| 【発明の名称】 |
プリント配線板の配線パターン形成方法及びこれを用いたプリント配線板 |
| 【発明者】 |
【氏名】松田 良成
【氏名】イクオ ジミー サンオー
【氏名】榧場 正男
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| 【要約】 |
【課題】配線パターンの特性インピーダンスバラツキを抑える。
【解決手段】外層に金属箔12,13が貼着された基板にバイアホール6を形成し、バイアホール6の内部を含む基板表面に金属メッキ処理を施し、金属メッキ処理が施された基板表面のバイアホール6が形成された開口部7以外の領域にメッキレジスト15を施し、基板表面の開口部7及びバイアホール6内に厚付けメッキ処理を施し、基板表面より上記メッキレジスト15を除去し、基板表面にエッチングレンジスト17を貼着し、上記開口部7及びバイアホール6を除く領域に貼着された金属箔12,13をエッチングすることにより配線パターンを形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外層に金属箔が貼着された基板にバイアホールを形成し、 上記バイアホールの内部を含む上記基板表面に金属メッキ処理を施し、 該金属メッキ処理が施された上記基板表面の上記バイアホールが形成された開口部以外の領域にメッキレジストを施し、 上記基板表面の上記開口部及び上記バイアホール内に厚付けメッキ処理を施し、 基板表面より上記メッキレジストを除去し、 上記基板表面にエッチングレンジストを貼着し、上記開口部及びバイアホールを除く領域に貼着された上記金属箔をエッチングすることにより配線パターンを形成するプリント配線板の配線パターン形成方法。 【請求項2】 導電性材料が施されたバイアホールと、 基材表面に貼着された金属箔がエッチングされることにより形成された配線パターンとを備えるプリント配線板。 【請求項3】 上記導電性材料は、金属メッキ又は導電性ペーストであることを特徴とする請求項2記載のプリント配線板。 【請求項4】 上記金属箔は略18μm程度の薄さに形成されていることを特徴とする請求項2記載のプリント配線板。 【請求項5】 外層に金属箔が貼着された基板にバイアホールを形成し、 上記基板表面にエッチングレンジストを貼着し、上記バイアホールを除く領域に貼着された上記金属箔をエッチングすることにより配線パターンを形成し、 上記バイアホール内及び該バイアホールが形成された上記基板表面の開口部に導電性ペーストを充填塗布し上記基板の両面の導通を図るプリント配線板の配線パターン形成方法。 【請求項6】 外層に金属箔が貼着された基板にバイアホールを形成し、 上記バイアホール内に導電性ペーストを充填塗布し、 上記金属箔を剥離した後、再度上記バイアホールの開口部を含む上記基板の外層に金属箔を貼着し、 上記金属箔表面にエッチングレジストを貼着し、上記金属箔の上記開口部を除く領域をエッチングすることにより配線パターンを形成するプリント配線板の配線パターン形成方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、プリント配線板の配線パターンの形成方法及びプリント配線板に関し、特にバイアホールを備えたプリント配線板及び配線パターンの形成方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、プリント配線板の配線パターンの形成方法としては、エポキシ樹脂等が含浸された基材に銅箔が貼着された銅張り積層板に対して銅メッキを施し、この銅メッキ及び銅箔をエッチングすることにより配線パターンを形成する方法が広く用いられている。 【0003】 この銅メッキ及び銅箔をエッチングする配線パターンの形成方法について詳述すると、図5(a)に示すように、先ず、ガラスエポキシ樹脂に銅箔101を圧着させた銅張り積層板100を形成する。この銅箔101は、厚さ18μm以下のものが用いられている。 【0004】 次いで、図5(b)に示すように、この銅張り積層板100に貫通孔102をドリルやレーザを用いて穿設し、図5(c)に示すように、銅張り積層板100の表面及び貫通孔102の内部に無電解銅メッキ処理を施し下地メッキ層103を形成し、引き続き図5(d)に示すように電解銅メッキ処理を施し、下地メッキ層103を含むメッキ層104を形成する。 【0005】 次いで、図5(e)に示すように、銅張り積層板100の表面にエッチングレジストとなるドライフィルム105を貼着し、露光、現像処理によって所定の配線パターンに応じたエッチングパターンを形成する。次いで、図5(f)に示すように、エッチング処理を施し、配線パターン以外のメッキ層104及び銅箔101を溶解除去する。最後に配線パターンに応じて形成されたエッチングパターン上のドライフィルム105を剥離、洗浄を行う。これにより、図5(g)に示すように、バイアホールを備えた銅箔及び銅メッキからなる配線パターンが形成される。 【0006】 ところで、以上のように形成されたプリント配線板に形成される配線パターンは、ストリップラインやマイクロストリップラインとして形成され、高周波電流を扱う伝送線路として用いられている。また、従来のMbps伝送レベルの高速デジタル・高周波回路に要求される伝送線路の特性インピーダンスは、±10%の特性バラツキが一般的な許容範囲とされている。 【0007】 しかし、近年の電子機器の小型化、高速処理化の要求から、1Gbps以上の高バンド幅によるデジタル伝送インターフェイスが求められている。このような伝送線路においては、配線パターンのファインパターン化、ファインピッチ化とともに、更なる高精度の特性インピーダンスバラツキが要求される。これは、1Gbpsの伝送では基本波に対して10倍以上の高調波成分が複合されているため、電子部品、デバイスの入力又は出力インピーダンスが配線パターンのインピーダンスと整合していないと、境界部で信号の反射が生じ、この反射波が雑音となってインターフェイスの信号品質を劣化させるためである。 【0008】 また、伝送速度が高速化することによりデジタルインターフェイスのタイミングマージンが極端になくなるため(例えば100ps以下)、プリント配線板の伝送線路の特性インピーダンスのバラツキが直接インターフェイスの動作品質に影響を与えはじめる。そのためにはインピーダンスは、±5〜7%以下の特性バラツキとするような制御が必要である。特に近年のGbpsレベルの高速伝送回路では、ディファレンシャルラインが主になってきており、差動的に±10〜15%以下を要求した場合、シングルエンドラインでは特性インピーダンスバラツキを±5〜7%以下に納める必要がでてきている。 【0009】 しかし、図6に一般に用いられている4層からなる多層プリント配線板110を示す。この図6に示すようなもっとも安価な多層板である4層板〜6層板では、外層の配線パターンを形成する銅箔111は、上述したように18μm以下、例えば18μmもしくは12μm厚のものが用いられている。また、各層の導通をとるためのバイアホール112を形成する目的で貫通孔及び銅箔上に施される電解厚付け銅めっき層113は、平均25μm厚とされているが実際には15〜35μm厚程度のバラツキをもって上乗せされて電解めっきされることがある。 【0010】 すなわち、銅張り積層板に厚さ12μm銅箔111を用いた場合、この銅箔111上に形成される電解厚付け銅メッキ層113のメッキ厚が15μm〜35μmのバラツキを持つことから、銅箔111及び銅メッキ層113からなる導体厚さには37μm±10μmのバラツキが生じる。この導体厚さのバラツキに起因して配線パターンの特性インピーダンスの値もバラツキが生じる。また、かかる導体層をエッチングすることにより形成される導体幅には125μm±10μmのバラツキが生じ、更に配線パターンの特性インピーダンスの値にバラツキが生じることとなる。 【0011】 かかる多層プリント配線板110における外層パターンの特性インピーダンスバラツキを計算する。特性インピーダンスは、以下の数1に示す実験式にて計算する。 【0012】 【数1】
【0013】 ここで、hは配線パターンと内層に設けられた絶縁層との間隔であり、ここでは100μm平均とする。また、wは配線パターンの導体幅であり、上述したように125μm±10μmとする。また、tは配線パターンの導体厚さであり、上述したように37μm±10μmとする。なお、絶縁層の厚さは0.1μm、誘電率εrは4.7とした。 【0014】 以上の条件下における配線パターンの特性インピーダンスZoは、 Zomax=57.12(+10.1% 最悪値) Zocenter=54.87 Zomin=47.29(−8.8% 最悪値) となる。 【0015】 このように電解厚付け銅メッキ層113に厚みバラツキがあること及び、電解厚付け銅めっき後は銅箔111厚及び銅メッキ層113厚からなる導体厚さが大きいことから、その後のエッチング工程で形成される配線パターンのパターン幅のバラツキが大きくなり、更に配線パターン全体の特性インピーダンスのバラツキも大きく+10.1%〜−8.8%となる。したがって、特性バラツキを±5〜7%以下に確保するのは多層板の外層では現実に大変困難になっている。 【0016】 【特許文献1】特開2002−171068号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0017】 そこで、本発明は、エッチングによる配線パターンのパターン幅及び厚みの精度を向上させることにより配線パターンの特性インピーダンスバラツキを抑えるプリント配線板の配線パターン形成方法及びこれを用いたプリント配線板を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0018】 上述した課題を解決するために、本発明にかかるプリント配線板の配線パターン形成方法は、外層に金属箔が貼着された基板にバイアホールを形成し、上記バイアホールの内部を含む上記基板表面に金属メッキ処理を施し、該金属メッキ処理が施された上記基板表面の上記バイアホールが形成された開口部以外の領域にメッキレジストを施し、上記基板表面の上記開口部及び上記バイアホール内に厚付けメッキ処理を施し、基板表面より上記メッキレジストを除去し、上記基板表面にエッチングレンジストを貼着し、上記開口部及びバイアホールを除く領域に貼着された上記金属箔をエッチングすることにより配線パターンを形成するものである。 【0019】 また、本発明にかかるプリント配線板は、導電性材料が施されたバイアホールと、基材表面に貼着された金属箔がエッチングされることにより形成された配線パターンとを備えるものである。 【発明の効果】 【0020】 このようなプリント配線板の配線パターン形成方法及びこれを用いたプリント配線板によれば、金属箔をエッチングすることにより、配線パターンの厚さ及び幅の精度を向上させることができる。したがって、このプリント配線板の配線パターン形成方法を用いて形成されたプリント配線板は、配線パターンの特性インピーダンスバラツキを抑えることができ、1Gbps以上の高バンド幅によるデジタル伝送においても信号品質の劣化を起こすことなく対応することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、本発明が適用されたプリント配線板の配線パターン形成方法及びこれを用いたプリント配線板について図面を参照しながら詳細に説明する。このプリント配線板1は、図1に示すように、4層の導体層を有する多層プリント配線板であり、第1層に外層パターンを構成するマイクロストリップライン3が形成され、第2層及び第3層に内層パターンを構成する内層パターン4が形成されると共にグランド・電源層5が形成されている。また、プリント配線板1は、第1層乃至第4層に亘って第1層及び第4層に形成された外層パターンを接続する層間接続用のバイアホール6が形成されている。また、第1層及び第4層にはバイアホール6と外層及び内層パターンを接続するランド部7が形成されている。ランド部7上にはバイアホール6の導通を図るメッキ層8が形成されている。 【0022】 外層パターンを構成するマイクロストリップライン3は、銅張積層板における銅箔をエッチングすることにより形成されるものであり、厚さtを15μm±1.5μm、幅wを125μm±6μmのバラツキを持って形成されている。またマイクロストリップライン3は、第2層に設けられたグランド・電源層5より所定の間隙hだけ隔てて形成されている。 【0023】 第1層及び第4層に形成された外層パターンを接続するバイアホール6は、外層パターンの一部を構成するランド部7上及びホール内が選択的に電解銅メッキされることによりメッキ層8が形成されている。メッキ層8は、無電解銅メッキ及び電解銅メッキ法にて厚さ15μm〜35μmのバラツキを持って形成されている。なお、このメッキ層8は、無電解及び/又は電解ニッケルメッキにて形成してもよい。この場合、メッキ層8は厚さ10μm〜25μmのバラツキを持って形成される。 【0024】 かかるプリント配線板1における外層パターンの特性インピーダンスバラツキを計算する。特性インピーダンスは、上記の式1に示す実験式にて計算する。 【0025】 ここで、hはマイクロストリップライン3とグランド・電源層5との間隔であり、ここでは100μm平均とする。また、wはマイクロストリップライン3の幅であり、上述したように125μm±6μmとする。また、tはマイクロストリップライン3の厚さであり、上述したように15μm±1.5μmとする。なお、グランド・電源層5の厚さは0.1mm、誘電率εrは4.7とした。 【0026】 以上の条件下におけるマイクロストリップライン3の特性インピーダンスZoは、 Zomax=60.01(+3.4% 最悪値) Zocenter=58.03 Zomin=56.15(−3.2% 最悪値) となる。 【0027】 このように、本発明が適用されたプリント配線板1によれば、外層パターンを構成するマイクロストリップライン3の特性インピーダンスZoのバラツキが+3.4%〜−3.2%に抑えることができ、1Gbps以上の高バンド幅によるデジタル伝送においても信号品質の劣化を起こすことなく対応することができる。 【0028】 次いで、以上のような構成を備えるプリント配線板1の製造方法について説明する。先ず、図2(a)に示すように、配線パターンやグランド層、電源層等の内層パターンが形成された内層コア基板の最外層に、コア基板及び銅箔12,13を熱加圧することにより接着し積層基板10を形成する。コア基板は、例えばプリプレグ等の熱硬化性樹脂がガラス布等の補強剤に含浸されたBステージ状の接着シートが用いられる。また銅箔12,13は、厚さ18μm以下のものが用いられる。 【0029】 次いで、図2(b)に示すように、NC制御されたドリル旋盤等を用いて、積層基板10の所定箇所に層間接続用の貫通孔11を穿設する。そして、貫通孔11の樹脂スミアをデスミア処理にて除去した後、キャタライジング処理、アクセラレーティング処理を行い、無電解銅メッキを施すことによって、図2(c)に示すように、積層基板10の銅箔12,13上及び貫通孔11内にメッキ層14を形成する。このメッキ層14は、0.1μm〜1μm程度の厚さに形成される。 【0030】 次いで、図2(d)に示すように、貫通孔11及びその周辺部を除き、銅箔12,13上にメッキレジストとなるドライフィルム15を貼着する。そして、積層基板10に対して露光、現像を行い、貫通孔11及びその周辺部を除去する。次いで、図2(e)に示すように、ドライフィルム15が除去された貫通孔11及びその周辺部に対して電解厚付け銅メッキ処理を行い、メッキ層16を形成する。図1に示すバイアホール6及びランド部7は、無電解銅メッキ処理に引き続き電解厚付け銅メッキ処理が行われることによりメッキ層14及びメッキ層16からなるメッキ層8を所定の厚さに形成し導通化を図ることができる。なお、貫通孔11及びその周辺部の導通化は、電解銅メッキの他、無電解ニッケルメッキ処理により行ってもよい。 【0031】 次いで、図2(f)に示すように、銅箔12,13上に貼着されたドライフィルム15を剥離し、銅箔12,13上と貫通孔11及びその周辺部にエッチングレジストとなるドライフィルム17を貼着する。そしてこのドライフィルム17を露光することにより配線パターンに応じたパターンの潜像を形成し、次いで現像することにより、図2(g)に示すように、配線パターンに対応する領域及び貫通孔11及びその周辺以外のドライフィルムを除去する。 【0032】 次いで、図2(h)に示すように、エッチング処理を行い、銅箔12,13を除去することにより配線パターンを形成する。最後に、銅箔12,13上と貫通孔及びその周辺に貼着されたドライフィルム17を剥離することにより、図2(i)に示すように、プリント配線板1が形成される。 【0033】 ここで、上述したように銅箔12,13は厚さが18μm以下と、元々が薄いものが用いられ、また銅箔12,13の厚さバラツキは±10%程度であるため、エッチング深さやエッチング処理に要する時間等のバラツキが少なくなり、エッチング精度も向上される。この結果、銅箔12,13をエッチングすることにより形成されるマイクロストリップライン3の厚さバラツキは、上述したように15μm±1.5μmとなる。また、同様にマイクロストリップライン3の幅は125μm±6μmとなる。 【0034】 なお、銅箔12,13は、元の厚さ18μmからエッチングのための下地処理、例えば酸洗浄や研磨による整地処理等により若干削られるため、銅箔12,13をエッチングすることにより形成されるマイクロストリップライン3の厚さは上述した15μm±1.5μmとなる。 【0035】 このように、本発明が適用されたプリント配線板の配線パターン形成方法によれば、薄銅箔をエッチングすることにより、配線パターンの厚さ及び幅の精度を向上させることができる。したがって、このプリント配線板の配線パターン形成方法を用いて形成されたプリント配線板1の配線パターンの特性インピーダンスバラツキも、上述したように+3.4%〜−3.2%程度に抑えることができる。 【0036】 また、このプリント配線板のパターン形成方法を用いて形成されたプリント配線板1のバイアホール6及びランド部7は、貫通孔11及びその周辺部のみに電解厚付け銅メッキ処理又は無電解ニッケルメッキを行うことにより、従来通りのメッキ厚を確保することができる。したがって、バイアホール6は、市場の動作環境下における熱膨張収縮現象によっても、導通接続信頼性を長期的に確保することができ、またインダクタンス成分を低く維持しつつ伝送特性を良好に維持することができる。 【0037】 なお、電解厚付け銅メッキは、常に25μm±10μm程度の厚みバラツキを持っているが、Gbps帯のデジタルインターフェイスにおいてはバイアホールを介する伝送線路の設計を行うことは伝送線路の品質特性上、避けられているため、バイアホール6におけるメッキ層8の厚さバラツキは事実上無視することができる。 【0038】 また、本発明が適用されたプリント配線板の配線パターンの形成方法は、上述したように、貫通孔及びその周辺のみに電解銅メッキ処理を行う場合の他、導電性ペーストを印刷することによって貫通孔11の導通を図るようにしてもよい。この配線パターンの形成方法は、図2(b)に示す、積層基板10に貫通孔11を穿設した後、図3(a)に示すように、銅箔12,13上にエッチングレジストとなるドライフィルム21を貼着し、このドライフィルム21を露光することにより配線パターンに応じた潜像を形成し、次いで現像処理を行い配線パターンに対応する領域及び貫通孔11以外のドライフィルムを除去する。 【0039】 次いで、図3(b)に示すように、エッチング処理を行い、銅箔12,13を除去した後、図3(c)に示すようにドライフィルム21を剥離し、配線パターンを形成する。 【0040】 次いで、図3(d)に示すように、導電性ペースト22を貫通孔11及びその周辺に印刷、充填し、熱硬化処理を行う。導電性ペースト22は、熱硬化性樹脂からなるバインダーに銀や銅が含有された銀ペーストや銅ペーストが用いられる。これにより、薄銅箔をエッチングすることによる配線パターンを形成できると共に、バイアホール6及びランド部7には導電性ペースト22からなる導電層を形成することができる。 【0041】 かかる配線パターンの形成方法によって形成されたプリント配線板20においても、薄銅箔をエッチングすることにより、配線パターンの厚さ及び幅の精度を向上させることができる。したがって、このプリント配線板の配線パターン形成方法を用いて形成されたプリント配線板20の配線パターンの特性インピーダンスバラツキも、上述したように+3.4%〜−3.2%程度に抑えることができる。また、プリント配線板20においても、バイアホール6に導電性ペースト22が印刷充填されることにより従来通りのメッキ厚を確保することができるため、市場の動作環境下における熱膨張収縮現象によっても、導通接続信頼性を長期的に確保することができ、またインダクタンス成分を低く維持しつつ伝送特性を良好に維持することができる。 【0042】 また、本発明が適用されたプリント配線板の配線パターン形成方法は、先にバイアホール内に導電性ペーストを充填塗布した後、基板表面に貼着された薄銅箔をエッチングすることにより配線パターンを形成するようにしてもよい。この配線パターンの形成方法は、図2(b)に示す、積層基板10に貫通孔11を穿設した後、図4(a)に示すように、貫通孔11内に導電性ペースト31を印刷、充填し、熱硬化処理を行い貫通孔11内の導通化を図る。この導電性ペースト31も、熱硬化性樹脂からなるバインダーに銀や銅が含有された銀ペーストや銅ペーストが用いられる。 【0043】 次いで積層基板10の表面に貼着された薄銅箔を剥離し、整地した後、図4(b)に示すように、再度貫通孔11が形成された開口部を含む積層基板10の表面に薄銅箔32を貼着する。次いで、薄銅箔32上にドライフィルムを貼着し、露光、現像した後、エッチングを行い、ドライフィルムを剥離することにより、図4(c)に示すように、薄銅箔からなる配線パターンを形成する。 【0044】 かかる配線パターンの形成方法によって形成されたプリント配線板30においても、薄銅箔をエッチングすることにより、配線パターンの厚さ及び幅の精度を向上させることができる。したがって、このプリント配線板の配線パターン形成方法を用いて形成されたプリント配線板30の配線パターンの特性インピーダンスバラツキも、上述したように+3.4%〜−3.2%程度に抑えることができる。また、プリント配線板30においても、バイアホール6に導電性ペースト31が印刷充填されることにより従来通りのメッキ厚を確保することができるため、市場の動作環境下における熱膨張収縮現象によっても、導通接続信頼性を長期的に確保することができ、またインダクタンス成分を低く維持しつつ伝送特性を良好に維持することができる。 【図面の簡単な説明】 【0045】 【図1】本発明が適用されたプリント配線板を示す断面図である。 【図2】本発明が適用されたプリント配線板の製造工程を示す断面図である。 【図3】本発明が適用された他のプリント配線板の製造工程を示す断面図である。 【図4】本発明が適用された他のプリント配線板の製造工程を示す断面図である。 【図5】従来の配線パターンの形成方法の代表例を示す工程図である。 【図6】従来のプリント配線板を示す断面図である。 【符号の説明】 【0046】 1 プリント配線板、3 マイクロストリップライン、4 内層パターン、5 グランド・電源層、6 バイアホール、7 ランド部、8 メッキ層、10 積層基板、11 貫通孔、12,13 銅箔、14 メッキ層、15 ドライフィルム、16 メッキ層、17 ドライフィルム、20 プリント配線板、21 ドライフィルム、22 導電性ペースト、30 プリント配線板、31 導電性ペースト、32 薄銅箔
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成16年10月14日(2004.10.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067736 【弁理士】 【氏名又は名称】小池 晃
【識別番号】100086335 【弁理士】 【氏名又は名称】田村 榮一
【識別番号】100096677 【弁理士】 【氏名又は名称】伊賀 誠司
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| 【公開番号】 |
特開2006−114700(P2006−114700A) |
| 【公開日】 |
平成18年4月27日(2006.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願2004−300580(P2004−300580) |
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