| 【発明の名称】 |
移動農機 |
| 【発明者】 |
【氏名】鎌田 直樹
【氏名】和田 泰行
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| 【要約】 |
【課題】緊急時のエンジン停止操作と共に、エンジン始動時の操作も速やかに行い得るように構成した移動農機を提供する。
【解決手段】耕耘機1では、停止ボタン28が、操作パネル16におけるハンドル18c側で且つ機体12の中央寄りに配置されている。このため、走行を緊急に停止しなければならない事態が生じたとき、ハンドル18cを握って作業するオペレータが、停止ボタン28を容易且つ可及的速やかに操作してエンジン13を直ちに停止することができ、これにより、耕耘機1の操作性及び安全性が大幅に向上する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体後方に向かって斜め上方に延びるハンドルフレームと、該フレームの後端に設けられた把持部と、を有し、エンジンの動力を駆動輪に伝達して移動しながら農作業する移動農機において、 前記ハンドルフレームに、駆動状態の前記エンジンを強制的に停止する停止スイッチと、該停止スイッチとの連係操作で前記エンジンを起動させるスタートスイッチと、を有する操作支持台を設け、 前記停止スイッチは、前記操作支持台における前記把持部側で且つ前記機体の中央寄りに配置され、かつ前記スタートスイッチは、前記操作支持台における前記把持部側で且つ前記機体の一側寄りに配置されてなる、 ことを特徴とする移動農機。 【請求項2】 前記停止スイッチは、押圧操作に応じて前記エンジンの駆動を強制的に停止し、かつ該停止状態から前記スタートスイッチが操作された場合に前記エンジンを起動し得る停止・起動位置と、該停止・起動位置から一方向に押し回しされた際にロックして前記スタートスイッチの操作を無効にするロック位置と、に切り換え自在に構成されてなる、 請求項1記載の移動農機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、耕耘機等の移動農機に係り、詳しくはオペレータがハンドルフレーム後端の把持部を把持して移動しながら農作業する移動農機に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、移動農機として、動力を断接するクラッチと連係されたクラッチレバーを操向ハンドルと一体的に握ることにより接続位置となるように構成した耕耘機が知られている(特許文献1参照)。つまり、該耕耘機では、クラッチレバーを操向ハンドルと一体的に握った状態にしなければ主変速レバーやデフロックレバー等の操作が行いにくくなるようにされ、これら主変速レバー、デフロックレバー等の誤操作を回避できるようになっている。 【0003】 【特許文献1】特開2000−342003号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかし、上記特許文献1記載の耕耘機にあっては、主変速レバー及びデフロックレバーが、機体後方に延びる平面視ループ状の操向ハンドルの後端部に取り付けたパネルに配置され、それらの近傍にアクセルレバーは配置されるものの、エンジン駆動そのものを停止する手段はパネル上に配置されておらず、緊急時にエンジンを直ちに停止させる等の機能面で問題があった。また、エンジンを始動させるための手段もパネル上に無く、エンジン始動時の円滑な操作も考慮されてはいなかった。 【0005】 そこで本発明は、緊急時等のエンジン停止操作と共に、エンジン始動時の操作も速やかに行い得るように構成し、もって上記課題を解決した移動農機を提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図4参照)、機体(12)後方に向かって斜め上方に延びるハンドルフレーム(18)と、該フレームの後端に設けられた把持部(18c)と、を有し、エンジン(13)の動力を駆動輪(11)に伝達して移動しながら農作業する移動農機(1)において、 前記ハンドルフレーム(18)に、駆動状態の前記エンジン(13)を強制的に停止する停止スイッチ(28)と、該停止スイッチ(28)との連係操作で前記エンジン(13)を起動させるスタートスイッチ(26)と、を有する操作支持台(16)を設け、 前記停止スイッチ(28)は、前記操作支持台(16)における前記把持部(18c)側で且つ前記機体(12)の中央寄りに配置され、かつ前記スタートスイッチ(26)は、前記操作支持台(16)における前記把持部(18c)側で且つ前記機体(12)の一側(例えば右側)寄りに配置されてなる、 ことを特徴とする移動農機(1)にある。 【0007】 請求項2に係る本発明は(例えば図1ないし図4参照)、前記停止スイッチ(28)が、押圧操作に応じて前記エンジン(13)の駆動を強制的に停止し、かつ該停止状態から前記スタートスイッチ(26)が操作された場合に前記エンジン(13)を起動し得る停止・起動位置と、該停止・起動位置から一方向(例えば図4の時計回り方向)に押し回しされた際にロックして前記スタートスイッチ(26)の操作を無効にするロック位置と、に切り換え自在に構成されてなる、 請求項1記載の移動農機(1)にある。 【0008】 なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。 【発明の効果】 【0009】 請求項1に係る本発明によると、停止スイッチを操作支持台における把持部側で且つ機体の中央寄りに配置したので、走行を緊急に停止しなければならない事態が生じたとき、把持部を握って作業するオペレータが、停止スイッチを容易且つ可及的速やかに操作してエンジンを直ちに停止することができ、これにより、移動農機の操作性及び安全性を大幅に向上することができる。また、停止スイッチとの連係操作でエンジンを起動させるスタートスイッチを、操作支持台における把持部側で且つ機体の一側寄りに配置したので、例えば、停止スイッチが、スタートスイッチ操作を無効にするロック位置に切り換えられている場合に、停止スイッチを該ロック位置からエンジン起動可能な位置に一方の手(例えば左手)で切り換えつつ、他方の手(例えば右手)でスタートスイッチを容易に操作して速やかにエンジン起動することができ、操作性が大幅に向上する。 【0010】 請求項2に係る本発明によると、緊急時には停止スイッチを迅速に操作できるものでありながら、停止スイッチをロック位置に切り換えておくことで、エンジン停止した格納時等において不用意にエンジンが起動するような不都合を確実に防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、図面に沿って、本発明に係る実施の形態について説明する。なお、図1は本発明に係る移動農機を適用し得る耕耘機の側面図、図2は耕耘機を斜め後方から見た斜視図、図3は耕耘機の正面図、図4は耕耘機の耕耘部及びハンドルフレームの部分を中心に描いた平面図である。 【0012】 図1ないし図3に示すように、耕耘機1は、走行部10と耕耘部30とが一体的に構成されている。走行部10は、左右で一対の走行車輪11に支持された機体12上に、エンジン13及び変速伝動部(図示せず)が配置され、エンジン13上に燃料タンク14が支持されている。また、機体12の後部には、変速伝動部を変速操作する変速レバー17と、機体12の走行方向を操作するハンドルフレーム18が配置されている。 【0013】 耕耘部30は、機体12に回転可能に支持された耕耘軸31と、該耕耘軸31に固定され、圃場を耕す耕耘爪32と、該耕耘爪32の上部を覆う耕耘カバー33とを有し、耕耘爪32は、変速伝動部を介して伝達されるエンジン13の出力により回転駆動される。 【0014】 機体12には、給油口を含む上部が一部露出するように燃料タンク14を覆うタンクカバー20と、変速レバー17の操作経路を案内するガイド溝21とエンジン13の排気の減圧消音を行うマフラー(図示せず)が位置する側に排気用のスリット22が形成された変速ガイドパネル23と、上記マフラーを覆うマフラーカバー25が配置されている。機体12下方の左右走行車輪11,11の間には、差動装置(ディファレンシャル)5が配設されている(図3参照)。 【0015】 相対向するタンクカバー20の後端部20aと変速ガイドパネル23の先端部23aは、それぞれ機体12の上方及び後方から見て略々連続するように互に沿うように形成されている。また、互に対向するタンクカバー20の側面の下端部20bとマフラーカバー25の上面25aは、側面視、互に沿うように形成されると共に、互に対向する変速ガイドパネル23の側面先端部23bとマフラ−カバー25の後端部25bも互に沿うように形成されている。 【0016】 一方、ハンドルフレーム18は、機体12後部から後方に向かって斜め上方に延びる傾斜部18aと、該傾斜部18aの途中から屈曲して圃場面F(図1参照)と略々水平となる水平部18bと、該水平部18bの最後端部に形成されたハンドル(把持部)18cと、を備えている。このハンドル18cは、オペレータが両手で把持し得るように、背面視における左右幅方向に延在する長尺状に形成されている。 【0017】 また、傾斜部18aから水平部18bへの移行部分には、ハンドル18cに対して接離可能に支持されたクラッチハンドル29が配置されている。このクラッチハンドル29は、ハンドル18c上部に重なる水平方向の位置(クラッチ接続状態となる位置)から、ハンドル18cに対して約60゜の角度に立ち上がる位置(クラッチ切断状態となる位置)まで、所謂がま口の口金状に図1矢印A方向に回動し得るように支持されている。 【0018】 更に、上記移行部分におけるハンドルフレーム18の右側部(例えば、図3の紙面左側、図4の紙面上側)には、機体12前後方向に延在するレバー溝19に沿って回動操作されるデフロックレバー24、スタートスイッチ26、及び停止ボタン28が配置された操作パネル(操作支持台)16が取り付けられている。また、ハンドルフレーム18の上記移行部分における操作パネル16の端部と対向する位置には、エンジン13の出力を調節制御するスロットルレバー27が配置されている。 【0019】 デフロックレバー24は、差動装置5(図3参照)を作動状態又は非作動状態に切換え操作して、駆動力が伝わりにくい場所で一方の走行車輪11が滑って走行困難になった場合等に左右走行車輪11,11を直結(即ち、左右走行車輪11,11による差動駆動をロック)し、駆動力を圃場面Fに良好に伝えるようにする。このデフロックレバー24は、操作パネル16における機体12側で且つ該機体12の右側寄りに配置されている。 【0020】 スタートスイッチ26は、停止スイッチ28との連係操作で、停止中のエンジン13を起動させるスイッチであり、操作パネル16におけるハンドル18c側で、且つ停止ボタン28よりも機体12の一側(機体12後方から見た際の右側)寄りに配置されている。 【0021】 停止ボタン28は、操作パネル16におけるハンドル18c側で、且つスタートスイッチ26よりも機体12の中央寄り(即ち、図3及び図4の中央線C寄り)に配置されて、クラッチハンドル29の接続状態又は切断状態いずれの操作状態に拘らず、押下操作されることにより、エンジン13を無条件で強制的に停止するように機能する。この停止ボタン28は、押下した状態を保ったままで時計回り方向に所定角度回動されると、スタートスイッチ26を操作してもエンジン13の始動を不能にするエンジンロック状態を保持するように機能する。即ち、停止スイッチ28は、押圧操作に応じてエンジン13の駆動を強制的に停止し、かつ該停止状態からスタートスイッチ26が操作された場合にエンジン13を起動し得る停止・起動位置と、該停止・起動位置から一方向(図4の時計回り方向)に押し回しされた際にロックしてスタートスイッチ26の操作を無効にするロック位置と、に切り換え自在に構成されている。 【0022】 図5(a),(b)、及び図6(a)〜(c)に示すように、操作パネル16は、側面視において略々「へ」の字状を呈しており、該操作パネル16の前部には、ハンドルフレーム18の傾斜部18aに沿う形状のパネル面16aが形成され、その後部には、ハンドルフレーム18の水平部18bに沿う形状のパネル面16bが形成されている。これにより、操作パネル16は、ハンドルフレーム18に配設された際に、全体として該ハンドルフレーム18の屈曲に沿って取り付けられる。 【0023】 操作パネル16は、パネル面16aの中央部に該パネル面16aの長手方向に沿って表裏貫通するように形成されたレバー溝19を有しており、該レバー溝19の図4中央線C寄りには、切り欠き部36が形成されている。また、パネル面16bには、停止ボタン28を上方に突出させる貫通穴34が、操作パネル16におけるハンドル18c側で且つ機体12の中央寄りに形成されると共に、スタートスイッチ26を上方に突出させる貫通穴35が、操作パネル16におけるハンドル18c側で且つ機体12の一側(機体12後方から見た際の右側)寄りに形成されている。更に、パネル面16bには、スロットルレバー27の回動基部に対向する部位に、該回動基部の配置空間を確保する切り欠き部37が形成されている。 【0024】 上記構成を有する本耕耘機1を用いた作業に際し、オペレータは、停止ボタン28が上記停止・起動位置になっていることを確認し、スタートスイッチ26を押下してエンジン13をスタートさせる。そしてオペレータは、ハンドル18cを握り、変速レバー17を操作し、耕耘爪32を回転させつつ走行車輪11を駆動して圃場を低速走行する耕耘機1を、後部で保持しながら歩行する。 【0025】 このような作業中にあって、例えば緊急にエンジン13を停止させなければならない事態が生じたとき、オペレータは、操作パネル16におけるハンドル18c側で且つ機体12の中央寄りにあって極めて操作し易い位置の停止ボタン28を、速やかに押圧操作することができる。これにより、エンジン13は、クラッチハンドル29の接続状態又は切断状態いずれの操作状態に拘らず、直ちに強制的に停止される。 【0026】 以上のように本実施の形態によれば、停止ボタン28が操作パネル16におけるハンドル18c側で且つ機体12の中央寄りに配置されたので、走行を緊急に停止しなければならない事態が生じたとき、ハンドル18cを握って作業するオペレータが、停止ボタン28を容易且つ可及的速やかに操作してエンジン13を直ちに停止することができ、これにより、耕耘機1の操作性及び安全性が大幅に向上する。 【0027】 また、停止ボタン28との連係操作でエンジン13を起動させるスタートスイッチ26を、操作パネル16におけるハンドル18c側で且つ機体12の一側(右側)寄りに配置したので、停止ボタン28が、スタータスイッチ26の操作を無効にするロック位置に切り換えられている場合に、停止ボタン28を該ロック位置からエンジン起動可能な位置に一方の手(例えば左手)で切り換えつつ、他方の手(例えば右手)でスタートスイッチ26を容易に操作して速やかにエンジン起動でき、従って、操作性が大幅に向上する。更に、緊急時には停止ボタン28を迅速に操作できるものでありながら、停止ボタン28をロック位置に切り換えておくことで、エンジン停止した格納時等において不用意にエンジン13が起動するような不都合を確実に防止することができる。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明に係る移動農機を適用し得る耕耘機の側面図である。 【図2】耕耘機を斜め後方から見た斜視図である。 【図3】耕耘機の正面図である。 【図4】耕耘機の耕耘部及びハンドルフレームの部分を中心に描いた平面図である。 【図5】操作パネルを単体で示す図であり、図5(a)は図5(b)の平面図、図5(b)は操作パネルを立てた状態で示す正面図である。 【図6】操作パネルを単体で示す図であり、図6(a)は図5(b)の左側面図、図6(b)は図5(b)の右側面図、図6(c)は図5(b)の底面図である。 【符号の説明】 【0029】 1 移動農機(耕耘機) 11 駆動輪 12 機体 13 エンジン 16 操作支持台(操作パネル) 18 ハンドルフレーム 18c 把持部(ハンドル) 26 スタートスイッチ 28 停止スイッチ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年12月20日(2005.12.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
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| 【公開番号】 |
特開2007−166945(P2007−166945A) |
| 【公開日】 |
平成19年7月5日(2007.7.5) |
| 【出願番号】 |
特願2005−367080(P2005−367080) |
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