| 【発明の名称】 |
電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】喜多 一記 【住所又は居所】東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ計算機株式会社羽村技術センター内
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| 【要約】 |
【課題】ノイズ発生源の動作に応じて適正なノイズ除去を行う。
【解決手段】HDD記憶装置が動作中であるならば、シーク動作中又はその準備中であるか否かを判別し(ステップS105)、NOであればランプ動作中又はその準備中であるか否かを判別する(ステップS111)。ランプ動作中又はその準備中でもない場合には、雑音抑圧パラメータメモリから予め記憶されているディスク回転動作音に対応する雑音抑圧パラメータを読み出し(ステップS112)、雑音抑圧回路に設定する(ステップS107)。ランプ動作中又はその準備中である場合には、ランプ動作音に対応する雑音抑圧パラメータを読み出し(ステップS114)、雑音抑圧回路に設定する(ステップS115)。シーク動作中又はその準備中である場合には、シーク動作音に対応する雑音抑圧パラメータを読み出し(ステップS116)、雑音抑圧回路に設定する(ステップS117)。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 動画を撮像する撮像手段と、 この撮像手段による撮像時に周囲音を検出する検出手段と、 前記撮像手段により撮像される動画と前記検出手段により検出される周囲音とを記録する記録手段と、 ノイズを発生する動作手段と、 この動作手段の動作種別を判別する判別手段と、 この判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを取得する取得手段と、 この取得手段により取得されたノイズデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段と を備えたことを特徴とする電子カメラ。 【請求項2】 前記動作手段は、動作状態に応じて異なる複数種のノイズを発生する単一の手段であり、 前記判別手段は、前記単一の動作手段の動作種別を判別し、 前記取得手段は、前記判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを取得することを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。 【請求項3】 前記動作手段は、各々異なるノイズを発生する複数種の手段を含み、 前記判別手段は、前記複数種の動作手段において動作した動作手段の種別を判別し、 前記取得手段は、前記判別手段により判別された動作手段の種別に対応するノイズデータを取得することを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。 【請求項4】 前記複数種の動作手段が同時動作した場合、前記取得手段は前記判別手段により判別された複数種の動作手段に対応する複数種のノイズデータを取得し、 前記ノイズ低減処理手段は、前記取得手段により取得された複数種のノイズデータを合成し、この合成したノイズデータに基づき、前記複数種の動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行することを特徴とする請求項3の電子カメラ。 【請求項5】 複数の異なるモードのうち任意のモードを選択するモード選択手段と、 このモード選択手段により、前記検出手段により検出される周囲音を記録する記録手段を動作させるモード以外のモードが選択された場合、前記ノイズ低減処理手段によるノイズ低減処理の実行を禁止する制御手段を更に有することを特徴とする請求項1から3にいずれか記載の電子カメラ。 【請求項6】 前記取得手段は、前記ノイズデータとして当該ノイズの振幅スペクトルデータを取得し、 前記ノイズ低減処理手段は、前記検出手段により検出された周囲音をデジタル変換しFFT変換した振幅スペクトルデータから、前記取得手段により取得された振幅スペクトルデータを周波数領域でスペクトル減算し、減算結果を逆FFT変換して時間領域の音声信号に再変換することを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の電子カメラ。 【請求項7】 前記取得手段は、前記ノイズデータとしてシーク音のノイズデータを取得する手段を含むことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の電子カメラ。 【請求項8】 前記取得手段は、 複数種のノイズデータを記憶したノイズ記憶手段と、 前記判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを前記ノイズ記憶手段から読み出す読出手段とを含み、 前記ノイズ低減処理手段は、前記読出手段により読み出されたノイズデータに基づき、前記ノイズ低減処理を実行することを特徴とする請求項1から6にいずれか記載の電子カメラ。 【請求項9】 前記ノイズ記憶手段に記憶されているノイズデータを更新する更新手段を更に有することを特徴とする請求項8記載の電子カメラ。 【請求項10】 前記更新手段は、電源オン時及び又は動作モード切替時において前記ノイズデータを更新する手段を含むことを特徴とする請求項9記載の電子カメラ。 【請求項11】 前記取得手段は、 前記判別手段により判別された動作種別を示す種別データを外部に送信する送信手段と、 この送信手段により送信された種別データに基づき外部から送信された前記動作種別のノイズデータを受信する受信手段とを含むことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の電子カメラ。 【請求項12】 前記動作手段は、動作状態に応じて異なる複数種のノイズを発生する単一の手段であり、 前記判別手段は、前記単一の動作手段の種別、及び該単一の動作手段の動作種別を判別し、 前記送信手段は、前記判別手段により判別された動作手段の種別を示す種別データを外部に送信し、 前記受信手段は、前記送信手段により送信された種別データに基づき外部から送信された前記動作手段の複数種のノイズデータを受信し、 前記取得手段は、 前記受信手段により受信された前記複数種のノイズデータを記憶するノイズ記憶手段と、 前記判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを前記ノイズ記憶手段から読み出す読出手段とを含み、 前記ノイズ低減処理手段は、前記読出手段により読み出されたノイズデータに基づき、前記ノイズ低減処理を実行することを特徴とする請求項11記載の電子カメラ。 【請求項13】 前記動作手段は、電子カメラに接続可能なユニット内に設けられており、 前記判別手段は、前記ユニットから種別データを取得する種別データ取得手段を含み、 前記送信手段は、前記種別データ取得手段により取得された種別データを外部に送信することを特徴とする請求項12記載の電子カメラ。 【請求項14】 周囲音を検出する検出手段と、この検出手段により検出される周囲音を記録する記録手段と、動作に応じてノイズを発生する動作手段とを備えた機器に配置されるノイズ低減装置において、 前記記録手段の音声記録動作中においては、前記動作手段を低速に動作させる第1のモードを設定し、音声記録動作以外の動作中においては、前記動作手段を高速に動作させる第2のモードを設定する制御手段と を備えることを特徴とするノイズ低減装置。 【請求項15】 前記記録手段は、ハードディスクを前記動作手段として有し、 前記制御手段は、前記ハードディスクへの記録動作中においては、駆動回転速度及びシーク動作を低速にする前記第1のモードを設定し、記録動作以外の動作中においては、前記駆動回転速度及びシーク動作を高速にする前記第2のモードで動作することを特徴とする請求項14記載のノイズ低減装置。 【請求項16】 前記動作手段が前記第1のモードで低速動作している状態において、対応する低速動作用のノイズデータを取得する取得手段と、 この取得手段により取得されたノイズデータに基づき、前記動作手段の低速動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段と を更に備えたことを特徴とする請求項14又は15記載のノイズ低減装置。 【請求項17】 周囲音を検出する検出手段と、この検出手段により検出される周囲音を記録する記録手段と、動作に伴ってノイズを発生する動作手段とを備えた機器に配置されるノイズ低減装置において、 前記動作手段の動作に伴って発生し前記検出手段により検出されたノイズを送信する送信手段と、 この送信手段により送信されたノイズに対応して外部から送信されてくるノイズ低減処理用のノイズデータを受信する受信手段と、 この受信手段により受信された前記ノイズデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段と を備えたことを特徴とするノイズ低減装置。 【請求項18】 周囲音を検出する検出手段と、ノイズを発生する動作手段とを備えた機器に配置されるノイズ低減装置において、 前記動作手段の動作種別を判別する判別手段と、 この判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを取得する取得手段と、 この取得手段により取得されたノイズデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段と を備えたことを特徴とするノイズ低減装置。 【請求項19】 周囲音を検出する検出手段と、ノイズを発生する動作手段と、この動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段とを備えた機器が有するコンピュータを、 前記動作手段の動作種別を判別する判別手段と、 この判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを取得する取得手段と、 この取得手段により取得されたノイズデータに基づき、前記ノイズ低減処理手段にノイズ低減処理を実行させる制御手段と して機能させることを特徴とするノイズ低減制御プログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、搭載されているモーター等の動作に伴って発生するノイズを低減する電子カメラ、ノイズを低減するためのノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラムに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、例えばマイクロホンにより検出した周囲音を撮影画像とともに記録するカメラにおいては、ズームモーター等の動作に伴って発生するカメラ動作ノイズを低減することにより、記録音へのノイズの混入を防止するためのノイズ低減装置を搭載したものが提案されている。このノイズ低減装置は、工場での調整工程において、予めカメラ動作ノイズを検出して記憶手段に記憶しておく。そして、ユーザによる撮影時において、マイクロホンにより検出された周囲音から前記予め記憶されているカメラ動作ノイズを除去することにより、カメラ動作ノイズが録音されることを防止する(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平11−327063号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、ノイズ発生源となる駆動機構等から発生する動作ノイズは、当該駆動機構等の種別によっては、その動作状態に応じて変化する。したがって、かかる種別の駆動機構等が搭載された機器においては、マイクロホンにより検出された周囲音に含まれている動作ノイズも当該駆動機構等の動作状態に応じて変化する。よって、マイクロホンにより検出された周囲音から前記予め記憶されている一定の動作ノイズを除去しても、周囲音に含まれている動作ノイズを適正に除去することができない場合が生ずる。 【0004】 本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、ノイズ発生源の動作に応じて適正なノイズ除去を行うことのできる電子カメラ、ノイズ低減装置及びノイズ低減制御プログラムを提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 前記課題を解決するため請求項1記載発明に係る電子カメラにあっては、動画を撮像する撮像手段と、この撮像手段による撮像時に周囲音を検出する検出手段と、 【0006】 前記撮像手段により撮像される動画と前記検出手段により検出される周囲音とを記録する記録手段と、ノイズを発生する動作手段と、この動作手段の動作種別を判別する判別手段と、この判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを取得する取得手段と、この取得手段により取得されたノイズデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段とを備える。 【0007】 したがって、動作手段の動作が変化するとこれが判別されて、対応するノイズデータが取得され、この取得されたノイズデータに基づき、動作手段の動作中において検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理が実行される。よって、動作手段の動作が変化しこれに伴って発生するノイズが変化しても、変化したノイズに応じた適正なノイズ低減処理を行うことができ、高度のノイズ低減効果を得ることができる。 【0008】 また、請求項2記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記動作手段は、動作状態に応じて異なる複数種のノイズを発生する単一の手段であり、前記判別手段は、前記単一の動作手段の動作種別を判別し、前記取得手段は、前記判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを取得する。よって、単一の動作手段の動作が変化しこれに伴って発生するノイズが変化しても、変化したノイズに応じた適正なノイズ低減処理を行うことができ、高度のノイズ低減効果を得ることができる。 【0009】 また、請求項3記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記動作手段は、各々異なるノイズを発生する複数種の手段を含み、前記判別手段は、前記複数種の動作手段において動作した動作手段の種別を判別し、前記取得手段は、前記判別手段により判別された動作手段の種別に対応するノイズデータを取得する。したがって、動作する動作手段自体が変化しこれに伴って発生するノイズが変化しても、変化したノイズに応じた適正なノイズ低減処理を行うことができ。 【0010】 また、請求項4記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記複数種の動作手段が同時動作した場合、前記取得手段は前記判別手段により判別された複数種の動作手段に対応する複数種のノイズデータを取得し、前記ノイズ低減処理手段は、前記取得手段により取得された複数種のノイズデータを合成し、この合成したノイズデータに基づき、前記複数種の動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行する。したがって、動作手段が同時動作しこれに伴って発生するノイズが変化しても、変化したノイズに応じた適正なノイズ低減処理を行うことができ。 【0011】 また、請求項5記載の発明に係る電子カメラにあっては、複数の異なるモードのうち任意のモードを選択するモード選択手段と、このモード選択手段により、前記検出手段により検出される周囲音とを記録する記録手段を動作させるモード以外のモードが選択された場合、前記ノイズ低減処理手段によるノイズ低減処理の実行を禁止する制御手段を更に有する。したがって、周囲音を記録する以外の他のモードにおいて、ノイズ低減処理手段が無用に動作することがない。 【0012】 また、請求項6記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記取得手段は、前記ノイズデータとして当該ノイズの振幅スペクトルデータを取得し、前記ノイズ低減処理手段は、前記検出手段により検出された周囲音をデジタル変換しFFT変換した振幅スペクトルデータから、前記取得手段により取得された振幅スペクトルデータを周波数領域でスペクトル減算し、減算結果を逆FFT変換して時間領域の音声信号に再変換する。したがって、一般のスペクトル減算法のように入力音声からノイズを推定する複雑な処理が必要なく、簡易な構成で効果的なノイズ低減を行うことができる。 【0013】 また、請求項7記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記取得手段は、前記ノイズデータとしてシーク音のノイズデータを取得する手段を含む。したがって、動作手段の動作状態に応じて変化するシーク音を効果的に低減することができる。 【0014】 また、請求項8記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記取得手段は、複数種のノイズデータを記憶したノイズ記憶手段と、前記判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを前記ノイズ記憶手段から読み出す読出手段とを含み、前記ノイズ低減処理手段は、前記読出手段により読み出されたノイズデータに基づき、前記ノイズ低減処理を実行する。したがって、記憶手段からノイズデータを読み出す簡単な処理により、ノイズデータを取得して、変化したノイズに応じた適正なノイズ低減処理を行うことができる。 【0015】 また、請求項9記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記ノイズ記憶手段に記憶されているノイズデータを更新する更新手段を更に有する。したがって、ノイズデータを適宜更新することにより、経時的にも適正なノイズ除去性能を維持することが可能となる。 【0016】 また、請求項10記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記更新手段は、電源オン時及び又は動作モード切替時において前記ノイズデータを更新する手段を含むことを特徴とする請求項9記載の電子カメラ。したがって、電源オン時やモードを切り替えする毎に自動的なノイズデータの更新がなされる。 【0017】 また、請求項11記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記取得手段は、前記判別手段により判別された動作種別を示す種別データを外部に送信する送信手段と、この送信手段により送信された種別データに基づき外部から送信された前記動作種別のノイズデータを受信する受信手段とを含む。したがって、外部から取得した多様なノイズデータにより、発生するノイズが多様に変化しても、経時的に適正なノイズ除去性能を維持することができる。 【0018】 また、請求項12記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記動作手段は、動作状態に応じて異なる複数種のノイズを発生する単一の手段であり、前記判別手段は、前記単一の動作手段の種別、及び該単一の動作手段の動作種別を判別し、前記送信手段は、前記判別手段により判別された動作手段の種別を示す種別データを外部に送信し、前記受信手段は、前記送信手段により送信された種別データに基づき外部から送信された前記動作手段の複数種のノイズデータを受信し、前記取得手段は、前記受信手段により受信された前記複数種のノイズデータを記憶するノイズ記憶手段と、前記判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを前記ノイズ記憶手段から読み出す読出手段とを含み、前記ノイズ低減処理手段は、前記読出手段により読み出されたノイズデータに基づき、前記ノイズ低減処理を実行する。 【0019】 また、請求項13記載の発明に係る電子カメラにあっては、前記動作手段は、電子カメラに接続可能なユニット内に設けられており、前記判別手段は、前記ユニットから種別データを取得する種別データ取得手段を含み、前記送信手段は、前記種別データ取得手段により取得された種別データを外部に送信する。 【0020】 また、請求項14記載の発明に係るノイズ低減装置にあっては、周囲音を検出する検出手段と、この検出手段により検出される周囲音を記録する記録手段と、動作に応じてノイズを発生する動作手段とを備えた機器に配置されるノイズ低減装置において、前記記録手段の音声記録動作中においては、前記動作手段を低速に動作させる第1のモードを設定し、音声記録動作以外の動作中においては、前記動作手段を高速に動作させる第2のモードを設定する制御手段とを備える。したがって、記録手段の音声記録動作中においては、動作に応じてノイズを発生する動作手段の動作が低速となることにより、ノイズの発生自体が抑制され、これにより記録される音声に対するノイズ低減効果が得られる。 【0021】 また、請求項15記載の発明に係るノイズ低減装置にあっては、前記記録手段は、ハードディスクを前記動作手段として有し、前記制御手段は、前記ハードディスクへの記録動作中においては、駆動回転速度及びシーク動作を低速にする前記第1のモードを設定し、記録動作以外の動作中においては、前記駆動回転速度及びシーク動作を高速にする前記第2のモードで動作する。したがって、ハードディスクへの記録動作中において、ハードディスクの駆動回転速度及びシーク動作が低速となることにより、ノイズの発生自体が抑制される。 【0022】 また、請求項16記載の発明に係るノイズ低減装置にあっては、前記動作手段が前記第1のモードで低速動作している状態において、対応する低速動作用のノイズデータを取得する取得手段と、この取得手段により取得されたノイズデータに基づき、前記動作手段の低速動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段とを更に備える。したがって、記録手段の音声記録動作中においては、動作に応じてノイズを発生する動作手段の動作が低速となることにより、ノイズの発生自体が抑制され、これによりノイズ低減効果が得られるのみならず、ノイズ低減処理の実行によってもノイズ低減効果が得られ、ノイズ除去を確実なものにすることができる。 【0023】 また、請求項17記載の発明に係るノイズ低減装置にあっては、周囲音を検出する検出手段と、この検出手段により検出される周囲音を記録する記録手段と、動作に伴ってノイズを発生する動作手段とを備えた機器に配置されるノイズ低減装置において、前記動作手段の動作に伴って発生し前記検出手段により検出されたノイズを送信する送信手段と、この送信手段により送信されたノイズに対応して外部から送信されてくるノイズ低減処理用のノイズデータを受信する受信手段と、この受信手段により受信された前記ノイズデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段とを備える。したがって、受信する多様なノイズデータにより、発生するノイズが多様に変化しても、経時的に適正なノイズ除去性能を維持することができる。 【0024】 また、請求項18記載の発明に係るノイズ低減装置にあっては、周囲音を検出する検出手段と、ノイズを発生する動作手段とを備えた機器に配置されるノイズ低減装置において、前記動作手段の動作種別を判別する判別手段と、この判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを取得する取得手段と、この取得手段により取得されたノイズデータに基づき、前記動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段とを備える。したがって、動作手段の動作が変化するとこれが判別されて、対応するノイズデータが取得され、この取得されたノイズデータに基づき、動作手段の動作中において検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理が実行される。よって、動作手段の動作が変化しこれに伴って発生するノイズが変化しても、変化したノイズに応じた適正なノイズ低減処理を行うことができ、高度のノイズ低減効果を得ることができる。 【0025】 また、請求項19記載の発明に係るノイズ低減制御プログラムにあっては、周囲音を検出する検出手段と、ノイズを発生する動作手段と、この動作手段の動作中において前記検出手段により検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行するノイズ低減処理手段とを備えた機器が有するコンピュータを、前記動作手段の動作種別を判別する判別手段と、 【0026】 この判別手段により判別された動作種別に対応するノイズデータを取得する取得手段と、この取得手段により取得されたノイズデータに基づき、前記ノイズ低減処理手段にノイズ低減処理を実行させる制御手段として機能させる。したがって、前記コンピュータがこのプログラムに従って処理を実行することにより、請求項18記載の発明と同様の作用効果を奏する。 【発明の効果】 【0027】 以上のように請求項1に係る発明によれば、動作手段の動作が変化するとこれを判別して、対応するノイズデータを取得し、この取得したノイズデータに基づき、動作手段の動作中において検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行することができる。したがって、動作手段の動作が変化しこれに伴って発生するノイズが変化しても、変化したノイズに応じた適正なノイズ低減処理を行うことができ、適正にノイズ低減処理された周囲音を動画とともに記録することができる。 【0028】 また、請求項18及び19に係る発明によれば、同様に動作手段の動作が変化するとこれを判別して、対応するノイズデータを取得し、この取得したノイズデータに基づき、動作手段の動作中において検出される周囲音に対し、ノイズ低減処理を実行することができる。動作手段の動作が変化しこれに伴って発生するノイズが変化しても、変化したノイズに応じた適正なノイズ低減処理を行うことができ、ノイズの変化に左右されることなく高度のノイズ低減効果を得ることができる。 【0029】 また、請求項14に係る発明によれば、記録手段の音声記録動作中においては、動作に応じてノイズを発生する動作手段の動作が低速となることにより、ノイズの発生自体が抑制され、これにより記録される音声に対するノイズ低減効果をえることができる。 【0030】 また、請求項17に係る発明によれば、受信する多様なノイズデータにより、発生するノイズが多様に変化しても、経時的に適正なノイズ除去性能を維持することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0031】 (第1の実施の形態) 【0032】 以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかるHDD(hard disk drive)内蔵のデジタルカメラ100の外観構成を示す斜視図である。このデジタルカメラ100のボディ101には、その上面部にスピーカ102、モード切替スイッチ103、電源スイッチ104、シャッタボタン105が設けられている。また、側面部には、メモリ収納部の開閉蓋106が開閉自在に設けられているとともに、外部I/O107、メモリ媒体108を収納するスロット109、ハードディスクメモリ媒体110を収納するHDD収納部111が設けられている。さらに、前面部には、ストロボ112、周囲音を検出する検出手段としてのマイク113、撮像レンズ114、光学ファインダー115が配置されている。 【0033】 図2は、前記デジタルカメラ100に内蔵されているHDD記憶装置116の構成例を示す分解斜視図である。このHDD記憶装置116は、相互に組み付けられた上部分117と下部分118とから構成されている。上部分117の上面部には、循環フィルタ部119、磁気ディスク120、ハブ&スピンドルモータ部121、ベース(スピンドルモータ基台)122、回転軸受け部123、キャリッジ(ヘッドアッセンブリ部)124、VCM(ボイスコイルモータ)125、吸収フィルタ部126、ヘッドアンプ部IC127、ランプロード機構128及びヘッド部129が設けられている。また、前面部には、コネクタ部130が設けられており、下面部には信号処理部回路基板131が配置されている。一方、下部分118には、プリント基板132、HDDコントローラLSI133、マイコンLSI134、リードライトチャンネル部LSI136及びモータドライブLSI137が配置されている。 【0034】 図3は、デジタルカメラ100の回路構成を示すブロック図である。このデジタルカメラ100は、AE、AWB、AF等の一般的な機能を有するものであり、ズームレンズ、フォーカスレンズで構成される前記撮像レンズ114を有している。この撮像レンズ114の光軸上には絞り138、及びCCD等で構成される撮像部139が配置されており、前記撮像レンズ114及び絞り138は、モーター等を有する駆動部140によって駆動される。 【0035】 このデジタルカメラ100全体を制御する制御回路141は、CPU及びワーク用のRAM等で構成されている。この制御回路141には、前記駆動部140とともにドライバ142が接続されており、ドライバ142は、制御回路141が発生するタイミング信号に基づき、撮像部139を駆動する。なお、図示は省略するが、実際には、メカシャッター及びそれらを駆動するためのモーターを有する駆動機構等が設けられている。 【0036】 また、前記撮像部139の受光面には、撮像レンズ114によって被写体が結像される。撮像部139は、ドライバ142によって駆動され、被写体の光学像に応じたアナログの撮像信号をユニット回路143に出力する。ユニット回路143は、撮像部139の出力信号に含まれるノイズを相関二重サンプリングによって除去するCDS回路や、ノイズが除去された撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器等から構成され、デジタルに変換した撮像信号を映像信号処理部144へ出力する。 【0037】 映像信号処理部144は、入力した撮像信号に対しペデスタルクランプ等の処理を施し、それを輝度(Y)信号及び色差(UV)信号に変換するとともに、オートホワイトバランス、輪郭強調、画素補間などの画品質向上のためのデジタル信号処理を行う。映像信号処理部144で変換されたYUVデータは順次画像メモリ145に格納されるとともに、RECスルー・モードでは1フレーム分のデータ(画像データ)が蓄積される毎にビデオ信号に変換され、表示制御部146の表示メモリ147を介して表示部148へ送られてスルー画像として画面表示される。 【0038】 そして、静止画撮影モードにおいては、後述する操作入力部155に設けられているシャッターキー操作をトリガとして、制御回路141は、撮像部139、ドライバ142、ユニット回路143、及び映像信号処理部144に対してスルー画撮影モードから静止画撮影モードへの切り替えを指示し、この静止画撮影モードによる撮影処理により得られ画像メモリ145に一時記憶された画像データは、画像圧縮/符号化ブロック149で圧縮及び符号化され、圧縮/符号化画像データメモリ150に一時記憶された後、最終的には所定のフォーマットの静止画ファイルとして、メモリIF151を介して前記メモリ媒体108(又は後述するHDD記憶装置116の磁気ディスク120)に記録される。また、動画撮影モードにおいては、1回目のシャッターキーと2回目のシャッターキー操作との間に、画像メモリ145に順次記憶される複数の画像データが画像圧縮/符号化ブロック149で順次圧縮され、圧縮/符号化画像データメモリ150に順次記憶された後、動画ファイルとしてメモリ媒体108(又は後述するHDD記憶装置116の磁気ディスク120)に記録される。このメモリ媒体108(又は磁気ディスク120)に記録された静止画ファイル及び動画ファイルは、PLAY・モードにおいてユーザーの選択操作に応じて画像伸張/復号化部152に読み出されるとともに伸張及び復号化され、YUVデータとして表示メモリ147に展開された後、表示部148に表示される。 【0039】 プログラムメモリ153には、制御回路141に前記各部を制御させるための各種のプログラム、例えばAE、AF、AWB制御用のプログラムや、データ通信用プログラム、さらには、制御回路141を読出手段、制御手段、判別手段等として機能させるためのプログラム等の各種のプログラムが格納されている。データメモリ154は、利用者履歴データ、雑音抑制パラメータ、更新履歴データ、動作音スペクトルデータ等のライブラリを格納する 【0040】 また、制御回路141には、電源スイッチ104及び操作入力部155が入力回路156を介して接続されているとともに、ニッケル水素電池等の充電可能な電池157が電源回路158を介して接続されている。操作入力部155には、モード選択キー、シャッターキー、ズームキー等の複数の操作キー及びスイッチが設けられている。 【0041】 また、このデジタルカメラ100は、前記動画撮影モード、音声のみを記録する録音モード、音声付き(静止画)撮影モードにおいて、周囲音を記録する録音機能を備えており、このため周囲音を検出する前記マイク113が設けられている。このマイク113からの音声信号は、動画撮影モードにおいては、1回目のシャッターキーと2回目のシャッターキー操作との間においてアンプ159で増幅され、S&H、ADC回路160でサンプルホールド及びデジタル変換され、雑音抑圧回路161で雑音抑圧処理され入力音声メモリ162に格納される。この入力音声メモリ162に格納された音声データは、音声圧縮/符号化ブロック163で順次圧縮され、圧縮/符号化音声データメモリ164に順次記憶される。制御回路141は、この圧縮音声データと前記圧縮動画データとを含む音声付き動画ファイルを生成してメモリ媒体108(又は後述するHDD記憶装置116の磁気ディスク120)に記録する。このメモリ媒体108(磁気ディスク120)に記録された動画ファイルの音声データは、PLAY・モードにおいてユーザーの選択操作に応じて音声伸張/復号化部165に読み出されるとともに伸張及び復号化される。この伸張及び及び復号化された音声データは、出力音声メモリ166に一時記憶された後、D/A変換器167でアナログ信号に変換され、LPF168及びアンプ169を介して前記スピーカ102に供給されて音声として再生される。なお、音声記録を行うタイミングは、動画撮影時に限定されず、音声付き静止画撮影モードにおける録音動作時でもよく、また、録音モードやアフレコモードにおける録音動作時でもよい。 【0042】 また、このデジタルカメラ100は、入出力インターフェース回路170を介して制御回路141に接続された入出力コネクタ171を備えている。この入出力コネクタ171には、データ書込機等の外部機器900を接続することが可能である。制御回路141は、このデータ書込機等の外部機器900から入力された雑音抑圧パラメータ等を取得し、雑音抑制パラメータ制御ブロック172は、この取得された雑音抑圧パラメータ等をノイズ記憶手段としての雑音抑圧パラメータメモリ173に書き込む。前記雑音抑圧回路161は、雑音成分推定/設定部174と減算回路175とを備えており、減算回路175は、アンプ169及びS&H、ADC回路160を介してマイク113から入力された音声データから、雑音抑圧パラメータメモリ173に記憶されたデータを減算して入力音声メモリ162に出力するものである。 【0043】 一方、前記HDD記憶装置116は、HDD・IF176を介して制御回路141に接続され、HDD・IF176は大容量バッファメモリ177を介して制御回路141とも接続されている。HDD記憶装置116は、前記磁気ディスク120を有するとともに、モータ178、モータドライバ179、マイコン部180、VCM181、ヘッドアンプ182、リード/ライトチャンネル183、HDD制御部184等を有している。 【0044】 図4は、HDD記憶装置116の回路構成をより詳細に示すブロック図である。このHDD記憶装置116は、前記磁気ディスク120を有するとともに、再生ヘッド/記録ヘッド186、ヘッドアンプ186、VMC(ボイスコイルモータ)187、SPM(スピンドルモータ)188、及び信号処理部の回路基板189を有している。この回路基板189には、リード/ライトチャンネル部190と、このリード/ライトチャンネル部190に接続されたHDDコントローラ191、及びこのHDDコントローラ191にマイコン部199を介して接続されたモータドライバ192等が設けられている。 【0045】 HDDコントローラ191は、前記カメラ本体のHDD・IF176に接続されるコネクタ193に接続され、エラー訂正制御部194、DMA制御部195、バッファ制御部196、キャッシュ制御部197及びサーボ制御部198を有し、バッファ制御部196は前記バッファメモリ177に接続されている。リード/ライトチャンネル部190は、前記エラー訂正制御部194からの出力信号が供給されるスクランブラ99、このスクランブラ99からの出力を変調する変調器98、この変調器98からの出力を前記ヘッドアンプ186に供給する記録補償部97を有している。また、リード/ライトチャンネル部190は、前記ヘッドアンプ186からの出力を処理する波形等化部96、この波形等化部96からのアナログ信号をデジタル変換するA/Dコンバータ95、このA/Dコンバータ95からのデジタル信号を濾波するFIRフィルタ94、このFIRフィルタ94からのデジタル信号を複合するビタビ復号器93、このビタビ復号器93からの信号を復調して前記エラー訂正制御部194に出力する復調器92を有している。また、前記モータドライバ192は、前記SPM188を駆動するSPMドライバ91と、前記VMC187を駆動するVMCドライバ90とを有している。 【0046】 前記磁気ディスク120には、放射状にトラック番号やセクタ番号等、サーボデータやバースト信号等、サーボ制御用の信号パターンが書き込まれている。HDD記憶装置116においては、カメラ本体側から入力されるコマンドを処理していない間、ヘッド185は退避しているか、特定トラックに位置決めされている。マイコン部199では、カメラ本体側からあるアドレスのデータの読み書きの命令コマンドと読み書き先の論理アドレスを受けとると、論理アドレスから物理アドレスに解読し、ヘッドアンプ186で読み込ませたサーボデータを取り込み、ヘッド185の現在位置を知ると、目標トラックに向けてヘッドを移動してデータを記録若しくは再生する。 【0047】 マイコン部199では、モータの起動、回転制御、サーボのシーク制御、位置決め制御、データフローの制御などを行う。シーク制御では、大きくヘッド185の速度制御と位置制御を行う。速度制御では、1)まず、マイコン部199はサーボ制御部198のサーボデコードからトラックデータ、セクタデータとともにバースト信号を読み込み、ヘッドの現在位置を算出する。2)また、現在位置と一つ前の位置からヘッドの移動速度を算出する。3)目標トラックと現在トラックから目標トラックまでの距離を計算し、テーブル等を参照して目標速度を決定する。4)目標速度からヘッド185の移動速度を差し引き、VMC187に流す電流を決定する。5)VMC187のパワーアンプにVMC187に流す電流に比例する電圧値を送り、6)パワーアンプはこの設定値に応じた電流をVMC187に流して制御する。 【0048】 このようなステップを繰り返しながら、シーク動作によりヘッド185が目標トラックに到達すると、速度制御から位置決め制御モードに切り替え、目標トラックからある誤差範囲内になるように位置決めする。位置決め後も、ヘッド185が記録再生を開始して終了するまでトラック中心から(数十nm程度の)一定距離以上離れないように制御される。 【0049】 位置決めでは、1)バースト信号を取り込み、2)各バースト信号の振幅等からヘッドの位置決めエラーを算出する。3)位置補償フィルタの計算を行い(フィルタ係数結果はヘッド185の移動方向と加速度を示す。)、4)位置決め制御量をパワーアンプに設定する。 【0050】 図5は、HDD記憶装置116のシーク動作とその時のノイズ(シーク動作音)の発生レベルを示す図である。図に示すように、シーク動作では、速度制御時にまずVMC187の速度を加速して目標速度まで加速動作を行い、目標速度到達後は等速度動作を行い、目標位置に近づくと逆に減速動作、及び位置制御動作を行う。これら加減速動作の操作量に対して、VMC187のコイルに流れる実際の電流では等速度動作や減速動作期間中などに鋭いパルス状の凹凸が発生し、それに応じて、「カリカリ」、「ゴリゴリ」などのシーク動作に特徴的なノイズ(騒音信号(E))が発生する。そして、この図示した騒音信号(E)が、予め外部機器900から入力されて前記雑音抑圧パラメータメモリ173に記憶されている。 【0051】 図6は、SPM188によるディスク回転動作音のスペクトル特性を示す図であり、この図示したスペクトルも予め外部機器900から入力されて前記雑音抑圧パラメータメモリ173に記憶されている。 【0052】 図7は、ディスク回転動作音にシーク音なども加えた、HDD記憶装置116の動作音のスペクトル特性データであって、メーカーにより動作音のスペクトルデータが異なる例を示す図である。一般に煩わしいのは「カリカリ」、「ゴリゴリ」という不規則なシーク音であるが、ディスクの回転音でも、起動時には、「キュイーン」という大きな音が発生する。稼働中やアイドル中には、「キーン」や「サー」という高周波や、「ブーン」、「ゴー」という中低音、振動伝播による「ブーン」という共振音など、複数の音が混合する。終了時にも、「キュー」や「コーン」という大きな音がすることもある。そして、この図示したいずれかのスペクトルデータであって、HDD記憶装置116のメーカーに対応するスペクトルデータが、予め外部機器900から入力されて前記雑音抑圧パラメータメモリ173に記憶されている。 【0053】 図8は、前記駆動部140、前記撮像レンズ114及び絞り138を駆動する駆動部140やこの駆動部140が有するモータから発生するレンズ駆動動作音のスペクトルデータを示す図である。図に示すように、レンズ駆動モータでも、前述したHDD記憶装置116のSPM188のモータ音と同様に、起動時や定常動作時、停止時などで動作音やスペクトル特性が若干変化する。同図の動作音のスペクトルでは、役250Hz前後の基本音とその2倍、3倍、・・・の高周波とが鋭いピークをなし、3000〜4000Hz付近の高周波の連なりが目立つ。また、スタート直後では、基本波は定常動作中に比べ、若干低い周波数となり、高周波も目立たない。ストップ時では、基本波、高周波とも、逆に、定常動作中よりも若干高い周波数にシフトしている。また、スタート時やストップ時は、定常動作中に比べ、全域で音圧が一段大きくなる。そして、この図示した動作音音信号(A1)(A2)(A3)が、予め外部機器900から入力されて前記雑音抑圧パラメータメモリ173に記憶されている。 【0054】 以上の構成に係る本実施の形態において、デジタルカメラ100の製造工程においては出荷直前に、デジタルカメラ100と外部機器900とを接続し、デジタルカメラ100から雑音信号データを入力し、雑音解析により個々のデジタルカメラ100の雑音特性に最適な雑音抑圧パラメータ等を算出し、デジタルカメラ100に送信出力して、雑音抑圧パラメータメモリ173に書き込み、初期設定してから出荷する。 【0055】 そして、出荷後これを購入したユーザのデジタルカメラ100の制御回路141は前記プログラムに基づき、図9のフローチャートに示すように処理を実行する。すなわち、動画撮影モードと録音モードのいずれかが設定されているか否かを判別する(ステップS101)。これらいずれのモードも設定されておらず、静止画撮影モードあるいは再生モードが設定されている場合には、設定されている当該モードの処理を実行する(ステップS102)。 【0056】 また、動画撮影モードと録音モードのいずれかが設定されている場合には、音声入力中であるか判別し(ステップS1103)、音声入力中でない場合には、各モードでのその他の処理へ移行する(ステップS121)。また、音声入力中である場合には、HDD記憶装置116が動作中でであるか否かを判別し(ステップS104)、非動作中であるならば、レンズ駆動中又はその準備中であるか否かを判別する(ステップS105)。レンズ駆動中又はその準備中でもない場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されている通常時の雑音抑圧パラメータを読み出す(ステップS106)。そして、この読み出した通常時の雑音抑圧パラメータを、雑音抑圧回路161に設定する(ステップS107)。 【0057】 また、ステップS105での判別の結果、レンズ駆動中又はその準備中である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されているレンズ駆動動作音に対応する雑音抑圧パラメータを読み出す(ステップS108)。そして、この読み出したレンズ駆動動作音の雑音抑圧パラメータを、雑音抑圧回路161に設定する(ステップS109)。 【0058】 また、ステップS104での判別の結果、HDD記憶装置116が動作中であるならば、シーク動作中又はその準備中であるか否かを判別する(ステップS105)。シーク動作中又はその準備中でもない場合には、ランプ動作中又はその準備中であるか否かを判別する(ステップS111)。ランプ動作中又はその準備中でもない場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されているディスク(SPMモーター)回転動作音に対応する雑音抑圧パラメータを読み出す(ステップS112)。そして、この読み出したディスク回転動作音の雑音抑圧パラメータを、雑音抑圧回路161に設定する(ステップS107)。 【0059】 また、ステップS111での判別の結果、ランプ動作中又はその準備中である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されているランプ動作音に対応する雑音抑圧パラメータを読み出す(ステップS114)。そして、この読み出したランプ動作音の雑音抑圧パラメータを、雑音抑圧回路161に設定する(ステップS115)。 【0060】 また、ステップS110での判別の結果、シーク動作中又はその準備中である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されているシーク動作音に対応する雑音抑圧パラメータを読み出す(ステップS116)。そして、この読み出したシーク動作音の雑音抑圧パラメータを、雑音抑圧回路161に設定する(ステップS117)。 【0061】 引き続き、周囲音の音声を信号マイク113から入力し(ステップS118)、雑音抑圧回路161の減算回路175において、マイク113からからの入力音声から雑音抑圧パラメータに基づく雑音成分を減算して雑音を抑圧し(ステップS119)、抑圧された入力音声データを入力音声メモリ162に記録する(ステップS120)。しかる後に、前述のように各モードでのその他の処理に移行する(ステップS121)。 【0062】 (第2の実施の形態) 図10は、本発明の第2の実施の形態におけるデジタルカメラ100の処理手順を示すフローチャートであり、HDD記憶装置116の各動作状態及びSPM188の駆動時間に応じて、動作中の複数の動作音に対応する雑音スペクトルデータから合成された雑音スペクトルを雑音抑圧回路161に設定するように制御するものである。すなわち、デジタルカメラ100の制御回路141は前記プログラムに基づき処理を実行し、動画撮影モードと録音モードのいずれかが設定されているか否かを判別する(ステップS201)。これらいずれのモードも設定されておらず、静止画撮影モードあるいは再生モードが設定されている場合には、設定されている当該モードの処理を実行する(ステップS202)。 【0063】 また、動画撮影モードと録音モードのいずれかが設定されている場合には、HDD記憶装置116が動作中でであるか否かを判別し(ステップS203)、非動作中であるならば、後述するステップS214に進む。動作中であるならば、SPM188が動作中又は準備中であるか否かを判別し(ステップS204)、動作中又は準備中でない場合には、後述するステップS210に進む。動作中又は準備中である場合には、回転準備中又は回転開始後所定時間内であるか否かを判別し(ステップS205)、回転準備中又は回転開始後所定時間内でない場合には、回転終了中又は終了準備中であるか否かを判別する(ステップS206)。回転終了中又は終了準備中でもない場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されている回転途中の動作音に対応する雑音スペクトルデータを読み出し、雑音成分推定/設定部174が有するメモリに記憶させる(ステップS207)。 【0064】 また、ステップS206での判別の結果、回転終了中又は終了準備中である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されている回転終了時の動作音に対応する雑音スペクトルデータを読み出し、雑音成分推定/設定部174が有するメモリに記憶させる(ステップS208)。さらに、ステップS205での判断の結果、回転準備中又は回転開始後所定時間内である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されている回転開始直後の動作音に対応する雑音スペクトルデータを読み出し、雑音成分推定/設定部174が有するメモリに記憶させる(ステップS209)。 【0065】 引き続き、シーク動作中又はその準備中であるか否かを判別する(ステップS210)。シーク動作中又はその準備中でもない場合には、ステップS211の処理を実行することなく、ステップS2112に進む。シーク動作中又はその準備中である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されているシーク動作音に対応する雑音スペクトルデータを読み出し、雑音成分推定/設定部174が有する次の一次メモリに記憶させる(ステップS211)。 【0066】 次に、ランプ動作中又はその準備中であるか否かを判別し(ステップS212)、ランプ動作中又はその準備中でもない場合には、ステップS213の処理を行うことなく、ステップS214に進む。ランプ動作中又はその準備中である場合には、ランプ動作音に対応する雑音抑圧パラメータを読み出し、雑音成分推定/設定部174が有する次の一次メモリに記憶させる(ステップS213)。 【0067】 引き続き、これら記憶された各雑音スペクトルを合成し、合成された雑音スペクトルに対応する雑音パラメータを雑音抑圧回路161に設定する(ステップS214)。そして、周囲音の音声信号マイク113から入力し(ステップS215)、雑音抑圧回路161の減算回路175において、マイク113からからの入力音声から雑音抑圧パラメータに基づく雑音成分を減算して雑音を抑圧し(ステップS216)、雑音抑圧された入力音声データを入力音声メモリ162又は音声符号器(音声圧縮/符号化ブロック163)に出力する(ステップS217)。しかる後に、各モードでのその他の処理に移行する(ステップS218)。 【0068】 (第3の実施の形態) 図11は、本発明の第3の実施の形態におけるデジタルカメラ100の処理手順を示すフローチャートであり、図12は同実施の形態おける動作をタイミングチャートである。この実施の形態は、HDD記憶装置116のシーク準備中又は加速期間中にシーク動作音のスペクトルデータを雑音抑圧回路161に設定し、シークの等速期間又は減速期間シーク音を雑音抑圧処理するものである。すなわち、動画撮影モードと録音モードのいずれかが設定されているか否かを判別する(ステップS301)。これらいずれのモードも設定されておらず、静止画撮影モードあるいは再生モードが設定されている場合には、設定されている当該モードの処理を実行する(ステップS302)。 【0069】 また、動画撮影モードと録音モードのいずれかが設定されている場合には、音声入力中であるか判別し(ステップS3103)、音声入力中でない場合には、各モードでのその他の処理へ移行する(ステップS316)。また、音声入力中である場合には、HDD記憶装置116が動作中でであるか否かを判別し(ステップS304)、非動作中であるならば、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されている通常時/その他の雑音抑圧パラメータを読み出す(ステップS305)。そして、この読み出した通常時の雑音抑圧パラメータを、雑音抑圧回路161に設定する(ステップS306)。 【0070】 また、ステップS304での判別の結果、HDD記憶装置116が動作中であるならば、シーク動作中又は加速期間中であるか否かを判別する(ステップS307)。シーク動作中又は加速期間中でもない場合には、シーク等速期間中又は減速期間中であるか否かを判別する(ステップS308)。シーク等速期間中又は減速期間中である場合には、後述するステップS313に進む。シーク等速期間中又は減速期間中でもない場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されているディスク(SPM)アイドル回転音に対応する雑音抑圧パラメータを読み出す(ステップS309)。そして、この読み出したアイドル回転音の雑音抑圧パラメータを、雑音抑圧回路161に設定する(ステップS310)。 【0071】 また、ステップS307での判別の結果、シーク動作中又は加速期間中である場合には、雑音抑圧パラメータメモリ173から予め記憶されているシーク動作音に対応する雑音スペクトル等の雑音抑圧パラメータを読み出す(ステップS311)。そして、この読み出したシーク動作音の雑音抑圧パラメータを、雑音抑圧回路161に設定する(ステップS312)。 【0072】 そして、周囲音の音声信号マイク113から入力し(ステップS313)、雑音抑圧回路161の減算回路175において、マイク113からからの入力音声から雑音抑圧パラメータに基づく雑音成分を減算して雑音を抑圧し(ステップS314)、雑音抑圧された入力音声データを入力音声メモリ162又は音声符号器(音声圧縮/符号化ブロック163)に出力する(ステップS315)。しかる後に、各モードでのその他の処理に移行する(ステップS316)。 【0073】 したがって、本実施の形態によれば、図12のタイミングチャートに示すように、マイク113からは、所望の入力音声(F)に雑音信号(シーク動作音)(G)が混入した入力された音声信号(H)が出力されるが、減算回路175で雑音信号(G)が除去されることにより、雑音抑圧された音声信号(I)を得ることができる。 【0074】 (第4の実施の形態) 図13は、本発明の第4の実施の形態におけるデジタルカメラ100の処理手順を示すフローチャートであり、図14は同実施の形態おける動作をタイミングチャートである。この実施の形態は、動画録画モード又は録音モードでは、HDD記憶装置116のシーク動作中の速度又は加速度あるいはスピンドルモータの回転速度を通常より遅い速度で動作させる低速モードに切り替えるようにするものである。すなわち、HDD記憶装置116が動作中であるか否かを判断し(ステップS401)、非動作中であるならば、その他の処理へ移行する(ステップS402)。HDD記憶装置116が動作中であるならば、シーク動作中であるか否かを判別する(ステップS402)。シーク動作中でない場合には、SPM188がアイドル回転中であるか否かを判別する(ステップS404)。アイドル回転中である場合には、動画撮影モードと録音モードのいずれかが設定されているか否かを判別する(ステップS405)。これらいずれのモードも設定されておらず、静止画撮影モードあるいは再生モードが設定されている場合には、SPM188の回転速度を通常の回転速度に設定し(ステップS406)、設定された速度でSPM188を回転動作させる(ステップS407)。 【0075】 また、ステップS405での判断の結果、動画撮影モードと録音モードのいずれかが設定されている場合には、マイク113から音声入力中であるか否かを判断し(ステップS408)、音声入力中でない場合には、前述したステップS406及びS407の処理を実行する。音声入力中である場合には、SPM188の回転速度を通常より遅い回転速度に設定し(ステップS409)、設定された速度でSPM188を回転動作させる(ステップS410)。 【0076】 他方、ステップS403での判断の結果、シーク動作中であるならば、動画撮影モードと録音モードのいずれかが設定されているか否かを判別する(ステップS411)。これらいずれのモードも設定されておらず、静止画撮影モードあるいは再生モードが設定されている場合には、シーク動作の目標速度又は加速度を通常設定の速度及びそれに対応する加速度に設定し(ステップS412)、設定された速度又は加速度でSPM188を回転動作させる(ステップS413)。 【0077】 また、ステップS411での判断の結果、動画撮影モードと録音モードのいずれかが設定されている場合には、マイク113から音声入力中であるか否かを判断し(ステップS414)、音声入力中でない場合には、シーク動作の目標速度又は加速度を通常より遅い速度及びそれに対応する加速度に設定し(ステップS415)、設定された速度又は加速度でSPM188を回転動作させる(ステップS416)。 【0078】 そして、周囲音の音声信号マイク113から入力し(ステップS417)、雑音抑圧回路161により、入力音声から雑音を抑圧し(ステップS418)、雑音抑圧された入力音声データを入力音声メモリ162又は音声符号器(音声圧縮/符号化ブロック163)に出力する(ステップS419)。しかる後に、各モードでのその他の処理に移行する(ステップS416)。 【0079】 したがって、本実施の形態によれば、図14のタイミングチャートに示すように、動画撮影モードと録音モードでない場合やマイク113から音声入力中でない場合には、(a)に示すように通常モードでシーク動作し、動画撮影モードと録音モードでであって音声入力中である場合には、(b)に示すように低雑音モードでシーク動作する。よって、動画撮影モードと録音モードでであって音声入力中である場合におけるシーク動作音自体を低減させて、シーク動作音の録音を抑制することができる。 【0080】 (第5の実施の形態) 図15は、本発明の第5の実施の形態における外部機器900(又は後述するサーバー)と通信中のデジタルカメラ100及び外部機器900の処理手順を示すフローチャートであり、図16は同実施の形態おける通信中以外のデジタルカメラ100の処理手順を示すフローチャートである。 【0081】 すなわち、工場作業者はデジタルカメラ100の完成後出荷前にて、操作入力部155にて雑音除去/抑圧部の設定モードを設定して、静寂な環境下で入出力コネクタ171にデータ書込機等の外部機器900を接続する。すると、デジタルカメラ100は、操作入力部155にて外部機器からの書込みが指示されたか否かを判別し(ステップA501)、書込みが指示されていない場合には後述するカメラの制御(2)に移行する(ステップA502)。書込みが指示された場合には、入出力インターフェース回路170を起動させて、データ書込機等の外部機器900と接続する(ステップA503)。さらに、このデータ書込機等の外部機器900との接続がOKであるか否かを判別し(ステップA504)、OKであるならば、駆動部140のレンズ駆動モータ、HDD記憶装置116などの内部騒音源を駆動し(ステップA505)、内部騒音源の動作音をマイク113から入力する(ステップA506)。更に、入力音声又は参照雑音信号、雑音抑圧後の音声信号、設定済みパラメータ等のデータを外部機器900に送信出力する(ステップA507)。 【0082】 しかる後に、後述するように外部機器900から送信されてくる雑音スペクトル等の雑音抑圧パラメータを受信入力し(ステップA508)、この受信入力した雑音スペクトル等の雑音抑圧パラメータを雑音抑圧回路161のメモリ(雑音抑圧パラメータメモリ173)に設定する(ステップA509)。また、データメモリ154に記憶されている駆動回数、更新日時などの履歴情報を更新し(ステップA510)、その他の書込みデータの設定処理を行った後(ステップA511)、外部機器900との接続を終了する(ステップA512)。 【0083】 一方、外部機器900は、カメラへのデータ書込みが設定されたか否かを判別し(ステップB501)、設定されていない場合にはその他の処理を実行する(ステップB502)。カメラへのデータ書込みが設定された場合には、デジタルカメラ100と接続し(ステップB50)、接続がOKであるか否かを判別する(ステップB504)。接続がOKとなったならば、前記ステップA507でデジタルカメラ100側から送信出力された、音声信号、雑音信号を測定、又は、データを受信入力し(ステップB505)、雑音スペクトル、あるいは、フィルタ係数など雑音抑圧パラメータを算出する(ステップB506)。そして、この算出した雑音スペクトルなど、雑音抑圧パラメータをデジタルカメラ100に送信出力し(ステップB507)、この送信出力された雑音抑圧パラメータが前記ステップA508でデジタルカメラ100により受信入力されることとなる。しかる後に、その他の書込み処理を実行して(ステップB508)、接続を終了する(ステップB509)。 【0084】 図16は、前記ステップA51からステップA52に移行し場合のデジタルカメラ100の処理手順を示すフローチャートである。すなわち、電源ON起動時、又はモード切替時であるか否かを判断する(ステップA521)。電源ON起動時、又はモード切替時でない場合には、操作入力部155にての操作により、雑音抑圧パラメータの手動更新が指示されたか否かを判別し(ステップA522)、手動更新が指示された場合には後述するステップA534に進む。手動更新が指示されなかった場合には、動作撮影又は録音などでマイク113から音声入力中であるか否かを判別し(ステップA523)、音声入力中でない場合には後述するステップA527に進む。 【0085】 音声入力中である場合には、音声信号をマイク113から入力させ(ステップA524)、設定された雑音抑圧パラメータを用いて、雑音抑圧回路161により入力音声から雑音を除去又は抑圧し(ステップA525)、この雑音除去/抑圧された入力音声データを入力音声メモリ162又は音声符号器(音声圧縮/符号化ブロック163)に出力する(ステップA526)。引き続き、撮影/再生/設定モード等のその他の処理を実行し(ステップA527)、駆動/撮影の回数、時間などを計数して(ステップA528)、これら駆動/撮影の回数、時間などの履歴情報をデータメモリ153に書き込んで更新する(ステップA529)。 【0086】 他方、ステップA521での判断の結果、電源ON起動時、又はモード切替時であった場合には、各部の起動処理、初期設定を行った後(ステップA530)、マイク113から音声を入力させ(ステップA531)、周囲音レベルが所定値未満であるか否か判別する(ステップA532)。周囲音レベルが所定値未満となったならば、レンズ駆動モータ、HDD記憶装置116内蔵の雑音源を駆動し(ステップA533)、マイク113から音声を入力して(ステップA534)、入力音声を解析し、雑音スペクトル等の雑音抑圧パラメータを雑音抑圧パラメータメモリ173に更新設定する(ステップA536)。 【0087】 さらに、前回更新日時からの駆動回数/時間が所定以上となったか否かを判別し(ステップA537)、所定以上となったならば、駆動/撮影回数、時間等の利用履歴情報に応じて、雑音抑圧パラメータメモリ173内の雑音スペクトルなど雑音抑圧パラメータを補正設定する(ステップA538)。引き続き、これら駆動/撮影の回数、時間などの履歴情報をデータメモリ153に書き込んで更新する(ステップA539)。 【0088】 (第6の実施の形態) 図17は、本発明の第6実施の形態にかかるHDD内蔵のデジタルカメラ600の外観構成を示す斜視図である。このデジタルカメラ600は、カメラ本体部601とこのカメラ本体部601に交換可能に装着される交換レンズユニット602とで構成されている。この交換レンズユニット602とカメラ本体部601のレンズ取り付けマウント部3には、相互に接続される接続ピン端子部604が設けられている。また、カメラ本体部601には、着脱式のHDD又はメモリ媒体605及び交換ユニット/アクセサリー類606が着脱自在に設けられるとともに、本体側の制御部607、本体側リーダライタ部608、本体側リーダライタのアンテナ部609が設けられ、交換レンズユニット602には交換ユニット側のチップとアンテナ610が設けられている。 【0089】 図18は、デジタルカメラ600のデジタルカメラ100の回路構成を示すブロック図である。このデジタルカメラ100は、交換レンズユニット602内にズームレンズ、フォーカスレンズで構成される撮像レンズ611を有している。この撮像レンズ611の光軸上には絞り612、及びCCD等で構成される撮像部613が配置されており、前記撮像レンズ611及び絞り612は、フォーカス駆動モータ614、ズーム駆動モータ615及び絞り駆動モータ616により駆動される。そして、これらモータ614〜616は、ユニット情報部617から供給されるユニット情報に基づき動作するレンズ制御部618により制御されるように構成されている。 【0090】 このデジタルカメラ600全体を制御する前記制御部607は、CPU、プログラムROM及びワーク用のRAM等で構成されている。この制御部607には、ユニット情報部617及びレンズ制御部618が、前記接続ピン端子部604及び撮影制御部619、ユニット識別/認証部620を介して接続されており、撮影制御部619は、制御部607が発生するタイミング信号に基づき、撮像部613を駆動する。なお、図示は省略するが、実際には、メカシャッター及びそれらを駆動するためのモーターを有する駆動機構等が設けられている。 【0091】 また、前記撮像部613の受光面には、撮像レンズ611によって被写体が結像される。撮像部613は、前述のように撮影制御部619によって駆動され、被写体の光学像に応じたアナログの撮像信号を映像信号処理部621に出力する。映像信号処理部621は、撮像部613の出力信号に含まれるノイズを相関二重サンプリングによって除去するCDS回路や、ノイズが除去された撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器等から構成され、デジタルに変換した撮像信号を映像符号化部622へ出力する。 【0092】 映像符号化部622は、入力した撮像信号に対しペデスタルクランプ等の処理を施し、それを輝度(Y)信号及び色差(UV)信号に変換するとともに、オートホワイトバランス、輪郭強調、画素補間などの画品質向上のためのデジタル信号処理を行う。映像符号化部622で変換されたYUVデータは、RECスルー・モードでは1フレーム分のデータ(画像データ)が蓄積される毎にビデオ信号に変換され、図示しない表示部へ送られてスルー画像として画面表示される。 【0093】 そして、静止画撮影モードにおいては、シャッターキー操作をトリガとして、制御部607は、撮像部613、撮影制御部619、映像信号処理部621、及び映像符号化部622に対してスルー画撮影モードから静止画撮影モードへの切り替えを指示し、この静止画撮影モードによる撮影処理により得られた画像データは、最終的にHDD装置又はメモリ媒体605に記録される。また、動画撮影モードにおいては、1回目のシャッターキーと2回目のシャッターキー操作との間に、順次得られる複数の画像データが順次圧縮され、動画ファイルとしてHDD装置/メモリ媒体605に記録される。このHDD装置/メモリ媒体605に記録された静止画ファイル及び動画ファイルは、PLAY・モードにおいてユーザーの選択操作に応じて読み出されるとともに伸張及び復号化され表示される。 プログラムROMには、制御部607に前記各部を制御させるための各種のプログラム、例えばAE、AF、AWB制御用のプログラムや、データ通信用プログラム、さらには、制御部607を本発明の 【0094】 また、このデジタルカメラ600は、前記動画撮影モード、音声のみを記録する録音モード、音声付き(静止画)撮影モードにおいて、周囲音を記録する録音機能を備えており、このため周囲音を検出するマイク623が設けられている。このマイク623からの音声信号は、動画撮影モードにおいては、1回目のシャッターキーと2回目のシャッターキー操作との間において音声入力部624で増幅、サンプルホールド及びデジタル変換され、雑音抑圧回路625で雑音抑圧処理され、音声符号化部626で順次圧縮される。制御部607は、この圧縮音声データと前記圧縮動画データとを含む音声付き動画ファイルを生成してHDD装置/メモリ媒体605に記録する。 【0095】 また、このデジタルカメラ600は、機器認証通信制御部627を介して制御部607に接続された入出力インタフェース628と通信インタフェース629を備えている。入出力インタフェース628には、メモリ媒体901を有するパソコン等の外部機器900を接続することが可能である。また、通信インタフェース629はLANあるいは無線網を介してネットワーク950に接続可能であり、さらにネットワーク950及びサーバー951を介して、雑音抑圧データ等、更新ユニット情報を格納しているDB(database)952に接続可能である。 【0096】 制御部607は、このパソコン等の外部機器900、あるいはDB952から雑音抑圧パラメータ等を取得し、この取得した雑音抑圧パラメータ等をノイズ記憶手段としてのユニットと毎の雑音抑圧データ部630に書き込み、雑音抑圧パラメータ部631は雑音抑圧データ部630を読み出して、雑音抑圧回路625に設定する。雑音抑圧回路625は、減算回路等を備えており、減算回路は、音声入力部624を介してマイク623から入力された音声データから、設定された雑音抑圧データを減算して音声符号化部626に出力するものである。 【0097】 さらに、前記機器認証通信制御部627には、機器識別/認証情報部632が接続され、前記制御部607にはユニット識別/認証部633とHDD/メモリインターフェース634が接続されている。ユニット識別/認証部633とHDD/メモリインターフェース634は相互に接続されているとともに、HDD/メモリインターフェース634は前記HDD又はメモリ媒体605に接続されている。 【0098】 図19は、本実施の形態におけるサーバー951(又は外部機器900)と通信中のデジタルカメラ100及びサーバー951の処理手順を示すフローチャートであである。 【0099】 すなわち、工場作業者はデジタルカメラ100の完成後出荷前にて、操作入力部155にて雑音除去/抑圧部の設定モードを設定して、静寂な環境下で入出力コネクタ171にデータ書込機等の外部機器900を接続する。すると、デジタルカメラ600は、外部機器からの書込みが指示されたか否かを判別し(ステップA601)、書込みが指示されていない場合には前述したカメラの制御(2)(図16)に移行する(ステップA602)。書込みが指示された場合には、入出力インタフェース628又は通信インタフェース629を起動させて、データ書込機等の外部機器900又はサーバー951と接続する(ステップA603)。さらに、このデータ書込機等の外部機器900又はサーバー951との接続がOKであるか否かを判別し(ステップA604)、OKであるならば、装着されている交換レンズユニット602、HDD記憶装置など交換ユニットの仕様情報を各ユニットから読み込む(ステップA605)。更に、この読み込んだ装着されている各ユニットの機種名、仕様情報データを外部機器900又はサーバー951に送信出力する(ステップA606)。 【0100】 しかる後に、後述するように外部機器900又はサーバー951から送信されてくる装着されている各ユニットの動作音の雑音抑圧パラメータ等を受信入力し(ステップA607)、この受信入力した雑音スペクトル等の雑音抑圧パラメータを雑音抑圧部のメモリ(ユニットと毎の雑音抑圧データ部630)に設定する(ステップA608)。また、データメモリ(図示せず)に記憶されている駆動回数、更新日時などの履歴情報を更新し(ステップA609)、その他の書込みデータの設定処理を行った後(ステップA610)、外部機器900又はサーバー951との接続を終了する(ステップA611)。 【0101】 一方、外部機器900又はサーバー951は、カメラへのデータ書込みが設定されたか否かを判別し(ステップB601)、設定されていない場合にはその他の処理を実行する(ステップB602)。カメラへのデータ書込みが設定された場合には、デジタルカメラ600と接続し(ステップB603)、接続がOKであるか否かを判別する(ステップB604)。接続がOKとなったならば、前記ステップA606でデジタルカメラ600側から送信出力された、デジタルカメラ600に接続されている各ユニットの機種名、仕様情報データを受信入力する(ステップB605)。そして、当該機種名、仕様情報に該当するユニットの動作音の雑音スペクトルなどの雑音抑圧パラメータをDB952から検索して読み出す(ステップB606)。そして、この読み出した当該各ユニットの動作音の雑音スペクトルなど、雑音抑圧パラメータ等をデジタルカメラ600に送信出力し(ステップB607)、この送信出力された雑音抑圧パラメータが前記ステップA607でデジタルカメラ600により受信入力されることとなる。しかる後に、その他の書込み処理を実行して(ステップB608)、接続を終了する(ステップB609)。 【0102】 (第7の実施の形態) 【0103】 図20〜図24は、ノイズ低減処理手段の具体的構成を示す実施の形態を示すものである。すなわち、図20に示す第7の実施の形態において、デジタルカメラ200には各部を制御するカメラ制御部201が設けられている。このカメラ制御部201は、CPU、プログラムを記憶したROM、ワーク用のRAM等で構成され、電源スイッチ202及びその他の操作部96に設けられているキーの利用履歴データや前述した更新履歴データを記憶する機能を備えている。 【0104】 また、このデジタルカメラ200は、主マイクロホン204と参照用マイクロホン205とを備えている。主マイクロホン204は、動画撮影モード等において記録すべき音声s(n)を検出するものであって、この音声s(n)はアンプ206及びS&H、ADC回路207を介して、雑音除去/抑圧回路222に入力される。一方、参照用マイクロホン205は、カメラ制御部201により制御されてレンズ部を駆動する駆動回路208の動作により雑音を発生する雑音源209からの雑音Ws(n)を検出するものであって、この雑音Ws(n)はアンプ210及びS&H、ADC回路211を介して、雑音除去/抑圧回路222に入力される。 【0105】 また、このデジタルカメラ200は、USBまたは外部入出力端子223を備えている。このUSBまたは外部入出力端子223は、入出力インターフェース回路224に接続され、入出力インターフェース回路224は、カメラ制御部201と雑音除去/抑圧回路の制御部225とに接続されている。雑音除去/抑圧回路の制御部225は、音声/雑音データ送信部226、雑音除去/抑圧パラメータの設定制御部227を備えており、この雑音除去/抑圧パラメータの設定制御部227から、雑音推定パラメータ228、フィルタ係数の更新信号229、及び利得制御信号230が雑音除去/抑圧回路222に出力されるようになっている。 【0106】 また、この雑音除去/抑圧回路222には、雑音解析/雑音推定部231、デジタルフィルタ232、減算利得部233、乗算器234、減算回路235が設けられ、この減算回路235からの出力が音声メモリまたは音声符号器236に出力されるように構成されている。雑音解析/雑音推定部231は、雑音推定パラメータ228とS&H、ADC回路207から入力される観測音声X(n)=s(n)+W(n)とに基づき、雑音を解析及び推定して、デジタルフィルタ232に出力するものである。デジタルフィルタ232は、この雑音解析/雑音推定部231からの出力と、観測音声X(n)=s(n)+W(n)及びフィルタ係数の更新信号229に基づき、雑音信号成分を抽出する。乗算器234は、デジタルフィルタ232により抽出された雑音信号成分に利得制御信号230に基づく利得を乗算してノイズ信号y(n)を、減算回路235に出力する。減算回路235は、観測音声X(n)=s(n)+W(n)からy(n)から減算して、音声メモリまたは音声符号器236に出力する。 【0107】 一方、前記外部入出力端子223に接続されるパソコン等の外部機器250には、入出力インターフェース回路251が設けられているとともに、通信接続制御部252、音声/雑音データ受信部253、音声/雑音データ解析部254が設けられている。通信接続制御部252は、入出力インターフェース回路251と音声/雑音データ受信部253とを制御するものであり、音声/雑音データ受信部253はデジタルカメラ200の音声/雑音データ送信部226から送信される、音声/雑音データを受信するものである。音声/雑音データ解析部254は、この受信した、音声/雑音データを解析して、雑音推定パラメータ255、フィルタ係数の設定データ256、減算利得の設定データ257を生成し、これらパラメータ及びデータが入出力インターフェース回路251及びUSBまたは外部入出力端子223介して、デジタルカメラ200の雑音除去/抑圧パラメータの設定制御部227に送信されるように構成されている。 【0108】 係る実施の形態において、デジタルカメラ200の製造最終工程では、デジタルカメラ200とパソコン等の外部機器250とを接続し、デジタルカメラ200の音声/雑音データ送信部226から音声/雑音データを外部機器250を入力する。そして、外部機器250の音声/雑音データ解析部254の解析により、雑音推定パラメータ255、フィルタ係数の設定データ256、減算利得の設定データ257を得て、これをデジタルカメラ200の雑音除去/抑圧パラメータの設定制御部227に初期設定して出荷する。出荷後購入したユーザ使用中のデジタルカメラ200内にて、前述した各フローチャートに示した処理を実行することにより、雑音除去/抑圧パラメータの設定制御部227内のデータが自動更新されることとなる。 【0109】 なお、製造工程では、処理能力の高い検査装置や調整装置を外部機器250として使用することができるので、多数のデジタルカメラ200の初期設定を高速、高精度で行うことができる。また、個々のデジタルカメラ200と五の動作音や振動、音響特性等を高精度で計測し雑音特性を詳細に解析して、最適な雑音抑圧パラメータを算出して自動的に設定できるので、個々のデジタルカメラ200のバラツキや、同じモジュールを異なる形状や音響特性の筺体や実装方法に変更した場合でも、容易に対応することができる。 【0110】 一方、出荷後のデジタルカメラ200での更新では、前記フローチャートに従った処理より、ユーザの手元で、電源ON起動してデジタルカメラ200を利用する際に、あるいはモードを切り替えて、音声入力を伴う動画撮影や録音、音声付静止画撮影などを利用する際毎に、雑音抑制パラメータを更新設定するので、駆動部の摩耗や経年変化などで動作音の特性が変化した場合でも対応できる。また、外部機器250としてパソコンを用いることにより、雑音抑圧回路の調整設定用のアプリケーションソフトなどを利用して、ユーザが調整や更新設定を行うこともできる。 【0111】 (第8の実施の形態) 【0112】 図21は、雑音除去/抑圧手段の具体的構成である本発明の第9の実施の形態を示すものであり、適応フィルタ方式のノイズキャンセラーを用いたものである。すなわち、デジタルカメラ300には各部を制御するカメラ制御部301が設けられている。このカメラ制御部301は、CPU、プログラムを記憶したROM、ワーク用のRAM等で構成され、電源スイッチ302及びその他の操作部303に設けられているキーの利用履歴データや前述した更新履歴データを記憶する機能を備えている。 【0113】 また、このデジタルカメラ300は、主マイクロホン304と参照用マイクロホン305とを備えている。主マイクロホン304は、動画撮影モード等において記録すべき音声s(n)を検出するものであって、この音声s(n)はアンプ306及びS&H、ADC回路307を介して、雑音除去回路部322に入力される。一方、参照用マイクロホン305は、カメラ制御部301により制御されてレンズ部を駆動する駆動回路308の動作により雑音を発生する雑音源309からの雑音Ws(n)を検出するものであって、この雑音Ws(n)はアンプ310及びS&H、ADC回路311を介して、雑音除去回路部322に参照信号として入力される。 【0114】 また、このデジタルカメラ300は、USBまたは外部入出力端子323を備えている。このUSBまたは外部入出力端子323は、入出力インターフェース回路324に接続され、入出力インターフェース回路324は、カメラ制御部301と適応フィルタの制御部335とに接続されている。適応フィルタの制御部335は、雑音データ解析部326、フィルタ係数の更新部327を備えており、このフィルタ係数の更新部327からフィルタ係数が雑音除去回路部322のに出力されるようになっている。 【0115】 また、この雑音除去回路部322には、遅延器331、適応フィルタ332、減算回路333が設けられ、この減算回路333からの強調音声が音声メモリまたは音声符号器336に出力されるように構成されている。適応フィルタ332は、前記フィルタ係数に基づき前記参照信号をフィルタリングし、減算回路333は、遅延器331からの出力より適応フィルタ332を減算して、音声メモリまたは音声符号器336に出力する。 【0116】 一方、前記外部入出力端子323に接続されるパソコン等の外部機器350には、入出力インターフェース回路351が設けられているとともに、通信接続制御部352、と音声/雑音データ解析部354が設けられている。通信接続制御部352は、入出力インターフェース回路351とを制御するものである。音声/雑音データ解析部354は、この受信した、音声/雑音データを解析して、フィルタ係数の設定データ356を生成し、このフィルタ係数の設定データ356が入出力インターフェース回路351及びUSBまたは外部入出力端子323介して、デジタルカメラ300のフィルタ係数の更新部327に送信されるように構成されている。 【0117】 係る実施の形態において、主マイクロホン304には、希望音声信号s(n)と経路hk(m)を経由して雑音源309から雑音w(n)の和であるs(n)+w(n)が入力される。雑音信号W(n)は、雑音経路のインパルス応答{hk(m)}(m=1,2・・・P−1)を用いて次式で表される。 w(n)=Σmhk(m)ws(n−m), 【0118】 また、適応フィルタ332の出力y(n)は、適応フィルタ332のインパルス応答を{hf(m)}(m=1,2・・・P−1)とすると次式で表される。 y(n)=Σmhf(m)ws(n−m), このときノイズキャンセラーの出力s^(n)は、 s^(n)=s(n)+w(n)−y(n)=s(n)+Σm{hk(m)−hf(m)}ws(n−m)(m=1,2・・・P−1) したがって、hf(m)=hk(m)とできれば、s^(n)=s(n)となり、雑音信号を除去して、音声信号のみを取り出せることとなる。 通常、未知の雑音経路hk(m)を求めるためには、適応フィルタ係数hf(m)は、推定誤差s^(n)の2乗値を統計的に最小にするように更新される。統計量E[s−2(n)]=E[{s(n)+w(n)−Σm{hf(m)}ws(n−m)}2]と二次式となるため、これを最小とする点はE[s−2(n)]の傾きが0となる点となる。しかし、δE[s−2(n)]/δhf(k)=0となるhf(k)の最適量を得るには、P元の連立方程式を解く必要があり、信号の統計量が必要となり、通常これを実時間で得ることは難しい。このため適応フィルタ332では、統計学を学習し、逐次最適解を探すためにLSM(最小二乗平均)法やNLMS(正規化最小二乗平均)法などの適応アルゴリズムが必要となる。 【0119】 しかし、レンズ駆動モーターによる動作音などでは、予め動作音の統計量を計測して、hf(k)の最適値の初期値を求めておき、設定することができる。このようなノイズキャンセラーでは、雑音源から主マイクロホン304への経路が未知であっても、雑音経路のインパルス応答が適応フィルタ332により良好に推定できれば雑音除去を行うことができ、雑音特性が変動しても追従できる利点がある。但し、参照用マイクロホン305に入力音声が流れ込むクロストークが発生すると雑音除去が困難になる。小型カメラなどの小さい機器では、参照用マイクロホン305には雑音信号のみが入力され、音声入力がないように、参照用マイクロホン305の実装方法を工夫するか、クロストークが大きい場合は遅延器または出力の後に歪補正用のフィルタなどを付加する必要がある。 【0120】 図22は、前記雑音除去回路部322に用いる適応フィルタの例を示すものであり、適応型IIR(無限長インパルス応答)フィルタと適応アルゴリズム(適応更新式){α1(k+1)=α1(k)−μy(k)ψ(k)}の例を示す。このようなフィルタ係数のα0、α1(k+1)などの初期値及び更新値を求めて、雑音抑制パラメータとして更新設定すればよい。 【0121】 また、モーター雑音のように、比較的狭い周波数帯域の成分をもつ狭帯域雑音を除去する回路として、適応ノッチフィルタがある。図23(a)に、図22の適応型IIRフィルタを伝達関数がH(z)となる適応型のノッチフィルタとで構成する例を示し、同図(b)に伝達関数がG(z)となる適応型のノッチフィルタとで構成する例を示す。勿論、FIRフィルタやラティス型フィルタ等のその他の構成の適応フィルタで構成してもよい。 【0122】 (第9の実施の形態) 【0123】 図24は、雑音除去/抑圧手段の具体的構成である本発明の第9の実施の形態を示すものであり、スペクトルサブトラクション法(スペクトル減算法)(以下、SS法という。)を用いた例である。すなわち、デジタルカメラ700には各部を制御するカメラ制御部701が設けられている。このカメラ制御部701は、CPU、プログラムを記憶したROM、ワーク用のRAM等で構成され、電源スイッチ702及びその他の操作部703に設けられているキーの利用履歴データや前述した更新履歴データを記憶する機能を備えている。このカメラ制御部701に機器内騒音源709となる駆動部708が接続されている。 【0124】 また、このデジタルカメラ700は、マイクロホン704を備えている。マイクロホン704は、動画撮影モード等において記録すべき音声s(n)を検出するものであって、この音声s(n)はアンプ706及びS&H、ADC回路707を介して、スペクトル減算部722に入力される。 【0125】 また、このデジタルカメラ700は、USBまたは外部入出力端子723を備えている。このUSBまたは外部入出力端子723は、入出力インターフェース回路724に接続され、入出力インターフェース回路724は、前記スペクトル減算部722に接続されている。スペクトル減算部722、パラメータ設定制御部726、減算利得設定部727、雑音スペクトルの推定部728及び乗算器729と減算器730とを備えている。スペクトル減算部722は、窓関数部731、フーリエ変換部732、位相部733、逆フーリエ変換部734及び重畳加算部735を有し、この重畳加算部735からの出力が音声メモリまたは音声符号器736に出力されるように構成されている。 【0126】 一方、前記外部入出力端子723に接続されるパソコン等の外部機器750には、入出力インターフェース回路751が設けられているとともに、通信接続制御部752、音声/雑音データ解析部754が設けられている。通信接続制御部752は、入出力インターフェース回路751と音声/雑音データ解析部754とを制御するものである。音声/雑音データ解析部754は、受信した、音声/雑音データを解析して、雑音パワースペクトル推定データ755、減算利得設定データ757を生成し、これらパラメータ及びデータが入出力インターフェース回路751及びUSBまたは外部入出力端子723介して、デジタルカメラ700の減算利得設定部727に送信されるように構成されている。 【0127】 係る実施の形態において、SS法では、音声信号s(n)と雑音信号w(n)とを含む入力音声信号の信号x(n)=s(n)+w(n)を、所定サンプリング毎にフレーム分割し、ハニング窓や台形窓などの窓関数で窓掛け(Windowing)処理した後、フーリエ変換(FFT)により時間領域から周波数領域に変換する。一入力信号の振幅パワースペクトル│X(ω)│から推定雑音のパワースペクトル│X^(ω)│を減算して(│S^(ω)│=│X(ω)│−│X^(ω)│)、それに入力信号のωxを加え、得られたS^(ω)=│S^(ω)│exp(jωx)を逆フーリエ変換(inverse EET)により時間領域に変換すれば、動作音などの雑音が除去された強調音声信号s^(n)が得られる。 【0128】 SS法による雑音除去を伝達関数H(ω)のフィルタと考えると、伝達関数H(ω)は、 H(ω)=S^(ω)/X(ω){│X^(ω)│−│X^(ω)│}exp(jωx)X(ω)、 H(ω)=1−{│X^(ω)│/│X(ω)│}、となる。 【0129】 SS法では、人間の聴覚にあまり重要でない位相情報には処理を加えず、振幅情報主体での処理を行うので処理が簡単である。また、1つのマイクロホンのみで雑音抑制でき、雑音原数などは事前に知る必要はないが、最低でも1フレーム分の処理遅延が生ずる。また、雑音パワーベクトルの事前情報が必要である。携帯電話などでは、周波数領域に変換した信号のサブバンド帯域別のSN比(SNR)を算出して、非適応な雑音推定を行い、またスペクトル減算(差分)とスペクトル利得による抑圧(乗算)とを組み合わせる方法や、入力信号のパワーベクトルに、SNR推定値に逆比例するように重み付けを行って、適応的に雑音推定を行い、雑音の抑圧をスペクトル利得の調整(乗算)のみで行う方法など、複雑な雑音推定方法が検討されているが、機器内モーター動作音の除去には、事前に動作音の雑音スペクトルデータ│W^(ω)│等を解析して設定できるので、構成も簡便になり利用し易い利点がある。 【0130】 (第10の実施の形態) 【0131】 図25は、本発明の第10の実施の形態にかかるHDD内蔵のデジタルカメラ800の外観構成を示す斜視図である。このデジタルカメラ800のボディ801には、その背面部部にスピーカ802が設けられているとともに、開閉自在な蓋803が設けられている。この蓋803の外面部には、ズームスイッチ804、撮影スイッチ805、カーソル/再生操作スイッチ806、電源/モード切替スイッチ803が設けられている。また、ボディ801の側面部には、ファインダー兼画像モニター表示部808が開閉自在に設けられており、ボディ801の蓋803で覆われる部位には、ハードディスク(HDD)媒体809とメモリ媒体810とを収納するメモリ媒体収容部811が設けられている。 【0132】 このように、本発明はこの実施の形態に示した外観構成のデジタルカメラ800に限らず、前記実施の形態に示した外観構成のデジタルカメラ等、如何なる外観構成のデジタルカメラであっても適用することができる。また、実施の形態においては、本発明をデジタルカメラに適用するようにしたが、カメラに限らず駆動源によりで駆動されるハードディスクを有する各種装置や、各種録音装置等に本発明を適用することもできる。 【図面の簡単な説明】 【0133】 【図1】本発明の一実施の形態にかかるデジタルカメラの外観構成を示す斜視図である。 【図2】同デジタルカメラに内蔵されているHDD記憶装置の構成例を示す分解斜視図である。 【図3】同デジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 【図4】HDD記憶装置の回路構成をより詳細に示すブロック図である。 【図5】HDD記憶装置のシーク動作とその時のノイズ(シーク動作音)の発生レベルを示す図である。 【図6】SPMによるディスク回転動作音のスペクトル特性を示す図である。 【図7】ディスク回転動作音にシーク音なども加えた、HDD記憶装置の動作音のスペクトル特性データを示す図である。 【図8】レンズ駆動動作音のスペクトルデータを示す図である。 【図9】本発明の第1の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 【図10】本発明の第2の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 【図11】本発明の第3の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 【図12】同実施の形態おける動作をタイミングチャートである。 【図13】本発明の第4の実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。 【図14】同実施の形態おける動作をタイミングチャートである。 【図15】本発明の第5の実施の形態におけるデジタルカメラと外部機器の処理手順を示すフローチャートである。 【図16】同実施の形態におけるデジタルカメラの処理手順を示すフローチャートである。 【図17】本発明の第6実施の形態にかかるデジタルカメラの外観構成を示す斜視図である。 【図18】同デジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 【図19】本発明の第7の実施の形態におけるデジタルカメラとサーバー又は外部機器の処理手順を示すフローチャートである。 【図20】本発明の第7の実施の形態を示す要部ブロック図である。 【図21】本発明の第8の実施の形態を示す要部ブロック図である。 【図22】同実施の形態における適応フィルタの例を示す回路図である。 【図23】適応ノッチフィルタの一例を示す図である。 【図24】本発明の第9の実施の形態を示す要部ブロック図である。 【図25】本発明の第10実施の形態にかかるデジタルカメラの外観構成を示す斜視図である。 【符号の説明】 【0134】 100 デジタルカメラ 101 ボディ 113 マイク 113 音声信号マイク 120 磁気ディスク 121 スピンドルモータ部 128 ランプロード機構 129 ヘッド部 130 コネクタ部 131 信号処理部回路基板 139 撮像部 140 駆動部 141 制御回路 142 ドライバ 143 ユニット回路 144 映像信号処理部 153 プログラムメモリ 154 データメモリ 161 雑音抑圧回路 162 入力音声メモリ 172 雑音抑制パラメータ制御ブロック 173 雑音抑圧パラメータメモリ 174 雑音成分推定/設定部 175 減算回路 184 HDD制御部 188 SPM 191 HDDコントローラ 192 モータドライバ 200 デジタルカメラ 300 デジタルカメラ 800 デジタルカメラ 950 ネットワーク 951 サーバー 952 DB
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001443 【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社 【住所又は居所】東京都渋谷区本町1丁目6番2号
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| 【出願日】 |
平成17年3月18日(2005.3.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088100 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 千明
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| 【公開番号】 |
特開2006−262241(P2006−262241A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月28日(2006.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−78832(P2005−78832) |
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