| 【発明の名称】 |
農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】宝蔵 伸行
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| 【要約】 |
【課題】圃場の辺に沿って前進作業ができ、圃場の端から端まで直進作業が可能な農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機の一例である溝掘機1は、走行機体の後部に装着される装着部と、これに取り付けられて左右方向に移動可能な平行リンク機構をなすオフセット機構部と、この後端側に取り付けられて所定方向に維持されて溝掘り作業を行う作業部50を有する。作業部50は、オフセット機構部の後端部から下方へ延びる支持軸25に取り付けられたフランジ部51に回転自在に取り付けられた溝掘り体60を有し、溝掘り体60は螺旋刃体62を備えた回転軸61と、この上部に取り付けられた跳ね出し板63を有する。跳ね出し板63はカバー部53によって覆われ、カバー部53には掘削された土壌の排出方向を変更可能にする排出方向変更機構66が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後部に配設された装着機構に装着されて該走行機体からの動力を入力する入力軸を備えた装着部と、該装着部から左右方向に移動可能 なオフセット機構部と、該オフセット機構部の移動端側に設けられて所定方向に維持されて前記入力軸から伝達される動力によって作業を行う作業部とを有し、 前記作業部は、前記走行機体の前進走行に伴って進行して、左右方向一方側のオフセット作業位置から他方側のオフセット作業位置までの任意の位置において前進作業を行うことを特徴とする農作業機。 【請求項2】 前記作業部は、溝掘り体によって下方から上方へ向けて掘削した土壌を排出しながら進行して溝を形成する溝掘り作業部であることを特徴とする請求項1に記載の農作業機。 【請求項3】 前記溝掘り体は、上下方向に延びて回転自在に支持された回転軸と、該回転軸の下部から上方に向けて設けられた螺旋刃体と、該螺旋刃体より上方の回転軸に設けられた跳ね出し板と、該跳ね出し板を覆うように配設されたカバー部とを有し、 前記カバー部は、前記跳ね出し板によって跳ね飛ばされる土壌を所定の方向に排出するための排出方向変更機構を備えることを特徴とする請求項2に記載の農作業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、走行機体の側方のオフセットした位置で走行機体の走行とともに進行して直進作業が可能な農作業機に関する。 【背景技術】 【0002】 このような農作業機には、作業部をオフセット作業位置に移動させて走行機体の走行にともなって進行して圃場に溝を連続的に形成する溝掘機が知られている。溝掘機は、オフセット作業位置に作業部を固定して溝掘り作業を行うのが一般的であるが、特許文献1に記載されているように、作業条件に応じてオフセット作業位置を走行機体の進行方向に対して横方向に変更できるようにしたものが提案されている。 【0003】 この溝掘機100は、図8(背面図)に示すように、走行機体(文献ではトラクタ)90の後方に両端支持されて走行機体90の進行方向に対して左右方向に延びる機枠101に作業部(文献では作業機本体)102が機枠101に沿って摺動自在に取り付けられている。作業部102は、上下方向に延びて回転自在に支持された回転軸の下部から上方に向けて螺旋刃体を設けてなるスクリューオーガと、スクリューオーガの上部より上方へ延びる回転軸に設けられた跳ね出し板と、スクリューオーガの後方側を取り囲むとともに側方に排土可能なオーガケース103と、オーガケース103の後部に装着されて後方へ延びる溝整形板104と、跳ね出し板を覆うようにして配設されて進行方向左側に排出口を有するカバー部105と、排出口から放てきされた土壌を後方へ案内する排土板106等を備える。 【0004】 この溝掘機100に動力が伝達された状態で走行機体90が前進走行すると、圃場の土壌は、スクリューオーガの回転によって下方からオーガケースに沿って上方に持ち上げられて跳ね出し板によって排出口から放てきされて排土板106に沿って機体進行方向後側に排出される。これと同時に、土壌が掘削されたところに溝が形成される。 【0005】 【特許文献1】実公平1−31642号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 この従来の溝掘機は、枠体の左側端部が走行機体の車輪よりも内側に配置されているので、作業部を枠体の左側端部に取り付けてもこれを走行機体の車輪より外側に配置することができない。このため、従来の溝掘機は、走行機体との相対位置が制限され、作業者によっては反対側での作業がやり易くても所望の位置で溝を形成することができないという課題を有している。 【0007】 また従来の溝掘機は、走行機体の進行方向に沿って直進作業を行うものであるが、走行機体の先端部が圃場の端に到達した時点でその後の溝掘り作業を行うことができないという問題を有している。 【0008】 本発明は、圃場の側辺や所望の位置を前進して作業を行うことができ、また圃場の端に残った未作業部分も反対方向からの前進作業にて行うことができる農作業機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記目的を達成するために本発明の農作業機(例えば、実施形態における溝掘機1)は、走行機体の後部に配設された装着機構(例えば、実施形態における三点リンク連結機構92)に装着されて該走行機体からの動力を入力する入力軸を備えた装着部と、該装着部から左右方向に移動可能なオフセット機構部と、該オフセット機構部の移動端側に回動可能に設けられて所定方向に維持されて入力軸から伝達される動力によって作業を行う作業部とを有し、作業部は、走行機体の前進走行に伴って進行して、左右方向一方側のオフセット作業位置から他方側のオフセット作業位置までの任意の位置において前進作業を行うことを特徴とする。 【0010】 この発明によれば、作業部は、左右方向一方側のオフセット作業位置から他方側のオフセット作業位置までの任意の位置において前進作業を行うことができ、作業部を走行機体の進行方向に対して左右方向一方側のオフセット作業位置に移動させて走行機体が前進走行すると、作業部は圃場の左右方向一方側の一辺に沿って移動して前進作業を行う。また走行機体の先端部が圃場の端に到達して残った未作業部分は、作業部を走行機体の進行方向に対して左右方向他方側のオフセット作業位置に移動させて、走行機体を反対方向から前進走行すると、前進作業で未作業部分の作業が行え、既作業部分に繋げることができる。つまり、圃場の端から端まで作業をすることができる。 【0011】 本発明の作業部は、溝掘り体によって下方から上方へ向けて掘削した土壌を排出しながら進行して溝を形成する溝掘り作業部であることを特徴とする。 【0012】 この発明によれば、作業部は溝掘り作業部であることにより、溝掘り作業部を走行機体の進行方向に対して左右方向両側のいずれの側のオフセット作業位置に移動させて走行機体が前進走行すると、溝掘り作業部は圃場の一辺に沿って移動して溝掘作業を行う。また走行機体の先端部が圃場の端に到達して残った未作業部分は、溝掘り作業部を走行機体の進行方向に対して左右方向他方側のオフセット作業位置に移動させて、走行機体を反対方向から前進走行すると、前進作業で未作業部分の溝掘作業が行え、既作業部分に繋げることができる。つまり、圃場の端から端まで溝掘作業をすることができる。 【0013】 また本発明の溝掘り体は、上下方向に延びて回転自在に支持された回転軸と、該回転軸の下部から上方に向けて設けられた螺旋刃体と、該螺旋刃体より上方の回転軸に設けられた跳ね出し板と、該跳ね出し板を覆うように配設されたカバー部とを有し、該カバー部は、跳ね出し板によって跳ね飛ばされる土壌を所定の方向に排出するための排出方向変更機構を備えることを特徴とする。 【0014】 この発明によれば、溝掘り体は回転軸と螺旋刃体と跳ね出し板とカバー部と排出方向変更機構を備えることにより、溝掘り体によって掘削された土壌を所望の方向に排出して、土を所望の側に寄せたり、飛散させたりすることができる。 【発明の効果】 【0015】 本発明に係わる農作業機によれば、作業部は、走行機体の前進走行に伴って進行して、左右方向一方側のオフセット作業位置から他方側のオフセット作業位置までの任意の位置において前進作業を行うことができ、オフセット位置を変更することで、圃場の端から端まで前進作業にて行うことができる農作業機を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明に係わる農作業機の好ましい実施の形態を図1から図7に基づいて説明する。本実施の形態は、走行機体の前進走行にともなって圃場に溝を形成する溝掘機を例にして説明する。なお、説明の都合上、図1(平面図)に示す矢印の方向を前後方向及び左右方向として、以下説明する。 【0017】 先ず、溝掘機が装着される走行機体について説明する。走行機体90は、図1に示すように、車体の前側及び後側に左右一対の前輪及び後輪91を配設したいわゆるトラクタであり、走行機体90の後部には三点リンク連結機構92が設けられている。 【0018】 三点リンク連結機構92は、走行機体90の機体幅方向に所定間隔を有して配設されて後方側に延びて上下方向に回動自在に取り付けられた一対のロアリンク92aと、これらロアリンク92a間の上方位置に配置されて後方側に延びて上下方向に回動自在に取り付けられたトップリンク92bと、ロアリンク92aを上下方向に揺動させる図示省略の昇降装置とを有し、ロアリンク92aの上下揺動によって、溝掘機1は上下方向に移動可能である。 【0019】 溝掘機1は、走行機体90の後部に設けられた三点リンク連結機構92に連結されて、走行機体90の前進走行に応じて溝掘り作業を行うものであり、走行機体90に装着されて走行機体90からの動力が入力される入力軸12aを備えた装着部10と、装着部10に取り付けられて走行機体90の左右方向に移動可能なオフセット機構部20と、オフセット機構部20の移動端側(後端側)に水平方向に回動自在に配設されて入力軸12aから伝達される動力によって走行機体90の左右両側あるいは所望の位置で溝掘り作業を行なう作業部50とを有してなる。 【0020】 装着部10は、左右方向に延びるヒッチフレーム11と、ヒッチフレーム11の前側に取り付けられて走行機体90に設けられた三点リンク連結機構92に連結可能な図示省略の連結フレームを有してなる。 【0021】 ヒッチフレーム11の左右方向の中央部にはギアボックス12が設けられ、このギアボックス12は前述した入力軸12aを備え、入力軸12aは、走行機体90のPTO軸(図示せず)から伝動軸(図示せず)を介して動力が伝達されるようになっている。 【0022】 オフセット機構部20は、ヒッチフレーム11の中央部に前端側をリンク支点として回動自在に連結されて後方側へ延びるオフセットアーム21と、オフセットアーム21の左側に沿って並設されて前端側がヒッチフレーム11の左側端部に回動自在に連結されて後端側がオフセットアーム21の後端部を回動自在に取り付けたリヤアーム24に連結されたリンク部材22とを有し、ヒッチフレーム11、オフセットアーム21、リヤアーム24及びリンク部材22によって平行リンク機構を構成している。 【0023】 オフセットアーム21とリンク部材22との間には、オフセット機構部20の移動を規制して作業部50を右側オフセット作業位置から左側オフセット作業位置までの任意の位置に維持する移動規制装置30が位置調整可能に取り付けられている。 【0024】 オフセットアーム21の後端部を回動自在に連結するリヤアーム24には、下方へ延びる支持軸25が取り付けられ、この支持軸25の下側に作業部50が固定されている。このため、作業部50はオフセット機構部20の左右方向の移動に拘わらずに常に一定方向(図面では前側)に向いた状態に維持される。 【0025】 作業部50は、図2(a)(平面図)、図2(b)(背面図)、図2(c)(側面図)に示すように、支持軸25の下端部に設けられたフランジ部51に回転自在に取り付けられた溝掘り体60を有する。溝掘り体60は上下方向に延びる回転軸61を備え、回転軸61の下部から上方に向けて螺旋刃体62が取り付けられている。回転軸61は前述した入力軸12aに伝達された動力を受けて回転動するように構成されている。回転軸61は螺旋刃体62が下部から上方へ移動するように、矢印A方向に回転する。なお、回転軸61は、作業時において略垂直方向に向いた姿勢になる。 【0026】 回転軸61の上部には上下方向に延びる跳ね出し板63が回転軸61に取り付けられ、この跳ね出し板63を覆うようにしてフランジ部51にカバー部53が取り付けられている。カバー部53は、跳ね出し板63の上方に天板80を備え、この天板80に所定間隔を有して対向配置された矩形状の一対の側天板54と、これらの側天板54に着脱自在に取り付けられて跳ね出し板63の側方を覆う円弧状の左側板55又は右側板56を有する。天板80はフランジ部51に固定されている。左側板55及び右側板56の各上端部には、所定間隔を有して並設されて内側方向に延びる一対の軸部57が取り付けられ、側天板54の上部の左右両端部には対応する軸部57を嵌合する筒部58が左右方向に延びて取り付けられている。軸部57の先端側と筒部58のそれぞれには孔部が設けられ、筒部58に軸部57を挿通すると、これらの孔部が連通し、この連通した孔部に係止ピン59を挿通することによって、軸部57が筒部58に固定されて左側板55又は右側板56が側天板54に固定される。 【0027】 このため、左側板55又は右側板56のいずれか一方を取り付けると、跳ね出し板63によって放てきされる土壌の排出口65が形成される。このように、側天板54とこれに着脱自在に取り付けられる左側板55又は右側板56によって、土壌の排出方向を変える排出方向変更機構66を構成し、左側板55又は右側板56のいずれかを取り付けることにより、跳ね出し板63から放てきされる土壌の排出方向を左右方向のいずれかにすることができる。 【0028】 回転軸61の後方であってカバー部53の下方位置には、形成される溝Mの側面及び底面を整形する板状の溝形成部70が設けられ、カバー部53の後部には、斜め後方へ延びて溝の上縁部に土盛りを行う排土板71が取り付けられている。 【0029】 次に、本発明の溝掘機1によって圃場に溝を形成する場合の溝掘機1の動作について説明する。先ず、矩形状の圃場の左右方向右側の一辺に沿って溝を形成する場合について説明する。図3(a)(平面図)及び図4(a)(平面図)に示すように、先ず、走行機体90の後部に溝掘機1を装着し、溝を形成する場所に走行機体90を設置し、右側板56を側天板54に取り付けて排出口65を左側に形成する。そして、オフセット機構部20を移動させて作業部50を右側オフセット作業位置Prに移動し、移動規制装置30によってオフセット機構部20の移動を規制する。そして、形成される溝Mが所定深さになるまで溝掘機1が自重で下方に移動できるようにするため、三点リンク連結機構のロアリンクの下限揺動位置を設定する。 【0030】 そして、図4(a)の(a)に示すように走行機体90を前進走行させるとともに、走行機体90からの動力を溝掘機1の入力軸12aに伝達する。溝掘機1に動力が伝達されると、図2(a)及び図2(b)に示すように、回転軸61が回転して螺旋刃体62の回転によって圃場Fの土壌が下方から上方に持ち上げられて移動して、跳ね出し板63によって土壌が排出口65から走行機体90の進行方向左側に排出される。これと同時に、溝形成部70によって圃場Fに形成された溝Mの左右両側面及び底面が整形される。また回転軸61は、溝掘機1の自重によって圃場Fの内部に入り込む。このため、溝掘機1の進行に伴って溝Mの深さは徐々に深くなり、所定深さになると、三点リンク連結機構によって溝掘機1の下方への移動が規制されて、溝掘機1は所定深さの溝を連続的に形成する。 【0031】 そして、図4(a)に示すように、走行機体90の先端部が圃場Fの端に到達すると、圃場Fの隅部Fcの一辺に沿った領域に走行機体90の長さ分と略等しい長さの未作業部分Wが残る。そこで、この未作業部分Wに溝を形成するため、図4(b)(平面図)に示すように、作業部50を右側オフセット作業位置Prから左側オフセット作業位置PLに移動し、作業部50が未作業部分Wにおける圃場Fの端に位置するように走行機体90を走行させる。そして、走行機体90を反対方向から前進走行すると、作業部50によって前進作業で未作業部分Wの作業が行え、既作業部分に繋げることができる。つまり、溝掘機1は一辺の端から端まで直進して溝掘作業を行うことができる。 【0032】 次に、作業部50を右側オフセット作業位置Prと左側オフセット作業位置との間の任意の位置、例えば、中間作業位置Psに配置して溝を形成する場合について説明する。このような場合には、図3(b)(平面図)に示すように、オフセット機構部20を移動させて作業部50を中央作業位置Psに移動し、オフセット機構部20の移動を移動規制装置30で規制する。このとき、作業部50は前側に向いた状態に維持される。また右側板56を側天板54に取り付けて排出口65を左側に形成する。なお、作業条件に応じて右側板56を側天板54から取り外して左側板を側天板54に取り付けて、土壌の排出方向を右側にしてもよい。 【0033】 そして、走行機体90を前進走行させるとともに、溝掘機1に動力を伝達すると、前進走行する走行機体90の後方側に溝Mを形成することができる。そして、走行機体90の先端部が圃場Fの端に到達すると、圃場Fの隅部に未作業部分が残る。そこで、この未作業部分に溝を形成するため、前述したように作業部50を中央作業位置Psから右側オフセット作業位置又は左側オフセット作業位置に移動し、作業部50が未作業部分における圃場Fの端に位置するように走行機体90を走行させる。そして、走行機体90を反対方向から前進走行すると、作業部50によって前進作業で溝掘作業が行え、既作業部分に繋げることができる。つまり、溝掘機1は圃場Fの端から端まで延びる溝Mを形成することができる。 【0034】 なお、既形成溝を跨いで作業が可能な場合は、作業部50を中央作業位置Psのままで走行機体90を反対方向から前進走行すると、未作業部分に溝を形成することができる。 【0035】 このように、溝掘機1の作業部50は、右側オフセット作業位置Prから左側オフセット作業位置PLまでの任意の位置において前進作業を行うことができるので、本発明の溝掘機1は、圃場の端から端まで前進しながら溝掘作業を行うことができる。 【0036】 なお、排出方向変更機構66は、図5(a)(平面図)、図5(b)(側面図)に示すように、側天板54に取り付けられた円板状の固定板67に対して側板68を回動自在に取り付けてもよい。側板68は、湾曲した側部68aと側部68aの上部に接続されて固定板67の上方に配置されて回転軸61に回動自在に嵌合する支持部68bとを有する。支持部68bは平面視において扇状に形成され(図面では中心角θは約125°)、その周縁部は固定板67のそれより外側に配置され、支持部68bの周縁部から側部68aが下方へ延びる。側部68aはその中心角θが支持部68bのそれより大きい(図面では中心角θ'は約210°)。このため、側板68を右側に移動させると、固定板67の左側の下方に排出口65が形成され、側板68を左側に回動すると、図6(a)(平面図)、図6(b)(側面図)に示すように、固定板67の右側の下方に排出口65が形成される。 【0037】 支持部68bの中間部には、ねじ部69が回動自在に取り付けられ、固定板67の上部には円弧状の締結部材73が取り付けられている。締結部材73の両端部にはねじ部69が螺合するねじ穴73a,73bが設けられている。これらのねじ穴73a,73bは、側板68を右側に回動させるとねじ部69がねじ穴73aと螺合し、側板68を左側に回動させるとねじ部69がねじ穴73bに螺合できるように配置されている。このため、ねじ部69及び締結部材73によって排出口65が開口した状態で側板68を固定板67に固定することができる。このように、側板68を固定板67に対して回動するだけで排出口の位置を変えることができ、作業条件に応じて掘削された土壌の排出方向を左右方向のいずれかにすることができる。このた、土を所望の側に寄せたり、飛散させたりすることができる。 【0038】 このような排出方向変更機構66を備えた溝掘機1によって圃場Fの左右方向右側の一辺に沿って溝を形成する場合には、図7(a)(平面図)に示すように、側板68を右側に回動して固定板67の左側に排出口65を形成し、溝掘機1の作業部50を右側オフセット作業位置Prに移動させる。そして、溝掘機1に動力を伝達した状態で走行機体を前進走行させて溝掘機1を一辺に沿って移動すると、圃場Fの一辺に沿って溝Mが形成されるとともに、排出口65から土壌が走行機体の進行方向左側に排出される。 【0039】 また右側オフセット作業位置Prと左側オフセット作業位置PLとの間の中間作業位置Psに溝を形成する場合には、図7(b)(平面図)に示すように、オフセット機構部20を移動させて作業部50を中央作業位置Psに移動させ、側板68を右側に回動して固定板67の左側に排出口65を形成する。そして、走行機体を前進走行させながら、溝掘機1に動力を伝達すると、圃場Fに溝Mが形成されるとともに、排出口65から土壌が走行機体の進行方向左側に排出される。なお、作業条件によって、前述した固定板67の左側に排出口65を形成する代わりに、固定板67の右側に排出口65を形成するようにしてもよい。 【0040】 また左側オフセット作業位置PLに溝を形成する場合には、図7(c)(平面図)に示すように、オフセット機構部20を移動させて作業部50を左側オフセット作業位置Psに移動させ、側板68を左側に回動して固定板67の右側に排出口65を形成する。そして、走行機体を前進走行させながら、溝掘機1に動力を伝達すると、圃場Fの一辺に沿って溝Mが形成されるとともに、排出口65から土壌が走行機体の進行方向右側に排出される。 【0041】 このように、作業条件に応じて掘削された土壌の排出方向を左右方向のいずれかにすることができ、土を所望の側に寄せたり、飛散させたりすることができる。また側板68は固定板67に対して回動して固定できるので、排出口65の位置を容易に変更することができ、排出口65の変更作業を容易に行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【0042】 【図1】本発明の一実施の形態に係わる溝掘機の平面図を示す。 【図2】溝掘機の作業部を示し、同図(a)は作業部の平面図であり、同図(b)は作業部の部分背面図であり、同図(c)は作業部の部分側面図である。 【図3】溝掘機の動作を説明するための平面図を示す。 【図4】圃場の端から端までの溝を形成する場合の溝掘機の動作を説明するための平面図を示す。 【図5】本発明の他の実施の形態に係わる溝掘機の作業部を示し、同図(a)は作業部の平面図であり、同図(b)は作業部の部分背面図である。 【図6】本発明の他の実施の形態に係わる溝掘機の作業部を示し、同図(a)は作業部の平面図であり、同図(b)は作業部の部分背面図である。 【図7】他の実施の形態に係わる溝掘機の動作を説明するための平面図を示す。 【図8】従来の溝掘機の背面図を示す。 【符号の説明】 【0043】 1 溝掘機(農作業機) 10 装着部 12a 入力軸 20 オフセット機構部 50 作業部 53 カバー部 60 溝掘り体 61 回転軸 62 螺旋刃体 63 跳ね出し板 66 排出方向変更機構 90 走行機体 92 三点リンク連結機構(装着機構) M 溝
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010836 【氏名又は名称】小橋工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年1月27日(2006.1.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000383 【氏名又は名称】特許業務法人 エビス国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2007−195480(P2007−195480A) |
| 【公開日】 |
平成19年8月9日(2007.8.9) |
| 【出願番号】 |
特願2006−18885(P2006−18885) |
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