| 【発明の名称】 |
田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】奥村 健
【氏名】土井 邦夫
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| 【要約】 |
【課題】後部車体カバーのステップ上での作業の邪魔にならず、また、作業中にバランスを崩しても姿勢を立て直すことができ、田植機への乗降時に体を支えることも可能な田植機を提供する。
【解決手段】走行機体1後部に多条植え用の植付装置4を付設し、座席13周りのフロア12aやステップ12bを形成する後部車体カバー12を車体フレーム3に載置した田植機において、後部車体カバー12の側面に補助ステップ61L・61Rを設け、後部車体カバー12側面で補助ステップ61L・61Rの近傍にアシストバー60L・60Rを設け、該アシストバー60L・60Rと補助ステップ61L・61Rの色を略同色に着色した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体後部に多条植え用の植付装置を付設し、座席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを車体フレームに載置した田植機において、 後部車体カバーの側面に補助ステップを設け、後部車体カバー側面で補助ステップの近傍にアシストバーを設け、該アシストバーと補助ステップを略同色に着色したことを特徴とする田植機。 【請求項2】 前記アシストバーを、ステップ近傍に固設した立上がり部と、該立上がり部上端から後方へ延設されて成る横傾斜部と、該横傾斜部後端から機体幅方向内側に延設されてなる後水平部と、から構成し、 該横傾斜部を前低後高に形成したことを特徴とする請求項1に記載の田植機。 【請求項3】 平面視において、前記横傾斜部と前記後水平部によって、後部車体カバーの後部側が取り囲まれるように構成したことを特徴とする請求項2に記載の田植機。 【請求項4】 前記運転席後部に施肥機を設け、前記アシストバーを側面視略門型状として施肥機の前側部に配置したことを特徴とする請求項1に記載の田植機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、田植機の技術、特に後部車体カバーに配置するアシストバーの技術に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、田植機の機体フレームの前後中央上には座席が載置され、該座席より後方の後部車体カバーには一段高く構成された作業用スペースが形成され、田植機後部に配置された植付装置の苗載台に苗マットを苗継ぎする場合等でステップとして使用していた。しかし、八条用や十条用の田植機においては、両端の条が遠く離れた位置となり、前記後部車体カバーの作業スペースから左右端部の苗載台に苗マットを補充するには無理な姿勢となり、作業者に負担がかかっていた。そこで、近年は、後部車体カバーの左右両側に補助デッキを配設して作業スペースを広げる構造が採用されてきている。この補助デッキには、足がはみ出ないように背の低いサイドフレームは設けられている。 【特許文献1】特開平11−18520号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、前記サイドフレームは、作業中、特に苗継ぎ作業をするために立ったときに手が届く範囲には無く、バランスを崩したときに即座にサイドフレームを掴むことができず、転倒したり圃場へ転落したりするおそれがあった。 また、田植機への乗車時には、車体フレーム側面中央部に設けられた補助ステップに足を掛けてから、車体フレーム上に移動することとなるが、補助ステップから車体フレーム上へ移動する際につかむことのできる手摺りも同様に必要となっている。 そこで本発明は、斯かる課題に鑑み、後部車体カバーのステップ上での作業の邪魔にならず、また、作業中にバランスを崩しても姿勢を立て直すことができ、田植機への乗降時に体を支えることも可能な田植機を提供する。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】 即ち、請求項1においては、走行機体後部に多条植え用の植付装置を付設し、座席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを車体フレームに載置した田植機において、後部車体カバーの側面に補助ステップを設け、後部車体カバー側面で補助ステップの近傍にアシストバーを設け、該アシストバーと補助ステップを略同色に着色したものである。 【0006】 請求項2においては、前記アシストバーを、ステップ近傍に固設した立上がり部と、該立上がり部上端から後方へ延設されて成る横傾斜部と、該横傾斜部後端から機体幅方向内側に延設されてなる後水平部と、から構成し、該横傾斜部を前低後高に形成したものである。 【0007】 請求項3においては、平面視において、前記横傾斜部と前記後水平部によって、後部車体カバーの後部側が取り囲まれるように構成したものである。 【0008】 請求項4においては、前記運転席後部に施肥機を設け、前記アシストバーを側面視略門型状として施肥機の前側部に配置したものである。 【発明の効果】 【0009】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0010】 請求項1においては、作業者が補助ステップまたはアシストバーのどちらかに視線を送った際に、同色である他方の部位も同時に認識することができ、乗降時において補助ステップとアシストバーとの両方を使用し乗降が容易となる。 【0011】 請求項2においては、作業者が補助ステップに足を掛け後部車体カバーのフロアに乗降するときに手で持ちやすい高さとなり、作業者が後部車体カバーで立ち作業(苗継ぎ作業)する場合にアシストバーが身体の支えとなる。 【0012】 請求項3においては、作業者が後部車体カバー上で苗継ぎなどの立ち作業をする場合にアシストバーが身体の支えとなる。 【0013】 請求項4においては、施肥機仕様の田植機の場合は、車体カバー側部にアシストバーを設置することにより、作業者の乗降性が向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 次に、発明の実施の形態を説明する。 図1は本発明の一実施例に係る田植機の全体的な構成を示した側面図、図2は田植機の平面図、図3は後部車体カバー付近の右前方斜視図である。図4はアシストバーとトップリンクの関係を示した左後方斜視図、図5は実施例2に斯かる施肥機を搭載した田植機の側面図、図6は同じく平面図である。 【実施例1】 【0015】 まず、本発明の一実施例として、植付装置4が搭載される六条乗用田植機の全体構成をについて説明する。 図1及び図2に示すように、田植機の走行機体1は後部に昇降リンク機構27を介して植付装置4が配置され、該走行機体1は車体フレーム3前部上方にエンジン2を搭載し、前下部にフロントアクスルケースを介して前輪6を支持させると共に、後部にリヤアクスルケース7を介して後輪8を支持している。 そして、エンジン2はボンネット9に覆われ、該ボンネット9後部のダッシュボード5上に操向ハンドル14を配置し、該ボンネット9両側とその後部の車体フレーム3上を後部車体カバー12で覆い、操向ハンドル14後方位置に座席13を配置する。前記ボンネット9の両側を前ステップとし、座席13前部を中ステップとし、座席13左右両側を後ステップとしている。また、前記ボンネット9の両側には予備苗載台10・10が配設されている。 そして、前記ダッシュボード5の側部には走行変速レバー等のレバー類が、ダッシュボード5の下部のステップ上には変速ペダル等のペダル類が配設されている。 【0016】 本実施例における植付装置4は、苗載台16や植付爪17・17やセンターフロート34やサイドフロート35や苗送りベルト92等から構成され、走行機体1の後方に配設されるものである。 該苗載台16は前高後低に配設され、該苗載台16の後下部は下ガイドレール18、苗載台16の前上部は上ガイドレール19によって左右往復摺動自在に支持されている。詳しくは、該下ガイドレール18及び上ガイドレール19は、植付伝動フレーム20によって後述する支持フレーム65・66・・・等を介して支持されている。そして、植付伝動フレーム20より連結パイプを介してチェーンケース21を後方へ突出させ、該チェーンケース21の後部に一方向に回動するロータリーケース22を配置し、該ロータリーケース22の両側に一対の植付爪17・17を配置している。 【0017】 また、前記植付伝動フレーム20の前部は、ローリング支点軸68を介して前記昇降リンク機構27と連結され、該昇降リンク機構27はトップリンク25やロアリンク26等から構成されて、座席13下方に配置した図示しない昇降シリンダによって植付装置4を昇降できるようにしている。 こうして、乗用田植機は、前進走行とともに苗載台16を左右に往復摺動させ、該往復動に同期させて植付爪17・17を駆動して一株分の苗を切り出し、連続的に植え付け作業を行う構成となっている。 【0018】 次に後部車体カバー12の構成について図1乃至図4を用いて説明する。 後部車体カバー12は、ボンネット9後部より、車体フレーム3の後端部まで延設されている。該後部車体カバー12は、前部に平状にフロア12aが形成され、後部車体カバー12の後部は上方に一段高く構成されており、座席13が載置されその後方は作業用スペースとなるステップ12bが形成されている。 【0019】 次にアシストバー60L・60Rについて図1乃至図4を用いて説明する。 図3等に示すように、アシストバーは左右幅方向で二つに分割して後部車体カバー12の後部に設けられている。つまり、アシストバー60L・60Rが後部車体カバー12の後部の車体フレーム3から上方に左右一対突設されており、該アシストバー60L・60Rは、複数(本実施例では二本)の棒状部材を屈曲して構成しており、複数本で構成することにより、単一物で構成した場合よりも、運搬などの取り扱いが容易となり、強度もアップする構成としている。 【0020】 アシストバー60L・60Rは左右対称に構成して配置されるので、進行方向右側について説明する。アシストバー60は平面視L字状、正面視及び側面視門形にパイプが折り曲げ形成されている。アシストバー60は後垂直部60c、後水平部60a、横傾斜部60b、横垂直部(立上がり部)60dからなり、一側の機体左右中央側に配置される後垂直部60cの下端が、図4に示すように、リヤアクスルケース7の両側から立設した車体フレーム3を構成する門形のフレーム28にボルト等により着脱可能に固設されている。該後垂直部60cの上端から後水平部60aが外側方に水平に延設され、ステップ12bの外側位置より前方へ折り曲げられて横傾斜部60bが延設され、該横傾斜部60bは後が高く前が低くなるように車体前下方へ延設される。該横傾斜部60bの前部は座席13側部位置より下方に折り曲げられて横垂直部60dが下方に延設される。該横垂直部60dの下端は乗降するための補助ステップ61の後側の近傍であって、後部車体カバー12を固設した車体フレーム3の側面にボルト等により着脱可能に固定される。 該アシストバー60は、以上のように形成されることから、上面から見て後部車体カバー12のステップ12bの後部と側部を取り囲むように配置されることとなる。 【0021】 前述した車体前方の高さが低くなっているアシストバー60L・60Rは、乗降する際の手摺りとして使用する。詳述すると、前記横傾斜部60bおよび横垂直部60dが田植機に乗降する際の手摺りの役割を兼用している。 操縦者は地面から座席13に移動する際、車体フレーム3側方に設けられた補助ステップ61L・61Rに足をかけて、フロア12a上へ乗り込むことができ、降りるときには支えとなる。その際、車体フレーム3側方であって、補助ステップ61L・61Rより機体後部に設けられたアシストバー60L・60Rの横傾斜部60bおよび横垂直部60dを使用することにより、より容易に田植機に乗ることが可能となる。 このように構成することにより、アシストバーと手摺りを個別で設ける場合に比べ、部品点数を少なくすることが可能となり、部品の運搬や取り付けが容易となる。また、作業者が後部車体カバー12のステップ12bで移動した場合でも、ステップ12bの後端部であれば後水平部60aにより、側面部であれば横傾斜部60bにより常に身体を支えることが可能となる。 【0022】 前記アシストバー60L・60Rは、図1や図3に示すように、車体前方部分の高さが低くなっており、後方に延伸するにつれて高さが高くなるように構成している。後部車体カバー12後端では、後水平部60aの高さが座席13の上端、操向ハンドル14の上端、及び、施肥機を使用した場合における施肥機の上端の位置と略同じ高さとなるように設定している。 このように構成することにより、図1の一点鎖線で示すように、作業者(操縦者)がステップ12bに移動するときに容易にアシストバー60L・60Rを握ることが可能であり、走行機体1後部に配置された植付装置4の苗載台16に苗マットを苗継ぎ作業をする際に、前記アシストバー60L・60R上に苗マットを一旦置いたり、膝などの足の一部を当てたりして、作業者の体重を支えることで姿勢を安定させ、落下を防止して作業ができる。 また、前記横傾斜部60bは前方に向かうにつれて低くなるように傾斜をつけている。このように前記アシストバー60L・60Rの高さを、前方が低くなるよう構成することにより、補助ステップ61L・61Rに乗ったときに、体がアシストバー60L・60Rと接触しないため、邪魔にならない。 また、作業者が着座状態で後方に向いて作業をする際に邪魔にならず、後方視界の妨げにもならない。 【0023】 また、前記アシストバー60L・60Rの正面視車体後部中央から突設している部分は、図4に示すように、下部は二本のアシストバー60L・60Rの間にある程度隙間ができており、上部に行くに従って隙間は狭くなっており、正面視略「ハ」の字状に形成している。 このように構成することにより、植付装置の昇降リンク機構27のうち最も上部にあるトップリンク25が昇降する際に、アシストバー60L・60Rが邪魔にならず、かつ、上部では隙間が狭いため、二本のアシストバー60L・60Rの切れ目でも作業者の姿勢を支えることが可能である。 【0024】 また、前記アシストバー60L・60Rと補助ステップ61L・61Rの色を同一にした構成としている。図1、図2及び図3に示す薄墨部分が彩色部分である。該アシストバー60L・60Rと補助ステップ61L・61Rには、田植機の走行機体1の色と対照的な色で彩色する。例えば、田植機の走行機体1の色が赤色であれば白色や黄色などで彩色する。 このように構成することにより、作業者が補助ステップ、またはアシストバーのどちらかに視線を送った際に、同色である他方の部位も同時に認識でき、乗降時において車体カバー等と区別して補助ステップとアシストバーの両方を使用し乗降することが容易になる。 なお、本実施例ではアシストバー60L・60R全体に彩色を施しているが、アシストバー60L・60Rのうち、手摺りとなる前記横傾斜部60bおよび横垂直部60dのみ着色する構成でもよい。 【実施例2】 【0025】 次に、田植機に施肥機100を設けた場合の構成について説明する。 図5、図6に示すように、前記座席13後方で植付部の前方でステップ12bの後部上に施肥機100が配設されている。該施肥機100の前側方で車体フレーム側方にアシストバー160L・160Rが前後方向に配設されている。 該アシストバー160L・160Rは側面視門型に形成されており、アシストバー160L・160Rの前下端は補助ステップ61L・61Rの後部近傍の車体フレーム3に固設され、アシストバー160L・160Rの後下端はステップ12bの外側に位置して車体フレーム3に固設される。操縦者は地面から座席13に移動する際、前記アシストバー160L・160Rを把持しながら、車体フレーム3側方に設けられた補助ステップ61L・61Rに足をかけて、座席13のある面へ移動する。 このように構成することにより、作業者の乗降を容易にするだけでなく、側面からの転落を防止することが可能となる。また、後部車体カバー12のステップ12bでは施肥機100が作業者の圃場への転落防止を可能としている。 【0026】 前記施肥機の上端の高さは、図5の一点鎖線で示すように、作業者が後部車体カバーで立って作業している場合に膝近傍より高い位置で、作業者が着座状態で後方に向いて作業する(苗継ぎ等)場合に邪魔にならない程度の高さとする。前記アシストバー160L・160Rの上端は施肥機の上端の高さよりも低く配設している。このように構成することにより、後部車体カバーで作業者が立ち作業をする際に施肥機が身体の支えとなり、作業者が着座状態で後方に向いて作業をする際に邪魔にならず、後方視界の妨げにもならない。 【0027】 また、前記アシストバー160L・160Rと補助ステップ61L・61Rの色を同一にした構成としている。図5、図6に示す薄墨部分が彩色部分である。該アシストバー160L・160Rと補助ステップ61L・61Rには、田植機の走行機体1の色と対照的な色で彩色する。例えば、田植機の走行機体1の色が赤色であれば白色や黄色などで彩色する。 このように構成することにより、作業者が補助ステップ、またはアシストバーのどちらかに視線を送った際に、同色である他方の部位も同時に認識でき、乗降時において補助ステップとアシストバーの両方を使用し乗降することが容易になる。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明の一実施例に係る田植機の全体的な構成を示した側面図。 【図2】田植機の平面図。 【図3】後部車体カバー付近の右前方斜視図。 【図4】アシストバーとトップリンクの関係を示した左後方斜視図。 【図5】実施例2に斯かる施肥機を搭載した田植機の側面図。 【図6】同じく平面図。 【符号の説明】 【0029】 1 走行機体 3 車体フレーム 4 植付装置 12 後部車体カバー 60L・60R アシストバー 61L・61R 補助ステップ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006781 【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年3月7日(2006.3.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−236243(P2007−236243A) |
| 【公開日】 |
平成19年9月20日(2007.9.20) |
| 【出願番号】 |
特願2006−61110(P2006−61110) |
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