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【発明の名称】 画像処理装置、画像形成装置およびプログラム
【発明者】 【氏名】泉川 学
【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式会社リコー内

【要約】 【課題】原稿判別不能加工として原稿画像をベタ塗りにより塗りつぶすような加工を施す場合に、色材使用量の偏りを少なくする。

【解決手段】原稿を再現できないような原稿判別不能加工を画像データに施すための画像形成部の色材色を選択し(S1、S2)、原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であると検知された場合、この選択された画像形成部の色材色を用いて原稿判別不能加工を画像データに施し、画像形成部に対して出力する。これにより、原稿判別不能加工として原稿画像をベタ塗りにより塗りつぶすような加工を施す場合に、原稿判別不能加工を施すための色材色を選択可能とすることにより、ベタ塗りに必要な色材として固定の色材のみを用いる場合に比べて、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像読取部により読み取った原稿の画像に基づいて画像データを生成し、複数色の色材により画像を形成する画像形成部に出力する画像処理装置において、
前記原稿の前記画像データから、前記原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であるか否かを検知する再現禁止原稿検知手段と、
前記原稿を再現できないような原稿判別不能加工を前記画像データに施すための前記画像形成部の色材色を選択する色材色選択手段と、
前記再現禁止原稿検知手段により前記原稿が再現禁止原稿であると検知された場合、前記色材色選択手段により選択された前記画像形成部の色材色を用いた前記原稿判別不能加工を、前記画像データに施す原稿判別不能加工手段と、
この原稿判別不能加工手段により前記原稿判別不能加工を施した前記画像データを前記画像形成部に対して出力する画像データ出力手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記色材色選択手段による色材色の選択は、予め決められている色材色選択の優先順位と前記画像形成部の印刷モードとに従って決定する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像形成部から複数色の各色材の残量の通知を受け付ける残量通知受付手段と、
この残量通知受付手段により受け付けた各色材の残量の中から残量の最も多い色材を取得する多残量色材取得手段と、
を備え、
前記色材色選択手段は、前記多残量色材取得手段により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中で残量の最も多い色材の色を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像形成部から複数色の各色材の使用頻度の通知を受け付ける使用頻度通知受付手段と、
この使用頻度通知受付手段により受け付けた各色材の使用頻度の中から使用頻度の最も少ない色材を取得する少頻度色材取得手段と、
を備え、
前記色材色選択手段は、前記少頻度色材取得手段により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中で使用頻度の最も少ない色材の色を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像形成部における複数色の色材の中から所望の色材をユーザに選択させる色材選択手段と、
この色材選択手段によりユーザに選択された所望の色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付手段と、
このユーザ選択通知受付手段により受け付けたユーザに選択された所望の色材を取得する選択色材取得手段と、
を備え、
前記色材色選択手段は、前記選択色材取得手段により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色材の色を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像形成部における複数色の色材により形成可能な所望の色をユーザに選択させる色選択手段と、
この色選択手段によりユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付手段と、
このユーザ選択通知受付手段により受け付けたユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を取得する選択色材取得手段と、
を備え、
前記色材色選択手段は、前記選択色材取得手段により取得したユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記色材色選択手段における前記原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザに選択させる選択手法選択手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載の画像処理装置。
【請求項8】
複数色の色材により画像を形成する画像形成手段と、
原稿の画像を読み取って画像データを得る画像読取手段と、
この画像読取手段により読み取られた前記原稿の前記画像データから、前記原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であるか否かを検知する再現禁止原稿検知手段と、
前記原稿を再現できないような原稿判別不能加工を前記画像データに施すための前記画像形成部の色材色を選択する色材色選択手段と、
前記再現禁止原稿検知手段により前記原稿が再現禁止原稿であると検知された場合、前記色材色選択手段により選択された前記画像形成部の色材色を用いた前記原稿判別不能加工を、前記画像データに施す原稿判別不能加工手段と、
この原稿判別不能加工手段により前記原稿判別不能加工を施した前記画像データを前記画像形成手段に対して出力する画像データ出力手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
前記色材色選択手段による色材色の選択は、予め決められている色材色選択の優先順位と前記画像形成手段の印刷モードとに従って決定する、
ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成手段から複数色の各色材の残量の通知を受け付ける残量通知受付手段と、
この残量通知受付手段により受け付けた各色材の残量の中から残量の最も多い色材を取得する多残量色材取得手段と、
を備え、
前記色材色選択手段は、前記多残量色材取得手段により取得した前記画像形成手段における複数色の色材の中で残量の最も多い色材の色を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記画像形成手段から複数色の各色材の使用頻度の通知を受け付ける使用頻度通知受付手段と、
この使用頻度通知受付手段により受け付けた各色材の使用頻度の中から使用頻度の最も少ない色材を取得する少頻度色材取得手段と、
を備え、
前記色材色選択手段は、前記少頻度色材取得手段により取得した前記画像形成手段における複数色の色材の中で使用頻度の最も少ない色材の色を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記画像形成手段における複数色の色材の中から所望の色材をユーザに選択させる色材選択手段と、
この色材選択手段によりユーザに選択された所望の色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付手段と、
このユーザ選択通知受付手段により受け付けたユーザに選択された所望の色材を取得する選択色材取得手段と、
を備え、
前記色材色選択手段は、前記選択色材取得手段により取得した前記画像形成手段における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色材の色を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記画像形成手段における複数色の色材により形成可能な所望の色をユーザに選択させる色選択手段と、
この色選択手段によりユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付手段と、
このユーザ選択通知受付手段により受け付けたユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を取得する選択色材取得手段と、
を備え、
前記色材色選択手段は、前記選択色材取得手段により取得したユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記色材色選択手段における前記原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザに選択させる選択手法選択手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項8ないし13のいずれか一記載の画像形成装置。
【請求項15】
画像読取部により読み取った原稿の画像に基づいて画像データを生成し、複数色の色材により画像を形成する画像形成部に出力する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記コンピュータに、
前記原稿の前記画像データから、前記原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であるか否かを検知する再現禁止原稿検知機能と、
前記原稿を再現できないような原稿判別不能加工を前記画像データに施すための前記画像形成部の色材色を選択する色材色選択機能と、
前記再現禁止原稿検知機能により前記原稿が再現禁止原稿であると検知された場合、前記色材色選択機能により選択された前記画像形成部の色材色を用いた前記原稿判別不能加工を、前記画像データに施す原稿判別不能加工機能と、
この原稿判別不能加工機能により前記原稿判別不能加工を施した前記画像データを前記画像形成部に対して出力する画像データ出力機能と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
前記色材色選択機能による色材色の選択は、予め決められている色材色選択の優先順位と前記画像形成部の印刷モードとに従って決定する、
ことを特徴とする請求項15記載のプログラム。
【請求項17】
前記画像形成部から複数色の各色材の残量の通知を受け付ける残量通知受付機能と、
この残量通知受付機能により受け付けた各色材の残量の中から残量の最も多い色材を取得する多残量色材取得機能と、
を前記コンピュータに実行させ、
前記色材色選択機能は、前記多残量色材取得機能により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中で残量の最も多い色材の色を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項15記載のプログラム。
【請求項18】
前記画像形成部から複数色の各色材の使用頻度の通知を受け付ける使用頻度通知受付機能と、
この使用頻度通知受付機能により受け付けた各色材の使用頻度の中から使用頻度の最も少ない色材を取得する少頻度色材取得機能と、
を前記コンピュータに実行させ、
前記色材色選択機能は、前記少頻度色材取得機能により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中で使用頻度の最も少ない色材の色を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項15記載のプログラム。
【請求項19】
前記画像形成部における複数色の色材の中から所望の色材をユーザに選択させる色材選択機能と、
この色材選択機能によりユーザに選択された所望の色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付機能と、
このユーザ選択通知受付機能により受け付けたユーザに選択された所望の色材を取得する選択色材取得機能と、
を前記コンピュータに実行させ、
前記色材色選択機能は、前記選択色材取得機能により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色材の色を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項15記載のプログラム。
【請求項20】
前記画像形成部における複数色の色材により形成可能な所望の色をユーザに選択させる色選択機能と、
この色選択機能によりユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付機能と、
このユーザ選択通知受付機能により受け付けたユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を取得する選択色材取得機能と、
を前記コンピュータに実行させ、
前記色材色選択機能は、前記選択色材取得機能により取得したユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を色材色として選択する、
ことを特徴とする請求項15記載のプログラム。
【請求項21】
前記色材色選択機能における前記原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザに選択させる選択手法選択機能を更にを前記コンピュータに実行させる、
ことを特徴とする請求項15ないし20のいずれか一記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像形成装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像処理技術、画像形成技術の向上によって、デジタルカラー複写機やデジタルカラー複合機を用いて紙幣や有価証券等を複写した場合、その複写物と原本である本物とが容易に区別できないほど忠実な複写が可能となってきている。このため、紙幣や有価証券等のような特殊原稿については、複写を全く行なうことができないようにするか、あるいは、正しく複写を行なうことができないようにする措置をとることが必要である。
【0003】
また、例えば企業においては、紙幣や証券など特殊原稿以外の一般文書の場合にあっても、文書内容の機密保持の観点から、複写等の出力が禁止されている機密文書が多数存在する。このような機密文書についても、複写を全く行なうことができないようにするか、あるいは、正しく複写を行なうことができないようにする措置をとることが必要である。
【0004】
このようなことから、従来、特殊原稿や機密文書等の再現を禁止する再現禁止原稿を複写することに規制力を及ぼすことを目的とする種々の発明がなされている。以下、そのような発明の具体的な例を紹介する。
【0005】
まず、紙幣や有価証券等の特殊原稿を判別する方法として、入力した画像データと予め登録してある特定のマーク(パターンデータ)とをパターンマッチング法で比較し、特定のマークが存在する場合に原稿が特殊原稿であると判別する方法が提案されている。特許文献1や特許文献2に記載された発明は、その代表的な例である。こうして、原稿が特殊原稿であると判定した場合には、その複写を禁止する、つまり、複写しないようにすることが容易である。
【0006】
次いで、複写禁止された機密文書を判別する発明として、例えば、特許文献3や特許文献4には、機密文書に付された機密文書であることを示すマークを検出するようにした発明が記載されている。これは、複写禁止された機密文書には、一般的に、マル秘の印鑑や複写禁止のマーク等からなる機密文書であることを示すマークが押印されていることを利用している。こうして、原稿が機密文書であると判定した場合には、その複写を禁止する、つまり、複写しないようにすることが容易である。
【0007】
さらに、特許文献5や特許文献6には、複写を禁止したい原稿画像に地紋を埋め込むことにより複写を抑制する技術が提案されている。これは、原稿画像に用いる用紙の背景にベース領域とメッセージ領域とをもつ地紋パターンが作成された用紙を用いるというものである。地紋パターンは、原稿画像においてはそれほど目立たず、原稿画像に含まれている情報の判読等に支障を及ぼさない。しかしながら、このような地紋パターンが埋め込まれた原稿画像が複写されると、例えばメッセージ領域の模様が浮かび上がる、というものである。そこで、メッセージ領域の模様として、例えば「複写禁止」というような文字を与えておくことにより、その複写物が複写禁止の機密書類であったことが一目瞭然となり、心理的に、複写に対する規制力を生じさせることができる。
【0008】
また、複写を禁止したい原稿画像に地紋を埋め込むことにより複写を抑制する技術としては、地紋パターンが埋め込まれた原稿画像が複写されるとメッセージ領域の模様を浮かび上がらせるものの他、例えば原稿画像が複写される際にベタ塗りにより塗りつぶす等の原稿判別不能加工を施すものがある。
【0009】
【特許文献1】特開平6−125459号公報
【特許文献2】特開2001−86330号公報
【特許文献3】特開平7−36317号公報
【特許文献4】特開平7−87309号公報
【特許文献5】特開平9−164739号公報
【特許文献6】特開2001−197297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところが、前述したような複写を禁止したい原稿画像に地紋を埋め込むことにより複写を抑制する技術として、原稿画像が複写される際にベタ塗りにより塗りつぶす原稿判別不能加工を適用した場合には、以下に示すような問題がある。
【0011】
原稿画像が複写される際にベタ塗りにより塗りつぶす原稿判別不能加工においては、ベタ塗りに必要な色材として固定の色のみを用いるようにしている。すなわち、原稿判別不能加工に用いる色材の減少度合いが、他の色材と比較して大きくなることになる。したがって、原稿判別不能加工に使用される色材がユーザにとって使用頻度の高い色材であった場合には、通常の用途としての色材利用に支障をきたすことになる。
【0012】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、原稿判別不能加工として原稿画像をベタ塗りにより塗りつぶすような加工を施す場合に、色材使用量の偏りを少なくすることができる画像処理装置、画像形成装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明の画像処理装置は、画像読取部により読み取った原稿の画像に基づいて画像データを生成し、複数色の色材により画像を形成する画像形成部に出力する画像処理装置において、前記原稿の前記画像データから、前記原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であるか否かを検知する再現禁止原稿検知手段と、前記原稿を再現できないような原稿判別不能加工を前記画像データに施すための前記画像形成部の色材色を選択する色材色選択手段と、前記再現禁止原稿検知手段により前記原稿が再現禁止原稿であると検知された場合、前記色材色選択手段により選択された前記画像形成部の色材色を用いた前記原稿判別不能加工を、前記画像データに施す原稿判別不能加工手段と、この原稿判別不能加工手段により前記原稿判別不能加工を施した前記画像データを前記画像形成部に対して出力する画像データ出力手段と、を備える。
【0014】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記色材色選択手段による色材色の選択は、予め決められている色材色選択の優先順位と前記画像形成部の印刷モードとに従って決定する。
【0015】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記画像形成部から複数色の各色材の残量の通知を受け付ける残量通知受付手段と、この残量通知受付手段により受け付けた各色材の残量の中から残量の最も多い色材を取得する多残量色材取得手段と、を備え、前記色材色選択手段は、前記多残量色材取得手段により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中で残量の最も多い色材の色を色材色として選択する。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記画像形成部から複数色の各色材の使用頻度の通知を受け付ける使用頻度通知受付手段と、この使用頻度通知受付手段により受け付けた各色材の使用頻度の中から使用頻度の最も少ない色材を取得する少頻度色材取得手段と、を備え、前記色材色選択手段は、前記少頻度色材取得手段により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中で使用頻度の最も少ない色材の色を色材色として選択する。
【0017】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記画像形成部における複数色の色材の中から所望の色材をユーザに選択させる色材選択手段と、この色材選択手段によりユーザに選択された所望の色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付手段と、このユーザ選択通知受付手段により受け付けたユーザに選択された所望の色材を取得する選択色材取得手段と、を備え、前記色材色選択手段は、前記選択色材取得手段により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色材の色を色材色として選択する。
【0018】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記画像形成部における複数色の色材により形成可能な所望の色をユーザに選択させる色選択手段と、この色選択手段によりユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付手段と、このユーザ選択通知受付手段により受け付けたユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を取得する選択色材取得手段と、を備え、前記色材色選択手段は、前記選択色材取得手段により取得したユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を色材色として選択する。
【0019】
また、請求項7にかかる発明は、請求項1ないし6のいずれか一記載の画像処理装置において、前記色材色選択手段における前記原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザに選択させる選択手法選択手段を更に備える。
【0020】
また、請求項8にかかる発明の画像形成装置は、複数色の色材により画像を形成する画像形成手段と、原稿の画像を読み取って画像データを得る画像読取手段と、この画像読取手段により読み取られた前記原稿の前記画像データから、前記原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であるか否かを検知する再現禁止原稿検知手段と、前記原稿を再現できないような原稿判別不能加工を前記画像データに施すための前記画像形成部の色材色を選択する色材色選択手段と、前記再現禁止原稿検知手段により前記原稿が再現禁止原稿であると検知された場合、前記色材色選択手段により選択された前記画像形成部の色材色を用いた前記原稿判別不能加工を、前記画像データに施す原稿判別不能加工手段と、この原稿判別不能加工手段により前記原稿判別不能加工を施した前記画像データを前記画像形成手段に対して出力する画像データ出力手段と、を備える。
【0021】
また、請求項9にかかる発明は、請求項8記載の画像形成装置において、前記色材色選択手段による色材色の選択は、予め決められている色材色選択の優先順位と前記画像形成手段の印刷モードとに従って決定する。
【0022】
また、請求項10にかかる発明は、請求項8記載の画像形成装置において、前記画像形成手段から複数色の各色材の残量の通知を受け付ける残量通知受付手段と、この残量通知受付手段により受け付けた各色材の残量の中から残量の最も多い色材を取得する多残量色材取得手段と、を備え、前記色材色選択手段は、前記多残量色材取得手段により取得した前記画像形成手段における複数色の色材の中で残量の最も多い色材の色を色材色として選択する。
【0023】
また、請求項11にかかる発明は、請求項8記載の画像形成装置において、前記画像形成手段から複数色の各色材の使用頻度の通知を受け付ける使用頻度通知受付手段と、この使用頻度通知受付手段により受け付けた各色材の使用頻度の中から使用頻度の最も少ない色材を取得する少頻度色材取得手段と、を備え、前記色材色選択手段は、前記少頻度色材取得手段により取得した前記画像形成手段における複数色の色材の中で使用頻度の最も少ない色材の色を色材色として選択する。
【0024】
また、請求項12にかかる発明は、請求項8記載の画像形成装置において、前記画像形成手段における複数色の色材の中から所望の色材をユーザに選択させる色材選択手段と、この色材選択手段によりユーザに選択された所望の色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付手段と、このユーザ選択通知受付手段により受け付けたユーザに選択された所望の色材を取得する選択色材取得手段と、を備え、前記色材色選択手段は、前記選択色材取得手段により取得した前記画像形成手段における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色材の色を色材色として選択する。
【0025】
また、請求項13にかかる発明は、請求項8記載の画像形成装置において、前記画像形成手段における複数色の色材により形成可能な所望の色をユーザに選択させる色選択手段と、この色選択手段によりユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付手段と、このユーザ選択通知受付手段により受け付けたユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を取得する選択色材取得手段と、を備え、前記色材色選択手段は、前記選択色材取得手段により取得したユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を色材色として選択する。
【0026】
また、請求項14にかかる発明は、請求項8ないし13のいずれか一記載の画像形成装置において、前記色材色選択手段における前記原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザに選択させる選択手法選択手段を更に備える。
【0027】
また、請求項15にかかる発明のプログラムは、画像読取部により読み取った原稿の画像に基づいて画像データを生成し、複数色の色材により画像を形成する画像形成部に出力する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記コンピュータに、前記原稿の前記画像データから、前記原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であるか否かを検知する再現禁止原稿検知機能と、前記原稿を再現できないような原稿判別不能加工を前記画像データに施すための前記画像形成部の色材色を選択する色材色選択機能と、前記再現禁止原稿検知機能により前記原稿が再現禁止原稿であると検知された場合、前記色材色選択機能により選択された前記画像形成部の色材色を用いた前記原稿判別不能加工を、前記画像データに施す原稿判別不能加工機能と、この原稿判別不能加工機能により前記原稿判別不能加工を施した前記画像データを前記画像形成部に対して出力する画像データ出力機能と、を実行させる。
【0028】
また、請求項16にかかる発明は、請求項15記載のプログラムにおいて、前記色材色選択機能による色材色の選択は、予め決められている色材色選択の優先順位と前記画像形成部の印刷モードとに従って決定する。
【0029】
また、請求項17にかかる発明は、請求項15記載のプログラムにおいて、前記画像形成部から複数色の各色材の残量の通知を受け付ける残量通知受付機能と、この残量通知受付機能により受け付けた各色材の残量の中から残量の最も多い色材を取得する多残量色材取得機能と、を前記コンピュータに実行させ、前記色材色選択機能は、前記多残量色材取得機能により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中で残量の最も多い色材の色を色材色として選択する。
【0030】
また、請求項18にかかる発明は、請求項15記載のプログラムにおいて、前記画像形成部から複数色の各色材の使用頻度の通知を受け付ける使用頻度通知受付機能と、この使用頻度通知受付機能により受け付けた各色材の使用頻度の中から使用頻度の最も少ない色材を取得する少頻度色材取得機能と、を前記コンピュータに実行させ、前記色材色選択機能は、前記少頻度色材取得機能により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中で使用頻度の最も少ない色材の色を色材色として選択する。
【0031】
また、請求項19にかかる発明は、請求項15記載のプログラムにおいて、前記画像形成部における複数色の色材の中から所望の色材をユーザに選択させる色材選択機能と、この色材選択機能によりユーザに選択された所望の色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付機能と、このユーザ選択通知受付機能により受け付けたユーザに選択された所望の色材を取得する選択色材取得機能と、を前記コンピュータに実行させ、前記色材色選択機能は、前記選択色材取得機能により取得した前記画像形成部における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色材の色を色材色として選択する。
【0032】
また、請求項20にかかる発明は、請求項15記載のプログラムにおいて、前記画像形成部における複数色の色材により形成可能な所望の色をユーザに選択させる色選択機能と、この色選択機能によりユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材の通知を受け付けるユーザ選択通知受付機能と、このユーザ選択通知受付機能により受け付けたユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を取得する選択色材取得機能と、を前記コンピュータに実行させ、前記色材色選択機能は、前記選択色材取得機能により取得したユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を色材色として選択する。
【0033】
また、請求項21にかかる発明は、請求項15ないし20のいずれか一記載のプログラムにおいて、前記色材色選択機能における前記原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザに選択させる選択手法選択機能を更にを前記コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0034】
請求項1にかかる発明によれば、原稿を再現できないような原稿判別不能加工を画像データに施すための画像形成部の色材色を選択し、原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であると検知された場合、この選択された画像形成部の色材色を用いて原稿判別不能加工を画像データに施し、画像形成部に対して出力する。これにより、原稿判別不能加工として原稿画像をベタ塗りにより塗りつぶすような加工を施す場合に、原稿判別不能加工を施すための色材色を選択可能とすることにより、ベタ塗りに必要な色材として固定の色材のみを用いる場合に比べて、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0035】
また、請求項2にかかる発明によれば、色材色の選択は、予め決められている色材色選択の優先順位と画像形成部の印刷モードとに従って決定することにより、例えば、色材色選択の優先順位が、
K(ブラック)→Y(イエロー)→M(マゼンダ)→C(シアン)
であった場合、フルカラーコピーモードであればYMCK全色を用いてコピー画像が形成されるので、原稿判別不能加工には第1優先のK(ブラック)トナーが選択される。また、赤色単色モードであればYM色を用いてコピー画像が形成されるので、原稿判別不能加工には第2優先のY(イエロー)トナーが選択される。これにより、ベタ塗りに必要な色材として固定の色材のみを用いる場合に比べて、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0036】
また、請求項3にかかる発明によれば、複数色の各色材の残量の中から残量の最も多い色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中で残量の最も多い色材の色を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを確実に少なくすることができる。
【0037】
また、請求項4にかかる発明によれば、複数色の各色材の使用頻度の中から使用頻度の最も少ない色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中で使用頻度の最も少ない色材の色を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを確実に少なくすることができる。
【0038】
また、請求項5にかかる発明によれば、ユーザに選択された所望の色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色材の色を色材色として選択することにより、ユーザが残量が多いと推測したり、ユーザが使用頻度が少ないと推測した色材を用いて原稿判別不能加工することができるので、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0039】
また、請求項6にかかる発明によれば、ユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを少なくすることができるとともに、例えば紫をユーザが選択した場合には、再現禁止原稿を複写したことが周りの人から見ても明らかになるので、更なる抑止力の向上が図られる。
【0040】
また、請求項7にかかる発明によれば、原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザに選択させることにより、ユーザの自由度を向上させることができる。
【0041】
また、請求項8にかかる発明によれば、原稿を再現できないような原稿判別不能加工を画像データに施すための画像形成手段の色材色を選択し、原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であると検知された場合、この選択された画像形成手段の色材色を用いて原稿判別不能加工を画像データに施し、画像形成手段に対して出力する。これにより、原稿判別不能加工として原稿画像をベタ塗りにより塗りつぶすような加工を施す場合に、原稿判別不能加工を施すための色材色を選択可能とすることにより、ベタ塗りに必要な色材として固定の色材のみを用いる場合に比べて、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0042】
また、請求項9にかかる発明によれば、色材色の選択は、予め決められている色材色選択の優先順位と画像形成手段の印刷モードとに従って決定することにより、例えば、色材色選択の優先順位が、
K(ブラック)→Y(イエロー)→M(マゼンダ)→C(シアン)
であった場合、フルカラーコピーモードであればYMCK全色を用いてコピー画像が形成されるので、原稿判別不能加工には第1優先のK(ブラック)トナーが選択される。また、赤色単色モードであればYM色を用いてコピー画像が形成されるので、原稿判別不能加工には第2優先のY(イエロー)トナーが選択される。これにより、ベタ塗りに必要な色材として固定の色材のみを用いる場合に比べて、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0043】
また、請求項10にかかる発明によれば、複数色の各色材の残量の中から残量の最も多い色材を取得し、取得した画像形成手段における複数色の色材の中で残量の最も多い色材の色を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを確実に少なくすることができる。
【0044】
また、請求項11にかかる発明によれば、複数色の各色材の使用頻度の中から使用頻度の最も少ない色材を取得し、取得した画像形成手段における複数色の色材の中で使用頻度の最も少ない色材の色を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを確実に少なくすることができる。
【0045】
また、請求項12にかかる発明によれば、ユーザに選択された所望の色材を取得し、取得した画像形成手段における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色材の色を色材色として選択することにより、ユーザが残量が多いと推測したり、ユーザが使用頻度が少ないと推測した色材を用いて原稿判別不能加工することができるので、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0046】
また、請求項13にかかる発明によれば、ユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を取得し、取得した画像形成手段における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを少なくすることができるとともに、例えば紫をユーザが選択した場合には、再現禁止原稿を複写したことが周りの人から見ても明らかになるので、更なる抑止力の向上が図られる。
【0047】
また、請求項14にかかる発明によれば、原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザに選択させることにより、ユーザの自由度を向上させることができる。
【0048】
また、請求項15にかかる発明によれば、原稿を再現できないような原稿判別不能加工を画像データに施すための画像形成部の色材色を選択し、原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であると検知された場合、この選択された画像形成部の色材色を用いて原稿判別不能加工を画像データに施し、画像形成部に対して出力する。これにより、原稿判別不能加工として原稿画像をベタ塗りにより塗りつぶすような加工を施す場合に、原稿判別不能加工を施すための色材色を選択可能とすることにより、ベタ塗りに必要な色材として固定の色材のみを用いる場合に比べて、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0049】
また、請求項16にかかる発明によれば、色材色の選択は、予め決められている色材色選択の優先順位と画像形成部の印刷モードとに従って決定することにより、例えば、色材色選択の優先順位が、
K(ブラック)→Y(イエロー)→M(マゼンダ)→C(シアン)
であった場合、フルカラーコピーモードであればYMCK全色を用いてコピー画像が形成されるので、原稿判別不能加工には第1優先のK(ブラック)トナーが選択される。また、赤色単色モードであればYM色を用いてコピー画像が形成されるので、原稿判別不能加工には第2優先のY(イエロー)トナーが選択される。これにより、ベタ塗りに必要な色材として固定の色材のみを用いる場合に比べて、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0050】
また、請求項17にかかる発明によれば、複数色の各色材の残量の中から残量の最も多い色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中で残量の最も多い色材の色を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを確実に少なくすることができる。
【0051】
また、請求項18にかかる発明によれば、複数色の各色材の使用頻度の中から使用頻度の最も少ない色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中で使用頻度の最も少ない色材の色を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを確実に少なくすることができる。
【0052】
また、請求項19にかかる発明によれば、ユーザに選択された所望の色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色材の色を色材色として選択することにより、ユーザが残量が多いと推測したり、ユーザが使用頻度が少ないと推測した色材を用いて原稿判別不能加工することができるので、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0053】
また、請求項20にかかる発明によれば、ユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色を形成するのに必要な色材を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを少なくすることができるとともに、例えば紫をユーザが選択した場合には、再現禁止原稿を複写したことが周りの人から見ても明らかになるので、更なる抑止力の向上が図られる。
【0054】
また、請求項21にかかる発明によれば、原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザに選択させることにより、ユーザの自由度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図7に基づいて説明する。
【0056】
(1.原稿画像の説明)
まず、本実施の形態において用いられる原稿について説明する。ここで、図1は本実施の形態において用いられる原稿を例示する平面図、図2は原稿判別不能加工が施された原稿画像の複写物を例示する平面図である。図1に示す例では、契約書である原稿101を作成する原稿用紙102として、その背景に、再現禁止原稿であることを示すドットパターン103が埋め込まれた原稿用紙102が用いられている。実際には、ドットパターン103は、原稿101においてはそれほど目立たず、原稿101に含まれている情報の判読等に支障を及ぼさない。もっとも、別の実施の形態として、ドットパターン103が形成されていない原稿用紙102を用い、契約書である原稿101を作成するに際して同時にドットパターン103を形成するようにしても良い。つまり、ドットパターン103は、原稿用紙102に予め印刷形成されていても良く、原稿用紙102に文字や図形等を画像形成するに際して同時に画像形成するようにしても良い。
【0057】
ここで、「ドットパターン」というのは、原稿の画像データに含まれる背景画像または前面画像に埋め込まれた、つまりドットによって形成された何らかの地紋パターンを意味する。この場合、ドットというのは、画像を形成するドットを意味するに過ぎず、パターン自体がドットのパターンである必要はない。例えば、ドットの集合により形成される細線パターンや特定の模様パターン等もドットパターンになり得る。
【0058】
このような原稿用紙102を用いて作成された原稿101は、後述するデジタルカラー複合機1などにより複写されると、図2に例示するように、転写紙200上をベタ塗りにより塗りつぶす等の原稿判別不能加工が施された状態で出力される。このように、ドットパターン103が埋め込まれた原稿101が複写されると、ベタ塗りにより塗りつぶす等の原稿判別不能加工が施されることにより、機密文書や特殊原稿(紙幣や証券)などの再現を禁止する再現禁止原稿の複写を禁止することができる。
【0059】
このような現象を生じさせるドットパターン103は、例えば、単一の大きさのドット104から構成されている。本実施の形態においては、図3及び図4に例示するように、複数ドット104から構成されるドットパターン105を一単位とし、このドットパターン105を複数配することによってドットパターン103を形成するようにしたものである。図3はドットパターン103を可視化した原稿を例示する平面図、図4は図3に例示するドットパターン105を拡大して示す模式図である。図3及び図4に例示するドットパターン105は、3つの孤立黒ドット104が所定の空間配置(位置関係)で存在するパターンである。したがって、この実施の形態では、複数のドット104から構成されるドットパターン105をパターンマッチングにより検知し、このドットパターン105の密度を特徴量として複写禁止とされる再現禁止原稿であるか否かを判定する。
【0060】
(2.画像処理装置及び画像形成装置の説明)
本実施の形態は、画像処理装置及び画像形成装置として、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能、スキャナ機能及び入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿画像やプリンタあるいはFAX機能により入力された画像)を配信する機能等を複合したいわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称されるデジタルカラー複合機に適用した例を示す。
【0061】
図5は、デジタルカラー複合機1のシステム制御系の構成を示すブロック図である。本実施の形態のデジタルカラー複合機1は、システム全体の制御を行うシステムコントローラ2を備えており、原稿画像の読み取り、及び公知の電子写真技術による転写紙への画像書き込みを行なう画像入出力制御装置3、本システムの設定の入力とその状態内容を表示する操作パネルPを制御する操作パネル制御装置4をシステムコントローラ2で制御する構成とされている。このような画像入出力制御装置3及び操作パネル制御装置4とシステムコントローラ2とは、画像データと制御コマンドとが時空間で転送される画像データバス/制御コマンドバス5により接続されている。
【0062】
システムコントローラ2は、システムコントローラ全体の制御を行なうCPU(Central Processing Unit)6、システムコントローラ2の制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)7、CPU6の作業用メモリであるRAM(Random Access Memory)8、及びシステム全体の情報の保管を行なうNVRAM(Non Volatile Random Access Memory)9を主体として構築されており、このようなシステムコントローラ2は、スキャナアプリケーション、コピーアプリケーション、FAXアプリケーション、プリンタアプリケーション等の複数及び単体アプリケーションの機能を発揮する。
【0063】
この他、システムコントローラ2には、ネットワーク(図示せず)との接続制御を行うネットワークI/Fコントローラ10、システムI/F11、プリンタ機能で使用する画像展開の作業用メモリであるワークメモリ12、読み取り画像や書き込み画像のイメージデータを蓄える作業用メモリであるフレームメモリ13、FIFOバッファ14,15、メモリコントローラ16、及びHDDC17が備えられている。
【0064】
システムI/F11は、CPU6の命令によりシステム内で処理されるFAXデータ、プリンタデータの転送制御を行う。
【0065】
FIFOバッファ14は、入力画像をフレームメモリ13への書き込み時のデータ転送速度変換を行う。同様に、FIFOバッファ15は、フレームメモリ13の画像データを出力画像としてデータ転送する時の速度変換を行う。
【0066】
メモリコントローラ16は、CPU6の制御なしにフレームメモリ13及びHDDC17とバス間の画像の入出力をコントロールする。
【0067】
HDDC17は、内部に周知のHDD(Hard Disk Drive)を有しており、HDDへ画像データの入出力制御を行う。HDDには、後述する画像読み取りユニット27で読み取られた画像及びネットワーク経由で取得した画像が保存される。
【0068】
操作パネル制御装置4は、操作パネル制御装置全体の制御を行なうCPU18、操作パネル制御装置の制御プログラムを記憶したROM19、及びCPU18の作業用メモリであるRAM20を主体として構築されており、操作パネルPは入力装置21と表示装置22とで構成されている。入力装置21は、例えばタッチパネルで構成されており、ユーザがシステム設定の入力を行う装置である。表示装置22は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)で構成されており、ユーザがシステムの設定内容、状態を確認するためそれらを表示する装置である。
【0069】
画像入出力制御装置3は、画像入出力制御装置全体の制御を行なうCPU23、画像入出力制御装置3の制御プログラムを記憶したROM24、及びCPU23の作業用メモリであるRAM25を主体として構築されている。
【0070】
この他、画像入出力制御装置3には、原稿搬送制御ユニット26、画像読み取りユニット27、画像書き込みユニット28、電子写真プロセスユニット29、転写紙搬送制御ユニット30、及び課金装置I/F31が備えられている。
【0071】
原稿搬送制御ユニット26は、複数枚積載された原稿から画像読み取りユニット27が読み取る原稿を1枚ずつ搬送する。また、原稿搬送制御ユニット26は、原稿のサイズ検出も行う。
【0072】
画像読み取りユニット27は、ランプ光を原稿搬送制御ユニット26により搬送される原稿で反射しCCDで読み取る、公知の光学式スキャナの制御を行うユニットである。すなわち、画像読み取りユニット27は、画像読取部及び画像読取手段である。
【0073】
画像書き込みユニット28は、レーザ光を画素周波数で点灯し、ポリゴンスキャナでスキャンする公知の光学書き込み装置の制御ユニットである。電子写真プロセスユニット29は、感光体上にレーザ光で書きこまれた潜像画像をトナーで実像化して用紙に転写、定着する周知の電子写真技術を制御するユニットである。本実施の形態の電子写真プロセスユニット29は、例えばブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色トナーの各色材の画像プロセス部が直列に配置されたタンデム方式の電子写真プロセスユニットを想定する。なお、電子写真は1つの例であり、インクジェットのような作像法であっても本発明は適用可能とする。すなわち、画像書き込みユニット28及び電子写真プロセスユニット29は、画像形成部及び画像形成手段である。
【0074】
転写紙搬送制御ユニット30は、電子写真プロセスユニット29で画像が転写される転写紙の搬送制御を行う。
【0075】
課金装置I/F31は、画像入出力制御装置3と課金装置(図示せず)を接続するため、CPUの命令を課金装置の専用I/Fへ変換し、課金装置と印刷条件、課金、印刷可否信号の送受信を行う。
【0076】
加えて、本実施の形態の画像入出力制御装置3には、地紋パターン認識を行う地紋認識ユニット32が備えられている。この地紋認識ユニット32は、再現禁止原稿検知手段として機能するものであり、画像読み取りユニット27から送られた2値化された画像データに対して地紋パターン認識を行い、原稿が再現禁止原稿であるか否かを判断し、その結果を画像読み取りユニット27に送る。
【0077】
ここで、地紋認識ユニット32における地紋パターン認識について説明する。図6は、地紋認識ユニット32の構成を示すブロック図である。図6に示すように、地紋認識ユニット32は、孤立ドット検出部33、位相情報記憶部34、パターンマッチング部35、及び地紋検出部36で構成されている。
【0078】
画像読み取りユニット27から送られた2値化された画像データは、孤立ドット検出部33に送られる。孤立ドット検出部33では、主走査d画素×副走査lライン中にある孤立画素を検出する。孤立ドット検出部33での孤立画素の検出情報は、画像データとともに位相情報記憶部34に送られる。
【0079】
位相情報記憶部34では、主走査d画素×副走査lライン中にある孤立画素情報から、主走査d画素×B数分のBdと副走査lライン×L数分のLlであるBd×Llブロック中で孤立画素の位置関係を記憶する。
【0080】
続くパターンマッチング部35では、位相情報記憶部34で記憶されたBd×Llブロック中の孤立画素の位置関係情報と、所定の地紋パターンとのマッチングを行う。なお、本実施の形態においては、前述した図3及び図4に例示したように、3つの孤立黒ドット104が所定の空間配置(位置関係)で存在するドットパターン105をパターンマッチングにより検知するものである。このパターンマッチング部35によるパターンマッチングの結果は、地紋検出部36に送られる。
【0081】
地紋検出部36では、副走査ライン中で所定のn個のパターンマッチング検出により地紋であると認識されると、検出信号(地紋検出結果)が画像読み取りユニット27に対して出力される。
【0082】
なお、孤立ドット検出部33及びパターンマッチング部35は、原稿読み取り時に所定以上の解像力が必要とされる。原稿画像データの解像度が所定より低い場合は、画素の干渉から地紋パターンを検出することができなくなる。
【0083】
そして、地紋検出結果を受け取った画像読み取りユニット27は、地紋認識ユニット32から送られた地紋検出結果に基づき、ROM24に記憶されている制御プログラムに従ったCPU23の指示により、画像データを所定の階調と位相に固定化し、読み取った原稿画像の判読ができないように画像加工(原稿判別不能加工)を施す(原稿判別不能加工手段)。
【0084】
ここで、原稿判別不能加工について簡単に説明する。本実施の形態の画像読み取りユニット27における地紋認識ユニット32からの地紋検出結果に基づく原稿判別不能加工は、例えば原稿101を画像読み取りユニット27で読み取った原稿画像に対して所定の色のみを用いたベタ塗りにより塗りつぶす加工を施すようにしている。すなわち、このような加工を施された画像データを画像書き込みユニット28に出力し(画像データ出力手段)、電子写真プロセスユニット29で印刷すると、図2に示したように、転写紙200上をベタ塗りにより塗りつぶす等の原稿判別不能加工が施された状態で出力されることになる。このように、地紋認識された場合には、画像読み取りユニット27で読み取った原稿画像に対して原稿判別不能加工が施されることにより、再現禁止原稿などの複写を禁止することができる。
【0085】
(3.原稿判別不能加工における色指定処理の説明)
ところで、上述したような原稿画像が複写される際にベタ塗りにより塗りつぶす原稿判別不能加工においては、ベタ塗りに必要な色材として単一の色のみを用いるようにしている。すなわち、電子写真プロセスユニット29においては、原稿判別不能加工に用いる色材の減少度合いは、他の色材と比較すると大きくなる。したがって、原稿判別不能加工に使用される色材がユーザにとって使用頻度の高い色材であった場合には、通常の用途としての色材利用に支障をきたすことになる。
【0086】
そこで、本実施の形態のデジタルカラー複合機1では、画像読み取りユニット27のCPU23がROM24に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、原稿判別不能加工に用いる色材色を可変としている。より詳細には、画像読み取りユニット27により原稿判別不能加工を行う際、システムコントローラ2から指示された色材色を用いて、原稿判別不能加工が行われる。以下において、本実施の形態のデジタルカラー複合機1が有している特徴的な機能である原稿判別不能加工における色選択処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0087】
図7に示すように、原稿判別不能加工における色選択処理が開始されると、CPU23は、システムコントローラ2のNVRAM9に記憶されている色材色選択の優先順位を取得する(ステップS1)。
【0088】
色材色選択の優先順位を取得すると、原稿判別不能加工に用いる色材色を印刷モードに従って決定する(ステップS2)。例えば、システムコントローラ2からの色材色選択の優先順位が、
K(ブラック)→Y(イエロー)→M(マゼンダ)→C(シアン)
であった場合、フルカラーコピーモードであればYMCK全色を用いてコピー画像が形成されるので、原稿判別不能加工には第1優先のK(ブラック)トナーが選択される。また、赤色単色モードであればYM色を用いてコピー画像が形成されるので、原稿判別不能加工には第2優先のY(イエロー)トナーが選択される。
【0089】
その後、このようにして本来の原稿再現に用いられる色材の中から最高優先の色材が選択されて、このようにして選択された色材を使用するような原稿画像に対する原稿判別不能加工が行われる。
【0090】
このように本実施の形態によれば、稿を再現できないような原稿判別不能加工を画像データに施すための画像形成部の色材色を選択し、原稿が再現を禁止する再現禁止原稿であると検知された場合、この選択された画像形成部の色材色を用いて原稿判別不能加工を画像データに施し、画像形成部に対して出力する。これにより、原稿判別不能加工として原稿画像をベタ塗りにより塗りつぶすような加工を施す場合に、原稿判別不能加工を施すための色材色を選択可能とすることにより、ベタ塗りに必要な色材として固定の色材のみを用いる場合に比べて、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0091】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図8に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。第1の実施の形態においては、システムコントローラ2のNVRAM9に記憶されている色材色選択の優先順位に基づいて原稿判別不能加工に用いる色材色を決定するようにしたが、色材色選択の優先順位はこのように固定的な場合に限るものではない。本実施の形態は、電子写真プロセスユニット29において残量の最も多い色材を、優先的に原稿判別不能加工に用いる色材色とするものである。
【0092】
本実施の形態の電子写真プロセスユニット29は、各色材のトナー残量を定期的にシステムコントローラ2へと通知する(残量通知受付手段)。トナー残量検知方法としては、特開2002−287477号公報に開示されている技術を用いることができる。概略的には、トナーを収容する容器の外側に、赤外線光を発生する発光ダイオードのような発光部材と、容器の中を通過してくる発光部材からの赤外線光を検知するためのフォトダイオードのような受光部材とを配置し、受光部材の光検知信号のレベルや変動状態に応じてトナー残量を判断するものである。
【0093】
電子写真プロセスユニット29から各色材のトナー残量を通知された、システムコントローラ2は、トナー残量の最も多い色材を判断し、NVRAM9に記憶する。
【0094】
次に、画像読み取りユニット27のCPU23がROM24に記憶されている制御プログラムに従って実行する原稿判別不能加工における色選択処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0095】
図8に示すように、原稿判別不能加工における色選択処理が開始されると、CPU23は、システムコントローラ2のNVRAM9に記憶されているトナー残量の最も多い色材を取得する(ステップS11:多残量色材取得手段)。
【0096】
トナー残量の最も多い色材を取得すると、当該トナー残量の最も多い色材を原稿判別不能加工に用いる色材色として決定する(ステップS12:色材色選択手段)。
【0097】
その後、このようにして選択されたトナー残量の最も多い色材を使用するような原稿画像に対する原稿判別不能加工が行われる。
【0098】
このように本実施の形態によれば、複数色の各色材の残量の中から残量の最も多い色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中で残量の最も多い色材の色を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを確実に少なくすることができる。
【0099】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を図9および図10に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。第1の実施の形態においては、システムコントローラ2のNVRAM9に記憶されている色材色選択の優先順位に基づいて原稿判別不能加工に用いる色材色を決定するようにしたが、色材色選択の優先順位はこのように固定的な場合に限るものではない。本実施の形態は、電子写真プロセスユニット29において使用頻度の最も少ない色材を、優先的に原稿判別不能加工に用いる色材色とするものである。
【0100】
本実施の形態の電子写真プロセスユニット29は、各色材の使用頻度を定期的にシステムコントローラ2へと通知する(使用頻度通知受付手段)。
【0101】
このようにして電子写真プロセスユニット29から定期的に通知される各色材の使用頻度は、システムコントローラ2内のNVRAM9に累計データとして蓄積される。システムコントローラ2は、この蓄積データにより使用頻度の最も少ない色材を判断し、NVRAM9に記憶する。
【0102】
色材の使用頻度を示すものとしては、作像回数を用いることができる。具体的には、各印刷モード(フルカラー印刷モード、Bk印刷モード、赤黒印刷モード)の実行回数を記憶しておくことにより、各色材による作像回数を算出することができる。図9は、各印刷モードの実行回数に基づく作像回数の算出例である。図9の例によれば、フルカラー印刷モードとBk印刷モードと赤黒印刷モードとがそれぞれ1回ずつ実行されており、作像回数は色材Yが2回、色材Mが2回、色材Cが2回、色材Kが3回である。すなわち、図9の例によれば、色材Kが高頻度、色材Cが低頻度であることがわかる。したがって、図9に示す例によれば、色材Cが使用頻度の最も少ない色材としてせんたくされることになる。また、色材の使用頻度を示すものとしては、LDによる感光体への書込量を用いることができる。具体的には、各色感光体へのLD照射範囲やLD照射時間、LD照射強度に基づいて色材の使用量を算出することができる。
【0103】
次に、画像読み取りユニット27のCPU23がROM24に記憶されている制御プログラムに従って実行する原稿判別不能加工における色選択処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0104】
図10に示すように、原稿判別不能加工における色選択処理が開始されると、CPU23は、システムコントローラ2のNVRAM9に記憶されている使用頻度の最も少ない色材を取得する(ステップS21:少頻度色材取得手段)。
【0105】
使用頻度の最も少ない色材を取得すると、当該使用頻度の最も少ない色材を原稿判別不能加工に用いる色材色として決定する(ステップS22:色材色選択手段)。
【0106】
その後、このようにして選択された使用頻度の最も少ない色材を使用するような原稿画像に対する原稿判別不能加工が行われる。
【0107】
このように本実施の形態によれば、複数色の各色材の使用頻度の中から使用頻度の最も少ない色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中で使用頻度の最も少ない色材の色を色材色として選択することにより、色材使用量の偏りを確実に少なくすることができる。
【0108】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態を図11ないし図13に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。第1の実施の形態においては、色材色選択の優先順位をシステムコントローラ2のNVRAM9に予め記憶しておき、この色材色選択の優先順位と印刷モードとに従って原稿判別不能加工に用いる色材色を決定するようにしたが、本実施の形態は、原稿判別不能加工に用いる色材色をユーザの意図に応じて選択可能とするようにしたものである。
【0109】
本実施の形態の操作パネル制御装置4は、操作パネルPを介してユーザから指定された色材を、システムコントローラ2へと通知する(色材選択手段、ユーザ選択通知受付手段)。図11は、操作パネルPにおける原稿判別不能加工に用いる色材色選択画面の一例を示す平面図である。図11に示すように、原稿判別不能加工に用いる色材色選択画面においては、操作パネルPの表示装置22に各色材の色を指定するためのボタンB1〜B4が表示されており、ユーザはタッチパネルである入力装置21を介して原稿判別不能加工に用いる色材を指定する。
【0110】
システムコントローラ2は、このようにして操作パネルPを介してユーザから指定された色材を、システムコントローラ2内のNVRAM9に記憶する。
【0111】
次に、画像読み取りユニット27のCPU23がROM24に記憶されている制御プログラムに従って実行する原稿判別不能加工における色選択処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0112】
図12に示すように、原稿判別不能加工における色選択処理が開始されると、CPU23は、システムコントローラ2のNVRAM9に記憶されている操作パネルPを介してユーザが指定した色材を取得する(ステップS31:選択色材取得手段)。
【0113】
操作パネルPを介してユーザが指定した色材を取得すると、当該操作パネルPを介してユーザが指定した色材を原稿判別不能加工に用いる色材色として決定する(ステップS32:色材色選択手段)。
【0114】
その後、このようにして選択された操作パネルPを介してユーザが指定した色材を使用するような原稿画像に対する原稿判別不能加工が行われる。
【0115】
このように本実施の形態によれば、ユーザに選択された所望の色材を取得し、取得した画像形成部における複数色の色材の中でユーザに選択された所望の色材の色を色材色として選択することにより、ユーザが残量が多いと推測したり、ユーザが使用頻度が少ないと推測した色材を用いて原稿判別不能加工することができるので、色材使用量の偏りを少なくすることができる。
【0116】
なお、図11に示すような原稿判別不能加工に用いる色材色選択画面上のボタンB1〜B4をユーザの好みの色材に優先順位をつけて順番に操作させることにより、第1の実施の形態で説明したような色材色選択の優先順位を、システムコントローラ2のNVRAM9に記憶させることが可能である。
【0117】
また、図13に示すように、原稿判別不能加工に用いる色材色選択画面において、操作パネルPの表示装置22に原稿判別不能加工に用いる色を指定するためのボタンB5〜B8を表示し、ユーザはタッチパネルである入力装置21を介して原稿判別不能加工に用いる色を指定するようにしても良い。なお、システムコントローラ2へは、選択された色を形成するのに必要な色材が通知される(色選択手段、ユーザ選択通知受付手段)。例えば、ボタンB8の紫をユーザが指定した場合には、再現禁止原稿を複写したことが周りの人から見ても明らかになるので、更なる抑止力の向上が図られる。
【0118】
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態を図14に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態ないし第4の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。本実施の形態は、第1の実施の形態ないし第4の実施の形態で説明した各種の原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザの意図に応じて選択可能とするようにしたものである。
【0119】
本実施の形態の操作パネル制御装置4は、操作パネルPを介してユーザから指定された原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法に従って選択された色材を、システムコントローラ2へと通知する(選択手法選択手段)。図14は、操作パネルPにおける原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法の選択画面の一例を示す平面図である。図14に示すように、原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法の選択画面においては、操作パネルPの表示装置22に前述した第1の実施の形態ないし第4の実施の形態で説明した原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法を指定するためのボタンB11〜B15が表示されており、ユーザはタッチパネルである入力装置21を介して原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法を指定する。
【0120】
ボタンB11が操作された場合には、操作パネル制御装置4は、操作パネルPを介してユーザから指定された原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法がトナー残量の最も多い色材を選択するものである旨を、システムコントローラ2へと通知する。通知を受け取ったシステムコントローラ2は、原稿判別不能加工における色選択処理を行なう画像読み取りユニット27に対して、トナー残量の最も多い色材を通知する。
【0121】
ボタンB12が操作された場合には、操作パネル制御装置4は、操作パネルPを介してユーザから指定された原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法が使用頻度の最も少ない色材を選択するものである旨を、システムコントローラ2へと通知する。通知を受け取ったシステムコントローラ2は、原稿判別不能加工における色選択処理を行なう画像読み取りユニット27に対して、使用頻度の最も少ない色材を通知する。
【0122】
ボタンB13が操作された場合には、操作パネル制御装置4は、操作パネルPを介してユーザから指定された原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法がユーザの好みの色材を選択するものである旨を、システムコントローラ2へと通知する。通知を受け取ったシステムコントローラ2は、原稿判別不能加工における色選択処理を行なう画像読み取りユニット27に対して、ユーザの好みの色材を通知する。
【0123】
ボタンB14が操作された場合には、操作パネル制御装置4は、操作パネルPを介してユーザから指定された原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法がユーザの好みの色を選択するものである旨を、システムコントローラ2へと通知する。通知を受け取ったシステムコントローラ2は、原稿判別不能加工における色選択処理を行なう画像読み取りユニット27に対して、ユーザの好みの色を通知する。
【0124】
ボタンB15が操作された場合には、操作パネル制御装置4は、操作パネルPを介してユーザから指定された原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法が優先順位が高い色材を選択するものである旨を、システムコントローラ2へと通知する。通知を受け取ったシステムコントローラ2は、原稿判別不能加工における色選択処理を行なう画像読み取りユニット27に対して、NVRAM9に記憶されている色材色選択の優先順位を通知する。
【0125】
このように本実施の形態によれば、原稿判別不能加工に用いる色材色の選択手法を、ユーザに選択させることにより、ユーザの自由度を向上させることができる。
【0126】
なお、各実施の形態においては、処理の一部をデジタル回路構成のハードウェア資源によって実行される例を示したが、これに限るものではなく、そのような再現禁止原稿を検出判定し(再現禁止原稿検知手段)、色材色を選択し(色材色選択手段)、その複写を原稿判別不能加工により禁止する(原稿判別不能加工手段)一連の処理を、デジタルカラー複合機1のハードウェア資源にインストールされたコンピュータプログラムによって実行するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明の第1の実施の形態において用いられる原稿を例示する平面図である。
【図2】原稿判別不能加工が施された原稿画像の複写物を例示する平面図である。
【図3】ドットパターンを可視化した原稿を例示する平面図である。
【図4】図3に例示するドットパターンを拡大して示す模式図である。
【図5】デジタルカラー複合機のシステム制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】地紋認識ユニットの構成を示すブロック図である。
【図7】原稿判別不能加工における色選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態の原稿判別不能加工における色選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態の電子写真プロセスユニットからシステムコントローラに定期的に通知される各色材の使用頻度である各印刷モードの実行回数に基づく作像回数の算出例を示す説明図である。
【図10】原稿判別不能加工における色選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第4の実施の形態の操作パネルにおける原稿判別不能加工に用いる色材色選択画面の一例を示す平面図である。
【図12】原稿判別不能加工における色選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】操作パネルにおける原稿判別不能加工に用いる色材色選択画面の別の一例を示す平面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態の操作パネルにおける原稿判別不能加工に用いる色材色の選択方法の選択画面の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0128】
1 画像処理装置、画像形成装置
27 画像読取部、画像読取手段
28,29 画像形成部、画像形成手段
32 再現禁止原稿検知手段
101 原稿
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号
【出願日】 平成17年3月18日(2005.3.18)
【代理人】 【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明

【公開番号】 特開2006−262376(P2006−262376A)
【公開日】 平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願番号】 特願2005−80239(P2005−80239)