植機の苗受台においては、 前記突条又は前記溝縁部は、前記溝本体の主材料の材質よりも耐摩耗性に優れた材質の材料からなる態様を例示する。 【0008】 前記突条又は前記溝縁部の材料としては、特に限定されないが、前記溝本体の主材料が樹脂である場合に、金属又はセラミックとすることを例示する。 【0009】 この構成によれば、前記突条又は前記溝縁部が摩耗し難く、苗受台のメンテナンスの手間を低減することができる。また、前記突条又は前記溝縁部のみを耐摩耗性に優れた材料(一般に高価で比重が大きい)を使用するので、苗受台全体を耐摩耗性に優れた材料で構成するよりも低コストかつ軽量に構成することができる。 【発明の効果】 【0010】 本発明の移植機の苗受台によれば、そのメンテナンスにかかるコストを低減することができるという優れた効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 図1〜図5は本発明を具体化した一実施形態の苗受台12を備えた移植機を示している。本例の移植機は、図1及び図2に示すように、左右の走行車輪(図示略)に走行自在に支持された機体1と、該機体1の上部に設けられ、ポット苗箱10の載置自在な苗載台3と、ポット苗箱10から野菜・花等の苗P(本例ではポット苗)を横一列ずつ取り出す、苗受台12を備えた苗取出装置4と、取り出された苗Pを一本ずつ搬送する苗搬送装置5と、圃場に植付溝を形成する溝掘器8と、苗搬送装置5により搬送されてきた苗Pを受け取って溝掘器8の後方で前記植付溝に植え付ける植付装置6と、該植付装置6の後方で前記植付溝を埋め戻すための左右一対の土寄輪7とを備えている。ポット苗箱10は、多数のポット苗室10aが連設された可撓性のものとなっている。なお、各図において、矢印Fは機体前側を指し示している。 【0012】 苗取出装置4においては、図1に示すように、ポット苗箱10が苗載台3内を湾曲して一列分ずつ間欠送りされ、所定位置で苗載台3の後方に設けられた押出杆11がポット苗箱10の横一列のポット苗室10aに底面から突入し、苗Pを前方に押し出すとともにその根部Paを前方に設けられた苗受台12の苗受溝13内に押し込む。ここで、図3及び図4に示すように、苗受溝13内には、この押し込み方向に延びる突条14が設けられているので、この突条14が苗Pの根部Paの外周面に食い込み、苗受溝13内に苗Pを保持するようになっている。続いて、苗Pを受け取った苗受台12は、苗Pを逆方向に反転させながら下方に回動し、このとき苗受溝13が苗Pの根部Paを先にして跳ね出し部材18の位置を通過する。これにより苗Pは苗受溝13から押し出され、下方の苗搬送装置5の搬送ベルト20上に落下するようになっている。 【0013】 苗受台12には、ポット苗箱10の横一列の各ポット苗室10aに対応するように苗受溝13が列設されている。苗受溝13は、苗Pの根部Paの外周面を受ける内周面を形成する溝本体16と、該溝本体16の溝長方向に延びる溝開口側の両縁にそれぞれネジ17で着脱可能に配設された一対の溝縁部15とを備えている。本例の苗受溝13は、溝本体16が樹脂を主材料として構成されており、溝縁部15が、該樹脂よりも耐摩耗性に優れた材質を有する金属(例えばステンレス)からなっている。 【0014】 この苗受溝13は、ポット状に形成された根部Paの外周面を抱持するように形成されており、該苗受溝13における溝長方向に延びる両溝縁は、特に限定されないが、根部Paの周面が中心角Aで約60〜140度開放されるように配設されていることが好ましい。この中心角Aの好ましい上限を約140度としたのは、約140度を超えると、苗受溝13で根部Paをしっかりと抱持することが困難になるからである。また、この中心角Aの好ましい下限を約60度としたのは、約60度未満だと、両突条14が根部Paの外周面における一部位に偏りすぎて、根部Paの係止効果が低下するからである。 【0015】 溝縁部15は、根部Paの外周面に食い込むように突設された、前記溝長方向へ延びる突条14を有している。本例の突条14は、板状に形成された溝縁部15における縁部が利用されている。本例の溝縁部15は、隣接する苗受溝13における隣接する溝縁が一体化されてなっており、図4に示すように、苗Pの根部Paが押し込まれてくる側になるほど幅狭となった形状(本例では平面視した船体の形状)に形成されている。この形状によれば、苗Pの根部Paが苗受溝13に押し込まれるにつれて、突条14が根部Paの外周面に徐々に深く食い込むようになっており、根部Paに無理な力が加わることを防止することができる。 【0016】 なお、本例では、図3及び図4に示すように、苗受台12における苗受溝列設方向の両端部及び中央部の苗受溝13aについては、一方の溝縁には金属製の溝縁部15が配設されているが、他方の溝縁には樹脂製の突条19aを含む樹脂製の溝縁部19が溝本体16に一体形成されている。この樹脂製の突条19aの摩耗による根部Paの係止効果の低減を防止するために、例えば、図5に示すように、両方の溝縁に金属製の溝縁部15が配設されている苗受溝13の突条14よりも、苗受溝13aにおける一方の溝縁の溝縁部15の突条14を相対的に苗受溝13内へ大きく突出させる(根部Paにより深く食い込ませるようにする)とともに、他方の樹脂製の溝縁部19に突条を設けないようにすることもできる。 【0017】 以上のように構成された本例の移植機の苗受台12によれば、苗Pにおけるポット状の根部Paを抱持する苗受溝13を有し、該苗受溝13に抱持した苗Pの姿勢を変更させるために使用されるものであり、前記苗受溝13は、前記根部Paの外周面を受ける内周面を形成する溝本体16と、該溝本体16の溝長方向に延びる溝開口側の両縁にそれぞれ着脱可能に配設された一対の溝縁部15とを備え、溝縁部15は、根部Paの外周面に食い込むように突設された、前記溝長方向へ延びる突条14を有している。この構成によれば、突条14が摩耗した場合は溝縁部15を交換することができ、苗受台12のメンテナンスのコストを低減することができる。 【0018】 また、前記溝縁部15は、溝本体16の主材料(樹脂)の材質よりも耐摩耗性に優れた材質の金属からなっている。この構成によれば、突条14を含む溝縁部15が摩耗し難く、苗受台12のメンテナンスの手間を低減することができる。また、溝縁部15のみに耐摩耗性に優れた材料(一般に高価で比重が大きい)を使用するので、苗受台12全体を耐摩耗性に優れた材質の材料で構成するよりも低コストかつ軽量に構成することができる。 【0019】 なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)溝本体16、溝縁部19、突条14を他の材質の材料からなるものに変更すること。例えば、溝縁部19をセラミック製にすることが挙げられる。 (2)溝本体16、溝縁部19、突条14の形状や大きさを適宜変更すること。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本発明を具体化した一実施形態に係る苗受台を備えた移植機の上部側の要部を示す側断面図である。 【図2】同移植機の下部側の要部を示す斜視図である。 【図3】同移植機の苗受台を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。 【図4】同苗受台を示す平面図である。 【図5】同苗受台の変更例を示す正面図である。 【図6】従来の移植機の苗受台を示す正面図である。 【符号の説明】 【0021】 1 機体 3 苗載台 4 苗取出装置 5 苗搬送装置 12 苗受台 13 苗受溝 14 突条 15 溝縁部 16 溝本体 17 ネジ 19 樹脂製の溝縁部 19a 樹脂製の突条 20 搬送ベルト P 苗 Pa 根部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100469 【氏名又は名称】みのる産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年4月25日(2006.4.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100108958 【弁理士】 【氏名又は名称】須田 英一
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| 【公開番号】 |
特開2007−289077(P2007−289077A) |
| 【公開日】 |
平成19年11月8日(2007.11.8) |
| 【出願番号】 |
特願2006−121376(P2006−121376) |
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