| 【発明の名称】 |
農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】篠原 正喜
【氏名】吉村 茂樹
【氏名】小林 一貴
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| 【要約】 |
【課題】整地体が下方向へ急激に回動することを防止する農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機1は、トラクタに連結する機体2を備える。機体2には回転しながら耕耘作業をする耕耘体7とこの耕耘体7の後方で上下方向に回動しながら整地作業をする整地体11とを設ける。機体2には棒状の連結体17を回動可能に連結し、この連結体17を整地体11に回動可能に設けたタンブラ21に挿通する。タンブラ21と連結体17との間には整地体11の下方向への回動速度を減速させる減速手段25を構成するブッシュを配設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車に連結される機体と、 この機体に回転可能に設けられ、回転しながら耕耘作業をする耕耘体と、 前記機体に回動可能に設けられ、前記耕耘体の後方で上下方向に回動しながら整地作業をする整地体と、 前記機体に回動可能に連結された棒状の連結体と、 前記整地体に回動可能に設けられ、前記連結体が移動可能に挿通された回動体と、 前記連結体の外周側に配設され、非作業時に前記回動体を弾持する第1弾性体と、 前記連結体の外周側に配設され、作業時に前記回動体を前記整地体が下方向に回動するように付勢する第2弾性体と、 前記整地体の下方向への回動速度を減速させる減速手段と を備えることを特徴とする農作業機。 【請求項2】 減速手段は、回動体と連結体との間に位置し前記連結体の外周面と摺接する筒状部材にて構成されている ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。 【請求項3】 走行車に連結される機体と、 この機体に回転可能に設けられ、回転しながら耕耘作業をする耕耘体と、 前記機体に回動可能に設けられ、前記耕耘体の後方で上下方向に回動しながら整地作業をする整地体と、 前記機体に一端側が回動可能に連結され、他端側が前記整地体に回動可能に連結され、前記整地体の下方向への回動速度を減速させる減速機能を持つ減速機能付緩衝手段と を備えることを特徴とする農作業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、整地体が下方向へ急激に回動することを防止でき、整地体による仕上げ面が波板状になるのを防ぐことができる農作業機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、例えばトラクタ等の走行車の後部に連結される機体と、機体に回転可能に設けられ回転しながら耕耘作業をする耕耘体と、機体に回動可能に設けられ耕耘体の後方で上下方向に回動しながら整地作業をする整地体と、機体に回動可能に連結された棒状の連結体と、整地体に回動可能に設けられ連結体が移動可能に挿通された回動体であるタンブラと、連結体のタンブラ下方の外周側に配設され非作業時にタンブラを弾持する第1弾性体と、連結体のタンブラ上方の外周側に配設され作業時にタンブラを整地体が下方向に回動するように付勢する第2弾性体とを備えた耕耘作業機等の農作業機が知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2001−136810号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上記従来の農作業機では、例えば土量の大きな変化や、土塊、石等の影響等により、整地体が下方向へ急激に回動し、整地体による仕上げ面が波板状になるおそれがある。 【0004】 本発明は、このような点に鑑みなされたもので、整地体が下方向へ急激に回動することを防止でき、整地体による仕上げ面が波板状になるのを防ぐことができる農作業機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 請求項1記載の農作業機は、走行車に連結される機体と、この機体に回転可能に設けられ、回転しながら耕耘作業をする耕耘体と、前記機体に回動可能に設けられ、前記耕耘体の後方で上下方向に回動しながら整地作業をする整地体と、前記機体に回動可能に連結された棒状の連結体と、前記整地体に回動可能に設けられ、前記連結体が移動可能に挿通された回動体と、前記連結体の外周側に配設され、非作業時に前記回動体を弾持する第1弾性体と、前記連結体の外周側に配設され、作業時に前記回動体を前記整地体が下方向に回動するように付勢する第2弾性体と、前記整地体の下方向への回動速度を減速させる減速手段とを備えるものである。 【0006】 請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、減速手段は、回動体と連結体との間に位置し前記連結体の外周面と摺接する筒状部材にて構成されているものである。 【0007】 請求項3記載の農作業機は、走行車に連結される機体と、この機体に回転可能に設けられ、回転しながら耕耘作業をする耕耘体と、前記機体に回動可能に設けられ、前記耕耘体の後方で上下方向に回動しながら整地作業をする整地体と、前記機体に一端側が回動可能に連結され、他端側が前記整地体に回動可能に連結され、前記整地体の下方向への回動速度を減速させる減速機能を持つ減速機能付緩衝手段とを備えるものである。 【発明の効果】 【0008】 請求項1に係る発明によれば、整地体の下方向への回動速度を減速させる減速手段を備えるため、整地体が下方向へ急激に回動することを防止でき、整地体による仕上げ面が波板状になるのを防ぐことができる。 【0009】 請求項2に係る発明によれば、簡単な構成の筒状部材にて整地体の下方向への回動速度を適切に減速させることができ、整地体による仕上げ面をきれいに仕上げることができる。 【0010】 請求項3に係る発明によれば、機体に一端側が回動可能に連結され他端側が整地体に回動可能に連結され整地体の下方向への回動速度を減速させる減速機能を持つ減速機能付緩衝手段を備えるため、整地体が下方向へ急激に回動することを防止でき、整地体による仕上げ面が波板状になるのを防ぐことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 本発明の農作業機の一実施の形態を図面を参照して説明する。 【0012】 図1および図2において、1は農作業機で、この農作業機1は、例えば走行車であるトラクタ(図示せず)の後部の3点リンク部(作業機昇降支持装置)に連結され、トラクタの走行により前方に移動しながら耕耘整地作業をする耕耘作業機である。 【0013】 農作業機1は、トラクタの後部の3点リンク部に連結される機体2を備えている。機体2は、左右方向に細長いパイプ状の主フレーム部3を有し、この主フレーム部3の長手方向中央にはミッションケース部4が設けられ、このミッションケース部4にはトラクタの図示しないPTO軸にユニバーサルジョイント等を介して接続されトラクタからの動力を入力する入力軸5が回転可能に設けられている。 【0014】 機体2の主フレーム部3の長手方向一端部にはチェーンケース部6が設けられ、主フレーム部3の長手方向他端部にはブラケット部(図示せず)がチェーンケース部6と対向して位置するように設けられている。チェーンケース部6およびブラケット部間には、入力軸5に接続されたギア、シャフトおよびチェーン等からなる伝動手段(図示せず)からの動力によって、所定方向に回転しながら耕耘作業をするロータリ式の耕耘体7が回転可能に設けられている。耕耘体7は、チェーンケース部6およびブラケット部間に回転可能に架設された左右方向長手状の耕耘軸部8を有し、この耕耘軸部8には耕耘作業をする複数の耕耘爪部9が放射状に設けられている。 【0015】 機体2は、チェーンケース部6およびブラケット部間に位置して耕耘体7の上方部を覆う略湾曲板状のカバー部10を有している。カバー部10の後端部には、耕耘体7の後方で左右方向の軸(回動支点)12を中心として上下方向に回動しながら整地作業をする整地体(均平板)11が上下方向に回動可能に設けられている。すなわち、整地体11の上端部が機体2のカバー部10の後端部に軸12を介して回動可能に連結されている。整地体11は、整地作業をする略板状の整地本体部13を有し、この整地本体部13の耕耘体7と対向する面とは反対側の面である外面にはブラケット部14が突設されている。 【0016】 また、機体2は、主フレーム部3に固着されたブラケット部16を有し、このブラケット部16には棒状で略円筒状のロッド等の連結体17が左右方向の軸18を中心として上下方向に回動可能に連結されている。つまり連結体17の上端部が機体2のブラケット部16に軸18を介して回動可能に連結されており、連結体17の下端部にはばね受け部材19が取り付けられている。連結体17の中間部には複数のピン用孔(図示せず)が形成され、これら複数のピン用孔の中から選択されたピン用孔にはばね受けピン20が脱着可能に装着されている。 【0017】 そして、機体2と整地体11とを連結する連結体17は、整地体11のブラケット部14の上部に回動可能に設けられた回動体であるタンブラ21に移動可能に挿通されている。この整地体11のブラケット部14の上部に回動可能に取り付けられたタンブラ21は、図3および図4に示すように、外形略円筒状をなすもので、左右両側には整地体11のブラケット部に回動可能に取り付けられる溝状のブラケット取付部22が形成され、中央部には孔部23が形成されている。 【0018】 そして、タンブラ21の孔部23には整地作業中の整地体11の下方向への回動速度を減速させる減速手段25を構成する略円筒状の筒状部材であるブッシュ26が脱着可能に嵌着され、このブッシュ26の内周側に連結体17がスライド可能に挿通されている。すなわち筒状のブッシュ26がタンブラ21と連結体17との間に配設されている。 【0019】 図5に示すように、ブッシュ26は、ゴム或いは合成樹脂等からなるもので、鍔部分31を有する略円筒状の筒状本体部32と、この筒状本体部32に一体に設けられ下端側に向って縮径する略截頭円錐状に形成され連結体17の外周面と摺接する截頭円錐状部33とを有している。筒状本体部32の内径は連結体17の外径より若干大きく、截頭円錐状部33の内周面がテーパ状でこの截頭円錐状部33の下端33aの内径が連結体17の外径と略等しくなっている。このため、作業時における整地体11の上方向への回動時にはブッシュ26が連結体17に対してこの連結体17に沿って一方向(図5中、A方向)にスムーズに移動するが、整地体11の下方向への回動時にはブッシュ26の截頭円錐状部33の下端33aが連結体17の外周面に引っ掛るように作用して抵抗となり、ブッシュ26の連結体17に対する他方向(図5中、B方向)の移動速度が減少する。 【0020】 また、図1および図2に示されるように、農作業機1は、連結体17の外周側に配設されタンブラ21とばね受け部材19との間に位置し非作業時にタンブラ21を弾持するコイルばね等の第1弾性体36と、連結体17の外周側に配設されタンブラ21とばね受けピン20との間に位置し作業時にタンブラ21を整地体11が下方向に回動するように付勢するコイルばね等の第2弾性体37とを備えている。 【0021】 次に、上記農作業機1の作用等を説明する。 【0022】 農作業機1をトラクタの後部の3点リンク部に連結し、農作業機1をトラクタの走行により圃場上を移動させると、図2に示すように、回転する耕耘体7の耕耘爪部9にて耕耘作業が行われ、傾斜姿勢となった整地体11の整地本体部13にて整地作業が行われる。 【0023】 この耕耘整地作業時に、整地体11は、第2弾性体37にて下側に向けて付勢された状態で、軸12を中心として上下方向に回動しながら整地作業をするが、ブッシュ26の截頭円錐状部33の下端33aが連結体17の外周面に引っ掛るように作用して抵抗となるため、整地体11がその自重および第2弾性体37の付勢力等に基づいて下方向へ急激に回動するようなことがない。 【0024】 すなわち、図6(a)に示すように、土量の大きな変化や土塊、石等の影響等により、整地体11が上方向へ急激に回動しても、その後、整地体11は下方向へゆっくりと回動する。図6(b)に示すように、従来の構成では、整地体11が上方向および下方向へ急激に回動して上下にばたつくため、仕上げ面が波板状になる。 【0025】 なお、例えば作業終了後に、図1に示すようにトラクタの3点リンク部にて農作業機1を上昇させて整地体11を垂直姿勢にすると、第1弾性体36がタンブラ21を弾持し、この第1弾性体36が整地体11の自重等を受ける。 【0026】 このように農作業機1によれば、整地体11の下方向への回動速度を減速させる減速手段25であるブッシュ26を備えるため、整地体11が下方向へ急激に回動することを防止でき、整地体11による仕上げ面(圃場面)が波板状になるのを防ぐことができ、きれいな仕上げ面を得ることができる。 【0027】 なお、農作業機1は、図7に示すように、機体2に一端側が左右方向の軸41を介して回動可能に連結され他端側が整地体11に左右方向の軸42を介して回動可能に連結され整地体11の下方向への回動速度を減速させる減速機能を持つ減速機能付緩衝手段43を備えた構成でも、整地体11が下方向へ急激に回動することを防止でき、整地体11による仕上げ面(圃場面)が波板状になるのを防ぐことができる。 【0028】 減速機能付緩衝手段43は、機体2と整地体11との間に設けられた減速機能付のガススプリングまたはオイルダンパーにて構成されたもので、整地体11の上方向への回動時には加圧され、整地体11の下方向への回動の際に減速機能によりその回動速度を減速させて整地体11の下方向へ急激な回動を防止する。 【図面の簡単な説明】 【0029】 【図1】本発明の一実施の形態に係る農作業機の非作業時の側面図である。 【図2】同上農作業機の作業時の側面図である。 【図3】同上農作業機のタンブラおよびブッシュの平面図である。 【図4】同上タンブラおよびブッシュの側面図である。 【図5】同上ブッシュの断面図である。 【図6】(a)が同上農作業機の整地体の上下回動イメージ図であり、(b)が従来の農作業機の整地体の上下回動イメージ図である。 【図7】本発明の他の実施の形態に係る農作業機の側面図である。 【符号の説明】 【0030】 1 農作業機 2 機体 7 耕耘体 11 整地体 17 連結体 21 回動体であるタンブラ 25 減速手段 26 筒状部材であるブッシュ 36 第1弾性体 37 第2弾性体 43 減速機能付緩衝手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188009 【氏名又は名称】松山株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年12月8日(2005.12.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄
【識別番号】100092565 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 聡
【識別番号】100112449 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 哲也
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| 【公開番号】 |
特開2007−151503(P2007−151503A) |
| 【公開日】 |
平成19年6月21日(2007.6.21) |
| 【出願番号】 |
特願2005−354611(P2005−354611) |
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