| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大川 智司 【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式会社リコー内
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| 【要約】 |
【課題】原稿を読み取り、読み取られた画像データに対して画像処理を施し出力する画像形成装置を提供する。
【解決手段】スキャナ補正部304及びプリンタ補正部305のそれぞれにおいて、画像データから特徴的な部分を抽出し、抽出された特徴的な部分に対して他の領域と異なる画像処理を施すことにより出力画像の画質の向上を実現している。読み取りユニット50で読み取った画像データに対して、各複写機又は外部PC25において出力できる色空間、又は書き込みユニット57の特性で出力できる色空間へ変換し、画像形成を実行することにより出力画像の画質を向上させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原稿を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像データに所定の画像処理を行う読取画像補正手段と、前記画像データに出力手段の特性に応じた画像処理を施す出力画像補正手段と、前記出力画像補正手段によって画像処理処理が施された前記画像データを出力する前記出力手段とを有する画像形成装置において、 前記読取画像補正手段及び前記出力画像補正手段は、前記画像データから特徴的な領域を抽出し、前記特徴的な領域に他の領域と異なる画像処理を施すことを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 前記画像データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 【請求項3】 前記読取画像補正手段は、 前記画像データから特徴的な部分を抽出する第1の像域分離手段と、 前記第1の像域分離手段による抽出結果に応じて前記画像データにフィルタ処理を施す第1のフィルタ処理手段と、 前記第1の像域分離手段による抽出結果に応じて前記画像データに所定の色変換処理を施す第1の色変換処理手段とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 【請求項4】 前記出力画像補正手段は、 前記画像データから特徴的な部分を抽出する第2の像域分離手段と、 前記画像データにフィルタ処理が施されてないとき、前記第2の像域分離手段による抽出結果に応じて前記画像データにフィルタ処理を施す第2のフィルタ処理手段と、 前記第2の像域分離手段による抽出結果に応じて前記画像データに前記出力手段の特性に応じた色変換処理を施す第2の色変換処理手段とを有することを特徴とする請求項1からの3のいずれか1項記載の画像形成装置。 【請求項5】 ネットワークで接続された外部機器へ前記画像データを送信する送信手段と、 前記送信手段によって前記画像データを前記外部機器に送信するとき、前記外部機器において読み取り可能なデータ形式に変換するデータ形式変換手段とを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。 【請求項6】 前記データ形式変換手段は、 所定の解像度に変換する変換手段と、 所定の色空間に変換する色空間変換手段と、 所定のフォーマット形式に変換するフォーマット変換手段とを有することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。 【請求項7】 前記第1の色変換手段は、前記画像データをデバイスに依存しない標準色に変換することを特徴とする請求項3から6のいずれか1項記載の画像形成装置。 【請求項8】 前記第1の色変換手段は、前記画像データをデバイスに依存する色に変換することを特徴とする請求項3から6のいずれか1項記載の画像形成装置。 【請求項9】 前記第2のフィルタ処理手段は、前記画像データにフィルタ処理が施されているとき、前記第2の像域分離手段による抽出結果に応じて前記画像データに強調処理のみを施すことを特徴とする請求項3から8のいずれか1項記載の画像形成装置。 【請求項10】 前記記憶手段は、 前記画像データを一時的に記憶するメモリと、 前記画像データを記憶する大容量のHDDとを有することを特徴とする請求項2から9のいずれか1項記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、原稿を読み取り、読み取られた画像データに対して画像処理を施し出力する画像形成装置に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、複写機にコピー機能のほかに、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等を搭載した複合機が普及している。また、これらの複合機は、ネットワークに接続され、他の複合機等とのデータの送受信を行っている。その際、送受信されるデータは、この複合機内に搭載されるHDDなどの記憶装置に保存される。 【0003】 ここで、記憶装置に保存されるデータがコピー画像の場合、その原稿の種類は多種多様である。よって、複合機は、その原稿の種類に応じた画像処理を施している。例えば、複合機は、機器に搭載される操作部などから入力された複写する原稿を特定する情報に応じた画像処理を施し、出力する構成をとっている。 【0004】 上述のネットワークに接続された複合機においては、記憶装置に記憶されているデータを、他の複合機等に転送して出力し、統合してジョブの増減を管理し、各複合機にかかる負荷を均等に分けるシステムがある。 【0005】 また、一方の複合機に格納されているデータをもう他方の複合機と一緒に処理することにより、出力効率を向上させ、かつ出力時間を短縮することができる。 【0006】 また、上述の構成により複数の複合機で分担して処理したデータをサーバなどに格納してバックアップしておき、バックアップしたデータを再出力する場合に、同じ画像処理装置(複合機など)、又は別の機器により再出力する。 【0007】 特許文献1では、スキャナで読み取った原稿画像データと当該読み取り画像から検出された属性データ、及びPDLプリント・データとその属性データを一時メモリ又はHDDにスプールしておくことによりため、読み取り画像のプリント、ファイル送信、FAX送信等の処理を行う場合は、いちいち原稿の読み取り、PDLのビットマップ画像の展開を行うことなく、スプールしたメモリ又はHDDの画像データを読み出すことで画像出力できる画像処理装置およびその出力制御方法が提案されている。 【0008】 特許文献2では、データ転送方法を異にする回線網に接続され、接続された回線網に対してデータの送受信を行う送受信部と、印刷装置に対して印刷データを出力する印刷出力部と、データの入出力を行う入出力部と、データを蓄積する蓄積部と、送受信部及び入出力部より入力されたデータを蓄積部に蓄積し、また蓄積部に蓄積されているデータを送受信部、入出力部、又は印刷出力部に出力する入出力制御部とを有し、受信された処理指示書にカラー又はモノクロ印刷が指示され、カラー又はモノクロ印刷が不可能な場合は、データを予め決められたカラー又はモノクロ印刷が可能な装置に転送する入出力装置が提案されている。 【0009】 特許文献3では、外部装置から受信した第1の色空間をデバイスインディペンデントな色空間に変換する第1の色処理データと、デバイスインディペンデントな色空間を第2の色空間に変換する第2の色処理データとを合成して生成されたパラメータを用いて入力カラー画像データを色空間変換し、第2の色空間のカラー画像データを出力する色処理方法、色処理装置、及びカラー画像処理システムが提案されている。 【特許文献1】特開2001−223828号公報 【特許文献2】特開2001−251522号公報 【特許文献3】特許第3285941号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 しかし、上記の発明は以下の問題を有している。 【0011】 各複写機の記憶部に記憶されている画像データが表す色空間は、各複写機固有の色空間である。 【0012】 例えば、作像するためのトナー色が4色あり、各色のドラムが4つ並び、4色同時に現像するタイプの画像形成ユニットを有する複写機の場合、4つのドラムの位置が異なることによるタイミングを吸収するため、各色の画像データをそのずれに応じて転送している。また、各複写機において搭載されているトナーの色は機器固有であり、その色材によって再現できる色空間は決定し、また現像などのプリンタ特性により再現できる色空間の幅も変する。そのため、各複写機の色空間は、機器固有のプリンタ特性に合わせたものとなっている。 【0013】 ネットワークを通じて機器間で送受信した画像データを出力する場合、該画像データは機器固有の色空間で生成されたものであるため、別の機器との互換性に欠ける。よって、バックアップした画像データを用いて出力した場合、見た目が変わってしまう(出力される色が変わってしまう)可能性がある。 【0014】 記憶部に記憶されている画像データが標準的な色空間である場合、例えば、ある複写機固有の色空間に基づく画像データをポストスクリプトデータとして、標準的な色空間がRGB空間の複写機に対して送信した場合に、対応できなくなる不具合が生じる。 【0015】 また、各複写機のドット再現力やエンジンの解像度などにより、再現できるエッジの特性が違う。そのため、他の複写機から受け取った画像データが持つMTF特性等の空間周波数特性を再現できないことがある。さらに、各複写機では、安定した出力を得るために階調処理によりディザなどのパターン形成が行われるため、本来の画像データが有する空間周波数が失われることがある。 【0016】 また、出力画像の画質を向上させるため、原稿の特徴的な部分、例えば文字部や網点などを検出し、その検出した結果に応じて画像処理を切り替える場合、記憶部に画像データを蓄積する際にその画像の特徴的な情報も同時に保存される。そして、蓄積した画像データがネットワークなどを通じて取り出され、かつPCでその画像データにある加工、例えば、別の画像データが付加され、再び画像データが元の機器に戻されても、元の画像の特徴的な情報は有効でなくなる。 【0017】 また、ネットワークなどを介して別の機器から送られてきた画像データにおいても、このような特徴的な情報が付加されていない場合もある。このような場合において、受信した画像データを出力した場合、その機器内において最適な画像処理を施すことは不可能である。 【0018】 そこで、本発明は、読み取りユニットで読み取った画像データの特徴的な部分を抽出し、該特徴的な部分とそれ以外の部分とに、それぞれ異なる画像処理を施すことにより、画像を出力する書き込みユニットの特性に応じた画像形成動作を実行する画像形成装置を提案することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0019】 請求項1記載の発明は、原稿を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像データに所定の画像処理を行う読取画像補正手段と、前記画像データに出力手段の特性に応じた画像処理を施す出力画像補正手段と、前記出力画像補正手段によって画像処理処理が施された前記画像データを出力する前記出力手段とを有する画像形成装置において、前記読取画像補正手段及び前記出力画像補正手段は、前記画像データから特徴的な領域を抽出し、前記特徴的な領域に他の領域と異なる画像処理を施すことを特徴とする。 【0020】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記画像データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする。 【0021】 請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、前記読取画像補正手段は、前記画像データから特徴的な部分を抽出する第1の像域分離手段と、前記第1の像域分離手段による抽出結果に応じて前記画像データにフィルタ処理を施す第1のフィルタ処理手段と、前記第1の像域分離手段による抽出結果に応じて前記画像データに所定の色変換処理を施す第1の色変換処理手段とを有することを特徴とする。 【0022】 請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記出力画像補正手段は、前記画像データから特徴的な部分を抽出する第2の像域分離手段と、前記画像データにフィルタ処理が施されてないとき、前記第2の像域分離手段による抽出結果に応じて前記画像データにフィルタ処理を施す第2のフィルタ処理手段と、前記第2の像域分離手段による抽出結果に応じて前記画像データに前記出力手段の特性に応じた色変換処理を施す第2の色変換処理手段とを有することを特徴とする。 【0023】 請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置において、ネットワークで接続された外部機器へ前記画像データを送信する送信手段と、前記送信手段によって前記画像データを前記外部機器に送信するとき、前記外部機器において読み取り可能なデータ形式に変換するデータ形式変換手段とを有することを特徴とする。 【0024】 請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置において、前記データ形式変換手段は、所定の解像度に変換する変換手段と、所定の色空間に変換する色空間変換手段と、所定のフォーマット形式に変換するフォーマット変換手段とを有することを特徴とする。 【0025】 請求項7記載の発明は、請求項3から6のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記第1の色変換手段は、前記画像データをデバイスに依存しない標準色に変換することを特徴とする。 【0026】 請求項8記載の発明は、請求項3から6のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記第1の色変換手段は、前記画像データをデバイスに依存する色に変換することを特徴とする。 【0027】 請求項9記載の発明は、請求項3から8のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記第2のフィルタ処理手段は、前記画像データにフィルタ処理が施されているとき、前記第2の像域分離手段による抽出結果に応じて前記画像データに強調処理のみを施すことを特徴とする。 【0028】 請求項10記載の発明は、請求項2から9のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記記憶手段は、前記画像データを一時的に記憶するメモリと、前記画像データを記憶する大容量のHDDとを有することを特徴とする。 【発明の効果】 【0029】 本発明は、読み取りユニットで読み取った画像データの特徴的な部分を抽出し、該特徴的な部分とそれ以外の部分とに、それぞれ異なる画像処理を施し、画像を出力する書き込みユニットの特性に応じた画像形成動作を実行する画像形成を実行することにより、出力画像の画質を向上させることができる。また、読み取りユニットにおいて読み込まれた画像データは、画像形成装置内の大容量記憶装置に保持されるため、該画像データを再利用することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0030】 以下に、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成及び動作について説明する。 【0031】 まず、図1を用い画像形成装置の構成について説明する。 【0032】 画像形成装置は、自動原稿送り装置(以下、ADFとする)1、原稿台2、給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5、コンタクトガラス6、原稿セット検知7、第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10、第1給紙ユニット11、第2給紙ユニット12、第3給紙ユニット13、縦搬送ユニット14、感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、排紙トレイ19、読み取りユニット50、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54、第2ミラー55、第3ミラー56、書き込みユニット57、レーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60、両面搬送ユニット111、反転ユニット112、両面入紙搬送路113、及び反転排紙搬送路114を有して構成される。 【0033】 画像形成装置の具体的な動作について説明する。 【0034】 ADF1の原稿台2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部30上のスタートキー34が押下されると、一番下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。なお、本実施形態に係る画像形成装置は、一枚の原稿を給送完了により原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有している。給送された原稿は、コンタクトガラス6上に搬送され、読み取りユニット50によって原稿の画像データが読み取られる。読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5は搬送モータによって駆動される。 【0035】 第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙ユニット11、第2給紙ユニット12、第3給紙ユニット13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。読み取りユニット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット57からのレーザによって感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通過することによってトナー像が形成される。そして、転写紙は感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送され、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって排紙トレイ19に排出される。 【0036】 転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ19側に導かないで、両面入紙搬送路113に搬送し、反転ユニット112でスイッチバック反転し両面搬送ユニット111に送る。両面搬送ユニットに送られた用紙は、再度縦搬送ユニット14に送られて裏面に画像を印刷された後に排紙される。また、転写紙を反転して排出する場合、上記の反転ユニット112でスイッチバック反転した用紙を両面ユニットに送らずに反転排紙搬送路114に送り出して排紙する。 【0037】 感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、及び現像ユニット27は、メインモータによって駆動される。各給紙装置11〜13は、メインモータの駆動を各々給紙クラッチによって伝達駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータの駆動を中間クラッチによって伝達駆動される。 【0038】 次に、原稿読み取りから、画像の書き込みまでの動作について説明する。 【0039】 読取部50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系で構成されている。光学走査系は、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等々で構成される。露光ランプ51及び第1ミラー52は、第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取るときは、光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に操作される。この光学走査系は、スキャナ駆動モータにて駆動される。原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。 【0040】 書き込みユニット57は、レーザ出力ユニット58、結像レンズ59、及びミラー60で構成される。レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する多角形ミラー(ポリゴンミラー)が備わっている。 【0041】 書き込みユニット57から出力されるレーザ光が画像作像系の感光体15に照射される。なお、感光体15の一端近傍のレーザビームを照射される位置に、主走査同期信号を発生するビームセンサが配置されている。 【0042】 次に、画像形成装置の操作部の構成について図2を用いて説明する。 【0043】 操作部30は、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー34、及びモードクリアキー35を有して構成される。液晶タッチパネル31には、機能キー37、部数、及び画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。 【0044】 次に、本実施形態に係る画像形成装置のシステム構成について説明する。 【0045】 本実施形態に係る画像形成装置は、図3に示すように、汎用バスI/F9、メモリ10、記憶装置11、読み取りユニット50、スキャナ補正部13、プリンタ補正部15、書き込みユニット57、NIC306、データ形式変換部307、外部PC308、メインコントローラ309、及びFAXコントローラ310を有して構成される。 【0046】 次に、図4を用い、本実施形態に係る画像形成装置の原稿を読み取る際の各部の動作について説明する。 【0047】 印刷対象の原稿は、読み取りユニット50によって読み取られる(ステップS4001)。本実施形態に係る画像形成装置の読み取りユニット50は、原稿をR、G、Bに色分解された画像データとして読み取る。読み取りユニット50において読み取られた画像データは、スキャナ補正部304に転送される。 【0048】 スキャナ補正部304は、R、G、Bの画像データに対して以下の処理を施す(ステップS4002)。なお、スキャナ補正部304は、図5に示すように、スキャナγ補正部501、第一フィルタ処理部502、第一色空間変換部503、圧縮器504、及び像域分離部505を有して構成される。 【0049】 読み取りユニット50によって読み取られた画像データは、まずスキャナγ補正部501に入力される。スキャナγ補正部501では、スキャナのγ特性を補正するスキャナγ補正を画像データに対して施す。 【0050】 また、読み取りユニット50によって読み取られた画像データは、像域分離部505に入力される。像域分離部505は、読み取りユニット50によって読み取られた画像データから画像の特徴的な部分(例えば、エッジ、色、白背景、網点など)を抽出する。抽出された画像の特徴的な部分は、第一フィルタ処理部502及び第一色空間変換部503に入力される。 【0051】 第一フィルタ処理部502では、平滑化、画像のシャープ化、ノイズ除去など画像データが有する空間周波数特性の制御を行う。 【0052】 第一色空間変換部503では、読み取りユニット50で読み取り可能な色空間(例えば、R、G、B)で表された画像データを標準的な色空間の画像データへと変換する。例えば、標準的なRGB、Lab、Yuvなどの色空間に変換する。 【0053】 また、第一フィルタ処理部502及び第一色空間変換部503では、像域分離部505において抽出された画像の特徴的な部分については、他の領域とは異なる処理を施す。例えば、第一フィルタ処理部502では、網点として検出された部分に他の部分とは異なる平滑化処理を施す。具体的には、網点のモアレの発生を防止する平滑化処理を施す。 【0054】 さて、第一色空間変換部503における標準的な色空間は、デバイスの種類に依存した(デバイス・ディペンデンス)色空間(RGB、CMY)であっても、デバイスの種類に依存しない(デバイスインディペンデント)色空間(sRGB)であってもよい。しかし、デバイス・ディペンデントな色空間の場合、読み取った画像データを別の機器と互換性のある色空間に補正する必要がある。例えば、標準的なsRGB空間、Lab空間等の異なる機器でも共有できる専用の色空間とする。 【0055】 第一色空間変換部503で標準的な色空間へ変換された画像データは、圧縮器504へ入力され、圧縮される。例えば、入力された画像データが各色8bitのデータであった場合、圧縮器8は各色nbit(n≦8)であり、かつ固定長の画像データに変換する。 【0056】 圧縮器504によって所定のレコード形式に変換・圧縮された画像データは、画像データ汎用バスI/F301を介して、一旦、画像データを色ごとに別個に記憶するメモリ302に記憶され(ステップS4003)、記憶装置303に転送・格納される(ステップS4004)。なお、記憶装置303は、ハードディスクなどの大容量記憶媒体であり、複数のページからなる画像データを格納することができる。 【0057】 上述の処理を経て読み取りユニット50で読み取られた画像データは、スキャナ補正、標準色空間への変換等を経て記憶装置303に記憶される。なお、記憶装置303に記憶された画像データは、第一色空間変換部503において標準的な色空間の画像データに変換されているため、外部機器等へ配信する際、何ら処理を要しない。 【0058】 次に、図6を用い、記憶装置11に記憶された画像データを出力する処理について説明する。 【0059】 まず、記憶装置303に記憶された画像データが汎用バスI/F301を介し、プリンタ補正部305(図7に示す)に転送される(ステップS6001)。 【0060】 プリンタ補正部305は、図4に示すように、プリンタ用像域分離部701、伸長器702、第二フィルタ処理部703、第二色空間変換部704、変倍部705、プリンタγ補正部706、及び中間調処理部707を有して構成される。以下、プリンタ補正部305の各部の具体的な処理(ステップS6002)について説明する。 【0061】 プリンタ補正部305に転送された画像データは、まず伸長器702において伸長される。例えば、各色8bitの画像データに変換される。 【0062】 また、プリンタ補正部305に転送された画像データは、プリンタ用像域分離部701にも入力される。プリンタ用像域分離部701は、画像データから画像の特徴的な部分(例えば、文字、黒文字、白背景など)を抽出する。プリンタ用像域分離部701と像域分離部505とは、同じような役割を有する。しかし、像域分離部701が読み取りユニット50によって読み取られた画像データから特徴的な部分を抽出するのに対し、プリンタ用像域分離部701が一度、画像処理が施され、ネットワークを介して送られてきた画像データから特徴的な部分を抽出するため、アルゴリズムなどが異なる。例えば、像域分離部505は、画像データから網点を検出するためのアルゴリズムを有するが、記憶装置303に保存される画像データには網点部の情報は含まれないため、プリンタ用像域分離部701は網点を検出するアルゴリズムを有しない。 【0063】 第二フィルタ処理部703は、画像データのシャープ化、平滑化、ノイズ除去により画像形成装置のMTF特性やドット再現性などを補正するため、プリンタ用像域分離部701における特徴的な部分の抽出結果、転写する画質モードなどに応じて、画像データの平滑化等のフィルタ処理を実行する。 【0064】 画質モードとは、例えば、文字部の画質を重視した出力を行うモード、写真の画質を重視した出力を行うモード等がある。なお、画質モードは、予め使用者(ユーザ)により設定されているものとする。 【0065】 具体的には、第二フィルタ処理部703は、文字部の画質を重視した出力を行うモードが設定されている場合、特徴的な部分のMTF特性を強調する。また、写真の画質を重視した出力を行うモードが設定されている場合は、特徴的な部分のMTF特性を強調せず、平滑化をかけて画像を滑らかに形成する。 【0066】 なお、第一フィルタ処理部502が空間周波数において、画像データがディザパターンなどと干渉防止する処理を施した場合、第二フィルタ処理部703は、特徴的な部分を平滑化し、MTF特性を低減する処理を施す必要はない。したがって、第二フィルタ処理部703は、MTF特性の劣化を補正する強調処理を施すだけでよい。このように、標準的な色空間で表された画像データの空間周波数によっては、第二フィルタ処理部703は、特徴的な部分を強調する処理のみを施すのみでよい。さらに、プリンタ用像域分離部701によって抽出された特徴的な部分に応じた画像処理を施すことにより、画質を向上させることができる。例えば、画像の内容に応じて、例えば文字のみを強調する処理を施すことができる。 【0067】 第二フィルタ処理部703で画像の内容に応じた画像処理が施された画像データは、第二色空間変換部704に入力される。第二色空間変換部704では、該画像データを書き込みユニット57で出力できる色空間の画像データに変換する。 【0068】 一般的なカラー複写機は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのトナーによって作像される。しかし、各トナーの色味によって各複写機において再現できる色空間は異なる。そこで、第二色空間変換部704では、標準的な色空間で表現された画像データを各画像形成装置固有の色空間(例えば、CMYK)の画像データに変換する。また、プリンタ用像域分離701において抽出された特徴的な部分に基づき、例えば、黒文字と判定されている部分においては、Kのみで生成するなど、画像の特徴に合わせた色変換を行う。 【0069】 第二色空間変換部704において画像形成装置固有の色空間に変換された画像データは、変倍部705に入力され、変倍処理が施される。例えば、予めユーザによって変倍率が設定されている場合、該変倍率に応じて画像データに対して拡大・縮小処理を施す。この変倍部705においては、プリンタ用像域分離部701において抽出された特徴的な部分に対しても変倍処理を施す。 【0070】 変倍部705において変倍処理が施された画像データは、プリンタγ部706に入力され、書き込みユニット57の特性に応じたγ補正が施され、中間調処理部707に転送される。なお、プリンタ用像域分離部701において抽出された特徴的な部分に対しても同様の処理が施される。 【0071】 中間調処理部707では、書き込みユニット57の特性に合わせた中間調処理が画像データに施される。なお、プリンタ用像域分離部701において抽出された特徴的な部分に対しても中間調処理が施される。 【0072】 プリンタ補正部305における処理が施された画像データは、書き込みユニット57に転送され(ステップS6003)、転写紙などの媒体に画像を形成して出力される(ステップS6004)。なお、書き込みユニット57の印刷方式は電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。 【0073】 FAXコントローラ310は、画像形成装置が有するFAX機能を制御する。具体的には、電話回線などの所定のネットワーク等を利用して画像データの送受信を制御する。FAXコントローラ310は、圧縮・伸張器を有しており、送受信する画像データの圧縮伸張を行う。圧縮方式は、MH/MRなど、一般的なFAXで用いられている圧縮方式が用いられる。 【0074】 また、ネットワーク・インターフェース・コントローラ(NIC)306は、画像形成装置をLANなどのネットワークに接続するためのインターフェースである。 【0075】 次に、本実施形態に係る画像形成装置がネットワークで接続された外部PC308から画像データを受信し、出力する処理について説明する。 【0076】 まず、外部PC308からNIC306を介して画像データを受信すると、該画像データはメモリ302を経由して記憶装置303に格納される。その後、書き込みユニット57の印刷準備の完了を待って、記憶装置303に蓄積されている画像データがメモリ302及びプリンタ補正部305を経由して、書き込みユニット57に送られる。書き込みユニット57は、転写紙等の媒体に画像を形成・出力する。 【0077】 なお、外部PC308から受信した画像データがポストスクリプトデータのようにプリンタに印刷イメージを指示するために利用する言語で記述されている場合は、プリンタ補正部305における処理を施す必要はない。 【0078】 例えば、画像データがポストスクリプトデータであり、かつ中間調処理が既に施されている場合は、プリンタ補正部305は画像データに対して何ら処理を施さずに書き込みユニット57に転送することができる。しかし、書き込みユニット57の特性に応じたγ処理などが施されていない画像データが転送された場合は、プリンタ補正部305を用いてγ処理や階調処理などの処理を施す。 【0079】 次に、外部PC308からから受信した画像データが標準的な色空間(例えば、RGB)で表されている場合について説明する。 【0080】 この場合、記憶装置303に蓄積されている画像データは、標準的な色空間で表されているため、プリンタ補正部305は書き込みユニット57で出力できる色空間への変換などの処理を実行する。画像データが標準的な色空間で表されている場合は、コピーと同様の処理が施される。 【0081】 次に、記憶装置303に格納した画像データをネットワークで接続された外部PC308に出力する処理について説明する。 【0082】 まず、記憶装置303に記憶されている画像データが汎用バスI/F301を介して、データ形式変換部307に送られる。 【0083】 データ形式変換部307は、画像データを外部PC308において読み込める画像形式、解像度などへ変換する。例えば、記憶装置303に記憶されている解像度が600dpiであり、RGBで表されている画像データを外部PC25で読み込める解像度が200dpiのJPEG圧縮をかけた画像データに変換する。ここで、図8を用い、データ形式変換部307における具体的な処理について説明する。 【0084】 まず、データ形式変換部307に送られてきた画像データは入力ポート801を通じて伸張器802に入力される。伸長器802では、入力されてきた画像データが圧縮されている場合に、該画像データを伸長する。 【0085】 伸長器802において伸長された画像データは、解像度変換器803に入力され、解像度変換器803は解像度が600dpiの画像データを、外部PC308で読み込み可能な解像度(200dpi)の画像データに変換する。そして、解像度変換器803において解像度が変換された画像データは、色空間変換器804に入力される。 【0086】 例えば、色空間変換器804は、RGBで表された画像データをYUVで表された画像データに変換する。なお、記憶装置303に記憶された画像データが既にYUVで表されている場合は、色空間変換器804において色変換処理を施す必要はない。 【0087】 その後、フォーマット変換・圧縮器805においてJPEG圧縮された画像データは、出力ポート806に入力され、汎用バスI/F301を介して、NIC306を通じて外部PC308へ送信される。 【0088】 本実施形態に係る画像形成装置においては、画像形成動作が実行されるときに、画像データが一時的にメモリ302に格納されるのと同時に、大容量記憶手段である記憶装置303にも格納されるため、記憶装置303に格納された画像データの外部PC308への送信が可能となる。 【0089】 例えば、記憶装置303に記憶された画像データが画像形成装置に生じたトラブルにより出力できなくなった場合に、該画像データを外部機器へ送信し、該外部機器から画像データを出力できる。 【0090】 その際、画像データは、外部機器が読み込める色空間に変換された後に送信される。なお、画像データが既に該外部機器が読み込める色空間により表されている場合は、色空間変換は行われずに送信される。 【0091】 例えば、CMYKなど機器固有の色空間のみ読み込み可能なプリンタに転送する場合、本実施形態に係る画像形成装置はプリンタ補正部15において色空間の変換を行う。まず、標準的な色空間から機器固有の色空間へ変換する際のパラメータを取得する。パラメータは、標準的な色空間から対象の外部機器固有の色空間へ変換するパラメータに関する情報を保持するサーバ、外部機器、又は本実施形態に係る画像形成装置内部から取得する。 【0092】 外部機器固有の色空間へ変換するためのパラメータは、第二色空間変換部704に設定され、画像データは第二色空間変換部704において外部機器固有の色空間で表された画像データに変換される。なお、第二フィルタ処理部703において、外部機器のプリンタ特性に応じたフィルタ処理を施すことにより、画質を向上させることができる。 【0093】 本実施形態に係る画像形成装置は、スキャナ補正部304及びプリンタ補正部305のそれぞれにおいて、画像データから特徴的な部分を抽出し、抽出された特徴的な部分に対して他の領域と異なる画像処理を施すことにより出力画像の画質の向上を実現している。また、スキャナ補正部304及びプリンタ補正部305は、画像データを蓄積する画像形成装置及び画像データを出力する画像形成装置のプリンタ特性に応じた画像処理を施すことができるため、出力画像の画質をより向上させることができる。また、画像データを蓄積する画像形成装置以外の複写機により画像データを出力する場合は、データ形式変換部307において該複写機のプリンタ特性に応じた画像処理を施した上で、該画像データを送信することにより、ネットワークで接続された全ての画像形成装置において画質の高い画像を出力することができる。 【図面の簡単な説明】 【0094】 【図1】本実施形態に係る画像形成装置の概略図である。 【図2】本実施形態に係る画像形成装置の操作部の概略図である。 【図3】本実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 【図4】本実施形態に係る画像形成装置の読み取り動作のフローチャートである。 【図5】本実施形態に係る画像形成装置のスキャナ補正部の構成を示すブロック図である。 【図6】本実施形態に係る画像形成装置の出力動作のフローチャートである。 【図7】本実施形態に係る画像形成装置のプリンタ補正部の構成を示すブロック図である。 【図8】本実施形態に係る画像形成装置のデータ形式変換部の構成を示すブロック図である。 【符号の説明】 【0095】 1 ADF 2 原稿台 3 給送ローラ 4 給送ベルト 5 排送ローラ 6 コンタクトガラス 7 原稿セット検知 15 感光体 16 搬送ベルト 17 定着ユニット 50 読取部 51 露光ランプ 54 CCD 57 書き込みユニット 58 レーザ出力ユニット 59 結像レンズ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー 【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号
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| 【出願日】 |
平成17年3月18日(2005.3.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084250 【弁理士】 【氏名又は名称】丸山 隆夫
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| 【公開番号】 |
特開2006−262279(P2006−262279A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月28日(2006.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−79256(P2005−79256) |
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