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【発明の名称】 乗用型田植機
【発明者】 【氏名】仲 弘和

【氏名】野村 勝

【氏名】福島 寿美

【氏名】根田 満夫

【氏名】神谷 龍雄

【氏名】宮島 正栄

【要約】 【課題】乗用型田植機において、走行車両の座席に座ったままで後方を振り向くことなく苗植付装置クラッチ及び苗送りベルトクラッチの操作を行うことができるようにすることを課題とする。また、上リンクに沿わせて配索したケーブルに無理な引っ張り力や押し縮める力が加わらないようにすることを課題とする。

【解決手段】苗植付装置クラッチ及び苗送りベルトクラッチを操作する操作レバー(120)を、走行車両(2)の座席(12)の近傍に設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車両(2)の後側に昇降リンク装置(3)を介して苗植付部(4)を昇降可能に装着し、前記昇降リンク装置(3)は上リンク(100)及び下リンク(101)を備え、前記苗植付部(4)は、苗を載せて左右往復動すると共に各条ごとに苗送りベルト(111a)によって苗を下方へ搬送して所定の苗取出口(111b)に一株づつ供給する苗載台(111)と、前記苗取出口(111b)に供給される苗を取り出して水田面に植え付ける苗植付装置(113)と、前記苗植付装置(113)の作動を2条単位で停止させる苗植付装置クラッチ(116)と、該苗植付装置クラッチ(116)に対応して前記苗送りベルト(111a)の作動を停止させる苗送りベルトクラッチ(117)とを備え、前記苗植付装置クラッチ(116)及び苗送りベルトクラッチ(117)を操作する操作レバー(120)を、走行車両(2)の座席(12)の近傍に設けたことを特徴とする乗用型田植機。
【請求項2】
操作レバー(120)の基部を側面視で上リンク(100)の回動支点に近い位置に配置し、操作レバー(120)と苗植付装置クラッチ(116)とを上リンク(100)に沿わせて配索した苗植付装置クラッチ操作ケーブル(121)を介して接続し、該苗植付装置クラッチ操作ケーブル(121)の苗植付装置クラッチ(116)側の端部と苗送りベルトクラッチ(117)とを苗送りベルトクラッチ操作ケーブル(122)を介して接続したことを特徴とする請求項1に記載の乗用型田植機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、乗用型田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
走行車両の後側に昇降リンク装置を介して苗植付部を昇降可能に装着し、前記昇降リンク装置は上リンク及び下リンクを備え、前記苗植付部は、苗を載せて左右往復動すると共に各条ごとに苗送りベルトが苗を下方へ搬送して所定の苗取出口に一株づつ供給する苗載台と、前記苗取出口に供給される苗を取り出して水田面に植え付ける苗植付装置と、前記苗植付装置の作動を2条単位で停止させる苗植付装置クラッチと、該苗植付装置クラッチに対応して前記苗送りベルトの作動を停止させる苗送りベルトクラッチとを備え、前記苗植付装置クラッチ及び苗送りベルトクラッチを操作する操作レバーを設けた乗用型田植機がある(特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平11−243735号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、走行車両の座席に座ったままで後方を振り向くことなく苗植付装置クラッチ及び苗送りベルトクラッチの操作を行うことができるようにすることを課題とする。また、上リンクに沿わせて配索したケーブルに無理な引っ張り力や押し縮める力が加わらないようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に係る発明は、走行車両(2)の後側に昇降リンク装置(3)を介して苗植付部(4)を昇降可能に装着し、前記昇降リンク装置(3)は上リンク(100)及び下リンク(101)を備え、前記苗植付部(4)は、苗を載せて左右往復動すると共に各条ごとに苗送りベルト(111a)によって苗を下方へ搬送して所定の苗取出口(111b)に一株づつ供給する苗載台(111)と、前記苗取出口(111b)に供給される苗を取り出して水田面に植え付ける苗植付装置(113)と、前記苗植付装置(113)の作動を2条単位で停止させる苗植付装置クラッチ(116)と、該苗植付装置クラッチ(116)に対応して前記苗送りベルト(111a)の作動を停止させる苗送りベルトクラッチ(117)とを備え、前記苗植付装置クラッチ(116)及び苗送りベルトクラッチ(117)を操作する操作レバー(120)を、走行車両(2)の座席(12)の近傍に設けたことを特徴とする乗用型田植機とした。
【0005】
また、請求項2に係る発明は、操作レバー(120)の基部を側面視で上リンク(100)の回動支点に近い位置に配置し、操作レバー(120)と苗植付装置クラッチ(116)とを上リンク(100)に沿わせて配索した苗植付装置クラッチ操作ケーブル(121)を介して接続し、該苗植付装置クラッチ操作ケーブル(121)の苗植付装置クラッチ(116)側の端部と苗送りベルトクラッチ(117)とを苗送りベルトクラッチ操作ケーブル(122)を介して接続したことを特徴とする請求項1に記載の乗用型田植機とした。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に係る発明によると、操作レバー120を走行車両2の座席12の近傍に設けたので、座席12に座ったままで後方を振り向くことなく苗植付装置クラッチ116及び苗送りベルトクラッチ117の操作を行うことができる。
【0007】
請求項2に係る発明によると、請求項1に係る発明の効果に加えて、操作レバー120の基部を側面視で上リンク100の回動支点に近い位置に配置し、操作レバー120と苗植付装置クラッチ116とを上リンク100に沿わせて配索した苗植付装置クラッチ操作ケーブル121を介して接続したので、上リンク100に沿わせて配索した苗植付装置クラッチ操作ケーブル121に無理な引っ張り力や押し縮める力が加わらない。更に、操作レバー120と苗送りベルトクラッチ117とを直接苗送りベルトクラッチケーブル122で接続するのではなく、苗植付装置クラッチ操作ケーブル121の苗植付装置クラッチ116側の端部と苗送りベルトクラッチ117とを苗送りベルトクラッチ操作ケーブル122で接続する構成とすることにより、走行車両2と苗植付部4とを結ぶケーブルの数を少なくして、ケーブル配索を簡略化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づき説明する。
図1及び図2は本発明による走行車両を推進用車両とする乗用型田植機を表している。この乗用型田植機1は、走行車両2の後側に昇降リンク装置3を介して4条植えの苗植付部4が昇降可能に装着され、また走行車両2の前部左右両端部には左右各2段づつ予備苗枠5,…が設けられている。
【0009】
走行車両2は、駆動輪である各左右一対の前輪7,7及び後輪8,8を備えた四輪駆動車両で、機体の前後中央部にエンジン10が搭載され、そのエンジン10の上側を覆うエンジンカバー11の上に座席12が設置されている。座席12の前方はボンネット13となっており、その上側に操向輪である前輪7,7を操向する操向ハンドル14が設けられている。エンジンカバー11及びボンネット13の周囲は、人が歩行可能な水平状のステップ15となっている。
【0010】
図3は走行車両の一部を省略して表した側面図、図4はその平面図である。機体の前部にミッションケース20が配設されており、該ミッションケースの左右側面部から前輪アクスルケース21,21が側方に延び、その先端部に変向可能に設けた前輪ファイナルケース22,22に前輪7,7が回転自在に支承されている。ミッションケース20の背面部には左右一対のメインフレーム23,23の前端部が固着され、これらメインフレームの後端部に左右方向のリヤフレーム24が連結され、そのリヤフレーム24の左右両端部に固定して設けた後輪ファイナルケース25,25に後輪8,8が回転自在に支承されている。また、リヤフレーム24には、昇降リンク装置3を支持する左右一対のリンク支持フレーム26,26が上向きに突設されている。
【0011】
上記車台部の上側には、前記ステップ15を支持するためのフレームが設けられている。このフレームは、左右方向の前左右フレーム30、中央左右フレーム31及び後左右フレーム32と、これらを互いに連結する前後方向の前部前後フレーム33,33及び後部前後フレーム35,35とからなっている。中央左右フレーム31の左右中央部は、メインフレーム23,23の前部から上向きに設けたコ字形フレーム36の上端部に連結されている。後左右フレーム32は、前記左右一対のリンク支持フレーム26,26の上端部に連結されている。また、左右の前部前後フレーム35,35は、前輪アクスルケース21,21に下端を固定した上下フレーム37,37にて下から支えられている。
【0012】
中央左右フレーム31の左右端部はステップ15よりも外に張り出しており、その左右端部に固定したパイプ38,38に予備苗枠5,5の支持フレーム39,39が回動自在に取り付けられる。非作業時には、図1及び図において鎖線で示す位置に予備苗枠5を収納することができる。
【0013】
また、燃料タンク41を取り付けるためのフレームとして、左右の後部前後フレーム35,35に両端が固着され正面視で門形をした前側燃料タンク支持フレーム42と、後左右フレーム32に両端が固着され前方斜め上向きに突設されたコ字形の後側燃料タンク支持フレーム43とが設けられている。これら燃料タンク支持フレーム42,43の上端水平部分には、上向きに突出するピン45,…が固着されている。燃料タンク41の取付に際しては、図5に示すように、燃料タンク41の前後の縁部41aに形成されているピン孔41b,…及びその上下両側に配した座金46,…に上記ピン45,…を挿通させ、ピン45,…にスナップピン47,…を締め付けて固定する。この取付状態では、燃料タンク41はエンジン10とエンジンカバー11の間に収容される。上記燃料タンク41の取付及び取り外し作業は容易である。また、燃料タンク41を取り付けるためのフレーム42,43を前後に分けて設けることにより、燃料タンク41やエンジン10の側方に障害物が無く、エンジン10のメンテナンスを行い易くなっている。
【0014】
エンジン10の左側面部に突出するエンジン出力軸50に取り出されるエンジンの回転動力は、第一ベルト伝動装置51によってエンジン出力軸50の下方に支承されている副変速軸52に伝達される。そして、この副変速軸52から副変速装置として構成された第二ベルト伝動装置54によってミッションケース20の上に設けた油圧ポンプ55の駆動軸56に伝達され、さらに該駆動軸から主クラッチとして構成された第三ベルト伝動装置57によってミッションケース20の左側面部に突出するミッション入力軸58に伝達される。副変速装置によって変速された動力で油圧ポンプ55が駆動されるので、作業速度に合った油圧の作動速度が得られる。
【0015】
ミッションケース20に入力された回転動力は、該ケース内の主変速装置により変速された後、走行動力と植付動力とに分離される。走行動力の一部は前輪アクスルケース21,21から前輪ファイナルケース22,22に伝達されて前輪7,7を駆動し、残りは後輪伝動軸60,60を介して後輪ファイナルケース25,25に伝達されて後輪8,8を駆動する。
【0016】
植付動力は、ミッションケース20の右側部から若干外向きの斜め後方に取り出され、第一、第二及び第三植付伝動軸61,62,63を介して苗植付部4へ伝達される。ミッションケース20の植付動力取出部の位置を比較的機体の左右中心寄りにすることにより、右側前輪7の最大切れ角を大きく取れるようにしている。左側前輪7の最大切れ角については、油圧ポンプ駆動軸56の前後両側に配置された2つのベルト伝動装置54,57のうち比較的構造が簡単で最大左右幅の狭い方57を左側前輪7の近くに配置することにより、左側前輪7の最大切れ角を大きく取れるようにしている。また、第一植付伝動軸61と第二植付伝動軸62とを外側に凸となるよう屈曲させて配置することにより、低い位置に設置したエンジン10と上記植付伝動軸61,62とが干渉しないようにしている。
【0017】
図6は副変速装置である第二ベルト伝動装置の機構を示す図である。第二ベルト伝動装置54は、前記副変速軸52に嵌着する駆動側プーリ70と、前記油圧ポンプ駆動軸56に嵌着する従動側プーリ71とに伝動ベルト72が掛けられ、テンションローラ74,75(図7及び図8に図示)で張力を付与している。駆動側プーリ70は割りプーリになっており、一方の構成部材70aは副変速軸52に固定、他方の構成部材70bは副変速軸52に対して軸方向に摺動自在となっている。
【0018】
可動構成部材70bは軸受77を介して相互回転自在な変速操作カム78によって位置規制されている。この変速操作カム78の外面側には円周方向の突条78aが形成されており、その突条78aが固定カム79に設けたローラ79aに当接している。突条78aの突出量は円周上の位置によって異なっているので、後述する変速レバー81の操作により変速操作カム78を回動させ、ローラ79aへの突条78aの接点を変えることにより、変速操作カム78が回動してローラ79aへの突条78aの接点が変わり、変速操作カム78及びそれに位置規制されている可動構成部材70bが伝動ベルト72の張力に応じて軸方向へ移動し、駆動側プーリ70の有効径が変化する。駆動側プーリ70の有効径が大きいほど、第二ベルト伝動装置54が低速伝動となる。また、駆動側プーリ70の有効径が一定以上になると、駆動側プーリ70と伝動ベルト72とが空回りする状態になり、第二ベルト伝動装置54が伝動停止となる。
【0019】
図7及び図8に変速操作機構を示す。変速操作具である変速レバー81は、グリップ部が座席12の右側近傍に位置するように設けられ、左右方向の回動軸82と支点にして前後に回動操作するようになっている。回動軸82は左側方に延ばされ、その先端部に取り付けた回動アーム83と変速操作カム78のアーム部78bとが変速操作ロッド84を介して連結されている。変速レバー81が停止域Nに操作されているときは副変速が伝動停止状態、前進域F及び後進域Rに操作されているときは副変速が伝動状態となり、その伝動変速比はNから離れるほど大きく(高速伝動)なる。
【0020】
また、変速レバー81は回動軸82との連結ピン85を中心にして左右に回動可能で、その左右回動が主変速ケーブル86を介してミッションケース20内の主変速装置に伝えられるようになっている。変速レバー81を座席側から外側へ操作するに従い、主変速が「前進」「後進」「中立」「路上走行」の順に切り替わる。
【0021】
変速レバー81のレバーガイド87は図9に示すようになっている。これにより、副変速が伝動停止状態にあるときのみ主変速を切替可能で、主変速が「前進」「中立」及び「路上走行」であるときは変速レバー81を前進側へのみ操作可能、主変速が「後進」であるときは変速レバー81を後進側へのみ操作可能となっている。また、「後進」と「中立」との間を遮断する位置(実線で示す)と遮断しない位置(鎖線で示す)とに回動させられる牽制アーム88が設けられており、該アームを遮断する位置にすることにより、植付け作業時に主変速が不意に「中立」や「路上走行」に切り替わるのを防止できるようになっている。
【0022】
なお、図11のレバーガイドに表されるように、主変速が「前進」であるときも「後進」であるときも変速レバー81を同じ側に操作して副変速の速度調節を行うように第二ベルト伝動装置54を構成すると、変速操作カム78の回動角が小さくてすむので、変速操作機構を簡略にすることができる。
【0023】
主クラッチである第三ベルト伝動装置57は、前記第二ベルト伝動装置54の従動側プーリ71と一体に油圧ポンプ駆動軸56に嵌着する駆動プーリ90と、ミッション入力軸58に嵌着する従動側プーリ91とに伝動ベルト92が掛けられている。伝動ベルト92のテンションローラ93は、左右方向のペダル軸94にり付けたローラアーム95の後端部に回転自在に支持されている。また、ペダル軸94には停止操作具であるクラッチペダル96が一体回動するよう取り付けられ、このクラッチペダル96を図示しないスプリングによって後方に付勢している。スプリングの張力に抗してクラッチペダル96を前方に踏圧操作すると、テンションローラ93が伝動ベルト92から離れて、第三ベルト伝動装置57の伝動が断たれる主クラッチ「切」になる。
【0024】
また、クラッチペダル96のペダルアーム96aと変速レバー81とが連動ケーブル98を介して連結されていて、クラッチペダル96を踏圧操作して主クラッチ「切」にすると、それに連動して第二ベルト伝動装置54が伝動停止状態となると共に、変速レバー81が停止域Nまで自動的に移動する。
【0025】
上記のように変速操作機構を構成することにより、変速レバー81だけで主変速及び副変速の両方を操作することができる。機体の進行を停止させるには、変速レバー81を停止域Nへ操作して副変速を伝動停止状態にする方法と、クラッチペダル96を踏んで主クラッチを「切」にする方法とがある。前者は苗補給時等のような通常停止する場合に適し、後者は緊急停止する場合に適している。クラッチペダル96を踏んで停止させると、主クラッチが「切」になると共にそれに連動して副変速も伝動停止状態になるので、停止後クラッチペダル96から足を離しても停止したままに保持される。また、クラッチペダル96を踏んで停止させた場合、それに連動して変速レバー81が停止域Nに自動的に移動するので、次回発進するときには変速レバー81を前進域F又は後進域Rへ意図的に操作しなければならない。このため、オペレータの意識した通りの速度でスムーズに発進することができる。
【0026】
昇降リンク装置3は、前記リンク支持フレーム26,26に側面視で互いに平行な上リンク100及び左右一対の下リンク101,101が回動自在に支持され、これら各リンクの後端部に連結枠102が枢結されている。連結枠102には苗植付部4から前方に突出するローリング軸103が挿入され、苗植付部4がローリング自在に連結されている。下リンク101,101と一体回動するようにスイングアーム104が設けられ、メインフレーム13に基部側が支持された昇降油圧シリンダ105のピストンロッドが上記スイングアーム104に連結されている。昇降油圧シリンダ105を伸縮させると、各リンクが上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0027】
苗植付部4は、伝動機構が内蔵された苗植付部フレーム110に、苗を載せて左右往復動すると共に各条ごとに苗送りベルト111a,…が苗を下方へ搬送して所定の苗取出口111b,…に一株づつ供給する苗載台111と、前記苗取出口111b,…に供給される苗を取り出して水田面に植え付ける4組の苗植付装置113,…、整地用のセンターフロート114及びサイドフロート115,115等が組み付けられている。
【0028】
左側2組の苗植付装置113,113への伝動経路中と右側2組の苗植付装置113,113への伝動経路中とにそれぞれ苗植付装置クラッチ116(図10参照)が設けられており、4組の苗植付装置の作動を2条単位で停止させられるようになっている。また、これに対応して、苗送りベルト111a,…の作動を停止させるために、苗送りベルトクラッチ117(図10参照)も設けられている。
【0029】
上記苗植付装置クラッチ及び苗送りベルトクラッチを操作する操作レバー120は、側面視で上リンク100の回動支点に近い座席12の左側近傍に設けられている。そして、図10に示すように、操作レバー120と一体回動するアーム120aと苗植付装置クラッチ116のクラッチピン116aとを上リンク100に沿わせて配索した苗植付装置クラッチ操作ケーブル121を介して接続し、該苗植付装置クラッチ操作ケーブル121のクラッチピン側の端部に苗送りベルトクラッチ操作ケーブル122の一端を繋着し、その苗送りベルトクラッチ操作ケーブル122の他端を苗送りベルトクラッチ117の操作アーム117aに繋着している。これにより、操作レバー120を前方に回動操作すると、苗植付装置クラッチ116及び苗送りベルトクラッチ117が「切」となり、対応する2条の苗植付装置112,112及び苗送りベルト111a,111aが作動停止する。
【0030】
このように、走行車両2の座席12の近傍に操作レバー120を設けることにより、座席12に座ったままで後方を振り向くことなく苗植付装置クラッチ116及び苗送りベルトクラッチ117の操作を行うことができる。操作レバー120を走行車両2に設ける場合、操作レバー120の基部を側面視で昇降リンク(図示のものは上リンク100)の回動支点に近い位置にすることにより、昇降リンクに沿わせて配索したケーブル121に無理な引っ張り力や押し縮める力が加わらない。また、操作レバー120と苗送りベルトクラッチ117とを直接苗送りベルトクラッチケーブル122で接続するのではなく、苗植付装置クラッチ操作ケーブル121の苗植付装置クラッチ側の端部と苗送りベルトクラッチ117とを苗送りベルトクラッチ操作ケーブル122で接続する構成とすることにより、走行車両2と苗植付部4とを結ぶケーブルの数を少なくして、ケーブル配索を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】乗用型田植機の側面図である。
【図2】乗用型田植機の平面図である。
【図3】走行車両の一部を省略した側面図である。
【図4】走行車両の一部を省略した平面図である。
【図5】燃料タンクの取付方法を示す図である。
【図6】第二ベルト伝動装置の平面断面図である。
【図7】変速操作機構の側面図である。
【図8】変速操作機構の平面図である。
【図9】変速レバーのレバーガイドの平面図である。
【図10】苗植付装置クラッチ及び苗送りベルトクラッチの操作機構を示す図である。
【図11】異なる変速レバーのレバーガイドの平面図である。
【符号の説明】
【0032】
1:乗用型田植機、2:走行車両、3:昇降リンク装置、4:苗植付部、12:座席、100:上リンク、101:下リンク、111:苗載台、111a:苗送りベルト、111b:苗取出口、113:苗植付装置、116:苗植付装置クラッチ、117:苗送りベルトクラッチ、120:操作レバー、121:苗植付装置クラッチ操作ケーブル、122:苗送りベルトクラッチ操作ケーブル
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成19年7月25日(2007.7.25)
【代理人】
【公開番号】 特開2007−282640(P2007−282640A)
【公開日】 平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願番号】 特願2007−193558(P2007−193558)