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【発明の名称】 作業機の操作構造
【発明者】 【氏名】児島 祥之

【氏名】直本 哲

【氏名】向井 猛

【要約】 【課題】クラッチ操作具の入り切り操作位置を、目視によって容易に判断できるものを構成し、操作性の向上を図ることのできる乗用型田植機のクラッチ操作構造を提供する。

【解決手段】苗植付機構の作動停止を司る少数条クラッチを複数個設けるとともに、各少数条クラッチを入切操作する電動式アクチュエータを、電動モータ、操作軸、カム部材、クラッチと連係するワイヤとで構成し、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数条の苗植付機構のうちの一部少数条の苗植付機構の作動停止を司る少数条クラッチを複数個設けるとともに、各少数条クラッチを入切操作する電動式アクチュエータを設け、
前記電動式アクチュエータに対する制御を行う制御手段と、前記制御手段に前記電動式アクチュエータに対する入切信号を入力する操作部とを設け、
前記操作部を、入り操作位置と切り操作位置とに亘って移動変位する人為的操作具と、前記人為的操作具の前記操作位置を検出する検出手段とで構成してある作業機の操作構造。
【請求項2】
前記苗植付機構を複数条分備えた苗植付装置を走行機体に昇降自在に備えるとともに、前記苗植付装置の前記走行機体に対する上昇作動に基づいて、前記人為的操作具を前記入り操作位置に復帰させる連繋機構を設けてある請求項1記載の作業機の操作構造。
【請求項3】
前記入り操作位置に復帰された人為的操作具と前記連繋機構との連繋を解除する機構を設け、前記人為的操作具の操作を可能に構成してある請求項2記載の作業機の操作構造。
【請求項4】
対応する少数条クラッチ毎に人為的操作具を設け、それら複数の人為的操作具を順番に入り切り操作すべく構成し、前記少数条クラッチを操作する場合に、実作業に対応しない状態に操作部を操作した場合に報知する報知手段を設けてある請求項1〜3までのうちのいずれか一つに記載の作業機の操作構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、少数条クラッチを入り切り操作する操作構造を備えた作業機の操作構造に関する。
【背景技術】
【0002】
作業機としての田植機では、少数の植付アームを作動及び停止操作自在な少数条クラッチを、複数個備えたものがある。その少数条クラッチに対して次ぎに記すような操作構造が設けられていた。
小数条クラッチを入り切り駆動するカム体と、カム体のカム面に追従して揺動駆動されるクラッチ作動アームと、クラッチ作動アームと各少数条クラッチとを連係するクラッチワイヤとで、少数条クラッチを入り切り操作する構造を構成するとともに、操縦パネルに各少数条クラッチを入り切りする操作指令を出す押ボタンスイッチを設けていた(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−139135号公報(段落番号〔0032〕〔0048〕、及び、図2、図10)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記構成では、押しボタンスイッチを入り切り操作することによって、少数条クラッチの入り切り操作を行うようになっているが、押しボタンスイッチを入り操作位置または切り操作位置に切換操作した場合であっても、切り換わり状態を目視で判別し難い面があった。
また、切り換わり状態をランプ等で知らせる構成を取っているが、日中作業時においては、太陽光線の影響を受けて判別しにくい面もあった。
【0005】
本発明の目的は、クラッチ操作具の入り切り操作位置を、目視によって容易に判断できるものを構成し、操作性の向上を図ることのできる作業機の操作構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[I]
(構成)
請求項1にかかる発明の特徴構成は、複数条の苗植付機構のうちの一部少数条の苗植付機構の作動停止を司る少数条クラッチを複数個設けるとともに、各少数条クラッチを入切操作する電動式アクチュエータを設け、
前記電動式アクチュエータに対する制御を行う制御手段と、前記制御手段に前記電動式アクチュエータに対する入切信号を入力する操作部とを設け、
前記操作部を、入り操作位置と切り操作位置とに亘って移動変位する人為的操作具と、前記人為的操作具の前記操作位置を検出する検出手段とで構成してある点にあり、その作用効果は次ぎの通りである。
【0007】
(作用)
少数条クラッチは電動式アクチュエータによって入り切り操作される。電動式アクチュエータは、制御手段によって制御され、その制御手段に対して操作部より入切信号が入力される。
操作部を構成するものとして、入り操作位置と切り操作位置とに亘って移動変位する人為的操作具を設けることによって、人為的操作具が入り操作位置にあるか又は切り操作位置にあるかを目視で判断することが容易に行える。
【0008】
(発明の効果)
したがって、人為的操作具の操作位置確認が容易に行えるようになり、切換操作の操作性が向上する。
【0009】
[II]
(構成)
請求項2にかかる発明の特徴構成は、請求項1にかかる発明において、前記苗植付機構を複数条分備えた苗植付装置を走行機体に昇降自在に備えるとともに、前記苗植付装置の前記走行機体に対する上昇作動に基づいて、前記人為的操作具を前記入り操作位置に復帰させる連繋機構を設けてある点にあり、その作用効果は次ぎの通りである。
【0010】
(作用)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
一回の植付行程を終了して機体が畦際に達すると、苗植付装置を上昇駆動して畦際での旋回を行う。畦際での旋回が終了すると、苗植付装置を田面に下降駆動して、次の植付行程に入る。一般に所望の少数条クラッチを停止状態に操作して、一回の植付行程を終了した場合、次の植付行程では全ての少数条クラッチを作動状態に操作して通常の植付作業を行うことが多い。
【0011】
本発明の第2特徴によれば、所望の少数条クラッチを停止状態に操作して、一回の植付行程を終了した場合、苗植付装置が上昇駆動されるとその上昇駆動に連動して連繋機構を介して人為的操作具が戻し操作されるので、全ての少数条クラッチが作動状態に操作され、所望の少数条クラッチを停止状態に操作した状態で誤って次の植付行程に入ると言うことを避けることができる。
【0012】
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、所望の少数条クラッチを停止状態に操作して、一回の植付行程を終了した場合、所望の少数条クラッチを停止状態に操作した状態で誤って次の植付行程に入ると言うことを避けることができるようになって、作業機の操作性を良いものにすることができた。
【0013】
[III]
(構成)
請求項3に係る発明の特徴構成は、請求項2に係る発明において、前記入り操作位置に復帰された人為的操作具と前記連繋機構との連繋を解除する機構を設け、前記人為的操作具の操作を可能に構成してある点にあり、その作用効果は次ぎの通りである。
【0014】
(作用効果)
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
人為的操作具と連繋機構との連繋を解除できるので、次ぎの行程に入る前に、一旦全ての少数条クラッチが作動状態に復帰された状態であっても、所望の少数条クラッチを停止状態に操作することができ(苗植付装置を上昇駆動しても、所望の少数条クラッチを停止状態に残しておくことができ)、不必要な植付作業を未然に阻止できる。
【0015】
[IV]
(構成)
請求項4に係る発明の特徴構成は、請求項1〜3までのうちのいずれか一つに記載の発明の特徴構成において、対応する少数条クラッチ毎に人為的操作具を設け、それら複数の人為的操作具を順番に入り切り操作すべく構成し、前記少数条クラッチを操作する場合に、実作業に対応しない状態に操作部を操作した場合に報知する報知手段を設けてある。
【0016】
(作用効果)
少数条クラッチの一部が実作業において停止状態に操作される場合は、特定の少数条クラッチに限定されており、停止状態に操作される順序も右又は左の端の少数条クラッチからと、限定されている。したがって、その特定の少数条クラッチ以外の少数条クラッチのみが切り操作された場合は(例えば、図4及び図26に示すように、右から2つめの少数条クラッチ19b(人為的操作具68B)のみを停止状態に操作した状態)、実作業に適合しない。
このような場合には、報知手段によって操縦者に知らせるので、操縦者は実作業に適合しない操作を行ったことが認識でき、修正操作が容易に行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
[1]
図1及び図2に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の前部に、エンジン3及びミッションケース4が備えられ、機体の後部に四連リンク式のリンク機構6が油圧シリンダ14により昇降駆動自在に連結されており、リンク機構6に苗植付装置7が支持されて、乗用型田植機が構成されている。
【0018】
図1及び図2に示すように、苗植付装置7は8条植型式に構成されており、1個のフィードケース15(図4参照)、4個の植付ケース8、植付ケース8の右及び左側に回転駆動自在に支持された回転ケース9、回転ケース9の両端に備えられた一対の植付アーム10、接地フロート11、苗のせ台12、苗のせ台12に載置された苗を苗のせ台12の下部に送る縦送り機構13等を備えている。
ここに、回転ケース9、一対の植付アーム10等を苗植付機構と総称する。
【0019】
図3及び図4に示すように、リンク機構6の後部の下部にフィードケース15が前後軸芯周りにローリング自在に連結されており、エンジン3の動力がPTO軸18を介してフィードケース15に伝達されている。フィードケース15に横向きの支持フレーム16が連結されており、支持フレーム16に4個の植付ケース8が後向きに片持ち状に連結されて、フィードケース15と4個の植付ケース8に亘って伝動軸17が接続されている。
【0020】
これにより、図4に示すように、エンジン3の動力がPTO軸18、フィードケース15、伝動軸17、植付ケース8、植付ケース8の内部に配置された伝動チェーン(図示せず)を介して回転ケース9に伝達され、回転ケース9が回転駆動されて、苗のせ台12下部から植付アーム10が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。
【0021】
[2]
次に、第1,2,3,4少数条クラッチ19a,19b,19c,19dについて説明する。
図3及び図4に示すように、植付ケース8における回転ケース9の支持部に、第1〜4少数条クラッチ19a〜19dが右の植付ケース8から順に備えられている。第1〜4少数条クラッチ19a〜19dは1つの植付ケース8において、2つの回転ケース9に動力を伝動及び遮断操作して、2つの回転ケース9を作動及び停止操作するものであり、バネ(図示せず)により作動状態に付勢されている。
【0022】
これにより、図3及び図4に示すように、例えば第1少数条クラッチ19aを停止状態に操作すると、最右側の植付ケース8の2つの回転ケース9が停止する。第1〜4少数条クラッチ19a〜19dを停止状態に操作すると、一対の植付アーム10の両方が田面から上方に位置する状態(例えば回転ケース9が田面と平行な状態)で、回転ケース9が停止するように構成されている。このように第1〜4少数条クラッチ19a〜19dの各々が、隣接する2つの植付条に対応している。
【0023】
[3]
次に、苗のせ台12及び縦送り機構13、第1,2,3,4縦送りクラッチ24a,24b,24c,24dについて説明する。
図3,4,5,9に示すように、植付ケース8に亘って支持レール23が支持され、苗のせ台12の下部が支持レール23に沿って左右方向に移動自在に支持されている。支持フレーム16の右及び左側部から上方に右及び左の支持フレーム25が延出され、右及び左の支持フレーム25の上部に亘って支持フレーム26が連結されている。支持フレーム26の複数箇所に固定されたロッド27にローラー28が回転自在に支持され、断面コ字状の支持フレーム29が苗のせ台12の上部の前側部に沿って連結されており、ローラー28が支持フレーム29の内側に挿入されている。これにより、苗のせ台12が支持レール23に沿って左右方向に移動自在に支持されている。
【0024】
図2及び図5に示すように、苗のせ台12に8条分の苗のせ面が備えられており、苗のせ台12の8条分の苗のせ面の各々は分離した状態で生産される。6条分の苗のせ面を連結して苗のせ台12の右側の6条分の第1苗のせ台部分12aが構成されて、2条分の苗のせ面を連結して苗のせ台12の左側の2条分の第2苗のせ台部分12bが構成されており、苗のせ台12が第1及び第2苗のせ台部分12a,12bの2分割構造に構成されている。
【0025】
植付作業を行う場合は、図2及び図5に示すように、苗のせ台12の第1及び第2苗のせ台部分12a,12bを連結しておく(植付作業状態)。乗用型田植機をトラックの荷台(図示せず)に載せて運搬する場合には、図6に示すように、苗のせ台12を往復横送り駆動の左の移動限度に位置させた状態で、支持レール23に残る苗のせ台12の第1苗のせ台部分12aから、苗のせ台12の第2苗のせ台部分12bを分離して第1苗のせ台部分12aの上側に重なるように支持させる(非植付作業状態)。これにより、苗のせ台12の横幅が機体の横幅と略同じものになる。
【0026】
図4に示すように、フィードケース15から螺旋軸20が延出され、螺旋軸20が回転自在に支持されて、螺旋軸20に送り部材22が外嵌されており、苗のせ台12の第1苗のせ台部分12aと送り部材22とがブラケット21を介して連結されている。これにより、フィードケース15の動力によって螺旋軸20が回転駆動され、送り部材22が螺旋軸20に沿って左右に往復横送り駆動され、苗のせ台12が支持レール23に沿って左右に往復横送り駆動される。
【0027】
図3及び図4に示すように、苗のせ台12の苗のせ面の各々に、一対の無端回動ベルト型式の縦送り機構13が備えられており、苗のせ台12の隣接する2つの苗のせ面の縦送り機構13が一体で作動するように構成されて、一体で作動する2つの縦送り機構13が4組備えられている。苗のせ台12が右及び左の往復横送り駆動の移動限度に達すると、縦送り機構13が所定量だけ駆動されて、苗のせ台12に載置された苗が苗のせ台12の下部に送られる。
【0028】
図3及び図4に示すように、4組の縦送り機構13に対して、第1,2,3,4縦送りクラッチ24a,24b,24c,24dが右から順に備えられている。第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dは苗のせ台12の隣接する2つの苗のせ面の縦送り機構13に動力を伝動及び遮断操作して、苗のせ台12の隣接する2つの苗のせ面の縦送り機構13を作動及び停止操作するものであり、バネ(図示せず)により作動状態に付勢されている。これにより、例えば第1縦送りクラッチ24aを停止状態に操作すると、苗のせ台12の最右側の2つの苗のせ面の縦送り機構13が停止する。このように、第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dの各々が、隣接する2つの植付条に対応している。
【0029】
[4]
次に、肥料を貯留するホッパー32、ホッパー32の肥料を第1〜4少数条クラッチ19a〜19dに対応する植付条に供給可能な複数の繰り出し部31、繰り出し部31を作動及び停止操作自在な第1,2,3,4施肥クラッチ38a,38b,38c,38dについて説明する。
図1,2,7に示すように、運転座席5の後側に左右方向に沿って支持フレーム30が配置され、2つの植付条に対応した4個の繰り出し部31が支持フレーム30に連結されており、透明樹脂製で肥料を貯留するホッパー32が4個の繰り出し部31に亘って連結されている。植付アーム10によって植え付けられた苗(植付条)の横側に溝を形成する作溝器35が、植付条の各々に対応して8個用意されて接地フロート11に取り付けられており、2個の作溝器35と1個の繰り出し部31とがホース36を介して接続されている。
【0030】
図7及び図17に示すように、繰り出し部31の各々に繰り出しロール31aが内装され、1本の駆動軸37が繰り出し部31に亘って回転自在に支持されている。駆動軸37と繰り出し部31の繰り出しロール31aとを連結及び連結解除して、繰り出し部31を作動及び停止操作する第1,2,3,4施肥クラッチ38a,38b,38c,38dが繰り出し部31の各々に備えられており、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dがバネ38eにより作動状態に付勢されている。
【0031】
図7及び図17に示すように、駆動軸37にワンウェイクラッチ33が外嵌され、後輪2を支持する後車軸ケース34(図1参照)の直前から分岐した出力軸77と、ワンウェイクラッチ33とに亘って、連係ロッド39が接続されている。運転座席5の下側にブロア40が備えられ、ブロア40から支持フレーム30に沿って左右にパイプ41が延出されており、繰り出し部31においてホース36が接続される部分とは反対側に送風口(図示せず)が形成されて、繰り出し部31の送風口がパイプ41に挿入されている。
【0032】
これにより、苗のせ台12が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース9が回転駆動されて、苗のせ台12の下部から植付アーム10が交互に苗を取り出して田面に植え付ける。これと同時に出力軸77の回転運動による連係ロッド39の往復運動が、ワンウェイクラッチ33により回転運動に変換されて、駆動軸37が間欠的に回転駆動される。第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを介して繰り出し部31の繰り出しロール31aが間欠的に回転駆動され、ホッパー32の肥料が繰り出し部31から所定量ずつ繰り出される。ブロア40からの高圧の風がパイプ41を通ってホース36に供給されており、高圧の風により肥料がホース36を通って作溝器35に供給され、作溝器35により田面に形成された溝に肥料が送り込まれる。
【0033】
例えば、図7及び図17に示すように、第1施肥クラッチ38aを遮断状態に操作すると、最右側の植付ケース8の2つの回転ケース9に対応する繰り出し部31が停止して、最右側の植付ケース8の2つの回転ケース9に対応する2つの作溝器35に肥料が供給されない。このように、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dの各々が、隣接する2つの植付条に対応している。
【0034】
図7,16,17に示すように、駆動軸37と平行に繰り出し部31に亘って操作軸63が回転自在に支持されており、操作軸63において第1〜4施肥クラッチ38a〜38dに対向する部分に、第1,2,3,4カム部材64a,64b,64c,64dが所定角度ずつ位相をずらして連結されている。操作軸63を回転駆動する電動モータ65が操作軸63の一端に備えられて、操作軸63の位相を検出するポテンショメータ66が操作軸63の他端に備えられている。以上の構造により、後述する[6]に記載のように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dを回転駆動することにより、第1〜4カム部材64a〜64dにより第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが作動及び停止状態に操作される。
【0035】
[5]
次に、第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dの操作構造について説明する。
図4,5,8,9に示すように、苗のせ台12の第1苗のせ台部分12aにおいて、右から2条目と3条目の苗のせ面の前側部に亘って、コ字状に折り曲げられた右のブラケット42が連結されており、右から4条目と5条目の苗のせ面の前側部に亘って、コ字状に折り曲げられた左のブラケット42が連結されている。
【0036】
図4,5,8,9に示すように、右のブラケット42に電動アクチュエータとしての電動モータ43及びギヤケース44が連結され、駆動軸45が回転自在に支持されており、駆動軸45に固定された伝動ギヤ45aとギヤケース44のピニオンギヤ44aとが咬合している。左のブラケット42にボス部46が連結され、ボス部46に支持軸47が回転自在に支持されて、駆動軸45と支持軸47とに亘って操作軸48が連結されており、電動モータ43により駆動軸45を介して操作軸48が回転駆動される。ボス部46にポテンショメータ49が連結されて、支持軸47とポテンショメータ49とが接続されており、前述のように操作軸48が回転駆動されると、支持軸47も一緒に回転するのであり、ポテンションメータ49によって操作軸48の位相が検出される。
【0037】
図8,10(イ)(ロ),11に示すように、操作軸48はアルミの押し出し材により構成されており、外面がスプライン状に形成されている。合成樹脂により一体的に形成された4個の第1,2,3,4カム部材51,52,53,54が用意されている。第1〜4カム部材51〜54は、直線状(平面状)の2つの第1カム面50a,50b、円弧状(円弧面状)の第2カム面50c、横長のボス部50dを備えており、ボス部50dの内面は操作軸48の外面と同じスプライン状に形成されている(第1〜4カム部材51〜54のボス部50dの開口形状が操作軸48の断面と同形状)。
【0038】
これによって、図8,11,12に示すように、操作軸48を第1〜4カム部材51〜54のボス部50dに所定位相で挿入することにより、第1〜4カム部材51〜54を操作軸48に所定位相で回転不能な状態に取り付けることができ、操作軸48を第1〜4カム部材51〜54のボス部50dに別の所定位相で挿入することにより、第1〜4カム部材51〜54を操作軸48に別の所定位相で回転不能な状態に取り付けることができるのであり、操作軸48に第1〜4カム部材51〜54を所望の所定位相で取り付けることができる。操作軸48を所望の個数の第1〜4カム部材51〜54のボス部50dに挿入することにより、操作軸48に取り付けられる第1〜4カム部材51〜54の個数を任意に設定することができる。
【0039】
図4,5,8においては、右のブラケット42の内側の操作軸48の部分に、第1及び第2カム部材51,52が取り付けられ、左のブラケット42の内側の操作軸48の部分に、第3及び第4カム部材53,54が取り付けられており、第1〜4カム部材51〜54が所定角度ずつ位相をずらして操作軸48に取り付けられている(図12参照)。
【0040】
図4,8,9に示すように、右及び左のブラケット42に支持軸55が連結されて、右のブラケット42の内側において支持軸55周りに、アーム状の第1及び第2操作部56a,56bが上下揺動自在に苗のせ台12に向かって支持されており、左のブラケット42の内側において支持軸55周りに、アーム状の第3及び第4操作部56c,56dが上下揺動自在に苗のせ台12に向かって支持されている。第1〜4操作部56a〜56dにローラー57が支持されており、第1〜4操作部56a〜56dのローラー57の各々が第1〜4カム部材51〜54に上側から乗っている。
【0041】
図4,5,8,9に示すように、支持フレーム29において右及び左のブラケット42の下側の部分に、右及び左のブラケット58が連結されており、右及び左のブラケット58の各々にワイヤ59のアウターが2本ずつ(合計4本)連結され、ワイヤ59のインナーが第1〜4操作部56a〜56dの各々に接続されている。ワイヤ59の下部の分岐部60から2本のワイヤ61が延出されて(合計8本のワイヤ61)、ワイヤ61のインナーが第1〜4少数条クラッチ19a〜19d、及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dの各々に接続されている。
【0042】
図5,13,14に示すように、苗のせ台12の苗のせ面において、縦送り機構13よりも上方の部分に縦壁状のブラケット12cが一体的に形成されており、苗のせ台12の隣接する苗のせ面のブラケット12cの間に2個の分岐部60が配置されている。これによって、分岐部60が縦送り機構13よりも上方に配置されることになり、ワイヤ61が縦送り機構13に干渉し難くなる(ワイヤ61を縦送り機構13に干渉し難い位置に配置し易くなる)。コ字状に折り曲げられた位置決め部材62が苗のせ台12の隣接する苗のせ面のブラケット12cに取り付けられて、2個の分岐部60が移動しないように位置決め部材62により保持されるのであり、位置決め部材62により苗のせ台12の隣接する苗のせ面の連結が補強されている。
【0043】
以上の構造により、図4及び図5、後述する[6]に記載のように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54を回転駆動することにより、第1〜4カム部材51〜54により第1〜4操作部56a〜56dが揺動操作され、第1〜4操作部56a〜56d及びワイヤ59,61を介して第1〜4少数条クラッチ19a〜19d、及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dが作動及び停止状態に操作される。
ここに、電動モータ43、及び、操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54を、少数条クラッチ19a〜19dを入切する電動式アクチュエータと称する。
【0044】
[6]
次に、第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dの操作について説明する。
図1、図20〜図24に示すように、前輪1を操向操作する操縦ハンドル67を支持するハンドルポスト72の操縦パネル70に、操作部68が取り付けられている。操作部68は、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dと、人為的操作具68A,68B,68C,68Dの操作位置を検出する検出手段としての検出スイッチ68E,68F,68G,68Hとで構成されている。第1,2,3,4操作部68が右側から順に左方に配置されている。
【0045】
第1〜4検出スイッチ68E〜68Hの構成について説明する。図22〜24に示すように、第1,2,3,4検出スイッチ68E,68F,68G,68Hは、リミットスイッチであって、苗のせ台12に取り付けてある苗残量センサ(図示せず)として使用されているリミットスイッチと同種類のスイッチが使用されている。したがって、防水機能が施されている為に、ハンドルポスト72の操縦パネル70に取り付ける電子機器としても、防水機能の面では十分である。
【0046】
第1,2,3,4操作部68の取り付け構造について説明する。図21〜図23に示すように、断面チャンネル型のブラケット71の両側壁部71A,71Aの上端にフランジ面71a,71aを形成して、両側壁部71A,71Aのフランジ面71a,71aを操縦パネル70の下側から取り付け固定している。したがって、ブラケット71はハンドルポスト72の内部空間内に位置している。
【0047】
ブラケット71の両側壁部71A,71Aに渡って上支持軸73を架設するとともに、この上支持軸73に揺動自在に第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dを装着している。
第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dの夫々の下方には、第1,2,3,4検出スイッチ68E,68F,68G,68Hが配置されている。第1,2,3,4検出スイッチ68E,68F,68G,68Hの前端側にはブラケット71の両側壁部71A,71Aに渡って下支持軸74を架設するとともに、この下支持軸74に第1,2,3,4トグルバネ68I,68J,68K,68Lの一端を係止してある。
【0048】
第1,2,3,4トグルバネ68I,68J,68K,68Lの他端は、夫々、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dに係止されており、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dの操作位置を保持する方向に付勢力を及ぼして、第1,2,3,4トグルバネ68I,68J,68K,68Lが不安定切換バネとして機能している。
第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dには、突状のスイッチ押さえ部68Aa,68Ba,68Ca,68Daが設けてあり、このスイッチ押さえ部68Aa,68Ba,68Ca,68Daで、第1,2,3,4検出スイッチ68E,68F,68G,68Hの接触針を押さえてスイッチ作動をさせるように構成してある。
【0049】
第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dには、上方に向けて摘まみ部68Ab,68Bb,68Cb,68Dbが設けてあり、摘まみ部68Ab,68Bb,68Cb,68Dbを夫々操縦パネル70に設けた開口を通して外部上方に突設させている。突設されている摘まみ部68Ab,68Bb,68Cb,68Dbを摘んで入り操作位置と切り操作位置とに切換操作を行うことができ、操縦者側の入り操作位置に摘まみ部68Ab,68Bb,68Cb,68Dbを揺動操作すると、第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを作動状態に操作でき、操縦者の前方側の切り操作位置に摘まみ部68Ab,68Bb,68Cb,68Dbを揺動操作すると、第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを停止状態に操作できる。
【0050】
第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dに前記した摘まみ部68Ab,68Bb,68Cb,68Dbを操縦パネル70より突設させているので、摘まみ部68Ab,68Bb,68Cb,68Dbを入り操作位置と切り操作位置とに切り換える際に、人為的操作具68A,68B,68C,68Dが揺動するところから、摘まみ部68Ab,68Bb,68Cb,68Dbが入り操作位置と切り操作位置とに亘って移動することとなり、操縦者が目視し易く、操作性が向上する。
【0051】
図15に示すように、電動モータ43、65等を制御する制御装置69が設けられている。制御装置69は後述するように第1〜4検出スイッチ68E〜68Hの操作に基づいて、電動モータ43,65を作動操作するのであり、ポテンショメータ49,66の検出信号が制御装置69に入力されている。
【0052】
次ぎに、制御装置69による制御動作について説明する。第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dを入り操作位置に操作している全条作動状態において、操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が図12に示す回転位相に位置しており、第1〜4駆動連動部56a〜56dが図12に示す位置にあり、第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24dが作動状態に操作されている。操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが図19(イ)に示す位相に位置しており、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが作動状態に操作されている。
【0053】
全条作動状態において、第1人為的操作具68Aを切り操作位置に操作すると、図12及び図18(イ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1駆動連動部56aのローラー57が第1カム部材51の第1カム面50aから第2カム面50cに乗り上がり、第1駆動連動部56aが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第1少数条クラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが停止状態に操作される。これと同時に、図19(ロ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1カム部材64aが第1施肥クラッチ38aに接当し、第1施肥クラッチ38aが図17の紙面左方にスライド操作されて停止状態に操作される。
【0054】
前述のように、第1人為的操作具68Aを切り操作位置に操作する状態において、第2人為的操作具68Bを押し操作して切り操作位置に操作すると、図18(ロ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2駆動連動部56bのローラー57が第2カム部材52の第1カム面50aから第2カム面50cに乗り上がり、第2カム部材52により第2駆動連動部56bが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第2少数条クラッチ19b及び第2縦送りクラッチ24bが切り状態に操作される。これと同時に、図19(ハ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2カム部材64bが第2施肥クラッチ38bに接当し、第2施肥クラッチ38bが図17の紙面左方にスライド操作されて切り状態に操作される。
【0055】
この場合、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1駆動連動部56aのローラー57が第1カム部材51の第2カム面50cに乗り上がった状態が維持されて、第1少数条クラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが停止状態に維持されているのであり、第1カム部材64aにより第1施肥クラッチ38aが図17の紙面左方にスライド操作された切り状態に維持されている。
【0056】
前述のように、第1,2人為的操作具68A,68Bを切り操作位置に操作した状態において、第3人為的操作具68Cを切り操作位置に操作すると、図18(ハ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3駆動連動部56cのローラー57が第3カム部材53の第1カム面50aから第2カム面50cに乗り上がり、第3カム部材53により第3駆動連動部56cが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第3少数条クラッチ19c及び第3縦送りクラッチ24cが切り状態に操作される。これと同時に、図19(ニ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3カム部材64cが第3施肥クラッチ38cに接当し、第3施肥クラッチ38cが図17の紙面左方にスライド操作されて切り状態に操作される。
【0057】
この場合、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1,2駆動連動部56a,56bのローラー57が第1,2カム部材51,52の第2カム面50cに乗り上がった状態が維持されて、第1,2少数条クラッチ19a,19b及び第1,2縦送りクラッチ24a,24bが切り状態に維持されているのであり、第1,2カム部材64a,64bにより第1,2施肥クラッチ38a,38bが図17の紙面左方にスライド操作された切り状態に維持されている。
【0058】
前述のように、第1,2,3人為的操作具68A,68B,68Cを切り操作位置に操作した状態において、第4人為的操作具68Dを切り操作位置に操作すると、図18(ニ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4駆動連動部56dのローラー57が第4カム部材54の第1カム面50aから第2カム面50cに乗り上がり、第4カム部材54により第4駆動連動部56dが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第4少数条クラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24dが切り状態に操作される。これと同時に図19(ホ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4カム部材64dが第4施肥クラッチ38dに接当し、第4施肥クラッチ38dが図17の紙面左方にスライド操作されて切り状態に操作される。
【0059】
この場合、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1,2,3駆動連動部56a,56b,56cのローラー57が第1,2,3カム部材51,52,53の第2カム面50cに乗り上がった状態が維持されて、第1,2,3少数条クラッチ19a,19b,19c及び第1,2,3縦送りクラッチ24a,24b,24cが切り状態に維持されているのであり、第1,2,3カム部材64a,64b,64cにより第1,2,3施肥クラッチ38a,38b,38cが図17の紙面左方にスライド操作された切り状態に維持されている。これにより、第1〜4少数条クラッチ19a〜19d及び第1〜4縦送りクラッチ24a〜24d、第1〜4施肥クラッチ38a〜38dが切り状態に操作された全条停止状態となる。
【0060】
[7]
前項[6]に記載のように、第1〜4人為的操作具68A〜68Dを切り操作位置に操作した状態(全条停止状態)において、第4人為的操作具68Dを入り操作位置に操作すると、図18(ニ)から図18(ハ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4駆動連動部56dのローラー57が第4カム部材54の第2カム面50cから第1カム面50aに戻り、第4カム部材54により第4駆動連動部56dが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第4少数条クラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24dが作動状態に操作される。これと同時に図19(ホ)から図19(ニ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4カム部材64dが第4施肥クラッチ38dから離れ、第4施肥クラッチ38dが図17の紙面右方にスライド操作されて入り状態に操作される。
【0061】
この場合、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1,2,3駆動連動部56a,56b,56cのローラー57が第1,2,3カム部材51,52,53の第2カム面50cに乗り上がった状態が維持されて、第1,2,3少数条クラッチ19a,19b,19c及び第1,2,3縦送りクラッチ24a,24b,24cが切り状態に維持されているのであり、第1,2,3カム部材64a,64b,64cにより第1,2,3施肥クラッチ38a,38b,38cが図17の紙面左方にスライド操作された切り状態に維持されている。
【0062】
前述のように、第1,2,3人為的操作具68A,68B,68Cを切り位置に操作した状態において、第3人為的操作具68Cを入り操作位置に操作すると、図18(ハ)から図18(ロ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3駆動連動部56cのローラー57が第3カム部材53の第2カム面50cから第1カム面50aに戻り、第3カム部材53により第3駆動連動部56cが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第3少数条クラッチ19c及び第3縦送りクラッチ24cが入り状態に操作される。これと同時に図19(ニ)から図19(ハ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第3カム部材64cが第3施肥クラッチ38cから離れ、第3施肥クラッチ38cが図17の紙面右方にスライド操作されて入り状態に操作される。
【0063】
この場合、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1,2駆動連動部56a,56bのローラー57が第1,2カム部材51,52の第2カム面50cに乗り上がった状態が維持されて、第1,2少数条クラッチ19a,19b及び第1,2縦送りクラッチ24a,24bが切り状態に維持されているのであり、第1,2カム部材64a,64bにより第1,2施肥クラッチ38a,38bが図17の紙面左方にスライド操作された切り状態に維持されている。
【0064】
前述のように、第1,2人為的操作具68A,68Bを切り操作位置に操作した状態において、第2人為的操作具68Bを入り操作位置に操作すると、図18(ロ)から図18(イ)に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2駆動連動部56bのローラー57が第2カム部材52の第2カム面50cから第1カム面50aに戻り、第2カム部材52により第2駆動連動部56bが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第2少数条クラッチ19b及び第2縦送りクラッチ24bが入り作動状態に操作される。これと同時に図19(ハ)から図19(ロ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第2カム部材64bが第2施肥クラッチ38bから離れ、第2施肥クラッチ38bが図17の紙面右方にスライド操作されて入り状態に操作される。
【0065】
この場合、前述のように操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54、操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが回転駆動されても、第1駆動連動部56aのローラー57が第1カム部材51の第2カム面50cに乗り上がった状態が維持されて、第1少数条クラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが停止状態に維持されているのであり、第1カム部材64aにより第1施肥クラッチ38aが図17の紙面左方にスライド操作された切り状態に維持されている。
【0066】
前述のように、第1人為的操作具68Aを切り操作位置に操作した状態において、第1人為的操作具68Aを入り操作位置に操作すると、図18(イ)から図12に示すように、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54がさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1駆動連動部56aのローラー57が第1カム部材51の第2カム面50cから第1カム面50aに戻り、第1カム部材51により第1駆動連動部56aが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第1少数条クラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが入り状態に操作される。これと同時に図19(ロ)から図19(イ)に示すように、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dがさらに紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1カム部材64aが第1施肥クラッチ38aから離れ、第1施肥クラッチ38aが図17の紙面右方にスライド操作されて入り状態に操作される。これにより、全条作動状態に復帰する。
【0067】
[8]
図17に示すように、第1〜4人為的操作具68A〜68Dを入り操作位置に操作している状態(全条作動状態)において、第4人為的操作具68Dを切り操作位置に操作すると、図12に示す状態から、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4駆動連動部56dのローラー57が第4カム部材54の第1カム面50bから第2カム面50cに乗り上がり、第4駆動連動部56dが上方に揺動操作され、ワイヤ59,61が引き操作されて、第4少数条クラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24dが切り状態に操作される。これと同時に、図19(イ)に示す状態から、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが紙面時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第4カム部材64dが第4施肥クラッチ38dに接当し、第4施肥クラッチ38dが図17の紙面左方にスライド操作されて切り状態に操作される。
【0068】
以上のように、第1〜4人為的操作具68A〜68Dを入り操作位置に操作している状態(全条作動状態)において、第4,3,2,1人為的操作具68D,68C,68B,68Aを順番に切り操作位置に操作することにより、前項[6]とは逆の順序で、
第4少数条クラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24d、第4施肥クラッチ38dの切り状態(第3,2,1少数条クラッチ19c,19b,19a及び第3,2,1縦送りクラッチ24c,24b,24a、第3,2,1施肥クラッチ38c,38b,38aの入り状態)、
第4,3少数条クラッチ19d,19c及び第4,3縦送りクラッチ24d,24c、第4,3施肥クラッチ38d,38cの切り状態(第2,1少数条クラッチ19b,19a及び第2,1縦送りクラッチ24b,24a、第2,1施肥クラッチ38b,38aの入り状態)、
第4,3,2少数条クラッチ19d,19c,19b及び第4,3,2縦送りクラッチ24d,24c,24b、第4,3,2施肥クラッチ38d,38c,38bの切り状態(第1少数条クラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24a、第1施肥クラッチ38aの入り状態)、
並びに全条切り状態が得られる。
【0069】
前述のように、第1〜4人為的操作具68A〜68Dを切り操作位置に操作した状態(全条停止状態)において、第1人為的操作具68Aを入り操作位置に操作すると、図18(ニ)に示す状態から、電動モータ43により操作軸48及び第1〜4カム部材51〜54が紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1駆動連動部56aのローラー57が第1カム部材51の第2カム面50cから第1カム面50bに戻り、第1カム部材51により第1駆動連動部56aが下方に揺動操作され、ワイヤ59,61が戻し操作されて、第1少数条クラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24aが入り状態に操作される。これと同時に図19(ホ)に示す状態から、電動モータ65により操作軸63及び第1〜4カム部材64a〜64dが紙面反時計方向に所定角度だけ回転駆動されて、第1カム部材64aが第1施肥クラッチ38aから離れ、第1施肥クラッチ38aが図17の紙面右方にスライド操作されて入り状態に操作される。
【0070】
以上のように、第1〜4人為的操作具68A〜68Dを切り操作位置に操作した状態(全条停止状態)において、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dを順番に入り操作位置に操作することにより、前項[7]とは逆の順序で、
第4,3,2少数条クラッチ19d,19c,19b及び第4,3,2縦送りクラッチ24d,24c,24b、第4,3,2施肥クラッチ38d,38c,38bの切り状態(第1少数条クラッチ19a及び第1縦送りクラッチ24a、第1施肥クラッチ38aの入り状態)、
第4,3少数条クラッチ19d,19c及び第4,3縦送りクラッチ24d,24c、第4,3施肥クラッチ38d,38cの切り状態(第2,1少数条クラッチ19b,19a及び第2,1縦送りクラッチ24b,24a、第2,1施肥クラッチ38b,38aの入り状態)、
第4少数条クラッチ19d及び第4縦送りクラッチ24d、第4施肥クラッチ38dの切り状態(第3,2,1少数条クラッチ19c,19b,19a及び第3,2,1縦送りクラッチ24c,24b,24a、第3,2,1施肥クラッチ38c,38b,38aの入り状態)、
並びに全条作動状態が得られる。
【0071】
[9]
乗用型田植機では一般に、一回の植付行程が終了して機体が畦際に達すると、苗植付装置7を田面から大きく上昇駆動して、操縦ハンドル67により前輪1を操向操作し、機体を畦際で旋回させるのであり、畦際での旋回が終了すると、苗植付装置7を田面に下降駆動して次の植付行程に入る。
上記した畦際旋回を開始し、苗植付装置7が上昇作動された場合に、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68D全てを入り操作位置に戻し操作する構成が前記した乗用型田植機においては備えられている。以下この構成について説明する。
【0072】
第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dを全て入り操作位置に戻し操作する構造について説明する。図21〜図24に示すように、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dを支持するブラケット71の両側壁部71A,71Aには、夫々、下向きに突設された延長部分71b,71bが一体形成されており、それらに、下方に長い貫通孔71c,71cが形成されている。
一方、棒状部材をコ字型に曲げ形成した連動フレーム75の下側フレーム部75Bを、前記両延長部分71b,71bに形成された貫通孔71c,71cに貫通させ、上側フレーム部75Aを両側壁部71A,71Aの端縁に支持させて、連動フレーム75を貫通孔71cの上下方向に沿ってスライド移動可能に構成してある。
【0073】
図21〜図24に示すように、連動フレーム75の上側フレーム部75Aには上下向きのロッド状取付部75aが設けてあり、このロッド状取付部75aに苗植付装置昇降用のリンク機構6と連係する連繋機構としての連係ワイヤ76のインナーワイヤ76aが連結固定されている。連係ワイヤ76のアウターワイヤ76bは、ブラケット71の両側壁部71A,71Aを連結する底壁部71Bから下向きに延設したチャンネル状の受部71Cに取付られている。
【0074】
上下移動する連動フレーム75に対して下記のように上向き付勢するトーションバネ78が設けられている。図21〜図23に示すように、ブラケット71の一方の側壁部71Aに沿った状態で、下支持軸74の突出部分にトーションバネ78の中間円弧部78Aを外遊嵌して支持するとともに、その中間円弧部78Aから延出した1対の先端部78B,78Bを、一方は連動フレーム75の上側フレーム部75Aに係合するとともに他方はブラケット71の延長部分71bに係合させてある。
このような構成によって、トーションバネ78で連動フレーム75を上向きに復帰付勢している。
以上詳述したように、ブラケット71に操作部68と苗植付装置7との連係ワイヤ76を一式で纏めて操縦パネル70に着脱自在に構成してあるので、操縦パネル70以外の部位にも着脱が容易に行える。
【0075】
次に、苗植付装置7の上昇作動に連動して、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dを自動的に入り操作位置に復帰させる自動復帰機構Aについて説明する。
第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dには、第1,2,3,4引掛係止部68Ac,68Bc,68Cc,68Dcが突設してあり、連動フレーム75の上側フレーム部75Aに下側から当接係合可能に構成してある。
図24に示すように、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dが切り操作位置に操作されている場合には、トーションバネ78によって連動フレーム75は持上げられ、連動フレーム75の上側フレーム部75Aに下側から第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dの引掛係止部68Ac,68Bc,68Cc,68Dcが当接係合してある。
【0076】
図25に示すように、この状態から苗植付装置7が上昇操作されると、昇降リンク機構6に連係されている連繋機構としての連係ワイヤ76のインナーワイヤ76aが引き操作されて、連動フレーム75が下方に移動する。そうすると、連動フレーム75の上側フレーム部75Aに下側から当接している第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dの引掛係止部68Ac,68Bc,68Cc,68Dcが下方に押し下げられて、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dが回転する。
【0077】
連動フレーム75の上側フレーム部75Aは、ブラケット71の両側壁部71Aの端縁に形成された傾斜案内面71dに沿って斜め下方に移動し、連動フレーム75の下側フレーム部75Bが貫通孔71cの下端に至った状態で連動フレーム75の下降移動は停止する。連動フレーム75の上側フレーム部75Aは傾斜案内面71dの中途位置で停止する。
【0078】
一方、連動フレーム75の上側フレーム部75Aによって押し下げられた第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dの引掛係止部68Ac,68Bc,68Cc,68Dcは、上支持軸73周りで回転し、連動フレーム75の上側フレーム部75Aと離間した時点からは第1,2,3,4トグルバネ68I,68J,68K,68Lの付勢力によって移動し、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dの入り操作位置に対応する位置で停止する。
このような機構を第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dと苗植付装置7との連係を解除する機構と称する。
【0079】
図24及び図25に示すように、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dの入り操作位置及び切り操作位置を設定するものとして、ブラケット71の両側壁部71Aに渡ってストッパピン79を架設し、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dの第1,2,3,4検出スイッチ68E,68F,68G,68Hの接触針を押さえ操作するスイッチ押さえ部68Aa,68Ba,68Ca,68Daと、このスイッチ押さえ部68Aa,68Ba,68Ca,68Daから所定角度だけ離れた周縁部に形成された突起部68Ad,68Bd,68Cd,68Ddとを、交互に前記ストッパピン79に当接させることによって、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dの入り操作位置及び切り操作位置とを設定すべく構成してある。
【0080】
苗植付装置7の上昇作動によって、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dが入り操作位置に操作されている状態で、苗植付装置7の上昇状態が維持されている場合には、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dを入切り操作可能である。したがって、苗植付装置7が下降作動して植付作業を開始する際に、所望の植付条を切り操作する為に、対応する人為的操作具を操作することができる。
【0081】
第1〜4少数条クラッチ19a〜19dと操縦パネル70に設けてある第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dとの配置関係について説明する。図17〜図20に示すように、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dは、操縦パネル70の右側から左側に向けてその順番で並設してあり、同じく、植付幅方向において左側から順番に並んでいる第1〜4少数条クラッチ19a〜19dの並びに合わせてある。これによって、操作すべき少数条クラッチ19a〜19dと人為的操作具68A,68B,68C,68Dとの配置が一致した状態になっているので、操作に戸惑うことが少ない。
【0082】
第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dに対する誤操作があった場合に警報を発する構成について説明する。植付作業においては、圃場の条件によって、全条分を植えつけることができず、一部の植付条を作動させない状態で植付走行を行う場合がある。
その場合には、植付幅方向において左右いずれか端の二条分を植付けない状態に設定することがある。
【0083】
また、上記したように、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dに対する操作は、第1又は第4の人為的操作具68A,68Dから順番に隣接するものを入り切り操作するようになっている。そうすると、中間に位置する第2,第3人為的操作具68B又は68Cを他の人為的操作具と異なる操作位置に操作することは、作業を進める上ではあり得ないこととなる。
【0084】
だだ、第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dと少数条クラッチ19a〜19dとは電気的に連係されているだけであるので、単独で第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dを入り切り操作することは可能である。
そこで、図26に示すように、第2,第3人為的操作具68B又は68Cを他の操作具とは異なる操作位置に操作した場合には、報知手段としての音声発生装置80によって警報を発し、液晶表示装置81にエラーメッセージを映し出すように構成するとともに、電動モータ43、65を作動させないように制御装置69によって制御するように構成する。
【0085】
次に、少数条クラッチ19a〜19d及び縦送りクラッチ24a〜24dとこれらを入り切りするための駆動用の第1〜第4駆動連動部56a〜56dとを連係するワイヤ61の中間位置での支持構造について説明する。図3及び図5に示すように、苗のせ台12の背面にブラケット12cを設けている。上記実施形態においては、両ブラケット12c、12cの間にワイヤ59の分岐部60を挾在させているが、ここでは、別構成を説明する。
【0086】
図27及び図28に示すように、縦送り機構13の縦送りベルトが巻回された上遊転ローラを設け、縦送りベルトにテンション力を与える為に、遊転ローラを引き上げ付勢する引き上げバネ82が設けられている。この引き上げバネ82の上端を前記したブラケット12cに引掛け係止してある。そして、このブラケット12cに複数のワイヤ61を係止するための係合凹部12dを形成する。
【0087】
図27(イ)(ロ)に示すように、係合凹部12dには、上向きに開放する切欠部12eを形成した場合と、下向きに開放する切欠部12eを形成した場合とがある。切欠部12eの幅は、単一のワイヤ61が抜け出すことのできない幅のものとする。図27(ロ)に示すように、上向きに開放する切欠部12eを形成した係合凹部12dを一つのブラケット12cに形成した場合には、このブラケット12cに隣接するブラケット12cには、図27(イ)に示すように、下向きに開放する切欠部12eを有する係合凹部12dを形成する。
【0088】
上記のように、上向きに開放の切欠部12eと下向き開放の切欠部12eとを交互に形成することによって、ワイヤ61等が抜け出すことなく、取り付けることができる。しかも、ワイヤ61は、苗のせ台12の横送り移動に連動して、ブラケット12cに対して相対移動することとなるが、このような機構を採用することによって、ブラケット12cのガイドとしての機能も高めることができる。
【0089】
[発明の実施の第1別形態]
前記した操作部を入り操作位置と切り操作位置とに移動変位させて切り換えるのに、人為的操作具68A,68B,68C,68Dを揺動させる構成を採ったが、人為的操作具68A,68B,68C,68Dをスライド移動するように構成してもよい。
【0090】
[発明の実施の第2別形態]
少数条クラッチ19a〜19d等を入切する電動式アクチュエータとしては、少数条クラッチ19a〜19dに連係されたワイヤ機構を電動式のシリンダ等で駆動する構成を採ってもよい。
【0091】
[発明の実施の第3別形態]
第1,2,3,4人為的操作具68A,68B,68C,68Dを自動的に入り操作位置に復帰させる自動復帰機構Aとして、昇降リンク機構6と連係させたが、苗のせ台12等を備えた苗植付装置7自体に連係してもよい。また、苗植付装置7以外には、植付クラッチに連係して植付クラッチの切り状態で自動的に入り操作位置に復帰させることでもよい。さらには、操向装置に連係して所定角度以上操向操作された場合には、植付クラッチの切り状態で自動的に入り操作位置に復帰させることでもよい。
【0092】
[発明の実施の第4別形態]
本発明は、8条植型式の苗植付装置7ばかりではなく、10条植型式や6条植型式、5条植型式の苗植付装置7にも適用できる。6条植型式及び5条植型式の苗植付装置7の場合、図6に示すように苗のせ台12を第1及び第2苗のせ台部分12a,12bの2分割構造に構成する必要はなく、6条分の苗のせ面を連結して6条植型式の苗植付装置7の苗のせ台12とし、5条分の苗のせ面を連結して5条植型式の苗植付装置7の苗のせ台12とすればよい。
本発明はホッパー32、繰り出し部31、作溝器35、ホース36及び第1〜4施肥クラッチ38a〜38dを装備しない乗用型田植機にも適用できる。
上記実施例においては、操作部68での操作によって、少数条クラッチ19a〜19d、縦送りクラッチ24a〜24d、施肥クラッチ38a〜38dを入切操作する構成を示したが、本発明においては、少なくとも、少数条クラッチ19a〜19dを入切できるものであればよい。
検出手段としては、リミットスイッチ以外の接触式スイッチ、及び、非接触式スイッチを採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】乗用型田植機の全体平面図(苗のせ台の植付作業状態)
【図3】苗植付装置の側面図
【図4】苗植付装置の全体平面図
【図5】苗植付装置の正面図
【図6】乗用型田植機の全体平面図(苗のせ台の非植付作業状態)
【図7】ホッパー、繰り出し部、電動モータ、操作軸、第1〜4カム部材及び第1〜4施肥クラッチの付近の背面図
【図8】苗のせ台における電動モータ、操作軸、第1〜4カム部材及び第1〜4駆動連動部の付近の縦断正面図
【図9】苗のせ台における電動モータ、操作軸、第1カム部材及び及び第1駆動連動部の付近の縦断側面図
【図10】苗のせ台における操作軸及び第1〜4カム部材の断面図
【図11】苗のせ台における操作軸及び第1〜4カム部材の斜視図
【図12】全条作動状態において、苗のせ台における電動モータ、操作軸、第1〜4カム部材及び第1〜4駆動連動部と第1〜4少数条クラッチ及び第1〜縦送りクラッチとの連係状態を示す図
【図13】ワイヤ及び分岐部の付近の側面図
【図14】ワイヤ及び分岐部の付近の横断平面図
【図15】制御構成図
【図16】繰り出し部における操作軸及び第1〜4カム部材の斜視図
【図17】繰り出し部における操作軸及び第1〜4カム部材と第1〜4施肥クラッチとの連係状態を示す平面図
【図18】苗のせ台における操作軸、第1〜4カム部材及び第1〜4駆動連動部の作動状態を示す図
【図19】繰り出し部における操作軸及び第1〜4カム部材の作動状態を示す図
【図20】操作部を操縦パネルに設けた状態を示す平面図
【図21】操作部を操縦パネルに設けた状態を示す側面図
【図22】操作部を示す平面図
【図23】操作部を示す正面図
【図24】人為的操作具と苗植付装置との連係を示し、人為的操作具を切り操作位置に操作した状態を示す縦断側面図
【図25】図25に示す状態から、苗植付装置を上昇させて人為的操作具を強制的に入り操作位置に切り換えた状態を示す縦断側面図
【図26】実作業では採り得ない人為的操作具の操作状態を示す平面図
【図27】操作部と少数条クラッチとを連係するワイヤを支持するブラケットを示し、(イ)は切欠部が下向きに形成してある側面図、(ロ)は切欠部が上向きに形成してある側面図
【図28】図28に対応した図であり、電動モータと少数条クラッチとを連係するワイヤを支持するブラケットを示す正面図
【符号の説明】
【0094】
7 苗植付装置
19a,19b,19c,19d 少数条クラッチ
43 電動アクチュエータ
68 操作部
68A,68B,68C,68D 人為的操作具
68E,68F,68G,68H 検出手段
69 制御手段
76 連繋機構
80 報知手段
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成18年3月7日(2006.3.7)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎


【公開番号】 特開2007−236249(P2007−236249A)
【公開日】 平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願番号】 特願2006−61375(P2006−61375)