| 【発明の名称】 |
除草機 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢野 典弘
【氏名】越智 健市
【氏名】永井 真人
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| 【要約】 |
【課題】除草装置を作物条列間の畝間に配置しているものでは、畝間が広くなったり、逆に狭くなったりすると、作物と除草装置間の隙間が変動し、作物茎部の横脇近くの草の取り残しが発生する問題がある。
【解決手段】本発明は、走行車両の後部にカッター方式の除草装置(7)を備えた作物除草機において、畝に沿って育成された作物条列の左右両側位置には、作物条列を左右から挟むように一対の水平カッター(20),(20)を対向配置して、作物条列の左右側から同時に除草すべく構成してあることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車両の後部にカッター方式の除草装置(7)を備えた作物除草機において、畝に沿って育成された作物条列の左右両側位置には、作物条列を左右から挟むように一対の水平カッター(20),(20)を対向配置して、作物条列の左右側から同時に除草すべく構成してあることを特徴とする除草機。 【請求項2】 畝(U)上面側と畝法面(S)側とに夫々作用する上下2段の水平カッター(20),(20)、(25),(25)を配設し、下段の水平カッター(25),(25)は、該カッターの一部が畝法面(S)から内部にまで切り込み可能な回転径に設定してあることを特徴とする請求項1記載の除草機。 【請求項3】 走行車両(1)の後部にカッター方式の除草装置(7)を備えた作物除草機において、畝(U)と畝(U)との間の畝間(D)に一対の水平カッター(20),(20)を配設して左右の畝(U),(U)面を畝間(D)の左右側から除草すべく構成してあることを特徴とする除草機。 【請求項4】 畝(U)上面側と畝法面(S)側とに夫々作用する上下2段の水平カッター(20),(20)、(25),(25)を配設し、下段の水平カッター(25),(25)は、該カッターの回転径を大小調整可能に構成してあることを特徴とする請求項3記載の除草機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、大豆作物等の育成される作物条列間表土の除草を行う除草機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、畝間の除草作業機として、特許文献1に示されているように、カルチ爪によって畝の表面を耕起しながら畝上の除草を行い、ロータリ爪によって畝と畝との間の畝間を掘削しながら除草を行うものが知られている。 【特許文献1】特開平9−37604号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 従来は、除草装置を作物条列間の畝間に配置しているため、畝間が広くなったり、逆に狭くなったりすると、作物と除草装置間の隙間が変動し、作物茎部の横脇近くの草の取り残しが発生する問題があった。 【0004】 本発明は、かかる問題点を解消し、除草作業の高能率化を図ることにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。 すなわち、請求項1記載の本発明は、走行車両の後部にカッター方式の除草装置(7)を備えた作物除草機において、畝に沿って育成された作物条列の左右両側位置には、作物条列を左右から挟むように一対の水平カッター(20),(20)を対向配置して、作物条列の左右側から同時に除草すべく構成してあることを特徴とする。 【0006】 作物条列の左右側から対向する一対の水平カッター(20),(20)により畝上面の草が切断処理される。一対のカッターは作物状列の左右側から作用するので、作物条列の横脇ぎりぎりまで生えている草でも確実に切断除去することができる。 【0007】 請求項2記載の本発明は、請求項1において、畝(U)上面側と畝法面(S)側とに夫々作用する上下2段の水平カッター(20),(20)、(25),(25)を配設し、下段の水平カッター(25),(25)は、該カッターの一部が畝法面(S)から内部にまで切り込み可能な回転径に設定してあることを特徴とする。 【0008】 上段のカッター(20),(20)は、畝(U)上面の草を切断処理するが、下段のカッター(25),(25)は、畝間(D)の草を切断処理すると共に、畝法面から内部にまで切り込み作用するため、草の根部まで切断することができ、草の再生を抑制して除草効果を高めることができる。 【0009】 請求項3記載の本発明は、走行車両(1)の後部にカッター方式の除草装置(7)を備えた作物除草機において、畝(U)と畝(U)との間の畝間(D)に一対の水平カッター(20),(20)を配設して左右の畝(U),(U)面を畝間(D)の左右側から除草すべく構成してあることを特徴とする。 【0010】 畝間(D)に位置する一対の水平カッター(20),(20)は、畝間(D)の左右側から左右の畝(U),(U)面に作用して該畝上面の草を切断処理する。畝間(D)に単一の水平カッターを配置するものでは、畝間が広くなったり、逆に狭くなったりすると、作物とカッター間の隙間が変動するため、作物茎部近くの草の刈り残しが発生して除草性能が低下するが、畝間に一対のカッターを配置することで、かかる問題点を解消することができる。 【0011】 請求項4記載の本発明は、請求項3において、畝(U)上面側と畝法面(S)側とに夫々作用する上下2段の水平カッター(20),(20)、(25),(25)を配設し、下段の水平カッター(25),(25)は、該カッターの回転径を大小調整可能に構成してあることを特徴とする。 【0012】 上段のカッター(20),(20)は、畝(U)上面の草を切断処理し、下段のカッター(25),(25)は、畝間の草を切断処理することができる。また、下段のカッターはこの回転径を大小任意に調整することができるので、畝間(D)の広狭に応じて適宜に調整でき、畝間の草を刈り残しなく確実に切断除去することができる。 【発明の効果】 【0013】 以上要するに、請求項1の本発明によれば、一対の水平カッターは作物状列を挟むように左右側から作用するので、作物条列の横脇ぎりぎりまで生えている草でも確実に切断除去することができる。 【0014】 また、請求項2の本発明によれば、請求項1の発明効果を奏するものでありながら、下段のカッターは、畝間(D)の草を切断処理すると共に、畝法面(S)から畝内部にまで切り込み作用するため、草の根部まで切断することができ、草の再生を抑制して除草効果を高めることができる。 【0015】 更に、請求項3の本発明によれば、畝間(D)に位置する一対の水平カッター(20),(20)は、畝間(D)の左右側から左右の畝(U),(U)面に作用して該畝上面の草を切断処理するので、畝間(D)に単一の水平カッターを配置する従来のものとは異なり、畝間が広くなったり、逆に狭くなったりすると、作物とカッター間の隙間が変動するため、作物茎部近くの草の刈り残しが発生して除草性能が低下するが、本発明のように、畝間に一対のカッターを配置することで、かかる問題点を解消することができる。 【0016】 請求項4の本発明によれば、請求項3の発明効果を奏するものでありながら、下段のカッター(25),(25)は、畝間(D)の草を切断処理することができ、しかも、畝間の広狭に応じて下段カッターの回転径を任意に調整することができるので、畝間の草を刈り残しなく確実に切断除去することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 この発明の実施例を図面に基づき説明する。 図1に示すように、走行車両1の車体前部のボンネット2内にエンジンEを搭載し、このエンジンEの回転動力をミッションケ−ス内の変速装置に伝え、この変速装置で減速された回転動力を前輪3と後輪4とに伝えるようにしている。車体後部側には運転席5が、その前方にはステアリングハンドル6が装備されている。 【0018】 走行車両1の後部には、カッター方式の除草装置7を着脱自在に装備している。この除草装置7は、フレーム8の中間部に伝動軸9を上下方向に軸架させて設け、伝動軸9の前側に車両1側から連動される入力軸10を有した入力伝動ケース11を設けている。この入力伝動ケース11の上方に設けた出力軸12の出力プーリ13と前記伝動軸9上部のプーリ14との間にベルト15を掛け回して連動する構成としている。前記フレーム8から左右斜め後方に向けてカッター支持アーム16,16を突設し、このカッター支持アーム16,16の後端には左右一対のカッター軸17,17を軸受筒体18,18を介して上下方向に軸架させて設けている。 【0019】 そして、本発明の第1実施例では、図2に示すように、左右一対のカッター軸17,17には、外周部に切断刃19を突設した水平カッター20,20を軸着して、この左右一対の水平カッター20,20を作物条列に沿って左右側から挟んだ状態で推し進めながら畝U上面の草を切断除去する構成としている。カッター軸17の上端のプーリ21と前記伝動軸9上部のプーリ22との間にベルト23を券回して水平カッター20,20を回転駆動するように連動構成している。 【0020】 前記カッター支持アーム16,16は、上下方向の支点軸Q回りに揺動変位可能に構成されていて、伸縮駆動機構26の伸縮操作によって左右方向に揺動変位させ、左右のカッター20,20の対向間隔を任意調整できる構成としている。 【0021】 伸縮駆動機構26は、伸縮可能なシリンダ26aと、正逆転切り替え可能な電動モータ26bとからなり、運転位置近くに設けるスイッチ操作で伸縮駆動する構成であり、しかも、これは前記カッター支持アーム16,16よりも上方位置で伝動ベルト23との間に配置することによって、除草作業中、この伸縮駆動機構26が作物に干渉しないようにできるだけ地上高を高くしている。これによって作物が大豆の場合にはこれの脱粒を防ぐことができる。また、水平カッター20,20の上側部には、円盤状のカッターカバー27が軸受筒体18に固着して設けられ、上段のカッター20、20における切断刃19先端の回転軌跡がカッターカバー27よりも外側に突出した状態で回転するようになっている。 【0022】 また、本発明の第2実施例では、畝U上面に作用する前記上段の水平カッター20,20に対する下方に位置して、畝間Dの法面Sに作用する切断刃24を有した下段の水平カッター25,25を設けて、畝間の草茎及び畝法面から畝内土中まで切り込んで草の根部まで切断除去する構成としている。下段の水平カッター25,25は、上下に位置変更調節可能に構成して草の切断高さ位置を変更するものであってもよく、また、カッターの回転径を変更する構成、つまり、放射方向に突設する切断刃24は、ボルト28により長孔29を介して締付固定してあり、これをカッターに対し半径方向に伸縮調整することで、畝法面の傾斜度合に応じて畝内部への切り込み量を任意に変更する構成としている。 【0023】 更に、本発明の第3実施例では、図4に示すように、走行車両の後部にカッター方式の除草装置7を装備した構成のものにおいて、畝Uと畝Uとの間の畝間D内に一対の水平カッター20,20を配設して左右の畝U,U面を畝間Dの左右側から作用させて畝上面の草茎を切断除去する構成としている。 【0024】 畝間に位置する一対の水平カッター20,20は、畝間Dの左右側から左右の畝U,U上面に作用して該畝上面に生えている草を切断除去する。畝間に単一の水平カッターを配置するものでは、畝間が広くなったり、逆に狭くなったりすると、大豆作物とカッター20間の隙間が変動することになり、作物茎部近くの草の刈り残しが発生し除草性能が低下する。この時、本例のように、畝間Dに前後に位置をずらせた2連のカッター20,20を配置することで、両カッターを左右の畝U,Uの作物条列近くにまで位置変更させて畝上面の草を刈り残しなく確実に切断除去することができる。また、本例におけるカッター20,20は、左側のカッター20を(A)方向(左回転)回転とし、右側のカッター20を(B)方向(右回転)回転として、切断された草が進行方向後方に排出されるように構成している。なお、右側のカッター20は、ベルト23、プーリ21軸、逆転ギヤ伝動ケース30を介してカッター軸17を(B)方向に回転駆動するよう連動構成している。 【0025】 また、本発明の第4実施例においては、上記第3実施例において、図5に示すように、畝U上面側と畝法面S側とに夫々作用する上下2段の水平カッター20,20、25,25を配設し、下段の水平カッター25、25は、畝内部にまで切り込み可能な回転径に設定してあると共に、該カッターの回転径を大小調整可能に構成している。切断刃24は、上記第2実施例の構成と同じように、ボルト28により長孔29を介して締付固定してあり、これをカッターに対し半径方向に伸縮調整することで、畝法面の傾斜度合並びに畝間の広狭に応じて任意に変更調節する構成としている。 【0026】 機体の進行に伴い除草装置7を左右の作物条列間に沿わせて推し進めると、上段のカッター20、20は、左右の畝U,U上面の草を切断処理し、下段のカッター25、25は、畝間Dの草を切断処理することができ,且つ、畝法面から畝内部にまで切り込んで草の根部をも切断処理することができる。また、下段カッターはこの回転径を大小任意に調整することができるので、畝の形状、畝間の広狭に応じて回転刃の突出量を適宜に調整でき、畝間の草を刈り残しなく確実に切断除去することができる。 【0027】 除草装置7の後方には、接地移動する転動自在のゲージ輪31が設けられ、軸受筒体18から突設する支持部材32に装備されている。畝上面及び畝間の草刈取作用は、ゲージ輪31で支持された高さに切断されるが、このゲージ輪31を上下に移動調節することによって草の刈取高さを変更することもできる。 【0028】 図6及び図7に示す実施例について説明すると、畝の上面に作用する上段の水平カッター20には、少なくとも、該カッターの作物条列に沿う側に位置して切断刃19の回転軌跡より外方に露出し作物茎稈を切断圏外に案内する作物切断防止ガイド体33を設けてあり、図例ではカッターカバー27と一体的に構成している。これによれば、除草作業中、作物切断防止ガイド体33が作物を切断圏外に案内するので、作物の切断を回避でき、除草作業が容易となり、作業を能率的に行い得る。 【0029】 また、従来では、走行系の伝動とPTO系の伝動系が分かれているため、クラッチを切ってもPTO系が回っていると、走行系もその回転により、追従回転されてしまう問題がある。本例ではカッター軸17への伝動経路中にワンウエイクラッチ34を設けることにより、クラッチを切って走行系を止めようとし、除草作業機側が回転していたとしても、ワンウエイクラッチにより回転はフリーに回転しているだけで、その回転が走行系に影響を与えることがなくなる。 【図面の簡単な説明】 【0030】 【図1】除草装置を備えた乗用管理機の側面図 【図2】同上要部の平面図 【図3】同上要部の背面図 【図4】除草装置の平面図 【図5】同上要部の背面図 【図6】除草装置の要部の平面図 【図7】同上要部の背面図 【符号の説明】 【0031】 1 走行車両 7 除草装置 16 カッター支持アーム 17 カッター軸 19 切断刃 20 水平カッター(上段) 24 切断刃 25 水平カッター(下段)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年1月31日(2006.1.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2007−202410(P2007−202410A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月16日(2007.8.16) |
| 【出願番号】 |
特願2006−21585(P2006−21585) |
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