| 【発明の名称】 |
圧電発振器とその調整方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】丸山 泰央 【住所又は居所】神奈川県高座郡寒川町小谷二丁目1番1号 東洋通信機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】小型化を要求された圧電発振器はパッケージにスペースの余裕がないので、水晶振動子専用の測定端子を設けられず故障診断機能を犠牲にしていた。また、測定端子がないため水晶振動子の実装後に単体のデータを確認できず、温度補償データを発振器に書き込む調整手順が複雑化し、製造効率が悪かった。
【解決手段】圧電振動子と、発振回路と、入出力端子と調整端子とを有するパッケージと、圧電振動子と発振回路との間に挿入された第1の切替手段と、圧電振動子と入出力端子との間に挿入された第2の切替手段とを備え、第1の切替手段は、選択信号に基づき圧電振動子と発振回路との接続を断状態、あるいは導通状態のいずれかに設定するものであり、第2の切替手段は、該選択信号に基づき圧電振動子と入出力端子との接続を導通状態、或いは断状態のいずれかに設定するものであることを特徴とする圧電発振器。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧電振動子と、発振回路と、信号を入力或いは出力する入出力端子と調整端子とを有し前記圧電振動子と前記発振回路とを収容するパッケージと、前記圧電振動子と前記発振回路との間に挿入された第1の切替手段と、前記圧電振動子と前記入出力端子との間に挿入された第2の切替手段とを備えた圧電発振器であって、前記第1の切替手段は、前記調整端子に入力した選択信号に基づき前記圧電振動子と前記発振回路との接続を断状態、あるいは導通状態のいずれかに設定するものであり、前記第2の切替手段は、該選択信号に基づき前記圧電振動子と前記入出力端子との接続を導通状態、或いは断状態のいずれかに設定するものであることを特徴とする圧電発振器。 【請求項2】 前記第2の切替手段は、前記第1の切替手段と前記入出力端子との間に挿入したものであり、前記選択信号に基づき前記第1の切替手段を介して前記圧電振動子と前記入出力端子との接続を導通状態、或いは断状態のいずれかに設定するものであることを特徴とする 請求項1記載の圧電発振器。 【請求項3】 前記入出力端子は電源端子、接地端子、周波数制御端子、或いは発振信号出力端子のいずれかであることを特徴とする請求項1、または請求項2のいずれかに記載の圧電発振器。 【請求項4】 前記発振回路と圧電振動子と前記第1の切替手段と前記第2の切替手段とをICチップ内に集積したことを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3のいずれかに記載の圧電発振器。 【請求項5】 前記発振回路は、温度補償データを記憶するための記憶手段と、前記記憶手段に保存された前記温度補償データに基づく温度補償を行う温度補償回路とを備えたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、または請求項4のいずれかに記載の圧電発振器。 【請求項6】 前記パッケージは、外部から前記温度補償データを入力し前記記憶手段に書き込むための書込端子を備えたことを特徴とする請求項5記載の圧電発振器。 【請求項7】 前記圧電振動子を恒温槽に収納する調整ステップと、前記調整端子に選択信号を入力し前記第1の切替手段を断状態とすると共に前記第2の切替手段を導通状態にする調整ステップと、前記入出力端子に測定装置を接続すると共に前記恒温槽内の温度を変化し前記圧電振動子単体の周波数温度特性データを取得する調整ステップと、前記取得した圧電振動子単体の周波数温度特性データから温度補償データを作成する調整ステップと、該温度補償データを前記書込端子へ入力しこれを前記記憶手段に書き込む調整ステップとを備えていることを特徴とする請求項6記載の圧電発振器を調整する方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、圧電発振器とその調整方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 水晶発振器は圧電素子に水晶振動子を用いた圧電発振器であり、高安定な基準周波数の発振源として広く使われている。 なかでも、内部に温度補償回路を備え周波数温度特性の安定化を図った温度補償型水晶発振器(TCXO)の需要は特に高い。近年、温度補償型水晶発振器(TCXO)に対する小型化の要求から、水晶振動子以外の温度補償回路や周辺回路を全て一つのICに集積したもの(IC化TCXO)が主流になってきている。 【0003】 従来、温度補償型水晶発振器は温度補償データを書き込む調整を必要とするが、一般的には以下のような調整手順を備えている。まず、パッケージへの実装前に水晶振動子単体を恒温槽に入れ、周波数温度特性のデータを取得する。次に、前記水晶振動子単体の周波数温度特性データから温度補償データを作成し、水晶振動子をICと共にパッケージ内に実装してパッケージを封止する。そして、パッケージの書込端子から前記温度補償データを書き込み、水晶発振器を恒温槽に入れ周波数温度特性を確認し調整を完了する。 【0004】 ここで、パッケージへの実装前後で水晶振動子単体の周波数温度特性が変化する場合があるので、パッケージに水晶振動子のみを実装しこれを恒温槽に入れて単体のデータを取得しておき、単体のデータから温度補償データを作成し、後でICを実装するという場合もある。しかしながら、一旦水晶振動子とICとをパッケージに実装してしまうと、これらが互いに電気的に接続されてしまうので、この状態で水晶振動子単体のデータを取得したり、或いは故障診断を目的として水晶振動子単体の特性を確認することは出来ない。 従って、故障等なんらかの不具合が水晶発振器に発生すると、その原因が水晶振動子側にあるのか、或いは周辺回路側にあるのかを簡単に切り分けることが困難になる。 また、近年の水晶発振器の小型化に伴い、水晶振動子をパッケージから取りはずして故障診断を実施することが非常に時間がかかり困難な作業を伴うようになった。そこで、水晶振動子を実装した状態のまま、これを交換せずに即座に水晶振動子単体の特性を確認でき故障診断を行うものが、特開平9−246868号公報に開示されている。 【0005】 図5は特開平9−246868号公報において開示された水晶発振器のブロック図を示したものである。図5に示した従来の水晶発振器は、発振回路1と水晶振動子2と電源端子3と接地端子4と出力端子5と接続端子6、7、8とを有し全体が金属ケースに封止された水晶発振モジュール9と、アナログスイッチ10と、前記水晶振動子2と同一の特性を有する水晶振動子11と、前記水晶発振モジュール9とアナログスイッチ10と第2の水晶振動子11を実装するプリント基板12とを備えている。 ここで、前記プリント基板12にはこれらの部品を実装し接続するための配線パターン13a、13b、13c、13dが形成されている。 【0006】 図5に示した従来の水晶発振器は次のように動作する。 まず、図5に示した水晶発振器が何らかの原因で故障(例えば発振の停止等)したものとする。そこで、選択信号をアナログスイッチ10の端子11bと11cとの間が導通するように設定すると、接続端子6と接続端子8との接続が断となって水晶振動子2は発振回路1から分離されると共に、水晶振動子11が前記アナログスイッチ10を介して発振回路1に接続される。 そこで、出力端子5に出力される信号を確認し、所定の発振信号が前記出力端子5から出力されていれば発振停止の原因が水晶振動子2側にあり、発振が停止したままの状態であれば発振停止の原因が発振回路1側にあると診断することができる。 【0007】 ここで、水晶振動子11は故障の診断のみに必要な部品であり、プリント基板12に実装用の配線パターンのみを形成しておき、故障が発生した場合にのみこれを実装してもよい。例えば、水晶振動子11を実装しない状態において、アナログスイッチ10の端子11bと11cとの間が導通するように設定し、水晶振動子2が周辺部品から分離された状態にする。そこで、接続端子7、8にネットワークアナライザ等の測定装置を接続すれば水晶振動子2単体の特性を確認することができる。 なお、これを温度補償型水晶発振器として製造する場合は、先述した例と同様に、水晶振動子2単体の周波数温度特性データを取得し、前記水晶振動子2単体の周波数温度特性データから温度補償データを作成し、これを発振回路1に書き込むといった調整が必要であるが、接続端子7、8を利用することにより、水晶振動子2を実装した後でも単体の周波数温度特性データを取得できるという利点を備えている。 【特許文献1】特開平9−246844号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 ところが、図5に示した従来の水晶発振器は以下のような問題点がある。 すなわち、この水晶発振器は水晶振動子2を実装した後でも接続端子7、8にネットワークアナライザ等の測定装置を接続すれば水晶振動子単体のデータを確認、或いは取得できるという利点を備えているが、小型化を要求された場合(特にIC化TCXO)はパッケージに余裕なスペースがないので、このような接続端子を設けることはできない。よって、小型化を図ろうとすると水晶振動子単体の特性を確認する機能を犠牲にせざるを得ない。 【0009】 また、小型化を要求された従来のIC化TCXO(水晶発振器)は、水晶振動子単体を恒温槽に収容し周波数温度特性のデータを取得する調整作業と、前記データから温度補償データを作成する調整作業と、水晶振動子やIC等を水晶発振器のパッケージに実装する組立作業と、温度補償データを水晶発振器に書き込む調整作業とを順番に実行せざるを得ないため、調整作業が途中で中断し製造効率が悪くなってしまう。また、水晶振動子単体を恒温槽に収容し単体の周波数温度特性データを取得するための設備と、温度補償データを書き込んだ後に水晶発振器を恒温槽に収容し周波数温度特性を確認するための設備とを別々に用意する必要があるので、工場の製造スペースを余分に占有することになり製造上好ましくない。 【0010】 本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、製造効率が良い調整手順を有し、且つ不具合発生時にも簡単に水晶振動子単体を分離して特性を確認でき、小型化が可能な圧電発振器を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 上記課題を解決するため、請求項1記載の発明においては、圧電振動子と、発振回路と、信号を入力或いは出力する入出力端子と調整端子とを有し前記圧電振動子と前記発振回路とを収容するパッケージと、前記圧電振動子と前記発振回路との間に挿入された第1の切替手段と、前記圧電振動子と前記入出力端子との間に挿入された第2の切替手段とを備えた圧電発振器であって、前記第1の切替手段は、前記調整端子に入力した選択信号に基づき前記圧電振動子と前記発振回路との接続を断状態、あるいは導通状態のいずれかに設定するものであり、前記第2の切替手段は、該選択信号に基づき前記圧電振動子と前記入出力端子との接続を導通状態、或いは断状態のいずれかに設定するものである。 【0012】 また、請求項2記載の発明においては、請求項1記載の圧電発振器において、前記第2の切替手段は、前記第1の切替手段と前記入出力端子との間に挿入したものであり、前記選択信号に基づき前記第1の切替手段を介して前記圧電振動子と前記入出力端子との接続を導通状態、或いは断状態のいずれかに設定するものである。また、請求項3記載の発明においては、請求項1、または請求項2記載の圧電発振器において、前記入出力端子は電源端子、接地端子、周波数制御端子、或いは発振信号出力端子のいずれかとしたものである。 【0013】 また、請求項4記載の発明においては、請求項1、請求項2、または請求項3記載の圧電発振器において、前記発振回路と圧電振動子と前記第1の切替手段と前記第2の切替手段とをICチップ内に集積したものである。また、請求項5記載の発明においては、請求項1、請求項2、請求項3、または請求項4記載の圧電発振器において、前記発振回路は、温度補償データを記憶するための記憶手段と、前記記憶手段に保存された前記温度補償データに基づく温度補償を行う温度補償回路とを備えたものである。 【0014】 また、請求項6記載の発明においては、請求項5記載の圧電発振器において、前記パッケージは、外部から前記温度補償データを入力し前記記憶手段に書き込むための書込端子を備えたものである。 【0015】 また、請求項7記載の発明においては、請求項6記載の圧電発振器において、前記圧電振動子を恒温槽に収納する調整ステップと、前記調整端子に選択信号を入力し前記第1の切替手段を断状態とすると共に前記第2の切替手段を導通状態にする調整ステップと、前記入出力端子に測定装置を接続すると共に前記恒温槽内の温度を変化し前記圧電振動子単体の周波数温度特性データを取得する調整ステップと、前記取得した圧電振動子単体の周波数温度特性データから温度補償データを作成する調整ステップと、該温度補償データを前記書込端子へ入力しこれを前記記憶手段に書き込む調整ステップとを備えたものである。 【発明の効果】 【0016】 本発明の圧電発振器は、圧電振動子と、発振回路と、入出力端子を有するパッケージと、圧電振動子と発振回路との間に挿入された第1の切替手段と、前記圧電振動子と前記入出力端子との間に挿入された第2の切替手段とを備えた圧電発振器であって、前記第1の切替手段は、入力した選択信号に基づき前記圧電振動子と前記発振回路との接続を断状態、あるいは導通状態のいずれかに設定するものであり、前記第2の切替手段は、該選択信号に基づき前記圧電振動子と前記入出力端子との接続を導通状態、或いは断状態のいずれかに設定するものである。したがって、本発明は圧電振動子を実装した後に圧電振動子単体の周波数温度特性の確認とデータ取得が可能であり、また不具合発生時にも実装状態で圧電振動子単体の特性を簡単に確認でき、短時間で故障診断ができ、製造効率の良い小型化可能な圧電発振器を提供することを目的とする。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 本発明を図面に示した実施の形態に基づいて説明する。 図1は本発明に係わる圧電発振器の第1の実施例のブロック図を示したものである。 図1において本発明の圧電発振器は、電源端子14と周波数制御端子15と接地端子16と出力端子17と書込端子18と調整端子19とを有するパッケージ20と、水晶振動子21と、温度補償回路を有する発振回路22と、前記書込端子18から入力した温度補償データを記憶する記憶手段23と、前記水晶振動子21と前記発振回路22との間に挿入され前記調整端子19に入力した選択信号に基づき接続を切り替える第1の切替手段24a、24bと、前記水晶振動子21と前記電源端子14、前記周波数制御端子15との間に挿入され該選択信号に基づき接続を切り替える第2の切替手段25a、25bとを備え、前記発振回路22と前記記憶手段23と前記第1の切替手段24a、24bと前記第2の切替手段25a、25bはIC26に集積されている。また、前記IC26と前記水晶振動子21はパッケージ20に実装され、パッケージ20全体が封止されている。 【0018】 図1に示した圧電発振器は次のように動作する。 まず、調整端子19に選択信号としてCMOSインタフェースのHiの電圧を入力する。(以下、この状態を「発振器モード」と言う。)このとき、第1の切替手段24a、24bは前記選択信号に従い図2(A)に示す接続となり水晶振動子21と発振回路22が接続された状態となる。また、前記選択信号に従い第2の切替手段25a、25bが図2(A)に示す接続となり、発振回路22、記憶手段23に電源端子14が接続され電源が供給された状態となると共に、周波数制御端子15が発振回路22に接続された状態となる。 よって、この状態において発振回路22が起動し出力端子17には発振信号が出力される。なお、通常はこの状態で使用し、周波数制御端子15は前記発振信号の周波数を制御するために、直流電圧或いは周波数変調信号を入力するための端子として使用する。 【0019】 次に、調整端子19に選択信号としてCMOSインタフェースのLoの電圧を入力する。 (以下、この状態を「振動子モード」と言う。)このとき、第1の切替手段24a、24bは前記選択信号に従い図2(B)に示す接続となり水晶振動子21と発振回路22との接続が断となる。また、前記選択信号に従い第2の切替手段25a、25bが図2(B)に示す接続となり、発振回路22、記憶手段23と電源端子14との接続が断となると共に、水晶振動子21は電源端子14及び周波数可変端子15に接続された状態となる。つまり、水晶振動子21が発振回路22から切り離され、電源端子14と周波数制御端子15に接続された状態になる。 そこで、電源端子14、周波数制御端子15にネットワークアナライザ等の測定装置を接続し、水晶振動子21単体のデータを確認する。なお、電源端子14に電源を供給しないと第1の切替手段24a、24b及び第2の切替手段25a、25bが作動しないので、電源端子14と前記測定装置との間にはバイアスT回路等を挿入し電源を供給できる状態にしておく。 【0020】 このように、調整端子19に所定の選択信号を入力し「発振器モード」から「振動子モード」に設定を変更することで、水晶振動子21は発振回路22から簡単に切り離され、水晶振動子21の測定用端子として電源端子14と周波数制御端子15を使うことができる。また、故障診断用に水晶振動子専用の接続端子をパッケージ20に別途設ける必要がなくなり、小型化を図ることが可能となる。なお、水晶振動子21の測定用端子として、電源端子14と周波数制御端子15とを使用するようにしているが、本願発明はこれに限らず。例えば、接地端子16や出力端子17を測定用端子として接続する様にしても良いし、或いは、配線パターンを考慮した上で、これらの入出力端子のなかで測定用端子として最適なものを二つ選択しても良いであろう。 また、IC26内部において調整端子19に接続する配線パターンを抵抗を介して電源へプルアップしても良い。このようにすると、調整端子19を開放状態にすると本発明の圧電発振器は「発振器モード」となり、また、接地状態にすると「振動子モード」となるので故障診断時の設定が簡単になることは言うまでもない。 【0021】 次に、本発明に係る圧電発振器の第2の実施例について説明する。 図3は本発明に係る圧電発振器の第2の実施例のブロック図を示したものである。 図3に示した圧電発振器は第2の切替手段25a、25bの配置のみが図1に示した第1の実施例のものと異なるだけであり、その他の構成は全く同じである。図3に示した第2の実施例において、第2の切替手段25aは第1の切替手段24aと電源端子14との間に挿入され、第2の切替手段25bは第1の切替手段25bと周波数制御端子15との間に挿入されている。前述した第1の実施例と動作は全く同じであるため詳細な説明は省略するが、調整端子19にCMOSインタフェースのHiの電圧を入力するか、或いは開放状態とすると第1の切替手段24a、24bと第2の切替手段25a、25bは図4(A)に示す接続となり「発振器モード」に設定される。また、調整端子19にCMOSインタフェースのLoの電圧を入力するか、或いは接地状態とすると第1の切替手段24a、24bと第2の切替手段25a、25bは図4(B)に示す接続となり「振動子モード」に設定される。以上、説明した第1の実施例と第2の実施例において、第1、第2の切替手段の配置とそれらの接続状態を示したが、水晶振動子21を発振回路22から切り離し、これを入出力端子に接続するものであれば、前記第1、第2切替手段の配置や、切替手段の数や、切替手段相互の接続はどのようなものであってもかまわない。 【0022】 次に、本発明の圧電発振器に温度補償データを書き込む調整方法について説明する。 なお、前記第1、第の実施例のいずれについても調整方法は全く同じなので、ここでは第1の実施例を使って説明する。 まず、圧電発振器を恒温槽に収容し電源端子14、周波数制御端子15にネットワークアナライザ等の測定装置を接続し、出力端子17にスペクトラムアナライザ等の測定装置を接続しておく。そこで、調整端子19にCMOSインタフェースのLoの電圧を入力するか或いは接地状態とし、圧電発振器を「振動子モード」の状態とする。次に、前記恒温槽内の温度を変化させ前記ネットワークアナライザ等の測定装置にて水晶振動子21単体の周波数温度特性のデータを取得する。次に、前記水晶振動子21単体の周波数温度特性のデータから温度補償データを作成する。 【0023】 次に、調整端子19にCMOSインタフェースのHiの電圧を入力するか或いは開放状態とし、圧電発振器を「発振器モード」の状態とする。そこで、書込端子18に前記温度補償データを入力しこれを記憶手段23に書き込み保存する。次に、恒温槽内の温度を変化させ、出力端子17に出力した発振信号の周波数温度特性を前記スペクトラムアナライザ等の測定装置で確認し調整を完了する。なお、前記書込端子19は3線式のシリアルインタフェースを用いることが多いので、SCLK(シリアルクロック入力)端子、DIO(データ入出力)端子、CS(チップセレクト)端子といった複数の端子を備えるのが通常である。 従って、これらの端子に入力する信号の組み合わせによって前記選択信号をIC26内部で作成し、これを前記第1、第2の切替手段に与えるようにしてもよい。このようにすれば、調整端子を複数の書込端子で兼用することができるので、更に小型化を図る上で有効な手段となる。 【0024】 以上説明したように、本発明の圧電発振器は組み立てが完了した状態でこれを恒温槽に収容し、水晶振動子単体の特性の取得から温度補償データの書き込みまでを一つの測定設備でまとめて行うことができ、水晶振動子単体を恒温槽に収容する作業を不要とするので製造効率が格段にアップする。また、調整端子19を接地することで水晶振動子21を発振回路22から簡単に切り離すことができ専用の測定端子をパッケージに設ける必要がないので、故障診断が簡単に行え、且つ小型化が可能な圧電発振器を提供する上で絶大な効果を発揮する。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明に係る圧電発振器の第1の実施例を示すブロック図。 【図2】本発明に係る圧電発振器の第1の実施例を示すブロック図。 【図3】本発明に係る圧電発振器の第2の実施例を示すブロック図。 【図4】本発明に係る圧電発振器の第2の実施例を示すブロック図。 【図5】従来の水晶発振器のブロック図。 【符号の説明】 【0026】 1、22・・発振回路 2、11、21・・水晶振動子 3、14・・電源端子 4、16・・接地端子 5、17・・出力端子 6、7、8・・接続端子 9・・水晶発振モジュール 10・・アナログスイッチ 12・・プリント基板 15・・周波数制御端子 18・・書込端子 19・・調整端子 20・・パッケージ 23・・記憶手段 24a、24b・・第1の切替手段 25a、25b・・第2の切替手段 26・・IC
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003104 【氏名又は名称】エプソントヨコム株式会社 【住所又は居所】神奈川県川崎市幸区塚越三丁目484番地
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| 【出願日】 |
平成16年7月9日(2004.7.9) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−25336(P2006−25336A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月26日(2006.1.26) |
| 【出願番号】 |
特願2004−203365(P2004−203365) |
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