| 【発明の名称】 |
圃場作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】皆川 功
【氏名】皆川 俊男
|
| 【要約】 |
【課題】運搬台に土や、肥料、籾殻、収穫物等の排出物を搭載し、必要に応じて、係止機構を解除作動して運搬台を後方傾動させて各種の運搬排出作業を行うことができ、この際、上記運搬台の内底面に上記排出物の滑落を助長する滑性部材を配設してなるから、排出物の落下が円滑になされ、排出の作業性を高めることができる。
【解決手段】走行機体1に連結機構2により取付枠3を上下動自在に連結し、取付枠に運搬台12を傾動自在に設け、取付枠と運搬台との間に解除可能な係止機構21を設けてなり、運搬台の少なくとも内底面12cに粉粒状物Wの滑落を助長する滑性部材29を配設してなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に連結機構により取付枠を上下動自在に連結し、該取付枠に運搬台を傾動自在に設け、該取付枠と運搬台との間に解除可能な係止機構を設けてなり、上記運搬台の少なくとも内底面に上記粉粒状物の滑落を助長する滑性部材を配設してなることを特徴とする圃場作業機。 【請求項2】 上記滑性部材を上記運搬台の内側面に配置してなることを特徴とする請求項1記載の圃場作業機。 【請求項3】 上記滑性部材は表面が活性に富む合成樹脂からなる特徴とする請求項1又は2記載の圃場作業機。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は本発明は例えば圃場面の整地作業や堆肥、粉粒状肥料の散布作業、収穫物、農作業機具等の運搬作業、圃場面に散在する藁の収集作業等に用いられる圃場作業機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来この種の圃場作業機として特公昭59−3607号公報、実公昭61−45245号公報、実公昭56−55327号公報、特公昭63−20969号公報等のものが知られている。 【0003】 この従来構造のものは、走行機体に取付枠を連結し、該取付枠に運搬台からなる運搬台を後方傾動自在に設け、該取付枠と該運搬台との間に解除可能な係止機構を設け、取付枠にすき体を前下がり状に取り付けて構成されている。 【0004】 しかして、例えば運搬台に籾殻や肥料を収納し、運搬台の底面から肥料を落下散布したり、収穫物や農作業機具を搭載して運搬作業を行ったり、又、すき体を前下り状に保持して走行機体を前進走行し、圃場面の高い所の土をすき体により削り取り、削り取られた土をすき体により運搬台内に導入案内し、走行機体を圃場の低い所に移動し、その位置で作業者が人為的に係止機構を解除し、運搬台を自重で後方傾動させ、運搬台内の土を圃場面の低い所に排出し、これにより圃場の整地作業を行うようにしている。 【特許文献1】特公昭59−3607号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながらこれら従来構造の場合、上記運搬台内の土や肥料を運搬台の底面を滑落排出するとき、運搬台の底面の滑性が鈍化していることにより底面における排出物の落送が不円滑となることがあり、土や肥料等の排出物の排出作業性が低下することがあるという不都合を有している。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、走行機体に連結機構により取付枠を上下動自在に連結し、該取付枠に運搬台を傾動自在に設け、該取付枠と運搬台との間に解除可能な係止機構を設けてなり、上記運搬台の少なくとも内底面に上記粉粒状物の滑落を助長する滑性部材を配設してなることを特徴とする圃場作業機にある。 【0007】 又、請求項2記載の発明は、上記滑性部材を上記運搬台の内側面に配置してなることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明は、上記滑性部材は表面が活性に富む合成樹脂からなる特徴とするものである。 【発明の効果】 【0008】 本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、運搬台に土や、肥料、籾殻、収穫物等の排出物を搭載し、必要に応じて、係止機構を解除作動して運搬台を後方傾動させて各種の運搬排出作業を行うことができ、この際、上記運搬台の内底面に上記排出物の滑落を助長する滑性部材を配設してなるから、排出物の落下が円滑になされ、排出の作業性を高めることができる。 【0009】 又、請求項2記載の発明にあっては、上記滑性部材を上記運搬台の内側面に配置することにより、排出物は滑性部材上を滑走し、排出物の落走が円滑になされ、排出の作業性を高めることができ、又、請求項3記載の発明にあっては、上記滑性部材は表面が滑性に富む合成樹脂からなるから、排出物の落送が一層円滑になされ、排出の作業性を高めることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 図1乃至図8は本発明の実施の形態例を示し、図1乃至図6は第一形態例、図7は第二形態例、図8は第三形態例である。 【0011】 図1乃至図6の第一形態例において、1は走行機体であって、この場合、トラクタが用いられ、この走行機体1の後部に連結機構2により取付枠3を連結している。 【0012】 この連結機構2は、図4の如く、走行機体の左右両側部下部に突設した下部リンク4と、走行機体の左右両側部上部に突設した揺動アーム5と、揺動アーム5と下部リンク4の中程部を連結する吊上リンク6と、走行機体の上部に突設した上部リンク7とで構成されており、上記下部リンク4の先端部と上部リンク7の先端部を連結ピン8により取付枠3に連結し、取付枠3を油圧により揺動する揺動アーム5によって上下動可能に構成している。 【0013】 9はすき体であって、この場合、図5の如く、取付枠3を側面視L状にして後面視四角枠状に形成し、取付枠3の左右の縦杆3a間に支持軸10によりすき体9を前下がり状に取付け、すき体9の裏面にストッパー部9aを形成し、取付枠3の水平杆3bの下面にストッパー体11を設け、すき体9を前下がり状態に保持するととも図示省略の引上退避機構により支持軸10を中心としてすき体9を引き上げ回動及びすき体9の降下接地により上方に退避遊回動可能に構成している。 【0014】 12は運搬台であって、この場合、図2、図3の如く、長方形状の底板13の四辺部に左右側板14、前板15、後板16を立設し、後部に掬い部17を形成して形成され、左右側板14は着脱自在に、後板16は着脱及び上部のピン軸16aを支点として遊動自在に設けられ、前板15のすき体9に対向する位置に土導入口部18を形成し、運搬台12内に土や肥料、籾殻等の排出物Wを積載可能に構成している。 【0015】 また、運搬台12の底板13に補強杆19を取付け、補強杆19に水平杆3bの後部を支点軸20により枢着し、運搬台12を支点軸20を中心として後方傾動可能に取付けている。 【0016】 21は係止機構であって、この場合、図4、図5の如く、運搬台12の縦杆12aの上部間に横杆12bを取付け、横杆12bの上面中央位置に支持片22を二個並列状態で取付け、支持片22間にピン状の係止部23を架設し、一方縦杆3a間に架設した横杆3cに支持片24を並列状態に取付け、支持片24間に支点ピン25を架設し、支点ピン25にレバー状の係止部材26を揺動自在に枢着し、係止部材26の基端部に横杆3cの上面に当接可能なストッパー部26aを形成すると共に係止部材26の先端部に上記係止部23に引掛係止可能な鉤状部26bを形成し、係止部材26と横杆3cとの間に係止部材26の先端部を下方に弾引可能な係止用バネ27を掛架し、係止部材26に操作レバー28を突設して構成している。 【0017】 しかして、係止部材26を支点ピン25を中心として上向き揺動させることにより係止部材26の鉤状部26bが係止部23より離脱し、これにより運搬台12は支点軸20を中心として自重後方傾動することになり、また、運搬台12を傾動状態から起立させると係止部材26の鉤状部26bは係止部23に当接して係止用バネ27に抗して乗り上げ動作したのち乗り越え動作し、係止部23は係止部材26の鉤状部26bに係止され、これにより運搬台12の支点軸20を中心とする自重後方傾動が阻止されることになる。 【0018】 29は滑性部材であって、図3、図5の如く、上記運搬台12の内底面12cに取り付けられ、この場合、滑性部材29は上記排出物Wの滑落を助長可能な滑性に富む材質からなる板材からなり、ポロプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂が用いられる。尚、滑性部材29は樹脂材に限らず、金属製、非鉄金属製のものも用いられるものである。又、上記運搬台12の内側面12dや内面全面に設けることもある。 【0019】 この実施の第一形態例は上記構成であるから、運搬台12に収穫物や農作業機械を搭載し、必要に応じて、係止機構21を解除作動して運搬台12を後方傾動させて各種の運搬排出作業を行うことができ、又、図1の如く、すき体9を前下り状に保持して走行機体1を前進走行すると、圃場面の高い所の土はすき体9により削り取られ、削り取られた土はすき体9により運搬台12内に導入案内され、そして走行機体1を圃場Mの低い所に移動し、図6の如く、係止機構21を解除作動して運搬台12を自重で後方傾動させ、運搬台12内の土を圃場面の低い所に排出させ、これにより圃場の整地作業を行うことになる。 【0020】 この際、上記運搬台12の内底面12cに上記排出物Wの滑落を助長する滑性部材29を配設してなるから、排出物Wの落下が円滑になされ、排出の作業性を高めることができる。 【0021】 又、この場合、上記滑性部材29を上記運搬台12の内側面12dにも配置することにより、排出物Wは滑性部材29上を滑走し、排出物Wの落走が円滑になされ、排出の作業性を高めることができ、又、この場合、上記滑性部材29は表面が滑性に富む合成樹脂からなるから、排出物Wの落送が一層円滑になされ、排出の作業性を高めることができる。 【0022】 第7図の第二形態例は粉粒状の肥料散布作業に用いられる圃場作業機に適用したもので、第一形態例と同一態様部分には同符号を付して説明すると、この場合上記第一形態例の運搬台12の前部の左右方向に亙って複数個の肥料散布穴12eを形成し、運搬台12を連結機構2により前下がり状に傾斜配置し、かつ運搬台に図示省略の振動機構を配設し、運搬台12内に排出物Wとしての粉粒状の肥料を搭載し、肥料散布穴12eより圃場面に肥料を散布するように構成したものである。 【0023】 又、図8の第三形態例は、整地作業や運搬作業に用いられる他の構造の圃場作業機に適用したもので、第一形態例と同一態様部分には同符号を付して説明すると、この場合運搬台12を三角バケット状に形成し、運搬台12の両側面を左右の水平杆3bに支点軸20により枢着し、これにより運搬台12を支点軸20を中心として後方傾動可能に設け、かつ左右の水平杆3bの後部に取付杆30を架設し、取付杆30にすき体9を取り付け、第一形態例と同様に圃場の整地作業を行うように構成したものである。 【0024】 これら第二、第三形態例においても、上記第一形態例と同様な作用効果を得ることができる。 【0025】 尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、例えば、滑性部材29の材質や形状等は適宜変更して設計されるものである。 【0026】 以上、所期の目的を充分達成することができる。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明の実施の第一形態例の全体側面図である。 【図2】本発明の実施の第一形態例の全体平面図である。 【図3】本発明の実施の第一形態例の全体側断面図である。 【図4】本発明の実施の第一形態例の部分側断面図である。 【図5】本発明の実施の第一形態例の部分側断面図である。 【図6】本発明の実施の第一形態例の部分側面図である。 【図7】本発明の実施の第二形態例の部分側面図である。 【図8】本発明の実施の第三形態例の部分側面図である。 【符号の説明】 【0028】 W 排出物 1 走行機体 2 連結機構 3 取付枠 12 運搬台 29 滑性部材
|
| 【出願人】 |
【識別番号】395008849 【氏名又は名称】株式会社富士トレーラー製作所
|
| 【出願日】 |
平成17年10月7日(2005.10.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092691 【弁理士】 【氏名又は名称】黒田 勇治
|
| 【公開番号】 |
特開2007−97550(P2007−97550A) |
| 【公開日】 |
平成19年4月19日(2007.4.19) |
| 【出願番号】 |
特願2005−295633(P2005−295633) |
|