| 【発明の名称】 |
丁型穴掘り具 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 定三
【氏名】五十嵐 誠
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| 【要約】 |
【課題】両手でハンドルの両端の握り部を握ったまま、交互に回動、逆回動を繰り返すだけで地上に穴の掘れる丁型穴掘り具を提供する。
【解決手段】丁型穴掘り具は、棹の先端部に穴掘り部材を有し、棹1の上端に中央部が取付けられたハンドル3を有する丁型穴掘り具であって、該ハンドル3の中央部内に設けられた空洞7と、該空洞7内に、前記棹1の上端が回転自在に取付けられる歯車9と、該歯車9と噛み合い歯車9の回転方向を規制し、前記空洞7内に回動自在に取付けられた歯送り爪10を有するラチェット11と、を有することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 棹の先端部に穴掘り部材を有し、棹の上端にハンドルの中央部が取付けられた丁型穴掘り具であって、 該ハンドルと、前記棹の上端とを一方向クラッチで接続したことを特徴とする丁型穴掘り具。 【請求項2】 前記一方向クラッチが、 前記ハンドルの中央部内に設けられた空洞と、 該空洞内に、前記棹の上端が回転自在に取付けられる歯車と、 該歯車と噛み合い歯車の回転方向を規制し、前記空洞内に回動自在に取付けられた歯送り爪を有するラチェットと、 を有することを特徴とする請求項1記載の丁型穴掘り具。 【請求項3】 前記ハンドルの空洞内に取付けられ、前記ラチェットを常時押圧し、前記歯車が所定の方向に回転してラチェットの歯送り爪が歯車の歯の山と当接しているときは収縮し、歯車が反転してラチェットの歯送り爪が歯車の歯の谷に嵌まると伸延して歯車の反転を阻止する弾性体を有することを特徴とする請求項2記載の丁型穴掘り具。 【請求項4】 前記ラチェットの歯送り爪が2つあり、該歯送り爪のいずれか一方を択一的に前記歯車に歯合させる2つの切替えピンを備え、該切替えピンがハンドルの外部から操作可能に突設され、前記歯車に歯合させる歯送り爪を切り替えることによって、前記穴掘り部材の回転方向を切り替えできるようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の丁型穴掘り具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、主に地上に穴を掘るための丁型穴掘り具に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の穴掘り具として、特開平8−214601(特許文献1)があった。この穴堀り具は、外周に螺旋片を突設した軸筒の先端部に単独回転可能に軸支された、掘削片を有する差込軸を、固定機構を介して該掘削片が前記螺旋片に連なる誘導面を形成して一体的に回動される固定状態と、該螺旋片に対し自由回動する固定解除状態とに切換回動可能に設けると共に、軸筒の上部にハンドルを設けたものであった。 【特許文献1】特開平8−214601号文献 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、特許文献1の穴掘り具を初めとした丁型穴掘り具は、支軸とハンドルが固定されており、ハンドルを半回転する度に握った手を持ち替えなければならないという煩わしさがあった。 【0004】 本発明は、両手でハンドルの両端の握り部を握ったまま、交互に回動、逆回動を繰り返すだけで地上に穴の掘れる丁型穴掘り具を提供しようとすることを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記の目的を達成するために本発明の丁型穴掘り具は、棹の先端部に穴掘り部材を有し、棹の上端にハンドルの中央部が取付けられた丁型穴掘り具であって、該ハンドルと、前記棹の上端とを一方向クラッチで接続したことを特徴としている。 【0006】 前記一方向クラッチが、前記ハンドルの中央部内に設けられた空洞と、該空洞内に、前記棹の上端が回転自在に取付けられる歯車と、該歯車と噛み合い歯車の回転方向を規制し、前記空洞内に回動自在に取付けられた歯送り爪を有するラチェットと、を有する構成とすることができる。 【0007】 また、前記ハンドルの空洞内に取付けられ、前記ラチェットを常時押圧し、前記歯車が所定の方向に回転してラチェットの歯送り爪が歯車の歯の山と当接しているときは収縮し、歯車が反転してラチェットの歯送り爪が歯車の歯の谷に嵌まると伸延して歯車の反転を阻止する弾性体を有する構成としてもよい。 【0008】 また、前記ラチェットの歯送り爪が2つあり、該歯送り爪のいずれか一方を択一的に前記歯車に歯合させる2つの切替えピンを備え、該切替えピンがハンドルの外部から操作可能に突設され、前記歯車に歯合させる歯送り爪を切り替えることによって、前記穴掘り部材の回転方向を切り替えできるようにした構成にしてもよい。 【発明の効果】 【0009】 本発明の丁型穴掘り具は、該ハンドルと、前記棹の上端とを一方向クラッチで接続したので、ハンドルを一方向に回すと穴を掘ることができ、逆方向に回すと、ハンドルが空転して最初の位置に戻る。したがって、ハンドル両端の握り部を両手で持って、所定方向に回動し、反転して逆方向に回動することを繰り返すだけで、地上に穴を掘ることができる。また、穴掘り作業中の手の持ち替えという煩わしさから開放されるので、作業能率が向上する。 【0010】 一方向クラッチとして、ハンドルの中央部内に空洞を設け、この空洞内に、前記棹の上端が回転自在に歯車を取付け、この歯車と噛み合い歯車の回転方向を規制し、前記空洞内に回動自在に歯送り爪を有するラチェットを取付けた構成とすることで、簡単な構成にすることができる。 【0011】 前記ラチェットの歯送り爪が2つあり、該歯送り爪のいずれか一方を択一的に前記歯車に歯合させる2つの切替えピンを備え、該切替えピンの操作で前記歯車に歯合させる歯送り爪を切り替えることによって、前記穴掘り部材の回転方向を切り替えできることができ、穴掘りのときと、穴掘り後に引き抜くときの双方の作業を能率的に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 図1、図2に示すように、本発明の丁型穴掘り具は、棹1の先端部には穴掘り部材としてのオーガすなわち螺旋刃2を、棹1の上端にはハンドル3の中央部が取付けられている。穴掘り部材としては螺旋刃2以外にスコップ状の刃などが考えられる。棹1の上端には、軸心にねじ溝つきの穴4が穿設された多角ボルト(六角ボルト)状突起5が形成され、多角ボルト状突起5の基部には、図示しないストッパーとしてのフランジ状突起が設けられている。 【0013】 図2に示すように、棹1の上端に取付けられるハンドル3は、両端に把持部6が形成され、中央部は空洞7となっている。この空洞7には、軸心に棹1の上端の多角ボルト状突起5が嵌まる多角形(12角形)の孔8が形成された歯車9が回転自在に取付けられている。この歯車9の多角形(12角形)の孔8は、ハンドル3の上下に貫通している。この歯車9の歯と噛み合い歯車9の回転方向を規制するため、歯車9の歯の谷間に先端が嵌まる歯送り爪10が一端に設けられたラチェット11が、空洞7内に軸12により回動自在に軸止されている。この空洞7に連通して設けられた穴13にU字形の基部が嵌め込まれた弾性体としての板バネ14が取付けられ、この板バネ14の先端によりラチェット11の他端が押圧されている。なお、図では、弾性体を板バネ14として図示し説明しているが、コイルバネを含む他の弾性体であってもよく、取付け方法についても任意である。 【0014】 上記構成の丁型穴掘り具は、棹1の上端の多角ボルト状突起5にハンドル3の中央部に取付けられた歯車の多角形(12角形)の孔8を嵌め込み、多角ボルト状突起5より大径の座金を介して螺子(蝶ネジが良い)で固定する(図示せず)。こうして丁字型に組まれた丁型穴掘り具の先端を地上に当接し、ハンドル3の把持部6を両手で握り把持部6を下方に押圧しながら腕を前後に動かすだけで、棹1の下端の螺旋刃2が回転しながら地下深く掘り進み地上に穴を掘ることができる。この結果、従来のようにハンドルを半回転する度に把持部を握り直すという煩わしい作業が無用になり、穴掘り作業が効率化できた。 【0015】 図3に示すように、ラチェット15の歯送り爪16を2個とすることもできる。以下に詳述する。略二等辺三角形のラチェット15を形成し、ハンドル3の空洞7内にラチェット15の中央部を軸12により回動自在に軸止する。ラチェット15の二等辺三角形の底辺の両端部に歯車9に向かって歯車9と噛み合える歯送り爪16を夫々突設する。このラチェット15の底辺の両端に両翼方向に向かって切替えピン17を突設する。この切替えピン17は、ハンドル3の外部から操作可能な位置に突設され、2つの歯送り爪16の何れを歯車9と噛み合わせるかを選択して切替えるためのものである。空洞7に連通して穴19を設け、この穴19にラチェット15の三角形の頂点の何れかの側を押圧する弾性体としてのコイルバネ18の基部を取付ける。このコイルバネ18の先端に取付けられた球(或は、先端が球状の小塊)は、切替えピン17の切替えにより選択された歯送り爪16と、軸12により回動自在に取付けたラチェット15を介した対向する側の三角形の頂点近傍を押圧することになる。なお、図では、切替えピン17を三角形のラチェット15の両翼に設けているが、ハンドル3の外部から操作可能な位置の何れかに1個設けたものであっても良いし、弾性体18をコイルバネとして図示しているが、板バネを含む他の弾性体であってもよく、取付け方法についても任意である。 【0016】 上記構成の丁型穴掘り具の作用について、第一実施例と異なるラチェット15について説明する。ハンドル3から突出しているラチェット15の切替えピン17をハンドル3の中央側に移動する(反対側の切替えピンは遠ざかる)と、切替えピン17の操作により移動した一側の歯送り爪16が歯車9と噛み合う。このとき、弾性体であるコイルバネ18の先端に取付けられた球20が三角形の2辺のうち、中央側に移動した切替えピン17と反対側の辺を押圧することになる。この結果、歯車9は反時計回りに回転するとコイルバネ18が収縮しラチェット15がわずかに回転し、ラチェット15の歯送り爪16が歯車9の歯の山を乗越えるから歯車9が回転できる。しかし、歯車9が時計回りには回転しようとするとラチェット15の歯送り爪16と歯車9の歯の谷間に嵌まり噛み合った状態でラチェット15の歯送り爪16が歯車9の歯の山を乗越えることができないから歯車9は回転できない。したがって、ハンドル3を時計方向に回すと螺旋刃2が一緒に回転し、穴を掘ることができる。 【0017】 図示されたハンドル3の中心側より遠い方の切替えピン17をハンドル3の中心側に移動した場合は、上記説明と反対に歯車9は時計回りに回転でき、反時計回りに回転できなくなる。したがって、ハンドル3を反時計方向に回すと螺旋刃2が一緒に回転し、穴から螺旋刃2を抜き出すことができる。 【0018】 尚、本発明の丁型穴掘り具は、上記した実施例とその説明に限定されるものではなく、たとえば、ラチェット機構に代えて種々の一方向クラッチを使用するなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。 【産業上の利用可能性】 【0019】 本発明の丁型穴掘り具は、地面に杭を打つときの予備穴掘り具などの手動工具として利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本発明の丁型穴掘り具の斜視図である。 【図2】本発明の丁型穴掘り具の棹の上端にハンドルを取付けた状態を示す一部切欠拡大断面図である。 【図3】本発明の丁型穴掘り具の棹の上端にハンドルを取付けた状態を示す一部切欠拡大断面図である。 【符号の説明】 【0021】 1 棹 2 穴掘り部材(螺旋刃) 3 ハンドル 4 ねじ溝つきの穴 5 多角ボルト状突起 6 把持部 7 空洞 8 多角形の孔 9 歯車 10 歯送り爪 11 ラチェット 12 軸 13 穴 14 弾性体としての板バネ 15 ラチェット 16 歯送り爪 17 切替えピン 18 弾性体としてのコイルバネ 19 穴
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| 【出願人】 |
【識別番号】390025955 【氏名又は名称】株式会社小林工具製作所
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| 【出願日】 |
平成18年6月7日(2006.6.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099863 【弁理士】 【氏名又は名称】中倉 和彦
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| 【公開番号】 |
特開2007−325519(P2007−325519A) |
| 【公開日】 |
平成19年12月20日(2007.12.20) |
| 【出願番号】 |
特願2006−158011(P2006−158011) |
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