| 【発明の名称】 |
高周波発振器 |
| 【発明者】 |
【氏名】大江 修 【住所又は居所】京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式会社村田製作所内
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| 【要約】 |
【課題】簡素な構造で、優れたQ値、およびC/N特性を有し、負荷特性に優れる高周波発振器を構成する。
【解決手段】高周波発振器は、共振回路10と、該共振回路10に接続するとともに出力端子OUTに接続する帰還増幅回路1とを備える。帰還増幅回路1は、ベースが共振回路10に接続し、コレクタがインダクタL11を介して駆動電源端子Vbに接続するとともにコンデンサC2を介してグランドに接続することにより高周波的に接地し、エミッタがエミッタ抵抗R1、インダクタL1の直列回路とコンデンサC1とを介してグランドに接続し、ベース−エミッタ間に帰還用コンデンサC3が接続した発振用トランジスタTr1を備える。この発振用トランジスタTr1のベースがバイアス抵抗R12を介して出力端子OUTに接続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定周波数で共振する共振回路と、 ベースが前記共振回路に接続され、該共振回路とともに発振回路を構成する発振用トランジスタと、を備えた高周波発振器において、 前記発振用トランジスタのベースバイアス回路の抵抗の途中に、前記発振回路で発振した高周波信号を出力する信号出力点を設けたことを特徴とする高周波発振器。 【請求項2】 前記ベースバイアス回路の抵抗は、前記ベースバイアス回路の駆動電源端子と前記ベースとの間に接続された抵抗である請求項1に記載の高周波発振器。 【請求項3】 前記ベースバイアス回路の抵抗は、前記ベースバイアス回路の前記ベースとグランドとの間に接続された抵抗である請求項1に記載の高周波発振器。 【請求項4】 前記信号出力点にベースが接続されコレクタから前記高周波信号を出力するバッファ用トランジスタを有するバッファ回路を備えた請求項1〜請求項3のいずれかに記載の高周波発振器。 【請求項5】 前記信号出力点と前記発振用トランジスタのベースとの間にスイッチ素子を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の高周波発振器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、所定周波数の高周波信号を発振する高周波発振器、特に、所定周波数で共振する共振回路と該共振回路に接続され共振回路から出力される信号を帰還増幅する能動素子とを備える高周波発振器に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、高周波発振器の基本構造として、所定の共振周波数を有する共振回路と、該共振回路がベースに接続され、コレクタが接地された発振用トランジスタとからなるものがあり、このような構造の高周波発振器では、発振用トランジスタのエミッタから所定周波数の高周波信号を出力する。ここで、エミッタは発振用トランジスタを流れる直流電流がグランドに流れ出す端子でもあるので、エミッタと接地との間にはインピーダンス素子が接続されなければならない。そして、このインピーダンス素子として、通常、発振用トランジスタのバイアス条件を設定する抵抗素子が接続されている(以下、この抵抗素子を「エミッタ抵抗」と称す。)。ところが、エミッタと接地との間に接続されるこのエミッタ抵抗は高周波的に発振用トランジスタのエミッタ−コレクタ間のインピーダンスとして機能し、共振回路のQすなわち高周波発振器のQを劣化させ、C/N特性を劣化させてしまう。 【0003】 また、エミッタに負荷(後段の回路)を直接接続する構成では、この負荷のインピーダンス、すなわち、エミッタから負荷をみたインピーダンスにより高周波発振器の特性が大きく影響を受けてしまい、負荷特性の悪い高周波発振器が構成されてしまう。 【0004】 これらの問題を解決する回路として、図6に示すような高周波発振器が考案されている。 【0005】 図6は、従来の高周波発振器の一例を示す回路図である。なお、この高周波発振器は、後述する特許文献1に記載された高周波発振器と略同じ構成であるため、詳細な説明は省略する。 図6に示す高周波発振器は、共振回路10と該共振回路10にベースが接続された発振用トランジスタTr1 を含む帰還増幅回路1と、発振用トランジスタTr1のエミッタにベースが接続されたバッファ用トランジスタTr2を含むバッファ回路2とからなり、バッファ回路2のバッファ用トランジスタTr2のコレクタから高周波信号が出力される。また、帰還増幅回路1の発振用トランジスタTr1のエミッタはエミッタ抵抗R1と、共振回路10の共振周波数でエミッタ抵抗R1よりも高いインピーダンスを有するインダクタL1とを介してグランドに接続されている。また、発振用トランジスタTr1のベースは、駆動電源端子Vbと接地との間に接続されたバイアス抵抗R13,R10,R11からなるベースバイアス回路のバイアス抵抗R10,R11の接続点に接続され、バッファ用トランジスタTr2のベースは、前記ベースバイアス回路のバイアス抵抗R13,R10の接続点に接続されている。 このような構造とすることで、共振周波数で帰還増幅回路1の発振用トランジスタTr1のエミッタ側のインピーダンスが非常に高くなって高周波発振器のQが劣化せず、良好なC/N特性が得られる。また、帰還増幅回路1と後段の負荷との間のバッファ回路2により、後段の負荷による帰還増幅回路1の発振用トランジスタTr1のエミッタへの影響が抑制されて高周波発振器の特性変化が抑制される。 【0006】 さらに、この高周波発振器のC/N特性をより一層向上するため、エミッタ抵抗R1に直列接続するインダクタにキャパシタを並列接続した高周波発振器が特許文献1にて開示されている。 【特許文献1】特開平8−148933号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 ところが、図6に示した高周波発振器や、特許文献1に記載された高周波発振器は、確かに、Q値が向上されてC/N特性が向上されているが、バッファ回路を用いるために回路構成素子が増加して、消費電力が増加するとともに小型化には適していない。 【0008】 また、図6に示す高周波発振器や特許文献1に記載された高周波発振器のようにバッファ回路を用いたとしても、後段の負荷の影響を完全には除去できない。 【0009】 そこで、この発明の目的は、基本構造の高周波発振器から殆ど回路素子を増加することなく、簡素な構造で、優れたQ値およびC/N特性を有し、負荷特性に優れる高周波発振器を構成することにある。 また、この発明の目的は、バッファ回路を用いた場合に、後段の負荷に影響されることをより一層抑制し、さらに負荷特性に優れる高周波発振器を構成することにある。 【課題を解決するための手段】 【0010】 この発明は、所定周波数で共振する共振回路と、ベースが共振回路に接続され、該共振回路とともに発振回路を形成する発振用トランジスタと、を備えた高周波発振器において、発振用トランジスタのベースバイアス回路の抵抗の途中に発振回路で発振した高周波信号を出力する信号出力点を設けたことを特徴としている。 【0011】 また、この発明の高周波発振器は、ベースバイアス回路の駆動電源端子とベースとの間に接続された抵抗の途中に信号出力点を設けたことを特徴としてる。 【0012】 また、この発明の高周波発振器は、ベースバイアス回路のベースとグランドとの間に接続された抵抗の途中に信号出力点を設けたことを特徴としている。 【0013】 これらの構成では、高周波信号を帰還増幅する発振用トランジスタのベースバイアス回路の抵抗の途中点(信号出力点)から高周波信号を出力することで、発振回路の高周波信号の出力部に後段の負荷が接続された場合に、発振回路から出力部側を見たインピーダンスにベースバイアス回路の信号出力点とベースとの間の抵抗のインピーダンスが含まれるため、この分の抵抗がアッテネータとして機能する。これにより、この抵抗のインピーダンス分だけ、発振回路から見た出力部側のインピーダンスの変動量が小さくなり、高周波発振器の負荷特性が回路を追加することなく改善される。この際、信号出力点を発振用トランジスタのベースと駆動電源端子との間の抵抗の途中点にしても、発振用トランジスタのベースとグランドとの間の抵抗の途中点にしても、後段の回路と発振回路の発振用トランジスタとの間に抵抗が挿入されるので、同様の作用が生じる。 【0014】 また、この発明の高周波発振器は、信号出力点にベースが接続されコレクタから高周波信号を出力するバッファ用トランジスタを有するバッファ回路を備えたことを特徴としている。 【0015】 この構成では、高周波信号を帰還増幅する発振用トランジスタに抵抗、バッファ回路を介して外部回路が接続されるため、後段の負荷による発振回路に接続されるインピーダンスの変化がバッファ回路と抵抗とによりさらに抑制されて、負荷特性がさらに改善される。 【0016】 また、この発明の高周波発振器は、信号出力点と発振用トランジスタのベースとの間にスイッチ素子を設けたことを特徴としている。 【0017】 この構成では、スイッチ素子、例えばスイッチング用トランジスタにオン制御信号が入力されると、スイッチング用トランジスタのコレクタ−エミッタ間が導通状態となり、発振用トランジスタで帰還増幅した共振回路の共振周波数の信号、すなわち、高周波信号が発振用トランジスタのベースに接続された抵抗およびスイッチング用トランジスタを介して出力される。一方、スイッチング用トランジスタにオフ制御信号が入力されると、スイッチング用トランジスタのコレクタ−エミッタ間が開放状態となり、高周波信号は出力されない。 【0018】 ここで、この構成の高周波発振器を複数用いて、これらの高周波発振器の出力部同士を接続するとともに、各高周波発振器にスイッチング信号を入力し、スイッチング信号によりオン制御された高周波発振器で生成した高周波信号を出力する高周波発振装置を構成する。このような構成では、オフ制御された高周波発振器は、オン制御された高周波発振器の出力部に接続される負荷として機能する。そして、前述のように、オフ制御状態の高周波発振器は、コレクタ−エミッタ間が開放状態にあるので高いインピーダンスの負荷として機能する。このため、オン制御されている高周波発振器からみた出力部のインピーダンスに対する後段の回路のインピーダンスの比率が低くなり、後段の回路のインピーダンスの変動による影響が抑制される。 【発明の効果】 【0019】 この発明によれば、発振用トランジスタのベースバイアス回路に接続された抵抗の途中点を信号出力点として後段の外部回路が接続されることで、非常に簡素な構造でありながら、高いQ値、および高いC/N特性を有し、且つ、優れた負荷特性を有する高周波発振器を構成することができる。 【0020】 また、この発明によれば、発振用トランジスタのベースバイアス回路の駆動電源端子とベースとの間に接続された抵抗とバッファ回路とを介して後段の外部回路が接続されることで、より一層負荷特性に優れる高周波発振器を構成することができる。 【0021】 また、この発明によれば、発振用トランジスタのベースバイアス回路にスイッチ素子を挿入することで、スイッチ素子がオン制御されると高周波信号を出力し、オフ制御されると、外部から見て高インピーダンスの負荷として機能する高周波発振器を構成することができる。これにより、この構成からなる複数の高周波発振器の出力部同士を接続してなる高周波発振装置では、オン制御されて高周波信号を出力する高周波発振器に対して、オフ制御されている高周波発振器が高インピーダンス負荷として出力部に接続されるので、高周波信号を出力する高周波発振器の負荷特性を向上することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 本発明の第1の実施形態に係る高周波発振器について、図1を参照して説明する。なお、本実施形態では、高周波発振器として電圧制御発振器を例に説明する。 図1は本実施形態の電圧制御発振器の回路図である。 図1に示すように、本実施形態の電圧制御発振器は、コントロール電圧入力端子VcにインダクタL0を介して接続する共振回路10と、該共振回路10にカップリングコンデンサC20を介して接続し、駆動電源端子VbにインダクタL11を介して接続し、外部出力端子OUTにカップリングコンデンサC30を介して接続する帰還増幅回路1とを備える。 【0023】 この電圧制御発振器は、具体的には次に回路構成からなる。 インダクタL10とコンデンサC10とは並列共振回路をなしており、その一方端がコンデンサC11とカップリングコンデンサC20との接続点に接続し、他方端がグランドに接続している。バラクタダイオードVDは、カソードがコンデンサC11を介して前記並列共振回路に接続し、アノードがグランドに接続している。これら、バラクタダイオードVD、コンデンサC11、および、並列共振回路のインダクタL10とコンデンサC10により共振回路10を構成している。 【0024】 コントロール電圧入力端子Vcは、インダクタL0を介してバラクタダイオードVDのカソードに接続するとともに、コンデンサC0を介して高周波的に接地している。 【0025】 発振用トランジスタTr1のベースは、カップリングコンデンサC20を介して共振回路10に接続するとともに、バイアス抵抗R11を介して接地し、バイアス抵抗R12,R13を介して駆動電源端子Vbに接続している。これらバイアス抵抗R11,R12,R13、駆動電源端子Vb、およびグランド(接地)からなる回路が本発明の「ベースバイアス回路」に相当する。また、バイアス抵抗R12とバイアス抵抗R13との接続点は、カップリングコンデンサC30を介して出力端子OUTに接続するとともに、コンデンサC31を介してグランドに接続している。ここで、バイアス抵抗R12とバイアス抵抗R13との接続点が本発明の「信号出力点」に相当する。また、バイアス抵抗R12およびバイアス抵抗R13の抵抗値は、出力する高周波信号が最適なレベルとなり、且つ必要とする負荷特性が得られるアイソレーションとなるように適当(最適)な値に設定されており、バイアス抵抗R12の抵抗値は比較的小さな値に設定されている。 発振用トランジスタTr1のコレクタは、インダクタL11を介して駆動電源端子Vbに接続するとともに、コンデンサC2を介して高周波的に接地している。 発振用トランジスタTr1のエミッタはエミッタ抵抗R1とインダクタL1との直列回路を介してグランドに接続するとともに、コンデンサC1を介してグランドに接続している。ここで、インダクタL1は、前記共振回路10の共振周波数において、そのインピーダンスがエミッタ抵抗R1のインピーダンスよりも大きくなるように設定されている。また、発振用トランジスタTr1のベース−エミッタ間には、帰還用コンデンサC3が接続している。これら、発振用トランジスタTr1、コンデンサC1,C2,C3、エミッタ抵抗R1,バイアス抵抗R11,R12,R13、インダクタL1により帰還増幅回路1を構成している。そして、共振回路10と帰還増幅回路1とからなる回路が、本発明の「発振回路」に相当する。 【0026】 このような電圧制御発振器では、コントロール電圧入力端子Vcから所定の電圧が印加されると、バラクタダイオードVDがこの印加電圧に応じたキャパシタンスのコンデンサとして機能する。これにより、共振回路10はこのバラクタダイオードのキャパシタンス、コンデンサC10、C11のキャパシタンス、インダクタL10のインダクタンスに基づく共振周波数を有する。 【0027】 発振用トランジスタTr1のベースには、駆動電源入力端子Vbからバイアス抵抗R13,R12を介して、バイアス抵抗R11の抵抗値とバイアス抵抗R12,R13の合成抵抗値との比に応じたベースバイアス電流が供給され、コレクタ−エミッタ間にはエミッタ抵抗R1に応じた駆動電流が供給されて、発振用トランジスタTr1が駆動する。これにより、発振用トランジスタTr1と、コンデンサC1と帰還用コンデンサC3と共振回路10とから構成されるコルピッツ発振回路により共振回路10の共振周波数の高周波信号を発振する。この時、コルピッツ型発振回路は帰還型発振回路であるので、発振用トランジスタTr1のベースとエミッタとで略同じレベルの高周波信号が流れる。バイアス抵抗R12は比較的抵抗値が小さいので、発振した高周波信号はベースに接続されたベースバイアス回路のバイアス抵抗R12とバイアス抵抗R13の接続点にも伝搬されて、カップリングコンデンサC30を介して出力端子OUTから出力される。 【0028】 ここで、このような電圧制御発振器の共振回路10のQ値およびC/N特性は帰還増幅回路1の発振用トランジスタTr1のエミッタに接続するインピーダンスに依存するが、本実施形態の構成では、エミッタにエミッタ抵抗R1とインダクタL1とが接続され、インダクタL1のインピーダンスが共振回路10の共振周波数で十分に大きくなるように設定されているので、高いQ値を有し、高いC/N特性を得ることができる。 【0029】 さらに、発振用トランジスタTr1と出力端子OUTとの間にバイアス抵抗R12が直列接続されているので、バイアス抵抗R12がアッテネータとして機能して、所望のアイソレーションが得られる。これにより、出力端子OUTに接続される負荷によるインピーダンスが変動しても、帰還増幅回路1から見た出力端子OUT側のインピーダンスの変化が抑制されて、負荷特性に優れる電圧制御発振器を構成することができる。 【0030】 また、このように、本実施形態の構成では、従来技術に示したようなバッファ回路を設けなくても優れた負荷特性を得ることができるので、電圧制御発振器を小型化、省電力化することができる。 【0031】 次に、第2の実施形態に係る電圧制御発振器について図2を参照して説明する。 図2は本実施形態の電圧制御発振器の回路図である。 図2に示す電圧制御発振器は、発振用トランジスタTr1のベースと駆動電源端子Vb との間にバイアス抵抗R13を接続し、ベースと接地との間にベース側からバイアス抵抗R14,R11を直列接続したものである。また、これらバイアス抵抗R14とバイアス抵抗R11との接続点を、カップリングコンデンサC30を介して出力端子OUTに接続するとともに、コンデンサC31を介してグランドに接続したものである。そして、他の構成は第1の実施形態に示した電圧制御発振器と同じである。 【0032】 このような構成では、発振した高周波信号は、発振用トランジスタTr1のベースに接続するバイアス抵抗R14を介し、さらにカップリングコンデンサC30を介して出力端子OUTから出力される。これにより、発振用トランジスタTr1のベースと接地との間のバイアス抵抗R14がアッテネータとして機能して、所望のアイソレーションが得られる。これにより、前述の第1の実施形態と同様に、出力端子OUTに接続される負荷によるインピーダンスが変動しても、帰還増幅回路1から見た出力端子OUT側のインピーダンスの変化が抑制されて、負荷特性に優れる電圧制御発振器を構成することができる。 【0033】 次に、第3の実施形態に係る電圧制御発振器について図3を参照して説明する。 図3は本実施形態の電圧制御発振器の回路図である。 図3に示すように、本実施形態の電圧制御発振器は、コントロール電圧入力端子VcにインダクタL0を介して接続する共振回路10と、該共振回路10にカップリングコンデンサC20を介して接続する帰還増幅回路1と、帰還増幅回路1の発振用トランジスタTr1のベースにバイアス抵抗R12およびカップリングコンデンサC21を介して接続し、インダクタL11を介して駆動電源端子Vbに接続し、カップリングコンデンサC40を介して第2出力端子OUT2に接続するバッファ回路2とを備える。 【0034】 この電圧制御発振器は、具体的には次に回路構成からなる。 インダクタL10とコンデンサC10とは並列共振回路をなしており、その一方端がコンデンサC11とカップリングコンデンサC20との接続点に接続し、他方端がグランドに接続している。バラクタダイオードVDは、カソードがコンデンサC11を介して前記並列共振回路に接続し、アノードがグランドに接続している。これら、バラクタダイオードVD、コンデンサC11、および、並列共振回路のインダクタL10とコンデンサC10により共振回路10を構成している。 【0035】 コントロール電圧入力端子Vcは、インダクタL0を介してバラクタダイオードVDのカソードに接続するとともに、コンデンサC0を介して高周波的に接地している。 【0036】 発振用トランジスタTr1のベースは、カップリングコンデンサC20を介して共振回路10に接続するとともに、バイアス抵抗R11を介して接地し、バイアス抵抗R12,R15,R13を介して駆動電源端子Vbに接続している。これらバイアス抵抗R11,R12,R15,R13、駆動電源端子Vb、およびグランド(接地)からなる回路が本発明の「ベースバイアス回路」に相当する。また、バイアス抵抗R12とバイアス抵抗R15との接続点は、カップリングコンデンサC21を介して後述するバッファ回路2のバッファ用トランジスタTr2のベースに接続している。ここで、バイアス抵抗R12とバイアス抵抗R15との接続点が本発明の「信号出力点」に相当する。 【0037】 発振用トランジスタTr1のコレクタは、後述するバッファ回路2のバッファ用トランジスタTr2のエミッタに接続するとともに、コンデンサC2を介して高周波的に接地している。 【0038】 発振用トランジスタTr1のエミッタはエミッタ抵抗R1とインダクタL1との直列回路を介してグランドに接続するとともに、コンデンサC1を介してグランドに接続している。また、発振用トランジスタTr1のベース・エミッタ間には、帰還用コンデンサC3が接続している。これら、発振用トランジスタTr1、コンデンサC1,C2,C3、エミッタ抵抗R1,バイアス抵抗R11,R12,R13,R15、およびインダクタL1により帰還増幅回路1を構成している。そして、共振回路10と帰還増幅回路とからなる回路が、本発明の「発振回路」に相当する。 【0039】 バッファ用トランジスタTr2のベースは、バイアス抵抗R13を介して駆動電源端子Vbに接続するとともに、バイアス抵抗R15,R12,R11を介して接地している。バッファ用トランジスタTr2のコレクタは、インダクタL11を介して駆動電源端子Vbに接続するとともに、コンデンサC4を介してグランドに接続し、且つ、カップリングコンデンサC40を介して第2出力端子OUT2に接続している。これら、バッファ用トランジスタTr2、コンデンサC4、バイアス抵抗R11,R12,R13,R15によりバッファ回路2を構成している。 【0040】 ここで、バイアス抵抗R12およびバイアス抵抗R15,R13の抵抗値は、バッファ用トランジスタTr2を介して出力する高周波信号が最適なレベルとなり、且つ必要とする負荷特性が得られるアイソレーションとなるように適当(最適)な値に設定されており、バイアス抵抗R12の抵抗値は比較的小さな値に設定されている。 このように、本実施形態(図3)に示す電圧制御発振器は、第1の実施形態(図1)に示した発振用トランジスタTr1のベースに接続するバイアス抵抗R12とバイアス抵抗R15との接続点にバッファ回路2を介して第2出力端子OUT2が接続した構成に相当する。 【0041】 このような電圧制御発振器では、前述のバイアス抵抗R12,R13,R15の設定値により発振用トランジスタTr1から高周波信号が出力することを除き、発振用トランジスタTr1から高周波信号が出力されるまでは、第1の実施形態と同じ回路動作を行う。 【0042】 そして、発振用トランジスタTr1で発振した高周波信号は、発振用トランジスタTr1のベースに接続するバイアス抵抗R12とカップリングコンデンサC21を介して、バッファ用トランジスタTr2のベースに入力される。バッファ用トランジスタTr2は、バイアス抵抗R11,R12,R15の直列回路と、バイアス抵抗R13との比に応じたベースバイアス電流により駆動し、入力された高周波信号を増幅する。増幅された高周波信号は、バッファ用トランジスタTr2のコレクタに接続された第2出力端子OUT2を介して後段の回路に出力される。 【0043】 このような構成とすることで、第1の実施形態に示した電圧制御発振器と同様に、高いQ値を有し、優れたC/N特性を有する電圧制御発振器を構成することができる。さらに、帰還増幅回路1の発振用トランジスタTr1はベースバイアス抵抗R12、バッファ回路2のバッファ用トランジスタTr2のベース−コレクタ間を介して後段の回路の負荷に接続されているので、バイアス抵抗R12とバッファ回路2のバッファ用トランジスタTr2とがアッテネータとして機能し、バイアス抵抗R12単独の場合よりもさらに負荷変動の影響を抑制することができる。すなわち、より一層負荷特性に優れる電圧制御発振器を形成することができる。 【0044】 次に、第4の実施形態に係る電圧制御発振器について図4を参照して説明する。 図4は本実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。 【0045】 図4に示す電圧制御発振器は、エミッタがバイアス抵抗R12に接続しコレクタがバイアス抵抗R13に接続するスイッチング用トランジスタTr3を、ベースバイアス供給回路のバイアス抵抗R12,R13間に設置して、このスイッチング用トランジスタTr3のコレクタをカップリングコンデンサC30を介して出力端子OUTに接続したものである。また、図4に示す電圧制御発振器は、エミッタ抵抗R1のエミッタに対向する側の端部を共振回路10のインダクタL10の途中点に接続したものであり、他の構成は図1に示した電圧制御発振器と同じである。ここで、スイッチング用トランジスタTr3が本発明の「スイッチ素子」に相当する。 【0046】 スイッチング用トランジスタTr3のベースは、該スイッチング用トランジスタTr3のオン/オフ制御を行うスイッチング制御信号が入力されるスイッチング制御信号入力端子Vconに接続している。 【0047】 スイッチング用トランジスタTr3のベースにオン制御信号が入力されると、スイッチング用トランジスタTr3のコレクタ−エミッタ間が導通して、発振用トランジスタTr1のベースにバイアス電流が供給される。これにより、発振用トランジスタTr1は駆動して共振回路10の共振周波数の高周波信号を発振する。発振した高周波信号は、バイアス抵抗R12、スイッチング用トランジスタTr3のエミッタ−コレクタ、カップリングコンデンサC30を介して出力端子OUTに出力される。 【0048】 一方、スイッチング用トランジスタTr3のベースにオフ制御信号が入力されると、スイッチング用トランジスタTr3のコレクタ−エミッタ間が開放して、発振用トランジスタTr1のベースにバイアス電流が供給されない。このため、出力端子OUTから見た本電圧制御回路は高インピーダンスの負荷として機能する。なお、前述の説明では、スイッチ素子にnpn型トランジスタを用いたが、他の能動素子等のスイッチ機能を備える回路素子用いてもよい。 【0049】 ここで、この構成の電圧制御発振器を並列接続した高周波発振装置を形成する。 図5は、図4に示す電圧制御発振器を複数備えた高周波発振装置の概略構成を示すブロック図である。 【0050】 図5に示すように、各電圧制御発振器100a〜100dの出力端子OUT同士を接続して高周波発振装置の出力端子OUTeとし、各電圧制御発振器100a〜100dのスイッチング制御信号入力端子Vconのそれぞれへ個別に制御信号を入力させるスイッチング制御信号生成回路101を備え、各電圧制御発振器100a〜100dのコントロール電圧入力端子Vcに所定電圧を印加する電圧制御信号生成回路102を備えることで、高周波発振装置が構成されている。 【0051】 このような高周波発振装置では、各電圧制御発振器100a〜100dから発振される高周波信号の周波数が異なるように設定されており、スイッチング制御信号生成回路101で、高周波信号を出力させる1つの電圧制御発振器にのみオン制御信号を出力して、他の電圧制御発振器にはオフ制御信号を出力する。これにより、オン制御信号が入力された電圧制御発振器のみが高周波信号を発振して出力端子OUTから出力し、これが高周波発振装置の出力端子OUTeから出力される。この際、オフ制御信号が入力された電圧制御発振器はいずれも、前述のように出力端子から見て高インピーダンスの負荷として機能する。そのため、高周波信号を出力する電圧制御発振器から見れば、その出力端子に複数の高インピーダンスの負荷が接続された状態となる。これらの高インピーダンスの負荷は高周波信号を殆ど消費しないので、高周波信号を出力する電圧制御発振器の出力は殆どが無駄なく出力端子OUTeから出力される。出力される高周波信号に無駄がないということは、出力レベルを必要以上に大きくしなくてもよいので、例えば発振用トランジスタのベースと信号出力点との間の抵抗値を大きくすることが可能になる。この場合は、その電圧制御発振器は負荷特性に優れたものになるので、高周波発振装置全体としても負荷特性に優れたものになる。 【0052】 また、本実施形態の電圧制御発振器では、エミッタ抵抗R1がインダクタL10の途中点に接続している。このため、インダクタL10は共振回路10においてはインダクタL10としてそのまま機能し、帰還増幅回路1においてはインダクタL10のグランド側の一部であるインダクタL10bがインピーダンス素子として機能する。すなわち、発振用トランジスタTr1のエミッタはエミッタ抵抗R1、インダクタL10bを介してグランドに接続している。ここで、インダクタL10bが共振回路10の共振周波数においてエミッタ抵抗R1のインピーダンスよりも十分大きなインピーダンスに設定されていることで、前述の第1の実施形態と同じ効果、すなわち、高いQ値を有し、優れたC/N特性を有する電圧制御発振器を形成することができる。さらには、共振回路10を構成するインダクタL10で増幅回路1のエミッタ抵抗R1に接続するインダクタを兼用することで、電圧制御発振器を小型化することができる。ところで、この発振用トランジスタTr1のエミッタに接続するエミッタ抵抗R1がインダクタL10の途中点に接続する構成は、前述の各実施形態に適応しても良い。 【0053】 なお、前述の各実施形態では、電圧制御発振器を例に説明を行ったが、共振回路とこれに接続するトランジスタを備えた増幅回路とからなる高周波発振器であれば、前述の構成を適用でき、前述の効果を奏することができる。 【図面の簡単な説明】 【0054】 【図1】第1の実施形態に係る電圧制御発振器の回路図 【図2】第2の実施形態に係る電圧制御発振器の回路図 【図3】第3の実施形態に係る電圧制御発振器の回路図 【図4】第4の実施形態に係る電圧制御発振器の回路図 【図5】図4に示す電圧制御発振器を複数備えた高周波発振装置の概略構成図 【図6】従来の電圧制御発振器の回路図 【符号の説明】 【0055】 1−増幅回路 2−バッファ回路 10−共振回路 100a〜100d−電圧制御発振器 101−スイッチング制御信号生成回路 102−電圧制御信号生成回路
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006231 【氏名又は名称】株式会社村田製作所 【住所又は居所】京都府長岡京市東神足1丁目10番1号
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| 【出願日】 |
平成16年6月16日(2004.6.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084548 【弁理士】 【氏名又は名称】小森 久夫
【識別番号】100123940 【弁理士】 【氏名又は名称】村上 辰一
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| 【公開番号】 |
特開2006−5558(P2006−5558A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月5日(2006.1.5) |
| 【出願番号】 |
特願2004−178441(P2004−178441) |
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