| 【発明の名称】 |
表面実装用電子部品及びメイン基板ユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】成瀬 秀人 【住所又は居所】神奈川県高座郡寒川町小谷二丁目1番1号 東洋通信機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】モールドベースの構造の複雑化とコストアップを招くことなく、リフロー時における半田のセルフアラインメント効果を活用しつつ、モールドベースに対するプリント基板の位置決め固定を正確化することができる。
【解決手段】上面に凹陥部4を備え、更に外枠5上面に接続パッド6を備えたモールドベース2と、上下両面に夫々回路部品15を搭載すると共に下面に搭載した少なくとも一つの回路部品15aを該モールドベースの凹陥部4内に嵌合させた状態で外枠上面に載置され、更に下面に接続パッド13を有したプリント基板10と、を備えた電子部品において、モールドベースの外枠上面には、少なくとも一つの位置決め用凹所7を形成し、プリント基板の下面には、位置決め用凹所内に嵌合する位置決め用部材16を備え、位置決め用凹所内に位置決め用部材を嵌合させることにより、モールドベースに対するプリント基板の位置決めを行うように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表面実装用の外部電極を底部に備えると共に上面に凹陥部を備え、更に外枠上面に接続パッドを備えたモールドベースと、上下両面に夫々回路部品を搭載すると共に下面に搭載した少なくとも一つの回路部品を該モールドベースの凹陥部内に嵌合させた状態で前記外枠上面に載置され、更に下面にモールドベース上面の接続パッドと半田接続される接続パッドを有したプリント基板と、を備えた電子部品において、 モールドベースの外枠上面には、少なくとも一つの位置決め用凹所を形成し、 プリント基板の下面には、前記位置決め用凹所内に嵌合する位置決め用部材を備え、 位置決め用凹所内に位置決め用部材を嵌合させることにより、モールドベースに対するプリント基板の位置決めを行うように構成したことを特徴とする表面実装用電子部品。 【請求項2】 前記位置決め用部材は、前記回路部品の一つであることを特徴とする請求項1に記載の表面実装用電子部品。 【請求項3】 前記位置決め用凹所を、外枠上面の内側端縁、或いは外側端縁に沿った位置に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の表面実装用電子部品。 【請求項4】 前記凹陥部は貫通穴であることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の表面実装用電子部品。 【請求項5】 前記電子部品は、圧電発振器であることを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の表面実装用電子部品。 【請求項6】 表面実装用の外部電極を底部に備えると共に上面に凹陥部を備え、更に外枠上面に接続パッドを備えたモールドベースと、上下両面に夫々回路部品を備えると共に下面に搭載した少なくとも一つの回路部品を該モールドベースの凹陥部内に嵌合させた状態で前記外枠上面に載置され、更に下面にモールドベース上面の接続パッドと半田接続される接続パッドを有したプリント基板と、を備えた電子部品において、 前記モールドベース外枠上面に設けた接続パッドと凹陥部端縁との間に金属膜を配置したことを特徴とする表面実装用電子部品。 【請求項7】 請求項1乃至5に記載の表面実装用電子部品、又は請求項6に記載の表面実装用電子部品を、メイン基板上に搭載したことを特徴とするメイン基板ユニット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は回路部品を搭載したプリント基板をモールドベース上に支持した構造の表面実装用電子部品の改良に関し、特にモールドベースに対するプリント基板の位置決めを確実、容易化するための技術に関する。 【背景技術】 【0002】 通信機器、OA機器を初めとした各種電子機器の小型化に伴い、電子機器の電装部を構成するメイン基板上に搭載される各種電子部品についても小型化、高密度実装化が強く求められている。このような要請に対応するために水晶発振器等の圧電デバイスにあっては、表裏両面に回路部品を搭載したプリント基板をモールドベース上に固定した表面実装構造を採用することがある。 モールドベース上にプリント基板を固定する際には、モールドベース上面の接続パッドとプリント基板下面の接続パッドとを正確に位置決めした状態で半田付けする必要があり、接続パッド間に許容範囲以上の位置ずれが発生した場合には不良品となるため、組付け作業が繁雑化し、生産性が低下しているのが実情である。 これに対して、特開2003−37440公報には、モールドベース側に設けた弾性係止部材によりプリント基板を位置決め固定した状態で、両者の接続パッド間を半田付けすることにより位置決め精度を高めるようにした構成が開示されている。しかし、この従来例は、モールドベース側に弾性係止部材を設けるための加工手数が増えて、モールドベースの全体形状が複雑化し、モールドベースの製造コストが増大するという欠点を有している。 なお、モールドベース上にプリント基板を半田固定する際に、両者が大きくずれた状態で半田を溶融させる(リフローする)のでない限り、半田によるセルフアラインメント効果によって適正な位置に補正されつつ固定されるため、係止部材がなくても問題が少ないが、係止部材を用いない場合には、リフロー工程実施前の位置決め作業において両者の位置が大きくずれないように正確な位置決めが必要となり、これが生産性を低下させる大きな原因となる。 【特許文献1】特開2003−37440公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 本発明は上記に鑑みてなされたものであり、モールドベースの構造の複雑化とコストアップを招くことなく、しかもモールドベース側に係止部材を用いることなく、リフロー時における半田のセルフアラインメント効果を活用しつつ、モールドベースに対するプリント基板の位置決め固定を正確化することができる表面実装用電子部品及びメイン基板ユニットを提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記課題を解決するため、請求項1の発明は、表面実装用の外部電極を底部に備えると共に上面に凹陥部を備え、更に外枠上面に接続パッドを備えたモールドベースと、上下両面に夫々回路部品を搭載すると共に下面に搭載した少なくとも一つの回路部品を該モールドベースの凹陥部内に嵌合させた状態で前記外枠上面に載置され、更に下面にモールドベース上面の接続パッドと半田接続される接続パッドを有したプリント基板と、を備えた電子部品において、モールドベースの外枠上面には、少なくとも一つの位置決め用凹所を形成し、プリント基板の下面には、前記位置決め用凹所内に嵌合する位置決め用部材を備え、位置決め用凹所内に位置決め用部材を嵌合させることにより、モールドベースに対するプリント基板の位置決めを行うように構成したことを特徴とする。 請求項2の発明は、請求項1において、前記位置決め用部材は、前記回路部品の一つであることを特徴とする。 請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記位置決め用凹所を、外枠上面の内側端縁、或いは外側端縁に沿った位置に形成したことを特徴とする。 請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、前記凹陥部は貫通穴であることを特徴とする。 請求項5の発明は、請求項1乃至4において、前記電子部品は、圧電発振器であることを特徴とする。 請求項6の発明は、表面実装用の外部電極を底部に備えると共に上面に凹陥部を備え、更に外枠上面に接続パッドを備えたモールドベースと、上下両面に夫々回路部品を備えると共に下面に搭載した少なくとも一つの回路部品を該モールドベースの凹陥部内に嵌合させた状態で前記外枠上面に載置され、更に下面にモールドベース上面の接続パッドと半田接続される接続パッドを有したプリント基板と、を備えた電子部品において、前記モールドベース外枠上面に設けた接続パッドと凹陥部端縁との間に金属膜を配置したことを特徴とする。 請求項7の発明は、請求項1乃至5、又は請求項6に記載の表面実装用電子部品をメイン基板上に搭載したことを特徴とする。 【発明の効果】 【0005】 請求項1の発明は、位置決め用凹所内に位置決め用部材を嵌合させることにより、モールドベースに対するプリント基板の位置決めを行うように構成したので、モールドベースの構造の複雑化とコストアップを招くことなく、リフロー時における半田のセルフアラインメント効果を活用しつつ、モールドベースに対するプリント基板の位置決め固定を正確化することができる。 請求項2の発明は、位置決め用部材として回路部品の一つを用いたので、位置決め専用の格別な部材を設ける必要がなくなり、構成をシンプル化することができる。 請求項3の発明では、位置決め用凹所を、外枠上面の内側端縁、或いは外側端縁に沿った位置に形成したので、レイアウト自由度を拡大することができる。 請求項4の発明では、凹陥部は貫通穴であるので、モールドベースの製造が容易となり、リフロー時に発生する半田ボール等の異物を除去し易くなる。 請求項5の発明では、電子部品は、圧電発振器である。電子部品はどのような部品であってもよいが、発振回路等の圧電デバイスには各請求項記載の構造が適している。 請求項6の発明では、モールドベース外枠上面に設けた接続パッドと凹陥部端縁との間に金属膜を配置したので、接続パッド間に挟まれたクリーム半田がはみ出した場合であっても、これを金属膜によって捕捉し、半田ボールとなることを防止できる。 請求項7の発明では、上記各請求項記載の表面実装用電子部品をメイン基板上に搭載したので、このメイン基板を備えた電子機器の小型化、組立工数の低減を図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。 図1(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る表面実装用電子部品の全体構成を示す縦断面図、及び分解斜視図である。 この電子部品1は例えば水晶発振器であり、表面実装用の外部電極3を底部に備えると共に上面に凹陥部4を備えたモールドベース2と、上下両面に夫々回路部品15を搭載すると共に下面に搭載した回路部品の内の少なくとも一つの回路部品15aをモールドベースの凹陥部4内に嵌合させた状態でモールドベースの外枠5の上面に固定されるプリント基板10と、を備えている。 この電子部品1は、メイン基板30上に搭載されることにより、メイン基板ユニットを構成する。 モールドベース2は、モールド樹脂材料、ガラスエポキシ材料、セラミック材料等の絶縁材料から構成され、環状の外枠5の上面には外部電極3等と導通した複数の接続パッド6と、位置決め用の凹所7が形成されている。 凹陥部4は、貫通構造であってもよい。 プリント基板10は、絶縁基板11と、絶縁基板11の表裏両面に形成された回路部品搭載用の配線パターン12と、絶縁基板11の下面に形成された接続パッド13と、プリント基板をモールドベース2上に載置したときに位置決め用凹所7と対応する下面に搭載した位置決め用部材16と、を備えている。各接続パッド13は、モールドベース側の接続パッド6と一対一にて対応する位置関係を有し、両接続パッド間を半田接続することにより、プリント基板10はモールドベース2上に固定される。 【0007】 本発明では、モールドベース2の外枠上面に形成した少なくとも一つの位置決め用の凹所7内に、プリント基板の対応する下面位置に突出させた位置決め用部材(位置決め突部材)16を嵌合させることにより、半田接合前の仮位置決めを高い精度で行うことが可能となり、この状態で接合パッド6、13間をクリーム半田を用いたリフローにより接合する際に、半田によるセルフアラインメント効果を最大限に有効利用して最終的な位置決め、固定を行うことが可能となる。 位置決め用部材16は、例えば回路部品15の一つとしてのチップ部品であっても良いし、電気的な機能を有しない単なる部材(ダミー部品)であってもよい。位置決め用部材16をチップ部品とする場合には、プリント基板下面の配線パターンとの接続端子を片面にのみ有するタイプことにより、半田接続時に形成される半田フィレットによる影響を回避して、凹所7をより小さく構成できる。位置決め用部材16が電気的な機能を有しないダミー部品である場合には、プリント基板下面に半田、或いは接着剤により固定する。 なお、凹所7のサイズ、形状は、位置決め用部材16が所定の余裕をもって嵌合し得るように設定する。 【0008】 次に、上記実施形態では、位置決め用凹所7をモールドベース2の外枠上面の中央部に形成したが、図2(a)(b)のように外枠上面の内側端縁、或いは外側端縁に沿った位置に凹所7を形成してもよい。 即ち、図2(a)の例では、モールドベースの外枠上面の内側端縁に沿った位置に凹所7を形成することにより凹所7を凹陥部4と連通した切欠き状に構成している。また、図2(b)の例では、モールドベース2の外枠上面の外側端縁に沿った位置に凹所7を形成することにより凹所7を外側面に露出した切欠き状に構成している。 図2(a)(b)の何れの場合にも、各凹所7と対応するプリント基板下面に位置決め用部材16を固定することにより、プリント基板10をモールドベース2上に載置したときに、凹所7内に位置決め用部材16が嵌合するように設定する。 このように本発明の実施形態によれば、モールドベース2をシンプルな構造にしてコストアップを抑えながら、位置決め用凹所7内に位置決め用部材16が嵌合することにより、モールドベース上面に対するプリント基板の仮の位置ずれを最小限に抑えることが可能となり、リフロー時のセルフアラインメントを有効利用して最終的な位置決め精度を高くすることができる。 なお、位置決め用部材16は、プリント基板10を組み立てる際に、通常の作業によって他の回路部品と一緒に組み付けることができるので、プリント基板の組立手数の増大と、それに伴うコスト増は全くない。 次に、図1(b)に示すようにモールドベースの外枠上面に設けた接続パッド6と、プリント基板下面の接続パッド13との間を半田接合する場合には、モールドベース側接続パッド6上に塗布したクリーム半田上にプリント基板側の接続パッド13が重なるようにプリント基板を載置してから、リフローを行う。この際、クリーム半田の一部が両接続パッド間からはみ出して半田ボールとなって凹陥部4内や、プリント基板下面に移動することがあり、この半田ボールは回路部品間のショートの原因となる。凹陥部4が貫通構造である場合には、貫通穴の他端開口側から半田ボールを除去できることもあるが、その場合にも取り除く手間がかかる。従って、半田ボールの発生を防止するための対策が望まれている。 【0009】 図3(a)及び(b)は、半田ボールの発生を防止するための構造を備えたモールドベースの構成を示す斜視図、及び要部拡大図である。なお、図1などに示したモールドベースと同一個所には同一符号を付して説明する。 このモールドベース2は、表面実装用の外部電極3を底部に備えると共に上面に凹陥部4を備え、更に外枠5の上面に接続パッド6を備えている。本発明の特徴的な構成は、接続パッド6の内側、即ち接続パッド6と凹陥部4の端縁との間に電気的にフロートな状態にある他の電極(金属膜)20を分離して配置した点にある。この電極20は、細幅の直線状のメタライズ膜から構成し、接続パッド6との間と、凹陥部端縁との間に、夫々所定のギャップを備えている。従って、図3(b)に示すように接続パッド6上に塗布されたクリーム半田21を、図示しないプリント基板側の接続パッド13によって加圧することによってクリーム半田21の一部が内側にはみ出した場合にはみ出したクリーム半田は電極20によって捕捉されるため、半田ボールとなる余地がなくなる。電極20が存在しない場合には、両パッド間からはみ出したクリーム半田は絶縁材料から成るモールドベース上面に移動してその表面張力によってボール状に変形し、他の個所に移動し易い状態となるが、接続パッド6の直近位置に電極20を設けることにより、はみ出した半田は電極20に付着するため、ボール状になることができない。 なお、各接続パッド6と各電極20を接続してもよい。つまり、電極20は、常にフロートである必要はない。 【0010】 次に、図4は半田ボール対策用の電極の変形例であり、この例では、接続パッド6の三方を包囲するようにコ字状に電極20を形成しているので、接続パッド6の内側方向のみならず、その他の二方向へはみ出ようとする半田21を捕捉してボール状に変形することを防止することができる。 次に、図5は半田ボール対策用の電極の変形例であり、この例では、隣接する複数の接続パッド6に対応して夫々配置する半田ボール対策用の電極(金属膜)20を連続した一本の長尺電極としている。このように連続した長尺電極20とすることにより、図3のように電極20間に形成される隙間から半田21が漏れ出て半田ボールが形成されることを防止できる。 図3乃至図5に示した実施形態に係る電極20の構成は、図1等に示したモールドベースとプリント基板との位置決め構造と組み合わせてもよいし、組み合わせない構成も可能である。 なお、上記の各実施形態に示した表面実装用電子部品をメイン基板30上に搭載したメイン基板ユニットは、本発明の技術的範囲に属するものである。 【図面の簡単な説明】 【0011】 【図1】(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る表面実装用電子部品の全体構成を示す縦断面図、及び分解斜視図。 【図2】(a)及び(b)は本発明の他の実施形態の説明図。 【図3】(a)及び(b)は、半田ボールの発生を防止するための構造を備えたモールドベースの構成を示す斜視図、及び要部拡大図。 【図4】半田ボール対策用の電極の変形例を示す図。 【図5】半田ボール対策用の電極の変形例を示す図。 【符号の説明】 【0012】 1 電子部品、2 モールドベース、3 外部電極、4 凹陥部、5 外枠、6 接続パッド、7 位置決め用凹所、10 プリント基板、11 絶縁基板、12 配線パターン、13 接続パッド、15、15a 回路部品、16 位置決め用部材、20 金属膜(電極)、30 メイン基板
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003104 【氏名又は名称】エプソントヨコム株式会社 【住所又は居所】神奈川県川崎市幸区塚越三丁目484番地
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| 【出願日】 |
平成16年7月5日(2004.7.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085660 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 均
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| 【公開番号】 |
特開2006−20243(P2006−20243A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月19日(2006.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願2004−198406(P2004−198406) |
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