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【発明の名称】 畦塗り機
【発明者】 【氏名】東城 正司

【氏名】宮本 敏明

【氏名】山本 誠

【要約】 【課題】耕耘振動やスラストを小さくでき、適切な畦塗り作業ができる畦塗り機を提供する。

【解決手段】畦塗り機1は走行車の走行にて畦に沿って移動しながら、前後方向の回転軸21に間隔をおいた状態で突出した複数列の耕耘爪22で畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げ、畦塗り体9でその土を旧畦に塗り付ける。複数列の耕耘爪22の最前列より後列の少なくとも1本の耕耘爪22の先端は前側を向くように構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車の走行にて畦に沿って移動しながら、前後方向の回転軸に間隔をおいた状態で突出した複数列の耕耘爪で畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げこの跳ね上げられた土を畦塗り体で旧畦に塗り付ける畦塗り機において、前記複数列の耕耘爪の最前列より後列の少なくとも1本の耕耘爪の先端は前側を向いていることを特徴とする畦塗り機。
【請求項2】
先端が前側を向いている耕耘爪の先端部は、最前列の耕耘爪の側面部より前方に突出していることを特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、走行車の走行にて畦に沿って移動しながら畦塗り作業をする畦塗り機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の畦塗り機は、例えば、トラクタの走行にて畦に沿って移動しながら、前後方向の回転軸に間隔をおいた状態で突出した複数列の耕耘爪で畦塗り用の土を耕耘して跳ね上げこの跳ね上げられた土を畦塗り体で旧畦に塗り付ける構成であり、駆動回転する回転軸から突出した複数列の耕耘爪は、回転軸からの突出長さが等しく、さらに、耕耘爪の先端部は進行方向に対して後方側を向いて配置されているものが知られている。
【特許文献1】特開2001−190103号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の畦塗り機では、回転軸の最前列における耕耘爪の側面で未耕地を擦りながら進行するため、土からの負荷が2列目以降の耕耘爪に作用する負荷に比べて大きいので、最前列の耕耘爪が損傷しやすいばかりでなく、耕耘振動やスラストが大きくなるおそれがある。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、耕耘振動やスラストを小さくでき、適切な畦塗り作業ができる畦塗り機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、最前列より後列の少なくとも1本の耕耘爪の先端を前側に向け、さらに、その耕耘爪の先端は最前列の耕耘爪の側面部より前方に突出させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の畦塗り機は、最前列より後列の少なくとも1本の耕耘爪の先端を前側に向け、さらに、その耕耘爪の先端を最前列の耕耘爪の側面部より前方に突出させたことにより、最前列の耕耘爪の側面で擦りながら進行することがなくなり、耕耘振動やスラストが小さくなり、安定した作業を行うことができ、さらに、最前列の耕耘爪が他の列の耕耘爪に比べて早く損傷することがなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の畦塗り機の一実施の形態を図1ないし図2を参照して説明する。
【実施例1】
【0008】
図1ないし図2において、1は牽引式の畦塗り機で、この畦塗り機1は連結部2を備え、図示しないトラクタに連結部2が連結されてトラクタの走行にて畦に沿って移動しながら畦塗り作業を行うものである。
【0009】
そして、フレーム3の略中央部には入力軸4が突設し、この入力軸4の先端側は、トラクタのPTO軸(図示せず)とジョイント(図示せず)を介して連結されている。さらに、入力軸4の基端側は中間入力軸5とジョイント6を介して連結されている。
【0010】
また、畦塗り機1は連結アーム7を備えており、連結アーム7の基端部はフレーム3に回動可能に取り付けられ、他端部はケース8に連結されている。このケース8には畦塗り体9が組み付けられており、さらに、畦塗り体9の前方に位置する耕耘体20がケース8に組み付けられている。そして、ケース8内には、中間入力軸5に伝達された動力により畦塗り体9及び耕耘体20を回転させる図示しないギヤ及び軸等が組み込まれている。
【0011】
さらに、耕耘体20は前後方向の回転軸21を有し、この回転軸21の外周に間隔をおいて状態で複数列の耕耘爪22が配設されている。そして、最前列から2列目の耕耘爪22は、先端が前側を向き、さらに、最前列の耕耘爪22の側面部より前方にHミリ(10から50ミリ)突出して配設されている。そして、耕耘体20は、旧畦の一部及び圃場を耕耘して旧畦上に土を跳ね上げる。
【0012】
また、畦塗り体9は側面修復体10と上面修復体11とで構成されており、作業時にはトラクタの走行速度より速く回転するスリップ回転で、旧畦上に跳ね上げられた土を塗り付け成形していく。
【0013】
また、フレーム3には、耕耘体20の上下調節を行う操作部30が設けられており、耕耘体20が畦塗り体9を中心として上下方向に回動可能になっている。
【0014】
さらに、フレーム3には、畦塗り体9及び耕耘体20をロックするためのロック部40が設けられており、畦塗り体9及び耕耘体20を所定の位置に固定している。
【0015】
次に、上記畦塗り機1の畦塗り作業を行う場合について説明する。
【0016】
畦塗り機1を適切な高さでトラクタに連結し、トラクタの車輪を旧畦に沿わせながら前進走行させると、畦塗り機1が旧畦に沿って移動する。そして、トラクタのPTO軸からの動力が中間入力軸5に入力軸4及びジョイント等を介してケース8内の軸及びギヤに伝達され、耕耘体20と畦塗り体9が回転する。さらに、畦塗り機1の移動により、耕耘体20で畦塗り用の土が耕耘されて跳ね上げられ、この跳ね上げられた所望の量の土が畦塗り体9で旧畦に塗り付けられて成形され、新畦が形成される。
【0017】
上記実施の形態によれば、耕耘体20の最前列から2列目の耕耘爪22の1本は先端が前側に向き、他の耕耘爪22は後側を向いて構成されているので、作業時には前側を向いている耕耘爪22で耕耘されることによって、最前列の耕耘爪22に土からの負荷が小さくなり耕耘振動やスラストが小さくなり、安定した畦塗り作業ができる。さらに、耕耘抵抗が小さくなることにより、最前列の耕耘爪22が他の列の耕耘爪22に比べて早く損傷することがなくなる。
【0018】
また、先端が前側を向いている耕耘爪22の先端部は、最前列の耕耘爪22の側面部より前方にHミリ(10から50ミリ)突出しているので、耕耘振動やスラストをより小さくできるために、土塊を小さくでき、耕耘爪22の砕土性が向上でき、確実に固く締まった新畦ができる。さらに、耕耘抵抗が小さくなることにより、最前列の耕耘爪22が他の列の耕耘爪22に比べて早く損傷することがなくなる。
【0019】
また、本実施の形態の畦塗り機に限らず、オフセット可能な畦塗り機やリターン式の畦塗り機など耕耘体の回転軸が前後方向のものについては、同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明による畦塗り機の平面図である。
【図2】同畦塗り機の側面外略図である。
【符号の説明】
【0021】
1 畦塗り機
2 連結部
3 フレーム
4 入力軸
5 中間入力軸
6 ジョイント
7 連結アーム
8 ケース
9 畦塗り体
10 側面修復体
11 上面修復体
20 耕耘体
21 回転軸
22 耕耘体
30 操作部
40 ロック部
【出願人】 【識別番号】000188009
【氏名又は名称】松山株式会社
【出願日】 平成18年4月13日(2006.4.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2007−282518(P2007−282518A)
【公開日】 平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願番号】 特願2006−110383(P2006−110383)