| 【発明の名称】 |
電子部品実装構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 正喜 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】杉本 勝 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】木村 秀吉 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】橋本 拓磨 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】西岡 浩二 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】石崎 真也 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】森 哲 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】岩堀 裕 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
【氏名】塩濱 英二 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】電子部品実装構造において、電子部品と電子部品実装基板との間にある接合層におけるボイドの発生を防止することができるようにする。
【解決手段】電子部品実装構造1は、LEDチップ2と、LEDチップ2が実装される素子実装基板3と、素子実装基板3の背面31に形成された接合パターン4とを備える電子部品10を、電子部品実装基板6上に実装すると共に、接合パターン4を、クリームはんだにより形成された接合層5を介して、電子部品実装基板6に接合して形成され、接合層5の、接合パターンの外周40より内側領域に、クリームはんだ中の気化した有機成分の排出を促すため通気路7を備えている。気化した有機成分がこの通気路7を介して接合層5の外部に排出され易くなり、接合層5におけるボイドの発生が防止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1個又は複数個の素子と、前記素子が実装される素子実装基板と、前記素子実装基板の前記素子が実装された面とは反対側の背面に形成された接合パターンとを備える電子部品を、電子部品実装基板上に実装すると共に、前記接合パターンを、初期状態においてペースト状であり有機成分を含有する接合材料により形成された接合層を介して、前記電子部品実装基板に接合してなる電子部品実装構造において、 前記接合材料中の気化した有機成分の排出を促すための通気路が、前記接合層の、前記接合パターンの外周より内側領域に形成されていることを特徴とする電子部品実装構造。 【請求項2】 請求項1に記載の電子部品実装構造において、 前記電子部品は、前記接合パターンの外周より内側に、該接合パターンが形成されておらず、前記接合部材に対して濡れ性の悪い下地露出部を有し、 前記通気路が、前記接合層の、前記下地露出部に対向する領域に形成されていることを特徴とする電子部品実装構造。 【請求項3】 請求項1に記載の電子部品実装構造において、 前記接合層は、相対的に高融点の接合材料と、初期状態においてペースト状であり有機成分を含有する相対的に低融点の接合材料とを含んで形成され、この高融点の接合材料を低融点の接合材料で挟んでなる単位接合層を複数備えることを特徴とする電子部品実装構造。 【請求項4】 請求項1に記載の電子部品実装構造において、 前記電子部品実装基板は、前記接合パターンに対向する面上に、前記接合層を形成する接合材料に対して濡れ性のよい材料により形成されたランド部と、該ランド部が形成されておらず、前記接合層を形成する接合材料に対して濡れ性の悪い材料により形成された非接合部とを有し、 前記通気路が、前記接合層の、前記非接合部に対向する領域に、形成されていることを特徴とする電子部品実装構造。 【請求項5】 1個又は複数個の素子と、前記素子が実装される素子実装基板と、前記素子実装基板の前記素子が実装された面とは反対側の背面に形成された接合パターンとを備える電子部品を、電子部品実装基板上に実装すると共に、前記接合パターンを、初期状態においてペースト状であり有機成分を含有する接合材料により形成された接合層を介して、前記電子部品実装基板に接合してなる電子部品実装構造において、 前記電子部品は、前記接合層から前記接合材料中の気化した有機成分の排出を促すために、前記素子実装基板の背面の中央側が背面の周縁側に比べて前記電子部品実装基板の方向に突出した略錘体状の突出部を有することを特徴とする電子部品実装構造。 【請求項6】 請求項1又は請求項5に記載の電子部品実装構造において、 前記素子は、発光ダイオード(light emitting diode)チップであり、 前記素子実装基板は、前記素子に電気的に接続される配線部を有し、 前記電子部品実装基板は、金属板と、この金属板上に形成された絶縁層とを備え、且つ、前記金属板の一部が前記絶縁層から露出するように形成された金属板露出部と、前記金属板上に前記絶縁層を介して形成された配線パターンとを有し、 前記電子部品の配線部が、前記電子部品実装基板の方向に引き出されて前記配線パターンに電気的に接続され、 前記電子部品の接合パターンが、前記接合層を介して前記金属板露出部に接合されていることを特徴とする電子部品実装構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、トランジスタ、ダイオード等の電子部品を基板に実装する電子部品実装構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、電子部品に設けられた電極等を、基板上に設けられた配線パターン等に、はんだを介して接合した電子部品実装構造が一般的に知られている。また、電子部品の放熱性を高めるために、電子部品に放熱用の接合部を設けて基板にはんだ接合した電子部品実装構造や、電子部品と基板の接合部を補強するために、電子部品と基板の間の隙間にアンダーフィル樹脂を注入した電子部品実装構造等も知られている(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 このような電子部品実装構造においては、接合工程を簡略化するために、通常はリフロー工法等が用いられる。リフロー工法では、予め基板上の接合箇所にペースト状のクリームはんだを塗布し、その上に位置合わせされた電子部品を載置した後、リフロー炉内でクリームはんだを加熱溶融させて、電子部品と基板とを接合させる。リフロー工法等を用いることにより、多数個の部品を短時間で接合することができ、高い量産効率が得られる利点がある。 【特許文献1】特開平11−163049号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところで、このようなリフロー工程においては、リフロー炉内ではんだを加熱溶融させた際、クリームはんだに含まれるフラックスの一部は気化し、その他は液化状態で、はんだ表面に集結する傾向がある。このため、はんだ接合部分が電子部品の背面と基板との間にある場合、気化したフラックスが接合部内に留まり易く、はんだ接合部内に留まった気化成分がボイド(空隙)を発生させてしまい、はんだ接合強度の低下や放熱性の低下を発生させるという問題があった。なお、特許文献1に記載の電子部品実装構造においては、アンダーフィル樹脂中に、空隙部とこの空隙部から外部へ通じる開口が形成されているが、接合工程において気化したフラックスにより形成されるはんだ接合部のボイド(空隙)の発生を防止することができるものではない。 【0005】 本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、電子部品と電子部品実装基板との間にあるはんだ接合部のボイドの発生を防止することができる電子部品実装構造を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達成するために請求項1の発明は、1個又は複数個の素子と、前記素子が実装される素子実装基板と、前記素子実装基板の前記素子が実装された面とは反対側の背面に形成された接合パターンとを備える電子部品を、電子部品実装基板上に実装すると共に、前記接合パターンを、初期状態においてペースト状であり有機成分を含有する接合材料により形成された接合層を介して、前記電子部品実装基板に接合してなる電子部品実装構造において、前記接合材料中の気化した有機成分の排出を促すための通気路が、前記接合層の、前記接合パターンの外周より内側領域に形成されていることを特徴とする。 【0007】 請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記電子部品は、前記接合パターンの外周より内側に、該接合パターンが形成されておらず、前記接合部材に対して濡れ性の悪い下地露出部を有し、前記通気路が、前記接合層の、前記下地露出部に対向する領域に形成されていることを特徴とする。 【0008】 請求項3の発明は、請求項1に記載の発明において、前記接合層は、相対的に高融点の接合材料と、初期状態においてペースト状であり有機成分を含有する相対的に低融点の接合材料とを含んで形成され、この高融点の接合材料を低融点の接合材料で挟んでなる単位接合層を複数備えることを特徴とする。 【0009】 請求項4の発明は、請求項1に記載の発明において、前記電子部品実装基板は、前記接合パターンに対向する面上に、前記接合層を形成する接合材料に対して濡れ性のよい材料により形成されたランド部と、該ランド部が形成されておらず、前記接合層を形成する接合材料に対して濡れ性の悪い材料により形成された非接合部とを有し、前記通気路が、前記接合層の、前記非接合部に対向する領域に、形成されていることを特徴とする。 【0010】 請求項5の発明は、1個又は複数個の素子と、前記素子が実装される素子実装基板と、前記素子実装基板の前記素子が実装された面とは反対側の背面に形成された接合パターンとを備える電子部品を、電子部品実装基板上に実装すると共に、前記接合パターンを、初期状態においてペースト状であり有機成分を含有する接合材料により形成された接合層を介して、前記電子部品実装基板に接合してなる電子部品実装構造において、前記電子部品は、前記接合層から前記接合材料中の気化した有機成分の排出を促すために、前記素子実装基板の背面の中央側が背面の周縁側に比べて前記電子部品実装基板の方向に突出した略錘体状の突出部を有することを特徴とする。 【0011】 請求項6の発明は、請求項1又は請求項5に記載の発明において、前記素子は、発光ダイオード(light emitting diode)チップであり、前記素子実装基板は、前記素子に電気的に接続される配線部を有し、前記電子部品実装基板は、金属板と、この金属板上に形成された絶縁層とを備え、且つ、前記金属板の一部が前記絶縁層から露出するように形成された金属板露出部と、前記金属板上に前記絶縁層を介して形成された配線パターンとを有し、前記電子部品の配線部が、前記電子部品実装基板の方向に引き出されて前記配線パターンに電気的に接続され、前記電子部品の接合パターンが、前記接合層を介して前記金属板露出部に接合されていることを特徴とする。 【発明の効果】 【0012】 請求項1の発明によれば、接合材料中の気化した有機成分の排出を促すための通気路が、接合層の、接合パターンの外周より内側領域に形成されているので、接合材料を加熱溶融して電子部品を電子部品実装基板に実装させる際、気化した有機成分が通気路を介して接合層の外部に排出され易くなる。このため、接合層におけるボイドの発生を防止することができる。 【0013】 請求項2の発明によれば、電子部品が、接合パターンの外周より内側に、接合部材に対して濡れ性の悪い下地露出部を有するので、接合材料が下地露出部に付着し難い結果、通気路が、接合層の、下地露出部に対向する領域に形成され易くなる。このため、より容易に接合層におけるボイドの発生を防止することができる。 【0014】 請求項3の発明によれば、接合層は、高融点の接合材料を低融点の接合材料で挟んでなる単位接合層を複数備えるので、接合工程の温度を適切に調節して低融点の接合材料のみを溶融させ、高融点の接合材料の形状を保持させることにより、隣り合う単位接合層間に、より確実に通気路を形成させることが可能であると共に、高融点の接合材料の形状やサイズを調節することにより、通気路のサイズも制御可能である。このため、より容易に接合層におけるボイドの発生を防止することができる。 【0015】 請求項4の発明によれば、電子部品実装基板が、接合パターンに対向する面上に、接合層を形成する接合材料に対して濡れ性のよい材料により形成されたランド部と、接合層を形成する接合材料に対して濡れ性の悪い材料により形成された非接合部とを有するので、接合材料が非接合部に付着し難い結果、通気路が、接合層の、非接合部に対向する領域に形成され易くなる。このため、より容易に接合層におけるボイドの発生を防止することができる。 【0016】 請求項5の発明によれば、電子部品が、素子実装基板の背面の中央側が背面の周縁側に比べて電子部品実装基板の方向に突出した略錘体状の突出部を有するので、接合材料を加熱溶融して電子部品を電子部品実装基板に実装させる際、接合パターンの内側から外側に向けて気体の流れが生じ易くなる。このため、気化した有機成分の接合層外への排出を促して、接合層におけるボイドの発生を防止することができる。 【0017】 請求項6の発明によれば、電子部品の配線部が、電子部品実装基板の方向に引き出されて配線パターンに電気的に接続され、電子部品の接合パターンが、接合層を介して熱伝導性のよい金属板露出部に接合されているので、この接合層が放熱用の接合部として有利に作用する。LEDチップを素子とする電子部品では、LEDの効率が10%前後であることから、注入電力を増加させるにつれて多大な熱が発生し、発生した熱を外部に逃がすことが出来ない場合、素子の温度が上昇して効率の更なる低下や、寿命の低下を招く虞れがあるが、接合層が放熱用の接合部として作用ので、素子の温度上昇を抑制してLEDの効率の低下及び寿命の低下を防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、本発明の第1の実施形態に係る電子部品実装構造について、図1を参照して説明する。電子部品実装構造1は、LEDチップ(素子)2と、LEDチップ2が実装される素子実装基板3と、素子実装基板3の背面31に形成された接合パターン4とを備える電子部品10を、電子部品実装基板6上に実装すると共に、接合パターン4を、接合層5を介して電子部品実装基板6に接合して形成される。 【0019】 LEDチップ2の電極にはバンプ21が形成されており、LEDチップ2はこのバンプ21を介して素子実装基板3に実装される。素子実装基板3は、樹脂、セラミック等の材料により形成され、正面30側にLEDチップ2を実装するための凹部30aを有すると共に、平面状の背面31に接合パターン4が形成されている。また、素子実装基板3の表面には、正面30の凹部30aから背面31に亘って配線部32が形成されている。 【0020】 接合パターン4は、熱伝導性に優れると共に、接合層5を形成する接合材料に対して濡れ性に優れる材料(例えば、銅などの金属)を用いて、その外周40が略正方形となるように形成されている。また、接合パターン4の外周40より内側には、接合パターン4が形成されておらず、接合層5を形成する接合材料に対して濡れ性の悪い下地露出部41が形成されている。下地露出部41は、接合パターン4を線状に分断するように形成されており、接合パターン4の短手方向の断面は、テーパー状になっている。 【0021】 このような素子実装基板3は、例えば、射出成型法などにより樹脂、セラミック等を成形し、レーザを用いた立体回路形成法等により配線部32や接合パターン4を形成することにより作製される。下地露出部41は、例えば、接合パターン4を形成した後に、エッチングを施す従来工法により形成される。LEDチップ2は、素子実装基板3の凹部30aの底面にある配線部32端に、フリップチップ実装して、素子実装基板3に実装される。 【0022】 接合層5は、下地露出部41に対向する領域に通気路7を有している。接合層5を形成する接合材料としては、クリームはんだ等の、初期状態においてペースト状であり有機成分を含有する接合材料が使用される。 【0023】 電子部品実装基板6は、銅、アルミニウム等からなる金属板61と、絶縁層62と、配線パターン63,64とを備えており、金属板61上に、絶縁層62を介して配線パターン63,64が形成されている。このような電子部品実装基板6は、例えば、予め表面に配線パターン63,64を形成したガラスエポキシ製プリント配線板を、プリプレグを間に挟んだ状態で金属板61にプレスすることにより作製される。 【0024】 電子部品実装構造1は、例えば、リフロー工法等を利用して、電子部品10の配線部32を、接合部8を介して電子部品実装基板6の配線パターン63に電気的に接続し、電子部品10の接合パターン4を、接合層5を介して電子部品実装基板6の配線パターン64に接合することにより形成される。 【0025】 本実施形態の電子部品実装構造1によれば、接合材料中の気化した有機成分の排出を促すための通気路7が、接合層5の、接合パターンの外周40より内側領域に形成されているので、接合材料を加熱溶融して電子部品10を電子部品実装基板6に実装させる際、気化した有機成分が通気路7を介して接合層5の外部に排出され易くなる。このため、接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。また、接合パターンの外周40より内側に、接合部材に対して濡れ性の悪い下地露出部41を有するので、接合層5を形成する接合材料が下地露出部41に付着し難い結果、通気路7が、接合層5の、下地露出部41に対向する領域に形成され易くなる。このため、より容易に接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。 【0026】 また、接合パターン4の断面をテーパー状としたので、下地露出部41の形成に伴う接合パターン4の面積の減少を抑えつつ、通気路7を形成することができる。また、接合パターン4の断面をテーパー状にして接合パターン4の面積を大きくすると共に、接合パターン4に銅などの熱伝導性に優れる材料を用いたので、LEDチップ2からの熱が、接合パターン4内で素子実装基板3の背面31に平行な方向に広がり易くなり、接合パターン4の熱抵抗をより効果的に下げることができる。 【0027】 次に、本発明の第2の実施形態について図2を参照して説明する。本実施形態の電子部品実装構造1は、電子部品実装基板6が、電子部品10の正面に配置された基板6aと、電子部品10の背面に配置された基板6bにより形成されている点で第1の実施形態と異なる。 【0028】 電子部品10の正面に配置された基板6aは、絶縁層62及び配線パターン63を備えており、電子部品10の凹部30aに対向する位置に開口部70を有している。LEDチップ2からの光は、この開口部70を介して出射される。 【0029】 電子部品10の背面に配置された基板6bは、例えば、銅などの金属板により形成されており、接合パターン4に対向する領域を取り囲むように、接合層5を形成する接合材料に対して濡れ性を有しないレジスト9が形成されている。 【0030】 素子実装基板3の背面31には、第1の実施形態の接合パターン4と同じパターン形状の接合パターン4が形成されており、接合パターン4の外周40より内側に下地露出部41が形成されている。また、素子実装基板3の正面30には、配線部32が形成されている。接合層5は、この下地露出部41に対向する領域に通気路7を有している。 【0031】 本実施形態においても第1の実施形態と同様の方法により、電子部品10及び電子部品実装基板6を作製することができ、クリームはんだを用いたリフロー工法等により電子部品10を電子部品実装基板6に実装することができる。電子部品実装構造1は、電子部品10の前面において、電子部品10の配線部32を基板6aの配線パターン63に電気的に接続し、電子部品10の接合パターン4を、接合層5を介して基板6bに接合することにより形成される。 【0032】 本実施形態の電子部品実装構造1においても、通気路7が、接合層5の、接合パターンの外周40より内側領域に形成されているので、気化した有機成分が通気路7を介して接合層5の外部に排出され易くなり、接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。また、接合パターンの外周40より内側に下地露出部41を有するので、接合材料が下地露出部41に付着し難い結果、通気路7が、接合層5の、下地露出部41に対向する領域に形成され易くなる。このため、より容易に接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。 【0033】 次に、本発明の第3の実施形態について図3を参照して説明する。本実施形態の電子部品実装構造1は、電子部品10が、下地露出部41を接合パターンの外周40より内側に有しておらず、電子部品実装基板6が、接合パターン4に対向する面上に、ランド部65及び絶縁層露出部(非接合部)62aを有する点で第1の実施形態と異なる。 【0034】 電子部品10の接合パターン4は、接合層5を形成する接合材料に対して濡れ性に優れる材料を用いて、その外周40が略正方形となるように形成されている。電子部品実装基板6は、接合パターン4に対向する面上に、熱伝導性に優れると共に接合層5を形成する接合材料に対して濡れ性のよい材料により形成されたランド部65と、このランド部65が形成されておらず、接合層5を形成する接合材料に対して濡れ性の悪い材料により形成された絶縁層露出部62aとを有している。ランド部65の形状は、第1の実施形態における接合パターン4と同じパターン形状であり、ランド部65の短手方向の断面は、テーパー状になっている。通気路7は、接合層5の、絶縁層露出部62aに対向する領域に形成されている。 【0035】 本実施形態においても第1の実施形態と同様の方法により、電子部品10及び電子部品実装基板6を作製することができ、クリームはんだを用いたリフロー工法等により電子部品10を電子部品実装基板6に実装することができる。電子部品実装構造1は、電子部品10の配線部32を、接合部8を介して電子部品実装基板6の配線パターン63に電気的に接続し、電子部品10の接合パターン4を、接合層5を介して電子部品実装基板6のランド部65に接合することにより形成される。 【0036】 本実施形態の電子部品実装構造1においても、通気路7が、接合層5の、接合パターンの外周40より内側領域に形成されているので、気化した有機成分が通気路7を介して接合層5の外部に排出され易くなり、接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。また、電子部品実装基板6が、接合パターン4に対向する面上に、ランド部65及び絶縁層露出部62aを有するので、接合材料が絶縁層露出部62aに付着し難い結果、通気路7が、接合層5の、絶縁層露出部62aに対向する領域に形成され易くなる。このため、より容易に接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。 【0037】 また、ランド部65の断面をテーパー状としたので、絶縁層露出部62aの形成に伴うランド部65の面積の減少を抑えつつ、通気路7を形成することができる。また、ランド部65の断面をテーパー状にしてランド部65の面積が大きくすると共に、ランド部65に熱伝導性に優れる材料を用いたので、LEDチップ2からの熱が、ランド部65内で電子部品実装基板6の表面に平行な方向に広がり易くなり、ランド部65の熱抵抗をより効果的に下げることができる。 【0038】 次に、本発明の第4の実施形態について図4及び図5を参照して説明する。本実施形態の電子部品実装構造1は、接合層5が、相対的に高融点の接合材料を相対的に低融点の接合材料で挟んでなる単位接合層50を複数個有する点で他の実施形態と異なる。 【0039】 図4に示されるように、本実施形態においては、電子部品10として、例えば、第1の実施形態と同形状の電子部品10が用いられる。また、電子部品実装基板6として、例えば、金属板61上に絶縁層62を介して配線パターン63及びランド部65が形成された基板が用いられる。ランド部65は、接合層5を形成する接合材料に対して濡れ性のよい材料により形成され、接合パターン4と対向するように線状に形成されている。 【0040】 接合層5は、相対的に高融点の接合材料からなるはんだバンプ51と、初期状態においてペースト状であり有機成分を含有する相対的に低融点のクリームはんだ52とを含んで形成されている。単位接合層50は、このはんだバンプ51を、クリームはんだ52で挟んで形成される。図4において、単位接合層50は、接合パターン4及びランド部65に沿って、紙面の手前から奥行き方向に延びるように、略円柱状に形成されている。 【0041】 電子部品10は、例えば、以下のような方法により電子部品実装基板6に実装される。まず、電子部品10の接合パターン4に相対的に低融点のクリームはんだ52を塗布し、その上に相対的に高融点のはんだバンプ51を載せてリフロー工程を通す。その際、リフロー炉内の温度は、高融点のはんだバンプ51が溶融する温度よりも低温の、クリームはんだ52のみが溶融する温度以下に管理する。このようにして、電子部品10の接合パターン4上に、はんだバンプ51が固定された構造を作製する。 【0042】 次に、電子部品実装基板6のランド部65にクリームはんだ52を塗布する。そして、電子部品10の背面を電子部品実装基板6に対向させて、はんだバンプ51がランド部65上に載るように位置合わせして載置した後、再度リフロー工程を通す。この際も、リフロー炉内の温度は、クリームはんだ52のみが溶融する温度以下に管理する。はんだバンプ51は工程の最後まで形状を保つことができ、図4に示されるような接合層5が形成される。 【0043】 このような方法によれば、1回目のリフロー工程にて溶融したクリームはんだ52は、フラックス等の不純物が排出されることによって融点が上昇する。従って、リフロー炉の温度をクリームはんだ52のみが溶融する温度以下に管理することにより、二回目のリフロー工程において電子部品実装基板6側のクリームはんだ52が溶融した際にも、電子部品10側に付着したクリームはんだ52が再溶融することなく、電子部品10に対するはんだバンプ51の位置ずれを防ぎつつ、電子部品10を電子部品実装基板6に接合することが可能である。 【0044】 なお、本実施形態においては、一回目のリフロー工程により、電子部品10側にはんだバンプ51を固定し、二回目のリフロー工程で、この電子部品10を電子部品実装基板6に固定した場合について説明したが、一回日のリフロー工程で電子部品実装基板6側にはんだバンプ51を固定し、二回目のリフロー工程で電子部品10とはんだバンプ51が付いた電子部品実装基板6とを接合してもよい。 【0045】 本実施形態の電子部品実装構造1においても、通気路7が、接合層5の、接合パターンの外周より内側領域に形成されているので、気化した有機成分が通気路7を介して接合層5の外部に排出され易くなり、接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。また、接合パターンの外周より内側に下地露出部41を有するので、接合材料が下地露出部41に付着し難い結果、通気路7が、接合層5の、下地露出部41に対向する領域に形成され易くなる。このため、より容易に接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。 【0046】 また、接合層5は、高融点の接合材料を低融点の接合材料で挟んでなる単位接合層50を複数備えるので、接合工程の温度を適切に調節して低融点の接合材料のみを溶融させ、高融点の接合材料の形状を保持させることにより、隣り合う単位接合層50間に、より確実に通気路7を形成させることが可能であると共に、高融点の接合材料の形状やサイズを調節することにより、通気路7のサイズも制御可能である。例えば、図5に示されるように、サイズの大きいはんだバンプ51を用いることにより、接合層5の厚みを大きくすることができる。なお、図5においては、電子部品実装基板6として、電子部品10の背面に対向する領域に、絶縁層62が取り除かれた金属板露出部61aを有し、電子部品10の接合パターン4に対向する領域を取り囲むように、接合層5を形成する接合材料に対して濡れ性の悪いレジスト9が形成された基板を示している。このように、図5に示される電子部品実装構造1は、熱抵抗の高い絶縁層62が除去されているので、図4に示す構造に比べて、更にLEDチップ2の放熱性が高まる効果がある。 【0047】 次に、本発明の第5の実施形態について図6を参照して説明する。本実施形態の電子部品実装構造1は、下地露出部41が、接合パターン4の内側から外周側に向けて末広がりに形成されていると共に、素子実装基板3の少なくともLEDチップ2が実装された領域の直下に対応する背面の領域11が、接合層5を介して電子部品実装基板6に接合されている点で上記第1乃至第4の実施形態と異なる。 【0048】 電子部品10は、他の実施形態と同様、LEDチップ2と、素子実装基板3と、接合パターン4とを備えており、接合パターンの外周40より内側には下地露出部41が形成されている。この下地露出部41は、LEDチップ2が実装された領域の直下に対応する背面の領域11を避ける形で形成されている。従って、電子部品10を電子部品実装基板6に接合した状態では、LEDチップ2が実装された領域の直下に対応する背面の領域11は、接合材料を介して電子部品実装基板6に接合される。また、下地露出部41は、接合パターン4の内側から外側に向けて末広がりに形成されると共に、接合パターン4の中心Oに対して対称的に形成されている。 【0049】 電子部品実装基板6は、金属板61と、絶縁層62と、配線パターン63とを備えており、電子部品10の背面に対向する領域に、絶縁層62が取り除かれた金属板露出部61aを有している。 【0050】 本実施形態においても第1の実施形態と同様の方法により、電子部品10及び電子部品実装基板6を作製することができ、クリームはんだを用いたリフロー工法等により電子部品10を電子部品実装基板6に実装することができる。電子部品実装構造1は、電子部品10の配線部32を、接合部8を介して電子部品実装基板6の配線パターン63に電気的に接続し、電子部品10の接合パターン4を、接合層5を介して電子部品実装基板6の金属板露出部61aに接合することにより形成される。 【0051】 本実施形態の電子部品実装構造1においても、通気路7が、接合層5の、接合パターンの外周40より内側領域に形成されているので、気化した有機成分が通気路7を介して接合層5の外部に排出され易くなり、接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。また、接合パターンの外周40より内側に下地露出部41を有するので、接合材料が下地露出部41に付着し難い結果、通気路7が、接合層5の、下地露出部41に対向する領域に形成され易くなる。このため、より容易に接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。 【0052】 また、素子実装基板3の少なくともLEDチップ2が実装された領域の直下に対応する背面の領域11が、接合層5を介して電子部品実装基板6に接合されているので、LEDチップ2から発生した熱を、より確実に電子部品実装基板6側に放熱することができる。 【0053】 また、下地露出部41が、接合パターン4の内側から外周側に向けて末広がりに形成されているので、接合層5に形成される通気路7も、その幅が接合パターン4の内側から外側に向けて末広がりになるように形成される。このため、接合材料を加熱溶融して電子部品10を電子部品実装基板6に実装させる際、接合パターン4の内側から外側に向けて気体の流れが生じ易く、有機成分の接合層5外への排出を促し、接合層5におけるボイドの発生を、より効果的に防止することができる。更に、下地露出部41は、接合パターン4の中心Oに対して対称的に形成されているので、接合パターン4の中心Oに対して、熱の流れが対称的に生じ易くなる。このため、熱の流れに伴うはんだの溶融の仕方も対称的に起こり、気化した有機成分が溶融したはんだの流れと共に通気路7中にスムーズに排出され易くなり、より効果的にボイドの発生を防止することが可能である。 【0054】 また、電子部品10の配線部32が、電子部品実装基板6の方向に引き出されて配線パターン63に電気的に接続され、電子部品10の接合パターン4が、接合層5を介して熱伝導性のよい金属板露出部61aに接合されているので、この接合層5が放熱用の接合部として有利に作用する。LEDチップ2を素子とする電子部品10では、LEDの効率が10%前後であることから、注入電力を増加させるにつれて多大な熱が発生し、発生した熱を外部に逃がすことが出来ない場合、素子の温度が上昇して効率の更なる低下や、寿命の低下を招く虞れがあるが、接合層5が放熱用の接合部として作用するので、素子の温度上昇を抑制してLEDの効率の低下及び寿命の低下を防止することができる。 【0055】 次に、本発明の第6の実施形態に係る電子部品実装構造に付いて、図7を参照して説明する。本実施形態の電子部品実装構造1は、複数個のLEDチップ2a〜2cを備える点で、上記第1乃至第5の実施形態と異なる。 【0056】 電子部品10は、複数個のLEDチップ2a〜2cと、素子実装基板3と、接合パターン4とを備えている。接合パターン4は、その外周40が略三角形状になるように形成されており、下地露出部41は、LEDチップ2が実装された領域の直下に対応する背面の領域11a〜11cを避けるように、接合パターンの外周40より内側に形成されている。なお、下地露出部41が接合パターン4に包囲されないように形成されていれば、各LEDチップ2a〜2cに対応して形成された接合パターン4の各領域4a〜4cは互いに連結されていてもよい。図7(c)においては、LEDチップ2aに対応して形成された接合パターンの領域4aが、LEDチップ2bに対応して形成された接合パターンの領域4b及びLEDチップ2cに対応して形成された接合パターンの領域4cと連結し、接合パターンの領域4bと接合パターンの領域4cが連結していない例を示している。 【0057】 電子部品実装基板6としては、例えば、上記第1の実施形態に示される基板を用いることができる。本実施形態においても第1の実施形態と同様の方法により、電子部品10及び電子部品実装基板6を作製することができ、クリームはんだを用いたリフロー工法等により電子部品10を電子部品実装基板6に実装することができる。 【0058】 本実施形態の電子部品実装構造1によれば、電子部品10が複数の素子を有する場合であっても、通気路7が、接合層5の、接合パターンの外周40より内側領域に形成されているので、気化した有機成分が通気路を介して接合層5の外部に排出され易くなり、接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。また、接合パターンの外周40より内側に下地露出部41を有するので、接合材料が下地露出部41に付着し難い結果、通気路7が、接合層5の、下地露出部41に対向する領域に形成され易くなる。このため、より容易に接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。 【0059】 また、素子実装基板3の少なくともLEDチップ2が実装された領域の直下に対応する背面の領域11a〜11cが、接合層5を介して電子部品実装基板6に接合されているので、LEDチップ2から発生した熱を、より確実に電子部品実装基板6側に放熱することができる。また、下地露出部41が、接合パターン4の内側から外周側に向けて末広がりに形成されているので、通気路7が接合パターン4の内側から外側に向けて末広がりに形成され、電子部品10を電子部品実装基板6に実装させる際に発生する有機成分が接合層5外に排出され易くなる。 【0060】 次に、本発明の第7の実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態の電子部品実装構造1は、下地露出部41が、接合パターン4の内側から外側に向けて末広がりに形成された本流部分41aと、この本流部分41aから枝分かれした支流部分41bを有する点で第6の実施形態と異なる。 【0061】 電子部品10は、複数のLEDチップ2a〜2cと、素子実装基板3と、接合パターン4とを備えている。接合パターン4は、その外周40が略円形状になるように形成されている。下地露出部41は、LEDチップ2が実装された領域の直下に対応する背面の領域 11a〜11cを避けるように、接合パターンの外周40より内側に形成されており、接合パターン4の中心側から外側に向けて末広がりに形成された本流部分41aと、この本流部分41aから枝分かれするように形成された支流部分41bを備えている。支流部分41bは、枝先から本流部分41aに向けて末広がりに形成されている。また、下地露出部41は、接合パターン4の中心Oに対して対称的に形成されている。電子部品実装基板6としては、例えば、上記第1の実施形態に示される基板を用いることができる。 【0062】 本実施形態の電子部品実装構造1によれば、上記第6の実施形態と同様の効果が得られる。また、下地露出部41が、接合パターン4の中心側から外側に向けて末広がりに形成された本流部分41aと、この本流部分41aから枝分かれするように、枝先から本流部分41aに向けて末広がりに形成された支流部分41bを有するので、電子部品10を電子部品実装基板6に実装させる際、気化した有機成分が、通気路7を通って効率的に接合部5外へ排出される。このため、LEDチップ2から発生した熱を、より確実に電子部品実装基板6側に放熱することができる。このため、より確実に接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。 【0063】 次に、本発明の第8の実施形態について図9を参照して説明する。本実施形態の電子部品実装構造1は、電子部品実装基板6に形成された金属板露出部61aに面する絶縁層62の断面を傾斜面66とした点で他の実施形態と異なる。 【0064】 電子部品10は、他の実施形態と同様、LEDチップ2と、素子実装基板3と、接合パターン4とを備えており、接合パターンの外周40より内側には、接合パターン4を9分割するように縦横に延びる下地露出部41が形成されている。 【0065】 電子部品実装基板6は、金属板61と、絶縁層62と、配線パターン63とを備えており、電子部品10の背面に対向する領域に、絶縁層62が取り除かれた金属板露出部61aを有している。金属板露出部61aの、配線パターン63が近傍に形成されていない対向する2辺60a,60bには、傾斜面66が形成されている。なお、傾斜面66を形成する部位は、これら2辺60a,60bに限定されるものではなく、辺60c,60dに傾斜面66を形成してもよい。また、電子部品実装基板6上の、電子部品10の接合パターン4に対応する部位には、電子部品10の接合パターン4と同じ形状のランド部65が形成されている。 【0066】 このランド部65は、図9に示されるように、電子部品実装基板6の材料としてはんだ濡れ性の良い材料(例えば、銅など)を用い、金属板露出部61aの一部をレジスト9で覆ってはんだ接合されない領域(非接合部)を設けることにより形成される。また、図10に示されるように、電子部品実装基板6としてはんだ濡れ性の悪い材料(例えば、アルミニウム、セラミック等)を用い、その上に、はんだ濡れ性の良い材料(例えば、銅など)の層を設けることによりランド部65を形成するようにし、ランド部65以外の領域を非接合部としてもよい。 【0067】 本実施形態においても第1の実施形態と同様の方法により、電子部品10及び電子部品実装基板6を作製することができ、クリームはんだを用いたリフロー工法等により電子部品10を電子部品実装基板6に実装することができる。電子部品実装構造1は、電子部品10の配線部32を、接合部8を介して電子部品実装基板6の配線パターン63に電気的に接続し、電子部品10の接合パターン4を、接合層5を介して電子部品実装基板6のランド部65に接合することにより形成される。 【0068】 本実施形態の電子部品実装構造1においても、通気路7が、接合層5の、接合パターンの外周40より内側領域に形成されているので、気化した有機成分が通気路7を介して接合層5の外部に排出され易くなり、接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。 【0069】 また、電子部品10が、接合パターンの外周40より内側に下地露出部41を有し、電子部品実装基板6が、接合パターン4に対向する面上に、ランド部65及びレジスト9を有するので、接合材料が下地露出部41及びレジスト9に付着し難い結果、通気路7が、接合層5の、下地露出部41及びレジスト9に対向する領域に形成され易くなる。また、接合パターン4及びランド部65を同じパターン形状としたことにより、通気路7の断面積を大きくすることができ、気化した有機成分をより効果的に接合層5の外部へ排出することができる。 【0070】 また、電子部品実装基板6の金属板露出部61aに面する絶縁層62の断面を傾斜面66としたので、気化した有機成分が接合層5の外部へ向かう自然な流れが生じ易く、有機成分をより効果的に接合層5の外部へ排出することができる。 【0071】 次に、本発明の第9の実施形態について図11を参照して説明する。本実施形態の電子部品実装構造1は、素子実装基板3の背面に略錘形状の突出部33が形成されている点で他の実施形態と異なる。 【0072】 電子部品10は、LEDチップ2と、素子実装基板3と、接合パターン4とを備えている。素子実装基板3の背面31は2段形状となっており、下段部分には配線部32の終端が形成されており、上段部分には、中央側が背面31の周縁側に比べて電子部品実装基板6の方向に突出した略四角錘形状の突出部33が形成されている。なお、突出部33の形状は略錘形状であれば、特に限定されるものではない。また、突出部33の表面には、接合材料に対して濡れ性に優れる材料にて、接合パターン4が形成されている。なお、図11に示されるように、突出部33の頂部33aは、背面31内において中心部に近い方が、ボイドの発生をより効果的に防止できるが、必ずしも背面31の中心部になくてもよく、背面31の周縁側に寄っていてもよい。 【0073】 電子部品実装基板6は、金属板61と、絶縁層62と、配線パターン63とを備えており、電子部品10の背面に対向する領域に、絶縁層62が取り除かれた金属板露出部61aを有している。 【0074】 本実施形態においても第1の実施形態と同様の方法により、電子部品10及び電子部品実装基板6を作製することができ、クリームはんだを用いたリフロー工法等により電子部品10を電子部品実装基板6に実装することができる。電子部品実装構造1は、電子部品10の配線部32を、接合部8を介して電子部品実装基板6の配線パターン63に電気的に接続し、電子部品10の接合パターン4を、接合層5を介して電子部品実装基板6の金属板露出部61aに接合することにより形成される。 【0075】 本実施形態の電子部品実装構造1によれば、電子部品10が、素子実装基板3の背面31の中央側が背面31の周縁側に比べて電子部品実装基板6の方向に突出した略錘体状の突出部33を有するので、接合材料を加熱溶融して電子部品10を電子部品実装基板6に実装させる際、接合パターン4の内側から外側に向けて、矢印a方向に気体の流れが生じ易くなる。このため、気化した有機成分の接合層5外への排出を促して、接合層5におけるボイドの発生を防止することができる。 【0076】 また、電子部品10の配線部32が、電子部品実装基板6の方向に引き出されて配線パターン63に電気的に接続され、電子部品10の接合パターン4が、接合層を5介して熱伝導性のよい金属板露出部61aに接合されているので、この接合層5が放熱用の接合部として有利に作用し、素子の温度上昇を抑制してLEDの効率の低下及び寿命の低下を防ぐことができる。 【0077】 なお、本発明は上記第1乃至第9の実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、素子はLEDチップ2でなくてもよく、種々のトランジスタ、ダイオード等に適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0078】 【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係る電子部品実装構造の電子部品のA−A’線断面図、(b)は同電子部品の背面図、(c)は同電子部品実装構造の断面図。 【図2】第2の実施形態に係る電子部品実装構造の断面図。 【図3】(a)は第3の実施形態に係る電子部品実装構造の電子部品実装基板の上面図、(b)は同電子部品実装基板のB−B’線断面図、(c)は同電子部品実装構造の断面図。 【図4】第4の実施形態に係る電子部品実装構造の断面図。 【図5】第4の実施形態の変形例に係る電子部品実装構造の断面図。 【図6】(a)は第5の実施形態に係る電子部品実装構造の電子部品のC−C’線断面図、(b)は同電子部品の背面図、(c)は同電子部品実装構造の断面図。 【図7】(a)は第6の実施形態に係る電子部品実装構造の電子部品のD−D’線断面図、(b)は同電子部品の正面図、(c)は同電子部品の背面図。 【図8】第7の実施形態に係る電子部品実装構造の電子部品の背面図。 【図9】(a)は第8の実施形態に係る電子部品実装構造の電子部品実装基板の上面図、(b)は同電子部品実装基板のE−E’線断面図、(c)は同電子部品実装構造の断面図。 【図10】第8の実施形態の変形例に係る電子部品実装基板の断面図。 【図11】(a)は第9の実施形態に係る電子部品実装構造の電子部品のF−F’線断面図、(b)は同電子部品の背面図、(c)は同電子部品実装構造の断面図。 【符号の説明】 【0079】 1 電子部品実装構造 2 LEDチップ(素子) 3 素子実装基板 4 接合パターン 5 接合層 6 電子部品実装基板 7 通気路 10 電子部品 33 突出部 41 下地露出部 50 単位接合層 61a 金属板露出部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
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| 【出願日】 |
平成16年9月27日(2004.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084375 【弁理士】 【氏名又は名称】板谷 康夫
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| 【公開番号】 |
特開2006−93621(P2006−93621A) |
| 【公開日】 |
平成18年4月6日(2006.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願2004−280298(P2004−280298) |
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