| 【発明の名称】 |
逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】チョイ ユン−ジン
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| 【要約】 |
【課題】HDRシステムの逆方向トラフィックチャネルが暴走状態にある場合、移動通信端末機から発生する乱数に無関係に逆方向伝送速度を強制的に減少させるアルゴリズムを用いることにより、同じ種類のデータサービスを要求する使用者に公正なサービスを提供できる逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法を提供する。
【解決手段】逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法は、逆方向トラフィックチャネルの暴走状態をチェックする段階と、前記逆方向トラフィックチャネルが暴走状態であると乱数を発生する段階と、前記発生した乱数と状態遷移確率とを比較し、前記乱数が連続的に前記状態遷移確率以上の回数をカウントする段階と、前記カウントされたカウント値と所定の臨界値とを比較して、前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を決定する段階とを含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高速無線データ通信(High Data Rate;HDR)システムにおいて、 逆方向トラフィックチャネルの暴走状態をチェックする段階と、 前記逆方向トラフィックチャネルが暴走状態であると乱数を発生する段階と、 前記発生した乱数と状態遷移確率とを比較し、前記乱数が連続的に前記状態遷移確率以上の回数をカウントする段階と、 前記カウントされたカウント値と所定の臨界値とを比較して、前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を決定する段階と、 を含むことを特徴とする逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項2】 前記暴走状態は、アクティブセット内の各基地局から受信した暴走制御ビットを利用して判断することを特徴とする請求項1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項3】 前記カウント値が前記所定の臨界値以上であると、強制的に前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を減少させることを特徴とする請求項1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項4】 前記カウント値が前記所定の臨界値未満であると、現在の伝送速度を維持することを特徴とする請求項1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項5】 前記所定の臨界値は、サービスの種類によって異なるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項6】 前記乱数が連続的に前記状態遷移確率以上の回数は、現在の伝送状態をそのまま維持する回数を示すことを特徴とする請求項1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項7】 前記乱数が前記状態遷移確率未満であると、前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を減少させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項8】 前記状態遷移確率は、現状態から以前状態への遷移確率を示すことを特徴とする請求項1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項9】 アクティブセット内の各基地局から受信した暴走制御ビットをチェックして、逆方向トラフィックチャネルの暴走状態を判断する高速無線データ通信(HDR)システムにおいて、 逆方向トラフィックチャネルが暴走状態であると乱数を発生する段階と、 前記乱数と状態遷移確率との大きさを比較する段階と、 前記乱数が所定回数以上連続的に前記状態遷移確率以上であると、発生する乱数の大きさに無関係に前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を強制的に減少させる段階と、 を含むことを特徴とする逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項10】 前記乱数が所定回数以上連続的に前記状態遷移確率以上の回数が所定の臨界値未満であると、現在の伝送速度を維持することを特徴とする請求項9に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項11】 前記所定の臨界値は、サービスの種類によって異なるように設定されることを特徴とする請求項10に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項12】 前記乱数が所定回数以上連続的に前記状態遷移確率以上の回数は、現在の伝送状態をそのまま維持する回数を示すことを特徴とする請求項9に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項13】 前記乱数が前記状態遷移確率未満であると、前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を減少させることを特徴とする請求項9に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【請求項14】 前記状態遷移確率は、現状態から以前状態への遷移確率を示すことを特徴とする請求項9に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、HDR(High Data Rate)システムに関し、特に、HDRシステムの逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法に関する。 【背景技術】 【0002】 最近、インターネットを通して各種の情報及びサービスの提供が活性化されることによって、移動通信サービス使用者に無線で高速のデータ通信サービスを提供するための高速無線データ通信(High Data Rate;以下、HDRと称する)システムが導入された。 【0003】 HDRシステムは、第3世代移動通信システムの1つとして、リアルタイム音声サービスを除いた高速パケットデータサービスを提供し、インターネット網を通して文字、画像及び音楽などのデータを伝送する。特に、HDRシステムは、IMT−2000などの既存の無線データシステムに比べてデータ処理速度が顕著に速く、既存のデータ伝送機器との互換が可能であるため、既存システムのアップグレードに適している。 【0004】 一般に、HDRシステムで同じ種類のサービスを利用する使用者は同じ品質の保障を受けるべきである。このために、HDRシステムの逆方向(端末→基地局)チャネルのデータは、逆方向パイロット信号を利用してコヒーレント復調(Coherent Demodulation)され、逆方向トラフィックチャネルの伝送速度は、データトラフィック及びチャネル環境の可変特性を利用して、各端末機毎に9.6Kbps〜153.6Kbpsの範囲内で可変的に調節される。 【0005】 図2は、従来の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を制御するための移動通信端末機を示すブロック図である。 【0006】 図2に示すように、従来の移動通信端末機は、アクティブセット(active set)内の全ての基地局から逆方向トラフィックチャネルの暴走状態を示す暴走制御ビット(Reverse Activity Bit;以下、RABと称する)を受信する受信部10と、前記受信部10から前記RABを受けて逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を決定する伝送率制御部20と、前記伝送率制御部20の制御によってデータの伝送率を調整する伝送率調整部30と、前記伝送率調整部30で調整されたデータを基地局に送信する送信部40とを含む。 【0007】 図3は、逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を9.6Kbps、19.2Kbps、38.4Kbps、76.8Kbps及び153.6Kbpsの5種類に示す状態遷移図である。前記各逆方向トラフィックチャネルの伝送速度が移動通信端末機の伝送速度をそれぞれ示すと仮定すると、逆方向伝送速度の制御は、図3のような状態遷移図に示すことができる。この場合、所定の状態(S0、S1、S2、S3、S4)にある端末機は隣接した状態にのみ遷移することができる。 【0008】 従って、前記受信部10を通してアクティブセット内の全ての基地局からRABが受信されると、前記伝送率制御部20は、前記受信されたRABの値及び状態遷移確率Pに基づいて伝送率(状態遷移)を決定した後、これに該当する制御信号を前記伝送率調整部30に出力する。ここで、前記状態遷移確率Pは、各状態によって決定される値として、伝送速度の調節のために最終的に決定されるが、例えば、Pijは状態iから状態jへの遷移確率を示す。 【0009】 従って、前記伝送率調整部30は、前記伝送率制御部20から出力された制御信号が示す伝送率でデータの伝送速度を調節した後、前記送信部40を通して基地局に伝送する。 【0010】 以下、前記伝送率制御部20による逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法をより詳しく説明する。 【0011】 図4は、従来のHDRシステムの逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法を示すフローチャートである。 【0012】 図4に示すように、前記受信部10から複数のRABが受信されると、前記伝送率制御部20は、前記受信された複数のRAB及び状態遷移確率Pに基づいて状態遷移を決定する。即ち、現在移動通信端末機の逆方向伝送速度がi状態にあると仮定すると、前記伝送率制御部20は、前記受信された複数のRABが全て「0」であるか否かを判断する(ステップS310)。 【0013】 その判断の結果、これらのRABが全て「0」であると、現在逆方向トラフィックチャネルに余裕があることを意味するので、前記伝送率制御部20は、逆方向伝送速度,即ち、端末機の状態がS4であるか否かをチェックする(ステップS312)。そのチェックの結果、前記端末機の状態がS4であると、逆方向伝送速度を下げる必要がないので現状態S4を維持し(ステップS314)、前記端末機の状態がS4でないと、「0」から「1」の間の乱数(random number)を発生させた後、該当乱数値と次の状態遷移確率Pi,i+1とを比較する(ステップS316、S318)。その比較の結果、発生した乱数値が状態遷移確率Pi,i+1以上であると、現状態Siを維持し、発生した乱数値が状態遷移確率Pi,i+1未満であると、次の状態Si+1に遷移する(ステップS314、S320)。 【0014】 逆に、前記受信された複数のRABの少なくとも1つが「0」でないと、現在逆方向トラフィックチャネルが暴走状態であることを意味するので、前記伝送率制御部20は、逆方向伝送速度、即ち、端末機の状態がS0であるか否かをチェックする(ステップS322)。そのチェックの結果、逆方向伝送速度がS0であると、逆方向伝送速度を下げる必要がないので現状態S0を維持し(ステップS314)、端末機の状態がS0でないと、「0」から「1」の間の乱数を発生させた後、該当乱数値と状態遷移確率Pi,i−1とを比較する(ステップS324、S326)。その比較の結果、乱数値が状態遷移確率Pi,i−1以上であると、現状態Siを維持し、乱数値が状態遷移確率Pi,i−1未満であると、以前状態Si−1に遷移する(ステップS314、S328)。 【0015】 ここで、図4は、連続的にパケットを伝送する場合に該当するフローチャートであって、パケット伝送が一時的に中断された後に再び開始されると、端末機は、S0状態、即ち、最も低い伝送速度でパケット伝送を開始する。且つ、各移動通信端末機は、基地局から伝送される伝送速度の最大値を有するため、最終的に前記最大値(制限値)以上の伝送速度を有することができない。ここで、前記伝送速度の最大値は、逆方向トラフィックチャネルの伝送速度の制限値メッセージに含まれて伝送される。 【0016】 一般に、同じ種類のデータサービスを利用する使用者は同じ品質の保障を受けるべきであるが、従来のHDRシステムの逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法は、サービスの公正性の提供に限界がある。 【0017】 例えば、1つの基地局内に同じデータサービスを利用する2つの端末機があり、現在網が暴走状態にある場合、前記2つの端末機は、図4に示すように逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を制御する。即ち、前記伝送率制御部20は、各端末機から発生する乱数の大きさによって、伝送速度を減少させるか、それとも現状態に維持するかを決定する。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0018】 しかしながら、従来のHDRシステムの逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法においては、1つの移動通信端末機から発生する乱数は持続的に状態遷移確率値より小さく、他の移動通信端末機から発生する乱数は持続的に状態遷移確率値より大きい場合、前者は伝送速度を減少させ続け、後者は現在の伝送速度を維持することによって、結局、同じ種類のサービスを利用する使用者のデータ伝送速度が公正性を失うようになるという問題点があった。 【0019】 本発明は、このような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、HDRシステムに有効な逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0020】 このような目的を達成するために、本発明による逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法は、逆方向トラフィックチャネルの暴走状態をチェックする段階と、前記逆方向トラフィックチャネルが暴走状態であると、移動通信端末機から発生する乱数と状態遷移確率とを比較し、前記乱数が連続的に前記状態遷移確率以上の回数をカウントする段階と、前記乱数が連続的に前記状態遷移確率以上の回数が所定回数以上であると、強制的に以前状態に遷移して前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を減少させる段階とを含むことを特徴とする。 【0021】 好ましくは、前記乱数が連続的に前記状態遷移確率以上の回数が所定回数未満であると、現状態を維持する。 【0022】 好ましくは、前記所定回数は、サービスの種類によって異なるように設定される。 【0023】 好ましくは、前記乱数が連続的に前記状態遷移確率以上の回数は、現在の伝送状態をそのまま維持する回数を示す。 【0024】 上記目的を達成するために、本発明は、例えば、以下の手段を提供する。 (項目1) 高速無線データ通信(High Data Rate;HDR)システムにおいて、 逆方向トラフィックチャネルの暴走状態をチェックする段階と、 前記逆方向トラフィックチャネルが暴走状態であると乱数を発生する段階と、 前記発生した乱数と状態遷移確率とを比較し、前記乱数が連続的に前記状態遷移確率以上の回数をカウントする段階と、 前記カウントされたカウント値と所定の臨界値とを比較して、前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を決定する段階と、 を含むことを特徴とする逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目2) 前記暴走状態は、アクティブセット内の各基地局から受信した暴走制御ビットを利用して判断することを特徴とする項目1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目3) 前記カウント値が前記所定の臨界値以上であると、強制的に前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を減少させることを特徴とする項目1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目4) 前記カウント値が前記所定の臨界値未満であると、現在の伝送速度を維持することを特徴とする項目1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目5) 前記所定の臨界値は、サービスの種類によって異なるように設定されることを特徴とする項目1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目6) 前記乱数が連続的に前記状態遷移確率以上の回数は、現在の伝送状態をそのまま維持する回数を示すことを特徴とする項目1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目7) 前記乱数が前記状態遷移確率未満であると、前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を減少させる段階をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目8) 前記状態遷移確率は、現状態から以前状態への遷移確率を示すことを特徴とする項目1に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目9) アクティブセット内の各基地局から受信した暴走制御ビットをチェックして、逆方向トラフィックチャネルの暴走状態を判断する高速無線データ通信(HDR)システムにおいて、 逆方向トラフィックチャネルが暴走状態であると乱数を発生する段階と、 前記乱数と状態遷移確率との大きさを比較する段階と、 前記乱数が所定回数以上連続的に前記状態遷移確率以上であると、発生する乱数の大きさに無関係に前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を強制的に減少させる段階と、 を含むことを特徴とする逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目10) 前記乱数が所定回数以上連続的に前記状態遷移確率以上の回数が所定の臨界値未満であると、現在の伝送速度を維持することを特徴とする項目9に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目11) 前記所定の臨界値は、サービスの種類によって異なるように設定されることを特徴とする項目10に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目12) 前記乱数が所定回数以上連続的に前記状態遷移確率以上の回数は、現在の伝送状態をそのまま維持する回数を示すことを特徴とする項目9に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目13) 前記乱数が前記状態遷移確率未満であると、前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を減少させることを特徴とする項目9に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 (項目14) 前記状態遷移確率は、現状態から以前状態への遷移確率を示すことを特徴とする項目9に記載の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法。 【発明の効果】 【0025】 本発明による逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法においては、HDRシステムの逆方向トラフィックチャネルが暴走状態にある場合、移動通信端末機から発生する乱数に無関係に逆方向伝送速度を強制的に減少させるアルゴリズムを用いることにより、同じ種類のデータサービスを要求する使用者に公正なサービスを提供できるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0026】 以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。 【0027】 本発明の基本概念は、チャネルが暴走状態にあるとき、移動通信端末機で現在の伝送速度を維持する状態が所定回数以上連続的に繰り返されると、発生する乱数の大きさに無関係に逆方向伝送速度を強制的に減少させて、同じ種類のデータサービスを要求する使用者に公正なサービスを提供することにある。このために、本発明は、移動通信端末機でカウント変数及び臨界値CTHを設定して、逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を決定(制御)する。 【0028】 好ましくは、前記カウント変数は、チャネル暴走状態(即ち、アクティブセット内の各基地局から受信されたRABの少なくとも1つが「0」でない場合)で、状態遷移を行うことなく現状態を連続的に維持する場合の数を意味する。 【0029】 本発明による逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法は、図2に示す移動通信端末機に適用される。 【0030】 以下、図1を参照して、本発明による逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法を説明する。 【0031】 まず、図3に示すように、各逆方向トラフィックチャネルの伝送速度(9.6Kbps、19.2Kbps、38.4Kbps、76.8Kbps及び153.6Kbps)が移動通信端末機の伝送速度を示し、現在逆方向トラフィックチャネルの伝送速度がSi状態にあると仮定する。 【0032】 このような状態で、受信部10を通して、アクティブセット内の全ての基地局から受信した複数のRABが入力されると、伝送率制御部20は、前記受信した複数のRABが全て「0」であるか否かを判断する(ステップS410)。 【0033】 その判断の結果、前記複数のRABが全て「0」であると、逆方向トラフィックチャネルに余裕があることを意味するので、前記伝送率制御部20は、現在逆方向トラフィックチャネルの伝送速度(状態)がS4に該当するか否かをチェックする(ステップS412)。そのチェックの結果、端末機がS4状態であると、前記伝送率制御部20は、逆方向伝送速度を上げる必要がないので現状態S4を維持する(ステップS414)。反面、前記端末機がS4状態でないと、前記伝送率制御部20は、カウント値を初期化し(ステップS416)、前記RABによって「0」から「1」の間の乱数を発生させた後、該当乱数値と状態遷移確率Pi,i+1とを比較する(ステップS418、S420)。 【0034】 その比較の結果、前記乱数値が前記状態遷移確率Pi,i+1以上であると、現在の逆方向伝送速度をSi状態に維持し(ステップS414)、前記乱数値が前記状態遷移確率Pi,i+1未満であると、逆方向伝送速度をSi+1状態に増加させる(ステップS422)。 【0035】 逆に、前記複数のRABの少なくとも1つのRABが「0」でないと、現在逆方向トラフィックチャネルが暴走状態であることを意味するので、前記伝送率制御部20は、逆方向伝送速度を下げなければならない。ところが、逆方向トラフィックチャネルの伝送速度は、S0以下に下げることができないため、前記伝送率制御部20は、逆方向伝送速度がS0状態であるか否かをチェックする(ステップS424)。そのチェックの結果、端末機がS0状態であると、前記伝送率制御部20は、逆方向伝送速度を下げる必要がないので現状態S0を維持する(ステップS414)。反面、前記端末機がS0状態でないと、「0」から「1」の間の乱数を発生させた後、該当乱数値と状態遷移確率Pi,i−1とを比較する(ステップS426、S428)。 【0036】 その比較の結果、前記乱数値が前記状態遷移確率Pi,i−1未満であると、カウント値を初期化した後に逆方向伝送速度をSi−1に減少させ(ステップS430、S432)、前記乱数値が前記状態遷移確率Pi,i−1以上であると、カウント値を「1」だけ増加させた後、その増加されたカウント値を既設定された臨界値CTHと比較する(ステップS434、S436)。 【0037】 ここで、前記臨界値CTHは、チャネル暴走状態で、状態遷移を行うことなく現在の伝送状態をそのまま維持する程度を示し、サービスの種類によって異なるように設定されることが好ましい。 【0038】 前記比較の結果、前記増加されたカウント値が前記臨界値CTH未満であると、伝送速度を現状態Siに維持し(ステップS414)、前記増加されたカウント値が所定回数以上前記臨界値CTH以上であると、該カウント値を初期化した後に逆方向伝送速度をSi−1状態に強制的に一段階減少させる(ステップS430、S432)。 【0039】 従って、2つの移動通信端末機から発生する乱数が異なるとしても、現在伝送状態を維持する程度を示すカウント値と臨界値CTHとの比較結果によって、逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を決定することにより、前記伝送率制御部20は、逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を公正に維持させることができる。 【0040】 参考で、本発明において、前記臨界値CTHを無限に大きい値に設定すると、従来の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法と同じ動作を行うようになる。 【0041】 以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。 【0042】 HDRシステムの逆方向トラフィックチャネルが暴走状態にある場合、移動通信端末機から発生する乱数に無関係に逆方向伝送速度を強制的に減少させるアルゴリズムを用いることにより、同じ種類のデータサービスを要求する使用者に公正なサービスを提供できる逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法を提供する。 【0043】 逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法は、逆方向トラフィックチャネルの暴走状態をチェックする段階と、前記逆方向トラフィックチャネルが暴走状態であると乱数を発生する段階と、前記発生した乱数と状態遷移確率とを比較し、前記乱数が連続的に前記状態遷移確率以上の回数をカウントする段階と、前記カウントされたカウント値と所定の臨界値とを比較して、前記逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を決定する段階とを含む。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】本発明によるHDRシステムの逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法を示すフローチャートである。 【図2】従来の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度を制御するための移動通信端末機を示すブロック図である。 【図3】従来の逆方向トラフィックチャネルの伝送速度の変化を示す移動通信端末機の状態遷移図である。 【図4】従来のHDRシステムの逆方向トラフィックチャネルの伝送速度制御方法を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0045】 10 受信部 20 伝送率制御部 30 伝送率調整部 40 送信部
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| 【出願人】 |
【識別番号】502032105 【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
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| 【出願日】 |
平成17年6月6日(2005.6.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078282 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 秀策
【識別番号】100062409 【弁理士】 【氏名又は名称】安村 高明
【識別番号】100113413 【弁理士】 【氏名又は名称】森下 夏樹
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| 【公開番号】 |
特開2006−14302(P2006−14302A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月12日(2006.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願2005−165973(P2005−165973) |
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