| 【発明の名称】 |
耕深設定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 誠
【氏名】松浦 宏樹
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| 【要約】 |
【課題】従来のレバー式のように配設スペースをとることがなく操作パネルのコンパクト化をはかることができ、また、他の操作レバー等の設定手段との差別化をはかることができて、見た目及び触れることで容易に判別でき、操作系が判り易くなり、誤操作を防止できるダイヤル式の耕深設定装置を提案するものである。
【解決手段】運転座席8近傍に作業機の高さや深さを設定する手段を配置したトラクタや乗用管理機等の作業車両において、操作パネルに設けた耕深量設定手段をダイヤル式に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転座席近傍に作業機の高さや深さを設定する手段を配置したトラクタや乗用管理機等の作業車両において、操作パネルに設けた耕深量設定手段をダイヤル式に構成したことを特徴とする耕深設定装置。 【請求項2】 前記ダイヤル式の耕深量設定手段を、ポジションレバーの後方に配設したことを特徴とする請求項1に記載の耕深設定装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、トラクタや乗用管理機等の作業車両における耕深量設定手段(耕深設定装置)に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、トラクタや乗用管理機等の作業車両では、機体の後部にロータリ等の作業機を連結し、該作業機に装着されたリアカバーの上下回動角を検出するリアカバーセンサを設けて作業機の耕深量を検出するとともに、耕深量設定手段にて設定された耕深目標値に応じてリアカバーの回動角を維持すべく、リフトアームを上下回動して作業機を昇降させる耕深設定装置を備えたものが知られている。 そして、従来の耕深量設定手段は、レバー式に構成され、その耕深設定レバーはフェンダー上に設けたレバーガイドに、主変速レバーやポジションレバー等の設定レバーとともに配置・並設されていた(例えば、特許文献1または特許文献2または特許文献3参照)。 【特許文献1】特開平8−172814号公報 【特許文献2】特開2002−8号公報 【特許文献3】特開2002−247901号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、運転座席に着座した作業者は作業中、前方を見て、操向ハンドルまたは主変速レバーを握っており、作業中に作業機の昇降位置や耕深量を設定するためには、作業者は一時的に操向ハンドルまたは主変速レバーから手を離し、ポジションレバーまたは耕深設定レバーが配設されている作業者右側(または左側)の操作パネル上まで手を移動させてポジションレバーまたは耕深設定レバーを手探りで探さなければならず、手間取ってしまい、特に、ポジションレバーと耕深設定レバーはレバー形状が似ており、その近傍に配置されており、更に、同じ「深」「浅」が表示されているため、操作に慣れない初心者が所望する操作レバーの取り違いをしてしまう可能性があった。 また、耕深設定レバーの操作軌跡は前後方向に長くなるため、レバーガイドも前後方向に長く確保する必要があり、操作パネルの大型化を招いていた。 【0004】 以上の不具合を解決すべく、本発明は、耕深量設定手段が従来のレバー式の如く配設スペースをとることなく、また、他の操作レバー等の設定手段との差別化をはかれるダイヤル式の耕深設定装置を提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0006】 即ち、請求項1においては、運転座席近傍に作業機の高さや深さを設定する手段を配置したトラクタや乗用管理機等の作業車両において、操作パネルに設けた耕深量設定手段をダイヤル式に構成したものである。 【0007】 請求項2においては、前記ダイヤル式の耕深量設定手段を、ポジションレバーの後方に配設したものである。 【発明の効果】 【0008】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0009】 請求項1においては、耕深量設定手段を従来のレバー式から本発明に係るダイヤル式に構成したことにより、耕深量設定手段の配設スペースの縮小化そして操作パネルのコンパクト化をはかることができる。 また、他の操作レバー等の設定手段との違いが、見た目及び触れることで容易判別することができ、操作系が判り易くなり、誤操作を防止できるようになった。 【0010】 請求項2においては、作業機の高さ調節にかかわる耕深量設定ダイヤルとポジションレバーが近づいた位置に配置され、同じ側の手で容易に設定作業ができ、油圧制御装置との連携部材も短く構成できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 次に、発明の実施の形態を説明する。 以下、作業車両の一例として農用トラクタ(以下、トラクタ1)、及び、作業機の一例としてロータリ作業機(以下、ロータリ作業機15)について説明する。 図1は本発明の一実施例に係るトラクタの全体的な構成を示した側面図、図2はトラクタの操縦部の構成を示した平面図、図3は本発明に係る耕深設定ダイヤルとポジションレバーの平面図、図4は耕深設定ダイヤルを配設したレバーガイドの裏面の平面図、図5は耕深量設定操作伝達機構の説明図である。 【0012】 図1は、本発明を適用したトラクタの側面図であり、これを用いてトラクタの全体構成について説明する。該トラクタ1は、前輪2及び後輪3にて支持された走行機体4を有し、該走行機体4の前部にはエンジンや燃料タンクやバッテリーや冷却ファンやラジエータ等を収容するエンジンルームが形成され、該エンジンルームの上方は前開き可能に上下に開閉自在なボンネット5で覆われている。 また、該ボンネット5の後方の操縦部には、操向用の操向ハンドル6と、後輪3の上方及び前方を覆う左右のフェンダー7・7間の略中央に運転座席8等が配設されている。 更に、該運転座席8の後部には、安全フレーム9が取り付けられている。 また、トラクタ1の後部に、三点リンク式の作業機装着装置17を介してロータリ作業機15が連結され、ミッションケース上に配置したリフトシリンダ16によって上下揺動可能に回動駆動されるリフトアーム31で三点リンク式の作業機装着装置17が駆動昇降されるようになっている。 【0013】 次に、図2を用いて、本発明に係るトラクタの操縦部、特に操作パネルの構成について説明する。 前記フェンダー7・7上には各種操作レバーや操作ボタン等が配置され、運転座席8の左右両側部に配置され、操縦者の左手側に配設される左側フェンダー7L上には左側レバーガイド11Lが設けられ、右手側にあたる右側フェンダー7R上には右側レバーガイド11Rが設けられている。 さらに、前記操作レバーとして、アクセルレバーや前後進切換レバーや作業機上げ下げレバー等がステアリングハンドル6近傍に配設され、運転座席8近傍には副変速レバー20、PTОレバー21、ポジションレバー22、主変速レバー23等が配設される。これら副変速レバー20やPTОレバー21等は、左側フェンダー7L上に設けたレバーガイド11Lに配置され、ポジションレバー22や主変速レバー23等は、右側フェンダー7R上に設けたレバーガイド11Rに配置される。但し、これら操作レバーの配置位置は限定するものではなく、左右や前後方向逆に配置しても可能である。また、例えば、主変速装置が油圧式無段変速装置(HST)の場合には、図2に示すように右側に配設されるが、歯車摺動選択式の場合には左側のカップホルダー12に代えてその位置に主変速レバーが配設されることもある。 【0014】 ここで、副変速レバー20は、シフター等を介してミッションケース内の摺動ギアを摺動させて、高・中・低の副変速ギアを選択して噛合させるように操作するものであり、PTОレバー21は同じくミッションケース内の摺動ギアを摺動させて、高中低と逆回転のPTO変速ギアを選択して噛合させるように操作するものである。但し、変速段数は限定するものではない。ポジションレバー22は、リフトアーム31を回動する油圧シリンダ(リフトシリンダ16)への油圧を制御する油圧制御バルブ30(図5)を操作するものであり、作業機の昇降高さ(ポジション)を設定するものである。主変速レバー23は、油圧式無段変速装置(HST)の油圧ポンプの斜板の傾斜角度を変更操作して回転数を変更するものであるが、油圧クラッチを選択して変速したり、歯車を選択して変速する構成であってもかまわない。 【0015】 さらに、前記レバーガイド11Rには、耕深設定ダイヤル24、作業機傾斜コントロールボックス25及び傾斜手動操作スイッチ26が配置されている。耕深設定ダイヤル24は、耕耘作業時の希望の耕耘深さを調整でき、作業機傾斜コントロールボックス25には、傾斜地での耕耘作業において作業機の傾きを設定したり、作業機上昇時の上げ高さを設定したりするダイヤル等が配置されている。 また、前記レバーガイド11L・11Rの両外側には、アームレスト13・13が備えられている。該アームレスト13は中央部が幅広の形状で構成され、操縦者は腕を休めることができ、居住性を高め、運転座席8への乗り降りのときのアシストとなるようにしている。また、レバーガイド11L・11Rの空いた空間、例えば、左側のレバーガイド11Lの前部と、右側のレバーガイド11Rの後部にはそれぞれカップホルダー12・12が配置され、作業時に飲み物を置けるようにしている。 ここで、前記アームレスト13・13の両後端部には、ウインカー10・10が立設されている。ウインカー10は、トラクタ1の前方や側方や後方から目立つ位置に配置することが望ましいので、余計な部材を使うことなく、フェンダー最上部より高い位置に配置している。 【0016】 前記レバーガイド11L・11Rは平面状として、その操作部材の配置面は前下がり、かつ、内側が低くなる傾斜面としており、それぞれのレバーガイド11L・11Rには前後方向に長孔で構成したガイド孔が開口され、該ガイド孔に操作レバーが上下方向に上方または斜め前上方に突出され、各操作レバーの把持部(グリップ)は外方向に曲げて傾斜して配設されている。 【0017】 次に、本発明に係る耕深設定ダイヤルについて、図2及び図3に基づいて説明する。 【0018】 従来のトラクタや乗用管理機等の作業車両において、耕深量設定手段は、レバー式に構成され、その耕深設定レバーはフェンダー7上に設けたレバーガイド11に、主変速レバー23やポジションレバー22等の設定レバーとともに配置・並設されていた。 しかし、運転座席8に着座した作業者は作業中、前方を見て、操向ハンドル6または主変速レバー23を握っており、作業中に作業機の昇降位置や耕深量を設定するためには、作業者は一時的に操向ハンドル6または主変速レバー23から手を離し、ポジションレバー22または耕深設定レバーが配設されている作業者右側の操作パネル上まで手を移動させてポジションレバー22または耕深設定レバーを手探りで探さなければならず、手間取ってしまい、特に操作に慣れない初心者が所望する操作レバーの取り違いをしてしまう可能性があった。 【0019】 そこで本発明は、耕深量設定手段が従来のレバー式の如く配設スペースをとることなく、また、他の操作レバー等の設定手段との差別化をはかれることができるダイヤル式に構成する。 【0020】 本発明に係る耕深量設定手段はダイヤル式となっており、その耕深設定ダイヤル24の大きさは掌で握れる程度の大きさとし、中央に円形の銘盤24cを貼設して、該銘盤24cに深さ設定であることを明示している。この耕深設定ダイヤル24の平面視での大きさは従来の耕深設定レバーのグリップの平面視での大きさに比べて大きく構成しており、銘盤24cも従来よりも大きく表示できるようにしている。従って、従来よりも容易に耕深設定手段であることを認識できるようにしている。 そして、前記耕深設定ダイヤル24の周囲の一部に指針24aが設けられ、レバーガイド11R上面には該耕深設定ダイヤル24の外側の周囲に沿って目盛り24bが貼設されている。こうして、該耕深設定ダイヤル24を回動して、指針24aを所望の深さの目盛り24bに合わせることで耕深を設定できる。つまり、段階的に設けられた目盛り24bに沿って耕深設定ダイヤル24を回転して所望する深さに設定できるのである。 該耕深設定ダイヤル24の形状は上面視円状で掌に入る程度の大きさとして、本実施例では略歯車状の形状をとっており、作業者が該耕深設定ダイヤル24を握って回転操作する時に手が滑り難く握りやすい構成となっている。 また、前記耕深設定ダイヤル24の配設位置は、ポジションレバー22や作業機の傾斜を変更する傾斜手動操作スイッチ26等、作業機の操作にかかわる操作手段が配置されているレバーガイド11R上であって、機体前後方向に対してポジションレバー22の後方に配設している。 【0021】 以上のように構成することで、耕深量設定手段を従来のレバー式から本発明に係るダイヤル式に変更したことにより、耕深量設定手段の配設スペースの縮小化ができ、そして操作パネルのコンパクト化をはかることができる。 また、他の操作レバー等の設定手段との違いが明確化され、操作系を判り易く、誤操作を防止できるように構成されて取り違う可能性はなくなり、作業機の操作手段がまとめて配設されることで作業効率の向上等にも寄与することができる。 【0022】 次に、耕深設定ダイヤルと油圧制御バルブの操作部との連携構成について、図4及び図5に基づいて説明する。 尚、耕深量設定を行い作業を行う場合に、基本的には、ポジションレバー22を前方限界の最下降位置にまで操作しておく。 【0023】 耕深設定ダイヤル24の作業者が握る部分、つまりグリップ24Aが外周囲に凹凸状に形成されている。該グリップ24Aの中心には固定孔が穿設され、回動支点軸45の上部を貫通させて、その上端がナット46等で固定されている。 該回動支点軸45の下部はフェンダー7Rまたはレバーガイド11Rの裏面に固定されたプレート40を貫通し、スプリング49を介してナット50等で固定されている。つまり、スプリング49の付勢力により、耕深設定ダイヤル24を任意の回動位置で保持できるようにしている。前記プレート40と耕深設定ダイヤル24との間の回動支点軸45上に板状の回動アーム48が固設されている。51はスペーサである。 【0024】 図4に示す如く、本実施例では、前記プレート40は略菱形状の形状として、該プレート40の周囲には固定孔が開口されネジ41等により、レバーガイド11裏面との間に空間を形成しながら三カ所固定している。 【0025】 前記回動支点軸45はプレート40の中央部に配設され、耕深設定ダイヤル24を回動することにより回動支点軸45を介して回動アーム48も回動されるが、該回動アーム48の先端は前記レバーガイド裏面より下方に突出した二カ所の突起42・42よりも突出して配置され、回動アーム48、つまり、前記耕深設定ダイヤル24の回転が制限されている。 前記回動アーム48の先端は連結軸53を介してロッド58の一端が枢支され、該ロッド58の他端がリンク等を介して油圧制御バルブ30のスプールを移動させる制御リンク67と連結されている。該制御リンク67の他端にはロッド68やワイヤ等を介してロータリ作業機15のリアカバー18と連結されている。 【0026】 このような構成において、耕深設定ダイヤル24を回動することにより回動支点軸45を介して回動アーム48が前後に回動され、該回動アーム48の前後の回動により連結軸53を介してロッド58を前後に移動させ、従来のレバーによる回動と同様に制御リンク67を前後に移動する構成としている。この移動により、油圧制御バルブ30のスプールの摺動位置が制御されて、リアカバー18がロータリ作業機15に対して所定の回動角度となるようにして、耕深を一定に保つように制御しているのである。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明の一実施例に係るトラクタの全体的な構成を示した側面図。 【図2】トラクタの操縦部の構成を示した平面図。 【図3】本発明に係る耕深設定ダイヤルとポジションレバーの平面図。 【図4】耕深設定ダイヤルを配設したレバーガイドの裏面の平面図。 【図5】耕深量設定操作伝達機構の説明図。 【符号の説明】 【0028】 11 レバーガイド 22 ポジションレバー 24 耕深設定ダイヤル 30 油圧制御バルブ 31 リフトアーム 40 プレート 42 突起 45 回動支点軸 48 回動アーム 53 連結軸 58 ロッド 67 制御リンク 68 ロッド
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| 【出願人】 |
【識別番号】000198330 【氏名又は名称】石川島芝浦機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成17年7月6日(2005.7.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2007−14246(P2007−14246A) |
| 【公開日】 |
平成19年1月25日(2007.1.25) |
| 【出願番号】 |
特願2005−197903(P2005−197903) |
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